JP4188739B2 - 車両用ドアラッチアクチュエータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ラッチユニットの施解錠手段を施錠状態にした状態で、車内側に設けたロックノブの解錠操作を不能状態とする、いわゆるダブルロック状態にすることができる車両用ドアラッチアクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上述のような車両用ドアラッチアクチュエータにおいては、施解錠用モータをもって、車体側に固着されたストライカと係脱可能なラッチユニットの施解錠手段を、ドアに設けたドアハンドルの開扉操作により、ドアの開扉を可能とする解錠状態と不能とする施錠状態とに切り替え可能とし、また他のダブルロック用モータをもって、施解錠手段を施錠状態にした状態で、ドアの車内側に設けた施解錠操作用のロックノブと施解錠手段との操作力伝達経路を切断し、ロックノブの解錠操作が施解錠手段へ伝達されないようにしている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−129808号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述のような車両用ドアラッチアクチュエータにおいては、施解錠用モータとダブルロック用モータとの2個のモータを必要とするため、コストが高くなるとともに、構造面においても不利である。
【0005】
本発明は、従来の技術が有する上記のような問題点に鑑み、1個のモータにより、ダブルロック状態にすることができるようにした車両用ドアラッチアクチュエータを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1)ラッチユニットの施解錠手段に連結される車両用ドアラッチアクチュエータにおいて、前記ラッチユニットに取り付けられるケーシングに、正逆回転可能なモータと、車内側に設けられる施解錠操作用のロックノブの操作力が伝達されるノブレバーと、前記モータにより、予め定められた中立位置から解錠方向と施錠方向へ回動可能な回転体と、前記ノブレバーの作動ストロークに相当する遊びを介して、前記回転体に連係されるとともに、前記回転体が解錠方向へ回動することにより、前記施解錠手段を解錠状態とする解錠位置へ移動し、また前記回転体が施錠方向へ回動することにより、前記施解錠手段を施錠状態とする施錠位置へ移動可能な作動レバーと、該作動レバーに設けられ、かつ前記作動レバーが施錠位置にあるとき、前記回転体の施錠方向への回動に伴って、前記ノブレバーと前記作動レバーとを相互に操作力が伝達可能とする係合状態から、前記ノブレバーの解錠操作力を前記作動レバーに対して伝達不能とする離脱状態へ変位可能な係脱手段と、該係脱手段に設けられ、かつ前記係脱手段が係合状態から離脱状態へ変位することにより、前記係脱手段を離脱状態に保持可能な保持レバーとを設ける。
【0007】
(2)上記(1)項において、係脱手段は、作動レバーに枢着され、かつノブレバーに設けた係合部に対して係脱可能なフック部を有する第1係脱レバーと、前記作動レバーに枢着され、かつ前記作動レバーが施錠位置にあるとき、回転体が施錠方向へ回動することにより、前記回転体に設けた係合部に係合し、前記第1係脱レバーを前記フック部が前記ノブレバーの係合部から離脱する方向へ移動可能な第2係脱レバーとを有する。
【0008】
(3)上記(2)項において、保持レバーは、第1係脱レバーに枢着されるとともに、ケーシングに設けたストッパに当接可能な係合部を有し、該係合部が前記ストッパに対して当接することにより、前記係脱手段を離脱状態に保持し得るようにする。
【0009】
(4)上記(1)〜(3)項のいずれかにおいて、作動レバーを、車外側に設けられるキーシリンダーの操作力が伝達されうるように、前記キーシリンダに連係するとともに、前記作動レバーの施錠位置から解錠位置への移動に伴って、係脱手段が離脱位置から係合位置へ復帰するようにする。
【0010】
(5)上記(1)〜(4)項のいずれかにおいて、係脱手段を、作動レバーと前記係脱手段との間に設けたばねにより係合状態に向けて付勢する。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を、図に基づいて説明する。
【0012】
図1は、自動車におけるドア内に複数のボルト(図示略)をもって固定されるラッチユニット(1)の正面図を示し、ラッチユニット(1)のボディ(2)には、噛合手段として、ドアの開閉に伴って、車体側に固着されたストライカ(図示略)と係脱可能なラッチ(図示略)と、このラッチと係合することにより、ラッチの回動を阻止して、ドアを閉止状態に保持する係合部材(図示略)とが、それぞれ回動可能に収容されている。
【0013】
ボディ(2)の前面側(図1において紙面手前側)には、係合部材と一体的に回動可能で、かつリリース方向(図1において時計方向)へ回動することにより、噛合手段とストライカとの係合を解除し、ドアの開扉を可能とするリリースレバー(3)と、枢軸(5)をもって枢着され、かつ連結部(4a)がケーブル(図示略)を介して、ドアの車外側に設けたドア開扉用のアウトサイドハンドル(図示略)に連結されるアウトサイドレバー(4)と、施解錠手段をなす施解錠レバー(8)及びサブレバー(9)とが設けられている。
【0014】
施解錠レバー(8)は、ボディ(2)の上部に枢軸(7)により枢着され、図1に示す施錠位置と、施錠位置から図1において反時計方向へ所定角度回動した解錠位置とに移動可能である。
【0015】
サブレバー(9)は、下端部が枢軸(9c)によりアウトサイドレバー(4)に枢着され、かつ上部が長孔(9a)を介して施解錠レバー(8)の下端部に設けられた突起(8b)に摺動自在に嵌合され、施解錠レバー(8)が施錠位置にあるときは、図1に示す施錠位置にあり、また施解錠レバー(8)が解錠位置にあるときは、施錠位置から枢軸(9c)を中心に右方へ所定角度回動した解錠位置とに移動し得るようになっている。
【0016】
なお、以下の説明においては、施解錠レバー(8)及びサブレバー(9)が共に解錠位置にある状態を、施解錠手段(8)(9)の解錠状態と定義し、また、施解錠レバー(8)及びサブレバー(9)が共に施錠位置にある状態を、施解錠手段(8)(9)の施錠状態と定義する。
【0017】
施解錠手段(8)(9)が解錠状態にあるときは、アウトサイドハンドルの開扉操作をもって、アウトサイドレバー(4)をリリース方向(図1において反時計方向)へ回動させる。これに伴って、サブレバー(9)は、下方へ移動して、解除部(9b)が、リリースレバー(3)に設けた係合部(3a)に上方から係合し、リリースレバー(3)をリリース方向へ回動させ、ドアを開けることができる。
【0018】
施解錠手段(8)(9)が施錠状態にあるときは、アウトサイドハンドルの開扉操作をもって、アウトサイドレバー(4)をリリース方向へ回動させて、サブレバー(9)を下方へ移動させても、サブレバー(9)の解除部(9b)が、リリースレバー(3)の係合部(3a)に対して空振りするため、リリースレバー(3)をリリース方向へ回動させることができず、ドアを開けることができない。
【0019】
図2は、アクチュエータ(10)の側面図を示す。アクチュエータ(10)は、合成樹脂製のケーシング(11)を有し、ケーシング(11)の後側(図2において左方)とラッチユニット(1)の前面側とを対向させた形態で、ラッチユニット(1)における施解錠手段(8)(9)、アウトサイドレバー(4)等を含むボディ(2)の前面側を覆うようにラッチユニット(1)に固定される。
【0020】
ケーシング(11)は、アクチュエータ(10)における後述の各種構成部品を収容する機能と、ラッチユニット(1)の防水、防盗用カバーの機能とを兼ね備えている。なお、ケーシング(11)の室内側(図2において紙面手前側)を向く側面は、カバー(11a)(図8に示す)により閉塞される。なお、図2においては、アクチュエータ(10)の内部構造を示すため、カバー(11a)を取り外した状態を示している。
【0021】
(12)は、ケーシング(11)内に収容される正逆回転可能なモータで、運転席近傍に設けられた施解錠操作スイッチ及びリモートコントロールキースイッチの施錠及び解錠操作によって、予め定められた方向へ回転するように制御されている。
【0022】
(13)は、枢軸(13a)によりケーシング(11)内に枢着され、かつモータ(12)の回転軸に設けたウォーム(12a)に噛合する回転体をなすウォームホイールで、モータ(12)の正転により、その側面に設けた側方へ突出する係合部(13c)が、図2〜図5、及び図7に示す位置にある中立位置から反時計方向(以下、解錠方向と記す)へほぼ90度回動可能であり、またモータ(12)の逆転により、中立位置から時計方向(以下、施錠方向と記す)へほぼ90度回動可能であるとともに、それぞれの方向へ回動した後は、スプリング(図示略)の付勢力により中立位置に復帰させられるようになっている。
【0023】
(14)は、枢軸(14c)によりケーシング(11)内に枢着されたインサイドレバーで、連結部(14a)がケーブル等の連結部材(図示略)を介してドアの車内側に設けられたドア開扉用のインサイドハンドル(図示略)に連結されるとともに、インサイドハンドルが開扉操作されると、図2〜図5に示す待機位置からリリース方向(反時計方向)へ回動することにより、端部に設けられた係合部(14b)がアウトサイドレバー(4)の被係合部(4b)に係合し、アウトサイドレバー(4)をリリース方向へ回動させることができる。
【0024】
(15)は、枢軸(16)をもってケーシング(11)内に枢着されたノブレバーで、連結部(15a)がケーブル等の連結部材(図示略)を介してドアの車内側に設けた施解錠操作用のロックノブ(図示略)に連結されることにより、ロックノブの施解錠操作力が伝達され、図2、図4及び図7に示す施錠位置と、図3に示す解錠位置とに移動可能であり、遊端部には、車内側へ突出する係合部(15b)が設けられている。
【0025】
(17)は、ケーシング(11)内に上下方向へ摺動可能に支持された作動レバーで、施解錠レバー(8)に対向する側部に設けた連結孔(17a)に、施解錠レバー(8)の連結部(8a)が嵌合されることにより、施解錠レバー(8)の施錠位置、解錠位置への移動に同期して、図2、図4及び図7に示す施錠位置と、図3に示す解錠位置とに移動し得るように、施解錠レバー(8)に連結される。なお、施解錠レバー(8)の連結部(8a)は、アクチュエータ(10)のケーシング(11)をラッチユニット(1)に取り付ける際に、連結孔(17a)に嵌合される。
【0026】
作動レバー(17)の下部には、作動レバー(17)が施錠位置から解錠位置へ向けて移動するときのみ、すなわちノブレバー(15)が解錠位置から施錠位置へ向けて移動するときのみ、ノブレバー(15)の係合部(15b)と当接可能な段部(17b)が設けられている。
【0027】
作動レバー(17)の上部には、ウォームホイール(13)に一体的に設けたピニオン(13b)に噛合するラック(18)が設けられている。ラック(18)は、作動レバー(17)に対して、ノブレバー(15)の施錠位置と解錠位置間の作動ストロークに相当する遊びを有するように、作動レバー(17)の上部に設けた溝部(17e)に上下方向へ摺動可能に嵌合される。これにより、作動レバー(17)は、ウォームホイール(13)に対して、ノブレバー(15)の作動ストロークに相当する遊びを介して連係される。
【0028】
作動レバー(17)には、係脱手段をなす第1係脱レバー(19)及び第2係脱レバー(20)と、保持レバー(21)と、ばね(22)とが設けられている。
【0029】
第1係脱レバー(19)は、作動レバー(17)のほぼ中央に設けられた軸部(17c)に枢着されるとともに、下端部に設けたフック部(19a)が、ノブレバー(15)の係合部(15b)に係合する図2、図3及び図7に示す係合位置と、係合部(15b)から離脱する図4及び図5に示す離脱位置とに移動可能となっている。
【0030】
第1係脱レバー(19)が係合位置にあるときは、ノブレバー(15)の係合部(15b)が、作動レバー(17)の段部(17b)と第1係脱レバー(19)のフック部(19a)との間に係合することにより、作動レバー(17)とノブレバー(15)とが相互に操作力が伝達し得るように連係される。また、第1係脱レバー(19)が離脱位置にあるときは、ノブレバー(15)の解錠操作力が作動レバー(17)に対して伝達不能となる。
【0031】
第2係脱レバー(20)は、第1係脱レバー(19)と同軸(17c)上に枢着されるとともに、作動レバー(17)が施錠位置にあるとき、ウォームホイール(13)における係合部(13c)の移動軌跡内に進入するアーム部(20a)、及び第1係脱レバー(19)に設けた突部(19b)と当接可能な突部(20b)が設けられている。
【0032】
第2係脱レバー(20)のアーム部(20a)は、ウォームホイール(13)が中立位置から施錠方向へ回動するとき、及び施錠方向へ回動した後、中立位置に復帰回動するとき、ウォームホイール(13)の係合部(13c)に当接可能となっている。
【0033】
第2係脱レバー(20)は、ウォームホイール(13)の施錠方向への回動に対して、アーム部(20a)がウォームホイール(13)の係合部(13c)と当接することにより、図2、図3及び図7に示す第1係脱レバー(19)を係合位置から図4及び図5に示す離脱位置へ移動させられるように回動させられ、この回動をもって、突部(20b)が第1係脱レバー(19)の突部(19b)に当接し、第1係脱レバー(19)を離脱位置へ回動させるようになっている。
【0034】
保持レバー(21)は、一体的に設けた軸部(21a)をもって、第1係脱レバー(19)の上部に枢着されるとともに、ケーシング(11)に設けたストッパ(24)に当接可能な係合部(21b)と、第1係脱レバー(19)に設けた長孔(19c)に摺動可能に嵌合し、保持レバー(21)の回動範囲を制限する突部(21c)とを有している。
【0035】
ばね(22)は、第1係脱レバー(19)を係合方向へ、また保持レバー(21)を軸部(21a)回りに反時計方向へ、それぞれ付勢する。詳述には、ばね(22)は、作動レバー(17)の軸部(17c)に巻装されるとともに、一端が保持レバー(21)の突部(21c)に係止され、また他端が作動レバー(17)に係止されることにより、保持レバー(21)を反時計方向へ付勢するとともに、保持レバー(21)を介して第1係脱レバー(19)をも係合位置へ向けて付勢する。
【0036】
図2に示すように、作動レバー(17)が施錠位置にあり、また第1係脱レバー(19)が係合位置にある場合、ウォームホイール(13)の施錠方向への回動に伴って、第1係脱レバー(19)が係合位置から離脱位置へ移動すると、保持レバー(21)の係合部(21b)は、ばね(22)の付勢力に抗しつつ、ストッパ(24)の側部(24a)を乗り越えて、ストッパ(24)の当接部(24b)側に移動することにより、第1係脱レバー(19)を離脱位置に保持するように、ストッパ(24)の当接部(24b)に当接する。なお、符号(24a)(24b)は、図面簡略化のため、図7にのみ示す。
【0037】
(23)は、ドアの車外側に設けたキーシリンダ(図示略)の操作力が伝達されるキーレバーで、車外側に延出する軸部(23a)をもってケーシング(11)に枢着されるとともに、作動レバー(17)の上部に設けられた突部(17d)に係合可能な上下1対の係合部(23b)(23b)を有している。
【0038】
キーレバー(23)は、キーシリンダの操作によって、図2〜図5に示す中立位置から時計方向に回動することにより、上側の係合部(23b)が作動レバー(17)の突部(17d)に上側から当接し、作動レバー(17)を施錠位置から解錠位置に移動させ、また、反時計方向に回動することにより、下側の係合部(23b)が作動レバー(17)の突部(17d)に下側から当接し、作動レバー(17)を解錠位置から施錠位置へ移動させることができる。
【0039】
次に、上述の実施形態の構造よりなる車両用ドアラッチアクチュエータの作動について説明する。
ラッチユニット(1)の施解錠手段(8)(9)が解錠状態にあり、かつアクチュエータ(10)の作動レバー(17)及びノブレバー(15)が、図3に示す解錠位置にあるときは、第1係脱レバー(19)が係合位置にあるため、作動レバー(17)とノブレバー(15)とは相互に操作力が伝達可能に連係されるとともに、アウトサイドハンドルの開扉操作により、アウトサイドレバー(4)をリリース方向へ回動させるか、または、インサイドハンドルの開扉操作により、インサイドレバー(14)を介してアウトサイドレバー(4)をリリース方向へ回動させることにより、噛合手段を解除して、ドアを開けることができる。
【0040】
図3に示すように、作動レバー(17)及びノブレバー(15)が解錠位置にあるとき、運転席近傍の施解錠操作スイッチまたはリモートコントロールキースイッチが施錠操作されると、モータ(12)の逆転制御により、作動レバー(17)は、ウォームホイール(13)及びラック(18)を介して、図2に示す施錠位置へ作動させられる。また、車内側からロックノブが施錠操作されると、ノブレバー(15)の係合部(15b)が作動レバー(17)の段部(17b)に係合することにより、作動レバー(17)は、施錠位置へ作動させられる。さらには、車外側からキーシリンダが施錠操作されると、キーレバー(23)の下側の係合部(23b)が作動レバー(17)の突部(17d)に係合することにより、作動レバー(17)は、施錠位置に作動させられる。
【0041】
上述のいずれかの操作により、作動レバー(17)が施錠位置に移動すると、ラッチユニット(1)の施解錠手段(8)(9)は、図1に示す施錠状態に切り替えられ、アウトサイドハンドルまたはインサイドハンドルが開扉操作されて、アウトサイドレバー(4)がリリース方向へ回動されても、噛合手段を解除することができず、ドアを開けることができない。
【0042】
アクチュエータ(10)の作動レバー(17)及びノブレバー(15)が、図2に示す施錠位置にあり、かつラッチユニット(1)の施解錠手段(8)(9)が施錠状態にあるとき、車外側からリモートコントロールキースイッチが施錠操作されると、モータ(12)の逆転制御により、ウォームホイール(13)が、中立位置から施錠方向へ回転して、係合部(13c)が第2係脱レバー(20)のアーム部(20a)に係合することにより、第2係脱レバー(20)を介して、第1係脱レバー(19)は、離脱位置へ回動させられる。保持レバー(21)は、第1係脱レバー(19)の離脱位置への回動に伴って、係合部(21b)がストッパ(24)の側部(24a)を乗り越えて、図4に示すように、ストッパ(24)の当接部(24b)に対して当接可能な位置に変位することにより、第1係脱レバー(19)を離脱位置に保持する。ウォームホイール(13)は、第1係脱レバー(19)が離脱位置に保持された後、中立位置へ復帰する。このとき、ウォームホイール(13)の係合部(13c)が、第2係脱レバー(20)のアーム部(20a)に左側から当接するため、第2係脱レバー(20)は、ばね(22)の付勢力に抗して、図7に想像線で示すように回動するが、その回動は、第1係脱レバー(19)に伝達されることはない。
【0043】
第1係脱レバー(19)が、保持レバー(21)により離脱位置に保持されると、フック部(19a)がノブレバー(15)の係合部(15b)から離脱した状態となるので、ノブレバー(15)から作動レバー(17)及び施解錠手段(8)(9)に対して、解錠操作力を伝達させることが不能となる。また、このときは、施解錠手段(8)(9)も施錠状態にあり、いわゆるダブルロック状態となる。
【0044】
ダブルロック状態においては、上述のように、施解錠手段(8)(9)が施錠状態で、かつロックノブの解錠操作が不能となるため、アウトサイドハンドル及びインサイドハンドルの開扉操作、またロックノブの解錠操作も不能となるので、不正行為によって、ロックノブが解錠操作されても、ドアを開けることができない。
【0045】
図4に示すダブルロック状態にあるとき、リモートコントロールキースイッチが解錠操作されると、モータ(12)が正転制御される。作動レバー(17)は、モータ(12)の回転により、ウォームホイール(13)及びラック(18)を介して、解錠位置へ移動させられることにより、段部(17b)がノブレバー(15)の係合部(15b)に当接し、ノブレバー(15)を施錠位置から解錠位置へ移動させるとともに、施解錠手段(8)(9)を解錠状態に切り替えることができる。
【0046】
第1係脱レバー(19)は、作動レバー(17)が解錠位置へ向けて移動した直後、図5に示すように、保持レバー(21)の係合部(21b)がストッパ(24)の当接部(24b)から外れることにより、ばね(22)の付勢力により離脱位置に復帰し、作動レバー(17)とノブレバー(15)とを相互に操作力が伝達可能な状態に連係する。
【0047】
また、ダブルロック状態において、車外側からキーシリンダが解錠操作されると、キーレバー(23)は、時計方向へ回動して、上側の係合部(23b)が、作動レバー(17)の突部(17d)に係合し、作動レバー(17)を解錠位置へ移動させることができる。作動レバー(17)が解錠位置へ移動すると、上述と同様に、第1係脱レバー(19)は係合位置に復帰する。したがって、バッテリー上がり等によって、モータ(12)により解錠作動が不能になっても、キーシリンダの操作によって、ダブルロック状態を解除することができる。
【0048】
本発明は、上記実施形態に限定されるものでない。例えば、上記実施形態においては、ノブレバー(15)及びインサイドレバー(14)をアクチュエータ(10)のケーシング(11)に設けたが、これに代えて、ラッチユニット(1)側に設けてもよい。
【0049】
【発明の効果】
本発明によれば、次のような効果を奏することができる。
(a)請求項1記載の発明によると、1個のモータをもって、施解錠手段を施錠状態にすることができるとともに、ロックノブと施解錠手段との操作力伝達経路を切断して、ロックノブの解錠操作を不能にするダブルロック状態にすることができるため、コストの削減を図り、かつ配置スペース面においても極めて有利となる。
【0050】
(b)請求項2記載の発明によると、請求項1に係わる発明の効果に加えて、回転体が施錠方向へ回動した後、中立位置に復帰するとき、第1係脱レバーが連動することがないので、確実な作動を得ることが可能となる。
【0051】
(c)請求項3記載の発明によると、請求項2に係わる発明の効果に加えて、簡単な構成により、係脱手段を離脱位置に確実に保持することができる。
【0052】
(d)請求項4記載の発明によると、請求項1〜3のいずれかに係わる発明の効果に加えて、万一、バッテリー上がり等により、モータによる解錠操作が不能になっても、キーシリンダの操作をもって、係脱手段を係合位置に復帰させることができ、品質の向上を図ることができる。
【0053】
(e)請求項5記載の発明によると、請求項1〜4のいずれかに係わる発明の効果に加えて、係脱手段を確実に係合位置に移動させることが可能となり、より品質の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を適用したラッチユニットの正面図である。
【図2】同じく、アクチュエータの側面図である。
【図3】同じく、解錠状態にあるアクチュエータの要部の側面図である。
【図4】同じく、ダブルロック状態にあるアクチュエータの側面図である。
【図5】同じく、ダブルロック状態から解錠状態に向けて移動する途中のアクチュエータの要部の側面図である。
【図6】同じく、アクチュエータの要部の分解斜視図である。
【図7】同じく、アクチュエータの要部の拡大側面図である。
【図8】同じく、図2におけるVIII−VIII線に沿う縦断面図である。
【符号の説明】
(1)ラッチユニット
(2)ボディ
(3)リリースレバー
(3a)係合部
(4)アウトサイドレバー
(4a)連結部
(4b)被係合部
(5)枢軸
(7)枢軸
(8)施解錠レバー(施解錠手段)
(8a)連結部
(8b)突起
(9)サブレバー(施解錠手段)
(9a)長孔
(9b)解除部
(9c)枢軸
(10)アクチュエータ
(11)ケーシング
(11a)カバー
(12)モータ
(12a)ウォーム
(13)ウォームホイール(回転体)
(13a)枢軸
(13b)ピニオン
(13c)係合部
(14)インサイドレバー
(14a)連結部
(14b)係合部
(14c)枢軸
(15)ノブレバー
(15a)連結部
(15b)係合部
(16)枢軸
(17)作動レバー
(17a)連結孔
(17b)段部
(17c)軸部
(17d)突部
(17e)溝部
(18)ラック
(19)第1係脱レバー(係脱手段)
(19a)フック部
(19b)突部
(19c)長孔
(20)第2係脱レバー(係脱手段)
(20a)アーム部
(20b)突部
(21)保持レバー
(21a)軸部
(21b)係合部
(21c)突部
(22)ばね
(23)キーレバー
(23a)軸部
(23b)係合部
(24)ストッパ
(24a)側部
(24b)当接部

Claims (5)

  1. ラッチユニットの施解錠手段に連結される車両用ドアラッチアクチュエータにおいて、
    前記ラッチユニットに取り付けられるケーシングに、正逆回転可能なモータと、車内側に設けられる施解錠操作用のロックノブの操作力が伝達されるノブレバーと、前記モータにより、予め定められた中立位置から解錠方向と施錠方向へ回動可能な回転体と、前記ノブレバーの作動ストロークに相当する遊びを介して、前記回転体に連係されるとともに、前記回転体が解錠方向へ回動することにより、前記施解錠手段を解錠状態とする解錠位置へ移動し、また前記回転体が施錠方向へ回動することにより、前記施解錠手段を施錠状態とする施錠位置へ移動可能な作動レバーと、該作動レバーに設けられ、かつ前記作動レバーが施錠位置にあるとき、前記回転体の施錠方向への回動に伴って、前記ノブレバーと前記作動レバーとを相互に操作力が伝達可能とする係合状態から、前記ノブレバーの解錠操作力を前記作動レバーに対して伝達不能とする離脱状態へ変位可能な係脱手段と、該係脱手段に設けられ、かつ前記係脱手段が係合状態から離脱状態へ変位することにより、前記係脱手段を離脱状態に保持可能な保持レバーとを設けたことを特徴とする車両用ドアラッチアクチュエータ。
  2. 係脱手段は、作動レバーに枢着され、かつノブレバーに設けた係合部に対して係脱可能なフック部を有する第1係脱レバーと、前記作動レバーに枢着され、かつ前記作動レバーが施錠位置にあるとき、回転体が施錠方向へ回動することにより、前記回転体に設けた係合部に係合し、前記第1係脱レバーを前記フック部が前記ノブレバーの係合部から離脱する方向へ移動可能な第2係脱レバーとを有する請求項1記載の車両用ドアラッチアクチュエータ。
  3. 保持レバーは、第1係脱レバーに枢着されるとともに、ケーシングに設けたストッパに当接可能な係合部を有し、該係合部が前記ストッパに対して当接することにより、前記係脱手段を離脱状態に保持し得るようにした請求項2記載の車両用ドアラッチアクチュエータ。
  4. 作動レバーを、車外側に設けられるキーシリンダーの操作力が伝達されうるように、前記キーシリンダに連係するとともに、前記作動レバーの施錠位置から解錠位置への移動に伴って、係脱手段が離脱位置から係合位置へ復帰するようにした請求項1〜3のいずれかに記載の車両用ドアラッチアクチュエータ。
  5. 係脱手段を、作動レバーと前記係脱手段との間に設けたばねにより係合状態に向けて付勢した請求項1〜4のいずれかに記載の車両用ドアラッチアクチュエータ。
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