JP3379751B2 - 既設配管の更生修理工法 - Google Patents

既設配管の更生修理工法

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JP3379751B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、既設配管の更生修
理工法に関し、さらに詳しくは、内張りチューブを管内
面に貼着する際に用いられる接着剤の硬化処理に関す
る。
【0002】
【従来の技術】既設配管を敷設状態のまま非開削により
更生修理する技術は、これまでに種々の工法が開発提案
されている。既設配管の更生修理技術として一般的には
ライニング技術が用いられて、例えば、可撓性チューブ
を管内に引き入れて管内面に貼り付ける内張りライニン
グ工法が知られている。現在この工法は、すでに既設管
路の老朽化に対する有効な修理技術として実用化されて
いる。
【0003】また、上記内張りライニング工法の一つと
しては、反転内張りライニング工法が応用されている。
反転内張りライニング工法では、図7に示すように既設
配管Pに対し、管内径とほぼ等しい外径を有し接着剤を
封入した可撓性内張りチューブ1を、その内面が外面と
なるように反転させながら管内に導入し、上記接着剤に
より内張りチューブ1を既設配管Pの内面に接着させ
る。
【0004】具体的なやり方としては、まず接着剤を予
め可撓性内張りチューブ1に封入し、そして該内張りチ
ューブ1の一端を既設配管Pの一端(図示せず)に環状
固定する。その後、該チューブ1に折り返し部を形成さ
せ、形成された折り返し部に対して後部から管路の他端
に向け加圧するように流体圧力を作用せしめ、内張りチ
ューブ1を内面が外面となるように管内へ反転導入させ
る。このように、折り返し部分を管内に沿って管路の一
端から他端に向かって漸次進行させ、流体圧力および接
着剤により該内張りチューブ1を既設配管Pの全長に亘
って管内面に圧着させる。
【0005】内張りチューブ1の反転進行に伴ってチュ
ーブの先端部が、図7において符号P’で示す既設配管
Pの他端より管外へ出てくる。その後、既設管路の内面
に圧着された内張りチューブ1に対して、加熱流体を循
環させて接着剤の硬化を促進する必要がある。加熱流体
を循環させる際には、一例として、図8に示す構成の装
置が用いられる。図8に示す循環用装置は、例えば、本
出願人の先願に係る特願平8−255672号の明細書
に示されているように、既設管路Pの他端P’が挿入さ
れるソケット部材2と、他端P’から管外に出てくる内
張りチューブ1を封止する円筒状胴体部3およびこれに
締結されるキャップ部材4と、接続部材5と、流体導入
部材6とを備えて構成されている。円筒状胴体部3の内
部には、円筒状胴体部3の下端から下方に突出する管状
突出部3Aが組み込まれており、その先端が接続部材5
の上端面5Aの形状に対応してテーパ面とされている。
流体導入部材6は、円筒状胴体部3の外壁を貫通して内
張りチューブ1を開口させることができる先端部を有
し、その先端部にはヒータが内蔵されて内張りチューブ
1の開口形成を容易化できるようになっている。上記構
成においては、既設管路Pの他端P’にソケット部材2
が締結され、その内部に接続部材5が挿入される一方、
円筒状胴体部3がソケット部材2に締結されるとともに
キャップ部材4が円筒状胴体部3に装着されて内部が封
止される。
【0006】図9は、循環用装置の組立状態を示す図で
あり、組み立てられた循環用装置は、既設管路Pの他端
P’から出てくる内張りチューブ1の先端がキャップ部
材4により衝止される前には管状突出部3Aの先端面と
接続部材5の上端面との間に隙間が設けられた状態とさ
れている。内張りチューブ1が他端P’からキャップ部
材4に向け進行し、キャップ部材4によって先端を衝止
されると、内張りチューブ1内に付加されている圧力を
高めて管状突出部3Aと接続部材5との間の隙間から内
張りチューブ1の一部を膨張変形させる。その後、ソケ
ット部材2を筒状胴体部3のネジ面に沿って回転させて
管状突出部3Aの先端面と接続部材5の上端面との隙間
を小さくすると、図9(B)に示すように、それら各面
で挟持される内張りチューブ1の膨張変形部が管状突出
部3Aの先端面と接続部材5の上端面とにそれぞれ密着
して挟持される。このような処理が終わると、流体導入
部6の先端により内張りチューブ1に開口が形成され、
内張りチューブ1内に流される温水等の流体の循環路の
一部が形成される。上記構成の循環装置Cでは、流体導
入部6により形成された内張りチューブ1の開口から温
水などが漏れた場合、内張りチューブ1に形成されてい
る膨張変形部を境にして内張りチューブ1の外表面を流
れようとする温水等の流体が堰止められるので、他端
P’から既設管路P内への流体の進入が阻まれる。従っ
て、内張りチューブ1の外表面と既設管路Pの内面との
間に位置する接着剤が流体の介在によって接着不良を起
こしてしまうのが防止される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した内張
りチューブ1を反転挿入した後に接着剤硬化用の温水な
どの流体を循環させる際には次のような問題があった。
つまり、循環装置を用いた場合には内張りチューブが内
部にて挿通されると外部から内張りチューブの状態を確
認することができない。このため、膨張変形した内張り
チューブの一部の挟持状態を確認することができないの
で、挟持が不十分であると、その部分を境にした既設管
路内への流体の流れを堰止めることができなくなる。こ
の結果、接着不良を確実に防止できなくなる虞がある。
しかも、内張りチューブの膨張変形のためには流体の導
入時と異なり高圧としなければならない。このため、内
張りチューブを挿通する際の圧力設定が一貫して行えな
いことになり、作業性が悪いばかりでなく、その高圧に
耐え得る内張りチューブを準備する必要があるので作業
コストが高くなる虞がある。また、流体循環用として内
張りチューブに形成される開口は、流体導入部の先端の
大きさに依存しているために大きさに限界がある。この
ため、内張りチューブ内に流される流体の流量に比較し
て開口から循環される流体の流量が少なくなることもあ
り、再度既設管路内に供給される流体の流量が不足して
しまうことがある。特に、内張りチューブを挿通される
管路の長さが長い場合には管路に流される流体の量と上
記開口を経由して帰還する流体の量との差が大きくなる
ので、流量不足を起こしやすくなる。
【0008】本発明は、上記従来の更生修理工法におけ
る問題に鑑み、内張りチューブの接着に用いられる接着
剤の接着不良を確実防止できると共に、この接着不良
をなくすための処理も特別な圧力制御などの作業を要す
ることなく簡単に行うことができる既設管路の更生修理
工法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、地中に埋設された既設管路
の一端開口部より、管路内に可撓性の内張りチューブを
反転しながら導入し、該チューブと管路内壁面との間に
介在する接着剤を硬化させてチューブを管路内面に貼着
する既設配管の更生修理工法において、上記既設管路の
他端に可撓性樹脂管の一端を接続し、その樹脂管の他端
には透明チューブを接続し、上記透明チューブ内に上記
内張りチューブが進出したのを確認後、上記可撓性樹脂
管を挟持し、内張りチューブの外周面と可撓性樹脂管の
内周面とを密着させた状態で上記透明チューブ内の内張
りチューブのうちで上記可撓性樹脂管の他端を基準とし
て切断し、上記可撓性樹脂管の他端に流体導入装置を連
結したうえで上記可撓性樹脂管の挟持を解除して上記内
張りチューブおよび上記循環装置を経由させて流体を循
環させることを特徴としている。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の既
設管路の更生修理工法において、上記流体導入装置は、
上記可撓性樹脂管の他端に位置する上記内張りチューブ
の他端に連通する状態で上記可撓性樹脂管の他端に取り
付け可能であることを特徴としている。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の既設管路の更生修理工法において、上記内張りチ
ューブは、上記既設管路内で進行方向前側に生起される
負圧空気および進行方向後側で付加される加圧空気によ
り前進することを特徴としている。
【0012】
【作用】請求項1記載の発明では、既設管路の他端に可
撓性樹脂管の一端を接続し、さらにその可撓性樹脂管の
他端に透明チューブを接続することで内張りチューブの
進行状態を外部から確認することができ、しかも、内張
りチューブの延長方向の一部に位置する可撓性樹脂管を
外部から確認可能な状態で挟持し、内張りチューブの外
周面と可撓性樹脂管の内周面とを密着できる。このた
め、内張りチューブが既設管路から出た時点を容易に判
断できるとともに、内張りチューブの延長方向の一部に
位置する可撓性樹脂管を挟持するだけで内張りチューブ
に対する過大な内圧を付加することなく内張りチューブ
の一部を確実に封止して内張りチューブの外表面を伝わ
ろうとする流体を確実に遮断することができる。
【0013】請求項2記載の発明では、流体導入装置の
流路が内張りチューブの延長線上で連通しているので、
内張りチューブの周面に開口等を設けることなく内張り
チューブの流路をそのまま延長させることができる。こ
れにより、内張りチューブに連通する循環路は内張りチ
ューブの延長方向と異なる方向に形成する場合と違って
流路径が極端に小さくなるようなことがないので、内張
りチューブ内を流れる流体の量と循環路を流れる流体の
量との差が小さくされて内張りチューブ内を再度流れる
流体が不足するようなことがないようにできる。
【0014】請求項3記載の発明では、内張りチューブ
の反転進行のための牽引部材等を要することなく既設管
路内での内張りチューブの挿通が行える。
【0015】
【実施例】以下、図示実施例により請求項記載の発明の
詳細を説明する。図1は、請求項1乃至3記載の発明に
よる更生修理工法に用いられる装置を示す図であり、同
図において、既設管路(便宜上、図 で示した符号Pを
用いる)の他端には、ポリエチレン樹脂等の可撓性樹脂
で構成された管材(以下、可撓性樹脂管という)10の
一端が接続され、さらに可撓性樹脂管10の他端にはエ
ルボ11を介して透明チューブ12が接続されている。
可撓性樹脂管10と既設管路Pとの接続には、仲介部材
13が用いられ、仲介部材13は、延長方向両端にソケ
ット部材14、14’を備えている。仲介部材13は、
異径関係にある既設管路Pと可撓性樹脂管10との接続
部材であり、図2に示すように、仲介部材本体13Aの
延長方向両端外周面に形成されたテーパネジ部にソケッ
ト部材14、14’がそれぞれ締結できるようになって
いる。仲介部材本体13Aは、内部にそれぞれ異なる内
径を有する既設管路挿入部13A1と可撓性樹脂管挿入
部13A2とが形成され、その各挿入部同士がテーパ面
で連続させてある。既設管路Pおよび可撓性樹脂管10
は、仲介部材本体13A内の各挿入部13A1、13A
2に差し込まれ、ソケット部材14、14’が締結され
ることにより外周面をクランプされて抜け止めされてい
る。
【0016】一方、可撓性樹脂管10の他端と透明チュ
ーブ12とは、図3に示す構造によって接続されてい
る。図3に示す構造は、本実施例の場合、後述するよう
に、内張りチューブ(便宜上、図 で示した符号1を用
いる)の切断時の作業位置を作業者の手元に近づけるた
めに立ち上げるようにされている。つまり、図3におい
て可撓性樹脂管10の他端には、図2に示したものと同
様な構成を有するソケット部材15が装着されており、
このソケット部材15には、そのソケット部材15の端
部内周面に形成されたテーパネジ部を介して樹脂管連結
具16が一体化されている。樹脂管連結具16には、ソ
ケット部材15との締結部とは反対側の端部外周面にネ
ジが形成されており、そのネジに対してエルボ11が延
長方向一端を締結されている。エルボ11には、延長方
向他端外周面に形成されたネジを介してチューブ取付具
17が締結されている。樹脂管連結具16の内面には可
撓性樹脂管10の端部を衝止するための凹部が形成され
ており、可撓性樹脂管10をその凹部内に嵌合させるこ
とができるようになっている。チューブ取付具17は、
先端部近傍の外周面に波状溝部17Aが形成され、その
波状溝部に蛇腹状の透明チューブ(図3では、便宜上、
直管状に示されている)12の端部が嵌合させてある。
【0017】上記構成を備えた可撓性樹脂管10、エル
ボ11、透明チューブ12および仲介部材13を用いる
本実施例の更生修理工法は、次の手順が実行される。ま
ず、第1の工程として、既設管路Pの他端に対し仲介部
材13を介して可撓性樹脂管10の一端が接続され、さ
らに可撓性樹脂管10の他端にはエルボ11を介して透
明チューブ12が接続される。透明チューブ12は、そ
の端末部が図4に示すように、吸引ポンプ18に連通す
る樹脂回収装置19に接続され、吸引ポンプ18の駆動
時、可撓性樹脂管10を介して連通している既設管路P
の内部を負圧化できるようにされる。
【0018】既設管路Pは、可撓性樹脂管10、エルボ
11および透明チューブ12を介して吸引ポンプ18に
より内部が負圧化され、既設管路Pの一端開口から挿入
される内張りチューブ1および接着剤用樹脂20を前進
移動させる態勢とされる。図4において、既設管路Pの
一端開口(図示されず)からは、接着剤用樹脂20が予
め注入され、次いで、合わせ面間に接着剤用樹脂を充填
された内張りチューブ1が挿入される。なお、図4にお
いて符号20Aは、接着剤用樹脂20の前方を移動する
ライニングピグを示している。既設管路P内に注入およ
び挿入された接着剤用樹脂20および内張りチューブ1
は、吸引ポンプ18により生起された負圧力によって既
設管路Pの他端に向け進行するが、進行方向後側から加
圧空気が付加されることにより、既設管路Pの内面に向
け膨張した状態で進行することができる。
【0019】既設管路P内を進行した内張りチューブ1
および接着剤用樹脂20は、既設管路Pの他端に達した
後も進行し、仲介部材13、可撓性樹脂管10およびエ
ルボ11を通過して透明チューブ12内に進出する。
【0020】透明チューブ12内に内張りチューブ1が
進出すると、第2の工程が実行される。第2の工程は、
透明チューブ12内に内張りチューブ1が進出したのを
確認した後、可撓性樹脂管10を挟持し、透明チューブ
12を取り外して透明チューブ12内に進出した内張り
チューブ1を切断する。この工程では、図5に示すよう
に、可撓性樹脂管10が一部のみを示すクランプ装置2
1によって挟持され、内部に挿通されている内張りチュ
ーブ1の外周面と可撓性樹脂管10の内周面とが密着さ
れる。内張りチューブ1の外周面と可撓性樹脂管10の
内周面とを密着させることにより、可撓性樹脂管10内
部では、その内周面と内張りチューブ1の外周面との間
で流体、この場合には接着剤用樹脂の硬化促進に用いら
れる温水が流れようとする場合の流路が遮断される。し
かも、可撓性樹脂管10の挟持状態の調整が外部から確
認しながら行われるので、上記密着状態を完全なものと
することができる。可撓性樹脂管10の挟持が完了する
と、内張りチューブ1が切断されることになるが、その
際には、可撓性樹脂管10の他端位置を基準として切断
が行われる。このため、可撓性樹脂管10の端部からは
内張りチューブ1が殆ど露出しない。
【0021】内張りチューブ1が切断されると第3の工
程が実行される。第3の工程は、接着剤用樹脂の硬化促
進のための温水を循環させる。この場合、可撓性樹脂管
10の他端に接続されていたエルボ11をソケット部材
15から取り外し、代わりに循環装置22を装着する。
循環装置22は、図6に示すように、流体導入口22A
が可撓性樹脂管10の延長線上にて可撓性樹脂管10の
他端に接続されたホース部材で構成され、一部に開閉弁
を有するコック23と、図示しないが、圧力計が取り付
けられている。循環装置22が可撓性樹脂管10の他端
に接続されると、コック23を閉じた状態で可撓性樹脂
管10の挟持を解除し、可撓性樹脂管10内の内張りチ
ューブ1を元の形状に復元して流体である温水が流れる
ようにする。可撓性樹脂管10の挟持が解除されると図
示されないポンプおよび加熱装置によって温水が内張り
チューブ1内に流されるが、これに先立ち、循環装置2
2のコック23が開放される。これにより、可撓性樹脂
管10内の内張りチューブ1を通過した温水は循環装置
2内に流れ込み、循環装置22を経由してポンプおよ
び加熱装置に帰還し、再度内張りチューブ1内に流れ込
んで循環する。
【0022】以上のような実施例によれば、既設管路P
の他端外周面には従来形成されていたネジ部が不要とな
る。つまり、既設管路Pの他端は、図 に示した従来の
工法と違ってネジ部などの加工を要することがないの
で、作業工数を低減することができる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、既設管路の他端に可撓性樹脂管の一端を接
続し、さらにその可撓性樹脂管の他端に透明チューブを
接続することで内張りチューブの進行状態を外部から確
認することができ、しかも、内張りチューブの延長方向
の一部に位置する可撓性樹脂管を外部から確認可能な状
態で挟持し、内張りチューブの外周面と可撓性樹脂管の
内周面とを密着できる。このため、内張りチューブが既
設管路から出た時点を容易に判断できるとともに、内張
りチューブの延長方向の一部に位置する可撓性樹脂管を
挟持するだけで内張りチューブに対する過大な内圧を付
加することなく内張りチューブの一部を確実に封止して
内張りチューブの外表面を伝わろうとする流体を確実に
遮断することができる。この結果、内張りチューブの接
着に用いられる接着剤の接着不良を確実の防止できると
共に、この接着不良をなくすための処理も特別な圧力制
御などの作業を要することなく簡単に行うことが可能に
なる。
【0024】請求項2記載の発明によれば、流体導入装
置の流路が内張りチューブの延長線上で連通しているの
で、内張りチューブの周面に開口等を設けることなく内
張りチューブの流路をそのまま延長させることができ
る。これにより、内張りチューブに連通する循環路は内
張りチューブの延長方向と異なる方向に形成する場合と
違って流路径が極端に小さくなるようなことがないの
で、内張りチューブ内を流れる流体の量と循環路を流れ
る流体の量との差が小さくされて内張りチューブ内を再
度流れる流体が不足するようなことがないようにでき
る。
【0025】請求項3記載の発明によれば、内張りチュ
ーブの反転進行のための牽引部材等を要することなく既
設管路内への内張りチューブの引き込みが行えるので、
更生修理に要する設備の大型化を防止することが可能に
なり、作業コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1乃至3記載の発明に係る更生修理工法
に用いられる装置の要部を示す斜視図である。
【図2】図1に示した要部の局部的な断面図である。
【図3】図1に示した要部の他の部分の局部的な断面図
である。
【図4】請求項1乃至3記載の発明に係る更生修理工法
に用いられる設備の一例を説明するための模式図であ
る。
【図5】請求項1乃至3記載の発明に係る更生修理工法
の一工程を説明するための斜視図である。
【図6】請求項1乃至3記載の発明に係る更生修理工法
の他の工程を説明するための斜視図である。
【図7】内張りチューブを用いた更生修理工法の概略を
説明するための模式図である。
【図8】図7に示した更生修理工法に用いられる装置の
従来例を説明するための斜視図である。
【図9】図8に示した装置の作用を説明するための図で
あり、(A)は組立状態を、(B)は組み立てられた装
置に適用される内張りチューブの一部を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 内張りチューブ 10 可撓性樹脂管 12 透明チューブ 13 仲介部材 14、14’ ソケット部材 16 樹脂管連結具 17 チューブ取付具 18 吸引ポンプ 19 樹脂回収装置 20 接着剤用樹脂 21 クランプ部材 22 循環装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−122154(JP,A) 特開 平7−208681(JP,A) 特開 昭60−165226(JP,A) 特許2986743(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 63/00 - 63/48

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地中に埋設された既設管路の一端開口部
    より、管路内に可撓性の内張りチューブを反転しながら
    導入し、該チューブと管路内壁面との間に介在する接着
    剤を硬化させてチューブを管路内面に貼着する既設配管
    の更生修理工法において、 上記既設管路の他端開口に可撓性樹脂管の一端を接続
    し、その可撓性樹脂管の他端には透明チューブを接続
    し、 上記透明チューブ内に上記内張りチューブが進出したの
    を確認後、上記可撓性樹脂管を挟持し、内張りチューブ
    の外周面と可撓性樹脂管の内周面とを密着させた状態で
    その可撓性樹脂管の他端を基準として上記透明チューブ
    内の内張りチューブを切断し、 上記可撓性樹脂管の他端に流体導入装置を連結したうえ
    で上記可撓性樹脂管の挟持を解除して上記内張りチュー
    ブおよび上記循環装置を経由させて流体を循環させるこ
    とを特徴とする既設管路の更生修理工法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の既設管路の更生修理工法
    において、 上記流体導入装置は、上記内張りチューブの延長線上に
    上記内張りチューブの開口と連通する流路が形成されて
    いることを特徴とする既設管路の更生修理工法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の既設管路の更生
    修理工法において、 上記内張りチューブは、上記既設管路内で進行方向前側
    に生起される負圧空気および進行方向後側で付加される
    加圧空気により前進することを特徴とする既設管路の更
    生修理工法。
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