JP3388923B2 - アダプタ付ブーツ - Google Patents

アダプタ付ブーツ

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JP3388923B2 JP29957194A JP29957194A JP3388923B2 JP 3388923 B2 JP3388923 B2 JP 3388923B2 JP 29957194 A JP29957194 A JP 29957194A JP 29957194 A JP29957194 A JP 29957194A JP 3388923 B2 JP3388923 B2 JP 3388923B2
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    • F16D3/226—Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members the rolling members being balls, rollers, or the like, guided in grooves or sockets in both coupling parts the rolling members being guided in grooves in both coupling parts the groove centre-lines in each coupling part lying on a cylinder co-axial with the respective coupling part
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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ジョイント用アダプタ
付ブーツに関する。特に、自在ジョイント用のアダプタ
付ブーツに関する。
【０００２】
【従来技術】本発明に関する先行技術には、実開平２−
５６９１９号公報が存在する。図８はその公報に記載さ
れている等速ジョイントの断面図である。図８に於い
て、アダプタ付ブーツ３１は、アダプタ３２の一端の大
径取付部３３がジョイント４１に取付けられると共に、
他端はアダプタ３２に連結されたブーツ３５の小径取付
部３６が軸４２に取付けられている。そして、軸４２の
継手部を密封している。
【０００３】ブーツ３５は、ゴム材製で取付状態が半断
面Ｕ形状を成し、一端の小径取付部３６は軸４２に嵌合
すると共にバンド４３により締付けられている。又、他
端の結合部３７は厚肉に形成されている。
【０００４】アダプタ３２は、金属製で、半断面がＬ形
状をなし、一端の大径取付部３３はジョイント４１に取
付けられるようにフランジに形成されている。又、他端
の連結部３４は、ブーツの結合部３７を囲むように内方
へ折り曲げられて連結している。そして、連結部３４に
は、内側に緩衝部材３８が接着されて、ブーツ３５との
緩衝を防止するようにしている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかし、等速ジョイン
ト３０は高速回転するためにブーツの大径側は遠心力を
受けるので、アダプタ３２を利用してジョイント４１の
大径をアダプタ３２の小径の連結部３４によって最小に
することにあるから、アダプタ３２の連結部３４は小径
となっている。その小径の連結部３４の内側に緩衝部材
３８を接着すると、軸４２の曲げ角度がとれなくなる問
題を惹起する。
【０００６】又、緩衝部材３８はブーツ３５と当接する
ので、脱落する問題を惹起し、結局、ブーツ３５がアダ
プタ３２に接触し、損傷につながることがある。
【０００７】更に、連結部３４は折曲げ個所が開いてく
るので、折曲げ先端がブーツ３５に当接し、ブーツ３５
を損傷させることがある。
【０００８】本発明は、上述のような問題点に鑑みなさ
れたものであって、その目的は、アダプタの連結部によ
りブーツが損傷されるのを防止すると共に、連結部がブ
ーツの結合部側の作用力を受けても結合力を低下しない
ようにすることにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の目的を
達成するために成されたものであって、その技術的手段
は、以下のように構成されている。
【００１０】すなわち、軸と嵌着する小径取付部を一端
に有すると共に折り返された膜部を有して他端に大径の
結合部を有するゴムまたは樹脂状弾性材製のブーツ及び
前記ブーツの結合部を一端から囲むように内径側に折り
曲げてカシメる折曲部分を有し前記折曲部分の先端側を
さらに折り返して折返部分を形成した連結部と前記連結
部に対し他端側にジョイントと結合する大径取付部とを
有するアダプタを具備し、前記アダプタの折返部分の先
端部を前記折曲部分に設けられた段部面に接合、または
前記折曲部分側に折り曲げて外方に露出しないようにし
たことを特徴とするものである。又、本発明の請求項２
に記載のアダプタ付ブーツは、アダプタの折返部分の先
端部を折曲部分の折曲曲面に沿う折り曲げに形成したこ
とを特徴とするものである。
【００１１】
【作用】ジョイントは軸がボールを介して折曲げ自在
に、あるジョイント角度まで軸心を屈折するが、このと
き、ブーツの膜部がアダプタの連結部に当接する。しか
し、連結部には折返部分の先端部が膜部に当接しないよ
うに構成されているから、先端部分によりブーツの膜部
が損傷されることがない。
【００１２】
【実施例】以下、本発明に係るアダプタ付ブーツの実施
例について図面に基づき説明する。
【００１３】図１は、本発明に係る一実施例のアダプタ
付ブーツの断面図である。図１において、２はブーツで
ある。ブーツ２の一端の小径取付部３は外周にバンド取
付溝４を有すると共に内周には軸２１に嵌着する嵌合内
面５を有する。
【００１４】又、他端の結合部６は、厚肉に形成されて
いる。この結合部６は、この形に限定されるものではな
く、図２のように結合部に溝７を設けて結合を強固にす
る手段も設けられている。又、膜部８と略同一肉厚のも
のもある。
【００１５】小径取付部３と結合部６との連係は膜部８
に形成されて、半断面Ｕ形状を成している。
【００１６】ブーツ２の材質は、ゴム材製としては、ク
ロロプレンゴム（ＣＲ）、ビニルーメチルシリコーンゴ
ムが適している。又、熱可塑エラストマー材製として
は、ウレタン系、エステル系、アミド系が好適である。
そして、製法としては、圧縮成形、射出成形、ブロー成
形によって、製作される。
【００１７】ブーツ２の結合部６に連結するアダプタ９
は、半断面略Ｌ形状に形成されて、一端にブーツ２の結
合部６を⊃形状に囲んで挟持する連結部１０を有する。
連結部１０は、外周にカシメられた凹面１１を形成して
いると共に端面は半円状に折曲げられた折曲曲面１２を
形成している。そして、折曲げられた一端は、折曲部分
１３を形成している。更に、折曲部分１３の先端側は折
返されて折返部分１４を形成すると共に、この折返部分
１４は折曲部分１３に形成された段部１５に重ねられ
て、その先端部１７の端面が段部面１６に接合し、外面
に露出しないように構成されている。
【００１８】この折返部分１４は更に他の実施例とし
て、図３に示すように、先端部１７が折曲部分１３と折
返部分１４との間に折返したように形成されている。こ
のように形成された連結部１０は、作動中、先端部１７
が外方へ露出することもなく、又、折曲部分１３が変形
して開くこともない。更に、折曲部分１３の端部により
ブーツ２の結合部６近傍が損傷されることも、ほとんど
認められない。
【００１９】更に、他の実施例として図４に示すよう
に、折返部分１４の先端部１７を折曲曲面１２の曲面に
沿って途中まで達するように形成されている。
【００２０】図５は、本発明に係る一実施例のアダプタ
９の断面図である。アダプタ９は連結部１０より円筒状
に形成された支持部１８を有し、その端部から段部を成
してフランジ１９に形成すると共に、更に、その端部
が、円筒状で大径取付部２０を形成している。大径取付
部２０は、フランジ１９をジョイント１にボルトで取付
けるか、円筒状の端部をジョイント１の凹部にカシメ固
定される。
【００２１】図６は、本発明に係る他の実施例のアダプ
タ付ブーツの要部断面図である。図６において、アダプ
タ９は軸のジョイント角度を大きくするために特殊な形
状に形成されている。つまり、図５のフランジ１９を小
さくしたものである。この実施例においては、折返部分
１４の先端部１７は、折曲部分１３の面に直交するよう
に形成したものである。これは、支持部１８が端部に向
かってテーパ状に発散するように形成されているため、
折曲部分１３に直交するように折曲げてもブーツ２の膜
部８に当接しないからである。
【００２２】図７は、本発明に係るアダプタ付ブーツの
作動時のジョイント角度を屈折した状態の半断面部であ
る。この図示からも明らかなように、ブーツ２の膜部８
は、ジョイント角度が最大となっても折返部分１４の先
端部１７には当接しないことが認められている。
【００２３】
【発明の効果】本発明の請求項１に係るアダプタ付ブー
ツは、以下のような効果を奏する。 イ）アダプタの折返部分の先端部が折曲部分に当接する
ようにして外側に露出しないように構成されているの
で、軸がジョイント角度を最大に屈折しても。膜部がア
ダプタの先端部により損傷されるのを効果的に防止でき
る。例え、当接しても、折曲曲面に当接するので、曲面
により損傷が防止される効果が期待できる。
【００２４】ロ）アダプタの連結部は、折曲部分と折返
部分と、更には、先端部の折曲部分との接合とにより補
強構造に構成されている。その結果、ブーツの結合部と
の連結が不具合になって、結合力を弱めるのを効果的に
防止できる。
【００２５】ハ）又、折曲部分と折返部分とを設けて、
ブーツの結合部を挟持し、外側から凹部が形成できるよ
うにカシメるとき、この折返部分の先端が折曲部分に接
合していることにより、十分なカシメ加工を施すことが
可能となる。従って、カシメ加工の不良が発生するのを
効果的に防止できることが期待できる。 ニ）更に、請求項２のように、折返部分の先端部を折曲
部分の折曲曲面に沿って折曲げたものは、この曲面によ
って、ブーツを損傷させないように作用する。又、折返
部分の先端部が折曲曲面に沿っているため折曲部分の折
曲曲面側を補強的に支持し、ブーツの結合部を強力に保
持する効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例に係るアダプタ付ブーツの断
面図である。
【図２】本発明の一実施例のアダプタ付ブーツの結合部
の要部断面図である。
【図３】本発明の一実施例のアダプタ付ブーツのアダプ
タの要部断面図である。
【図４】本発明の他の実施例のアダプタ付ブーツのアダ
プタの要部断面図である。
【図５】本発明の一実施例のアダプタ付ブーツのアダプ
タの断面図である。
【図６】本発明の他の実施例に係るアダプタ付ブーツの
連結部の断面図である。
【図７】本発明の実施例に係るアダプタ付ブーツの作動
状態の半断面図である。
【図８】従来例のアダプタ付ブーツの断面図である。
【符号の説明】
１、４１……ジョイント ２、３５……ブーツ ３、３６……小径取付部 ４……バンド取付溝 ５……嵌合内面 ６、３７……結合部 ７……溝 ８……膜部 ９、３２……アダプタ １０、３４……連結部 １１……凹面 １２……折曲曲面 １３……折曲部分 １４……折返部分 １５……段部 １６……段部面 １７……先端部 １８……支持部 １９……フランジ ２０、３３……大径取付部 ２１、４２……軸 ３０……等速ジョイント ３１……アダプタ付ブーツ ３８……緩衝部材 ４３……バンド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平６−82439（ＪＰ，Ｕ) 実開 平２−56919（ＪＰ，Ｕ) 実開 平３−69320（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) F16J 15/52 F16J 3/04 F16D 3/84

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 軸（２１）と嵌着する小径取付部（３）
    を一端に有すると共に折り返された膜部（８）を有して
    他端に大径の結合部（６）を有するゴムまたは樹脂状弾
    性材製のブーツ（２）及び前記ブーツ（２）の結合部
    （６）を一端から囲むように内径側に折り曲げてカシメ
    る折曲部分（１３）を有し前記折曲部分（１３）の先端
    側を更に折り返して折返部分（１４）を形成した連結部
    （１０）と前記連結部（１０）に対し他端側にジョイン
    ト（１）と結合する大径取付部（２０）とを有するアダ
    プタ（９）を具備し、前記アダプタ（９）の折返部分
    （１４）の先端部（１７）を前記折曲部分（１３）に設
    けられた段部面（１６）に接合、または前記折曲部分
    （１３）側に折り曲げて外方に露出しないようにしたこ
    とを特徴とするアダプタ付ブーツ。
  2. 【請求項２】 軸（２１）と嵌着する小径取付部（３）
    を一端に有すると共に折り返された膜部（８）を有して
    他端に大径の結合部（６）を有するゴムまたは樹脂状弾
    性材製のブーツ（２）及び前記ブーツ（２）の結合部
    （６）を一端から囲むように内径側に折り曲げてカシメ
    る折曲部分（１３）を有し前記折曲部分（１３）の先端
    側を更に折り返して折返部分（１４）を形成した連結部
    （１０）と前記連結部（１０）に対し他端側にジョイン
    ト（１）と結合する大径取付部（２０）とを有するアダ
    プタ（９）を具備し、前記アダプタ（９）の折返部分
    （１４）の先端部（１７）を前記折曲部分（１３）に設
    けられた折曲曲面（１２）に沿う折曲端部に形成したこ
    とを特徴とするアダプタ付ブーツ。
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