JP3300752B2 - フェンダ内空間部のシール構造 - Google Patents

フェンダ内空間部のシール構造

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JP3300752B2
JP3300752B2 JP27034097A JP27034097A JP3300752B2 JP 3300752 B2 JP3300752 B2 JP 3300752B2 JP 27034097 A JP27034097 A JP 27034097A JP 27034097 A JP27034097 A JP 27034097A JP 3300752 B2 JP3300752 B2 JP 3300752B2
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照幸 田浦
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  • Vehicle Waterproofing, Decoration, And Sanitation Devices (AREA)
  • Seal Device For Vehicle (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フェンダ内空間部
への熱風流入を防止したフェンダ内空間部のシール構造
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4で示すように、エンジンフード1と
エプロン4で囲まれているエンジンルーム内に図略のエ
アクリーナを設置し、エアクリーナの吸気ダクトの空気
取入口6をエプロン4とフェンダパネル2で囲まれた車
側空間8内に配置した車両は周知である。これは、エン
ジンルーム12内の熱気から区画した部位より温度の低
い外気を取り入れて吸気温度の低減を図り、密度の高い
空気を導入してエンジン効率を高めようとするものであ
る。
【0003】しかしながら、車体構造としてフェンダパ
ネル2の上部取付フランジ2aとエプロン4の肩部4a
との間には、前記上部取付フランジ2aを前記肩部4a
にボルト締めして固定している部所以外に隙間Gが必然
的に形成されており、この隙間Gからエンジンルーム1
2内の熱風Eが車側空間8内に廻り込み、エアクリーナ
の吸気ダクトの空気取入口6はこの熱風Eを吸い込み、
吸気温度があまり低下しない問題があった。
【0004】そこで、上記の問題を解消するために図5
で示すように、エンジンフード1の内面にシールリップ
11を設け、上部取付フランジ2aと肩部4aとの間の
隙間Gを塞ぎ、車側空間8内へエンジンルーム12内の
熱風Eの流入を防止するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の構造ではシール
リップ11によって隙間Gを通って車側空間8内へエン
ジンルーム12内の熱風Eの流入を防止することはでき
るが、エンジンフード1を閉じた状態でエプロン4の肩
部4aにシールリップ11を当接させるために、図4で
示す通常のエプロン4の肩部4aではシールリップ11
が当接する形態ではないので、図5で示すようにシール
リップ11が当接するよう肩部4aの長さをB幅だけエ
ンジンルーム12内の方向に延長している。そのため、
エンジンルーム12内は延長したB幅だけ狭くなること
とコストアップの不具合がある。
【0006】また、エンジンフード1を閉じた状態では
隙間Gをシールリップ11で閉鎖しているが、エンジン
のアイドリング状態でエンジンフード1を開いた状態で
はシールリップ11はエプロン4の肩部4aから離れて
隙間Gは開口する。このとき、エンジンルーム12内の
熱風Eの大部分は上方に放出されるが、一部は隙間Gか
ら車側空間8内に流入することになり、アイドリング状
態であるエンジンに対し好ましくない。
【0007】本発明の目的は、シール部材によって常時
車側空間への熱風の流入を防止し、コストの低減及び作
業時の障害を回避したフェンダ内空間部のシール構造を
提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の構成は、エンジンルーム12内に設置され
たエアクリーナの吸気ダクトの空気取入口6をエプロン
4とフェンダパネル2で囲まれた車側空間8内に配置し
たものにおいて、前記フェンダパネル2の上部取付フラ
ンジ2a端に凸曲面のビード部3を設け、前記ビード部
3の凸曲面に係合する凹曲面7aを先端に形成し、前記
エンジンルーム12と前記車側空間8とを連通する前記
フェンダパネル2の上部取付フランジ2aとエプロン4
との隙間Gを常に閉鎖するシール部材7を前記エプロン
4のエンジンルーム12側の立面に固定し、エンジンフ
ード1の開閉に拘わらず前記車側空間8内へエンジンル
ーム12内の熱風の流入を防止したことを特徴とするも
のである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。図1において、1はエンジンフー
ド、2はフェンダパネル、4はエプロンである。このエ
ンジンフード1とエプロン4で囲まれているエンジンル
ーム12内に設置されている図略のエアクリーナの吸気
ダクトの空気取入口6がエプロン4とフェンダパネル2
で囲まれた車側空間8内に配置されている。尚、5はエ
プロン4の車側空間8側に固定されているサイドメンバ
である。
【0010】 また、前記フェンダパネル2の上部取付フ
ランジ2aと前記エプロン4の肩部4aとの間にはエン
ジンルーム12と車側空間8とを連通する隙間Gが必然
的に形成されている。尚、図3で示すように、上部取付
フランジ2aを前記肩部4aにボルト13で締め付け固
定している一定の間隔部所では隙間Gは存在しないが、
その他は図2で示すように隙間Gを有している。
【0011】 本発明は上記の構成において、前記フェン
ダパネル2の上部取付フランジ2aの端縁に凸曲面の
ード部3を設け、前記ビード部3の凸曲面に係合する凹
曲面7aを先端に形成し、前記エンジンルーム12と前
記車側空間8とを連通して隙間Gを閉鎖するシール部材
7を前記エプロン4のエンジンルーム12側の立面に
リップ等の止め具10で固定したものである。
【0012】 また、前記エプロン4の立面に凹段部9を
形成し、この凹段部9に前記シール部材7を固定したも
のである。
【0013】 本発明は上記の通りの構造であるから、シ
ール部材7は、その先端の凹曲面7aが上部取付フラン
ジ2aの端縁に凸曲面のビード部3に凹凸係合して隙間
Gを常に閉鎖している。
【0014】 従って、上部取付フランジ2aの端縁に凸
曲面のビード部3に凹凸係合しているシール部材7は振
動等によって上部取付フランジ2aの端縁から外れるこ
とがなく確実に隙間Gを閉鎖し、車側空間8内へエンジ
ンルーム12内の熱風Eの流入を防止している。
【0015】 また、シール部材7はエプロン4に固定し
て隙間Gを閉鎖しているため、エプロン4の肩部4aを
延長する必要がなく、エプロン4を大型化する必要がな
くコストダウンが図られる。
【0016】 さらに、シール部材7はエプロン4に固定
されているため、エンジンフード1を開いた状態でも隙
間Gを常に閉鎖しており、エンジンのアイドリング状態
でエンジンフード1を開いてもエンジンルーム12内の
熱風Eの一部が隙間Gから車側空間8内に流入すること
を防止している。
【0017】 さらに加えて、エプロン4の立面に凹段部
9を形成し、この凹段部9に前記シール部材7を固定し
たことにより、シール部材7は少なくともエプロン4の
立面と面一化され、シール部材7がエプロン4の立面よ
エンジンルーム12内側に突出することがないので、
エンジンルーム12内の作業時においてシール部材7を
引っ掛けて外すような不具合もなく、また、凹段部9の
形成によりエプロン4の剛性を向上する。
【0018】
【発明の効果】以上述べたように本発明によると、吸気
ダクトの空気取入口が配置されている車側空間への熱風
の流入を常時防止し、エンジンの吸気温度の上昇を防ぎ
エンジン効率を高めると共に、エプロンの小型化、シー
ル部材の長さの短縮化によるコストの低減及び作業時の
障害を回避することができる利点を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】車側空間に吸気ダクトの空気取入口が配置され
ている車両の斜視図
【図2】図1のA−A線拡大断面図
【図3】フェンダパネルの上部取付フランジがエプロン
の肩部にボルト締めされている部位の断面図
【図4】車側空間に吸気ダクトの空気取入口が配置され
ている従来の車両における問題点を説明する要部断面図
【図5】従来の車両における問題点を改善した現在車両
の要部断面図
【符号の説明】
1 エンジンフード 2 フェンダパネル 2a フェンダパネルの上部取付フランジ 3 ビード部 4 エプロン 4a エプロンの肩部 5 サイドメンバ 6 吸気ダクトの空気取入口 7 シール部材 7a シール部材7の先端の凹曲面 8 車側空間 9 凹段部 10 止め具 12 エンジンルーム 13 ボルト
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 25/16 B60R 13/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンルーム12内に設置されたエア
    クリーナの吸気ダクトの空気取入口6をエプロン4とフ
    ェンダパネル2で囲まれた車側空間8内に配置したもの
    において、前記フェンダパネル2の上部取付フランジ2
    a端に凸曲面のビード部3を設け、前記ビード部3の凸
    曲面に係合する凹曲面7aを先端に形成し、前記エンジ
    ンルーム12と前記車側空間8とを連通する前記フェン
    ダパネル2の上部取付フランジ2aとエプロン4との隙
    間Gを常に閉鎖するシール部材7を前記エプロン4のエ
    ンジンルーム12側の立面に固定し、エンジンフード1
    の開閉に拘わらず前記車側空間8内へエンジンルーム1
    2内の熱風の流入を防止したことを特徴とするフェンダ
    内空間部のシール構造。
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