JP3308591B2 - 押出しチューブ容器及びその製造方法 - Google Patents

押出しチューブ容器及びその製造方法

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JP3308591B2
JP3308591B2 JP14489992A JP14489992A JP3308591B2 JP 3308591 B2 JP3308591 B2 JP 3308591B2 JP 14489992 A JP14489992 A JP 14489992A JP 14489992 A JP14489992 A JP 14489992A JP 3308591 B2 JP3308591 B2 JP 3308591B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C66/00General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
    • B29C66/70General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material
    • B29C66/71General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material characterised by the composition of the plastics material of the parts to be joined

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  • Tubes (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は主としてペースト状物を
内填させる押出しチューブ容器に関するもので、特に浸
透性能の高い内填物を充填する際に優れた保存特性を発
揮する押出しチューブ容器及びその製造方法を提供す
る。
【0002】
【従来の技術】押出しチューブ容器は、積層シートによ
る筒状成形体からなる胴部と、該胴部の一方の端部に対
して射出成形または圧縮成形によって成形されている熱
可塑性合成樹脂製の頭部、すなわち、口頸部と該口頸部
に連なる肩部とによる熱可塑性樹脂製の頭部とで構成さ
れている。
【0003】チューブ容器には、内填物に対する保存性
能を高めるために高度のガスバリヤー性が必要とされて
おり、胴部のガスバリヤー性に対しては、金属箔が積層
されている積層シートを胴部成形用積層シートとして利
用することにより対処している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述の積層シートによ
るチューブ容器胴部には、[図2]に示されるように、
該積層シート9の1方の側辺部10と他方の側辺部11
とを上,下に重ね合わせ、積層シート9の裏面層12と
表面層13とを接着する所謂重ね合わせ貼りして得られ
る筒状成形体が利用されている。
【0005】かかる筒状成形体からなるチューブ容器胴
部においては、該胴部の接着部(封緘部)の接着強度を
高めるために、積層シートの表面層と裏面層とを同一の
樹脂層で形成している。また、積層シートの側辺部同士
の接着部において、特に筒状成形体の内周面側に位置す
る積層シートの端面が露出することのないように、すな
わち、積層シート中の金属箔がチューブ容器内の内填物
と接するのを避けるために、筒状成形体を得る際の熱溶
着工程で、前述の[図2]において、積層シートの裏面
層12をなすヒートシーラント層が流動して積層シート
の端面が完全に被覆され得るように、高度の熱流動性を
有する樹脂例えばポリエチレン樹脂が積層シートにおけ
るヒートシーラント層12として利用されている。
【0006】しかるに、前記熱流動性の高いポリエチレ
ン樹脂等によるヒートシーラント層は、例えば、医薬
品,頭髪用染料,靴墨,薬用歯磨き等に含まれている浸
透性物質の保持作用が低く、具体的には、アルコール,
染料,各種の薬効成分等の保持作用が低く、内填物の保
存性能の点で問題がある。
【0007】このため、これらの物質に対する保持性能
に優れた作用を有するエチレン−ビニルアルコール共重
合体樹脂やポリアクリロニトリル樹脂等をヒートシーラ
ント層として利用することを試みたが、これらの樹脂は
熱流動性が悪く、筒状成形体を得る際の熱溶着工程で、
積層シートの端面を完全に被覆することができなく、チ
ューブ容器内の内填物と積層シート中の金属箔とが積層
シートの接着部の端面で直接接触するため、デラミの発
生や内填物の浸透が避けられない。
【0008】これに対して本発明は、積層シートによる
筒状成形体の内周面とチューブ容器内の内填物とが直接
接触するようなことが無く、しかも、チューブ容器の内
周面層が高浸透性物質に対して高度の保持特性を具備す
る押出しチューブ容器と該チューブ容器の製造方法とを
提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本第1の発明は、積層シ
ートによる筒状成形体と、該筒状成形体の内部に装填さ
れている熱可塑性樹脂のブロー成形による単層のブロー
チューブと、前記積層シートによる筒状成形体の一方の
端部に射出成形または圧縮成形によって成形,接合して
いる熱可塑性樹脂製の肩部と口頸部とによる頭部とを具
備する押出しチューブ容器からなる。そして、本第1の
発明の押出しチューブ容器における前記単層のブローチ
ューブは、その一方の端部が、通常は、前記熱可塑性樹
脂製の肩部と口頸部とによる頭部の形状に沿うチューブ
頭部形状部とされており、しかも、該単層のブローチュ
ーブはその口頸部が前記積層シートによる筒状成形体の
一方の端部をなす開放部から外方へ突出するようにして
筒状成形体の内部に装填されている。
【0010】さらに、前記本第1の発明の押出しチュー
ブ容器においては、積層シートによる筒状成形体の一方
の端部に接合している熱可塑性樹脂製の肩部と口頸部と
による頭部と単層のブローチューブの頭部形状部との間
の少なくとも1部が、接着用インサート部材を介して接
着,固定されている。
【0011】本第2の発明は、積層シートによる筒状成
形体と、該筒状成形体の内部に装填されている熱可塑性
樹脂のブロー成形による単層のブローチューブと、前記
積層シートによる筒状成形体の一方の端部に射出成形ま
たは圧縮成形によって成形,接合している熱可塑性樹脂
製の肩部と口頸部とによる頭部とを具備する押出しチュ
ーブ容器からなる。そして、前記熱可塑性樹脂のブロー
成形による単層のブローチューブは、その一方の端部が
口頸部と肩部との頭部形状部とされており、前記積層シ
ートによる筒状成形体の一方の端部をなす開放部から前
記頭部形状部における口頸部が外方へ突出するようにし
て筒状成形体の内部に装填され、しかも、該口頸部の外
径が前記熱可塑性樹脂製の口頸部の内径よりもやや大き
く形成されて、頭部形状部における口頸部と前記熱可塑
性樹脂製の口頸部とが、前記頭部形状部における口頸部
の可撓変形によって嵌合している。
【0012】本第3の発明の押出しチューブ容器は、積
層シートによる筒状成形体と、該筒状成形体の内部に装
填されている熱可塑性樹脂のブロー成形による単層のブ
ローチューブと、前記積層シートによる筒状成形体の一
方の端部に射出成形または圧縮成形によって成形,接合
している熱可塑性樹脂製の肩部と口頸部とによる頭部と
を具備する押出しチューブ容器からなる。そして、前記
熱可塑性樹脂のブロー成形による単層のブローチューブ
は、その一方の端部が口頸部と肩部との頭部形状部とさ
れており、前記積層シートによる筒状成形体の一方の端
部をなす開放部から前記頭部形状部における口頸部が外
方へ突出するようにして筒状成形体の内部に装填され、
しかも、該頭部形状部の外周面と、前記熱可塑性樹脂製
の口頸部と肩部とからなる頭部の内周面とに形成されて
いる対をなす凹凸により、単層のブローチューブの頭部
形状部と射出成形または圧縮成形による熱可塑性樹脂製
の頭部とが嵌合している。
【0013】本第4の発明の押出しチューブ容器の製造
方法は、積層シートによる筒状成形体を得る工程と、該
筒状成形体と円錐台形状の接着用インサート部材とを、
前記筒状成形体の一方の端部の内周面側に円錐台形状の
接着用インサート部材が位置し、しかも、筒状成形体の
一方の端部から円錐台形状の接着用インサート部材が外
方へ突出するような位置関係にして、成形用金型内に装
填する工程と、該金型内に装填されている筒状成形体の
一方の端部に対して、肩部とそれに連続する口頸部とに
よる頭部を、熱可塑性合成樹脂の射出成形または圧縮成
形によって成形する工程と、積層シートによる筒状成形
体の他方の端部から、すなわち、チューブ容器の胴部の
尾端部となる開放端部から、熱可塑性樹脂のブロー成形
による単層のブローチューブを、該単層のブローチュー
ブにおける口頸部が前記積層シートによる筒状成形体の
一方の端部から外方へ突出するようにして挿入させる工
程と、熱可塑性樹脂製の肩部と口頸部とによる頭部と単
層のブローチューブの頭部形状部との間の少なくとも1
部を、先の接着用インサート部材を介して熱溶着させる
工程とにより、目的の押出しチューブ容器を得ることか
らなる。
【0014】本第5の発明の押出しチューブ容器の製造
方法は、積層シートによる筒状成形体を得る工程と、該
筒状成形体を成形用金型内に装填する工程と、該金型内
に装填されている筒状成形体の一方の端部に対して、肩
部とそれに連続する口頸部とによる頭部を、熱可塑性合
成樹脂の射出成形または圧縮成形によって成形する工程
と、積層シートによる筒状成形体の他方の端部から、熱
可塑性樹脂のブロー成形による単層のブローチューブ
を、該単層のブローチューブにおける口頸部が前記積層
シートによる筒状成形体の一方の端部から外方へ突出す
るようにして挿入させることにより、熱可塑性樹脂のブ
ロー成形による単層のブローチューブにおける一方の端
部をなす口頸部と肩部との頭部形状部の外周面と、熱可
塑性合成樹脂の射出成形または圧縮成形による肩部と口
頸部とによる頭部の内周面とを嵌合させ工程とにより、
目的の押出しチューブ容器を得ることからなる。
【0015】前記構成による本各発明の押出しチューブ
容器及びその製造方法において、積層シートによる筒状
成形体には、この種の押出しチューブ容器の胴部に利用
されている積層シートによる筒状成形体をそのまま利用
し得る。筒状成形体に成形される積層シート中には、通
常、アルミニウム箔のような金属箔が積層されている
が、積層シート中に例えばエチレン−ビニルアルコール
共重合体樹脂層のようなガスバリヤー性に優れた樹脂層
が積層されている場合には、金属箔は必ずしも必要では
ない。なお、筒状成形体に成形される積層シートとして
は、例えば、「ポリエチレン樹脂層/ポリエチレンテレ
フタレート樹脂層/アルミニウム箔等の金属箔層/ポリ
エチレン樹脂層」、「ポリプロピレン樹脂層/ポリエチ
レンテレフタレート樹脂層/アルミニウム箔等の金属箔
層/ポリプロピレン樹脂層」、「ポリエチレン樹脂層/
エチレエン−ビニルアルコール共重合体樹脂層/ポリエ
チレン樹脂層」、等の積層構成によるシートが利用され
る。
【0016】積層シートによる筒状成形体の内部に装填
されている熱可塑性樹脂のブロー成形による単層のブロ
ーチューブは、通常は、該チューブの一方の端部が押出
しチューブ容器における肩部と口頸部とによる頭部の形
状に沿ったチューブ頭部形状部とされており、積層シー
トによる筒状成形体と該筒状成形体の一方の端部に射出
成形または圧縮成形によって形成されている熱可塑性樹
脂製の肩部と口頸部とによる頭部とに対して、熱可塑性
樹脂のブロー成形による単層のブローチューブが内接さ
れるようにして装填されている。さらに、チューブ容器
内に所定の内填物が、チューブ容器の底部となる他方の
開放端部から内填され、その後に閉塞される。
【0017】この熱可塑性樹脂のブロー成形による単層
のブローチューブは、例えば、エチレン−ビニルアルコ
ール共重合体樹脂,ポリアクリロニトリル樹脂,ポリエ
チレンテレフタレート樹脂等の浸透性物質に対するバリ
ヤー性能の高い樹脂によって成形される。
【0018】本第1の発明の押出しチューブ容器におい
ては、熱可塑性樹脂製の肩部と口頸部とによる頭部と熱
可塑性樹脂のブロー成形による単層のブローチューブの
頭部形状部との間、及び、場合により、積層シートによ
る筒状成形体と熱可塑性樹脂のブロー成形による単層の
ブローチューブとの間のそれぞれの少なくとも1部に介
装されている接着用インサート部材は、熱可塑性樹脂製
の肩部と口頸部とによる頭部と熱可塑性樹脂のブロー成
形による単層のブローチューブとの間、及び、場合によ
り、積層シートによる筒状成形体と熱可塑性樹脂のブロ
ー成形による単層のブローチューブとの間を固定する作
用を果たすものであり、熱溶着機能を有するシートを熱
間成形やプレス成形する等して得られる截頭円錐形状の
成形体が利用される。
【0019】なお、接着用インサート部材の最も好まし
い態様は、積層シートによる筒状成形体の内周面層や押
出しチューブ容器における肩部と口頸部とによる頭部の
成形用原料等と同一の樹脂による第1の樹脂層と金属箔
による中間層とブロー成形による単層のブローチューブ
の成形用原料と同一の樹脂による第2の樹脂層との積層
シートを利用して得られる截頭円錐形状の成形体であ
る。さらに、熱溶着性能に優れた作用を奏する樹脂を利
用した積層シートによるもの、例えば、金属箔と、該金
属箔の表,裏両面に積層されているプロピレンと不飽和
カルボン酸との共重合体からなる酸変性プロピレン樹脂
層と、該酸変性プロピレン樹脂層に積層されているポリ
プロピレン樹脂層との積層シート等による截頭円錐形状
の成形体等も、接着用インサート部材として好適であ
る。
【0020】接着用インサート部材を介して、熱可塑性
樹脂製の肩部と口頸部とによる頭部と熱可塑性樹脂のブ
ロー成形による単層のブローチューブの頭部形状部との
間、及び、場合により、積層シートによる筒状成形体と
熱可塑性樹脂のブロー成形による単層のブローチューブ
との間のそれぞれの少なくとも1部を接着する手段や、
積層シートによる筒状成形体の尾端部や、該筒状成形体
の内部に装填されている単層のブローチューブの尾端部
を封緘する手段等には、例えば、ホットエアー溶着,高
周波溶着,超音波溶着等の方法を利用し得る。
【0021】また、本第5の発明の押出しチューブ容器
の製造方法において、積層シートによる筒状成形体の他
方の端部から、熱可塑性樹脂のブロー成形による単層の
ブローチューブを、該単層のブローチューブにおける口
頸部が前記積層シートによる筒状成形体の一方の端部か
ら外方へ突出するようにして挿入させることにより、熱
可塑性樹脂のブロー成形による単層のブローチューブに
おける一方の端部をなす口頸部と肩部との頭部形状部の
外周面と、熱可塑性合成樹脂の射出成形または圧縮成形
による肩部と口頸部とによる頭部の内周面とを嵌合させ
る工程としては、例えば、以下の2つの方法が存する。
【0022】第1の方法としては、例えば、単層のブロ
ーチューブの口頸部の外径を、積層シートによる筒状成
形体の一方の端部に射出成形または圧縮成形によって成
形,接合している熱可塑性樹脂製の肩部と口頸部とによ
る頭部における口頸部の内径よりやや大きく形成して置
き、頭部形状部における口頸部と前記熱可塑性樹脂製の
口頸部とを、単層のブローチューブにおける口頸部の可
撓変形によって嵌合させる方法、及び、第2の方法とし
て、単層のブローチューブの頭部形状部の外周面と、前
記熱可塑性樹脂製の口頸部と肩部とからなる頭部の内周
面とに、対をなす凹凸を形成して置き、単層のブローチ
ューブの頭部形状部と射出成形または圧縮成形による熱
可塑性樹脂製の頭部と、この1対以上の凹凸を利用して
嵌合させる方法が存する。
【0023】
【作用】本発明の押出しチューブ容器においては、容器
内に充填される内填物は、筒状成形体の内部に装填さ
れ、固定されている単層のブローチューブの内周面にの
み接触するものであることから、単層のブローチューブ
を、浸透性の高い物質に対する耐性を有する樹脂、例え
ば、ポリアクリロニトリル樹脂,エチレン−ビニルアル
コール共重合体樹脂,ポリエチレンテレフタレート樹脂
等で形成することにより、これらの内填物の保存性能に
対して極めて優れた作用を奏する押出しチューブが得ら
れる。
【0024】また、本発明の押出しチューブ容器におい
ては、熱可塑性樹脂のブロー成形による単層のブローチ
ューブを利用しているため、例えば、多層のブローチュ
ーブを成形する場合と比較して、生産効率が高く、押出
しチューブ容器の製造が容易である。
【0025】さらに、本発明の押出しチューブ容器にお
いては、熱可塑性樹脂のブロー成形による単層のブロー
チューブの成形原料を変えるだけで、チューブ容器内に
充填される内填物の種類に最も良好に対応する保存性能
を発揮する押出しチューブ容器となる。
【0026】本発明の押出しチューブ容器の製造方法に
おいては、前述の特別の作用を有する押出しチューブ容
器を、容易かつ的確に得ることができる。
【0027】
【実施例】以下本発明の押出しチューブ容器及びその製
造方法の1つ具体的な構成を実施例を以って説明する。
【0028】(1) 「積層シートによる筒状成形体の製
造」 表面側から裏面側に向かって、「ポリエチレン樹脂層/
ポリエチレンテレフタレート樹脂層/アルミニウム箔/
ポリエチレン樹脂層」の積層構成からなる積層シート
を、マンドレルを利用して一方の側辺部と他方の側辺部
とを重ね合わせて筒状に成形し、該重ね合わせ部におけ
る積層シートの裏面層と表面層とを高周波溶着すること
によって筒状成形体を得た。
【0029】(2)「接着用インサート部材の製造」 厚さ50μの軟質アルミニウム箔の表面に厚さ80μの
ポリエチレンフィルムを、また、裏面に厚さ80μのポ
リアクリロニトリル樹脂フィルムを積層させた積層シー
トを利用し、圧空による熱間成形とそれに続く打ち抜き
成形とにより、截頭円錐形状をなす接着用インサート部
材を得た。
【0030】(3) 「単層のブローチューブの成形」 ポリアクリロニトリル樹脂によるチューブ状の押出し成
形体をブロー成形に付すことにより、一方の端部が押出
しチューブ容器の頭部形状をなすブロー成形体を得た
後、該ブロー成形体の底部を裁断し、他方の端部が開放
部とされている単層のブローチューブを得た。
【0031】(4) 「押出しチューブ容器の製造」 [図1]において、前述の積層シートによる筒状成形体
2と、同じく前述の截頭円錐状の成形体からなる接着用
インサート部材3とを、射出成形用の金型内に、筒状成
形体2の上方の端部の内周面に円錐台形状の接着用イン
サート部材3が接当し、しかも、筒状成形体2の上方の
端部から円錐台形状の接着用インサート部材3がさらに
上方へ突出するような位置関係になるようにしてインサ
ートした後、ポリプロピレン樹脂の射出成形を行なうこ
とにより、筒状成形体2と接着用インサート部材3とに
対して、口頸部4と該口頸部4に連なる截頭円錐状の肩
部5とからなるポリプロピレン樹脂製の押出しチューブ
容器用の頭部6を成形した。
【0032】しかる後に、積層シートによる筒状成形体
2の他方の端部である開放尾端から、熱可塑性樹脂のブ
ロー成形による単層のブローチューブ7を、該単層のブ
ローチューブ7における口頸部8が前記積層シートによ
る筒状成形体2の上方の端部からさらに上方へ突出する
ようにして挿入し、続いて、熱可塑性樹脂製の頭部6と
熱可塑性樹脂のブロー成形による単層のブローチューブ
7の頭部形状部との間、及び、積層シートによる筒状成
形体2と熱可塑性樹脂のブロー成形による単層のブロー
チューブ7との間のそれぞれの少なくとも1部を、接着
用インサート部材3を介して、高周波を利用して溶着さ
せ、本発明の1実施例品である押出しチューブ容器1を
得た。
【0033】[実験]押出しチューブ容器(直径:2
5.4mm)1の口頸部4を封止部材で封止した後、該チ
ューブ容器1の尾端をなす開放部から頭髪用染料を充填
し、続いて、単層のブローチューブ7の尾端をなす開放
部と筒状成形体2の尾端をなす開放部とを、高周波によ
る単一の溶着工程によって、単層のブローチューブ7の
内周面同士及び筒状成形体2の内周面同士を溶着し、封
緘部を形成することにより、密封状態の押出しチューブ
容器を得た。
【0034】
【発明の効果】本発明の押出しチューブ容器は、例え
ば、医薬品,頭髪用染料,靴墨,薬用歯磨き等に含まれ
ている浸透性物質、具体的には、アルコール,染料,各
種の薬効成分等の保持作用に優れており、内填物に対し
て高度の保存性能を有することから実用面での価値に優
れた効果を奏する。
【0035】また、本発明の押出しチューブ容器の製造
方法によれば、例えば、アルコール,染料,各種の薬効
成分等の浸透性物質の保持作用に優れた機能を有する押
出しチューブ容器を、容易かつ的確に得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の押出しチューブ容器の1実施例品の縱
断面図である。
【図2】従来の押出しチューブ容器の容器胴部の接合状
態の1例を示す模型的断面である。
【符号の説明】
1:押出しチューブ容器 2:筒状成形体 3:接着用インサート部材 4:押出しチューブ容器の口頸部 5:押出しチューブ容器の肩部 6:口頸部4と肩部5とからなる熱可塑性合成樹脂製の
頭部 7:熱可塑性樹脂のブロー成形による単層のブローチュ
ーブ 8:単層のブローチューブ7における口頸部

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積層シートによる筒状成形体と、該筒
    状成形体の内部に装填されている熱可塑性樹脂のブロー
    成形による単層のブローチューブと、前記積層シートに
    よる筒状成形体の一方の端部に射出成形または圧縮成形
    によって成形,接合している熱可塑性樹脂製の肩部と口
    頸部とによる頭部とを具備する押出しチューブ容器にお
    いて、前記熱可塑性樹脂のブロー成形による単層のブロ
    ーチューブは、その一方の端部が口頸部と肩部との頭部
    形状部とされており、前記積層シートによる筒状成形体
    の一方の端部をなす開放部から前記頭部形状部における
    口頸部が外方へ突出するようにして筒状成形体の内部に
    装填され、かつ、熱可塑性樹脂製の肩部と口頸部とによ
    る頭部と単層のブローチューブの頭部形状部との間の少
    なくとも1部が、接着用インサート部材を介して接着さ
    れていることを特徴とする押出しチューブ容器。
  2. 【請求項2】 積層シートによる筒状成形体と、該筒
    状成形体の内部に装填されている熱可塑性樹脂のブロー
    成形による単層のブローチューブと、前記積層シートに
    よる筒状成形体の一方の端部に射出成形または圧縮成形
    によって成形,接合している熱可塑性樹脂製の肩部と口
    頸部とによる頭部とを具備する押出しチューブ容器にお
    いて、前記熱可塑性樹脂のブロー成形による単層のブロ
    ーチューブは、その一方の端部が口頸部と肩部との頭部
    形状部とされており、前記積層シートによる筒状成形体
    の一方の端部をなす開放部から前記頭部形状部における
    口頸部が外方へ突出するようにして筒状成形体の内部に
    装填され、しかも、該口頸部の外径が前記熱可塑性樹脂
    製の口頸部の内径よりもやや大きく形成されて、頭部形
    状部における口頸部と前記熱可塑性樹脂製の口頸部と
    が、前記頭部形状部における口頸部の可撓変形によって
    嵌合していることを特徴とする押出しチューブ容器。
  3. 【請求項3】 積層シートによる筒状成形体と、該筒
    状成形体の内部に装填されている熱可塑性樹脂のブロー
    成形による単層のブローチューブと、前記積層シートに
    よる筒状成形体の一方の端部に射出成形または圧縮成形
    によって成形,接合している熱可塑性樹脂製の肩部と口
    頸部とによる頭部とを具備する押出しチューブ容器にお
    いて、前記熱可塑性樹脂のブロー成形による単層のブロ
    ーチューブは、その一方の端部が口頸部と肩部との頭部
    形状部とされており、前記積層シートによる筒状成形体
    の一方の端部をなす開放部から前記頭部形状部における
    口頸部が外方へ突出するようにして筒状成形体の内部に
    装填され、しかも、該頭部形状部の外周面と、前記熱可
    塑性樹脂製の口頸部と肩部とからなる頭部の内周面とに
    形成されている対をなす凹凸により、単層のブローチュ
    ーブの頭部形状部と射出成形または圧縮成形による熱可
    塑性樹脂製の頭部とが嵌合していることを特徴とする押
    出しチューブ容器。
  4. 【請求項4】 積層シートによる筒状成形体を得る工
    程と、該筒状成形体と円錐台形状の接着用インサート部
    材とを、前記筒状成形体の一方の端部の内周面側に円錐
    台形状の接着用インサート部材が接当し、しかも、筒状
    成形体の一方の端部から円錐台形状の接着用インサート
    部材が外方へ突出するような位置関係をなすようにし
    て、成形用金型内に装填する工程と、該金型内に装填さ
    れている筒状成形体の一方の端部に対して、肩部とそれ
    に連続する口頸部とによる頭部を、熱可塑性合成樹脂の
    射出成形または圧縮成形によって成形する工程と、積層
    シートによる筒状成形体の他方の端部から、熱可塑性樹
    脂のブロー成形による単層のブローチューブを、該単層
    のブローチューブにおける口頸部が前記積層シートによ
    る筒状成形体の一方の端部から外方へ突出するようにし
    て挿入させる工程と、熱可塑性樹脂製の肩部と単層のブ
    ローチューブの肩部との間の少なくとも1部を、接着用
    インサート部材を介して熱溶着させる工程とからなるこ
    とを特徴とする押出しチューブ容器の製造方法。
  5. 【請求項5】 積層シートによる筒状成形体を得る工
    程と、該筒状成形体を成形用金型内に装填する工程と、
    該金型内に装填されている筒状成形体の一方の端部に対
    して、肩部とそれに連続する口頸部とによる頭部を、熱
    可塑性合成樹脂の射出成形または圧縮成形によって成形
    する工程と、積層シートによる筒状成形体の他方の端部
    から、熱可塑性樹脂のブロー成形による単層のブローチ
    ューブを、該単層のブローチューブにおける口頸部が前
    記積層シートによる筒状成形体の一方の端部から外方へ
    突出するようにして挿入させることにより、熱可塑性樹
    脂のブロー成形による単層のブローチューブにおける一
    方の端部をなす口頸部と肩部との頭部形状部の外周面
    と、熱可塑性合成樹脂の射出成形または圧縮成形による
    肩部と口頸部とによる頭部の内周面とを嵌合させる工程
    とからなることを特徴とする押出しチューブ容器の製造
    方法。
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