JP3348285B2 - パノラマ撮影装置 - Google Patents

パノラマ撮影装置

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JP3348285B2
JP3348285B2 JP35535292A JP35535292A JP3348285B2 JP 3348285 B2 JP3348285 B2 JP 3348285B2 JP 35535292 A JP35535292 A JP 35535292A JP 35535292 A JP35535292 A JP 35535292A JP 3348285 B2 JP3348285 B2 JP 3348285B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラを360度回転
させながら被写界を撮影するパノラマ撮影装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のパノラマ撮影装置にあっ
ては、銀塩フィルムを使用して、三脚に搭載したカメラ
を360度回転させながら、順次、カメラ全周の被写界
を撮影する光学式のパノラマカメラが知られていた。
【0003】また、CCD等の固体撮像素子を用い、カ
メラを360度回転させてカメラ全周の被写界を撮影す
るパノラマカメラがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
銀塩フィルムを用いるパノラマカメラでは、パノラマ画
像の1駒当りのフィルム長が長く、撮影済のフィルムの
保存が不便であった。そのフィルムの現像が面倒である
と共に、1駒分を1回で引伸し、焼付けができず、更に
持ち運びが不便であるという問題があった。
【0005】一方、CCD等の固体撮像素子を用いた従
来のパノラマカメラでは、カメラを回転させて撮影する
ため、画像データーを外部に接続したパソコン、コンピ
ューター、画像メモリーなどと接続した信号ケーブルの
取りまとめが不便であった。すなわち、回転するカメラ
とパソコン、コンピューター、画像メモリーなどは信号
ケーブルで接続しておかなけばならず、回転するカメラ
と信号のやり取りを維持するためには信号ケーブルに弛
みを持たせておかなければならなかった。しかし、パノ
ラマカメラでは、カメラは360度に常時回転するた
め、信号ケーブルに弛みを持たせても限度があるもので
あった。
【0006】このため、信号ケーブルの取り廻しを円滑
に行うためには、カメラが一回転する度にカメラを逆転
させ、カメラを撮影の開始位置に復帰させなければなら
ないものであった。このような方法では、撮影画像枚数
が少なければ支障が無いが、撮影枚数が多くなると、撮
影の度にカメラを逆転させて復帰させなければならず、
手数がかかるものであった。
【0007】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、カメラと固定部材との間にホトカプラーを
介在させ、ホトカプラーにより画像データーや角度位置
信号を伝達させ、取り廻しや弛みなどを持たせなければ
ならない信号ケーブルを廃止できるパノラマ撮影装置を
提供することを目的とする。また、本発明では、カメラ
を無制限に回転させることができるので、連続してパノ
ラマ写真を撮影することができる。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のパノラマ撮影装
置は、駆動機構を備えた固定部材と、固定部材に対して
回転自在に軸支され、駆動機構により旋回させられるタ
ーンテーブルと、ターンテーブルに固定されたカメラ本
体と、その光軸をターンテーブルの旋回方向と平行にな
るようにカメラ本体に固定された撮影レンズと、カメラ
本体の撮影レンズの焦点位置に固定され、結像を電気信
号として出力する固体撮像素子とから成り、ターンテー
ブルとカメラ本体を固定部材に対して旋回させながら、
撮影レンズから固体撮像素子に結像した画像を連続して
撮影し、その画像信号を固定部材側にある画像データー
記憶手段で蓄積させて一連の画像として合成するパノラ
マ撮影装置において、固定部材とターンテーブルの回転
の中心に位置して、電気信号を送受信するホトカプラー
を設け、固体撮像素子で撮像された映像信号をホトカプ
ラーを介して固定部材側にある画像データー記憶手段に
無接触で伝達することを特徴とする。
【0009】本発明パノラマ装置は、駆動機構を備えた
固定部材と、固定部材に対して回転自在に軸支され、駆
動機構により旋回させられるターンテーブルと、ターン
テーブルに固定されたカメラ本体と、その光軸をターン
テーブルの旋回方向と平行になるようにカメラ本体に固
定された撮影レンズと、カメラ本体の撮影レンズの焦点
位置に固定され、結像を電気信号として出力する固体撮
像素子とから成り、ターンテーブルとカメラ本体を固定
部材に対して旋回させながら、撮影レンズから固体撮像
素子に結像した画像を連続して撮影し、その画像信号を
固定部材側にある画像データー記憶手段で蓄積させて一
連の画像として合成するパノラマ撮影装置において、固
定部材とターンテーブルの回転の中心に位置して、信号
を送受信するホトカプラーを設け、固定部材の周囲にス
ケールリンクを設け、ターンテーブルにスケールリンク
に近接して角度信号を発生する回転角センサーを設け、
回転角センサーにより検出した固定部材に対するターン
テーブルの回転角の信号をホトカプラーを介して固定部
材側にあるコンピューターに無接触で伝達することを特
徴とする。
【0010】本発明のパノラマ撮影装置は、駆動機構を
備えた固定部材と、固定部材に対して回転自在に軸支さ
れ、駆動機構により旋回させられるターンテーブルと、
ターンテーブルに固定されたカメラ本体と、その光軸を
ターンテーブルの旋回方向と平行になるようにカメラ本
体に固定された撮影レンズと、カメラ本体の撮影レンズ
の焦点位置に固定され、結像を電気信号として出力する
固体撮像素子と、固体撮像素子によるその角度Δθにお
ける映像信号を生成する信号処理回路と、固定部材とタ
ーンテーブルの回転の中心に位置して設けれられて信号
を送受信するホトカプラーと、固定部材の周囲に設けら
れたスケールリンクと、スケールリンクに近接してター
ンテーブルに設けられて角度信号を発生する回転角セン
サーとから成り、ターンテーブルとカメラ本体を固定部
材に対して回転させながら、撮影レンズにより固体撮像
素子に結像した周囲の画像を連続して撮影するパノラマ
撮影装置において、固定部材に対してターンテーブルが
角度Δθだけ回転した時にその回転角の信号を回転角セ
ンサーより発生させ、回転角センサーからの信号によ
り、その角度Δθにおける映像データーを信号処理回路
から出力させ、角度Δθ毎の回転角信号と映像データー
をホトカプラーを介して固定部材側にある画像データー
記憶手段に無接触で伝達することを特徴とする。
【0011】本発明のパノラマ撮影装置は、固定部材の
一か所に基準位置機構を固定し、基準位置機構と接近す
るターンテーブルの一か所に位置検出センサーを設け、
ターンテーブルを回転させると位置検出センサーが基準
位置機構に接近して一回転に一回の位置基準信号を発生
させ、基準位置信号により回転角センサーの角度Δθの
計数を開始させることを特徴とする。
【0012】
【作用】上記構成のパノラマ撮影装置においては、三脚
などに固定された固定部材と回転するカメラとにホトカ
プラーを設けてあり、カメラからの画像データーは一対
のホトカプラーにより伝達されるため、信号ケーブルを
必要とせず、取り廻しや弛みを持たせるなどの配慮が不
要となる。また、カメラは固定部材に対して無制限に回
転することができるので、連続したパノラマ撮影が可能
となる。
【0013】また、固定部材にスケールリンクを固定
し、カメラ側のターンテーブルに回転角センサーを設け
てあり、回転角センサーによりカメラの回転角を測定す
ることができる。この回転角はパノラマ撮影において不
可欠なデーターであり、この回転角の信号はホトカプラ
ーにより固定部材側にあるパソコン、コンピューター、
画像メモリーなどに伝達することができる。このため、
機械的な接触や信号ケーブルを必要とせず、機械的な故
障や信号ケーブルの取り廻しなどが不要となり、撮影が
簡単となる。
【0014】また、カメラで撮影した画像データーは角
度Δθごとに発生する回転角センサーの信号と共に外部
の画像データー記憶手段にホトカプラーを介して伝達さ
れ、画像データー記憶手段で両者が記憶される。このた
め、角度Δθのそれぞれの画像データーと回転角のデー
ターが同期して記憶され、両データーを組み立てること
により画像処理で連続したパノラマ写真を作成すること
が容易となる。
【0015】そして、位置検出センサーにより、カメラ
の一回転毎に一回の基準位置信号が発生され、360度
のパノラマ写真の基準位置とすることができる。このた
め、カメラが連続して回転しても、一枚の360度のパ
ノラマ写真の始点と終点とを正確に把握できる。このた
め、一枚毎の区切りとして判別することができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1には本発明に係るパノラマ撮影装置の一実施
例の概略構成が示されている。同図において、本発明に
よるパノラマ撮影装置は、三脚2に載置されたカメラ1
と、カメラ1から出力される画像データーを処理するコ
ンピューター3と、コンピューター3により処理された
画像データーに基づいてパノラマ画像を表示するCRT
4と、パノラマ画像のハードコピーを出力するプリンタ
ー5と、コンピューター3により処理されたパノラマ画
像の画像データーをフロッピーディスク等の磁気記録媒
体に記録するディスクドライバー6とを有している。ま
た、7はキーボード、8はシャッターレリーズボタン、
9は電源スイッチである。
【0017】次に、カメラ1の回転機構を図2に示す。
カメラ1は、下部に位置して回転しない固定部材20
と、上部に位置して回転するカメラ本体10とターンテ
ーブル11とに大きく分けられる。同図において、撮像
部等を含むカメラ本体10はターンテーブル11に載置
固定されている。ターンテーブル11の下面中央には凹
部13が形成されていて、凹部13の周囲は下方に円環
状に突起した係合部12が形成されている。この係合部
12の円形となった下面にはベアリング溝14を形成し
てある。また、ターンテーブル11の外周面にはカメラ
本体10の基準位置を検出する位置検出センサーとして
の磁気ヘッド14が、更にターンテーブル11の下面の
周縁部にはカメラ本体10の回転角を検出する回転角セ
ンサーとしての磁気ヘッド15が設けられている。
【0018】固定部材20は三脚2に固定されるもので
やや円筒形をしており、固定部材20の上部には中央部
が円形に陥没した筒状の軸受部27が形成してある。こ
の軸受部27の内径は係合部12の外径よりも少し大き
く設定してあり、軸受部27により、固定部材20の上
面で円形に陥没した凹部となった平面の中央には、円柱
形をした突起部21が形成してある。この突起部21
は、前述したターンテーブル11の凹部13に嵌挿され
るものである。
【0019】一方、固定部材20の上部に形成された軸
受部27の環状となった上面には、スケールリング22
が円形に形成されている。このスケールリング22は、
円周方向に沿って所定回転角△θ毎に溝が穿ってあるも
ので、ターンテーブル11に固定した磁気ヘッド15の
回転通路が近接して対向してある。ターンテーブル11
が回転すると、磁気ヘッド15はスケールリング22の
表面に接近して回転することができる。そして、固定部
材20の上面であって、軸受部27の内側と突起部21
の外側の間にはベアリング溝が形成してあり、ベアリン
グ溝にはベアリング26が配置してある。
【0020】また、固定部材20の側面の一か所には、
垂直に棒状の支持部材24に固設してあり、支持部材2
4の上部側面には基準位置機構としての磁石23が固定
してある。この磁石23は、ターンテーブル11の固定
した磁気ヘッド14に近接する位置に配置してあり、磁
気ヘッド14によりターンテーブル11の位置検出を行
うことができる。そして、ターンテーブル11の下部に
形成された係合部12の凹部13が固定部材20の軸受
部27における突起部21に嵌挿されると、ベアリング
溝14にベアリング26が嵌め込まれ、ターンテーブル
11は固定部材20に対して円滑に旋回することができ
る。固定部材20の内部であって、軸受部27の内周の
一部にはゴム製のピンチローラ25が設けてあり、ピン
チローラ25は係合部12の外周に接触させてある。ま
た、ピンチローラ25は固定部材20に固定したモータ
ー41により回転駆動され、ピンチローラ25と係合部
12とがころがり接触するので、ターンテーブル11と
カメラ本体10は固定部材20に対して回転可能に支持
されている。
【0021】次に、回転機構を含むカメラ1の断面構造
を図3に示す。同図において、カメラ本体10は暗箱と
なった内部が空洞の箱状をしており、一方の側面には撮
影光学系の撮影レンズ30が固定してあり、カメラ本体
10の内面の撮影レンズ30の焦点面にはCCD等の固
体撮像素子31が固定してある。この撮影レンズ30の
光軸は、カメラ本体10とターンテーブル11が回転す
る水平方向と平行となるように配置してある。また、カ
メラ本体10の内部には、固体撮像素子31から出力さ
れる映像信号を所定の形式に変換処理する画像処理部3
2が収納してあり、この画像処理部32にはカメラ本体
10の基準位置を検出する磁気ヘッド14及びカメラ本
体10の回転角を検出する磁気ヘッド15からの検出出
力が入力している。
【0022】そして、ターンテーブル11の中央には、
その光軸を下方に向けたホトカプラ33を固定してあ
る。このホトカプラ33には、ターンテーブル11側に
設けられた画像処理部32の出力信号が接続してある。
また、固定部材20の中央であって、突起部21の内部
にはその光軸を上方に向けたホトカプラ34を固定して
あり、一対のホトカプラ33と34は対向して信号を交
信できるように配置してある。また、ホトカプラ34に
は、固定部材20の内部に収納したインターフェース回
路40に接続してある。
【0023】また、ターンテーブル11はピンチローラ
12を介して駆動機構としてのモーター/駆動回路41
により回転駆動されるようになっている。モーター/駆
動回路41は入出力インターフェース回路40から送ら
れる駆動制御信号によって制御され、入出力インターフ
ェース回路40はケーブル43を介してコンピューター
3と接続されている。つまり、モーター/駆動回路41
はコンピューター3から出力される制御信号により、そ
の回転と停止の操作が行われる。
【0024】次に、図1に示したパノラマ撮影装置の全
ての電気的構成を図4に示す。同図において、パノラマ
撮影装置の電気回路部は、大別して撮像部35と、入出
力インターフェース回路40と、コンピューター3とか
ら構成されている。
【0025】撮像部35は、撮影レンズ30と、CCD
等の固体撮像素子31と、画像処理部32とを有してい
る。固体撮像素子31は、撮影レンズ30により結像さ
れた被写界像に対応した映像信号を生成するものであ
る。
【0026】この画像処理部32は、固体撮像素子31
により生成された被写界像に対応した映像信号から同期
信号、色信号を分離し、ホワイトバランス調整等の処理
を行う信号処理回路36と、信号処理回路36の出力信
号をA/D変換するA/D変換回路37とを有してい
る。このA/D変換回路37の出力信号は入出力インタ
ーフェース回路40に出力されている。また、画像処理
部32は位置検出回路38も有しており、位置検出回路
38はカメラ本体10の基準位置を検出する磁気ヘッド
14、カメラ本体10の回転角を検出する磁気ヘッド1
5の検出出力を取り込んでいる。位置検出回路38で
は、カメラ本体10が基準位置に位置しているときのタ
イミング、カメラ本体10の基準位置からの回転角を検
出し、その検出信号を入出力インターフェース回路40
に出力することができる。なお、A/D変換回路37及
び位置検出回路38と、入出力インターフェース回路4
0との間の信号の交信は、前述した一対のホトカプラ3
3と34によって行われている。
【0027】そして、入出力インターフェース回路40
には初期設定等のデーターを入力するためのキーボード
7、シャッタレリーズボタン8、電源スイッチ9からの
各種信号が入力される。
【0028】また、入出力インターフェース回路40か
らは、カメラ本体10、ターンテーブル11を回転駆動
するモーター/駆動回路41、CRT4、プリンター
5、ディスクドライバー6に各種信号が出力される。
【0029】さらに、入出力インターフェース回路40
とコンピューター3とは相互に接続されている。このコ
ンピューター3には、CPU50と、パノラマ画像であ
る画像データーが格納される画像データー記憶手段とし
ての画像メモリー51と、各種プログラム及び固定デー
ターが格納されるROM52と、RAM53とを有して
いる。
【0030】次に、図4に示したパノラマ撮影装置の動
作を図5に示すフローチャートを参照して説明する。パ
ノラマ撮影装置は図6に示すように、カメラ1が三脚2
によりある地点Pの鉛直線上にあるように設置され、カ
メラ1の全周にわたってその周囲の被写界を撮影するこ
とができる。
【0031】まず電源スイッチ9が操作されると、各回
路部に電源が供給され、各回路部は動作の待機状態とな
る。次に、キーボード7によりカメラ本体10の回転速
度等の初期設定がなされ、撮影の準備が完了する。そし
て、シャッタレリーズボタン8を操作するとその信号は
入出力インターフェース回路40よりモーター/駆動回
路41に伝えられ、モーター/駆動回路41によりカメ
ラ本体10が回転駆動される(ステップ100、10
1)。更にステップ102では磁気ヘッド14、15か
らの検出出力を受けた位置検出回路の出力信号に基づい
てモーターの回転数、すなわちカメラ本体10がステッ
プ100で設定した一定回転数に達したか否かが判定さ
れ、一定回転数に達している場合にはカメラ本体10が
基準位置に達しているか否かが判定される(ステップ1
02、103)。カメラ本体10が基準位置に達した場
合には画像データーの取り込みが開始され、入出力イン
ターフェース回路40内に設けられたカメラ本体10の
回転角を計数する回転角カウンタNがリセットされる
(ステップ104、105)。
【0032】次いで、ステップ106ではカメラ本体1
0の回転角を検出する磁気ヘッド15の検出出力が位置
検出回路38を介して入出力インターフェース回路40
に入力されたか否かが判定され、入力された場合にはス
テップ107で回転角カウンタNの内容を+1だけイン
クリメントし、ステップ108の画像データーの取り込
みに処理が移行する(ステップ106、107)。
【0033】この回転角カウンタNのリセットと平行し
て、固体撮像素子31は撮影レンズ30により結像され
た被写界像に対応した映像信号を生成しており、その映
像信号(アナログ信号)は信号処理回路36に伝達され
ている。信号処理回路36では、同期信号、色信号を分
離し、ホワイトバランス調整等の処理を行い、A/D変
換回路37に伝えている。A/D変換回路37では、信
号処理回路36からのアナログ信号をA/D変換して画
像データーとして、入出力インターフェース回路40に
伝えている。ステップ108ではカメラ本体10が回転
角△θだけ回転した際に発生する磁気ヘッド15からの
検出出力に同期して、その回転角△θに対応する画像デ
ーターを入出力インターフェース回路40からCPU5
0に伝達させる。CPU50を通過した画像データー
は、その回転角△θの位置信号と共に画像メモリー51
に記憶される。こうして、一回の磁気ヘッド15からの
検出出力により、その回転角△θにおける画像データー
と位置信号が記憶されたなら、次のステップ109で回
転角カウンタNの計数内容NがN=nであるか否かが判
定される(360度=n・△θ)。すなわちカメラ本体
10が360度回転し、パノラマ画像1駒分の画像デー
ターの全てが画像メモリー51に格納されたか否かが判
定される。
【0034】ステップ109でN=nでないと判定され
た場合は、カメラ本体10が一回転していないためステ
ップ106に戻り、既述したステップ107、108の
動作を繰り返し、N=nとなるまで同様の処理を繰り返
すことになる。
【0035】一方、ステップ109でN=nであると判
定された場合にはカメラ本体10が一回転して、360
度の画角分の画像データーを取り込んだことになり、撮
影は終了する。ステップ110では、それまで磁気ヘッ
ド15からの検出出力毎に取り込んできて、画像メモリ
ー51に蓄積されたパノラマ画像の基となる画像データ
ーを加工して、画像データーをCRT4の1画面分にま
とめるための画像処理が行われる。ステップ110で画
像処理が行われる以前の状態では、図7に示すような横
長のパノラマ画像を示す画像データーが画像メモリー5
1に格納されている。図7においてパノラマ画像120
に写し込まれているマーク122は、カメラ1の全周3
60度にわたって被写界像が撮影しているか否かを判定
するためのものであり、パノラマ画像120中でマーク
122から122までが360度の撮影範囲である。
【0036】ステップ110で画像処理されたパノラマ
画像は、例えば図8に示すようにCRT4の画面130
上で、上下に複数行140、141にわたって表示され
るように処理される。
【0037】図9にステップ110における画像処理の
他の例を示す。同図の場合には、パノラマ画像の0度と
360度の終端を接続して円周帯状に加工し、かつ、パ
ノラマ画像の天地が外側から内側に向かう方向となるよ
うにCRT4の画面130上に表示されるように処理さ
れる。
【0038】ステップ110における画像処理の他の例
を図10に示す。図10に示す例では、パノラマ画像の
0度と360度の終端を接続して円周帯状に加工し、か
つ、パノラマ画像の天地が内側から外側に向かう方向と
なるようにCRT4の表示画面130に表示されるよう
に画像処理が施される。
【0039】このように、ステップ110ではステップ
100における初期設定において選択された画像処理モ
ードに応じて各種のパノラマ画像が得られるように処理
される。
【0040】次いで、ステップ111ではステップ11
0で画像処理されたパノラマ画像を示す画像データーが
ディスクドライバー6によりフロッピーディスク等の磁
気ディスクに記録される。
【0041】更にステップ110の画像処理により得ら
れたパノラマ画像がCRT4の画面上に表示され、プリ
ンター5によりハードコピーが出力されると共に、カメ
ラ本体10を回転駆動するモーターの駆動が停止される
(ステップ112、113、114)。
【0042】次に、発明に係るパノラマ撮影装置の他の
実施例の構成を図11に示す。本実施例の基本的な構
成、動作は、図1乃至図10に示した実施例と同様であ
るが、図11に示したパノラマ撮影装置が、他の実施例
と構成上異なる点は、カメラ本体10が水平面に平行な
軸を回転軸として鉛直方向に360度回転することであ
る。これにより、上下方向に帯状をした撮影範囲XーY
のパノラマ画像を得るように構成したことにある。同図
において、パノラマ撮影装置はL字状の固定脚150の
上部側面に固設された台座151に取りつけられてい
る。従って、カメラ本体10は図1とはその回転軸を水
平になるように配置されている。
【0043】本実施例によるパノラマ撮影装置は、例え
ばトンネル、ヒューム管等152の接合面153の状態
を監視あるいは検査等の目的で用いるのに極めて便利で
ある。
【0044】図11に示したパノラマ撮影装置により撮
影したパノラマ画像の一例を図12に示す。同図におい
てCRT4の画面130上には円周帯状にパノラマ画像
160が表示される。ここで参照番号161は例えば、
ヒューム管の接合面153を示す画像である。
【0045】このように本実施例によればヒューム管等
の接合面の状況を的確に把握することは可能となる。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、回転するカメラ本体
と、カメラ本体を支える固定部材との間でホトカプラー
により画像データーと回転角信号と基準位置信号を無接
触で伝達することができ、信号ケーブルなどを必要とし
ない。このため、機械的な損耗や故障が無く、信号ケー
ブルの取り廻しや弛みに注意する必要がなくなる。ま
た、カメラ本体を無制限に回転しても、信号の伝達を常
時継続させることができる特徴がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパノラマ撮影装置の一実施例の概
略構成を示す斜視図である。
【図2】図1におけるカメラの回転機構を示す分解斜視
図である。
【図3】図1におけるカメラの断面構造を示す図であ
る。
【図4】図1に示したパノラマ撮影装置の電気的構成を
示すブロック図である。
【図5】図1乃至図4に示したパノラマ撮影装置の動作
説明を行うためのフローチャートである。
【図6】図1に示したパノラマ撮影装置によりパノラマ
撮影を行う状態を示す説明図である。
【図7】図1に示したパノラマ撮影装置によりパノラマ
撮影をした際に得られるデーター加工前の画像を示す説
明図である。
【図8】本発明によるパノラマ撮影装置によりCRTの
画面上に表示されるパノラマ画像の一例を示す説明図で
ある。
【図9】本発明によるパノラマ撮影装置によりCRTの
画面上に表示されるパノラマ画像の他の例を示す説明図
である。
【図10】本発明によるパノラマ撮影装置によりCRT
の画面上に表示されるパノラマ画像の他の例を示す説明
図である。
【図11】本発明に係るパノラマ撮影装置の他の実施例
を示す斜視図である。
【図12】図11に示したパノラマ撮影装置により撮影
されたパノラマ画像の表示例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 カメラ 2 三脚 3 コンピューター 4 CRT 5 プリンター 6 ディスクドライバー 7 キーボード 8 シャッタレリーズボタン 9 電源スイッチ 10 カメラ本体 11 ターンテーブル 14 位置検出センサーとしての磁気ヘッド 15 回転角センサーとしての磁気ヘッド 20 固定部材 23 基準位置機構としての磁石 30 撮影レンズ 31 固体撮像素子 32 画像処理部 33、34 ホトカプラ 35 撮像部 36 信号処理回路 37 A/D変換回路 38 位置検出回路 40 入出力インターフェース回路 41 駆動機構としてのモーター/駆動回路 50 CPU 51 画像データー記憶手段としての画像メモリー 52 ROM 53 RAM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/222 H04N 5/225 H04N 5/232 F16M 11/08 G03B 17/56

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動機構を備えた固定部材と、固定部材
    に対して回転自在に軸支され、駆動機構により旋回させ
    られるターンテーブルと、ターンテーブルに固定された
    カメラ本体と、その光軸をターンテーブルの旋回方向と
    平行になるようにカメラ本体に固定された撮影レンズ
    と、カメラ本体の撮影レンズの焦点位置に固定され、結
    像を電気信号として出力する固体撮像素子とから成り、
    ターンテーブルとカメラ本体を固定部材に対して旋回さ
    せながら、撮影レンズから固体撮像素子に結像した画像
    を連続して撮影し、その画像信号を固定部材側にある画
    像データー記憶手段で蓄積させて一連の画像として合成
    するパノラマ撮影装置において、 固定部材とターンテーブルの回転の中心に位置して、電
    気信号を送受信するホトカプラーを設け、固体撮像素子
    で撮像された映像信号をホトカプラーを介して固定部材
    側にある画像データー記憶手段に無接触で伝達すること
    を特徴とするパノラマ撮影装置。
  2. 【請求項2】 駆動機構を備えた固定部材と、固定部材
    に対して回転自在に軸支され、駆動機構により旋回させ
    られるターンテーブルと、ターンテーブルに固定された
    カメラ本体と、その光軸をターンテーブルの旋回方向と
    平行になるようにカメラ本体に固定された撮影レンズ
    と、カメラ本体の撮影レンズの焦点位置に固定され、結
    像を電気信号として出力する固体撮像素子とから成り、
    ターンテーブルとカメラ本体を固定部材に対して旋回さ
    せながら、撮影レンズから固体撮像素子に結像した画像
    を連続して撮影し、その画像信号を固定部材側にある画
    像データー記憶手段で蓄積させて一連の画像として合成
    するパノラマ撮影装置において、 固定部材とターンテーブルの回転の中心に位置して、信
    号を送受信するホトカプラーを設け、固定部材の周囲に
    スケールリンクを設け、ターンテーブルにスケールリン
    クに近接して角度信号を発生する回転角センサーを設
    け、回転角センサーにより検出した固定部材に対するタ
    ーンテーブルの回転角の信号をホトカプラーを介して固
    定部材側にあるコンピューターに無接触で伝達すること
    を特徴とするパノラマ撮影装置。
  3. 【請求項3】 駆動機構を備えた固定部材と、固定部材
    に対して回転自在に軸支され、駆動機構により旋回させ
    られるターンテーブルと、ターンテーブルに固定された
    カメラ本体と、その光軸をターンテーブルの旋回方向と
    平行になるようにカメラ本体に固定された撮影レンズ
    と、カメラ本体の撮影レンズの焦点位置に固定され、結
    像を電気信号として出力する固体撮像素子と、固体撮像
    素子によるその角度Δθにおける映像信号を生成する信
    号処理回路と、固定部材とターンテーブルの回転の中心
    に位置して設けれられて信号を送受信するホトカプラー
    と、固定部材の周囲に設けられたスケールリンクと、ス
    ケールリンクに近接してターンテーブルに設けられて角
    度信号を発生する回転角センサーとから成り、ターンテ
    ーブルとカメラ本体を固定部材に対して回転させなが
    ら、撮影レンズにより固体撮像素子に結像した周囲の画
    像を連続して撮影するパノラマ撮影装置において、 固定部材に対してターンテーブルが角度Δθだけ回転し
    た時にその回転角の信号を回転角センサーより発生さ
    せ、回転角センサーからの信号により、その角度Δθに
    おける映像データーを信号処理回路から出力させ、角度
    Δθ毎の回転角信号と映像データーをホトカプラーを介
    して固定部材側にある画像データー記憶手段に無接触で
    伝達することを特徴とするパノラマ撮影装置。
  4. 【請求項4】 固定部材の一か所に基準位置機構を固定
    し、基準位置機構と接近するターンテーブルの一か所に
    位置検出センサーを設け、ターンテーブルを回転させる
    と位置検出センサーが基準位置機構に接近して一回転に
    一回の位置基準信号を発生させ、基準位置信号により回
    転角センサーの角度Δθの計数を開始させることを特徴
    とする請求項2及び3記載のパノラマ撮影装置。
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