JP3273320B2 - 方向切換弁、それによる消火栓装置の放出点検方法及びそれを備えた消火栓装置 - Google Patents

方向切換弁、それによる消火栓装置の放出点検方法及びそれを備えた消火栓装置

Info

Publication number
JP3273320B2
JP3273320B2 JP2000022931A JP2000022931A JP3273320B2 JP 3273320 B2 JP3273320 B2 JP 3273320B2 JP 2000022931 A JP2000022931 A JP 2000022931A JP 2000022931 A JP2000022931 A JP 2000022931A JP 3273320 B2 JP3273320 B2 JP 3273320B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
flow path
valve seat
opening
fire hydrant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2000022931A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001212256A (ja
Inventor
智宏 高比良
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nohmi Bosai Ltd
Original Assignee
Nohmi Bosai Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nohmi Bosai Ltd filed Critical Nohmi Bosai Ltd
Priority to JP2000022931A priority Critical patent/JP3273320B2/ja
Publication of JP2001212256A publication Critical patent/JP2001212256A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3273320B2 publication Critical patent/JP3273320B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fire-Extinguishing By Fire Departments, And Fire-Extinguishing Equipment And Control Thereof (AREA)
  • Indication Of The Valve Opening Or Closing Status (AREA)
  • Multiple-Way Valves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、流体の流通を所
望の方向に切り換える方向切換弁に関し、さらにはその
方向切換弁による消火栓装置の放出点検方法及びその方
向切換弁を備えた消火栓装置に関する。
【0002】
【従来の技術】方向切換弁は、流路の途中に設けられ、
その上流側或いは下流側において流体の流通方向を切換
可能にするものであり、従来より流路を備えた装置にお
いて様々な用途に用いられている。
【0003】図8は従来の切換弁を備えた流路の一例を
示す流路系統図である。同図に示す流路507におい
て、500は切換弁、501は流入口、502は第1流
出口、503は第2流出口、504は流入口501に接
続される上流側流路、505は第1の流出口502に接
続される下流側第1流路、506は第2流出口503に
接続される下流側第2流路である。切換弁500は、流
入口501から流入する流体を第2流出口503からは
流出させずに第1流出口502から流出させるか、或い
は第1流出口502からは流出させずに第2流出口50
3から流出させるかを切り換えることができるように構
成されている。したがって流路507は切換弁500の
下流側に下流側第1流路505と下流側第2流路506
という流体の流通方向を切り換えることができる2系統
の流路を備えていることとなる。
【0004】切換弁が様々な用途に用いられるものであ
ることは上記したが、その用途の一例に流路の保守点検
がある。即ち、図8に示す流路507を例に説明をすれ
ば、常時において流路507は上流側流路504から切
換弁500を介して下流側第1流路505に流体が流れ
るようになっているとして、流路507の保守点検をす
るために、切換弁500によって流体の流通方向を切り
換えて、即ち第1流出口502からの流体の流出を遮断
し下流側第1流路505へ流体が流れないようにすると
ともに、第2流出口503から流体を流出させ下流側第
2流路506へ流体が流れるようにして、流路の保守点
検を行うことがある。
【0005】しかしながら、上記のように流路の保守点
検のために切換弁を用いる場合には、切換弁によって流
通方向を切り換えて保守点検を行った後に、再度切換弁
によって流通方向を切り換えて常時における流通方向に
復帰させる必要がある。なぜなら流体の流通方向が常時
における流通方向でないとその流路を備えた装置がその
所期の機能を果たさないことがあるからである。
【0006】ところで、流路を備えた装置の一例に消火
栓装置がある。この消火栓装置は、トンネル等に設置さ
れ、消火用ホースを介してノズルから放出される消火剤
により発生した火災を消火する如く用いられるものであ
り、消火剤供給源から消火用ホースを介してノズルに至
る流路を構成中に備えている。
【0007】上記のような消火栓装置においては、消火
栓装置が所定の放出機能及び放出性能を保持しているか
否か、例えば消火用ホースを介してノズルより放出され
る消火剤の放出圧及び放出量が所定値を満たしているか
否かを点検する必要がある。
【0008】この出願の出願人は上記の如き消火栓装置
における放出点検のために三方切換弁を用いた消火栓装
置の放出点検方法等についての発明をこの出願に先だっ
て特許出願(特願平11−278051号)している。
この先の特許出願に係る発明によれば、消火栓装置の放
出点検の際に、三方切換弁によりその二次側流路を消火
用ホース側流路から放出点検装置側流路に切り換えて放
出点検を行うことができるが、放出点検作業後には、消
火栓装置がその所期の機能、即ち消火機能を果たすこと
ができるように三方切換弁によりその二次側流路を再度
切り換えて消火用ホース側流路に復帰させておく必要が
ある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の切換弁において
は、例えば上記した切換弁をその切換弁を備えた流路の
保守点検のために用いる場合のように、一方の流路から
他方の流路へ流体の流通方向を切り換えた後に再度流通
方向を切り換えて元の流路へ復帰させておく必要がある
場合がある。このような場合、流通方向の復帰操作をす
るのを忘れるとその流路を備えた装置が所期の機能を果
たすことができなくなることがあるので、そのようなこ
とがないように注意する必要がある。
【0010】上記のように切換弁を消火栓装置の放出点
検のために用いる場合には、流通方向の復帰操作をする
のを忘れると消火栓装置が消火機能を果たすことができ
なくなるので、特に注意が必要である。
【0011】この発明は、上記事情に鑑み、流通方向の
復帰操作をするのを忘れることがないようにすることが
できる方向切換弁を提供することを目的とする。
【0012】またこの発明は、流通方向の復帰操作をす
るのを忘れることがないようにすることができる方向切
換弁による消火栓装置の放出点検方法を提供することを
目的とする。
【0013】さらにこの発明は、流通方向の復帰操作を
するのを忘れることがないようにすることができる方向
切換弁を備えた消火栓装置を提供することを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するこの
発明について述べれば、それは、第1開口部と第2開口
部と第3開口部とを備えた方向切換弁において、該方向
切換弁は、該第1開口部に連通する第1内部通口と、該
第1内部通口に対向するとともに該第2開口部に連通す
る第2内部通口と、該第1内部通口の口縁に形成された
第1弁座と、該第2内部通口の口縁に形成された第2弁
座と、該第1弁座と該第2弁座との間を移動自在に設け
られた弁体と、該弁体を該第2弁座方向へ常時付勢する
付勢手段とを備えるものであり、該弁体は、常時におい
ては該第1開口部と該第3開口部とが連通する如く、該
付勢手段により該第1弁座より離間しつつ該第2弁座に
着座させられているものであり、また該弁体は、該第2
開口部より該第2内部通口を介して弁内部に流路接続装
置の挿入部が挿入されている状態においては、該流路接
続装置の挿入部によって移動させられて、該流路接続装
置内部と該第3開口部とが連通する如く、該第2弁座よ
り離間しつつ該第1弁座に着座させられているものであ
ることを特徴とする方向切換弁、である。
【0015】上記の方向切換弁の発明によれば、流路接
続装置の挿入部を第2開口部より第2内部通口を介して
弁内部に挿入すれば、それに伴って弁体が付勢手段の付
勢力に抗して移動して内部通口の第1弁座から離間し第
2内部通口の第2弁座に着座する。これにより、方向切
換弁においては、常時における状態、即ち第1開口部と
第3開口部とが第1内部通口を介して連通している状態
(第2開口部と第3開口部とは第2内部通口が弁体によ
り閉鎖されている状態にあるので連通していない。)か
ら弁内部に挿入された流路接続装置内部と第3開口部と
が連通している状態(第1開口部と第3開口部とは第1
内部通口が弁体により閉鎖されている状態にあるので連
通していない。)に変わるので、流路の流通方向が切り
換えられることとなる。逆に流路接続装置の挿入部を第
2開口部より引き抜けば、弁体は付勢手段の付勢力によ
り自動的に移動して第1内部通口の第1弁座より離間し
て第2内部通口の第2弁座に着座する。これにより、第
2開口部に挿入された流路接続装置内部と第3開口部と
が連通している状態から常時における状態に自動的に復
帰することとなる。したがって、例えば流路の保守点検
のために方向切換弁により流路の流通方向を切り換えた
としても、保守点検後に流路接続装置を方向切換弁から
引き抜けば方向切換弁の流通方向は常時における方向に
自動的に復帰することとなるので、方向切換弁の流通方
向の復帰操作をし忘れることはない。
【0016】また、消火栓弁と、該消火栓弁の二次側に
設けられ、先端部にノズルを有する消火用ホースと、該
消火用ホースの一次側に設けられた方向切換弁とを備え
た消火栓装置の放出点検方法であって、該方向切換弁
は、流入口と、消火用ホース側流路に接続される第1流
出口と、放出点検装置側流路に接続される第2流出口と
を備え、さらに、該第1流出口に連通する第1内部通口
と、該第1内部通口と対向するとともに該第2流出口に
連通する第2内部通口と、該第1内部通口の口縁に形成
された第1弁座と、該第2内部通口の口縁に形成された
第2弁座と、該第1弁座と該第2弁座との間を移動自在
に設けられた弁体と、該弁体を該第2弁座方向へ常時付
勢する付勢手段とを備えるものとし、該方向切換弁の該
弁体は、常時においては該第1流出口と該流入口とが連
通する如く、該付勢手段により該第1弁座より離間しつ
つ該第2弁座に着座させられているものであり、また該
方向切換弁の該弁体は、該第2流出口より該第2内部通
口を介して弁内部に放出点検装置の流路接続挿入部が挿
入されている状態においては該放出点検装置内部と該流
入口とが連通する如く、該第2弁座より離間しつつ該第
1弁座に着座させられているものとし、該方向切換弁の
該第2流出口より該第2通内部口を介して弁内部に該放
出点検装置の流路接続挿入部を挿入し、該方向切換弁の
二次側流路を該消火用ホース側流路から該放出点検装置
側流路に切り換えて、該放出点検装置により放出点検を
行うことを特徴とする消火栓装置の放出点検方法であ
る。
【0017】さらに、消火栓弁と、該消火栓弁の二次側
に設けられ、先端部にノズルを有する消火用ホースと、
該消火用ホースの一次側に設けられた方向切換弁とを備
えた消火栓装置であって、該方向切換弁は、流入口と、
消火用ホース側流路に接続される第1流出口と、放出点
検装置側流路に接続される第2流出口とを備え、さら
に、該第1流出口に連通する第1内部通口と、該第1内
部通口と対向するとともに該第2流出口に連通する第2
内部通口と、該第1内部通口の口縁に形成された第1弁
座と、該第2内部通口の口縁に形成された第2弁座と、
該第1弁座と該第2弁座との間を移動自在に設けられた
弁体と、該弁体を該第2弁座方向へ常時付勢する付勢手
段とを備えるものであり、該方向切換弁の該弁体は、常
時においては該第1流出口と該流入口とが連通する如
く、該付勢手段により該第1弁座より離間しつつ該第2
弁座に着座させられているものであり、また該方向切換
弁の該弁体は、該第2流出口より該第2内部通口を介し
て弁内部に放出点検装置の流路接続挿入部が挿入されて
いる状態においては該放出点検装置内部と該流入口とが
連通する如く、該第2弁座より離間しつつ該第1弁座に
着座させられているものであり、該消火栓装置は、該方
向切換弁の該第2流出口より該第2内部通口を介して弁
内部に該放出点検装置の流路接続挿入部が挿入され、該
方向切換弁の二次側流路が該消火用ホース側流路から該
放出点検装置側流路に切り換えられて、該放出点検装置
により放出点検が行われるものであることを特徴とする
消火栓装置である。
【0018】上記の消火栓装置の放出点検方法と消火栓
装置の発明によれば、消火栓装置の放出点検の際には、
放出点検装置の接続挿入部を方向切換弁の第2流出口よ
り第2内部通口を介して弁内部に挿入すれば、それに伴
って弁体が付勢手段に抗して移動して第1内部通口の第
1弁座より離間して第2内部通口の第2弁座に着座す
る。これにより、方向切換弁においては、常時における
状態、即ち第1流出口と流入口とが第1内部通口を介し
て連通している状態(第2流出口と流入口とは第2内部
通口が弁体により閉鎖されている状態にあるので連通し
ていない。)から弁内部に挿入された接続装置内部と流
入口とが連通している状態(第1流出口と流入口とは第
1内部通口が弁体により閉鎖されている状態にあるので
連通していない。)に変わることとなるので、それによ
り方向切換弁の二次側流路の流通方向が放出点検装置側
流路に切り換えられることとなり、放出点検装置による
消火栓装置の放出点検を行うことができるようになる。
放出点検作業後には放出点検装置の接続挿入部を方向切
換弁の第2流出口より引き抜けば、弁体は付勢手段の付
勢力により自動的に移動して第1内部通口の第1弁座よ
り離間し第2内部通口の第2弁座に着座する。これによ
り、方向切換弁においては、第2流出口に挿入された接
続装置内部と流入口とが連通している状態から常時にお
ける状態に自動的に戻ることとなるので、それにより方
向切換弁の二次側流路の流通方向が消火用ホース側流路
に切り換えられることとなる。したがって、消火栓装置
の放出点検のために方向切換弁の二次側流路の流通方向
を切り換えたとしても、保守点検後に放出点検装置を引
き抜けば方向切換弁の二次側流路の流通方向は常時にお
ける方向に自動的に復帰することとなるので、方向切換
弁の二次側流路の流通方向の復帰操作をし忘れることが
ない。
【0019】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を形態を図
1乃至7に基づき説明する。
【0020】先ずこの発明の方向切換弁及び消火栓装置
の実施の形態について説明する。なお、この発明の方向
切換弁を消火栓装置に適用する場合を例に以下において
説明するが、この発明の方向切換弁の適用は消火栓装置
に限定されるものではなく、消火栓装置以外の装置にも
適用が可能であることは勿論である。
【0021】図7において、1は、例えばトンネル等に
設置される消火栓装置であり、一次側より配管Pを介し
て、圧力調整弁2、消火栓弁3、方向切換弁4、先端部
にノズル6を有する消火用ホース5を備えている。ま
た、図示は省略するが、圧力調整弁2の一次側は給水源
に接続されており、その給水源から消火水の供給を受け
て消火栓装置1はノズル6より消火水を放出して火災の
消火を行うものである。なお、必要に応じて消火栓装置
1に消火薬剤供給源、例えば泡原液供給源を設け前記消
火水に泡原液を添加してノズル6より放出するようにし
てもよい。
【0022】7は、装置内部に流路を有する放出点検装
置であり、管状体73と、前記方向切換弁4に接続され
る流路接続挿入部71を備えるとともに、点検する消火
栓装置のノズルの種類に応じて適宜選択されるノズルを
接続可能なノズル接続端部72を備え、また、放出点検
装置7から放出される消火剤の放出圧を測定する圧力計
8を備えている。管状体73は、放出点検装置7の点検
時の取り扱い易さを考慮して柔軟な材質により形成さ
れ、例えば保形ホース又はゴムホース等により形成され
ている。さらに、この放出点検装置7は、ノズル接続端
部72に放出用ノズルが接続された状態において、前記
消火栓装置1における方向切換弁4から消火用ホース5
の放出用ノズル6に至る流路を流れる消火剤に生じる圧
力損失と同等の圧力損失を放出点検装置7内を流れる消
火剤に生じさせる如く構成されている。具体的には、図
示は省略するが、圧力調整手段、例えばオリフィスを放
出点検装置7内の流路中に備えている。なお、放出点検
装置7のノズル接続端部72に接続するノズルとして
は、点検の際に図7に示す様に消火栓装置1のノズル6
を移設して接続する様にしてもよい。
【0023】方向切換弁4は、図1にも示すように、第
3開口部の一例としての1つの流入口43と第1開口部
の一例としての第1流出口41と第2開口部の一例とし
ての第2流出口42とを備えている。流入口43には方
向切換弁4の一次側の配管Pが接続され、第1流出口4
1には前記消火用ホース5が配管Pを介して接続されて
いる。
【0024】この方向切換弁4は、常時、即ち火災待機
時においては、消火用ホース5を介してノズル6より消
火剤を放出して火災を消火することができるように、第
1流出口41と流入口43とが連通し、第2流出口42
と流入口43とは連通していない状態にある(詳細は後
記する。)。この状態にあれば、消火栓弁3を開放する
ことで、消火剤は方向切換弁4から消火用ホース5側の
流路に流れてノズル6から放出されることとなる。即ち
この状態にあれば、ノズル6から消火剤を火災に向けて
放出することが可能である。
【0025】また、方向切換弁4の第2の流出口42に
放出点検装置7の流路接続挿入部71が挿入されると、
放出点検装置7内部と流入口43とが連通し、第1流出
口41と流入口43とは連通していない状態にある(詳
細は後記する。)。即ち、方向切換弁4の二次側流路は
消火用ホース5側の流路から放出点検装置7側の流路に
切り換えられることとなる。この状態にあれば、消火栓
弁3を開放することで、放出点検装置7による消火栓装
置1の放出点検が可能となる。なお、本発明においては
方向切換弁4の二次側に放出点検装置7を接続して放出
点検を行うこととなるので、放出点検装置7により点検
できるのは、方向切換弁4を含めてその一次側にある構
成ということとなる(消火用ノズル6を放出点検装置7
に移設して点検をする場合は消火用ノズル6も点検でき
る。)。
【0026】なお方向切換弁4を設ける位置についてで
あるが、放出点検の際に消火用ホース5に通水させない
ためには、方向切換弁4は消火用ホース5の一次側であ
ればよいこととなる。ただし、好ましくは消火用ホース
5の一次側で且つ消火栓弁3の二次側の位置に方向切換
弁4を設けるのがよい。なぜなら消火栓弁3の二次側は
一次圧の高圧の加圧水が充填されていないので方向切換
弁4を設け易く、また放出点検の際に消火栓弁3の機能
及び性能を点検することができるという利点が得られる
からである。またさらに好ましくは消火用ホース5の一
次側で且つ圧力調整弁2の二次側がよい。なぜなら圧力
調整弁2の一次側に方向切換弁4を設ける場合は放出点
検装置7に圧力調整弁2と同等の減圧機能を有する手段
を設ける必要があるが圧力調整弁2の二次側であればそ
の様な減圧機能を有する手段を設ける必要がなく、また
放出点検の際に圧力調整弁2の機能及び性能を点検する
ことができるという利点が得られるからである。上記に
鑑み、本実施の形態においては、方向切換弁4を消火用
ホース5の一次側で且つ消火栓弁3及び圧力調整弁2の
二次側に設けることとした。
【0027】次に方向切換弁4の詳細な構成について説
明する。図1及び図2はその第1の実施の形態を示し、
図1は、中心線Cを境に図面上右側が放出点検装置7が
接続されている状態、図面上左側が接続されていない状
態を示している断面図であり、図2は図1の外観図であ
る。
【0028】図において、40は弁箱、41は第1流出
口、42は第2流出口、43は流入口であり、第1の流
出口41には消火用ホース5が配管Pを介して接続さ
れ、第2の流出口42には放出点検装置7の開口70を
備えた流路接続挿入部71が挿入接続され、流入口43
には方向切換弁4の一次側の配管Pが接続される。
【0029】45は、常時、即ち放出点検装置7が接続
されていない状態において第1流出口41に連通する第
1内部通口であり、その口縁には第1弁座46が設けら
れている。47は、第1内部通口45に対向するととも
に第2流出口42に連通する第2内部通口であり、その
口縁には第2弁座48が設けられている。
【0030】49は弁体であり、弁体49を貫通して設
けられたシャフト51にガイドされて第1内部通口45
と第2内部通口47の間を移動自在に設けられている。
この弁体49は、付勢手段の一例としての弾性体50
(例えばバネやゴム等)の弾性力により第2内部通口4
7に向けて付勢されており、常時(火災待機時)におい
ては、第2内部通口47を閉鎖する如く第2弁座48に
着座し、その状態が弾性体50の付勢力により保持され
ている。この状態にあれば、第1流出口41と流入口4
3とが連通する一方で、第2流出口42と流入口43と
は連通していない状態が保持されており、消火栓弁3を
開放することで、消火剤は方向切換弁4から消火用ホー
ス5側の流路に流れてノズル6から放出されることとな
り、火災消火が可能となる。
【0031】弁体49は、放出点検装置7の流路接続挿
入部71が第2流出口42より第2内部通口47を介し
て弁内部に挿入接続されている状態においては、第1内
部通口45に向けて弾性体50の付勢力に抗して移動し
第2弁座48より離間して第1内部通口45を閉鎖する
如く第1弁座46に着座することとなる。これにより、
放出点検装置7内部と流入口43とが流路接続挿入部7
1に設けられた開口70を介して連通する一方で、第1
流出口41と流入口43とは連通していない状態とな
り、方向切換弁4の二次側流路は消火用ホース5側の流
路から放出点検装置7側の流路に切り換えられることと
なる。この状態にあれば、消火栓弁3を開放すること
で、放出点検装置7による消火栓装置1の放出点検が可
能となる。
【0032】次に放出点検装置7の方向切換弁4への接
続手段についてであるが、方向切換弁4の二次側流路を
消火用ホース5側の流路から放出点検装置7側の流路に
切り換えることができ、そしてその状態を保持すること
のできる手段であればく、例えばネジ止め手段を用いて
もよいが、本実施の形態においては、その接続と取り外
しの作業を容易に行うことができるようにするために、
以下の如き構成を備えている。
【0033】即ち、方向切換弁4には、そのアタッチメ
ント部44の内周に先端突部52を形成し、またその外
周に周方向溝部53と第2流出口42側端部に至る長さ
方向溝部54とからなるL字状溝部55を形成する。
【0034】放出点検装置7には、その流路接続挿入部
71の外周に第1段部77と第2段部78とを形成し、
さらに流路接続挿入部71の外周に、内周に先端側突部
75と基端側突部76とを有し、流路接続挿入部71の
第2段部78を介してその長さ方向に摺動自在の外部ス
ライド74を設ける。外部スライド74の基端側突部7
6と流路接続挿入部71の第2段部78の基端81との
間に、流路接続挿入部71をその挿入側端部82方向に
向けて付勢する弾性体(バネ又はゴム等)79を設け
る。流路接続挿入部71と外部スライド74とは、常時
においては弾性体79の付勢力により流路接続挿入部7
1の第2段部78の先端80と外部スライド74の先端
側突部75とが当接している状態が保たれている。
【0035】流路接続挿入部71を方向切換弁4の第2
流出口42から挿入するときは、外部スライド74の先
端側突部75をアタッチメント部44のL字状溝部55
の長さ方向溝部54から挿入する。このとき、流路接続
挿入部71の第1段部77の先端84はアタッチメント
部44の先端突部52に当接しつつ挿入されることとな
り、外部スライド74は流路接続挿入部71に対してそ
の挿入側端部82方向に摺動することとなり、流路挿入
接続部71の第2段部78の先端80と外部スライド7
4の先端突部75との間が離れ、そこにアタッチメント
部44の基端56の挟持部83が形成される(これとと
もに流路接続挿入部71の挿入側端部82は方向切換弁
4の弁体49を押して移動させて第1弁座46に着座さ
せる。)。この状態で外部スライド74の先端突部75
をアタッチメント部44のL字状溝部55の周方向溝部
53に沿わせながら外部スライド74を周方向に回転さ
せる。これにより放出点検装置7の流路接続挿入部71
は方向切換弁4の弁内部に挿入され接続された状態がロ
ックされることとなる。なお、58、59、60はシー
ル用のOリングであり、また、弁体49が第1弁座46
に着座している状態は、流路接続装置71側の弾性体7
9の付勢力によって保たれており、そのため弾性体79
の付勢力は方向切換弁4の弾性体50の付勢力よりも強
いものとなっている。
【0036】流路接続挿入部71を方向切換弁4から取
り外すときは、外部スライド74を上記とは逆の周方向
に回転させ、外部スライド74の先端突部75を長さ方
向溝部54を通る状態にする。これにより、流路接続挿
入部71を方向切換弁4から引き抜くことができる。
【0037】放出点検装置7の方向切換弁4への接続手
段は上記に限定されるものではない。上記とは別の接続
手段を備えた方向切換弁4を以下に他の実施の形態とし
て説明する。なお、方向切換弁4の第1の実施の形態と
同じ名称及び機能を有する構成については同一図面符号
を付してその説明を省略する。
【0038】図3に示したのが、方向切換弁4の第2の
実施の形態を示したものである。尚、図3は、中心線C
を境に図面上右側が放出点検装置7が接続されている状
態、図面上右側が接続されていない状態を示している。
この第2の実施の形態は、上記第1の実施の形態におけ
るアタッチメント部44のL字状の溝部55に代えて、
周方向だけの溝部85を設けたものであり、それに対応
する如く流路接続挿入部71の外周にその溝部85に係
合する傾斜状爪部86を設けたものである。同図に示す
ようにアタッチメント部44の外周には周方向溝部85
が設けられており、流路接続挿入部71の外周には周方
向溝部85に係合する傾斜状爪部86を先端鈎状部87
に有するロック用第1外部スライド88と、ロック用第
1外部スライド88の傾斜状爪部86の周方向溝部85
への係合を解除するための鈎状解除部89を有する第2
外部スライド90を有している。第1外部スライド88
の傾斜状爪部86は、その底部91を第1外部スライド
88の内周より突出させ、第1外部スライド88の先端
鈎状部87内に設けられた弾性体(バネやゴム等)93
によって第1外部スライド88の内側に向けて付勢され
ている。
【0039】流路接続挿入部71を方向切換弁4の内部
に挿入すると、傾斜状爪部86は、アタッチメント部4
4の外周によって弾性体93の付勢力に抗して第1外部
スライド88の外側に向かう方向に移動し、底部91が
周方向溝部85に至った時点で弾性体93の付勢力によ
り元の位置に戻り、底部91が周方向溝部85に係合
し、流路接続挿入部71と第1外部スライド88との間
の挟持部83においてアタッチメント部44の基部56
が挟持されて、流路接続挿入部71が方向切換弁4に接
続されてロックされた状態となる。
【0040】流路接続挿入部71を方向切換弁4から取
り外すときは、第2外部スライド90をその基端94方
向に摺動させる。第2外部スライド90の鈎状解除部8
9の先端92は傾斜状爪部86を第1外部スライド88
の外側に向かう方向に移動させ、傾斜爪部86の底部9
1が周方向溝部85から外れるようにする。これによ
り、流路接続挿入部71を方向切換弁4から引き抜くこ
とで取り外すことができる。ここで操作者は、第2外部
スライド90をその基端94方向へ引く動作のワンアク
ションのみで流路接続挿入部71を取り外すことがで
き、第1の実施の形態のような回す動作を必要としな
い。
【0041】上記の第2の実施の形態のように方向切換
弁4のアタッチメント部44に周方向のみの溝部85を
設ける場合に、放出点検装置7の流路接続挿入部側71
側の構成としては、上記第2の実施の形態の如き構成の
他にも、例えば図4に示す如き構成もある。尚、図4
は、中心線Cを境に図面上右側が断面図であり、図面上
左側が外観図である。即ち、図4に示すように放出点検
装置7の流路接続挿入部71の外周には外部スライド9
6が設けられており、その先端97の内周には外部スラ
イド96の内側に突出する爪部98が形成されており、
さらに外部スライド96の先端97の内周と流路接続挿
入部71の第2段部78との間にはアタッチメント部4
4を挟む挟持部83が設けられている。さらに外部スラ
イダ96は開閉基部99を支点として先端97側を外部
スライダ96の内外方向に開閉する開閉部100が設け
られており、この開閉部100はねじりコイルバネ95
により外部スライダ96の内側に向かう方向に常時付勢
されている。101はレバーであり、このレバー101
を握るようにして外部スライド96の内側に向かう方向
に移動させると、開閉部100が外部スライド96の外
側に向かう方向に開くようになっている。この図4に示
す流路接続挿入部71を方向切換弁44に接続するとき
は、アタッチメント部44が爪部98のテーパー面に当
接することにより、外部スライド96の開閉部100を
開き、方向切換弁4のアタッチメント部44の基端56
を挟持部83内に収めつつ図示しないばねにより開閉部
100を閉じて爪部98が周方向溝部85に係合するよ
うにすれば、流路接続挿入部71が方向切換弁4に接続
されてロックされた状態となる。逆に流路接続挿入部7
1を方向切換弁4から取り外すときには、レバー101
を用いてレバー101を握ることで外部スライド96の
開閉部100を開いて爪部98がアタッチメント部44
の周方向溝部85に係合しないようにする。後は流路接
続挿入部71を方向切換弁4から引き抜くことで取り外
すことができる。
【0042】また、方向切換弁4の溝部85に対して爪
部98が嵌まる代わりにボールを用いてもよく、アタッ
チメント部44の外周と同径の内部スライドで常時ボー
ルを押さえ、アタッチメント部44に当接して溝部85
にボールが位置するときにボールが嵌まる構造とするこ
とができ、その際にボールを弾性体で付勢せずに、ボー
ルの逆側にボールを押し込む段部を備える外部スライド
を設けて、外部スライドの操作でボールの嵌合を確認で
きるようにしてもよい。
【0043】さらに上記の第1の実施の形態のように、
方向切換弁4のアタッチメント部44にL字状溝部55
を設ける場合の、上記第1の実施の形態とは別の実施の
形態を方向切換弁4の第3の実施の形態として図5及び
図6に基づき説明する。なお、図5は中心線Cを境に図
面上右側が方向切換弁4に放出点検装置7の流路接続挿
入部71が接続されている状態を、図面上左側が接続さ
れていない状態を示す断面図であり、図6は、方向切換
弁4に接続されていない状態における放出点検装置7の
流路接続挿入部71のみを示し、中心線Cを境に右側が
断面図、左側が外観図を示している。
【0044】図5に示すように、方向切換弁4のアタッ
チメント部44の内周には第1の突部102と第2の突
部103とが形成されており、アタッチメント部44の
外周には上記第1の実施の形態と同様にL字状の溝部が
形成されいてる。
【0045】流路接続挿入部71には、図5及び図6に
示すように、その外周に第1段部104と第2段部10
5とが形成されており、さらにその外周に、流路接続挿
入部71の長さ方向に摺動自在の保護カバー106と、
保護カバーストッパ部107と、流路接続挿入部71の
長さ方向に摺動自在の外部スライド108とが順次設け
られている。保護カバー106の基端側突部111と第
2段部105との間には保護カバー106をその先端1
09方向に付勢する弾性体(バネやゴム等)117が設
けられており、外部スライド108の基端側突部112
と第2段部105との間には流路接続挿入部71をその
挿入側端部82方向に付勢する弾性体(バネやゴム等)
118が設けられている。常時において保護カバー10
6は、その基端突部111が図6に示すように保護カバ
ーストッパ部107の突部113に係合することで、流
路接続挿入部71の挿入側端部82側を覆う如き位置に
保持されている。また常時において外部スライド108
はその先端側突部114が保護カバーストッパ部107
の先端115に係合する位置に保持されている。
【0046】流路接続挿入部71を方向切換弁4に接続
するときは、流路接続挿入部71を第2流出口42から
挿入すると、第1段部104の先端110と保護カバー
106の先端109がアタッチメント部44の内周の第
1段部102と第2段部103とにそれぞれ当接し、外
部スライド108はその先端116方向に摺動し、外部
スライド108の先端側突部114と保護カバーストッ
パ部107の先端115との間が離れてアタッチメント
部44の基端56の挟持部83が形成される。この状態
で外部スライド108の先端側突部114をアタッチメ
ント部44のL字状溝部55の長さ方向溝部54に挿入
し、さらに周方向溝部53に沿わせながら外部スライド
108を周方向に回転させる。これにより図6に示すよ
うにアタッチメント部44の基部56は挟持部83に挟
持され、外部スライド108の先端側突部114がアタ
ッチメント部44の周方向溝部53に係合している状態
となり、その状態が弾性体118の付勢力により保持さ
れており、放出点検装置7の流路接続挿入部71は方向
切換弁4の弁内部に挿入され接続された状態がロックさ
れることとなる。
【0047】次に上記の如く構成される方向切換弁4を
備えた消火栓装置1を用いて実施するこの発明の消火栓
装置の放出点検方法の実施の形態について説明する。
【0048】この発明の消火栓装置の放出点検方法は以
下の如き行程により実施される。行程1:消火栓装置1
の方向切換弁4の第2流出口42に放出点検装置7の流
路接続挿入部71を接続する(これにより方向切換弁4
の二次側流路は放出点検装置7側の流路に自動的に切り
換わる。)。行程2:消火栓装置1の消火栓弁3を開放
状態にする。行程3:放出点検装置7より消火剤を放出
し、その放出圧力を圧力計8により計測して、消火栓装
置1の放出圧力が所定の値を満たしているかを点検す
る。行程4:放出点検作業終了後は、放出点検装置7の
流路接続挿入部を方向切換弁4の第2流出口42から取
り外す(。これにより方向切換弁4の二次側流路は消火
用ホース5側の流路に自動的に切り換わって復帰す
る。)。
【0049】上記の如き放出点検を行うことにより消火
栓装置1における方向切換弁4を含めてその一次側の構
成、即ち方向切換弁4、消火栓弁3、圧力調整弁2及び
これらを連結する配管Pが、さらにはノズル6を放出点
検装置7に移設して点検を行った場合にはノズル6が所
定の機能及び性能を保持しているかを放出圧力を測定す
ることにより点検することができる。
【0050】なお、図7において、消火栓装置1の配管
Pには、給水される一次側から、圧力調整弁2、消火栓
弁3、方向切換弁4となっているが、圧力調整弁2と消
火栓弁3との位置が入れ換わってもよく、圧力調整弁2
が消火栓弁3の二次側にある方が常時調圧を機能しなく
てよい。
【0051】放出点検作業終了後には放出点検装置7の
流路接続挿入部71を方向切換弁4の第2流出口42か
ら引き抜けば、方向切換弁4の二次側流路の流通方向が
放出点検装置7側流路から消火用ホース5側流路に自動
的に切り換えられることとなる。したがって、消火栓装
置1の放出点検のために方向切換弁4の二次側流路の流
通方向を切り換えたとしても、保守点検後に放出点検装
置7を引き抜けば方向切換弁4の二次側流路の流通方向
は常時における方向に自動的に復帰することとなるの
で、方向切換弁4の二次側流路の流通方向の復帰操作を
し忘れることがない。
【0052】また、上記の如き放出点検を行うことによ
り、消火用ホース5には通水させずに放出点検を行うこ
とができる。このため、放出点検作業後に消火用ホース
5を全て引き出して消火用ホース5内の残水を排出する
必要はなく、また、引き出した消火用ホース5を再度巻
き込んで収容し直す必要もない。
【0053】
【発明の効果】この発明は上記の如く構成したので、以
下の如き効果を得ることができる。
【0054】この発明の方向切換弁によれば、例えば流
路の保守点検のために方向切換弁により流路の流通方向
を切り換えたとしても、保守点検後に流路接続装置を方
向切換弁から引き抜けば、方向切換弁の流通方向は常時
における方向に自動的に復帰することとなるので、方向
切換弁の流通方向の復帰操作をし忘れることはない。
【0055】この発明の消火栓装置の放出点検方法と消
火栓装置によれば、消火栓装置の放出点検のために方向
切換弁の二次側流路の流通方向を切り換えたとしても、
保守点検後に放出点検装置を引き抜けば、方向切換弁の
二次側流路の流通方向は常時における方向に自動的に復
帰することとなるので、方向切換弁の二次側流路の流通
方向の復帰操作をし忘れることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の方向切換弁の第1の実施の形態を示
すもので、流路接続挿入部が接続されている状態とされ
ていない状態を示す断面図である。
【図2】図1の外観図である。
【図3】この発明の方向切換弁の第2の実施の形態を示
すもので、流路接続挿入部が接続されている状態とされ
ていない状態を示す断面図である。
【図4】この発明の第2の実施の形態における方向切換
弁に接続される、第2の実施の形態における流路接続挿
入部とは別の形態の流路接続部を示す一部断面図であ
る。
【図5】この発明の方向切換弁の第3の実施の形態を示
すもので、流路接続挿入部が接続されている状態とされ
ていない状態を示す断面図である。
【図6】この発明の第3の実施の形態における方向切換
弁に接続される流路接続挿入部を示すもので、方向切換
弁に接続されていない状態における一部断面図である。
【図7】この発明の方向切換弁を備えた消火栓装置の実
施の形態を示す概略図である。
【図8】従来の方向切換弁を示す流路系統図である。
【符号の説明】
1 消火栓装置 2 圧力調整弁 3 消火栓弁 4 方向切換弁 5 消火用ホース 6 ノズル 7 放出点検装置 41 第1流出口(第1開口部) 42 第2流出口(第2開口部) 43 流入口(第3開口部) 45 第1内部通口 46 第1弁座 47 第2内部通口 48 第2弁座 49 弁体 50 弾性体(付勢手段) 71 流路接続挿入部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A62C 35/68 A62C 37/50 F16K 11/044 F16K 37/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1開口部と第2開口部と第3開口部と
    を備えた方向切換弁において、 該方向切換弁は、該第1開口部に連通する第1内部通口
    と、該第1内部通口に対向するとともに該第2開口部に
    連通する第2内部通口と、該第1内部通口の口縁に形成
    された第1弁座と、該第2内部通口の口縁に形成された
    第2弁座と、該第1弁座と該第2弁座との間を移動自在
    に設けられた弁体と、該弁体を該第2弁座方向へ常時付
    勢する付勢手段とを備えるものであり、 該弁体は、常時においては該第1開口部と該第3開口部
    とが連通する如く、該付勢手段により該第1弁座より離
    間しつつ該第2弁座に着座させられているものであり、 また該弁体は、該第2開口部より該第2内部通口を介し
    て弁内部に流路接続装置の挿入部が挿入されている状態
    においては、該流路接続装置の挿入部によって移動させ
    られて、該流路接続装置内部と該第3開口部とが連通す
    る如く、該第2弁座より離間しつつ該第1弁座に着座さ
    せられているものであることを特徴とする方向切換弁。
  2. 【請求項2】 消火栓弁と、該消火栓弁の二次側に設け
    られ、先端部にノズルを有する消火用ホースと、該消火
    用ホースの一次側に設けられた方向切換弁とを備えた消
    火栓装置の放出点検方法であって、 該方向切換弁は、流入口と、消火用ホース側流路に接続
    される第1流出口と、放出点検装置側流路に接続される
    第2流出口とを備え、さらに、該第1流出口に連通する
    第1内部通口と、該第1内部通口と対向するとともに該
    第2流出口に連通する第2通口と、該第1内部通口の口
    縁に形成された第1弁座と、該第2内部通口の口縁に形
    成された第2弁座と、該第1弁座と該第2弁座との間を
    移動自在に設けられた弁体と、該弁体を該第2弁座方向
    へ常時付勢する付勢手段とを備えるものとし、 該方向切換弁の該弁体は、常時においては該第1流出口
    と該流入口とが連通する如く、該付勢手段により該第1
    弁座より離間しつつ該第2弁座に着座させられているも
    のであり、 また該方向切換弁の該弁体は、該第2流出口より該第2
    内部通口を介して弁内部に放出点検装置の流路接続挿入
    部が挿入されている状態においては該放出点検装置内部
    と該流入口とが連通する如く、該第2弁座より離間しつ
    つ該第1弁座に着座させられているものとし、 該方向切換弁の該第2流出口より該第2内部通口を介し
    て弁内部に該放出点検装置の流路接続挿入部を挿入し、
    該方向切換弁の二次側流路を該消火用ホース側流路から
    該放出点検装置側流路に切り換えて、該放出点検装置に
    より放出点検を行うことを特徴とする消火栓装置の放出
    点検方法。
  3. 【請求項3】 消火栓弁と、該消火栓弁の二次側に設け
    られ、先端部にノズルを有する消火用ホースと、該消火
    用ホースの一次側に設けられた方向切換弁とを備えた消
    火栓装置であって、 該方向切換弁は、流入口と、消火用ホース側流路に接続
    される第1流出口と、放出点検装置側流路に接続される
    第2流出口とを備え、さらに、該第1流出口に連通する
    第1内部通口と、該第1内部通口と対向するとともに該
    第2流出口に連通する第2内部通口と、該第1内部通口
    の口縁に形成された第1弁座と、該第2内部通口の口縁
    に形成された第2弁座と、該第1弁座と該第2弁座との
    間を移動自在に設けられた弁体と、該弁体を該第2弁座
    方向へ常時付勢する付勢手段とを備えるものであり、 該方向切換弁の該弁体は、常時においては該第1流出口
    と該流入口とが連通する如く、該付勢手段により該第1
    弁座より離間しつつ該第2弁座に着座させられているも
    のであり、 また該方向切換弁の該弁体は、該第2流出口より該第2
    内部通口を介して弁内部に放出点検装置の流路接続挿入
    部が挿入されている状態においては該放出点検装置内部
    と該流入口とが連通する如く、該第2弁座より離間しつ
    つ該第1弁座に着座させられているものであり、 該消火栓装置は、該方向切換弁の該第2流出口より該第
    2内部通口を介して弁内部に該放出点検装置の流路接続
    挿入部が挿入され、該方向切換弁の二次側流路が該消火
    用ホース側流路から該放出点検装置側流路に切り換えら
    れて、該放出点検装置により放出点検が行われるもので
    あることを特徴とする消火栓装置。
JP2000022931A 2000-01-31 2000-01-31 方向切換弁、それによる消火栓装置の放出点検方法及びそれを備えた消火栓装置 Expired - Lifetime JP3273320B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000022931A JP3273320B2 (ja) 2000-01-31 2000-01-31 方向切換弁、それによる消火栓装置の放出点検方法及びそれを備えた消火栓装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000022931A JP3273320B2 (ja) 2000-01-31 2000-01-31 方向切換弁、それによる消火栓装置の放出点検方法及びそれを備えた消火栓装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001230679A Division JP4391045B2 (ja) 2001-07-30 2001-07-30 消火栓装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001212256A JP2001212256A (ja) 2001-08-07
JP3273320B2 true JP3273320B2 (ja) 2002-04-08

Family

ID=18549161

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000022931A Expired - Lifetime JP3273320B2 (ja) 2000-01-31 2000-01-31 方向切換弁、それによる消火栓装置の放出点検方法及びそれを備えた消火栓装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3273320B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008079736A (ja) * 2006-09-26 2008-04-10 Togami Electric Mfg Co Ltd 流路切替弁装置

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100749568B1 (ko) * 2006-09-07 2007-08-16 주식회사 엔케이 연기감지 및 소화약제 방출용 3방향 밸브
JP2009254907A (ja) * 2009-08-10 2009-11-05 Nohmi Bosai Ltd 消火栓装置
JP5529664B2 (ja) * 2010-07-29 2014-06-25 ホーチキ株式会社 一斉開放弁
JP2018029758A (ja) * 2016-08-24 2018-03-01 能美防災株式会社 消火栓装置
JP6893776B2 (ja) * 2016-12-05 2021-06-23 ホーチキ株式会社 消火システム
JP7384590B2 (ja) * 2019-08-06 2023-11-21 日本ドライケミカル株式会社 流路切替弁及び消火栓
JP7446856B2 (ja) 2020-03-03 2024-03-11 ホーチキ株式会社 放水試験測定システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008079736A (ja) * 2006-09-26 2008-04-10 Togami Electric Mfg Co Ltd 流路切替弁装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001212256A (ja) 2001-08-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3273320B2 (ja) 方向切換弁、それによる消火栓装置の放出点検方法及びそれを備えた消火栓装置
US2742052A (en) Valved service outlet
JP2010019412A (ja) 流体パイプに流監視装置を挿入するツールセットおよびその設置方法
US5520485A (en) Power inflator assembly for buoyancy compensator
US4638835A (en) Automatic overflow control apparatus for the pipeline passage
JP2001340485A (ja) 差圧式開放弁および開放式スプリンクラー設備
JP2002126119A (ja) 消火栓装置及び流路切替機構
JP5150710B2 (ja) 逆止弁付き継ぎ手
JP2009254907A (ja) 消火栓装置
JP7449149B2 (ja) 流路切替弁、アタッチメント及び消火栓
JPH04269976A (ja) 消火栓装置の自動調圧式開閉弁
JPH0649862U (ja) ガス栓
JPS633513Y2 (ja)
JP2008027206A (ja) バルブ装置
JP4675577B2 (ja) 逆止弁付き継ぎ手
JP2001336654A (ja) ガス放出防止器
JPS6243526Y2 (ja)
JP2761739B2 (ja) 待期式自動開閉弁
JP4601402B2 (ja) ガスの流量検出装置
JP2003074095A (ja) 残水逃し機構
JP3083085U (ja) 流体供給用の高圧連結ホース
JP2761738B2 (ja) 待期式自動開閉弁
KR200335492Y1 (ko) 수도관에 탈장착 가능한 비상용 물소화기
JP2023175185A (ja) 消防用ホースの試験装置及び試験方法
JPS6139150Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3273320

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090201

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100201

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110201

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120201

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130201

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140201

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term