JP3309029B2 - 通信装置 - Google Patents

通信装置

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JP3309029B2
JP3309029B2 JP01798195A JP1798195A JP3309029B2 JP 3309029 B2 JP3309029 B2 JP 3309029B2 JP 01798195 A JP01798195 A JP 01798195A JP 1798195 A JP1798195 A JP 1798195A JP 3309029 B2 JP3309029 B2 JP 3309029B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、直接デジタル無線電話
機と接続し、公衆回線網などに接続されたファクシミリ
装置と通信する携帯ファクシミリなどの通信装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】デジタル携帯電話機は無線により基地局
と通信し、基地局と接続された公衆回線網を介して一般
のファクシミリ装置と通信できる。このような通信の規
格としてRCR(財団法人電波システム開発センター)
により規定されたRCR STD−27Bがある。この
規格は図4に示すようにファクシミリ1にアダプタ2を
介してデジタル携帯電話機3に接続し、デジタル携帯電
話機3はアダプタを内蔵する基地局4と無線で通信し、
基地局4は公衆回線網5を介して一般のファクシミリ6
や電話7と接続する。ここでアダプタは無線機のプロト
コルとファクシミリのプロトコルの変換をし、メモリ画
情報を格納することができる。ファクシミリ1とアダプ
タ2はモジュラーケーブルで接続され300bpsの速
度でプロトコルの進行が制御される。このため、上記規
定はファクシミリ1とアダプタ2の間でも通信を行い、
制御信号、画信号のやりとりを行う時間を考慮してい
る。
【0003】ところで最近アダプタ2を内蔵した携帯フ
ァクシミリが開発されているが、このようにするとファ
クシミリ1とアダプタ2との間の制御信号、画信号のや
りとりは不要となり、その時間も殆ど無視できる。この
ため、図4に示した基地局4を介してFAX6と交信す
る場合、基地局4は無線機とアダプタの役割を有してお
り、基地局4とFAX6の間では制御信号、画信号との
やりとりが行われるため、携帯ファクシミリの方が手順
が進みアダプタを有する方と互いの手順にずれを生じ
る。これは上記規格が無線機間の通信では、ファクシミ
リ通信で用いられているCFR(受信準備確認信号)、
MCF(メッセージ確認信号)が用いられていないこと
にもよる。以下、上記規格に基づく通信手順と、アダプ
タを内蔵した携帯ファクシミリをこの規格で使用した場
合の問題点について説明する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図5は規格RCR S
TD−27Bに基づき図4に示す通信形態でファクシミ
リ通信を行う場合の手順でEOP信号が用いられる場合
を示す。ユニット1,ユニット2間の通信は全二重式で
行われる。FAX1とは図4のFAX1、ユニット1は
アダプタ2、ユニット2は基地局4のアダプタ、FAX
2は図4のFAX6に対応する。プリアンブルとは同期
合わせのため制御信号に付く信号で信号の向きが変わっ
た最初の信号に付く。ユニット1とユニット2間は無線
通信であり、この間は相手の応答を待たずに信号を出
す。つまりMCFとかCFRなどは用いられない。RT
Cは制御復帰信号で画信号の下に付いているが、このR
TCまでを画信号とする。EOPは手順終了信号で、ペ
ージの終了と共に他に送信電文のないことを示し、MC
F信号受信後回線切断に進む。DCNは回線切断命令信
号で応答を必要としない。PIX終了は無線通信におけ
る画信号の終了を示す。
【0005】図6は規格RCR STD−27Bに基づ
いて、MPS信号が用いられる場合を示す。MPSはマ
ルチページ信号でページが終わると次のページを送るこ
とを示す。FAX1とユニット1,ユニット2とFAX
2の間ではMPSに対して、メッセージが完全に受信さ
れたことを示すMCFは出されるが、無線通信区間のユ
ニット1とユニット2間ではMPSに対しMCFは送出
されない。
【0006】図7は規格RCR STD−27Bに基づ
いてEOM信号が用いられる場合を示す。EOMはメッ
セージ終了信号で、ページが終わるとフェーズBの始め
に手順が戻ることを示す。画信号が終わるとEOMが出
され、これを肯定応答するMCFが出される。しかし無
線区間のユニット1とユニット2間ではMCFは出され
ない。FAX1とユニット1,ユニット2とFAX2間
ではフェーズBの手順が行われる。CSIは被呼端末識
別信号、DISはデジタル識別信号で被呼端末が標準の
受信機能力を有することを示す。TSIは送信端末識別
信号、DCSはデジタル命令信号で通信速度などを表
す。TCFはトレーニングチェックでDCSで示した通
信速度でチャネルが使用できるかチェックする。CFR
は受信準備確認信号でTCFに対して肯定応答をし、メ
ッセージ(画信号)を送出してもよいことを示す。TC
Fに対してCFRの応答がくると画信号を送出する。無
線通信区間のユニット1とユニット2ではTSI,DC
Sを出すと画信号の送出を行い、CFRのような肯定応
答信号は用いない。
【0007】図8はアダプタ2を内蔵した携帯ファクシ
ミリを用い、2回にわたり画信号を送出する場合を示
す。ユニット2とFAX2の間では最初の画信号を伝送
すると図7に示したEOM信号を送出してフェーズBに
戻り、2回目を送出した後に図5に示したEOPを送出
し、DCNで回線を切断する。これに対し、携帯FAX
とユニット2の間では、応答を行わず一方的に携帯FA
Xより画信号を送出するとPIX終了、EOM,TS
I,DCSを送出し、次に画信号を送出し、PIX終
了、EOP,DCNを連続して送信して終了する。この
ためユニット2とFAX2で最初の画信号を終了する
手順を行っている最中に2回目の画信号を受ける事態
が発生し、2回目を受ける準備を始めたときには携帯F
AXからの通信は終了している。このように携帯FAX
とユニット2の通信と、ユニット2とFAX2の通信と
の間で通信を終了するタイミングが異なってしまい、回
線の管理が複雑となり、特に料金体系の管理が難しくな
るという問題があった。
【0008】次にトレーニング信号TCFが失敗し、ト
レーニング失敗信号FTTが発生する場合の問題点につ
いて説明する。
【0009】図9は規格RCR STD−27Bに基づ
いてトレーニング失敗信号FTTを処理する手順であ
る。FAX1はユニット1へTSIと通信速度を表すD
CS信号を送信すると、ユニット1はこのTSIとDC
S信号をユニット2へ送り、ユニット2からFAX2へ
このTSIとDCS信号が送られる。このDCS信号で
示される通信速度がユニット2とFAX2との間では適
正でない場合、トレーニングチェック信号TCFによっ
て行われるトレーニング速度は正しくないので、FTT
信号がFAX2よりユニット2に返されてくる。なおX
TCF X はTCFが適正でないことを表す。この
FTTはユニット2よりユニット1に送られる。このよ
うにしてユニット2とFAX2間で3回、同じ通信速度
でTCFを行い、いずれもFTT信号の場合はユニット
2より切断命令DCNが送出され、回線断となる。この
間FAX1とユニット1の間ではDCSに示した通信速
度によるトレーニングチェックがなされるが、ユニット
1はユニット2からFTTが送信されてくるので、TC
Fに対してコマンド再送信号CRPが出される。このト
レーニングチェックを3回行うが、3回目のユニット1
の応答はユニット2からのFTT信号に基づきFTT信
号がFAX1に送られる。このように3回トレーニング
チェックを行うのは回復可能な一時的な原因でトレーニ
ング失敗となる場合と、通信速度が適合していない場合
を区別するためで、3回トレーニング失敗した場合は、
通信速度が適合していない場合と判定する。
【0010】図10は規格RCR STD−27Bに基
づいてトレーニングチェックを行い成功した場合であ
る。FAX1はユニット1にTSIと通信速度を表すD
CS信号を送信し、これはユニット1からユニット2へ
無線通信され、ユニット2からFAX2に送信される。
ユニット2はDCSの通信速度でトレーニングチェック
TCFを行い、トレーニング成功を示す受信準備確認信
号CFRを得る。一方FAX1もユニット1にDCSで
示した通信速度でTCFを送信する。ユニット1はFA
X1の送出したTCFに対し、トレーニング成功を示す
CFRを送信するが、このCFRを送信する時間はTC
Fを受けてから2.4+2.5=4.9秒以内にユニッ
ト2から何らの信号も受信しない場合である。CFRを
受信するとFAX1は画信号を送出し、この画信号はユ
ニット1からユニット2へ、ユニット2からFAX2へ
と送信される。
【0011】図11はアダプタ2を内蔵した携帯ファク
シミリを用い、画信号を送出する場合の問題点を示す手
順図である。携帯FAXはTSIと通信速度を示すDC
Sをユニット2に送出すると続いて画信号を送出してし
まう。一方TSIとDCSを受信したユニット2は、こ
れをFAX2に送出し、続いてDCSで示された通信速
度でトレーニングチェックTCFを行うが、DCSで指
示された通信速度が適切でなくFAX2からはFTT信
号が返信される。この場合ユニット2とFAX2は図9
で説明した手順と同じ手順を実施し、TCFを3回、同
じ通信速度で繰り返した後、DCNにより回線切断を行
う。このため、携帯FAXよりユニット2に送信された
画信号はFAX2に送信されず通信が終了してしまう。
アダプタを内蔵したファクシミリの場合FAXとアダプ
タ間の信号やりとりの時間は殆どないので、この間の信
号のやりとりを行うものとしているRCR STD−2
7Bの規格に適応できない。
【0012】次に無線通信速度がDCSで指定する速度
より遅い場合について説明する。ユニット1とユニット
2間は無線通信が行われる。無線区間では20msごと
に無線通信フレームの送受信を常に行って、FAXのプ
ロトコルとは独立してARQ制御(自動再送要求制御)
を行っている。このため無線区間で誤りフレームが多い
とARQによる再送によりスループットが低下する。言
い換えれば、無線区間のフレーム誤り率から無線区間の
通信速度を推定できる。そこで過去5秒間に受信した無
線通信フレームの誤りフレーム数をカウントし、この値
から無線区間の通信速度を推定する。この通信速度は無
線区間の品質推定値とも言われるが、無線区間推定速度
の方が分かり易いので、この名称を用いる。
【0013】図12はRCR STD−27Bの規定に
従い無線区間推定速度がDCS指定速度より速い場合の
処理手順を示す。FAX1はFAX2よりDIS信号
(デジタル識別信号で被呼端の受信機能を表す)を受信
し、これに基づきDCS信号で通信速度を指定して、T
SI信号と共にユニット1に送信し、ユニット1を介し
てユニット2からFAX2へ送られる。FAX1はDC
S送信後ユニット1にTCF信号を送信するが、その際
ユニット1はDCS指定速度が無線区間推定速度より速
いか調べ、速い時はTCF誤り検出信号をユニット2に
送信する。ユニット2はTCF誤り検出信号を受信する
と、誤りを付加したTCF信号をFAX2に送信し、F
AX2よりトレーニング失敗を表すFTT信号を送出さ
せる。このFTT出力はユニット2よりユニット1に送
られる。ユニット1はTCFに対する応答をする時間内
にFTTを受信したので、FAX1にFTTを送信す
る。一方ユニット2はFAX2に通信速度を1段下げた
DCS(フォールバックさせたDCS)をTSIと共に
送信し、この通信速度によるTCFを送信する。このT
CFが成功した場合FAX2よりCFR信号がユニット
2へ送信される。FAX1では第1回のTCFの後、T
SI,DCSをユニット1に送信し、TCFに入り、画
信号を送出してもよい旨を示すCFR信号を受信する。
FAX1はCFR信号を受信すると画信号を送信し、こ
の画信号はユニット1からユニット2,ユニット2から
FAX2へと送信される。ユニット1で第2回のTCF
を受信したときに、第2回めのDCS指定速度が無線区
間推定速度より速い場合は、前回と同様にTCF誤り検
出信号をユニット2へ送信する。以降、前回と同様の処
理となる。上述した規定に従うと、このように無線区間
推定速度となるまで、1段階づつ通信速度を落としてゆ
くことになる。
【0014】図13はRCR STD−27Bの規定に
従いDCS指定速度が無線区間推定速度よりも速くない
場合の処理手順を示す。TSI,DCS信号がFAX1
よりユニット1,ユニット2を介してFAX2へ送信さ
れ、FAX1,ユニット2からはこのDCS信号に基づ
きTCF信号がユニット1,FAX2にそれぞれ送信さ
れる。FAX2から画信号を送出してよい旨のCFRが
ユニット2へ送信される。ユニット1は所定時間たって
もFTTがこないので、CFRをFAX1に送信する。
FAX1はCFRを受けて画信号を送信し、ユニット
1,ユニット2を経てFAX2に画信号が送信される。
DCS指定速度が無線区間推定速度より大きくない時は
円滑に画信号を送出できる。
【0015】図14はアダプタを内蔵した携帯ファクシ
ミリを用い、画信号を送出する場合の問題点を示す図で
ある。DCS指定速度が無線区間推定速度より大きく、
図12で説明した場合に対応する。アダプタ内蔵した携
帯FAXではTSI,DCS信号に続き、DCS指定速
度が無線区間推定速度より大きいことを調べた結果出力
するTCF誤り検出信号を送出し、続いて画信号も送出
してしまう。一方TSI,DCS信号とTCF誤り検出
信号を受信したユニット2とFAX2の間では、図12
と同じ手順が実施される。このためユニット2とFAX
2との間でフォールバックして、画信号の通信を始める
まで時間がかかり、ユニット2に送信されている画信号
をFAX2に送信するまで長い時間がかかっていた。
【0016】図15はアダプタを内蔵した携帯ファクシ
ミリを用い信号を送出する場合で、問題のない場合を示
す。DCS指定速度が無線区間推定速度よりも大きくな
いときはユニット2とFAX2間でDCS指定速度を用
いればよいので問題は生じない。携帯FAXはTSIと
DCS信号をユニット2へ送信し、続いて画信号も送信
する。ユニット2はTSI,DCSを受信するとTCF
を行い、トレーニングは成功し、画信号送出を開始して
もよい旨のCFR信号をFAX2から受信すると画信号
をFAX2へ送出する。ユニット2とFAX2間の手順
は図13の場合と同じである。
【0017】以上のようにRCR STD−27Bの規
格のデジタル通信にアダプタを内蔵した携帯ファクシミ
リを接続して通信すると次のような問題が生じる。 携帯ファクシミリと相手側ファクシミリのアダプタと
の通信が相手側ファクシミリとそのアダプタとの通信終
了より極めて早い時期に終了してしまい、料金等の問題
が発生する。 指示された通信速度でアダプタと相手側ファクシミリ
とが通信できない場合、通信速度の変更指示ができず通
信が終了してしまう。 携帯ファクシミリから指定した通信速度が、無線区間
推定速度より大きい場合、相手側ファクシミリとアダプ
タの間の通信速度を無線区間推定速度になるまで同じ手
順を繰り返して段階的に落としてゆくので時間がかかっ
ていた。
【0018】本発明は上述の問題点に鑑みてなされたも
ので、携帯ファクシミリ(FAX1)と基地局(ユニッ
ト2)との通信終了と、基地局(ユニット2)と送信先
ファクシミリ(FAX2)との通信終了のタイミングを
ほぼ同時期にすることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明では、無線電話機を接続しアダプタ
内蔵の基地局を介して無線でファクシミリ装置と通信を
行う通信装置において、前記無線電話機と前記ファクシ
ミリ装置との間のプロトコル変換を行い所定量の画情報
を受信するとビジー信号を発信し、蓄積した画情報が前
記所定量未満となると前記ビジー信号を停止する前記基
地局内のアダプタを介して前記ファクシミリ装置に対し
て画情報を送出する送信手段と、この送信手段により送
信される画情報量を計数する計数手段と、この計数手段
により計数した画情報量が前記所定量に達しない時はダ
ミー情報を付加して前記所定量以上とした画情報を送信
し、この画情報送信の次の処理条件に応じたポストコマ
ンド(EOP、MPS、EOM)のいずれかを画情報に
続けて送信した後、前記基地局内のアダプタの前記ビジ
ー信号の停止を検出して前記ポストコマンドに対応した
次の処理を行う制御手段とを備える。
【0020】請求項2の発明では、前記ダミー情報は前
記画情報を送信する信号フレームと同一の信号フレーム
を用いて、送信する。
【0021】請求項3の発明では、前記ダミー情報は、
画情報の最後に付加された制御復帰信号(RTC)の後
に付加され、画情報との合計容量が所定量に達するまで
付加する。
【0022】請求項4の発明では、前記送信手段が、送
信先の前記ファクシミリ装置に対して画情報の送信を行
う前に通信速度を示すDCS信号を送信し、これに対し
て前記ファクシミリ装置から所定時間内にトレーニング
失敗信号が送信されてこなかった場合に前記画情報の送
信を行う。
【0023】請求項5の発明では、前記送信手段が、送
信先の前記ファクシミリ装置に対して画情報の送信を行
う前に通信速度を示すDCS信号を送信し、これに対し
て前記ファクシミリ装置から設定時間毎に連続してトレ
ーニング失敗信号が送信されてきた場合に通信速度に誤
りがある旨の信号を送信する。
【0024】請求項6の発明では、前記送信手段が、送
信先の前記ファクシミリ装置に対して画情報の送信を行
う前に通信速度を示すDCS信号を送信し、これに対し
て前記ファクシミリ装置から設定時間毎に連続してトレ
ーニング失敗信号が送信されてきたが所定回数に達しな
い場合に前記画情報の送信を行う。
【0025】請求項7の発明では、送信先の前記ファク
シミリ装置の通信機能に基づいて定めた通信速度が画情
報の通信誤り履歴により推定される無線区間推定速度よ
り速い場合、前記送信手段が、送信先の前記ファクシミ
リ装置に対して画情報の送信を行う前に、前記無線区間
推定速度を通信速度を示すDCS信号として送信する。
【0026】
【作用】請求項1の発明では、画情報はアダプタ側で受
信するとビジー信号を発信する量以上として送信し、こ
の画情報に続いて画情報の送信終了や続いて送信する画
情報があることを示すポストコマンドを送信する。アダ
プタ側では通信端末との間で画情報の送信手順を実施す
るが、通信端末に送信できる時期以前に送信されてきた
画情報はメモリに格納し、この格納量が所定量になると
ビジー信号を発信する。通信端末への画情報の送信が進
み、格納量が少なくなるとビジー信号を停止する。つま
りビジー信号の停止は通信端末への画情報送信の終了が
近いことを知らせる信号となっている。そこでビジー信
号の停止を次の処理を示すポストコマンドの応答信号に
するため、画情報はビジー信号を発信させる量以上とし
て送信し、このビジー信号の停止を検知してポストコマ
ンドに応じた次の手順を行うことにより、画情報送信側
とアダプタ側の通信の同期がほぼ取れることになる。例
えばポストコマンドとして画情報の送信終了を示すEO
Pを送信した後、ビジー信号の停止を検知し、この後に
回線切断信号DCNを送信すれば、アダプタと通信端末
との通信もビジー信号停止後、まもなく終了するので、
画情報送信側とアダプタ側の通信終了時期がほぼ同じと
なり回線管理を行いやすくなる。
【0027】請求項2の発明では、画情報を所定量とす
るため追加するダミー情報は画情報を送信する信号フレ
ームと同一フレームを用いて送信する。これによりダミ
ー情報も画情報と同一に取り扱うことができ管理が容易
になる。
【0028】請求項3の発明では、ダミー情報は画情報
の終わりに付加される制御復帰信号RTCの後に引き続
いて追加し、画情報とダミー情報の合計量が所定量に達
するようにする。これにより、ダミー情報の追加処理が
容易となる。
【0029】請求項4の発明では、送信手段から通信速
度を指示した後、アダプタと通信端末で行うトレーニン
グチェックが失敗した場合、アダプタから通知されるト
レーニング失敗信号FTTが着信するまでの期間は待機
し、その期間にFTT信号を受信しないときは、トレー
ニングは成功し、指示した通信速度は適正であることが
確認されたとして画信号を送出する。これにより指示し
た通信速度が適正ではない場合、この通信速度の改正を
指示する機会を有することになるので確実な通信を行う
ことができる。
【0030】請求項5の発明では、送信手段から通信速
度を指示した後、アダプタと通信端末で行うトレーニン
グチェックが失敗した場合、アダプタから通知されるト
レーニング失敗信号FTTが着信する期間待機し、FT
T信号を受信すると、さらに設定時間内で1回FTT信
号を受信することが連続して所定回数となったとき、T
CF誤り検出信号をアダプタに送信し、アダプタはこの
信号により通信速度を変更して適正な通信速度に変えて
ゆく。この後に行われるトレーニングチェックが成功
し、トレーニング失敗した時FTT信号がくる期間待機
後画信号を送信する。これにより通信速度の指定が誤っ
ても変更できるようになり、確実に画信号を送信でき
る。なお、所定回数FTTを受信した後、通信速度を変
更するのは、通信速度は適正であっても一時的な原因で
FTT信号が出ることがあり、これを確認するため所定
回FTTが連続して発生したとき、通信速度が適正でな
いと確認するためである。
【0031】請求項6の発明では、送信手段から通信速
度を指示した後、アダプタと通信端末で行うトレーニン
グチェックが失敗した場合、アダプタから通知されるト
レーニング失敗信号FTTが着信する期間待機し、FT
T信号を受信すると、さらに設定時間内で1回FTT信
号を受信する回数を計数し、受信したFTTの回数が所
定回数に達しない時は、一時的な原因でFTTが出たも
のとして、通信速度を変更しないで、画信号をアダプタ
側へ送信する。これにより正しい通信速度を一時的な原
因で発生したFTT信号によって変更してしまうことを
防止することができる。
【0032】請求項7の発明では、本通信装置とアダプ
タの間で行われる無線通信では誤りがあった場合再送さ
れるので、この再送履歴から等価な通信速度を推定でき
るので、本通信装置から通信端末にDCS信号として指
示する通信速度は通信端末と本通信装置の機能によって
決めているが、この通信速度が無線区間推定速度より速
い場合は、この通信速度を無線区間の推定速度に変更し
てDCS信号としてアダプタへ送信する。これにより通
信速度は1回トレーニングチェックで確認され、通信速
度設定手順の時間を短縮することができる。
【0033】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0034】図1は本実施例の携帯ファクシミリ装置の
通信系統を示す図である。なお、図4と同一符号は同一
の構成要素を示す。携帯ファクシミリ装置(以下携帯F
AXと称す)8はデジタル携帯電話機3に接続する。携
帯FAX8は図4で説明したアダプタ2を内蔵して一体
化したもので、従来図4で示すアダプタとファクシミリ
1の間で行っていた制御信号、画信号のやりとりの通信
手順を不要としている。アダプタ2は無線機のプロトコ
ルとファクシミリのプロトコルの変換機能を有し、記憶
機能も有する。基地局4はデジタル携帯電話機3と無線
通信を行うもので、無線機とアダプタ機能を有する。基
地局4は公衆回線網5に接続し、公衆回線網5には一般
ファクシミリ(FAX)6と電話7に接続する。通信は
携帯FAX8とFAX6の間で行われるものとし、先に
説明したRCR STD−27B規格に準拠してデジタ
ル通信を行うものとする。
【0035】図2は携帯ファクシミリ装置8の構成を表
すブロック図である。制御部11はCPUを有し全体を
プログラムに従い制御する。バス12は各構成要素と接
続し、信号の伝達をする。スキャナ13は原稿などの読
み取りを行い、プリンタ14は伝送されてきた電文、ス
キャナ13で読み取った原稿などを印字出力する。イン
タフェース(I/F)15はスキャナ13およびプリン
タ14と、制御部11,RAM17等バス12に接続さ
れている本構成要素との取り合いを行う。ROM16は
プログラム等を格納し、制御部11はこのプログラムに
従い制御する。RAM17は制御部11の作業エリアと
して使われ、ROM16より読み出したプログラムの展
開やデータの格納および読み出しなどを行う。表示パネ
ル18は通信状態や操作指示などを表示する。
【0036】シリアル入出力部(SIO)19は上りシ
リアルと下りシリアルの2つのラインを有し、上りシリ
アルラインではファクシミリ通信への切り換えおよびそ
の解除、フックのON/OFFを行い、下りシリアルラ
インではファクシミリ通信への切り換え/解除の確認,
着信表示,通話中のON/OFFの通知を行う。デジタ
ル処理部20はデジタルデータの直列・並列変換を行う
と共にバッファを有し、通信速度の制御を行う。デジタ
ルインタフェース21はデジタル携帯電話機3との取り
合いを行う。
【0037】図3は無線通信に用いられる無線通信フレ
ームの内容を示す。無線通信は全二重通信が行われ、F
AXのプロトコルとは独立にARQ(自動再送要求)制
御が行われている。無線区間では20msごとに無線通
信フレームの送受信が常に行われている。無線通信フレ
ームは受信したフレームに対する応答を示すバックワー
ド・チャネル制御信号24と、送信するフレームの種類
を示すフォワード・チャネル制御信号25と、送信する
フレームの内容を表すフォワード・チャネル情報26
と、誤り検出を行う巡回符号(CRC)27からなる。
バックワード・チャネル制御信号24にはビジーフラグ
が設けられ、フォワード・チャネル制御信号にはS/P
フラグが設けられている。このS/PフラグがPのとき
はフォワード・チャネル情報は画信号であり、Sのとき
は制御信号であることを示す。FCF28はファクシミ
リ・コントロール・フィードを示し、ここにTCF,E
OPなど既に説明した制御信号が記入される。FIF2
9はFCF28で示された制御信号を更に明らかにする
ための付加情報を記入する領域である。
【0038】以上のような構成による動作について説明
する。第1実施例は携帯FAX8と公衆回線網5に接続
された一般のFAX6との通信の際、携帯FAX8と基
地局4との通信と、基地局4とFAX6との通信を同期
に近づけるようにしたものである。本実施例は図5〜図
7で説明したポストコマンドEOP,MPS,EOMを
携帯FAX8が発信した後、図8で説明したように大き
な同期ずれが発生するので、ポストコマンドに対応した
次の処理、例えばEOP信号に対するDCN信号の発信
時期をできるだけ携帯FAX8とユニット2で表される
基地局4とで近づけるようにしたものである。本実施例
を行うにあたり、RCR STD−27B規格で定めて
いる次の規定を利用する。アダプタのメモリに記憶され
ている画信号が700バイト以上であると、アダプタ側
はビジーフラグを出力し、メモリに記憶されている画信
号が300バイト以下になるとビジーフラグを解除す
る。
【0039】図16は第1実施例の制御手順図である。
図17は最終ページの画信号が700バイト以上ある場
合の通信手順図、図18は最終ページの画信号が700
バイト未満である場合の通信手順図である。図17、図
18はいずれも既に説明した同期ずれの大きい図8の状
態を本実施例を適用し、ほぼ同期するようにしたもので
ある。図17、図18において、図8と同様ユニット2
は基地局のアダプタを表し、FAX2は図1に示すFA
X6を示し、ユニット2とFAX2間の通信手順は図8
と同一である。
【0040】図16は携帯FAXの制御手順であり、こ
れを中心とし、図17、図18の具体例を示しながら説
明してゆく。送信状態は最初の画信号の送信が終わ
り、2回目の画信号の送信へ入るところから説明す
る。図17、図18において、携帯FAXより画信号
が送出され画信号終了を示す「PIX終了」信号と画信
号の終了を示し、フェーズBに戻るメッセージ終了信号
EOMが送出され、フェーズBの送信端末識別信号TS
Iと、通信速度等を示すデジタル命令信号DCSが送出
される。なお、2頁以上送信する場合は通常マルチペー
ジ信号MPSを送出する。MPSの場合はフェーズC内
で処理になるのでTSI,DCSを送出する必要はな
い。このような状態が図16のフェーズBを終了してフ
ェーズCへ移行する(S1)状態である。一方ユニット
2とFAX2の間では画信号の送信から画信号を送
信するまで無線区間に比べて長い時間がかかっており、
携帯FAX側とのずれが大きくなっている。
【0041】携帯FAXはフェーズCに移行し、画信号
の送出を開始し、図3で示した画信号の送信フレーム
数をカウントしてゆく(S2)。画信号を送出し、フ
ェーズCを終了した後(S3)、送信した画信号のフ
レーム数を調べる。画信号は図3に示す1フレーム2
4バイトづづ送出されるので700バイト以上送信する
には30フレーム以上送信しなければならない。そこで
送信した画信号が30フレーム以上かを調べ(S
4)、30フレーム以上であればそのままとし、未満の
ときは画信号位置に0を入れたダミーのフレームを追加
して30フレームになるまで送信する(S5)。図17
の画信号は30フレーム以上の場合で、この場合その
まま送信する。これに対し図18の画信号はRTCま
で含めても30フレームに達しないのでダミーフレーム
を送信し、送信合計フレームが30フレームになるよう
にする。この後「PIX終了」フレームを送信し(S
6)、次にポストコマンドEOPを送出する(S7)。
ポストコマンドとしては図5〜図7に示したEOP,M
PS,EOMがあり、この場合、送信を終了するのでE
OPとなる。
【0042】一方ユニット2とFAX2の方では画信号
を送信された時は、まだEOMに対する肯定応答MC
Fを送信している段階で画信号をFAX2が受信でき
る状態になっていない。このためユニット2に画信号
を蓄積する。すると700バイト以上の画信号の蓄積と
なるため、携帯FAX側とユニット2との間で20ms
ごとに受信される無線通信フレームにはビジーフラグが
立つ。携帯FAX側ではポストコマンド送信後に、受信
する無線通信フレームにビジーフラグが立ったか監視す
る(S8)。この間ユニット2側での通信手順が進行
し、トレーニングチェックTCFも終わり、画信号の
送信に入る。画信号の送信が進み、ユニット2に蓄積さ
れた画信号が300バイト以下になるとビジー信号を
停止する。図17、図18で画信号に対し矢印Pで示
す位置がビジー信号停止時を表す。携帯FAX側ではこ
のビジー信号の停止を検出すると、ポストコマンドに対
応した次の処理を送信する(S9)。この次の処理はポ
ストコマンドによって異なり、EOPに対しては回線の
切断命令DCN、EOMに対してはフェーズBの処理、
MPSに対しては次頁の画信号の送出となる。なお、こ
れらの次の処理は、ビジーフラグの停止を検出してか
ら、ある程度時間をおき、FAX2側の手順に合わせる
ようにして実施する。これにより携帯FAX側とFAX
2側の同期が取れるようになる。上述の実施例ではポス
トコマンドがEOPであるため、回線の切断をほぼ同期
させているが、EOMであればフェーズBに入る手順、
MPSであれば次頁の送信手順で、ほぼ同期させること
ができる。
【0043】次に第2実施例を説明する。本実施例は携
帯FAX8側よりFAX6側へ指示した通信速度では、
FAX6−基地局4間の通信ができない場合、通信速度
の変更ができず通信が終了してしまうのを防止し、通信
速度の変更を可能にしたものである。図9で説明したよ
うにアダプタとファクシミリが独立して、RCR ST
D−27Bの規格に従う場合、および図11に示したよ
うに携帯FAXを用いる場合でも共に通信できない通信
速度で3回トレーニングチェックをした後、回線切断
し、画信号の送信はできない。
【0044】図19は第2実施例の制御手順図で携帯F
AXの動作を示し、図20は通信手順図である。本実施
例は携帯FAXから通信速度を指示した後、誤った通信
速度の場合、トレーニング失敗信号FTTがくるまでの
期間待って、何もこなければ通信速度は正しかったとし
て画信号をFAX6側に送信する。FTT信号がきたと
きは、指示した通信速度に誤りがある旨のTCF誤り検
出信号を送信するとFAX6側で通信速度を変更して
(一般に通信速度を1段下の速度に下げる)トレーニン
グチェックTCFを行い、この結果が成功であればFT
Tはこないので、FTTが出される時間が経過した後、
携帯FAX8は画信号を送信するようにする。FTTが
送信されてきたならば、再びTCF誤り検出信号を送信
し、FAX6側で通信速度変更をする。このようにして
適正な通信速度に変更した後、携帯FAX側より画信号
を送信する。
【0045】次に図19と図20を用いて本実施例を説
明する。図20においてユニット2は図1に示す基地局
4のアダプタ、FAX2は図1のFAX6を表す。携帯
FAXより送信端末識別信号TSIと通信速度を指示す
るDCS信号をユニット2に送出すると、ユニット2か
らはFAX2へTSI,DCSを送信した後、指示され
た通信速度でトレーニングチェックTCFを送出する。
トレーニングが成功すればFAX2は画信号を送出して
もよい旨を示すCFRを送出するが、通信速度が適正で
ない場合はトレーニング失敗信号FTTを送出する。こ
のFTTはユニット2より携帯FAXへ送信される。携
帯FAX側ではTSI,DCS信号を送出後、トレーニ
ング失敗の場合のFTT信号が返送されるまでの期間待
機する。この待機期間をタイマで実現する。TSI,
DCS信号を携帯FAXより送出すると(S11)、タ
イマをスタートする(S12)。FTT信号がユニッ
ト2から送信されたかを調べ(S13)、タイムアウト
しても受信しないときは(S14)、通信速度は正しか
ったとしてフェーズCに移行し(S15)、画信号を送
信する。タイマ動作中にFTT信号を受信すると、F
TTの着信回数を計数するFTTカウンタを1つ進める
(S16)。FTTカウンタは図9,図11で説明した
ように通信速度は適正であるが、回復可能な一時的原因
のためにFTTが送信される場合を識別するために設け
られたものである。FTTカウンタには値nが設定さ
れ、nとしては1〜3が用いられる。n=1の場合はF
TTカウンタを用いない場合に相当する。FTTカウン
タの計数値がnに達しないときは(S17)、タイマ
を起動し(S20)、この間にFTT信号を受信したか
調べ、受信しなければ(S13)、タイムアウト後(S
14)、画信号を送信する。このようにしてFTTカウ
ンタの計数値がnとなると(S17)、FTTカウンタ
を零にクリアし(S18)、ユニット2に通信速度の変
更を指示するTCF誤り検出信号を送信する(S1
9)。タイマの動作期間はユニット2がFTTを送信
してくる間隔を基準に定めればよい。TCF誤り検出信
号を送信後タイマを起動し(S20)、ユニット2で
通信速度を変更し、トレーニングチェックTCFを行
い、成功すればFTT信号はこないのでタイムアウトし
た後(S14)、画信号を送信する(S15)。通信速
度変更した後のトレーニングチェックTCFも失敗した
場合は再度FTT信号を受信し、再びステップS13,
S16〜S20を繰り返し、適正な通信速度にした後、
画信号を送信する。
【0046】図19の手順を図20で具体的に説明す
る。携帯FAXよりTSI,DCSが送信されると、ユ
ニット2はTSI,DCSをFAX2に送信した後、D
CSで指示された通信速度でトレーニングチェックTC
Fを行うが、通信速度が適正でないため、トレーニング
失敗信号FTTがFAX2より送信され、これはそのま
まユニット2より携帯FAXへ送信される。携帯FAX
ではFTTに応答してTCF誤り検出信号をユニット2
へ送信する。ユニット2では再度FAX2へTSIとD
CSを送信する。この場合のDCSをどのようにするか
で手順が変わる。図20の場合、最初のFTTをユニッ
ト2が発信した時点つまりaで示す時点でDCSの通信
速度を決定したため、前回と同じDCSを再びFAX2
へ送り、この同じ通信速度でトレーニングチェックTC
Fをしているため、再びFTTが出されている。DCS
の通信速度をTCF誤り検出信号受信後のbで示す時点
で決定すれば一段落した通信速度(例えば7200bp
sより4800bpsへ)となり、トレーニングチェッ
クは成功するかも知れない。2度目のFTTに対して携
帯FAXは再びTCF誤り検出信号を送信する。ユニッ
ト2は今回は一段落した通信速度のDCSとTSIをF
AX2に送信し、この落とした通信速度でトレーニング
チェックTCFを行い、トレーニングチェックに成功し
て画信号を送信してもよい旨のCFR信号をFAX2よ
り受信する。一方携帯FAXの方ではFTT信号が送信
されてくる時間が経過してもFTT信号が送信されてこ
ないので、トレーニングチェックは成功であったとして
画信号を送信する。もしも通信速度変更後のトレーニン
グチェックTCFでも失敗したときは、再度通信速度を
変更し、トレーニングチェックTCFを続け、適正な通
信速度になるまで行う。このように本実施例により、通
信速度を誤って指示しても訂正することができ、正しい
通信速度を決定して画信号を送信することができる。
【0047】次に第3実施例を説明する。本実施例は、
無線区間の推定通信速度がDCS信号で指定した値より
大きい場合、従来は一段階づつ下げて無線区間推定通信
速度まで下げていたのを1回で変更するようにしたもの
である。無線区間の推定速度は誤り信号再送履歴から推
定されるが、DCSで指定する通信速度は送信する相手
機の能力と送信する自己の機能に適合するようにして決
められる。このため両者は一致しないことが多い。無線
区間推定速度がDCS指定通信速度より大きければ問題
ないが、小さい場合はDCSの指定通信速度を無線区間
通信速度に合わせる必要がある。図12で説明したよう
にアダプタをファクシミリが独立してRCR STD−
27Bの規格に従う場合、および図14で示したように
携帯FAXを用いる場合でも共に一段階づつ通信速度を
下げてトレーニングチェックし、無線区間推定速度にな
るようにしていするため、時間がかかっていた。
【0048】図21は第3実施例の制御手順図で携帯F
AXの動作を示し、図22は通信手順図である。図22
に示すユニット2は図1に示す基地局4のアダプタ、F
AX2は図1のFAX6を表す。図21においてファク
シミリ送信する場合、相手側(FAX2側)の通信機能
を示すデジタル識別信号DISを受信する(S31)。
次に携帯FAXの自機設定能力とDISの内容から両者
に適した通信速度を定めたDCSを作成する(S3
2)。また、携帯FAXでは過去5秒間に受信した無線
通信フレームの誤りフレーム数をカウントし、この値か
ら無線区間の通信速度を推定する。このDCS指定速度
が無線区間推定速度より大きいかを調べ(S33)、大
きくない場合はそのままのDCSの値で、大きい場合は
DCS指定速度を無線区間推定速度に書き換える(S3
4)。このようにして、DCSの指定通信速度を決定し
て送信する(S35)。これにより通信速度は適正なの
で、画信号を送信するフェーズCへ移行できる(S3
6)。
【0049】図22において、FAX2よりDIS、被
呼端末識別信号CSI、非標準機能識別信号NSFがユ
ニット2に送信されると、ユニット2からは携帯FAX
にCSI、DISが送信される。なおユニット2はFA
X2から受信した信号が誤ってなくても再送要求信号C
RPを送信する場合がある。携帯FAX側では図21に
示した手順により無線区間推定速度より大きくない通信
速度を定めてDCSで表し、TSIと共にユニット2に
送信すると共に、画信号も続いて送信する。ユニット2
ではTSI,DCSを受信するとDCSで指示された通
信速度によりトレーニングチェックTCFを送信する。
これに対し、FAX2より画信号送信開始了承信号CF
Rが出され、ユニット2からFAX2へ携帯FAXより
送られてきて蓄積していた画信号を送信する。これによ
り、通信速度の設定が迅速にできる。
【0050】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、画信号を所定量以上にして送信し、受信側の処理が
進み次の処理に移れるようになる時期をビジーフラグの
解除によって知ることにより、ポストコマンドEOP、
EOM、MPSの次の動作のタイミングを携帯ファクシ
ミリと送信先ファクシミリの基地局アダプタ側でほぼ同
期させることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の通信系統を示す図
【図2】携帯ファクシミリ装置の構成を示すブロック図
【図3】無線通信フレームを示す図
【図4】RCR STD−27B規格に従った通信系統
を示す図
【図5】RCR STD−27B規格に従いEOP信号
が用いられる手順図
【図6】RCR STD−27B規格に従いMPS信号
が用いられる手順図
【図7】RCR STD−27B規格に従いEOM信号
が用いられる手順図
【図8】RCR STD−27B規格の通信にアダプタ
を内蔵した携帯ファクシミリを用いた場合の問題を示す
【図9】RCR STD−27B規格に従いトレーニン
グチェック失敗を処理する手順図
【図10】RCR STD−27B規格に従いトレーニ
ングチェックが成功した場合の手順図
【図11】RCR STD−27B規格の通信にアダプ
タを内蔵した携帯ファクシミリを用いた場合を示す図
【図12】RCR STD−27B規格に従いDCS指
定速度が無線区間推定速度より大きい場合の通信速度修
正処理手順図
【図13】RCR STD−27B規格に従いDCS指
定速度が無線区間推定速度より大きくない場合の処理手
順図
【図14】RCR STD−27B規格に従いDCS指
定速度が無線区間推定速度より大きい場合にアダプタを
内蔵した携帯ファクシミリを用いた場合の処理手順図
【図15】RCR STD−27B規格に従いDCS指
定速度が無線区間推定速度より大きくない場合にアダプ
タを内蔵した携帯ファクシミリを用いた場合の処理手順
【図16】第1実施例の制御手順図
【図17】第1実施例の通信手順で最終ページの画信号
が700バイト以上ある場合を示す図
【図18】第1実施例の通信手順で最終ページの画信号
が700バイト未満である場合を示す図
【図19】第2実施例の制御手順図
【図20】第2実施例の通信手順図
【図21】第3実施例の制御手順図
【図22】第3実施例の通信手順図
【符号の説明】
3 デジタル携帯電話機 4 基地局 5 公衆回線網 6 ファクシミリ 7 電話 8 携帯ファクシミリ装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉川 郷生 東京都港区虎ノ門二丁目10番1号 エ ヌ・テイ・テイ移動通信網機会社内 (56)参考文献 特開 平4−43758(JP,A) 特開 平4−49742(JP,A) 特開 平5−91276(JP,A) 特開 平6−334602(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/32 H04L 29/06 H04M 11/00 303 H04N 1/00 107 BEILSTEIN(STN)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線電話機を接続しアダプタ内蔵の基地
    局を介して無線でファクシミリ装置と通信を行う通信装
    置において、前記無線電話機と前記ファクシミリ装置と
    の間のプロトコル変換を行い所定量の画情報を受信する
    とビジー信号を発信し、蓄積した画情報が前記所定量未
    満となると前記ビジー信号を停止する前記基地局内の
    ダプタを介して前記ファクシミリ装置に対して画情報を
    送出する送信手段と、この送信手段により送信される画
    情報量を計数する計数手段と、この計数手段により計数
    した画情報量が前記所定量に達しない時はダミー情報を
    付加して前記所定量以上とした画情報を送信し、この画
    情報送信の次の処理条件に応じたポストコマンド(EO
    P、MPS、EOM)のいずれかを画情報に続けて送信
    した後、前記基地局内のアダプタの前記ビジー信号の停
    止を検出して前記ポストコマンドに対応した次の処理を
    行う制御手段とを具備する通信装置。
  2. 【請求項2】 前記ダミー情報は前記画情報を送信する
    信号フレームと同一の信号フレームを用いて、送信され
    ることを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  3. 【請求項3】 前記ダミー情報は、画情報の最後に付加
    された制御復帰信号(RTC)の後に付加され、画情報
    との合計容量が所定量に達するまで付加されることを特
    徴とする請求項2記載の通信装置。
  4. 【請求項4】 前記送信手段が、送信先の前記ファクシ
    ミリ装置に対して画情報の送信を行う前に通信速度を示
    すDCS信号を送信し、これに対して前記ファクシミリ
    装置から所定時間内にトレーニング失敗信号が送信され
    てこなかった場合に前記画情報の送信を行うことを特徴
    とする請求項1記載の通信装置。
  5. 【請求項5】 前記送信手段が、送信先の前記ファクシ
    ミリ装置に対して画情報の送信を行う前に通信速度を示
    すDCS信号を送信し、これに対して前記ファクシミリ
    装置から設定時間毎に連続してトレーニング失敗信号が
    送信されてきた場合に通信速度に誤りがある旨の信号を
    送信することを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  6. 【請求項6】 前記送信手段が、送信先の前記ファクシ
    ミリ装置に対して画情報の送信を行う前に通信速度を示
    すDCS信号を送信し、これに対して前記ファクシミリ
    装置から設定時間毎に連続してトレーニング失敗信号が
    送信されてきた が所定回数に達しない場合に前記画情報
    の送信を行うことを特徴とする請求項1記載の通信装
    置。
  7. 【請求項7】 送信先の前記ファクシミリ装置の通信機
    能に基づいて定めた通信速度が画情報の通信誤り履歴に
    より推定される無線区間推定速度より速い場合、前記送
    信手段が、送信先の前記ファクシミリ装置に対して画情
    報の送信を行う前に、前記無線区間推定速度を通信速度
    を示すDCS信号として送信することを特徴とする請求
    項1記載の通信装置。
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