JP3331945B2 - 自動車用ウエザストリップ - Google Patents
自動車用ウエザストリップInfo
- Publication number
- JP3331945B2 JP3331945B2 JP02380698A JP2380698A JP3331945B2 JP 3331945 B2 JP3331945 B2 JP 3331945B2 JP 02380698 A JP02380698 A JP 02380698A JP 2380698 A JP2380698 A JP 2380698A JP 3331945 B2 JP3331945 B2 JP 3331945B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vehicle
- weather strip
- seal lip
- hollow seal
- door
- Prior art date
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- Seal Device For Vehicle (AREA)
- Vehicle Waterproofing, Decoration, And Sanitation Devices (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のクオータ
ウインドガラスの前縁に沿って取付けられ、ドア閉時に
ドアの後縁が押付けられるウエザストリップに関するも
のである。
ウインドガラスの前縁に沿って取付けられ、ドア閉時に
ドアの後縁が押付けられるウエザストリップに関するも
のである。
【０００２】
【従来の技術】自動車には、図２に示すように車体後部
のクオータウインド開口にクオータウインドガラス１の
外周が固着され、クオータウインドガラス１の前縁には
ウエザストリップ４が取付けられて、前方のドア２が閉
じられたときにドア２の後縁上部を形成するドアフレー
ム２１が押付けられる構造としたものがある。
のクオータウインド開口にクオータウインドガラス１の
外周が固着され、クオータウインドガラス１の前縁には
ウエザストリップ４が取付けられて、前方のドア２が閉
じられたときにドア２の後縁上部を形成するドアフレー
ム２１が押付けられる構造としたものがある。
【０００３】図３は従来のウエザストリップの代表例を
示すもので、ウエザストリップ４Ｂは、クオータウイン
ドガラス１の前縁に取り付けられた取付基部４１から前
方へ膨出する中空シール部４２と、中空シール部４２の
前端から車内方向に伸出するシールリップ４３を備えて
いる。中空シール部４２の車外側の側面部４２１は、取
付基部４１の外端から前方へ伸びて車内方向へ湾曲する
円弧状の断面形状としてあり、シールリップ４３は車外
側の側面部４２１を延長するように車幅方向内方へ伸び
ている。中空シール部４２の車内側の側面部４２２は断
面ほぼ直線状ないしは若干車内側に膨出する形状として
あり、取付基部４１の内端とシールリップ４３の根元部
とを連結している。
示すもので、ウエザストリップ４Ｂは、クオータウイン
ドガラス１の前縁に取り付けられた取付基部４１から前
方へ膨出する中空シール部４２と、中空シール部４２の
前端から車内方向に伸出するシールリップ４３を備えて
いる。中空シール部４２の車外側の側面部４２１は、取
付基部４１の外端から前方へ伸びて車内方向へ湾曲する
円弧状の断面形状としてあり、シールリップ４３は車外
側の側面部４２１を延長するように車幅方向内方へ伸び
ている。中空シール部４２の車内側の側面部４２２は断
面ほぼ直線状ないしは若干車内側に膨出する形状として
あり、取付基部４１の内端とシールリップ４３の根元部
とを連結している。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記従来のウ
エザストリップ４Ｂでは、ドア閉時にドアフレーム２１
が中空シール部４２の車外側の側面部４２１に押付けら
れると、中空シール部４２は全体がその根元から車内方
向に倒れ込み、シールリップ４３の先端はボデーパネル
（図例ではセンタピラー）３にほぼ垂直方向から押付け
られた状態でパネル３面を前方または後方へ移動する。
従ってドア閉力も大きく、シールリップ４３の先端およ
びボデーパネル３の塗装面に摩耗が生じる。また長期使
用により中空シール部４２には倒れ込み姿勢の永久変形
が生じ、シール性能が次第に低下する。
エザストリップ４Ｂでは、ドア閉時にドアフレーム２１
が中空シール部４２の車外側の側面部４２１に押付けら
れると、中空シール部４２は全体がその根元から車内方
向に倒れ込み、シールリップ４３の先端はボデーパネル
（図例ではセンタピラー）３にほぼ垂直方向から押付け
られた状態でパネル３面を前方または後方へ移動する。
従ってドア閉力も大きく、シールリップ４３の先端およ
びボデーパネル３の塗装面に摩耗が生じる。また長期使
用により中空シール部４２には倒れ込み姿勢の永久変形
が生じ、シール性能が次第に低下する。
【０００５】そこで本発明は、ドア閉力が小さく、永久
変形も少なく、長期にわたり良好なシール性能が維持さ
れるクオータウインド用ウエザストリップを提供するこ
とを課題としてなされたものである。
変形も少なく、長期にわたり良好なシール性能が維持さ
れるクオータウインド用ウエザストリップを提供するこ
とを課題としてなされたものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、自動車のクオ
ータウインドガラスの前縁に取付けられ、中空シール部
と、その前端から伸出するシールリップを備えたウエザ
ストリップにおいて、ドアの後縁が押付けられる中空シ
ール部の車外側の側面部と対向する車内側の側面部を、
車外方向、すなわち車外側の側面部方向に張り出す断面
く字形に形成するとともに、シールリップを、車内側へ
斜め後方に伸出して先端の側面がボデーパネルに当接す
るように形成し、かつ上記シールリップの根元部にノッ
チを形成して上記根元部を上記シールリップの他の部分
よりも薄肉としたことを特徴とする。
ータウインドガラスの前縁に取付けられ、中空シール部
と、その前端から伸出するシールリップを備えたウエザ
ストリップにおいて、ドアの後縁が押付けられる中空シ
ール部の車外側の側面部と対向する車内側の側面部を、
車外方向、すなわち車外側の側面部方向に張り出す断面
く字形に形成するとともに、シールリップを、車内側へ
斜め後方に伸出して先端の側面がボデーパネルに当接す
るように形成し、かつ上記シールリップの根元部にノッ
チを形成して上記根元部を上記シールリップの他の部分
よりも薄肉としたことを特徴とする。
【０００７】ドアの後縁が中空シール部の車外側の側面
部に押付けられると、く字形の車内側の側面部は更に屈
曲して中空シール部はその前半部が車内側へ首振り状に
撓む。従って撓み荷重は小さい。またシールリップは中
空シール部の撓みに伴って根元部からたたまれるように
変形し、先端側面がボデーパネルに摺接しつつ後方へ移
動する。従って摺動抵抗は小さい。また中空シール部
は、前半部が小さい荷重で容易に撓むから永久変形が生
じにくい。
部に押付けられると、く字形の車内側の側面部は更に屈
曲して中空シール部はその前半部が車内側へ首振り状に
撓む。従って撓み荷重は小さい。またシールリップは中
空シール部の撓みに伴って根元部からたたまれるように
変形し、先端側面がボデーパネルに摺接しつつ後方へ移
動する。従って摺動抵抗は小さい。また中空シール部
は、前半部が小さい荷重で容易に撓むから永久変形が生
じにくい。
【０００８】
【発明の実施の形態】図１（Ａ）および図２において、
車体のクオータウインドの開口縁には、クオータウイン
ドガラス（以下、ウインドガラスという）１の外周部内
面が接着剤５により接着されている。なお、ウインドガ
ラス１の前端部はドア開口縁の前縁を形成するフロント
ピラー３に接着されている。またウインドガラス１の外
周部にはこれに沿って塗装がなされており、接着部は車
外から見えないようにされている。
車体のクオータウインドの開口縁には、クオータウイン
ドガラス（以下、ウインドガラスという）１の外周部内
面が接着剤５により接着されている。なお、ウインドガ
ラス１の前端部はドア開口縁の前縁を形成するフロント
ピラー３に接着されている。またウインドガラス１の外
周部にはこれに沿って塗装がなされており、接着部は車
外から見えないようにされている。
【０００９】ウインドガラス１の前縁にはウエザストリ
ップ４Ａが取付けられる。ウエザストリップ４Ａはゴム
の押出成形体で、ソリッドゴムの取付基部４１と、スポ
ンジゴムの中空シール部４２およびシールリップ４３を
備えている。取付基部４１は断面コ字形で、ウインドガ
ラス１の前縁を挟むようにして接着剤を介して該前縁に
固着されている。
ップ４Ａが取付けられる。ウエザストリップ４Ａはゴム
の押出成形体で、ソリッドゴムの取付基部４１と、スポ
ンジゴムの中空シール部４２およびシールリップ４３を
備えている。取付基部４１は断面コ字形で、ウインドガ
ラス１の前縁を挟むようにして接着剤を介して該前縁に
固着されている。
【００１０】中空シール部４２は取付基部４１から車両
前方側へ膨出しており、車外側の側面部４２１は取付基
部４１の前部外端から車両前方方向へほぼ直線状に延び
次第に車内側へ湾曲しつつ延びる断面形状の湾曲面とし
てある。車内側の側面部４２２は取付基部４１の前部内
端から車外側の側面部４２１に徐々に近ずく方向に延び
く字形に屈曲して車内方向に延びて車外側の側面部４２
１の湾曲先端部と接続する断面形状としてある。側面部
４２１、４２２が接続する中空シール部４２の前端から
は、シールリップ４３が、車内側かつ斜め後方に向けて
伸出し、先端の車内側の側面が車体のセンタピラー３の
外板に当接するようになっている。シールリップ４３の
根元部はその後面側にノッチ４３１が形成してあって他
の部分よりも若干薄肉としてある。中空シール部４２の
車内側の側面部４２２の屈曲点４２２ａの位置は、閉じ
られたドアのドアフレーム２１の後端縁とほぼ同じない
しは若干後方位置に設定してある。
前方側へ膨出しており、車外側の側面部４２１は取付基
部４１の前部外端から車両前方方向へほぼ直線状に延び
次第に車内側へ湾曲しつつ延びる断面形状の湾曲面とし
てある。車内側の側面部４２２は取付基部４１の前部内
端から車外側の側面部４２１に徐々に近ずく方向に延び
く字形に屈曲して車内方向に延びて車外側の側面部４２
１の湾曲先端部と接続する断面形状としてある。側面部
４２１、４２２が接続する中空シール部４２の前端から
は、シールリップ４３が、車内側かつ斜め後方に向けて
伸出し、先端の車内側の側面が車体のセンタピラー３の
外板に当接するようになっている。シールリップ４３の
根元部はその後面側にノッチ４３１が形成してあって他
の部分よりも若干薄肉としてある。中空シール部４２の
車内側の側面部４２２の屈曲点４２２ａの位置は、閉じ
られたドアのドアフレーム２１の後端縁とほぼ同じない
しは若干後方位置に設定してある。
【００１１】図１（Ｂ）は、ドア閉時の状態を示すもの
である。ドアフレーム２１が中空シール部４２の車外側
の側面部４２１に押付けられると、車内側の側面部４２
２はその前半部が屈曲点４２２ａを中心として車内側に
倒れ、これにより中空シール部４２の前半部は車内側に
倒れる。これに伴いシールリップ４３はノッチ４３１を
形成した根元部から後方へたたまれるように変形し、そ
の先端は、センタピラー３に当接する側面がピラー外板
を摺動して後方へ移動する。
である。ドアフレーム２１が中空シール部４２の車外側
の側面部４２１に押付けられると、車内側の側面部４２
２はその前半部が屈曲点４２２ａを中心として車内側に
倒れ、これにより中空シール部４２の前半部は車内側に
倒れる。これに伴いシールリップ４３はノッチ４３１を
形成した根元部から後方へたたまれるように変形し、そ
の先端は、センタピラー３に当接する側面がピラー外板
を摺動して後方へ移動する。
【００１２】このように、ドアフレーム２１が押付けら
れると中空シール部４２の前半部が容易に撓み、かつシ
ールリップ４３は突っ張りなく移動するから、ドア閉力
は小さくてすむ。またシールリップ４３のセンタピラー
３に対する摩擦抵抗も小さいからシールリップ４３は摩
耗しない。更に、ドアフレーム２１の押付けにより中空
シール部全体が根元部から倒れ込む従来のウエザストリ
ップに比べて永久変形が生じにくく、長期にわたりすぐ
れたシール性能が確保される。
れると中空シール部４２の前半部が容易に撓み、かつシ
ールリップ４３は突っ張りなく移動するから、ドア閉力
は小さくてすむ。またシールリップ４３のセンタピラー
３に対する摩擦抵抗も小さいからシールリップ４３は摩
耗しない。更に、ドアフレーム２１の押付けにより中空
シール部全体が根元部から倒れ込む従来のウエザストリ
ップに比べて永久変形が生じにくく、長期にわたりすぐ
れたシール性能が確保される。
【００１３】
【発明の効果】以上説明したように本発明のクオータウ
インド用ウエザストリップは、従来のウエザストリップ
よりもドア閉力を軽減し、かつ永久変形も生じにくく、
より長期にわたってすぐれたシール性能が維持され得
る。
インド用ウエザストリップは、従来のウエザストリップ
よりもドア閉力を軽減し、かつ永久変形も生じにくく、
より長期にわたってすぐれたシール性能が維持され得
る。
【図１】図１（Ａ）は図２のＡーＡ線に沿う位置での本
発明のウエザストリップの取付状態断面図、図１（Ｂ）
は同位置でのドア閉時のウエザストリップの取付状態断
面図である。
発明のウエザストリップの取付状態断面図、図１（Ｂ）
は同位置でのドア閉時のウエザストリップの取付状態断
面図である。
【図２】本発明のウエザストリップが適用される自動車
の側面図である。
の側面図である。
【図３】図２のＡーＡ線に沿う位置での従来のウエザス
トリップの取付状態断面図である。
トリップの取付状態断面図である。
１１ クオータウインドガラス ２ ドア ２１ ドア後縁（ドアフレーム） ３ ボデーパネル（センタピラー） ４，４Ａ，４Ｂ ウエザストリップ ４２ 中空シール部 ４２１ 車外側の側面部 ４２２ 車内側の側面部 ４３ シールリップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B60J 10/02 B60R 13/06
Claims (1)
- 【請求項１】 自動車のクオータウインドガラス（１
１）の前縁に取付けられて、前方のドアの後縁（２１）
とクオータウインドガラス（１１）の前縁に沿うボデー
パネル（３）との間をシールするウエザストリップ（４
Ａ）であって、車外側の側面部（４２１）がドアの後縁
（２１）により押付けられる中空シール部（４２）と、
中空シール部（４２）の前端から車内方向へ伸出して先
端が上記ボデーパネル（３）に押付けられるシールリッ
プ（４３）を備えたウエザストリップ（４Ａ）におい
て、上記中空シール部（４２）の車内側の側面部（４２
２）を、車外方向に張り出す断面く字形に形成するとと
もに、上記シールリップ（４３）を、上記中空シール部
（４２）の前端から車内側へ斜め後方に向けて伸出し先
端の側面が上記ボデーパネル（３）に押付けられるよう
に形成し、かつ上記シールリップ（４３）の根元部にノ
ッチ（４３１）を形成して上記根元部を上記シールリッ
プ（４３）の他の部分よりも薄肉としたことを特徴とす
る自動車用ウエザストリップ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP02380698A JP3331945B2 (ja) | 1998-01-21 | 1998-01-21 | 自動車用ウエザストリップ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP02380698A JP3331945B2 (ja) | 1998-01-21 | 1998-01-21 | 自動車用ウエザストリップ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11208285A JPH11208285A (ja) | 1999-08-03 |
| JP3331945B2 true JP3331945B2 (ja) | 2002-10-07 |
Family
ID=12120579
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP02380698A Expired - Fee Related JP3331945B2 (ja) | 1998-01-21 | 1998-01-21 | 自動車用ウエザストリップ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3331945B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5244649B2 (ja) * | 2009-02-23 | 2013-07-24 | アイシン精機株式会社 | ウェザーストリップ |
-
1998
- 1998-01-21 JP JP02380698A patent/JP3331945B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH11208285A (ja) | 1999-08-03 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |