JP3380777B2 - 自転車用施錠装置 - Google Patents

自転車用施錠装置

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JP3380777B2 JP24988999A JP24988999A JP3380777B2 JP 3380777 B2 JP3380777 B2 JP 3380777B2 JP 24988999 A JP24988999 A JP 24988999A JP 24988999 A JP24988999 A JP 24988999A JP 3380777 B2 JP3380777 B2 JP 3380777B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、電動解錠と手動解錠ができる自
転車用施錠装置に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】自転車用施錠装置として、
遠隔操作によって電動解錠できるようにした装置が知ら
れている。この電動解錠装置では、電源としての電池を
収納するバッテリケースが不可欠である。このバッテリ
ケースは、電池交換の容易性と電池の盗難防止性とを同
時に満足させる必要があるが、一般的に、盗難防止性を
重視すれば交換容易性が損なわれ、交換容易性を優先さ
せれば盗難防止性が損なわれる。また、電動解錠のため
の電気電子部品は、より簡単な構造で水密化することが
好ましい。
【0003】
【発明の目的】本発明は、電池交換が容易で盗難防止性
も高い自転車用施錠装置を目的とする
【0004】
【発明の概要】本発明は、安全用に電動解錠装置とは別
に備えられる手動解錠装置を用いてバッテリケースのロ
ック解除を行えば、電池交換の容易性と電池盗難の確実
な防止を図ることができるという着想に基づいてなされ
たものである。
【0005】本発明による自転車用施錠装置は、自転車
のフレームに固定されるベース部材;このベース部材
に、自転車の車輪内に進退可能にして支持される錠杆を
有する錠機構;施錠状態のこの錠機構を電動で解錠する
電動解錠装置;この電動解錠装置のパワー源である電池
を収納する、内部への電池挿脱が可能な位置と不能な位
置との間を回動可能として上記ベース部材に支持された
バッテリケース;このバッテリケースを該ケース内部に
収納した電池の挿脱が不能な回動位置で上記ベース部材
にロックするバッテリケースロック機構;及びキーによ
って回動されるキーシリンダを有し、該キーシリンダの
正逆いずれか一方向への回動で上記錠機構を解錠し、他
方向への回動で上記バッテリケースロック機構を解錠し
上記バッテリケースの電池挿脱位置への回動を可能にす
キーシリンダ式手動解錠装置;を備え、上記バッテリ
ケースには、開閉蓋とその開閉操作ノブが備えられてお
り、該バッテリケースが電池挿脱不能位置にあるときに
はこの開閉操作ノブが上記ベース部材に覆われて操作不
能であり、電池挿脱可能位置にあるときには該開閉操作
ノブが上記ベース部材から露出して操作可能となること
を特徴としている。
【0006】
【0007】また本発明による自転車用施錠装置は、自
転車のフレームに固定されるベース部材;このベース部
材に、自転車の車輪内に進退可能にして支持される錠杆
を有する錠機構;施錠状態のこの錠機構を電動で解錠す
る電動解錠装置;この電動解錠装置のパワー源である電
池を収納する、上記ベース部材に支持されたバッテリケ
ース;このバッテリケースを該ケース内部に収納した電
池の挿脱が不能な状態で上記ベース部材にロックするバ
ッテリケースロック機構;及びキーによって回動される
キーシリンダを有し、該キーシリンダの正逆いずれか一
方向への回動で上記錠機構を解錠し、他方向への回動で
上記バッテリケースロック機構を解錠するキーシリンダ
式手動解錠装置;を備え、上記バッテリケースは、ベー
ス部材に形成されたバッテリケース回動穴に回動自在に
嵌る円形突起を有していて、内部への電池挿脱が可能な
位置と不能な位置との間を回動可能であり、上記円形突
起には、ベース部材のバッテリケース側と反対側の面に
位置する、ロック溝を有するロック制御カムを備えた
ーンフィックスピースが固定され、上記バッテリケース
ロック機構は、このターンフィックスピースと協動す
る、ベース部材に枢着されたバッテリケースロックレバ
ーを有していて、このバッテリケースロックレバーは、
上記ターンフィックスピースのロック溝に係脱して、係
合状態でバッテリケースを電池挿脱不能位置に保持する
ロック制御アームを備えており、上記キーシリンダ式手
動解錠装置は、キーシリンダの上記他方向への回動で、
バッテリケースロックレバーのロック制御アームをロッ
ク溝との非係合位置に回動させることを特徴としてい
る。
【0008】電動解錠装置は、一般的にはリモコンによ
って操作されるが、スイッチによって操作されるもので
もよい。また、電動解錠装置は、モータと、このモータ
によって回転駆動される減速ギヤ列と、この減速ギヤ列
の最終段に備えられた回転駆動軸とを収納し、該回転駆
動軸の先端部を水密状態で外部に突出させた水密ケー
ス;及び回転駆動軸の水密ケースからの突出部に固定さ
れ、該回転駆動軸の回転により錠機構を解錠する解錠部
材;を備えることが好ましい。解錠部材は、カム、レバ
ー等、回転駆動軸の回転によりロックレバーをロック開
放位置に移動させる(錠機構を解錠させる)ものであれ
ばよい。
【0009】
【0010】
【発明の実施形態】図1ないし図11は、本発明による
自転車用解錠装置100の第一の実施形態を示す。本自
転車用解錠装置100は、図3に概略を示すように、ベ
ース部材10、カバー部材20、錠杆30、ロックレバ
ー40、バッテリケースロックレバー(以下ケースロッ
クレバー)50、キーシリンダ式手動解錠装置60、水
密ケース(電動駆動機構)70、回動型バッテリケース
80を備えている。ベース部材10は、自転車のフレー
ムに固定されるもので、車輪の周縁部を挿入する車輪挿
入凹部11を有している。ベース部材10には、この車
輪挿入凹部11の開口端部両側に位置させて、不完全円
環からなる錠杆30の進退穴12、13が形成されてお
り、また、錠杆30のガイドとなる円弧状案内部14が
起立成形されている。
【0011】錠杆30は、ベース部材10の外部に突出
する径方向突起31を有し、この径方向突起31に操作
ノブ32が固定されている。錠杆30の断面コ字状をし
た内部空間33には、引張ばね34が収納され、この引
張ばね34の一端部が錠杆30に固定したばね掛けピン
35に掛け止められている。引張ばね34の他端部は、
ベース部材10上に植設したばね掛けピン36に掛け止
められており、この引張ばね34の引張力により、錠杆
30は、その先端ロック部37が車輪挿入凹部11(進
退穴12)から後退する方向に常時移動付勢されてい
る。
【0012】錠杆30の先端ロック部37は、引張ばね
34の力に抗して錠杆30を回動移動させたときには、
進退穴12から突出して車輪内に進入し、さらに進退穴
13内に進入する。錠杆30の先端ロック部37の反対
側の端部は、ロック端面38を構成する。
【0013】上記ロックレバー40は、錠杆30を施錠
位置(車輪ロック位置)に回動移動させたとき、その施
錠位置にロックする錠機構を構成するもので、図5、図
6に明らかなように、軸41でベース部材10上に回動
可能に枢着されており、錠杆30のロック端面38に係
合するロック起立部42を有している。ロックレバー4
0はまた、電動ロック解除起立部43と、手動ロック解
除起立部44とを有し、全体として、略Y字状をしてい
る。電動ロック解除起立部43には、水密ケース70の
偏心カム(解錠カム、解錠部材)71が係合し、手動ロ
ック解除起立部44には、キーシリンダ式手動解錠装置
60の回動アーム61が係合する。45は、手動ロック
解除起立部44の近傍に設けたばね掛け突起である。
【0014】上記バッテリロックレバー50は、図5、
図6に明らかなように、ベース部材10上に軸51で枢
着されている。このバッテリロックレバー50はばね掛
け突起52を有し、このばね掛け突起52ロックレバ
ー40のばね掛け突起45との間に、引張ばね46が張
設されている。この引張ばね46により、ロックレバー
40は軸41回りに図の反時計方向に回動付勢され、バ
ッテリロックレバー50は軸51回りに図の時計方向に
回動付勢されている。ロックレバー40のロック起立部
42は、この付勢力により、常時錠杆30の外面に接触
する方向に移動付勢されており、このため、錠杆30が
ロック方向に回動してそのロック端面38がロック起立
部42を超えると、直ちにロック端面38との係合位置
に移動して錠杆30をロックする。引張ばね46は、ロ
ックレバー40の回動付勢とバッテリロックレバー50
の回動付勢とに共用されているから、部品点数の削減が
できる。
【0015】バッテリロックレバー50は、その軸51
に関し略反対側に位置させて、キーシリンダ式手動解錠
装置60の回動アーム61との係合起立部53と、回動
型バッテリケース80のロック制御アーム54とを有し
ている。
【0016】キーシリンダ式手動解錠装置60は、ベー
ス部材10に固定される固定ブラケット62を有し、こ
の固定ブラケット62に、キー63によって回動操作さ
れるキーシリンダ64が回動可能に支持されている。回
動アーム61は、このキーシリンダ64の先端部に固定
されており、キーシリンダ64は、図1、図8の中立位
置(ロック位置)においてキー63を挿入すると、キー
63を介して正逆に一定角度回動操作ができる。一方、
中立位置においてキー63を抜くと、キーシリンダ64
はロックされ、回動できない。
【0017】水密ケース70は、ロックレバー40の電
動ロック解除起立部43に係合する偏心カム71を回動
駆動する電動解錠装置を内蔵するもので、電気電子部品
を水密状態に保持する。図4に示すように、水密ケース
70は、水密に結合されるアッパケース72Uとロワケ
ース72Lとを有し、このアッパケース72Uとロワケ
ース72L内に、回路基板73、駆動モータ74、減速
ギヤ列基板75、駆動モータ74の出力軸に固定したウ
ォームギヤ74aを介して駆動されるウォームホイル7
6aを有する減速ギヤ列76、及びこの減速ギヤ列76
の最終段の回転駆動軸77等の電動解錠装置が収納され
ている。回路基板73には、図示しないリモコンからの
解錠信号を受ける受信アンテナ、受信回路、判別回路、
駆動モータ74のドライバ回路等、リモコン解錠信号に
基づき、駆動モータ74を駆動するための回路が搭載さ
れている。
【0018】回転駆動軸77は、ロワケース72Lに形
成した貫通穴79を通って、該ロワケース72Lの外部
に突出しており、この回転駆動軸77の外部突出部に、
ロックレバー40の電動ロック解除起立部43と係合す
る上述の偏心カム71が固定されている。回転駆動軸7
7と貫通穴79との間には、Oリング等のシール部材が
介在し、水密ケース70の水密性を確保している。
【0019】回動型バッテリケース80のケース本体8
2は、ベース部材10に穿設したバッテリケース回動穴
15に回動自在に嵌まる円形突起83(図3)を有す
る。ターンフィックスピース81は、このターンフィッ
クスピース81とケース本体82とでベース部材10を
挟むようにして、この円形突起83に相対回動不能に固
定されている。84は、回動部の水密化を図るOリング
である。
【0020】ケース本体82には、円形突起(回動支
軸)83から離れかつベース部材10から離れた側部
に、ベース部材10の板厚平面と平行をなす軸85で開
閉蓋86が枢着されている。この開閉蓋86には、図
2、図3、図11に示すように、スライド操作可能で一
体にロック爪88を有する開閉操作ノブ87が備えられ
ており、ケース本体82には、このロック爪88に係脱
するロック部材89が設けられている。この開閉操作ノ
ブ87は、図示しないばね手段によりロック方向に移動
付勢されており、開閉蓋86を開いた状態から閉じる
と、一旦アンロック位置に移動してから、ロック位置に
移動する。
【0021】また、この開閉操作ノブ87は、開閉蓋8
6のベース部材10との対向面に設けられていて、ケー
ス本体82(回動型バッテリケース80)をベース部材
10の背面(電池挿脱不能位置、図1、図7)に回動さ
せたときには、ベース部材10に隠れてその操作が不能
となり、回動型バッテリケース80をベース部材10の
背面から露出させた電池挿脱位置(図9)に回動させた
ときに、その操作が可能となる。回動型バッテリケース
80の回動可能範囲は、この電池挿脱不能位置(図7)
と電池挿脱位置(図9)との間に機械的に規制されてい
る。
【0022】ケース本体82内には、開閉蓋86を開け
た状態でこの例では2本の単3電池が挿脱可能である。
開閉蓋86内に挿入した電池出力は、図示しない周知の
接点構造とハーネスを介して、水密ケース70内の電源
端子に与えられる。ハーネスは、回動型バッテリケース
80の円形突起83に穿設したハーネス通過穴83a及
びターンフィックスピース81のハーネス通過穴81a
を介して、回動型バッテリケース80の外部に出され
る。ケース本体82と開閉蓋86との間は、シールパッ
キンで水密化されている。
【0023】バッテリロックレバー50は、ターンフィ
ックスピース81と協働して、ケース本体82(回動型
バッテリケース80)を、電池交換不能位置にロックす
るバッテリケースロック機構を構成している。すなわ
ち、図7、図9、図10に明らかなように、ターンフィ
ックスピース81には、バッテリロックレバー50のロ
ック制御アーム54との対向面にロック制御カム90が
形成されている。ロック制御カム90は、引張ばね46
によって回動付勢されているバッテリロックレバー50
のロック制御アーム54のロック爪54aと係合したと
きケース本体82の回動を許さないロック溝91と、制
御アーム54のロック爪54aが係合してもケース本体
82の回動を許す回動許容面92とを有している。ロッ
ク溝91は、ケース本体82(回動型バッテリケース8
0)をベース部材10の背面(電池挿脱不能位置)に回
動させたときにバッテリロックレバー50のロック制御
アーム54のロック爪54aと係合する。
【0024】上記構成の本自転車用解錠装置100は、
ベース部材10上に、ロックレバー40、バッテリロッ
クレバー50、キーシリンダ式手動解錠装置60及び別
にサブアッシした水密ケース70を順次組み付け、ベー
ス部材10の背面に別にサブアッシした回動型バッテリ
ケース80を取り付ける。水密ケース70と回動型バッ
テリケース80は、サブアッシができるから、組立が容
易になり、電動解錠装置の電動駆動部分は、水密ケース
70内に収納されているので、確実な防水性が得られ
る。ベース部材10上に固定するカバー部材20には、
車輪挿入凹部11に対応する車輪挿入凹部21、錠杆3
0の案内カバー部22、水密ケース70の露出穴23、
及びキーシリンダ式手動解錠装置60の露出穴24が形
成されている。
【0025】上記構成の本自転車用解錠装置100は従
って次のように作動する。いま、錠杆30を操作ノブ3
2により車輪ロック位置に回動させ、そのロック端面3
8に、ロックレバー40のロック起立部42が係合して
いるロック状態(図5)を考える。このとき、回動型バ
ッテリケース80はベース部材10の背面に隠れた電池
挿脱不能位置にあり、キーシリンダ式手動解錠装置60
のキーシリンダ64は中立位置(ロック位置)にある。
このためバッテリロックレバー50のロック制御アーム
54のロック爪54aは、ロック制御カム90のロック
溝91に係合して、回動型バッテリケース80をロック
している。つまり、回動型バッテリケース80を回動さ
せることはできず、内部の電池が盗難に会うことがな
い。
【0026】この通常ロック状態において、リモコンに
より解錠信号が送られると、水密ケース70内の受信ア
ンテナがこれを受信し、適性な解錠信号であるか否かを
判断する。適性な解錠信号であると、駆動モータ74に
駆動信号が与えられ、ウォームギヤ74a、ウォームホ
イル76a、減速ギヤ列76を介して回転駆動軸77が
回転駆動される。すると、回転駆動軸77にケース72
の外部において固定されている偏心カム71が回転し、
電動ロック解除起立部43を押してロックレバー40を
図8において時計方向に回動させる。すると、ロック起
立部42とロック端面38との係合が外れる結果、錠杆
30は引張ばね34の力により瞬時に回動移動し、その
先端ロック部37を車輪挿入凹部11から後退させて解
錠する。回転駆動軸77の回転角度は、図示しないセン
サによって検出され、偏心カム71が丁度一回転すると
停止する。以上が電動解錠動作である。
【0027】この解錠状態においてロックするには、操
作ノブ32を持って錠杆30をロック方向に一杯に回動
させればよい。ロック端面38がロック起立部42を超
えた瞬間に、引張ばね46の力により、ロック起立部4
2がロック端面38との係合位置に移動し、最初の通常
ロック状態となる。
【0028】次に手動解錠動作は、キーシリンダ式手動
解錠装置60のキーシリンダ64にキー63を挿入し、
キーシリンダ64を図8において時計方向に回動させて
行う。すると、キーシリンダ64と一体に回転する回動
アーム61が手動ロック解除起立部44を押して、ロッ
クレバー40を図7の時計方向に回動させるため、リモ
コン解錠の動作と同じく、ロック起立部42と錠杆30
のロック端面38との係合が外れ、ロックが解除され
る。
【0029】電池交換の際には、キーシリンダ式手動解
錠装置60のキーシリンダ64にキー63を挿入し、キ
ーシリンダ64を手動解錠動作とは逆に図8において反
時計方向(ロック解除位置)に回動させる。すると、回
動アーム61が係合起立部53を押してバッテリロック
レバー50を図7において反時計方向に回動させるた
め、ロック制御アーム54のロック爪54aとターンフ
ィックスピース81のロック溝91との係合が外れ、回
動型バッテリケース80(ケース本体82)の回動が可
能となる。そして、ケース本体82を持って図9に示す
電池挿脱位置方向に一定角度手動で回動させた状態で
は、キーシリンダ64を開放しても、引張ばね46によ
って常時ターンフィックスピース81側に移動付勢され
ているロック制御アーム54の先端ロック爪54aは回
動許容面92と係合するため、ケース本体82の回動は
自由であり、図9に示す電池挿脱位置まで手動で回動さ
せることができる。よって、この電池挿脱位置で、ばね
手段によりロック方向に移動付勢されている開閉操作ノ
ブ87をアンロック方向にスライド操作して開閉蓋86
のロックを解除し、開閉蓋86を開けて内部の電池を交
換することができる。
【0030】電池交換終了後は、開閉蓋86を閉じて開
閉操作ノブ87によりロックした後、回動型バッテリケ
ース80を電池交換不能位置に回動させる。この状態
で、キーシリンダ64を中立位置(ロック位置)に復帰
させると、係合起立部53を押していた力がなくなるた
め、バッテリロックレバー50は引張ばね46の力によ
り原位置に復帰し、そのロック制御アーム54のロック
爪54aをロック制御カム90のロック溝91に係合さ
せて、回動型バッテリケース80をロックする。その
後、キー63をキーシリンダ64から引き抜けば、最初
の状態となる。
【0031】図12ないし図14は、本発明の第二の実
施形態を示す。この実施形態は、回動型バッテリケース
80を着脱タイプとした実施形態である。ベース部材1
0の背面の固定位置には、着脱型バッテリケース80D
の一端突出部93を着脱可能に支持するバッテリケース
支持部94が突出している。このバッテリ支持部94は
図示例では水密ケース70に一体に設けているが、ベー
ス部材10に設けてもよい。また、ベース部材10の背
面には、着脱型バッテリケース80Dの他端部に設けた
ロック溝95に係脱するロック爪96が突出している。
このロック爪96は、第一の実施形態のバッテリケース
ロックレバー50のロック制御アーム54に形成されて
おり、キー63を介して回動アーム61(キーシリンダ
64)を図14の反時計方向に回動させると、このロッ
ク爪96とロック溝95との係合が外れる。回動アーム
61を図14の時計方向に回動させることで、錠機構の
手動解錠ができることは第一の実施形態と同様である。
97、98はそれぞれ、着脱型バッテリケース80Dと
水密ケース70に形成した位置決め突起と凹部である。
【0032】このように、この実施形態では、キーシリ
ンダ式手動解錠装置60により、着脱型バッテリケース
80Dのロックを解除して、ベース部材10から外すこ
とができる。着脱型バッテリケース80Dは、ベース部
材10から外したときだけバッテリ交換ができる構造を
している。従って、着脱型バッテリケース80D内の電
池を交換した後、着脱型バッテリケース80Dをバッテ
リケース支持部94とロック爪96とによってベース部
材10の背面に保持すれば、最初の状態となるから、第
一の実施形態と同様の作用を得ることができる。
【0033】
【発明の効果】本発明の自転車用施錠装置によれば、電
池交換が容易で盗難防止性も高い自転車用施錠装置を得
ることができる。また、電気電子部品の水密化や組立も
容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による自転車用施錠装置の一実施形態
を示す全体斜視図である。
【図2】 図1の側面図である。
【図3】 同分解斜視図である。
【図4】 水密ケースとその内部部品の分解斜視図であ
る。
【図5】 同錠機構のロック状態を示す平面図である。
【図6】 同錠機構のロック解除状態を示す平面図であ
る。
【図7】 キーシリンダ式手動解錠装置によるバッテリ
ケースのロック状態を示す平面図である。
【図8】 図7のVII 矢視図である。
【図9】 キーシリンダ式手動解錠装置によるバッテリ
ケースのロック解除状態を示す平面図でである。
【図10】 バッテリケースロック機構の分解斜視図で
ある。
【図11】 図2のX-X線に沿う図である。
【図12】 本発明による自転車用施錠装置の別の実施
形態を示す、図2に対応する側面図である。
【図13】 同要部の分解斜視図である。
【図14】 図13の一部の拡大斜視図である。
【符号の説明】
100 自転車用解錠装置 10 ベース部材 11 車輪挿入凹部 12 13 進退穴 14 円弧状案内部 15 バッテリケース回動穴 20 カバー部材 21 車輪挿入凹部 22 案内カバー部 23 24 露出穴 30 錠杆 31 径方向突起 32 操作ノブ 34 引張ばね 35 36 ばね掛けピン 37 先端ロック部 38 ロック端面 40 ロックレバー 41 軸 42 ロック起立部 43 電動ロック解除起立部 44 手動ロック解除起立部 45 ばね掛け突起 46 引張ばね 50 バッテリケースロックレバー 51 軸 52 ばね掛け突起 53 係合起立部 54 ロック制御アーム 54a ロック爪 60 キーシリンダ式手動解錠装置 61 回動アーム 62 固定ブラケット 63 キー 64 キーシリンダ 70 水密ケース 71 偏心カム(解錠カム、解錠部材) 72U アッパケース 72L ロワケース 73 回路基板 74 駆動モータ 75 減速ギヤ列基板 76 減速ギヤ列 77 回転駆動軸 79 貫通穴 80 回動型バッテリケース 80D 着脱型バッテリケース 81 ターンフィックスピース 82 ケース本体 83 円形突起 84 Oリング 85 軸 86 開閉蓋 87 開閉操作ノブ 88 ロック爪 89 ロック部材 90 ロック制御カム 91 ロック溝 92 回動許容面 94 バッテリケース支持部 95 ロック溝 96 ロック爪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05B 71/00 B62H 5/00 - 5/16

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自転車のフレームに固定されるベース部
    材; このベース部材に、自転車の車輪内に進退可能にして支
    持される錠杆を有する錠機構; 施錠状態のこの錠機構を電動で解錠する電動解錠装置; この電動解錠装置のパワー源である電池を収納する、内
    部への電池挿脱が可能な位置と不能な位置との間を回動
    可能として上記ベース部材に支持されたバッテリケー
    ス; このバッテリケースを該ケース内部に収納した電池の挿
    脱が不能な回動位置で上記ベース部材にロックするバッ
    テリケースロック機構;及びキーによって回動されるキ
    ーシリンダを有し、該キーシリンダの正逆いずれか一方
    向への回動で上記錠機構を解錠し、他方向への回動で上
    記バッテリケースロック機構を解錠し上記バッテリケー
    スの電池挿脱可能位置への回動を可能にするキーシリン
    ダ式手動解錠装置;を備え、 上記バッテリケースには、開閉蓋とその開閉操作ノブが
    備えられており、該バッテリケースが電池挿脱不能位置
    にあるときにはこの開閉操作ノブが上記ベース部材に覆
    われて操作不能であり、電池挿脱可能位置にあるときに
    は該開閉操作ノブが上記ベース部材から露出して操作可
    能となることを特徴とする自転車用施錠装置。
  2. 【請求項2】 自転車のフレームに固定されるベース部
    材; このベース部材に、自転車の車輪内に進退可能にして支
    持される錠杆を有する錠機構; 施錠状態のこの錠機構を電動で解錠する電動解錠装置; この電動解錠装置のパワー源である電池を収納する、上
    記ベース部材に支持されたバッテリケース; このバッテリケースを該ケース内部に収納した電池の挿
    脱が不能な状態で上記ベース部材にロックするバッテリ
    ケースロック機構;及びキーによって回動されるキーシ
    リンダを有し、該キーシリンダの正逆いずれか一方向へ
    の回動で上記錠機構を解錠し、他方向への回動で上記バ
    ッテリケースロック機構を解錠するキーシリンダ式手動
    解錠装置;を備え、 上記バッテリケースは、ベース部材に形成されたバッテ
    リケース回動穴に回動自在に嵌る円形突起を有してい
    、内部への電池挿脱が可能な位置と不能な位置との間
    を回動可能であり、 上記円形突起には、ベース部材のバッテリケース側と反
    対側の面に位置する、ロック溝を有するロック制御カム
    を備えたターンフィックスピースが固定され、 上記バッテリケースロック機構は、このターンフィック
    スピースと協動する、ベース部材に枢着されたバッテリ
    ケースロックレバーを有していて、このバッテリケース
    ロックレバーは、上記ターンフィックスピースのロック
    溝に係脱して、係合状態でバッテリケースを電池挿脱不
    能位置に保持するロック制御アームを備えており、 上記キーシリンダ式手動解錠装置は、キーシリンダの上
    記他方向への回動で、バッテリケースロックレバーのロ
    ック制御アームをロック溝との非係合位置に回動させる
    ことを特徴とする自転車用施錠装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の自転車用施錠装
    置において、電動解錠装置は、リモコンによって操作さ
    れる自転車用施錠装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないしのいずれか一項に記載
    の自転車用施錠装置において、 上記電動解錠機構は、 モータと、このモータによって回転駆動される減速ギヤ
    列と、この減速ギヤ列の最終段に備えられた回転駆動軸
    とを収納し、該回転駆動軸の先端部を水密状態で外部に
    突出させた水密ケース;及び上記回転駆動軸の水密ケー
    スからの突出部に固定され、該回転駆動軸の回転により
    上記錠機構を解錠する解錠部材; を備えている自転車用施錠装置。
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