JPH05209591A - スクロール圧縮機 - Google Patents

スクロール圧縮機

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JPH05209591A
JPH05209591A JP1316992A JP1316992A JPH05209591A JP H05209591 A JPH05209591 A JP H05209591A JP 1316992 A JP1316992 A JP 1316992A JP 1316992 A JP1316992 A JP 1316992A JP H05209591 A JPH05209591 A JP H05209591A
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scroll
scroll compressor
shell
peripheral side
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昌晃 須川
Takashi Ishigaki
隆士 石垣
Hiroshi Nakajima
浩史 中島
Katsuyoshi Wada
克良 和田
Fumiaki Sano
文昭 佐野
Takashi Yamamoto
隆史 山本
Tatsuya Sugita
達也 杉田
Norihide Kobayashi
教秀 小林
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 固定スクロールおよび揺動スクロールを支持
するフレームをシェルに焼嵌めにより嵌着した場合でも
スラスト支持面での焼嵌め歪による変形の発生を防止す
る。 【構成】 フレームの内周側揺動スクロールスラスト支
持面の径方向外方であって外周側固定スクロール支持面
との境界近傍に円周溝を形成し、又はフレームをアウタ
ーフレームとインナーフレームとに分け、相互に嵌着し
てフレームとなす時に固定スクロールを支持するフレー
ムの鍔部上端面の固定スクロール取付面より径方向外側
に焼嵌め歪吸収用のスリットを設けるか或いはアウター
フレームそれ自体を歪変形を起こしやすい金属で形成し
たことを特徴とする。 【効果】 フレームの揺動スクロールスラスト支持面や
固定スクロール取付面の変形が防止され、スクロール圧
縮機の性能および信頼性を確保することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はスクロール圧縮機に関
し、更に詳細には全密閉型のスクロール圧縮機に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のスクロール圧縮機は、例
えば実開昭63−196488号公報、特開平2−57
87号公報、特開昭60−128992号公報および特
開平2−78785号公報などに開示されているものが
知られている。この従来のスクロール圧縮機は図9に示
されるように構成されていた。すなわち、台板1a上に
渦巻体1bを突設して構成された固定スクロール1は同
様に台板2a上に渦巻体2bを突設して構成された揺動
スクロール2と各々の有する渦巻体を対向させ且つ揺動
スクロール2を挟み込むようにしてフレーム5を介して
サブフレーム6にボルト22で共締めされている。揺動
スクロール2はフレーム5にスラスト軸受11を介して
スラスト方向に支承されている。また、揺動スクロール
2の台板2aとフレーム5の間にはオルダム継手4が介
在し、揺動スクロール2の回転時の自転を防止してい
る。主軸3の一端面には偏心穴が開口し、該主軸3は揺
動スクロール2の台板2a中心に設けられた軸と回転可
能に結合され、更にその外周部において主軸受12を介
してフレーム5に支承されるとともに主軸3の中間部に
おいて副軸受13を介してサブフレーム6に支承されて
いる。フレーム5とサブフレーム6は主軸受12および
副軸受13の同軸を出すためにそれぞれの軸受と同軸精
度の出た円筒嵌合部同士を圧入(インロー部)すること
により互いに結合されている。主軸3にはモータ7のロ
ータ部が固着され、モータステータ14はボルト15に
サブフレーム6に締結されている。
【0003】このようにして組立てられたインターナル
部はサブフレーム6の外周部においてスクロール圧縮機
の外枠を構成する密閉容器即ちシェル8の内壁に焼嵌め
固定されている。シェル8には吸入管17が配設され、
該吸入管17はシェル内モータ側空間19に開口してい
る。また、サブフレーム6によって仕切られた固定スク
ロール側シェル内空間20はサブフレーム6の外周部に
よって吸入空間側に均圧している。18は吐出管であ
り、シェル8を介して固定スクロール1の吐出ポート9
に開口している。シェル8の上端面には密封端子16が
設けられ、モータ7とリード線によって接続されてい
る。更に、シェル8の底部には潤滑油21が溜められて
おり、主軸3の他端に設けられた油ポンプ10が浸漬さ
れている。
【0004】次に動作について説明する。密封端子16
に通電すると、モータ7はトルクを発生し、主軸3が回
転する。その結果、主軸3と結合した揺動スクロール2
が回転を始め、固定スクロール1と協動して良く知られ
たスクロール圧縮機の圧縮原理により流体ガスは圧縮を
始める。この際、流体ガスは吸入管17より吸引され、
シェル内空間19、20に流入した後固定スクロール1
と揺動スクロール2によって形成された圧縮部へ吸入さ
れ、上述の圧縮原理により圧縮された後吐出ポート9を
経て吐出管18を介してシェル8外へ排出される。ま
た、主軸3が回転すると油ポンプ10の遠心ポンプ作用
により潤滑油21が吸引され、主軸3内に設けられた給
油通路を通って各軸受11、12、13等に給油潤滑さ
れた後重力により再びシェル8の底部へ戻る。
【0005】また、他の従来のスクロール圧縮機として
特願平2−186181号明細書で示したものがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のスクロール圧縮
機は上述したように構成されていたが、例えば主軸の安
定的回転を図るために主軸の上部をフレームで支持し、
下部をサブフレームで支持すべく該サブフレームをシェ
ルの下端側に設置した場合、又は有効な低圧型圧縮機と
する場合などにはフレームをシェルに焼嵌めで固定して
シールする方法をとることが望ましい。しかし、フレー
ムをシェルに焼嵌めすると、フレームが変形するおそれ
があり、フレームが変形すると揺動スクロールを旋回可
能に支持しているスラスト支持面が図10に示される理
想形状から図11に示されるような状態に変形して揺動
スクロールとの接触面が必要とする接触面積よりも少な
くなり、スラスト支持面での焼付や潤滑不良による機械
摺動損失の増加、潤滑油の圧縮室への進入等種々の不具
合を起し、スラスト支持面の信頼性が著しく低下するお
それがあり、又スラスト支持面上に配置される揺動スク
ロールが固定スクロールに対して相対的芯ずれを起こし
たり、渦巻側板が変形したり、漏れなどによる性能低下
を起こしたりするなどの問題があった。
【0007】この発明の目的は、上記のような問題点を
解決するためになされたもので、固定スクロールおよび
揺動スクロールを支持するフレームをシェルに焼嵌めに
より固定した場合でもフレームのスラスト支持面での変
形の発生を防止し、スラスト支持面の信頼性低下や揺動
スクロールなどへの影響による漏れなどによる性能低下
を起こすことのないスクロール圧縮機を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1のスクロール圧
縮機は、インポリュート等の渦巻突起を台板面から突出
させた固定スクロールおよび揺動スクロールを互いに組
み合わせ、前記揺動スクロールを旋回させて前記両スク
ロールの渦巻突起と台板面とで形成される圧縮室で流体
を圧縮する圧縮機構と、該圧縮機構を作動するモータ部
と、前記圧縮機構に前記モータ部の駆動力を伝達する偏
心軸部を有する主軸と、シェルに嵌着され、前記固定ス
クロールを固定支持する外周側支持面部および前記揺動
スクロールを旋回可能に支持する内周側スラスト支持面
を有するフレームとを含むスクロール圧縮機において、
前記フレームの前記内周側スラスト支持面における径方
向外方の前記外周側支持面との境界近傍に円周溝を形成
したことを特徴とするものである。
【0009】請求項2のスクロール圧縮機は、インポリ
ュート等の渦巻突起を台板面から突出させた固定スクロ
ールおよび揺動スクロールを互いに組み合わせ、前記揺
動スクロールを旋回させて前記両スクロールの渦巻突起
と台板面とで形成される圧縮室で流体を圧縮する圧縮機
構と、該圧縮機構を作動するモータ部と、前記圧縮機構
に前記モータ部の駆動力を伝達する偏心軸部を有する主
軸と、シェルに嵌着され、前記固定スクロールを固定支
持する外周側支持面および前記揺動スクロールを旋回可
能に支持する内周側スラスト支持面を有するフレームと
を含むスクロール圧縮機において、前記フレームがイン
ナーフレームと該インナーフレームの外周囲に嵌着され
たアウターフレームとから構成されていることを特徴と
するものである。
【0010】請求項3のスクロール流体機械は、フレー
ムスラスト軸受面より上方のフレーム外周部に段部を設
け、その段部下端とセンターシェル内面に設けた段部が
係合支持するように配置し、フレーム外周部に設けた段
部の反係合支持側とフレーム上端間に逃がしを設けたこ
とを特徴とするものである。
【0011】
【作用】請求項1のスクロール圧縮機は、スラスト支持
面を理想状態に確保でき、スラスト支持面での焼付や潤
滑不良による機械摺動損失の増加、又は潤滑油の圧縮室
への進入等種々の不具合の発生を防止することができ、
或いは揺動スクロールの固定スクロールに対する相対的
芯ずれの発生なども防止することができ、スクロール圧
縮機の性能を確保することができる。
【0012】請求項2のスクロール圧縮機は、フレーム
をシェルに焼嵌めによって嵌着してもアウターフレーム
に生じた変形はスリットで吸収されてインナーフレーム
の鍔部まで至らず、その結果スラスト支持面の変形防止
は勿論のこと鍔部における上端面の変形も防止でき、固
定スクロール位置決め用のリーマ穴の形状および位置精
度を確保することもできる。そのため、固定スクロール
と揺動スクロールとの所望の位置決め精度即ち組み合せ
精度が著しく向上し、液漏れなどのない高品質のスクロ
ール圧縮機を提供することができる。
【0013】請求項3のスクロール圧縮機は、フレーム
外周部に設けた段部をセンターシェル内面に設けた段部
で係合支持するとともに、フレーム外周部に設けた段部
の反係合支持側とフレーム上端面の間に逃がし部を設け
ることにより、フレームスラスト面の変形が最小限にお
さえられ、かつ、リーマ穴の傾斜をできる限り小さくす
ることができる。
【0014】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例1について更に詳細
に説明する。図1はこの発明によるスクロール圧縮機の
実施例1を示す縦断面図である。図1において、従来の
スクロール圧縮機を構成する部分と同一な部分には同一
の参照符号を付してその説明を省略する。この実施例の
スクロール圧縮機30では、シェル8の上部側にフレー
ム31が焼嵌めにより嵌着され、またシェル8の下部側
即ちモータ7の下側にサブフレーム32が嵌着されてい
る。
【0015】シェル8内を下部空間19と上部空間20
に区画するフレーム31はシェル8に対する焼嵌めによ
り両空間19、20をシールし、下部空間即モータ側シ
ェル内空間19を低圧室とし、また上部空間即ち固定ス
クロール側シェル内空間20を高圧室としている。この
ようなフレーム31は上面側に平面円形の凹所31aを
備え、該凹所31aのスラスト支持面31bには揺動ス
クロール2が旋回可能に配置されている。そして、この
凹所31aを区画する周囲の鍔部31cにおける上端面
31dには固定スクロール1の台板1aにおけるフレー
ム取付面が位置決めされて固定されている。
【0016】フレーム31のスラスト支持面31bには
凹所31aの内周面即ち鍔部31cの内周面に沿う位置
に円周溝33が形成されている。この円周溝33がフレ
ーム31の外周部、換言すれば鍔部31cの変形をスラ
スト支持面31bへ及ぼさないための緩衝作用をする。
フレーム31はその下面部中心に形成された軸受部31
eにより主軸3の上端部を回転可能に支持し、該主軸3
の下端部はサブフレーム32の上面部中心に形成された
軸受部32aにより回転可能に支持されている。なお、
34はポンプ要素を示している。
【0017】このようなフレーム31を備える本実施例
のスクロール圧縮機30によると、フレーム31はシェ
ル8に焼嵌め固定されているが、スラスト支持面31b
には鍔部31cの内周面に沿う位置に円周溝33が形成
されていることにより、焼嵌め応力によってフレーム3
1の鍔部31cが変形し、この鍔部内周面に変形が及ん
だとしても円周溝33の外周部が変形するだけでその内
側に位置するスラスト支持面31bが変形を受けること
はない。これは、円周溝33が鍔部31cの変形を吸収
して当該部分より径方向内方への変形の波及を阻止して
いるためで、その意味から、この円周溝33の溝幅は予
想される変形量に対応して十分なものとしておく必要が
ある。これにより、スラスト支持面31bを図8に示さ
れるような理想状態に確保でき、該スラスト支持面31
bでの焼付きや潤滑不良による機械摺動損失の増加、又
は潤滑油の圧縮室への進入等種々の不具合の発生を防止
することができ、或いは揺動スクロールの固定スクロー
ルに対する相対的芯ずれの発生なども防止することがで
き、スクロール圧縮機の性能を確保することができる。
【0018】実施例2.図2はこの発明の実施例2によ
るスクロール圧縮機40を示す縦断面図である。この実
施例2によるスクロール圧縮機40では、フレーム41
がインナーフレーム42とこれに嵌着されたアウターフ
レーム43とによって構成されている。インナーフレー
ム42は図3に示されるように上面側に平面円形の凹所
42aを備え、その内表面は揺動スクロール2を旋回可
能に支持するスラスト支持面42bとされている。凹所
42aを区画する周囲の鍔部42cの外側面には上端部
42dから所定軸方向長さに亘って全周に切欠き部即ち
縮径部42cが形成されている。他方、アウターフレー
ム43は同じく図3から明らかなように筒状体であって
外周面の上部には外径を大きくした焼嵌め部43aが形
成されている。このアウターフレーム43は図4に示さ
れるようにインナーフレーム42の外周部に焼嵌めによ
り嵌着され、これによりインナーフレーム42の縮径部
42eがスリットとして現出し、このスリットは符号4
4で表示する。
【0019】このようにフレーム41をインナーフレー
ム42とアウターフレーム43とに分け、これを相互に
焼嵌めてして鍔部42cの上端面42dにおける固定ス
クロール取付面より径方向外側に焼嵌め歪吸収用のスリ
ット44を形成するようにしたことは次のような利点が
ある。すなわち、一般にフレームの鍔部上端面には固定
スクロール1を固定する際の位置決め用リーマ穴が形成
されており、フレームをシェル8に焼嵌めする時に生ず
る変形でリーマ穴も変形したり又はその位置もずれるた
め、これを有効に防止する目的で比較的に深いスリット
を加工するには特殊な加工バイトが必要な上、量産には
適していない。しかし、上述の実施例のようなスクロー
ル圧縮機40におけるフレーム41によれば、比較的に
深いスリット44が非常に容易に形成でき、しかもアウ
ターフレーム43をインナーフレーム42に焼嵌めした
後にインナーフレーム42の鍔部42cの上端面即ち固
定スクロール取付面にリーマ穴42fを形成すると共に
仕上げ加工を行えば、アウターフレーム43の焼嵌め時
の鍔部上端面42dに生ずる歪変形による不都合は完全
に排除できる。このようにして形成されたフレーム41
はシェル8に焼嵌めによって嵌着される。
【0020】この実施例2におけるスクロール圧縮機4
0によると、フレーム41をシェル8に焼嵌めによって
嵌着してもアウターフレーム43に生じた変形はスリッ
ト44で吸収されてインナーフレーム42の鍔部42c
まで至らず、その結果スラスト支持面42bの変形防止
は勿論のこと鍔部42cにおける上端面の変形も防止で
き、固定スクロール位置決め用のリーマ穴42fの形状
および位置精度を確保することもできる。そのため、固
定スクロールと揺動スクロールとの所望の位置決め精度
即ち組み合せ精度が著しく向上し、液漏れなどのない高
品質のスクロール圧縮機を提供することができる。
【0021】実施例3.なお、実施例2におけるスクロ
ール圧縮機40では、インナーフレーム42とアウター
フレーム43とを嵌着することにより焼嵌め歪吸収用の
スリット44を得る場合について示したが、図5および
図6に示されるように外周面に縮径部を設けないインナ
ーフレーム52にアウターフレーム53を嵌着してスリ
ットを形成しないようにしてもよい。しかし、この場
合、アウターフレーム53は歪変形を起こしやすい金
属、例えば、ばね性に優れたベリリウム銅、りん青銅等
で構成され、シェル8にフレーム51が焼嵌めされる時
アウターフレーム53が積極的に変形を起こし、シェル
8とフレーム51との間のシールを充分に行なうと共に
インナーフレーム52との固定も行なうものであること
が必要である。このようなアウターフレーム53を用い
る時は、インナーフレーム52との嵌着は圧入でもよ
い。上述のように、アウターフレーム53が歪変形を起
こしやすい金属で構成されれば、実施例2の如きスリッ
トを設けなくともインナーフレーム52のスラスト支持
面52aや鍔部52bの上端面52cなどの歪変形をお
さえることができる。
【0022】実施例4.以下この発明の実施例4を図に
ついて説明する。図7において、31eは、フレーム3
1に設けた焼きはめ用段部外周部、31fはフレーム3
1に設けた焼きはめ用段部位置決め端、31gはフレー
ム上端面、31hはフレーム31に設けたリーマ穴、8
aはセンターシェル8に設けた焼きはめ位置決め用段
部、65はリーマピン、66はフレーム31に設けた焼
きはめ用段部上端逃がし部である。
【0023】図7のように、フレーム焼きはめ部に上端
逃がし66を設けた時のリーマ穴31hの変化は、試
験、計算結果より図8に示すような変形をする。焼きは
め前の形状に対し、焼きはめ後は上端逃がし66を設け
ることによりリーマ穴ピッチは小さくなるがリーマ穴3
1hの傾斜は改善され、リーマ穴31hが軸方向に対
し、平行移動するように変形する。従って固定スクロー
ル1に設けたリーマ穴1cのピッチをフレームのリーマ
穴31hのピッチよりあらかじめ変形量分だけ小さく設
定しておけば、焼きはめによりフレーム31が変形して
もリーマピン65が挿入可能、かつ固定スクロール1と
位置決めされた状態で組立可能になる。又焼きばめ位置
をフレームスラスト面31bより上方に位置させている
為、スラスト面31bの変形は最小限におさえられる。
【0024】
【発明の効果】請求項1のスクロール圧縮機は、インポ
リュート等の渦巻突起を台板面から突出させた固定スク
ロールおよび揺動スクロールを互いに組み合わせ、前記
揺動スクロールを旋回させて前記両スクロールの渦巻突
起と台板面とで形成される圧縮室で流体を圧縮する圧縮
機構と、該圧縮機構を作動するモータ部と、前記圧縮機
構に前記モータ部の駆動力を伝達する偏心軸部を有する
主軸と、シェルに嵌着され、前記固定スクロールを固定
支持する外周側支持面部および前記揺動スクロールを旋
回可能に支持する内周側スラスト支持面を有するフレー
ムとを含むスクロール圧縮機において、前記フレームの
前記内周側スラスト支持面における径方向外方の前記外
周側支持面との境界近傍に円周溝を形成した構成にした
ので、揺動スクロールを支持するフレームのスラスト支
持面の変形を防止でき、性能並びに信頼性の高いスクロ
ール圧縮機を提供することができる。
【0025】請求項2のスクロール圧縮機は、インポリ
ュート等の渦巻突起を台板面から突出させた固定スクロ
ールおよび揺動スクロールを互いに組み合わせ、前記揺
動スクロールを旋回させて前記両スクロールの渦巻突起
と台板面とで形成される圧縮室で流体を圧縮する圧縮機
構と、該圧縮機構を作動するモータ部と、前記圧縮機構
に前記モータ部の駆動力を伝達する偏心軸部を有する主
軸と、シェルに嵌着され、前記固定スクロールを固定支
持する外周側支持面および前記揺動スクロールを旋回可
能に支持する内周側スラスト支持面を有するフレームと
を含むスクロール圧縮機において、前記フレームがイン
ナーフレームと該インナーフレームの外周囲に嵌着され
たアウターフレームとから形成された構成にしたので、
固定スクロールと揺動スクロールとの所望の位置決め精
度即ち組み合せ精度が著しく向上し、液漏れなどのない
高品質のスクロール圧縮機を提供することができる。
【0026】請求項3のスクロール圧縮機は、フレーム
焼きはめ段部の固定スクロール側上端に逃がしを設ける
ことにより、焼きばめによりフレームが変形してもリー
マ穴の傾斜をリーマ穴、及び設定リーマ穴ピッチのクリ
アランス以内にすることができ、かつスラスト面の変形
を最小限にすることができるので、焼きばめによりフレ
ームが変形しても組立可能で、かつ信頼性の高い圧縮機
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1によるスクロール圧縮機を
示す縦断面図である。
【図2】この発明の実施例2によるスクロール圧縮機を
示す縦断面図である。
【図3】この発明の実施例2によるスクロール圧縮機に
おけるフレームのアウターフレームをインナーフレーム
に嵌着する前の状態を示す断面図である。
【図4】この発明の実施例2によるスクロール圧縮機の
アウターフレームとインナーフレームとを嵌着し、イン
ナーフレームの鍔部上端面にリーマ穴を形成したフレー
ムの断面図である。
【図5】この発明の実施例3によるスクロール圧縮機の
フレームの断面図である。
【図6】この発明の実施例3によるスクロール圧縮機の
アウターフレームとインナーフレームとを嵌着して形成
されたフレームの断面図である。
【図7】この発明の実施例4によるスクロール圧縮機の
部分断面図である。
【図8】この発明の実施例4によるスクロール圧縮機の
フレーム焼きばめ段部に上端逃がしを設けた時の焼きば
め前後のフレーム変形を示す概略図である。
【図9】従来のスクロール圧縮機を示す断面図である。
【図10】従来のスクロール圧縮機において揺動スクロ
ールをフレームのスラスト支持面で支持する理想的な状
態を示す構成説明図である。
【図11】従来のスクロール圧縮機においてフレームの
スラスト支持面が変形した状態で揺動スクロールを支持
した状態を示す構成説明図である。
【符号の説明】
1 固定スクロール 1a 台板 1b 渦巻突起 2 揺動スクロール 2a 台板 2b 渦巻突起 3 主軸 7 モータ 8 シェル 30 スクロール圧縮機 31 フレーム 31a 凹所 31b スラスト支持面 31c 鍔部 31d 鍔部上端面 31e フレーム焼きばめ外周部 31f フレーム焼きばめ段部位置決め部 31g フレーム焼きばめ段部外周部 31h フレームリーマ穴 33 円周溝 41 フレーム 42 インナーフレーム 43 アウターフレーム 44 スリット 51 フレーム 52 インナーフレーム 53 アウターフレーム 65 リーマピン 66 フレーム焼きばめ部逃がし
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和田 克良 静岡市小鹿三丁目18番1号 三菱電機株式 会社静岡製作所内 (72)発明者 佐野 文昭 静岡市小鹿三丁目18番1号 三菱電機株式 会社静岡製作所内 (72)発明者 山本 隆史 静岡市小鹿三丁目18番1号 三菱電機株式 会社静岡製作所内 (72)発明者 杉田 達也 静岡市小鹿三丁目18番1号 三菱電機株式 会社静岡製作所内 (72)発明者 小林 教秀 静岡市小鹿三丁目18番1号 三菱電機株式 会社静岡製作所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インポリュート等の渦巻突起を台板面か
    ら突出させた固定スクロールおよび揺動スクロールを互
    いに組み合わせ、前記揺動スクロールを旋回させて前記
    両スクロールの渦巻突起と台板面とで形成される圧縮室
    で流体を圧縮する圧縮機構と、該圧縮機構を作動するモ
    ータ部と、前記圧縮機構に前記モータ部の駆動力を伝達
    する偏心軸部を有する主軸と、シェルに嵌着され、前記
    固定スクロールを固定支持する外周側支持面部および前
    記揺動スクロールを旋回可能に支持する内周側スラスト
    支持面を有するフレームとを含むスクロール圧縮機にお
    いて、前記フレームの前記内周側スラスト支持面におけ
    る径方向外方の前記外周側支持面との境界近傍に円周溝
    を形成したことを特徴とするスクロール圧縮機。
  2. 【請求項2】 インポリュート等の渦巻突起を台板面か
    ら突出させた固定スクロールおよび揺動スクロールを互
    いに組み合わせ、前記揺動スクロールを旋回させて前記
    両スクロールの渦巻突起と台板面とで形成される圧縮室
    で流体を圧縮する圧縮機構と、該圧縮機構を作動するモ
    ータ部と、前記圧縮機構に前記モータ部の駆動力を伝達
    する偏心軸部を有する主軸と、シェルに嵌着され、前記
    固定スクロールを固定支持する外周側支持面および前記
    揺動スクロールを旋回可能に支持する内周側スラスト支
    持面を有するフレームとを含むスクロール圧縮機におい
    て、前記フレームがインナーフレームと該インナーフレ
    ームの外周囲に嵌着されたアウターフレームとから構成
    されていることを特徴とするスクロール圧縮機。
  3. 【請求項3】 台板上に形成した渦巻部を組み合せるこ
    とにより両渦巻部間に圧縮室を形成する固定スクロール
    及び揺動スクロールと、この固定スクロールを固定支持
    するとともに中心部に軸受を有するフレームと、このフ
    レームの軸受に回転自在に支持されると共に揺動スクロ
    ールに回転力を付与するクランク軸と、電動機ステータ
    を有するセンターシェルとを備えたスクロール圧縮機に
    おいて、前記センターシェルは上端部内周側に前記フレ
    ーム外周側に設けた段付部を係合支持する段付部を備
    え、前記フレームは外周部に設けた段付部の反係合支持
    側と上端面の間に逃がしを備えたことを特徴とするスク
    ロール圧縮機。
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