JP3346188B2 - チョークコイル - Google Patents

チョークコイル

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JP3346188B2
JP3346188B2 JP28196396A JP28196396A JP3346188B2 JP 3346188 B2 JP3346188 B2 JP 3346188B2 JP 28196396 A JP28196396 A JP 28196396A JP 28196396 A JP28196396 A JP 28196396A JP 3346188 B2 JP3346188 B2 JP 3346188B2
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choke coil
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俊之 中田
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は民生用あるいは産業
用電子機器に利用されるチョークコイルに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の薄型チョークコイルを図42〜図
46を用いて説明する。図42は分解斜視図、図43は
コイルを閉磁路磁心に組み込んだ状態を示す斜視図、図
44は完成品の斜視図、図45は断面図、図46は一方
の磁心を除去した状態の上面図である。同図において1
は平角絶縁導線、2は空心コイル、3は空心コイル2の
内周部、4はコイル外周部、5は内周部の端子、6は外
周部の端子、7は中央磁脚、8は外側磁脚、9は共通磁
脚、10は閉磁路磁心、12は閉磁路磁心10の窓高さ
であり平角絶縁導線1を渦巻き状に巻回して空心コイル
2を形成し、空心コイル2の内周部3に内周部の端子5
をまた外周部4に外周部の端子6を半田付け等で接続
し、閉磁路磁心10の中央磁脚7に前記空心コイル2お
よび絶縁紙11を装着した構成となっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成においては空心コイル2の内周部3に内周部の
端子5を接続し、空心コイル2と閉磁路磁心10の共通
磁脚9の間から引き出しているため閉磁路磁心10の窓
高さ12に内周部の端子5の厚みが加わり窓高さ12の
方向にデッドスペースが生じ占積率が低下し、チョーク
コイルの薄型化が困難という課題があった。
【0004】また内周部の端子5を空心コイル2と閉磁
路磁心10の共通磁脚9の間から引き出しているため端
子の断面積を大きくすることができず、薄型で大電流に
対応するチョークコイルができないという課題があっ
た。
【0005】本発明はチョークコイルの高さを低くする
薄型化および大電流化を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明のチョークコイルは、中央磁脚と外側磁脚と共
通磁脚を有する閉磁路磁心を備え、この閉磁路磁心の中
央磁脚に平角導線または箔状銅線からなる板状導線を渦
巻き状に巻回した空心コイルを装着し、この空心コイル
の板状導線の両端部に接続した端子のうち少なくとも空
心コイルの内周部に設けた端子を閉磁路磁心の共通磁脚
の少なくともいずれか一方に設けた切欠きを通して外部
に引き出しており、この切欠きには、空心コイルの内周
部と閉磁路磁心の中央磁脚との間に介在させる絶縁体層
と、切欠きにはまり合う絶縁体層とを一体に設け、この
はまり合う絶縁体層を空心コイルの下面と空心コイルの
内周部から引き出された端子との間に介在させた構造と
したものである。
【0007】上記構成により、空心コイルの内周に設け
た内周部端子の引き出しを閉磁路磁心の共通磁脚の一方
に設けた切欠きを通して外部に引き出しているため閉磁
路磁心の内周部端子の厚みは閉磁路磁心の窓高さに影響
しないため窓高さ方向にデッドスペースがなく占積率が
向上でき閉磁路磁心の窓高さを小さくでき、より高さの
低いチョークコイルを実現することが可能となり、また
内周部端子の厚みを大きくし、断面積を大きくすること
ができるため大電流への対応も可能となる。
【0008】さらに、空心コイルと閉磁路磁心の位置を
決めることができ、特性ばらつきを少なくできるととも
に空心コイルを絶縁体層で閉磁路磁心から離すことがで
き、部品点数が少なく、特性安定性、作業性、信頼性に
優れたチョークコイルを供給することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、中央磁脚と外側磁脚と共通磁脚を有する閉磁路磁心
を備え、この閉磁路磁心の中央磁脚に平角導線または箔
状銅線からなる板状導線を渦巻き状に巻回した空心コイ
ルを装着し、この空心コイルの板状導線の両端部に接続
した端子のうち少なくとも空心コイルの内周部に設けた
端子を閉磁路磁心の共通磁脚の少なくともいずれか一方
に設けた切欠きを通して外部に引き出しており、この切
欠きには、空心コイルの内周部と閉磁路磁心の中央磁脚
との間に介在させる絶縁体層と、切欠きにはまり合う絶
縁体層とを一体に設け、このはまり合う絶縁体層を空心
コイルの下面と空心コイルの内周部から引き出された端
子との間に介在させたものである。
【0010】これにより、閉磁路磁心の窓高さ方向のデ
ッドスペースが無くせ、占積率を向上させ、閉磁路磁心
の窓高さを小さくでき、また内周部端子の厚みを大きく
し断面積を大きくすることができるため大電流への対応
も可能となり、より高さの低い大電流に対応したチョー
クコイルの供給を可能にするものである。
【0011】さらに、空心コイルと閉磁路磁心の位置を
決めることができ、特性ばらつきを少なくできるととも
に空心コイルを絶縁体層で閉磁路磁心から離すことがで
き、部品点数が少なく、特性安定性、作業性、信頼性に
優れたチョークコイルを供給することができる。
【0012】請求項2に記載の発明は、閉磁路磁心とし
てEE形、EI形またはTU形の組合せとしたものであ
り、このように種々な組合せによって構成でき、特性や
組立性の選択範囲を広くすることができる。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項1の構成
に加えて閉磁路磁心として中央磁脚に磁気ギャップを設
けたものであり、閉磁路磁心外への漏洩磁束を増加させ
ることなくチョークコイルの電流重畳特性を改善するこ
とができ、低漏洩磁束で電流容量の大きなチョークコイ
ルを供給することが可能となる。
【0014】請求項4記載の発明は、請求項1の構成
に加えて閉磁路磁心の中央磁脚の断面が円形、長円形ま
たは楕円形としたものであり、中央磁脚の断面積に対し
て閉磁路磁心の窓幅をより大きく取ることができチョー
クコイルの小形化が可能となる。
【0015】請求項5記載の発明は、請求項1の構成
に加えて閉磁路磁心の共通磁脚のうちの切欠きを設けな
い側の共通磁脚の内側にある端子に対応する部分に凹
部、切欠きまたは穴を設けた構成としたものであり、空
心コイルの板状導線に接続した端子の先端が空心コイル
の端面より出た場合でも端子と閉磁路磁心の接触がなく
なり、閉磁路磁脚の組み立て不良をなくすことができ、
作業性および信頼性の高いチョークコイルの供給が可能
となる。
【0016】請求項6記載の発明は、請求項1の構成
に加えて閉磁路磁心としてEI形の磁心を用い、空心コ
イルの内側の端子を引き出す切欠きをI形磁心に設けた
構成としたものであり、空心コイルに対しI形磁心およ
びE形磁心の位置を決めることができ、またE形磁心の
中央磁脚で絶縁シートの位置ずれを防止できるため、作
業性、特性安定性に優れたチョークコイルを供給でき
る。
【0017】請求項7記載の発明は、請求項1の構成
に加えて閉磁路磁心として共通磁脚のうち端子を引き出
すための切欠きを設けた側の共通磁脚の厚みを1とした
とき切欠きを設けない側の共通磁脚の厚みを0.65〜
0.9とした構成としたものであり、共通磁心の切欠
よる閉磁路磁心の重畳特性の劣化を防止することがで
き、電流重畳特性の優れた、薄型のチョークコイルを供
給できる。
【0018】請求項8記載の発明は、請求項1の構成
に加えて空心コイルとして自己融着性平角絶縁導線で構
成したものであり、寸法精度の高い空心コイルを成形で
き、作業性の向上および自動化が可能である。
【0019】請求項9記載の発明は、請求項1の構成
に加えて空心コイルとして閉磁路磁心の中央磁脚の形状
に合わせた円形、長円形または楕円形としたものであ
り、占積率、巻線作業性が優れたチョークコイルを供給
できる。
【0020】請求項10記載の発明は、請求項1の構
成に加えて空心コイルを構成する板状導線の両端を内側
および外方に突出するように折曲したものであり、空心
コイルの板状導線の両端のエッジによる層間絶縁の破壊
を防止することができ、信頼性に優れたチョークコイル
の供給が可能となる。
【0021】請求項11記載の発明は、請求項1の構
成に加えて空心コイルの両端部に接続した端子の接続部
と空心コイルの板状導線との間にスペーサを介在させた
ものであり、端子の接続部のバリによる層間絶縁の破壊
を防止することができ、信頼性に優れたチョークコイル
の供給が可能となる。
【0022】請求項12記載の発明は、請求項8の構
成に加えて空心コイルとして端子を接続した部分から端
部まで距離を少し長くした構成としたものであり、自己
融着性平角絶縁導線の端子を接続した部分から端部まで
の長くした部分で両端部の固着保持を確実にし、空心コ
イルの巻線崩れを防止でき、作業性に優れ、自動化が可
能なチョークコイルの供給が可能となる。
【0023】請求項13記載の発明は、請求項1の構
成に加えて空心コイルの内周部と閉磁路磁心の中央磁脚
との間に介在させる絶縁体層を、中央磁脚にはまり合う
円筒状としたものであり、空心コイルと閉磁路磁心の中
央磁脚とのクリアランスを小さくでき、占積率、信頼性
に優れたチョークコイルの供給が可能となる。
【0024】請求項14記載の発明は、請求項1の構
成に加えて空心コイルの内周部と閉磁路磁心の中央磁脚
との間に介在させる絶縁体層と、閉磁路磁心の一方の共
通磁脚の切欠きにはまり合う絶縁体層とを一体とし、こ
の両絶縁体層を空心コイルの両端の端子を保持する端子
台とした構成としたものであり、閉磁路磁心に対し端子
の位置を決めることができ、端子精度の優れたチョーク
コイルを供給できる。
【0025】請求項15記載の発明は、請求項14の
構成に加えて端子台の外端部に空心コイルの内周部の絶
縁体層とによって空心コイルの外周面を保持する壁片を
設けたものであり、空心コイルの外形寸法および端子台
に対する位置変化を防止し、特性ばらつきが少なく、作
業性、信頼性に優れたチョークコイルを供給できる。
【0026】請求項16記載の発明は、請求項15の
構成に加えて空心コイルの外周面を保持する壁片にテー
パーを設けた構成としたものであり、空心コイルを壁片
のテーパーでガイドし、端子台への挿入を容易にでき
る。
【0027】請求項17記載の発明は、請求項14の
構成に加えて端子台に2つの端子をインサート成形し、
両端子を同一方向から外方に引き出す構成としたもので
あり、空心コイルの位置決めが正確にでき、空心コイル
挿入および端子接続の自動化が可能となる。
【0028】請求項18記載の発明は、請求項15の
構成に加えて端子台の空心コイルの内周部の絶縁体層と
壁片に空心コイルの両端の折曲部を係合させたものであ
り、空心コイルの内周部の係合で空心コイルの位置ずれ
を防止し、外周部の係合で端子台に組み込んだ空心コイ
ルの巻き崩れを防止し、特性安定性、作業性、信頼性
優れたチョークコイルの供給を可能とする。
【0029】請求項19記載の発明は、請求項14の
構成に加えて端子台に空心コイルの両端に接続した端子
のガイド部を設けたものであり、端子台に対して空心コ
イルの内周部に設けた端子位置を決めることができ、自
動化が可能で、作業性、信頼性に優れたチョークコイル
の供給を可能とする。
【0030】請求項20記載の発明は、請求項14の
構成に加えて端子台と一体に外枠を設け、少なくとも両
外側磁脚をもった磁心を外枠の下方から組み込む構成と
したものであり、外枠をガイドとして空心コイルを磁心
に組み込むことができ、自動化が可能で作業性に優れた
チョークコイルの供給を可能とする。
【0031】請求項21記載の発明は、請求項20の
構成に加えて外枠の一部に空心コイルの外周部に接続し
た端子をガイドするガイド部を設け、両端子を相対向す
る側に引き出した構成としたものであり、空心コイルの
端子を両方向から出し端子台で保持することができ、部
品点数が少なく、端子精度、作業性に優れたチョークコ
イルの供給を可能とする。
【0032】請求項22記載の発明は、請求項20の
構成に加えて外枠の四つの角部の内側に上方から組み込
む磁心を保持する保持部を設けた構成としたものであ
り、上方から組み込んだ磁心の位置決めができ、自動化
が可能で、作業性、特性安定性に優れたチョークコイル
の供給が可能となる。
【0033】請求項23記載の発明は、請求項20の
構成に加えて外枠が閉磁路磁心を組み込んだ時両外側磁
脚側の外側面を被う高さを持つようにしたものであり、
磁心の外側面の絶縁をすることができ、回路実装時、他
の部品との絶縁が可能である。
【0034】請求項24記載の発明は、請求項1の構
成に加えて閉磁路磁心として円形の 中央磁脚をもったも
ので、この閉磁路磁心に組み込む空心コイルとしてその
内周部の形状を巻始め部と端子の接続部に対向する中央
磁脚の側面との間隔のみを板状導線の厚さの約2倍以上
とし、他の部分は中央磁脚と類似の円形となる長円形状
とした構成としたものであり、空心コイルと中央磁脚の
間に無駄な空間がなく、巻始め部の端子接続部と中央磁
心間に必要な間隔を得ることができ占積率の優れた外形
の小さい空心コイルができ、より小形で基板実装面積の
小さいチョークコイルを可能とするものである。
【0035】請求項25記載の発明は、請求項1の構
成に加えて閉磁路磁心の両外側磁脚の内面に空心コイル
の外周をはめ込む凹欠部を設けた構成としたものであ
り、閉磁路磁心の窓幅を大きくすることができ、より外
形の大きな空心コイルが使用でき、より高性能なチョー
クコイルの供給が可能となる。
【0036】以下本発明の実施の形態について図面を用
いて具体的に説明する。
【0037】(実施の形態1) 本発明の第1の実施の形態について図1〜図5を用いて
説明する。図1〜図5において20は空心コイルであ
り、この空心コイル20は平角導線または箔状導線から
なる板状導線21を渦巻き状に巻回して構成されてい
る。この板状導線21としては具体的には自己融着性平
角絶縁電線を用いて渦巻き状に巻回し、加熱して表面の
自己融着層を軟化させて相互に融着し合って空心コイル
20を形成している。
【0038】この空心コイル20の両端、すなわち、内
周部と外周部の端部には板状の端子22,23が接続さ
れ、その端子22,23は空心コイル20の下方に突出
するように引出されている。この端子22,23は端子
台24に組込まれることになる。すなわち、端子台24
は合成樹脂などの絶縁物によって構成され、空心コイル
20の内周面の端子22の接続部に対応する位置に空心
コイル20の内周面に沿って上方に立上がった円弧状片
25と、この円弧状片25の下端で連結された三角形状
片26とによって形成され、この円弧状片25と三角形
状片26はそれぞれ絶縁体層としての働きをする。この
とき、空心コイル20の内周部と閉磁路磁心32の中央
磁脚34との間には絶縁体層の円弧状片25が介在す
る。
【0039】上記端子台24の円弧状片25は、中間部
で厚さを変えた段差部27を有し、この段差部27に対
応する三角形状片26に空心コイル20の内周部の端子
22を貫通させる端子孔28が設けられ、空心コイル2
0の外周部の端子23と対応する三角形状片26に端子
孔29が設けられている。また、この三角形状片26の
下面には上記端子孔28,29につながる端子ガイド部
としての端子溝30,31が設けられ、空心コイル20
に端子台24を組合せた後端子台24の下面に突出した
端子22,23を折曲げて端子溝30,31にはめこ
み、端子台24の三角形状片26の端面より側方に引出
すようになっている。
【0040】この空心コイル20と端子台24の組合せ
たものに閉磁路磁心32が組込まれる。この閉磁路磁心
32はフェライト焼結体からなるEE形磁心33で形成
され、中央磁脚34、両外側磁脚35、共通磁脚36か
らなり、共通磁脚36には上記端子台24の三角形状片
26をはめこむ大きさの切欠部37が設けられている。
【0041】上記構成で、空心コイル20に端子台24
を組込み、端子22,23を端子台24の端子溝30,
31に沿うように折曲してはめこみ、上下からE形磁心
33を組込み、一方のE形磁心33の切欠部37に端子
台24の三角形状片26をはめ合せて位置決めし、両E
形磁心33を結合することによって図2に示すような同
一の方向に端子22,23を引出したチョークコイルが
構成されることになる。すなわち、空心コイル20の下
面と空心コイルの内周部から引き出された端子22との
間には切欠部37にはまり合う絶縁体層の三角形状片2
6が介在する。
【0042】このとき、E形磁心33の両外側磁脚35
の高さより中央磁脚34の高さを小さくすれば、中央磁
脚34に磁気ギャップ38を有したチョークコイルとす
ることができ、閉磁路磁心32の外部への漏洩磁束を増
加させることなく、チョークコイルとしての電流重畳特
性を改善することができる。
【0043】以上のように構成することによって、端子
台24の三角形状片26、端子22,23は閉磁路磁心
32の共通磁脚36の切欠部37を利用して配置された
り引出されたりするため、閉磁路磁心32の共通磁脚3
6間には空心コイル20のみを介在させることができ、
閉磁路磁心32の窓高さ方向のデッドスペースが無くせ
占積率の向上が図れ、端子22,23の厚みを大きくし
断面積を大きくできることから大電流対応も可能とな
る。
【0044】なお、上記実施の形態では閉磁路磁心32
としてEE形磁心33を用いるものについて説明した
が、EI形磁心、TU形磁心を用いてもよく、また、こ
の閉磁路磁心32の中央磁脚34を図示した断面円形の
他に長円形や楕円形としてもよい。これは空心コイル2
0の成形後の空心コイル20の内周部の形状に合せて空
心コイル20と中央磁脚34の間に空隙を少なくして特
性の向上を図ってもよい。
【0045】(実施の形態2) 次に本発明の第2の実施の形態について図6〜図9を用
いて説明する。基本的な構成は実施の形態1と同一であ
り、異なる点についてのみ説明する。すなわち、異なる
点は端子台24の構成にあり、三角形状片26の外側端
に上方に立上がった壁片39を一体に設け、空心コイル
20の内外周面の一部をこの端子台24の円弧状片25
と壁片39とによって保持するようにしたものである。
【0046】また、端子22,23はこの端子台24に
あらかじめインサート成形してあり、空心コイル20の
内外周部の端部をこのインサート成形された端子22,
23に溶接、半田付けなどの方法により後で接続固定す
る構成となっている。
【0047】このような構成とすることにより、空心コ
イル20の外形寸法および端子台24に対する位置変化
を防止し特性のばらつきの少ない信頼性に優れたものと
することができる。
【0048】この実施の形態2の改良案として図10、
図11に示すように構成することもできる。すなわち、
空心コイル20として内周部の形状を長円状または楕円
状として閉磁路磁心32内における空心コイル20の占
積率の向上を図ったものである。つまり、円形の中央磁
脚34と円弧状片25によって空心コイル20の内周部
の形状は円形にするとその間にデッドスペースが多く発
生することになる。
【0049】このデッドスペースを可能な限り小さくす
るために空心コイル20の内周部の形状を長円状あるい
は楕円状にすることが有効となる。これは、図11に示
す巻線治具40を空心コイル20を構成する板状導線2
1の厚さtの約2倍の2t分長円化した構造とし、これ
を用いて渦巻き状の空心コイル20を構成して利用す
る。
【0050】この構成により、占積率の高い外形の小さ
い空心コイル20とすることができ、小形で実装面積の
小さいチョークコイルとすることができる。
【0051】(実施の形態3) 続いて本発明の第3の実施の形態について図12〜図1
9を用いて説明する。図12〜図19において20は空
心コイルであり、これは第1の実施の形態と同じ構成で
両端には端子22,23が下方に突出するように接続さ
れている。
【0052】一方、この空心コイル20に組込まれる端
子台24は、空心コイル20と閉磁路磁心32の中央磁
脚34との絶縁体層としての円筒体41と、この円筒体
41の下部の一部で連結された三角形状片26とによっ
て構成されている。この円筒体41の外周面には、空心
コイル20の内周部に接続した端子22をはめこむガイ
ド部となる縦溝42が設けられ、この縦溝42の下端の
三角形状片26には端子孔28が設けられている。
【0053】さらに、三角形状片26の上面には2個の
壁片39が円筒体41と一定の間隔をもって設けられ、
この壁片39の円筒体41と対向する面にはテーパ部4
3が設けられ、空心コイル20をこのテーパ部43でガ
イドしながら組込めるようになっている。また、三角形
状片26には、空心コイル20の外周部に結合された端
子23を挿通する端子孔29が設けられ、さらに三角形
状片26の下面には両端子孔28,29につながる端子
ガイド部としての端子溝30,31が設けられている。
【0054】また、閉磁路磁心32としてはEI形磁心
44,45が用いられ、E形磁心44は中央磁脚34、
両外側磁脚35、共通磁脚36からなり、この共通磁脚
36には上記端子台24の三角形状片26をはめこむ大
きさの切欠部37が設けられた構成となっている。一
方、I形磁心45はほぼ方形の板状をしており、E形磁
心44の切欠部37に対応する辺に切欠き46を設け、
その内側に凹部47を設けた構成となっている。この切
欠き46は空心コイル20の外周部に接続した端子23
が上方に突出した場合の逃がしのためであり、凹部47
は空心コイル20の内周部に接続した端子22が上方に
突出して接続された場合の逃がしのためである。
【0055】これは図15に示すようにI形磁心45に
凹部47が設けられておらずに端子22が空心コイル2
0より上方に突出した場合、この端子22の上端がI形
磁心45の下面に当接してE形磁心44に組合せること
ができなくなるが、図16に示すように凹部47を設け
ることにより端子22の上端をはめこんでE形磁心44
に対してI形磁心45をきっちり組合せることができ
る。I形磁心45の切欠き46も端子23が上方に突出
した場合同じ効果を発揮する。
【0056】このような構成で、端子22,23を接続
した空心コイル20を図18に示す端子台24に壁片3
9のテーパ部43を利用して組合せ、端子22,23を
端子孔28,29に挿入し、端子台24の下面に突出し
た端子22,23を折曲げて端子台24の三角形状片2
6の下面の端子溝30,31にはめこみ、三角形状片2
6の側方に揃えて引出し、これにE形磁心44を組合
せ、その上にI形磁心45を配置して固定することによ
り中央磁脚34の端面とI形磁心45との間に磁気ギャ
ップ38をもった図13、図14に示すチョークコイル
となる。
【0057】なお、端子台24として円筒体41と三角
形状片26を一体に樹脂成形したものについて説明した
が、これは別体で構成し機械的に結合したり、接着剤を
利用して後で結合する構成としてもよい。
【0058】(実施の形態4) 次に本発明の第4の実施の形態について図20〜図22
を用いて説明する。図20〜図22において空心コイル
20、端子台24の構成は前述の第3の実施の形態と同
一であり、閉磁路磁心32の構成のみを変えたものであ
る。すなわち、I形磁心45に切欠部37を設け、E形
磁心44の一辺に切欠き46、その内部に凹部47を設
けたものであり、この構成によれば、I形磁心45に空
心コイル20を組込み、端子22,23を折曲げ加工し
て結合した端子台24の三角形状片26を切欠部37に
位置決めして組合せ、これにE形磁心44を端子台24
の円筒体41に中央磁脚34をはめこんで位置決めしな
がら組込むことにより図21、図22に示すチョークコ
イルが構成できることになる。
【0059】この構成はI形磁心45の位置決めが端子
台24によって自動的に行えることになり組立性の上で
有利なものとなる。
【0060】(実施の形態5) 続いて本発明の第5の実施の形態について図23を用い
て説明する。基本的な構成は第4の実施の形態と同一で
あり、異なる点は閉磁路磁心32を構成するものがTU
形磁心48,49を用いた点にある。すなわち、中央磁
脚34と共通磁脚36からなるT形磁心48と、両外側
磁脚35と共通磁脚36からなるU形磁心49とを用
い、T形磁心48の共通磁脚36に端子台24の三角形
状片26をはめこむ切欠部37を設け、U形磁心49の
共通磁脚36の一辺に切欠き46と凹部47を設けた構
成としたもので、その効果は第4の実施の形態と同じも
のが得られる。
【0061】(実施の形態6) 次に本発明の第6の実施の形態について図24〜図28
を用いて説明する。まず、空心コイル20について説明
すると、この空心コイル20は自己融着性平角絶縁電線
からなる板状導線21を用いているが、渦巻き状に巻回
して加熱により自己融着性でその形状を維持するように
なっているが、巻始めや巻終りの端部が外力が加えられ
ることにより剥れて渦巻き状を維持できない場合がでて
くる場合がある。
【0062】したがって、端子22,23を接続した部
分を始端や終端にせずに延長部50を設けて延長し、加
熱した際の自己融着性を向上させ、渦巻き状のくずれを
防止する構成としてある。
【0063】しかも、その端部は放射方向すなわち内周
部は内側に、外周部は外側に突出する折曲部51が設け
られた構成となっている。
【0064】また、端子台24は三角形状片26と一体
に外枠52を設けた構成とし、この外枠52の四隅の近
傍に壁片39をそれぞれ設け、閉磁路磁心32の外側磁
脚35に対応する外枠52の部分は閉磁路磁心32の高
さと同じ高さをもつ寸法として閉磁路磁心32の保護を
行うようになっている。さらに外枠52の三角形状片2
6と対向する側には空心コイル20の外周部側の端子2
3を挿通する端子孔29を設けてある。
【0065】また、この端子台24の円筒体41は空心
コイル20の内周部側の端子22に対応する部分が肉厚
となる偏肉構成となっており、この肉厚の部分に端子2
2をはめこんでガイドする縦溝42が設けられるととも
に少し離れた位置に空心コイル20の内周部の端部の折
曲部51を係合する係合溝53が設けられている。な
お、上記縦溝42の下端に対応する三角形状片26には
端子孔28が設けられ、この三角形状片26の下面には
端子孔28につながる端子溝30が設けられ、外枠52
の端子孔29を設けた部分の下面にも端子溝31が設け
られている。
【0066】すなわち、この構成の端子台24では、端
子22と23は相対向する方向、つまり180度異なる
方向に引出され、面実装用のチョークコイルとして有効
な構成となるように構成されている。
【0067】閉磁路磁心32としてはEI形磁心44,
45を用い、E形磁心44の外側磁脚35の内側の中央
部に空心コイル20の外形に沿うガイド部としての凹欠
部54が設けられより小形化が図れる工夫が加えられて
いる。また、I形磁心45には内周部側の端子22を逃
げる凹部47と、E形磁心44の切欠部37と反対側の
辺に切欠き46を設けて外周部の端子23の逃げとして
いる。
【0068】そして、このI形磁心45の下面には中央
に中央磁脚34とはまり合う透孔55を形成した絶縁シ
ート56が組込まれ、空心コイル20とI形磁心45と
の絶縁性の向上を図っている。
【0069】なお、空心コイル20の外周部の端部の折
曲部51は外枠52と一体に設けた4個の壁片39の1
つの端面に係合される構成となっている。
【0070】このような構成で、内周部が長円状または
楕円状とした空心コイル20を外枠52を有する端子台
24に空心コイル20の折曲部51を係合溝53と壁片
39の端面に係合させて組込み、端子台24の端子孔2
8,29を挿通して下面に突出した端子22,23を折
曲げて端子溝30,31にはめこみ、この端子台24の
下面から円柱状の中央磁脚34を有するE形磁心44を
組込んで図25の状態とし、続いて絶縁シート56を組
込んだ後I形磁心45を組込んで図26に示すチョーク
コイルとする。
【0071】この構成のチョークコイルは、閉磁路磁心
32を外部衝撃から保護して破損を防止して安全性に優
れたものとなり、組立性、空心コイル20の位置固定な
どが確実に行えるなどの多くの利点を有するものとな
る。
【0072】なお、上記説明における空心コイル20と
しては、図29(a),(b)に示すように自己融着性
平角絶縁電線からなる板状導線21の一端を直角に折曲
して1つの折曲部51を形成し、両端から少し距離をも
った部分の絶縁層を除去して導体を露出させた部分に端
子22,23をカシメや溶接などで接続し、この端子2
2,23の接続部の反対面に接続時に発生したバリによ
る図32に示す短絡を避けるために図33に示すような
スペーサ57を取付け、これを渦巻き状に巻回した後加
熱して相互に融着し、最外周の端部を外側に突出するよ
うに折曲して折曲部51を形成して図30に示すような
構成とすることができる。
【0073】なお、空心コイル20の端部に折曲部51
を必要としない場合は図31のような構成とすることも
できる。
【0074】(実施の形態7) 続いて本発明の第7の実施の形態について図34〜図3
9を用いて説明する。この第7の実施の形態は基本構成
としては第6の実施の形態と同一であり、異なる点は端
子台24と絶縁シート56にある。すなわち、端子台2
4として外枠52、円筒体41、三角形状片26を有す
る点では同一であるが、E形磁心44の両外側磁脚35
の内側にはいりこむ大きさとした外枠52の四角の空心
コイル20のガイド部を兼ねた支持突部58を設け、こ
の支持突部58の一部にテーパ状切欠き59を設け、絶
縁シート56の四隅に下方に切起した係合片60を設
け、この係合片60をテーパ状切欠き59にはめこんで
絶縁シート56の位置決めを図る構成としてある。
【0075】この絶縁シート56の中央には透孔55は
設けられず、E形磁心44の中央磁脚34とI形磁心4
5との間の磁気ギャップ38をこの絶縁シート56を介
在させることで形成している。
【0076】上記構成で端子台24に空心コイル20を
図35に示すように組込んで端子22,23を相対向す
る方向に折曲して引出し、次に図36に示すように端子
台24の下面からE形磁心44を組込み、続いて図37
に示すように絶縁シート56を係合片60を端子台24
のテーパ状切欠き59にはめこんで位置決めしながら組
込み、そして最後にI形磁心45を端子台24およびE
形磁心44の外側磁脚35上に乗るように組込んで図3
8、図39に示すチョークコイルとする。
【0077】なお、閉磁路磁心32を構成するE形磁心
44の中央磁脚34として図40に示すように長円また
は楕円形とし、空心コイル20を長円または楕円状の渦
巻き形状として図41のように組合せ、両者の組合せに
より位置決めを形状で行うとともに、占積率の向上を図
る構成としてもよい。
【0078】また、閉磁路磁心32として、一方の共通
磁脚36に切欠部37を設け、他方の共通磁脚36には
切欠部37を設けない構成とする場合には、切欠部37
を設けた共通磁脚36の厚みを1とした場合、切欠部3
7を設けない共通磁脚36の厚みを0.65〜0.9と
薄くしてもチョークコイルとしての特性に変わりはな
く、その分チョークコイルとしての高さを低くすること
ができる。
【0079】なお、上記各実施の形態において、閉磁路
磁心32の少なくとも一方の共通磁脚36に切欠部37
を設けたものばかりを示したが、切欠部37の代りに空
心コイル20の内外周部に接続される端子22,23に
対応する部分に開口を設け、端子台24として三角形状
片26の代りにこの開口にはまりこむ形状の板体片とす
ることもできる。
【0080】
【発明の効果】以上のように本発明のチョークコイルは
構成されるため、閉磁路磁心の共通磁脚間の窓部には実
質的に空心コイルのみを配置できることになり、薄形の
ものとすることができるとともに空心コイルの引出しの
端子として厚みの大きなものを利用できて大電流への対
応も可能となるなどの効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のチョークコイルの第1の実施の形態に
おける分解斜視図
【図2】同チョークコイルの完成品の斜視図
【図3】同断面図
【図4】同一方の磁心を取除いた状態の上面図
【図5】同チョークコイルに用いる端子台の斜視図
【図6】本発明の第2の実施の形態におけるチョークコ
イルの斜視図
【図7】同断面図
【図8】同一方の磁心を取除いた状態の上面図
【図9】同チョークコイルに用いる端子台の斜視図
【図10】同チョークコイルの一方の磁心を取除いた状
態の上面図
【図11】同空心コイルを製造する説明図
【図12】本発明の第3の実施の形態のチョークコイル
の分解斜視図
【図13】同斜視図
【図14】同断面図
【図15】同構成でI形磁心の凹部のないときの不都合
を示す断面図
【図16】同I形磁心に凹部を設けたときの状態を示す
断面図
【図17】同I形磁心を取除いた状態の上面図
【図18】同端子台の斜視図
【図19】同端子台に空心コイルを組合せた状態の斜視
【図20】本発明の第4の実施の形態のチョークコイル
の分解斜視図
【図21】同完成品の斜視図
【図22】同断面図
【図23】本発明の第5の実施の形態のチョークコイル
の分解斜視図
【図24】本発明の第6の実施の形態のチョークコイル
の分解斜視図
【図25】同空心コイルと端子台とを組合せた状態の斜
視図
【図26】同空心コイル、端子台とE形磁心とを組合せ
た状態の斜視図
【図27】同上面図
【図28】同完成品の断面図
【図29】(a)同空心コイルの巻回前の上面図 (b)同正面図
【図30】同空心コイルの上面図
【図31】空心コイルの他の例の上面図
【図32】同空心コイルの端子の接続部の不都合さを示
す説明図
【図33】同空心コイルの端子の接続部にスペーサを介
在させた状態を示す説明図
【図34】本発明の第7の実施の形態のチョークコイル
を示す分解斜視図
【図35】同空心コイルと端子台を組合せた状態の斜視
【図36】同空心コイル、端子台とE形磁心を組合せた
状態の斜視図
【図37】同さらに絶縁シートを組込んだ状態の斜視図
【図38】同完成品の斜視図
【図39】同断面図
【図40】E形磁心の変形例を示す上面図
【図41】同磁心に空心コイルを組合せた状態を示す上
面図
【図42】従来のチョークコイルを示す分解斜視図
【図43】同一方の磁心を組合せる前の斜視図
【図44】同完成品の斜視図
【図45】同断面図
【図46】同一方の磁心を取除いた状態の上面図
【符号の説明】
20 空心コイル 21 板状導線 22,23 端子 24 端子台 25 円弧状片 26 三角形状片 27 段差部 28,29 端子孔 30,31 端子溝 32 閉磁路磁心 33 EE形磁心 34 中央磁脚 35 外側磁脚 36 共通磁脚 37 切欠部 38 磁気ギャップ 39 壁片 40 巻線治具 41 円筒体 42 縦溝 43 テーパ部 44 E形磁心 45 I形磁心 46 切欠き 47 凹部 48 T形磁心 49 U形磁心 50 延長部 51 折曲部 52 外枠 53 係合溝 54 凹欠部 55 透孔 56 絶縁シート 57 スペーサ 58 支持突部 59 テーパ状切欠き 60 係合片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−177692(JP,A) 特開 平5−226157(JP,A) 実開 平7−32912(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 17/00 - 17/08 H01F 27/28 - 27/32

Claims (25)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央磁脚と外側磁脚と共通磁脚を有する
    閉磁路磁心を備え、この閉磁路磁心の中央磁脚に平角導
    線または箔状銅線からなる板状導線を渦巻き状に巻回し
    た空心コイルを装着し、この空心コイルの板状導線の両
    端部に接続した端子のうち少なくとも空心コイルの内周
    部に設けた端子を閉磁路磁心の共通磁脚の少なくともい
    ずれか一方に設けた切欠きを通して外部に引き出してお
    り、この切欠きには、空心コイルの内周部と閉磁路磁心
    の中央磁脚との間に介在させる絶縁体層と、切欠きには
    まり合う絶縁体層とを一体に設け、このはまり合う絶縁
    体層を空心コイルの下面と空心コイルの内周部から引き
    出された端子との間に介在させたチョークコイル。
  2. 【請求項2】 閉磁路磁心としてEE形、EI形または
    TU形の組合せによる構成とした請求項1に記載のチョ
    ークコイル。
  3. 【請求項3】 閉磁路磁心として中央磁脚に磁気ギャッ
    プを設けてなる請求項1に記載のチョークコイル。
  4. 【請求項4】 閉磁路磁心の中央磁脚の断面が円形、長
    円形または楕円形である請求項1記載のチョークコイ
    ル。
  5. 【請求項5】 閉磁路磁心の共通磁脚のうちの切欠きを
    設けない側の共通磁脚の内側にある端子に対応する部分
    に凹部、切欠きまたは穴を設けた請求項1に記載のチョ
    ークコイル。
  6. 【請求項6】 閉磁路磁心としてEI形の磁心を用い、
    空心コイルの内側の端子を引き出す切欠きをI形磁心に
    設けた請求項1に記載のチョークコイル。
  7. 【請求項7】 閉磁路磁心として共通磁脚のうち端子を
    引き出すための切欠きを設けた側の共通磁脚の厚みを1
    としたとき切欠きを設けない側の共通磁脚の厚みを0.
    65〜0.9とした請求項1に記載のチョークコイル。
  8. 【請求項8】 空心コイルとして自己融着性平角絶縁導
    線で構成した請求項1に記載のチョークコイル。
  9. 【請求項9】 空心コイルとして閉磁路磁心の中央磁脚
    の形状に合わせた円形、長円形または楕円形とした請求
    項1に記載のチョークコイル。
  10. 【請求項10】 空心コイルを構成する板状導線の両端
    を内側および外方に突出するように折曲した請求項1に
    記載のチョークコイル。
  11. 【請求項11】 空心コイルの両端部に接続した端子の
    接続部と空心コイルの板状導線との間にスペーサを介在
    させた請求項1に記載のチョークコイル。
  12. 【請求項12】 空心コイルとして端子を接続した部分
    から端部まで距離を少し長くした請求項8に記載のチョ
    ークコイル。
  13. 【請求項13】 空心コイルの内周部と閉磁路磁心の中
    央磁脚との間に介在させる絶縁体層を、中央磁脚にはま
    り合う円筒状とした請求項1に記載のチョークコイル。
  14. 【請求項14】 空心コイルの内周部と閉磁路磁心の中
    央磁脚との間に介在させる絶縁体層と、閉磁路磁心の一
    方の共通磁脚の切欠きにはまり合う絶縁体層とを一体と
    し、この両絶縁体層を空心コイルの両端の端子を保持す
    る端子台とした請求項1に記載のチョークコイル。
  15. 【請求項15】 端子台の外端部に空心コイルの内周部
    の絶縁体層とによって空心コイルの外周面を保持する壁
    片を設けた請求項14に記載のチョークコイル。
  16. 【請求項16】 空心コイルの外周面を保持する壁片に
    テーパーを設けた請求項15に記載のチョークコイル。
  17. 【請求項17】 端子台に2つの端子をインサート成形
    し、両端子を同一方向から外方に引き出すようにした請
    求項14に記載のチョークコイル。
  18. 【請求項18】 端子台の空心コイルの内周部の絶縁体
    層と壁片に空心コイルの両端の折曲部を係合させた請求
    項15に記載のチョークコイル。
  19. 【請求項19】 端子台に空心コイルの両端に接続した
    端子のガイド部を設けた請求項14に記載のチョークコ
    イル。
  20. 【請求項20】 端子台と一体に外枠を設け、少なくと
    も両外側磁脚をもった磁心を外枠の下方から組み込む構
    成とした請求項14に記載のチョークコイル。
  21. 【請求項21】 外枠の一部に空心コイルの外周部に接
    続した端子をガイドするガイド部を設け、両端子を相対
    向する側に引き出した請求項20に記載のチョークコイ
    ル。
  22. 【請求項22】 外枠の四つの角部の内側に上方から組
    み込む磁心を保持する保持部を設けた請求項20に記載
    チョークコイル。
  23. 【請求項23】 外枠が閉磁路磁心を組み込んだ時、両
    外側磁脚側の外側面を被う高さを持つようにした請求項
    21に記載のチョークコイル。
  24. 【請求項24】 閉磁路磁心として円形の中央磁脚をも
    ったもので、この閉磁路磁心に組み込む空心コイルとし
    てその内周部の形状を巻始め部と端子の接続部に対向す
    る中央磁脚の側面との間隔のみを板状導線の厚さの約2
    倍以上とし、他の部分は中央磁脚と類似の円形となる長
    円形状とした請求項1に記載のチョークコイル。
  25. 【請求項25】 閉磁路磁心の両外側磁脚の内面に空心
    コイルの外周をはめ込む凹欠部を設けた請求項1に記載
    チョークコイル。
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