JP3336632B2 - ２シリンダ式密閉型電動圧縮機、その組立治具及びその組立方法 - Google Patents
２シリンダ式密閉型電動圧縮機、その組立治具及びその組立方法Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は２シリンダ式密閉型圧
縮機の回転部の騒音低減及び組立精度向上に関する。
縮機の回転部の騒音低減及び組立精度向上に関する。
【０００２】
【従来の技術】図９（ａ）、（ｂ）は例えば実開昭４８
−１０５１０５号公報に示された従来の２シリンダ式圧
縮機を示す断面図であり、図において、１は密閉容器、
２は電動要素、３は密閉容器１に焼ばめされたステー
タ、４はステータ３と電動要素を構成するロータ、４ａ
はロ−タの軸穴、５はロータ４に圧入固定された第１の
回転軸、６はこの回転軸により駆動される第１の圧縮要
素、７は第２の回転軸、７ａは第２の回転軸７の偏心
部、８は第２の回転軸７とロータ４のすべりを規制する
キー、９はロータ４に設けられたキー収納溝、１０はロ
ータ４とステータ３のエアギャップ、１１は１０のエア
ギャップより小さく設定された第２の回転軸７とロータ
４の締結すきまである。１２は第２の圧縮要素であり、
この圧縮要素１２はシリンダ１３、ローリングピストン
１４、上記第２の回転軸７で構成される。１５は第１の
回転軸５を支持する第１の主軸受、１６は第２の回転軸
７を支持する第２の主軸受、１８は第２の回転軸７を支
持する第２の副軸受であり、第２の回転軸７の端部と第
２の副軸受１８で形成される開口部１９は端板２０で閉
塞されている。また、第１の圧縮要素６は第２の圧縮要
素１２と同様な構成になっており、２６は吸入管であ
り、２７は圧縮されたガスを吐出する吐出管である。
−１０５１０５号公報に示された従来の２シリンダ式圧
縮機を示す断面図であり、図において、１は密閉容器、
２は電動要素、３は密閉容器１に焼ばめされたステー
タ、４はステータ３と電動要素を構成するロータ、４ａ
はロ−タの軸穴、５はロータ４に圧入固定された第１の
回転軸、６はこの回転軸により駆動される第１の圧縮要
素、７は第２の回転軸、７ａは第２の回転軸７の偏心
部、８は第２の回転軸７とロータ４のすべりを規制する
キー、９はロータ４に設けられたキー収納溝、１０はロ
ータ４とステータ３のエアギャップ、１１は１０のエア
ギャップより小さく設定された第２の回転軸７とロータ
４の締結すきまである。１２は第２の圧縮要素であり、
この圧縮要素１２はシリンダ１３、ローリングピストン
１４、上記第２の回転軸７で構成される。１５は第１の
回転軸５を支持する第１の主軸受、１６は第２の回転軸
７を支持する第２の主軸受、１８は第２の回転軸７を支
持する第２の副軸受であり、第２の回転軸７の端部と第
２の副軸受１８で形成される開口部１９は端板２０で閉
塞されている。また、第１の圧縮要素６は第２の圧縮要
素１２と同様な構成になっており、２６は吸入管であ
り、２７は圧縮されたガスを吐出する吐出管である。
【０００３】次に動作について説明する。電動要素であ
るステ−タ３及びロ−タ４への通電によりロータ４が回
転をはじめ、第１の回転軸５が駆動回転するとともにキ
ー８を介して第２の回転軸７が駆動回転する。第２の圧
縮要素１２では第２の回転軸７の偏心部７ａに装着され
たロ−リングピストン１４が偏心回転をすることによ
り、圧縮作用を行ない吸入管２６より吸入されたガスを
圧縮し、圧縮されたガスは密閉容器１に設けられた吐出
管２７を通って吐出される。また、第１の圧縮要素６に
おいても同様な動作である。
るステ−タ３及びロ−タ４への通電によりロータ４が回
転をはじめ、第１の回転軸５が駆動回転するとともにキ
ー８を介して第２の回転軸７が駆動回転する。第２の圧
縮要素１２では第２の回転軸７の偏心部７ａに装着され
たロ−リングピストン１４が偏心回転をすることによ
り、圧縮作用を行ない吸入管２６より吸入されたガスを
圧縮し、圧縮されたガスは密閉容器１に設けられた吐出
管２７を通って吐出される。また、第１の圧縮要素６に
おいても同様な動作である。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】従来の２シリンダ式圧
縮機は以上のように構成されているので、第２の回転軸
の軸方向の動きが不安定となり、この軸方向の動きに伴
つて発生する騒音と、第２の回転軸７とロータ４がキー
８により締結されているため、このバックラッシュに伴
う騒音と、ロータ４の内周と第２の回転軸５が接触と非
接触を繰り返すことにより発生する騒音が問題であっ
た。
縮機は以上のように構成されているので、第２の回転軸
の軸方向の動きが不安定となり、この軸方向の動きに伴
つて発生する騒音と、第２の回転軸７とロータ４がキー
８により締結されているため、このバックラッシュに伴
う騒音と、ロータ４の内周と第２の回転軸５が接触と非
接触を繰り返すことにより発生する騒音が問題であっ
た。
【０００５】また、ロ−タ４を介して、第１及び第２の
回転軸５、７が一体構造で設けられているため、特に、
組立時における第１及び第２の主軸受１５、１６の平行
出し及び心合わせに高度の組立て精度が必要となり、こ
の精度が確保できないと、性能、信頼性の低下及び騒音
の増大等の問題を引き起こすという問題があった。
回転軸５、７が一体構造で設けられているため、特に、
組立時における第１及び第２の主軸受１５、１６の平行
出し及び心合わせに高度の組立て精度が必要となり、こ
の精度が確保できないと、性能、信頼性の低下及び騒音
の増大等の問題を引き起こすという問題があった。
【０００６】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、回転軸の軸方向の動きに伴う騒
音、ロータと回転軸の締結部キーのバックラッシュに伴
う騒音及びロータ内周と回転軸との接触と非接触による
騒音防止を目的とする。
ためになされたもので、回転軸の軸方向の動きに伴う騒
音、ロータと回転軸の締結部キーのバックラッシュに伴
う騒音及びロータ内周と回転軸との接触と非接触による
騒音防止を目的とする。
【０００７】また、組立時における、一対の主軸受の平
行及び心合わせの精度を向上し、高性能、高信頼性化を
図り、騒音を低減すること、さらに、この機器に適した
製造方法を提供することを目的とする。
行及び心合わせの精度を向上し、高性能、高信頼性化を
図り、騒音を低減すること、さらに、この機器に適した
製造方法を提供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】この発明に係る２シリン
ダ式密閉型電動圧縮機は、電動要素の両端に配設された
一対の第１および第２の圧縮要素をそれぞれ駆動する偏
心部を有する一対の第１および第２の回転軸と、前記一
対の第１および第２の圧縮要素に対して前記電動要素と
は反対側に設けられ、前記一対の第１および第２の回転
軸をそれぞれ支持する一対の第１および第２の副軸受
と、前記電動要素と前記一対の第１および第２の圧縮要
素のそれぞれとの間に設けられ、前記一対の第１および
第２の回転軸をそれぞれ支持する一対の第１および第２
の主軸受と、を有し、前記第１の副軸受の前記第１の圧
縮要素側の面とこの第１の副軸受に対向する前記第１の
回転軸の偏心部の端面との間に形成されたクリアランス
Ａと、前記第１の主軸受の前記第１の圧縮要素側の面と
この第１の主軸受に対向する前記第１の回転軸の偏心部
の端面との間に形成されたクリアランスＢと、前記第２
の副軸受の前記第２の圧縮要素側の面とこの第２の副軸
受に対向する前記第２の回転軸の偏心部の端面との間に
形成されたクリアランスＣと、前記第２の主軸受の前記
第２の圧縮要素側の面とこの第２の主軸受に対向する前
記第２の回転軸の偏心部の端面との間に形成されたクリ
アランスＤと、を備え、前記クリアランスＡを当接可能
なように構成し、前記クリアランスＡが当接する際に、
前記クリアランスＣを前記クリアランスＢよりも大きく
し、前記クリアランスＤを０よりも大きくしたものであ
る。
ダ式密閉型電動圧縮機は、電動要素の両端に配設された
一対の第１および第２の圧縮要素をそれぞれ駆動する偏
心部を有する一対の第１および第２の回転軸と、前記一
対の第１および第２の圧縮要素に対して前記電動要素と
は反対側に設けられ、前記一対の第１および第２の回転
軸をそれぞれ支持する一対の第１および第２の副軸受
と、前記電動要素と前記一対の第１および第２の圧縮要
素のそれぞれとの間に設けられ、前記一対の第１および
第２の回転軸をそれぞれ支持する一対の第１および第２
の主軸受と、を有し、前記第１の副軸受の前記第１の圧
縮要素側の面とこの第１の副軸受に対向する前記第１の
回転軸の偏心部の端面との間に形成されたクリアランス
Ａと、前記第１の主軸受の前記第１の圧縮要素側の面と
この第１の主軸受に対向する前記第１の回転軸の偏心部
の端面との間に形成されたクリアランスＢと、前記第２
の副軸受の前記第２の圧縮要素側の面とこの第２の副軸
受に対向する前記第２の回転軸の偏心部の端面との間に
形成されたクリアランスＣと、前記第２の主軸受の前記
第２の圧縮要素側の面とこの第２の主軸受に対向する前
記第２の回転軸の偏心部の端面との間に形成されたクリ
アランスＤと、を備え、前記クリアランスＡを当接可能
なように構成し、前記クリアランスＡが当接する際に、
前記クリアランスＣを前記クリアランスＢよりも大きく
し、前記クリアランスＤを０よりも大きくしたものであ
る。
【０００９】また、この発明に係る２シリンダ式密閉型
電動圧縮機は、電動要素の両端に配設された一対の圧縮
要素をそれぞれ駆動する偏心部を設けた一対の回転軸
と、前記一対の圧縮要素に対して前記電動要素とは反対
側に設けられ、前記一対の回転軸をそれぞれ支持する一
対の副軸受と、前記電動要素と前記一対の圧縮要素のそ
れぞれとの間に設けられ、前記一対の回転軸をそれぞれ
支持する一対の主軸受と、前記圧縮要素のシリンダとこ
のシリンダ内部に設けられたロ−リングピストンとを密
閉容器内に有する２シリンダ式密閉型電動圧縮機におい
て、前記主軸受の摺動面に直角なシリンダ側の面に、シ
リンダの外径を越えて設けられ、前記主軸受を前記密閉
容器に平行に組立てる組立治具を当接可能に加工された
前記主軸受の一対の圧縮要素側仕上面と、前記主軸受の
摺動面に直角なシリンダ側の面に設けられ、前記組立治
具を取付ける組立治具取付部と、を備えたものである。
電動圧縮機は、電動要素の両端に配設された一対の圧縮
要素をそれぞれ駆動する偏心部を設けた一対の回転軸
と、前記一対の圧縮要素に対して前記電動要素とは反対
側に設けられ、前記一対の回転軸をそれぞれ支持する一
対の副軸受と、前記電動要素と前記一対の圧縮要素のそ
れぞれとの間に設けられ、前記一対の回転軸をそれぞれ
支持する一対の主軸受と、前記圧縮要素のシリンダとこ
のシリンダ内部に設けられたロ−リングピストンとを密
閉容器内に有する２シリンダ式密閉型電動圧縮機におい
て、前記主軸受の摺動面に直角なシリンダ側の面に、シ
リンダの外径を越えて設けられ、前記主軸受を前記密閉
容器に平行に組立てる組立治具を当接可能に加工された
前記主軸受の一対の圧縮要素側仕上面と、前記主軸受の
摺動面に直角なシリンダ側の面に設けられ、前記組立治
具を取付ける組立治具取付部と、を備えたものである。
【００１０】また、この発明に係る２シリンダ式密閉型
電動圧縮機は、前記電動要素の両側にそれぞれ配設され
た第１の圧縮要素および第２の圧縮要素と、前記電動要
素のロ−タの一方にしまりばめ結合され、前記第１の圧
縮要素を駆動する第１の回転軸と、前記電動要素のロ−
タの他方にしまりばめ結合又は接着結合され、前記第２
の圧縮要素を駆動する第２の回転軸と、を備えたもので
ある。また、この発明に係る２シリンダ式密閉型電動圧
縮機は、電動要素の両端に配設された一対の圧縮要素を
それぞれ駆動する偏心部を設けた一対の回転軸と、前記
一対の圧縮要素に対して前記電動要素とは反対側に設け
られ、前記一対の回転軸をそれぞれ支持する一対の副軸
受と、前記電動要素と前記一対の圧縮要素のそれぞれと
の間に設けられ、前記一対の回転軸をそれぞれ支持する
一対の主軸受と、前記圧縮要素のシリンダとこのシリン
ダ内部に設けられたロ−リングピストンとを密閉容器内
に有する２シリンダ式密閉型電動圧縮機において、前記
一対の主軸受の摺動面に直角なシリンダ側の面にシリン
ダの外径を越えて設けられ、前記一対の主軸受を前記密
閉容器に平行に組立てる組立治具を当接可能に加工され
た圧縮要素側仕上面と、前記一対の副軸受の軸受摺動面
に対して前記シリンダとは反対側に設けられた芯だし用
の内周面と、前記電動要素のロ−タの一方にしまりばめ
結合した前記一対の圧縮要素の第１の圧縮要素を駆動す
る第１の回転軸と、前記電動要素のロ−タの他方にしま
りばめ結合又は接着結合した前記一対の圧縮要素の第２
の圧縮要素を駆動する第２の回転軸と、を備えたもので
ある。
電動圧縮機は、前記電動要素の両側にそれぞれ配設され
た第１の圧縮要素および第２の圧縮要素と、前記電動要
素のロ−タの一方にしまりばめ結合され、前記第１の圧
縮要素を駆動する第１の回転軸と、前記電動要素のロ−
タの他方にしまりばめ結合又は接着結合され、前記第２
の圧縮要素を駆動する第２の回転軸と、を備えたもので
ある。また、この発明に係る２シリンダ式密閉型電動圧
縮機は、電動要素の両端に配設された一対の圧縮要素を
それぞれ駆動する偏心部を設けた一対の回転軸と、前記
一対の圧縮要素に対して前記電動要素とは反対側に設け
られ、前記一対の回転軸をそれぞれ支持する一対の副軸
受と、前記電動要素と前記一対の圧縮要素のそれぞれと
の間に設けられ、前記一対の回転軸をそれぞれ支持する
一対の主軸受と、前記圧縮要素のシリンダとこのシリン
ダ内部に設けられたロ−リングピストンとを密閉容器内
に有する２シリンダ式密閉型電動圧縮機において、前記
一対の主軸受の摺動面に直角なシリンダ側の面にシリン
ダの外径を越えて設けられ、前記一対の主軸受を前記密
閉容器に平行に組立てる組立治具を当接可能に加工され
た圧縮要素側仕上面と、前記一対の副軸受の軸受摺動面
に対して前記シリンダとは反対側に設けられた芯だし用
の内周面と、前記電動要素のロ−タの一方にしまりばめ
結合した前記一対の圧縮要素の第１の圧縮要素を駆動す
る第１の回転軸と、前記電動要素のロ−タの他方にしま
りばめ結合又は接着結合した前記一対の圧縮要素の第２
の圧縮要素を駆動する第２の回転軸と、を備えたもので
ある。
【００１１】また、この発明に係る２シリンダ式密閉型
電動圧縮機の組立治具は、一端に開口を有する第1の円
筒と、この第1の円筒の他端に同心に設けられ、前記第1
の円筒より外径が大きい第2の円筒と、この第2の円筒の
第1の円筒とは反対側の側板と、２シリンダ式密閉型電
動圧縮機の主軸受の圧縮要素側仕上面に当接可能に設け
られた前記第１の円筒の開口側の第１の円筒端面と、２
シリンダ式密閉型電動圧縮機の密閉容器の外殻であるセ
ンタ−シェルの端面に当接可能に設けられた端面であっ
て、前記一対の主軸受の平行だしを行う前記円筒端面と
平行な第１の円筒側の第２の円筒端面と、前記２シリン
ダ式密閉型電動圧縮機の圧縮要素の電動要素とは反対側
であって、回転軸を支持する一対の副軸受に前記電動要
素とは反対側に突出した内周又は外周に仕上面のある円
筒に当接可能に設けられ、前記第２の円筒の外周と同軸
であって、前記一対の副軸受の心だしを行う前記側板か
ら第２の円筒内部に突出したボスと、を備えたものであ
る。
電動圧縮機の組立治具は、一端に開口を有する第1の円
筒と、この第1の円筒の他端に同心に設けられ、前記第1
の円筒より外径が大きい第2の円筒と、この第2の円筒の
第1の円筒とは反対側の側板と、２シリンダ式密閉型電
動圧縮機の主軸受の圧縮要素側仕上面に当接可能に設け
られた前記第１の円筒の開口側の第１の円筒端面と、２
シリンダ式密閉型電動圧縮機の密閉容器の外殻であるセ
ンタ−シェルの端面に当接可能に設けられた端面であっ
て、前記一対の主軸受の平行だしを行う前記円筒端面と
平行な第１の円筒側の第２の円筒端面と、前記２シリン
ダ式密閉型電動圧縮機の圧縮要素の電動要素とは反対側
であって、回転軸を支持する一対の副軸受に前記電動要
素とは反対側に突出した内周又は外周に仕上面のある円
筒に当接可能に設けられ、前記第２の円筒の外周と同軸
であって、前記一対の副軸受の心だしを行う前記側板か
ら第２の円筒内部に突出したボスと、を備えたものであ
る。
【００１２】また、この発明に係る２シリンダ式密閉型
電動圧縮機の組立方法は、電動要素のロ−タによって駆
動される第１の回転軸の一端に、この第１の回転軸を支
持する第１の副軸受とシリンダ及びロ−リングピストン
からなる第１の圧縮要素と前記第１の回転軸を支持する
第１の主軸受とを組立後、前記第１の回転軸の他端に前
記ロ−タの一方をしまりばめ結合をして第１の一体構造
物とするステップと、前記電動要素によって駆動される
第２の回転軸の一端に、この第２の回転軸を支持する第
２の副軸受とシリンダ及びロ−リングピストンからなる
第２の圧縮要素と前記第２の回転軸を支持する第２の主
軸受とを組立てて第２の一体構造物とするステップと、
前記電動要素を内蔵する密閉容器の外殻であるセンタ−
シエル内に前記電動要素のステ−タを取付けた後、前記
第１の一体構造物のロ−タを前記電動要素のステ−タの
内側を通し、前記第２の一体構造物の第２の回転軸の他
端をこの前記第１の一体構造物のロ−タの他方にしまり
ばめ結合又は接着結合をするとともに第１と第２の一体
構造物の第１及び第２の主軸受を前記センタ−シエルに
取付けるステップとからなる。
電動圧縮機の組立方法は、電動要素のロ−タによって駆
動される第１の回転軸の一端に、この第１の回転軸を支
持する第１の副軸受とシリンダ及びロ−リングピストン
からなる第１の圧縮要素と前記第１の回転軸を支持する
第１の主軸受とを組立後、前記第１の回転軸の他端に前
記ロ−タの一方をしまりばめ結合をして第１の一体構造
物とするステップと、前記電動要素によって駆動される
第２の回転軸の一端に、この第２の回転軸を支持する第
２の副軸受とシリンダ及びロ−リングピストンからなる
第２の圧縮要素と前記第２の回転軸を支持する第２の主
軸受とを組立てて第２の一体構造物とするステップと、
前記電動要素を内蔵する密閉容器の外殻であるセンタ−
シエル内に前記電動要素のステ−タを取付けた後、前記
第１の一体構造物のロ−タを前記電動要素のステ−タの
内側を通し、前記第２の一体構造物の第２の回転軸の他
端をこの前記第１の一体構造物のロ−タの他方にしまり
ばめ結合又は接着結合をするとともに第１と第２の一体
構造物の第１及び第２の主軸受を前記センタ−シエルに
取付けるステップとからなる。
【００１３】
【作用】この発明における２シリンダ式密閉型電動圧縮
機は、第１の回転軸の偏心部と第１の主軸受の間のクリ
アランスに対し、第２の回転軸の偏心部と第２の副軸受
の間のクリアランスを大きくし、かつ、第２の回転軸の
偏心部と第２の主軸受との間のクリアランスを設けたの
で、回転軸方向の動きに対し、第２の回転軸の偏心部と
第２の主軸受及び第２の副軸受との軸方向の当接はな
い。
機は、第１の回転軸の偏心部と第１の主軸受の間のクリ
アランスに対し、第２の回転軸の偏心部と第２の副軸受
の間のクリアランスを大きくし、かつ、第２の回転軸の
偏心部と第２の主軸受との間のクリアランスを設けたの
で、回転軸方向の動きに対し、第２の回転軸の偏心部と
第２の主軸受及び第２の副軸受との軸方向の当接はな
い。
【００１４】また、一対の主軸受を密閉容器に組立てる
組立治具を当接する主軸受の圧縮要素側の仕上面を圧縮
要素のシリンダ外径を越えて設けたので、一対の主軸受
の組立て時に平行だしの精度が向上する。
組立治具を当接する主軸受の圧縮要素側の仕上面を圧縮
要素のシリンダ外径を越えて設けたので、一対の主軸受
の組立て時に平行だしの精度が向上する。
【００１５】また、ロータの一方と第１の回転軸をしま
りばめ結合とし、ロ−タの他方と第２の回転軸をしまり
ばめ結合又は接着結合としたので、結合部キ−のバック
ラッシュがない。
りばめ結合とし、ロ−タの他方と第２の回転軸をしまり
ばめ結合又は接着結合としたので、結合部キ−のバック
ラッシュがない。
【００１６】また、主軸受の圧縮要素のシリンダ外径を
越えて設けた圧縮要素側の仕上面とセンタ−シエルの両
端面に当接し、主軸受の組立治具取付部に取付けて一対
の主軸受の平行だしを行うとともに、副軸受の圧縮要素
とは反対側に突出した内周又は外周に仕上面のある円筒
に当接し、一対の副軸受けの心だしを行う組立治具とし
たのでので、一対の主軸受の平行だし及び副軸受の心だ
しが容易になり、精度が向上する。
越えて設けた圧縮要素側の仕上面とセンタ−シエルの両
端面に当接し、主軸受の組立治具取付部に取付けて一対
の主軸受の平行だしを行うとともに、副軸受の圧縮要素
とは反対側に突出した内周又は外周に仕上面のある円筒
に当接し、一対の副軸受けの心だしを行う組立治具とし
たのでので、一対の主軸受の平行だし及び副軸受の心だ
しが容易になり、精度が向上する。
【００１７】また、あらかじめ組立てた第１の回転軸と
第１の圧縮要素と第１の主軸受の第１の回転軸に、電動
要素のロ−タの一方を焼きばめ結合し、次にこのロ−タ
を再加熱し、センタ−シエルに焼きばめ結合したステ−
タの内側を通し、あらかじめ組立てた第２の回転軸と第
２の圧縮要と第２の主軸受の第２の回転軸に、ロ−タの
他方を焼きばめ結合をする組立方法としたので、高精度
な組立てが容易にできる。
第１の圧縮要素と第１の主軸受の第１の回転軸に、電動
要素のロ−タの一方を焼きばめ結合し、次にこのロ−タ
を再加熱し、センタ−シエルに焼きばめ結合したステ−
タの内側を通し、あらかじめ組立てた第２の回転軸と第
２の圧縮要と第２の主軸受の第２の回転軸に、ロ−タの
他方を焼きばめ結合をする組立方法としたので、高精度
な組立てが容易にできる。
【００１８】
【実施例】実施例１ 実施例１を図１により説明する。図において図９と同一
符号は同一または相当部分を示す。図において、１は密
閉容器、２は電動要素であり、３は密閉容器１に焼ばめ
固定された電動要素のステ−タ、４はステ−タ３ととも
に電動要素を形成するロ−タである。５はロ−タ４とス
リ−ブ２１を介して焼ばめ固定される第１の回転軸、５
ａは第１の回転軸５の偏心部、６は第１の圧縮要素であ
り、シリンダ１３、ロ−リングピストン１４により構成
される。１５は第１の回転軸５を支持する密閉容器１に
溶接された第１の主軸受であり、１７は第１の回転軸５
を支持する第１の副軸受である。２２は第１の副軸受１
７の摺動面に直角な前記第1の副軸受１７に設けられた
前記一対の圧縮要素の一方である第1の圧縮要素側の面
とこの面に対向する第1の回転軸５の偏心部５ａの端面
との間に形成されたクリアランスＡ、２３は第１の主軸
受１５の摺動面に直角な前記第1の主軸受１５の第1の圧
縮要素側の面とこの面に対向する第１の回転軸５の偏心
部５ａの端面との間に形成されたクリアランスＢであ
る。７は第２の回転軸であり、スリ−ブ２１としまりば
め、又は接着剤により固定されている。１２は第１の圧
縮要素６に対し、電動要素２をはさんで対向する位置に
設けられた第２の圧縮要素であり、上記第２の回転軸７
によって駆動され、７ａはこの回転軸の偏心部であり、
第２の圧縮要素１２は、シリンダ１３、ロ−リングピス
トン１４により構成される。１６は第２の回転軸７を支
持し、密閉容器１に溶接された第２の主軸受けであり、
１８は第２の回転軸７を支持する第２の副軸受である。
２４は第２の副軸受１８の摺動面に直角な前記第2の副
軸受に設けられた第2の圧縮要素側の面とこの面に対向
する第２の回転軸の偏心部７ａの端面との間に形成され
たクリアランスＣ、２５は第２の主軸受１６の摺動面に
直角な前記第2の主軸受１６に設けられた第2の圧縮要素
側の面とこの面に対向する前記第２の回転軸の偏心部７
ａの端面との間に形成されたクリアランスＤである。２
６は第１及び第２の圧縮要素に通じる吸入管であり、２
７は圧縮されたガスを圧縮機外へ吐出するための吐出管
である。前記のクリアランスＡ２２については、第１の
回転軸５が第１の圧縮要素６の方向に移動した際、第１
の副軸受１７と第１の回転軸の偏心部５ａは当接可能な
クリアランスであり、クリアランスＢ２３とクリアラン
スＣ２４とクリアランスＤ２５はクリアランスＡ２２が
当接する際（Ａ＝０）にＢ＜Ｃ、Ｄ＞０となるように構
成している。
符号は同一または相当部分を示す。図において、１は密
閉容器、２は電動要素であり、３は密閉容器１に焼ばめ
固定された電動要素のステ−タ、４はステ−タ３ととも
に電動要素を形成するロ−タである。５はロ−タ４とス
リ−ブ２１を介して焼ばめ固定される第１の回転軸、５
ａは第１の回転軸５の偏心部、６は第１の圧縮要素であ
り、シリンダ１３、ロ−リングピストン１４により構成
される。１５は第１の回転軸５を支持する密閉容器１に
溶接された第１の主軸受であり、１７は第１の回転軸５
を支持する第１の副軸受である。２２は第１の副軸受１
７の摺動面に直角な前記第1の副軸受１７に設けられた
前記一対の圧縮要素の一方である第1の圧縮要素側の面
とこの面に対向する第1の回転軸５の偏心部５ａの端面
との間に形成されたクリアランスＡ、２３は第１の主軸
受１５の摺動面に直角な前記第1の主軸受１５の第1の圧
縮要素側の面とこの面に対向する第１の回転軸５の偏心
部５ａの端面との間に形成されたクリアランスＢであ
る。７は第２の回転軸であり、スリ−ブ２１としまりば
め、又は接着剤により固定されている。１２は第１の圧
縮要素６に対し、電動要素２をはさんで対向する位置に
設けられた第２の圧縮要素であり、上記第２の回転軸７
によって駆動され、７ａはこの回転軸の偏心部であり、
第２の圧縮要素１２は、シリンダ１３、ロ−リングピス
トン１４により構成される。１６は第２の回転軸７を支
持し、密閉容器１に溶接された第２の主軸受けであり、
１８は第２の回転軸７を支持する第２の副軸受である。
２４は第２の副軸受１８の摺動面に直角な前記第2の副
軸受に設けられた第2の圧縮要素側の面とこの面に対向
する第２の回転軸の偏心部７ａの端面との間に形成され
たクリアランスＣ、２５は第２の主軸受１６の摺動面に
直角な前記第2の主軸受１６に設けられた第2の圧縮要素
側の面とこの面に対向する前記第２の回転軸の偏心部７
ａの端面との間に形成されたクリアランスＤである。２
６は第１及び第２の圧縮要素に通じる吸入管であり、２
７は圧縮されたガスを圧縮機外へ吐出するための吐出管
である。前記のクリアランスＡ２２については、第１の
回転軸５が第１の圧縮要素６の方向に移動した際、第１
の副軸受１７と第１の回転軸の偏心部５ａは当接可能な
クリアランスであり、クリアランスＢ２３とクリアラン
スＣ２４とクリアランスＤ２５はクリアランスＡ２２が
当接する際（Ａ＝０）にＢ＜Ｃ、Ｄ＞０となるように構
成している。
【００１９】次に動作について説明する。電動要素であ
るステ−タ３及びロ−タ４への通電によりロ−タ４が回
転をはじめ、第1の回転軸5が駆動回転するとともに、第
2の回転軸7も駆動される。そして各々の圧縮要素6及び
１２は吸入管２６より吸入されたガスを圧縮し、圧縮さ
れたガスは密閉容器1に設けられた吐出管２７を通って
吐出される。この際、第1の主軸受１５と第1の回転軸の
偏心部５ａとの間のクリアランスＢ２３と、第2の副軸
受１８と第2の回転軸の偏心部７ａとの間のクリアラン
スＣ２４と、第2の主軸受１６と第2の回転軸の偏心部７
ａとの間のクリアランスＤ２５は第1の回転軸５が第1の
圧縮要素６の方向に移動し、第1の副軸受１７と第1の回
転軸の偏心部５ａの間のクリアランスＡ２２が０の際
に、これらのクリアランスの関係はＣ＞Ｂ、Ｄ＞０の関
係にある。従って、第1の回転軸5及び第2の回転軸７が
第2の圧縮要素１２の方向に動く際、第1の回転軸5及び
第2の回転軸7の移動距離はクリアランスＢ２３以下であ
り、第1の主軸受１５と第1の回転軸の偏心部５ａは当接
するが、第2の回転軸の偏心部７ａはクリアランスＣ２
４がクリアランスＢ２３より大きいため第2の副軸受１
８に当接しない。また、第1の回転軸５及び第2の回転軸
7が第1の圧縮要素６方向に動く際、第1の副軸受１７と
第1の回転軸の偏心部５ａが当接するが、第2の主軸受１
６と第2の回転軸の偏心部７ａはクリアランスＤ２５を
有するため当接しない。従って、軸方向の動きが生じて
も第1の回転軸の偏心部５ａと第1の主軸受１５又は第1
の副軸受１７との当接による騒音は発生するが、第2の
回転軸の偏心部７ａと第2の主軸受１６又は第2の副軸受
１８間の当接による騒音は発生しない。
るステ−タ３及びロ−タ４への通電によりロ−タ４が回
転をはじめ、第1の回転軸5が駆動回転するとともに、第
2の回転軸7も駆動される。そして各々の圧縮要素6及び
１２は吸入管２６より吸入されたガスを圧縮し、圧縮さ
れたガスは密閉容器1に設けられた吐出管２７を通って
吐出される。この際、第1の主軸受１５と第1の回転軸の
偏心部５ａとの間のクリアランスＢ２３と、第2の副軸
受１８と第2の回転軸の偏心部７ａとの間のクリアラン
スＣ２４と、第2の主軸受１６と第2の回転軸の偏心部７
ａとの間のクリアランスＤ２５は第1の回転軸５が第1の
圧縮要素６の方向に移動し、第1の副軸受１７と第1の回
転軸の偏心部５ａの間のクリアランスＡ２２が０の際
に、これらのクリアランスの関係はＣ＞Ｂ、Ｄ＞０の関
係にある。従って、第1の回転軸5及び第2の回転軸７が
第2の圧縮要素１２の方向に動く際、第1の回転軸5及び
第2の回転軸7の移動距離はクリアランスＢ２３以下であ
り、第1の主軸受１５と第1の回転軸の偏心部５ａは当接
するが、第2の回転軸の偏心部７ａはクリアランスＣ２
４がクリアランスＢ２３より大きいため第2の副軸受１
８に当接しない。また、第1の回転軸５及び第2の回転軸
7が第1の圧縮要素６方向に動く際、第1の副軸受１７と
第1の回転軸の偏心部５ａが当接するが、第2の主軸受１
６と第2の回転軸の偏心部７ａはクリアランスＤ２５を
有するため当接しない。従って、軸方向の動きが生じて
も第1の回転軸の偏心部５ａと第1の主軸受１５又は第1
の副軸受１７との当接による騒音は発生するが、第2の
回転軸の偏心部７ａと第2の主軸受１６又は第2の副軸受
１８間の当接による騒音は発生しない。
【００２０】実施例２ 他の実施例を図２、３、４について説明する。図２は２
シリンダ式密閉型電動圧縮機を示す断面図、図３は第１
及び第２の主軸受と第１及び第２の圧縮要素のシリンダ
の斜視図、図４は第１及び第２の副軸受の断面図であ
る。図において図９と同一符合は同一または相当部分を
示す。図において、１は密閉容器、２は電動要素であ
り、３は密閉容器１に焼ばめ固定された電動要素のステ
ータ、４はステータ３とともに電動要素を形成するロー
タである。５はロータ４の一方をスリーブ２１を介して
焼ばめ結合した第１の回転軸、５ａは第１の回転軸５の
偏心部、６は第１の圧縮要素であり、シリンダ１３、ロ
−リングピストン１４により構成される。１５は第１の
回転軸５を支持する密閉容器１に溶接された第１の主軸
受けであり、１７は第１の回転軸５を支持する第１の副
軸受である。１２は第１の圧縮要素６に対し、電動要素
２をはさんで対向する位置に設けられた第２の圧縮要素
であり、ロ−タの他方をスリ−ブ２１を介して焼きばめ
結合又は接着結合した第２の回転軸７によって駆動さ
れ、７ａはこの回転軸の偏心部であり、第２の圧縮要素
１２は、シリンダ１３、ロ−リングピストン１４により
構成される。１６は第２の回転軸７を支持し、密閉容器
１に溶接された第２の主軸受けであり、１８は第２の回
転軸７を支持する第２の副軸受である。図３において、
２８は第１の主軸受１５及び第２の主軸受１６にシリン
ダ１３の外径を越えて設けられ、第１の主軸受１５及び
第２の主軸受１６を密閉容器１に組立てる組立治具を当
接する研削又は研磨による仕上面であり、２９は組立治
具を取付けるねじ穴である。
シリンダ式密閉型電動圧縮機を示す断面図、図３は第１
及び第２の主軸受と第１及び第２の圧縮要素のシリンダ
の斜視図、図４は第１及び第２の副軸受の断面図であ
る。図において図９と同一符合は同一または相当部分を
示す。図において、１は密閉容器、２は電動要素であ
り、３は密閉容器１に焼ばめ固定された電動要素のステ
ータ、４はステータ３とともに電動要素を形成するロー
タである。５はロータ４の一方をスリーブ２１を介して
焼ばめ結合した第１の回転軸、５ａは第１の回転軸５の
偏心部、６は第１の圧縮要素であり、シリンダ１３、ロ
−リングピストン１４により構成される。１５は第１の
回転軸５を支持する密閉容器１に溶接された第１の主軸
受けであり、１７は第１の回転軸５を支持する第１の副
軸受である。１２は第１の圧縮要素６に対し、電動要素
２をはさんで対向する位置に設けられた第２の圧縮要素
であり、ロ−タの他方をスリ−ブ２１を介して焼きばめ
結合又は接着結合した第２の回転軸７によって駆動さ
れ、７ａはこの回転軸の偏心部であり、第２の圧縮要素
１２は、シリンダ１３、ロ−リングピストン１４により
構成される。１６は第２の回転軸７を支持し、密閉容器
１に溶接された第２の主軸受けであり、１８は第２の回
転軸７を支持する第２の副軸受である。図３において、
２８は第１の主軸受１５及び第２の主軸受１６にシリン
ダ１３の外径を越えて設けられ、第１の主軸受１５及び
第２の主軸受１６を密閉容器１に組立てる組立治具を当
接する研削又は研磨による仕上面であり、２９は組立治
具を取付けるねじ穴である。
【００２１】また、図４において、１７は第１の副軸
受、１８は第２の副軸受、５は第１の回転軸、７は第２
の回転軸、１３はシリンダ、１４はロ−リングピストン
ン、３０は第１の副軸受１７及び第２の副軸受１８の摺
動面のシリンダ１３とは反対側に突出して設けられた心
だし用の内周面である。この面は、摺動部の外周に設け
てもよい。
受、１８は第２の副軸受、５は第１の回転軸、７は第２
の回転軸、１３はシリンダ、１４はロ−リングピストン
ン、３０は第１の副軸受１７及び第２の副軸受１８の摺
動面のシリンダ１３とは反対側に突出して設けられた心
だし用の内周面である。この面は、摺動部の外周に設け
てもよい。
【００２２】次に組立方法について説明する。第１の回
転軸５と第１の圧縮要素６及び第２の回転軸７と第２の
圧縮要素１２の組立て精度は、電動要素のステ−タ３が
焼ばめ固定された密閉容器１にロ−タ４を介して第１の
回転軸５及び第２の回転軸７を支持する第１の主軸受１
５及び第２の主軸受１６を溶接等にて固定する際に決ま
るものである。このとき第１の主軸受１５に対する第２
の主軸受１６の平行及び心合わせの位置決め部が必要に
なる。本実施例の場合、第１の主軸受１５及び第２の主
軸受１６を密閉容器１に組立てる組立治具を当接する研
削又は研磨による主軸受の仕上面は、第１の主軸受１５
及び第２の主軸受１６にシリンダ１３の外径を越えて設
けられているので、シリンダ１３と接しこのシリンダ外
径内の第１の主軸受１５及び第２の主軸受１６の面を使
用するよりも、平行による精度を十分に確保した組立て
が実施できる。
転軸５と第１の圧縮要素６及び第２の回転軸７と第２の
圧縮要素１２の組立て精度は、電動要素のステ−タ３が
焼ばめ固定された密閉容器１にロ−タ４を介して第１の
回転軸５及び第２の回転軸７を支持する第１の主軸受１
５及び第２の主軸受１６を溶接等にて固定する際に決ま
るものである。このとき第１の主軸受１５に対する第２
の主軸受１６の平行及び心合わせの位置決め部が必要に
なる。本実施例の場合、第１の主軸受１５及び第２の主
軸受１６を密閉容器１に組立てる組立治具を当接する研
削又は研磨による主軸受の仕上面は、第１の主軸受１５
及び第２の主軸受１６にシリンダ１３の外径を越えて設
けられているので、シリンダ１３と接しこのシリンダ外
径内の第１の主軸受１５及び第２の主軸受１６の面を使
用するよりも、平行による精度を十分に確保した組立て
が実施できる。
【００２３】また、ロータ４の一方と第１の回転軸５を
しまりばめ結合とし、ロ−タ４の他方と第２の回転軸７
をしまりばめ結合又は接着結合としたので、結合部キ−
８のバックラッシュによる騒音及びロ−タ４の内周と第
１の回転軸５及び第２の回転軸７の接触と非接触による
騒音が発生せず、かつ、結合部キ−８のバックラッシュ
並びにロ−タ４の内周と第１の回転軸５及び第２の回転
軸７の接触と非接触による異物が発生しない。
しまりばめ結合とし、ロ−タ４の他方と第２の回転軸７
をしまりばめ結合又は接着結合としたので、結合部キ−
８のバックラッシュによる騒音及びロ−タ４の内周と第
１の回転軸５及び第２の回転軸７の接触と非接触による
騒音が発生せず、かつ、結合部キ−８のバックラッシュ
並びにロ−タ４の内周と第１の回転軸５及び第２の回転
軸７の接触と非接触による異物が発生しない。
【００２４】また、第１の副軸受１７及び第２の副軸受
１８の摺動面の先に心だし用の研削又は研磨による仕上
面が設けてあるため、この面を使用して心合わせによる
精度を十分に確保した組立てが実施できる。
１８の摺動面の先に心だし用の研削又は研磨による仕上
面が設けてあるため、この面を使用して心合わせによる
精度を十分に確保した組立てが実施できる。
【００２５】実施例３ 他の実施例を図５、６について説明する。図５は組立治
具の斜視図であり、図６は２シリンダ式密閉型電動圧縮
機の主軸受の平行だしと心だしと位置決めをする組立治
具の取付け位置を示す断面図である。図において、３１
は両端の平行をだしたセンタ−シエル、６は第１の圧縮
要素、１２は第３の圧縮要素、１５は第１の主軸受、１
６は第２の主軸受、２９はねじ穴、３８は組立治具、３
９は第１の円筒、３９ａは第１の主軸受１５及び第２の
主軸受１６に当接する第１の円筒端面、４０は第２の円
筒、４０ａはセンタ−シエル３１の両面に当接する第２
の円筒端面であり、４０ｂは第２の円筒外周面であり、
第１の円筒端面３９ａと第２の円筒端面４０ａは平行で
あり、第１の円筒端面３９ａと第２の円筒端面４０ａの
距離Ｌは第１の主軸受１５及び第２の主軸受１６とセン
タ−シエル３１の両端面の間の距離と同一である。４１
は第２の円筒の第１の円筒とは反対側に設けた側板、４
２は側板４１に設けたボスで、第２の円筒外周面４０ｂ
と同軸なボス外周面４２ａを有する。４３はボルト３７
で組立治具３８を取付けるための工具を使用する場合の
ボルト取付け用工具穴、４３は吸入管２６の逃がし穴で
ある。３７は組み立治具３８をボルト用穴３６を通し第
１の主軸受１５及び第２の主軸受１６のねじ穴２９に取
付けるボルトである。
具の斜視図であり、図６は２シリンダ式密閉型電動圧縮
機の主軸受の平行だしと心だしと位置決めをする組立治
具の取付け位置を示す断面図である。図において、３１
は両端の平行をだしたセンタ−シエル、６は第１の圧縮
要素、１２は第３の圧縮要素、１５は第１の主軸受、１
６は第２の主軸受、２９はねじ穴、３８は組立治具、３
９は第１の円筒、３９ａは第１の主軸受１５及び第２の
主軸受１６に当接する第１の円筒端面、４０は第２の円
筒、４０ａはセンタ−シエル３１の両面に当接する第２
の円筒端面であり、４０ｂは第２の円筒外周面であり、
第１の円筒端面３９ａと第２の円筒端面４０ａは平行で
あり、第１の円筒端面３９ａと第２の円筒端面４０ａの
距離Ｌは第１の主軸受１５及び第２の主軸受１６とセン
タ−シエル３１の両端面の間の距離と同一である。４１
は第２の円筒の第１の円筒とは反対側に設けた側板、４
２は側板４１に設けたボスで、第２の円筒外周面４０ｂ
と同軸なボス外周面４２ａを有する。４３はボルト３７
で組立治具３８を取付けるための工具を使用する場合の
ボルト取付け用工具穴、４３は吸入管２６の逃がし穴で
ある。３７は組み立治具３８をボルト用穴３６を通し第
１の主軸受１５及び第２の主軸受１６のねじ穴２９に取
付けるボルトである。
【００２６】次に組立方法について説明する。第１の圧
縮要素６及び第２の圧縮要素１２の性能は、第１の主軸
受１５及び第２の主軸受１６をセンタ−シエル３１に溶
接等にて固定する際の平行だし及び心だしの精度に左右
される。本実施例では、第１の副軸受１７の軸受摺動面
に突き出して設けられた心だし用仕上面３０に、組立治
具３８のボス４２のボス外周面を当接するとともに、第
１の主軸受１５に組立治具３８の第１の円筒端面３９ａ
を当接し、第１の主軸受１５のねじ穴２９にボルト３７
を治具３８のボルト用穴３６を通し取付け、センタ−シ
エル３１の一端に組立治具３８の第２の円筒端面４０ａ
を当接する。同様に、第２の副軸受１８の軸受摺動面に
突き出して設けられた心だし用仕上面３０に、組立治具
３８のボス４２のボス外周面を当接するとともに、第２
の主軸受１６に組立治具３８の第１の円筒端面３９ａを
当接し、第２の主軸受１６のねじ穴２９にボルト３７を
治具３２のボルト用穴３６を通し取付け、センタ−シエ
ル３１の他端に組立治具３８の第２の円筒端面４０ａを
当接する。次に、センタ−シエル３１の両側に取りつけ
た一対の組立治具３８の第二の円筒外周面の心だしをす
る。組立治具第１の円筒端面３９ａと第２の円筒端面４
０ａは平行なので第１の主軸受１５とセンタ−シエル３
１の一端は平行になり、組立治具３８の第１の円筒端面
３９ａと第２の円筒端面４０ａの距離Ｌは軸受１５とセ
ンタ−シエル３２の一端の間の距離と同一となっている
ので、第１の主軸受１５の位置が決まる。同様に、第２
の主軸受１６とセンタ−シエル３１の他端は平行にな
り、第２の主軸受１６の位置が決まる。また、第１の主
軸受１５と第２の主軸受１６は、センタ−シエル３１の
両端が平行であるため平行と１る。また、組立治具３８
の第二の円筒外周面４０ｂとボス外周面４２ａは同心で
あるので、第一の副軸受１７と第二の副軸受１８は同心
となり、第一の副軸受１７と第一の主軸受１５及び第二
の副軸受１８と第二の主軸受１６は、あらかじめ同心と
なっているので第一の主軸受１５と第二の主軸受１６は
同心となる。
縮要素６及び第２の圧縮要素１２の性能は、第１の主軸
受１５及び第２の主軸受１６をセンタ−シエル３１に溶
接等にて固定する際の平行だし及び心だしの精度に左右
される。本実施例では、第１の副軸受１７の軸受摺動面
に突き出して設けられた心だし用仕上面３０に、組立治
具３８のボス４２のボス外周面を当接するとともに、第
１の主軸受１５に組立治具３８の第１の円筒端面３９ａ
を当接し、第１の主軸受１５のねじ穴２９にボルト３７
を治具３８のボルト用穴３６を通し取付け、センタ−シ
エル３１の一端に組立治具３８の第２の円筒端面４０ａ
を当接する。同様に、第２の副軸受１８の軸受摺動面に
突き出して設けられた心だし用仕上面３０に、組立治具
３８のボス４２のボス外周面を当接するとともに、第２
の主軸受１６に組立治具３８の第１の円筒端面３９ａを
当接し、第２の主軸受１６のねじ穴２９にボルト３７を
治具３２のボルト用穴３６を通し取付け、センタ−シエ
ル３１の他端に組立治具３８の第２の円筒端面４０ａを
当接する。次に、センタ−シエル３１の両側に取りつけ
た一対の組立治具３８の第二の円筒外周面の心だしをす
る。組立治具第１の円筒端面３９ａと第２の円筒端面４
０ａは平行なので第１の主軸受１５とセンタ−シエル３
１の一端は平行になり、組立治具３８の第１の円筒端面
３９ａと第２の円筒端面４０ａの距離Ｌは軸受１５とセ
ンタ−シエル３２の一端の間の距離と同一となっている
ので、第１の主軸受１５の位置が決まる。同様に、第２
の主軸受１６とセンタ−シエル３１の他端は平行にな
り、第２の主軸受１６の位置が決まる。また、第１の主
軸受１５と第２の主軸受１６は、センタ−シエル３１の
両端が平行であるため平行と１る。また、組立治具３８
の第二の円筒外周面４０ｂとボス外周面４２ａは同心で
あるので、第一の副軸受１７と第二の副軸受１８は同心
となり、第一の副軸受１７と第一の主軸受１５及び第二
の副軸受１８と第二の主軸受１６は、あらかじめ同心と
なっているので第一の主軸受１５と第二の主軸受１６は
同心となる。
【００２７】実施例４ 他の実施例を図７、８について説明する。構成要素と符
合は図１及び５図と同一または相当部分を示す。図７、
８は、この発明の組立方法を示す組立フロ−図であり、
ステップ５１では、第１の回転軸の偏心部５ａ側の第１
の回転軸５に、第１の副軸受１６とシリンダ１３及びロ
−リングピストン１４からなる第１の圧縮要素６と第１
の主軸受１５を組立てる。ステップ５２では前記５１で
組立てられた第１の圧縮要素６とは反対側の第１の回転
軸５にロ−タ４の一方を焼きばめ結合し第１の一体構造
物とする。ステップ５３では第２の回転軸の偏心部７ａ
側の第２の回転軸７に、第２の副軸受１８とシリンダ１
３及びロ−リングピストン１４からなる第２の圧縮要１
２と第２の主軸受１６を組立てて、第２の一体構造物と
する。ステップ５４では、センタ−シエル３１にステ−
タ３を焼きばめ結合する。スステップ５５ではステップ
５２で組立てた第１の一体構造物の主軸受１５に設けら
れた組立治具取付部に組立治具３８の第１の円筒端面３
９ａを取付ける。ステップ５６では５３で組立てた第２
の一体構造物の主軸受１６に設けられた組立治具取付部
に組立治具３８の第１の円筒端面３９ａを取付ける。ス
テップ５７では、ステップ５６で組立てた第２の一体構
造物側をステップ５４で組立てたセンタ−シエル３１の
内側に挿入し、組立治具３８の第２の円筒端面４０ａを
センタ−シエル３１の一端面に当接する。次にステップ
５５で組立てたロ−タ４の他方を再加熱し、ステップ５
３で組立てたステ−タ３の内側に挿入するとともに、ロ
−タ４の軸穴４ａに、５６で組立てた第２の一体構造物
の第２の回転軸７を挿入させ、５５で組立てた組立治具
３８の第２の円筒端面４０ａがセンタ−シエル３１の他
端に当接する位置でロ−タ４と第２の回転軸７を焼きば
め結合をする。次に、第１の主軸受１５及び第２の主軸
受１６をセンタ−シエル３１に溶接結合して、センタ−
シエル３１内の組み立てを完了する。なを、ステップ５
７ではロ−タ４を第２の回転軸７に焼きばめ結合する場
合を示したが、接着結合でもよい。
合は図１及び５図と同一または相当部分を示す。図７、
８は、この発明の組立方法を示す組立フロ−図であり、
ステップ５１では、第１の回転軸の偏心部５ａ側の第１
の回転軸５に、第１の副軸受１６とシリンダ１３及びロ
−リングピストン１４からなる第１の圧縮要素６と第１
の主軸受１５を組立てる。ステップ５２では前記５１で
組立てられた第１の圧縮要素６とは反対側の第１の回転
軸５にロ−タ４の一方を焼きばめ結合し第１の一体構造
物とする。ステップ５３では第２の回転軸の偏心部７ａ
側の第２の回転軸７に、第２の副軸受１８とシリンダ１
３及びロ−リングピストン１４からなる第２の圧縮要１
２と第２の主軸受１６を組立てて、第２の一体構造物と
する。ステップ５４では、センタ−シエル３１にステ−
タ３を焼きばめ結合する。スステップ５５ではステップ
５２で組立てた第１の一体構造物の主軸受１５に設けら
れた組立治具取付部に組立治具３８の第１の円筒端面３
９ａを取付ける。ステップ５６では５３で組立てた第２
の一体構造物の主軸受１６に設けられた組立治具取付部
に組立治具３８の第１の円筒端面３９ａを取付ける。ス
テップ５７では、ステップ５６で組立てた第２の一体構
造物側をステップ５４で組立てたセンタ−シエル３１の
内側に挿入し、組立治具３８の第２の円筒端面４０ａを
センタ−シエル３１の一端面に当接する。次にステップ
５５で組立てたロ−タ４の他方を再加熱し、ステップ５
３で組立てたステ−タ３の内側に挿入するとともに、ロ
−タ４の軸穴４ａに、５６で組立てた第２の一体構造物
の第２の回転軸７を挿入させ、５５で組立てた組立治具
３８の第２の円筒端面４０ａがセンタ−シエル３１の他
端に当接する位置でロ−タ４と第２の回転軸７を焼きば
め結合をする。次に、第１の主軸受１５及び第２の主軸
受１６をセンタ−シエル３１に溶接結合して、センタ−
シエル３１内の組み立てを完了する。なを、ステップ５
７ではロ−タ４を第２の回転軸７に焼きばめ結合する場
合を示したが、接着結合でもよい。
【００２８】次に組立方法につき説明する。第１の圧縮
要素６を駆動する第１の回転軸５と第２の圧縮要素１２
を駆動する第２の回転軸７とを、第１の圧縮要素６と第
２の圧縮要素１２の間にある電動要素２のロ−タ４の両
側にセンタ−シエル３１に焼きばめしたステ−タ３の内
側を通して一度に焼きばめ結合を高精度に行なうのは容
易でない。しかし、本実施例では、ステップ５１で組立
てた第１の回転軸５と第１の副軸受１６と第１の圧縮要
素６と第１の主軸受１５の第１の回転軸５に、ステップ
５２でロ−タ４の一端を焼きばめ結合し第１の一体構造
物とし、ステップ５４では第２の回転軸７と第２の副軸
受１８と第２の圧縮要１２と第２の主軸受１６を組立て
て、第２の一体構造物とし、次に第１の一体構造物のロ
−タ４の他端を再加熱し、ステップ５３でセンタ−シエ
ル２９に焼きばめ結合したステ−タ３の内側を通し、第
２の一体構造物の第２の回転軸７に焼きばめ結合する組
立てステップに分けているとともに組立て治具３８を使
用することにより高精度な組立てが容易にできる。
要素６を駆動する第１の回転軸５と第２の圧縮要素１２
を駆動する第２の回転軸７とを、第１の圧縮要素６と第
２の圧縮要素１２の間にある電動要素２のロ−タ４の両
側にセンタ−シエル３１に焼きばめしたステ−タ３の内
側を通して一度に焼きばめ結合を高精度に行なうのは容
易でない。しかし、本実施例では、ステップ５１で組立
てた第１の回転軸５と第１の副軸受１６と第１の圧縮要
素６と第１の主軸受１５の第１の回転軸５に、ステップ
５２でロ−タ４の一端を焼きばめ結合し第１の一体構造
物とし、ステップ５４では第２の回転軸７と第２の副軸
受１８と第２の圧縮要１２と第２の主軸受１６を組立て
て、第２の一体構造物とし、次に第１の一体構造物のロ
−タ４の他端を再加熱し、ステップ５３でセンタ−シエ
ル２９に焼きばめ結合したステ−タ３の内側を通し、第
２の一体構造物の第２の回転軸７に焼きばめ結合する組
立てステップに分けているとともに組立て治具３８を使
用することにより高精度な組立てが容易にできる。
【００２９】
【発明の効果】第１の回転軸の偏心部と第１の主軸受の
間のクリアランスに対し、第２の回転軸の偏心部と第２
の副軸受の間のクリアランスを大きくし、かつ、第２の
回転軸の偏心部と第２の主軸受との間のクリアランスを
設けたので、回転軸方向の動きに対し、第２の回転軸の
偏心部と第２の主軸受及び第２の副軸受との軸方向の当
接はなく、騒音を低減できる。
間のクリアランスに対し、第２の回転軸の偏心部と第２
の副軸受の間のクリアランスを大きくし、かつ、第２の
回転軸の偏心部と第２の主軸受との間のクリアランスを
設けたので、回転軸方向の動きに対し、第２の回転軸の
偏心部と第２の主軸受及び第２の副軸受との軸方向の当
接はなく、騒音を低減できる。
【００３０】また、回転軸を支持する一対の主軸受の摺
動面に直角な、圧縮要素のシリンダ外径を越えて設けら
れ、主軸受を密閉容器に組立てる組立治具を当接可能に
加工された主軸受けの一対の圧縮要素側仕上面と、一対
の主軸受の圧縮側の面に設けられ、組立治具を取付ける
組立治具取付部を設けたので、主軸受の組立時に平行だ
しの精度を向上することができ、性能及び信頼性の向上
が図れ、騒音を低減できる。
動面に直角な、圧縮要素のシリンダ外径を越えて設けら
れ、主軸受を密閉容器に組立てる組立治具を当接可能に
加工された主軸受けの一対の圧縮要素側仕上面と、一対
の主軸受の圧縮側の面に設けられ、組立治具を取付ける
組立治具取付部を設けたので、主軸受の組立時に平行だ
しの精度を向上することができ、性能及び信頼性の向上
が図れ、騒音を低減できる。
【００３１】また、電動要素のロ−タの一方にしまりば
め結合した第１の圧縮要素を駆動する第１の回転軸と、
電動要素のロ−タの他方にしまりばめ結合又は接着結合
した第２の圧縮要素を駆動する第２の回転軸とを備えた
ので、結合部キーのバックラッシュによる騒音及びロ−
タ内周と回転軸の接触と非接触による騒音を防止するこ
とができる。また、一対の主軸受の摺動面に直角なシリ
ンダ側の面にシリンダの外径を越えて設けられ、一対の
主軸受を密閉容器に平行に組立てる組立治具を当接可能
に加工された圧縮要素側仕上面と、一対の副軸受の軸受
摺動面に対してシリンダとは反対側に設けられた芯だし
用の内周面と、電動要素のロ−タの一方にしまりばめ結
合した一対の圧縮要素の第１の圧縮要素を駆動する第１
の回転軸と、電動要素のロ−タの他方にしまりばめ結合
又は接着結合した一対の圧縮要素の第２の圧縮要素を駆
動する第２の回転軸と、を備えたので、平行だしと心だ
しの精度を向上することができ、また、結合部キーのバ
ックラッシュによる騒音及びロ−タ内周と回転軸の接触
と非接触による騒音を防止することができる。
め結合した第１の圧縮要素を駆動する第１の回転軸と、
電動要素のロ−タの他方にしまりばめ結合又は接着結合
した第２の圧縮要素を駆動する第２の回転軸とを備えた
ので、結合部キーのバックラッシュによる騒音及びロ−
タ内周と回転軸の接触と非接触による騒音を防止するこ
とができる。また、一対の主軸受の摺動面に直角なシリ
ンダ側の面にシリンダの外径を越えて設けられ、一対の
主軸受を密閉容器に平行に組立てる組立治具を当接可能
に加工された圧縮要素側仕上面と、一対の副軸受の軸受
摺動面に対してシリンダとは反対側に設けられた芯だし
用の内周面と、電動要素のロ−タの一方にしまりばめ結
合した一対の圧縮要素の第１の圧縮要素を駆動する第１
の回転軸と、電動要素のロ−タの他方にしまりばめ結合
又は接着結合した一対の圧縮要素の第２の圧縮要素を駆
動する第２の回転軸と、を備えたので、平行だしと心だ
しの精度を向上することができ、また、結合部キーのバ
ックラッシュによる騒音及びロ−タ内周と回転軸の接触
と非接触による騒音を防止することができる。
【００３２】また、２シリンダ式密閉型電動圧縮機の組
立治具は、回転軸を支持する一対の主軸受の圧縮要素側
仕上面と、電動要素を内蔵する密閉容器の外殻であるセ
ンタ−シェルの端面とに当接し、主軸受の平行だしを行
うとともに、回転軸を支持する一対の副軸受に電動要素
とは反対側に突出した内周面又は外周に仕上面のある円
筒に当接し、副軸受の心だしを行う組立治具としたので
平行だしと心だしの精度を向上することができ、性能及
び信頼性の向上が図れ、騒音を低減できる。
立治具は、回転軸を支持する一対の主軸受の圧縮要素側
仕上面と、電動要素を内蔵する密閉容器の外殻であるセ
ンタ−シェルの端面とに当接し、主軸受の平行だしを行
うとともに、回転軸を支持する一対の副軸受に電動要素
とは反対側に突出した内周面又は外周に仕上面のある円
筒に当接し、副軸受の心だしを行う組立治具としたので
平行だしと心だしの精度を向上することができ、性能及
び信頼性の向上が図れ、騒音を低減できる。
【００３３】また、あらかじめ組立てた第１の回転軸と
第１の圧縮要素と第１の主軸受の第１の回転軸に、電動
要素のロ−タの一方をしまりばめ結合し、センタ−シエ
ルに取付けたステ−タの内側を通し、あらかじめ組立て
た第２の回転軸と第２の圧縮要と第２の主軸受の第２の
回転軸に、ロ−タの他方をしまりばめ結合又は接着結合
をする組立方法にしたので、高精度な組立てが容易にで
きるとともに、精度の向上で騒音を低減できる。
第１の圧縮要素と第１の主軸受の第１の回転軸に、電動
要素のロ−タの一方をしまりばめ結合し、センタ−シエ
ルに取付けたステ−タの内側を通し、あらかじめ組立て
た第２の回転軸と第２の圧縮要と第２の主軸受の第２の
回転軸に、ロ−タの他方をしまりばめ結合又は接着結合
をする組立方法にしたので、高精度な組立てが容易にで
きるとともに、精度の向上で騒音を低減できる。
【図１】この発明の一実施例を示す２シリンダ密閉型電
動圧縮機の断面図である。
動圧縮機の断面図である。
【図２】この発明の他の実施例を示す２シリンダ式密閉
型電動圧縮機の断面図である。
型電動圧縮機の断面図である。
【図３】この発明の他の実施例を示す第１および第２の
主軸受と第１及び第２の圧縮要素のシリンダの斜視図で
ある。
主軸受と第１及び第２の圧縮要素のシリンダの斜視図で
ある。
【図４】この発明の他の実施例を示す第１および第２の
副軸受軸受部の要部断面図である。
副軸受軸受部の要部断面図である。
【図５】この発明の他の実施例を示す組立治具の斜視図
である。
である。
【図６】この発明の他の実施例を示す組立治具の取付位
置を示す断面図である。
置を示す断面図である。
【図７】この発明の他の実施例を示す組立フロ−図（１
／２）である。
／２）である。
【図８】この発明の他の実施例を示す組立フロ−図（２
／２）である。
／２）である。
【図９】（ａ）は従来の２シリンダ式密閉型電動圧縮機
を示す断面図、（ｂ）は従来の２シリンダ式密閉型電動
圧縮機を示す締結要部断面図である。
を示す断面図、（ｂ）は従来の２シリンダ式密閉型電動
圧縮機を示す締結要部断面図である。
１ 密閉容器 ２ 電動要素 ３ ステ−タ ４ ロータ ５ 第１の回転軸 ５ａ 第１の回転軸の偏心部 ６ 第１の圧縮要素 ７ 第２の回転軸 ７ａ 第２の回転軸の偏心部 ８ キ− ９ キ−収納溝 １０ エアギャップ １１ 締結すきま １２ 第２の圧縮要素 １３ シリンダ １４ ロ−リングピストン １５ 第１の主軸受 １６ 第２の主軸受 １７ 第１の副軸受 １８ 第２の副軸受 １９ 開口部 ２０ 端板 ２１ スリ−ブ ２２ クリアランスＡ ２３ クリアランスＢ ２４ クリアランスＣ ２５ クリアランスＤ ２６ 吸入管 ２７ 吐出管 ２８ 主軸受の仕上面 ２９ 治具取り付け用ねじ穴 ３０ 副軸受けの心だし用仕上面 ３１ センタ−シエル ３６ ボルト穴 ３７ ボルト ３８ 組立治具 ３９ 第一の円筒 ３９ａ 第一の円筒端面 ４０ 第二の円筒 ４０ａ 第二の円筒端面 ４０ｂ 第二の円筒外周部 ４１ 側板 ４２ ボス ４２ａ ボス外周面 ４３ ボルト取付用工具穴 ４４ 吸入管逃がし穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 幸一 静岡市小鹿三丁目18番１号 三菱電機株 式会社 静岡製作所内 (72)発明者 前山 英明 静岡市小鹿三丁目18番１号 三菱電機株 式会社 静岡製作所内 (56)参考文献 特開 昭62−195483（ＪＰ，Ａ) 実開 平２−34784（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭48−105105（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭59−21094（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) F04C 23/00 - 29/10
Claims (6)
- 【請求項１】 電動要素の両端に配設された一対の第１
および第２の圧縮要素をそれぞれ駆動する偏心部を有す
る一対の第１および第２の回転軸と、前記一対の第１お
よび第２の圧縮要素に対して前記電動要素とは反対側に
設けられ、前記一対の第１および第２の回転軸をそれぞ
れ支持する一対の第１および第２の副軸受と、前記電動
要素と前記一対の第１および第２の圧縮要素のそれぞれ
との間に設けられ、前記一対の第１および第２の回転軸
をそれぞれ支持する一対の第１および第２の主軸受と、
を有し、前記第１の副軸受の前記第１の圧縮要素側の面
とこの第１の副軸受に対向する前記第１の回転軸の偏心
部の端面との間に形成されたクリアランスＡと、前記第
１の主軸受の前記第１の圧縮要素側の面とこの第１の主
軸受に対向する前記第１の回転軸の偏心部の端面との間
に形成されたクリアランスＢと、前記第２の副軸受の前
記第２の圧縮要素側の面とこの第２の副軸受に対向する
前記第２の回転軸の偏心部の端面との間に形成されたク
リアランスＣと、前記第２の主軸受の前記第２の圧縮要
素側の面とこの第２の主軸受に対向する前記第２の回転
軸の偏心部の端面との間に形成されたクリアランスＤ
と、を備え、前記クリアランスＡを当接可能なように構
成し、前記クリアランスＡが当接する際に、前記クリア
ランスＣを前記クリアランスＢよりも大きくし、前記ク
リアランスＤを０よりも大きくしたことを特徴とする２
シリンダ式密閉型電動圧縮機。 - 【請求項２】 電動要素の両端に配設された一対の圧縮
要素をそれぞれ駆動する偏心部を設けた一対の回転軸
と、前記一対の圧縮要素に対して前記電動要素とは反対
側に設けられ、前記一対の回転軸をそれぞれ支持する一
対の副軸受と、前記電動要素と前記一対の圧縮要素のそ
れぞれとの間に設けられ、前記一対の回転軸をそれぞれ
支持する一対の主軸受と、前記圧縮要素のシリンダとこ
のシリンダ内部に設けられたロ−リングピストンとを密
閉容器内に有する２シリンダ式密閉型電動圧縮機におい
て、前記主軸受の摺動面に直角なシリンダ側の面に、シ
リンダの外径を越えて設けられ、前記主軸受を前記密閉
容器に平行に組立てる組立治具を当接可能に加工された
前記主軸受の一対の圧縮要素側仕上面と、前記主軸受の
摺動面に直角なシリンダ側の面に設けられ、前記組立治
具を取付ける組立治具取付部と、を備えたことを特徴と
する２シリンダ式密閉型電動圧縮機。 - 【請求項３】 前記電動要素の両側にそれぞれ配設され
た第１の圧縮要素および第２の圧縮要素と、前記電動要
素のロ−タの一方にしまりばめ結合され、前記第１の圧
縮要素を駆動する第１の回転軸と、前記電動要素のロ−
タの他方にしまりばめ結合又は接着結合され、前記第２
の圧縮要素を駆動する第２の回転軸と、を備えたことを
特徴とする請求項１または請求項２に記載の２シリンダ
式密閉型電動圧縮機。 - 【請求項４】 電動要素の両端に配設された一対の圧縮
要素をそれぞれ駆動する偏心部を設けた一対の回転軸
と、前記一対の圧縮要素に対して前記電動要素とは反対
側に設けられ、前記一対の回転軸をそれぞれ支持する一
対の副軸受と、前記電動要素と前記一対の圧縮要素のそ
れぞれとの間に設けられ、前記一対の回転軸をそれぞれ
支持する一対の主軸受と、前記圧縮要素のシリンダとこ
のシリンダ内部に設けられたロ−リングピストンとを密
閉容器内に有する２シリンダ式密閉型電動圧縮機におい
て、前記一対の主軸受の摺動面に直角なシリンダ側の面
にシリンダの外径を越えて設けられ、前記一対の主軸受
を前記密閉容器に平行に組立てる組立治具を当接可能に
加工された圧縮要素側仕上面と、前記一対の副軸受の軸
受摺動面に対して前記シリンダとは反対側に設けられた
芯だし用の内周面と、前記電動要素のロ−タの一方にし
まりばめ結合した前記一対の圧縮要素の第１の圧縮要素
を駆動する第１の回転軸と、前記電動要素のロ−タの他
方にしまりばめ結合又は接着結合した前記一対の圧縮要
素の第２の圧縮要素を駆動する第２の回転軸と、を備え
たことを特徴とする２シリンダ式密閉型電動圧縮機。 - 【請求項５】 一端に開口を有する第１の円筒と、この
第１の円筒の他端に同心に設けられ、前記第１の円筒よ
り外径が大きい第２の円筒と、この第２の円筒の第１の
円筒とは反対側の側板と、２シリンダ式密閉型電動圧縮
機の主軸受の圧縮要素側仕上面に当接可能に設けられた
前記第１の円筒の開口側の第１の円筒端面と、２シリン
ダ式密閉型電動圧縮機の密閉容器の外殻であるセンタ−
シェルの端面に当接可能に設けられた端面であって、前
記一対の主軸受の平行だしを行う前記第1の円筒端面と
平行な第１の円筒側の第２の円筒端面と、前記２シリン
ダ式密閉型電動圧縮機の圧縮要素の電動要素とは反対側
であって、回転軸を支持する一対の副軸受に前記電動要
素とは反対側に突出した内周又は外周に仕上面のある円
筒に当接可能に設けられ、前記第２の円筒の外周と同軸
であって、前記一対の副軸受の心だしを行う前記側板か
ら第２の円筒内部に突出したボスと、を備えたことを特
徴とする２シリンダ式密閉型電動圧縮機の組立治具。 - 【請求項６】 電動要素のロ−タによって駆動される第
１の回転軸の一端に、この第１の回転軸を支持する第１
の副軸受とシリンダ及びロ−リングピストンからなる第
１の圧縮要素と前記第１の回転軸を支持する第１の主軸
受とを組立後、前記第１の回転軸の他端に前記ロ−タの
一方をしまりばめ結合をして第１の一体構造物とするス
テップと、前記電動要素によって駆動される第２の回転
軸の一端に、この第２の回転軸を支持する第２の副軸受
とシリンダ及びロ−リングピストンからなる第２の圧縮
要素と前記第２の回転軸を支持する第２の主軸受とを組
立て第２の一体構造物とするステップと、前記電動要素
を内蔵する密閉容器の外殻であるセンタ−シェル内に前
記電動要素のステ−タを取付けた後、前記第１の一体構
造物のロ−タを前記電動要素のステ−タの内側を通し、
前記第２の一体構造物の第２の回転軸の他端をこの前記
第１の一体構造物のロ−タの他方にしまりばめ結合又は
接着結合するとともに第１と第２の一体構造物の第１及
び第２の主軸受を前記センタ−シェルに取付けるステッ
プと、からなることを特徴とする２シリンダ式密閉型圧
縮機の組立方法。
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