JP2023175185A - 消防用ホースの試験装置及び試験方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】消防用ホースの破損確認試験を容易に行える試験装置を提供する。【解決手段】流路切替弁2とキャップ4とを備え、流路切替弁2は、流入路21、第1流出路22及び第2流出路23が内部に設けられた弁箱20と、第1流出路22及び第2流出路23のいずれか一方を閉鎖することが可能な弁体100と、第2流出路23の中心軸に沿った付勢力によって、弁体100に第2流出路23を閉鎖させることが可能なスプリング80と、を備え、キャップ4は、第2流出路23の二次側に結合されたときに、スプリング80の付勢力に対抗して、弁体100を第2流出路23から離反する方向へ移動させることにより、第1流出路22を閉鎖させる位置に弁体100を配置し、及びキャップ4は、消防用ホースが破損しているか否かを確認するために、消防用ホースの内部に注入された空気圧に耐え得る結合力を有し、空気圧に抗して、第1流出路22を閉鎖させる位置に弁体100を固定する。【選択図】図6

Description

本発明は、空気圧によって消防用ホースが破損しているか否かを確認するための消防用ホースの試験装置及び試験方法に関する。
屋内又は屋外に設置される消火栓、連結送水管、消防車などには、消防用ホースが装備されている。消防用ホースが破損しているか否かを確認するために、従来から空気圧による破損確認試験が行われている。例えば、特開2010-261729号公報、及び特開2014-14705号公報には、消火栓用ホース試験装置が記載されている。この消火栓用ホース試験装置は、メンテナンス用装置、第1及び第2試験治具を備える。
メンテナンス用装置は、水の流入路である1次ポートと、水の流出路である2次ポートと、1次ポートと2次ポートを仕切る隔壁とを備える。1次ポートの上壁には、第1治具取付口が設けられる。2次ポートの下壁には、第2治具取付口が設けられる。隔壁には、弁穴が設けられる。第1治具取付口、第2治具取付口及び弁穴は、いずれも同じ直径の円形の穴であり、同じ中心軸上に位置する。1次ポートは、消火栓弁の2次側に接続される。2次ポートは、消火栓用ホースの継手に接続される。第1及び第2治具取付口は、それぞれ蓋によって塞がれる。
第1試験治具は、ホース差込継手、空気注入弁、レギュレータ及び圧力計を備える。ホース差込継手には、T字継手を介して、空気注入弁と圧力計とがそれぞれ接続される。空気注入弁には、レギュレータが接続される。ホース差込継手には、ノズルを外した状態の消火栓用ホースが接続される。レギュレータには、消火栓用ホースの内部に空気圧を注入するためのコンプレッサが接続される。
第2試験治具は、スリーブ、Oリング、アダプタ及び空気抜き弁を備える。スリーブは、メンテナンス用装置の第1治具取付口及び弁穴、又は第2治具取付口及び弁穴に挿入することが可能な直径の円筒管である。スリーブの先端には、Oリングが装着される。アダプタは、スリーブの後端に接続され、スリーブ内に連通する内部通路が形成される。空気抜き弁は、配管を介して、アダプタの内部通路に接続される。
消火栓用ホースの破損確認試験を行う場合は、第2試験治具のスリーブを、メンテナンス用装置の第1治具取付口に挿入する。これにより、メンテナンス用装置の弁穴が、スリーブの先端のOリングによって閉鎖され、メンテナンス用装置の2次ポートが、第2試験治具のスリーブ内に連通する。メンテナンス用装置の1次ポートは、2次ポートと遮断される。この状態で、第1試験治具の空気注入弁を開放し、消火栓用ホースの内部に空気圧を注入する。空気圧の注入が完了した後、空気注入弁を閉鎖し、消火栓用ホースの内部に注入された空気圧を保持する。第1試験治具の圧力計によって、消火栓用ホースの内部に保持された空気圧を測定し、消火栓用ホースが破損しているか否かを確認する。
特開2010-261729号公報 特開2014-14705号公報 特開2021-25600号公報 特開2021-173296号公報
上述した従来の消火栓用ホース試験装置は、メンテナンス用装置の構成が簡単である反面、第2試験治具の構成が複雑であるという問題がある。第2試験治具は、アダプタの一方に円筒管であるスリーブが突出し、アダプタの他方に配管を介して空気抜き弁が垂直に接続された構成となっている。このような第2試験治具は、全体が一方向に長く延び、且つ構成部品の全てが金属製で相当の重量を有するために、メンテナンス用装置に着脱するときの取り扱いに労力を要する。また、消火栓用ホースの破損確認試験を行わない平常時には、消火栓の格納箱内に、第2試験治具の保管場所を確保しなければならない。
また、従来の消火栓用ホース試験装置は、第2試験治具をメンテナンス用装置に着脱するために手間を要するという問題がある。具体的に、消火栓用ホースの破損確認試験を行う場合には、メンテナンス用装置の第1治具取付口を閉鎖している蓋を外す工程と、第2試験治具のスリーブを第1治具取付口に挿入する工程と、第2試験治具のアダプタを第1治具取付口に圧入するか、又はアダプタ側の雄ねじを第1治具取付口の雌ねじに螺合させる工程と、を経なければならない。
さらに、消火栓は、消火栓用ホースの破損確認試験とは別に、消火栓の放水試験を行うことが義務付けられている。従来の消火栓用ホース試験装置を用いて消火栓の放水試験を行う場合には、スリーブの壁部に複数の孔を穿設した別の構成の第2試験治具(水圧試験治具)を用意しなければならない。この別の構成の第2試験治具もまた、上記と全く同様の問題を抱えており、消火栓の放水試験にも、第2試験治具をメンテナンス用装置に着脱するための労力と手間を要する。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、流路切替弁の第2流出路の二次側にキャップを結合させるだけで、流路切替弁を試験状態に切り替えることができ、消防用ホースの破損確認試験を極めて容易且つ迅速に行うことを可能とする消防用ホースの試験装置及び試験方法を提供することを目的とする。
(1)上記目的を達成するために、本発明の消防用ホースの試験装置は、空気圧によって消防用ホースが破損しているか否かを確認するための消防用ホースの試験装置であって、一の流入路から流入した流体の流れを第1流出路又は第2流出路のいずれか一方に切り替えることが可能な流路切替弁と、前記第2流出路の二次側に結合することが可能なキャップと、を備え、前記流路切替弁は、前記流入路、前記第1流出路及び前記第2流出路が内部に設けられた弁箱と、前記第1流出路及び前記第2流出路のいずれか一方を閉鎖することが可能な弁体と、前記第2流出路の中心軸に沿った付勢力によって、前記弁体に前記第2流出路を閉鎖させることが可能なスプリングと、を備え、前記キャップは、前記第2流出路の二次側に結合されたときに、前記スプリングの付勢力に対抗して、前記弁体を前記第2流出路から離反する方向へ移動させることにより、前記第1流出路を閉鎖させる位置に前記弁体を配置し、及び前記キャップは、前記消防用ホースが破損しているか否かを確認するために、前記消防用ホースの内部に注入された空気圧に耐え得る結合力を有し、前記空気圧に抗して、前記第1流出路を閉鎖させる位置に前記弁体を固定する。
(2)好ましくは、上記(1)の消防用ホースの試験装置において、前記流路切替弁は、前記第2流出路に連絡する略円筒状の差し金具と、前記差し金具の外側に装着された押し輪とをさらに備え、前記押し輪の一端外周には、前記押し輪を前記差し金具の外周面に沿って移動させるためのフランジが設けられ、前記差し金具の先端外周には、直径方向に均等に突出し、且つ前記押し輪の移動を制限することが可能な段部が形成される。
(3)好ましくは、上記(2)の消防用ホースの試験装置において、前記キャップは、前記差し金具の前記段部が挿入される略円筒状の側壁、及び前記差し金具の先端開口を塞ぐ略円形の天壁を有する受け金具と、前記受け金具の先端部の外側に装着され、前記差し金具の前記段部の直径と略等しい内径の先端部を有する締め輪と、前記受け金具の先端部と前記締め輪の先端部との間に設けられ、前記受け金具の先端部の直径方向に移動することが可能な複数の爪と、を備える。
(4)好ましくは、上記(3)の消防用ホースの試験装置において、前記キャップは、前記受け金具の前記側壁の内面に沿って設けられ、前記差し金具の前記段部の外周面に密着する略環状のパッキンを備え、前記パッキンによって、前記第2流出路の内外の空気の流通を遮断する。
(5)好ましくは、上記(4)の消防用ホースの試験装置において、前記パッキンは、外側に位置する略環状の第1壁部と、内側に位置する略環状の第2壁部とを一体成形した構成であり、全周にわたって略U字形の断面を有し、前記第1壁部が前記受け金具の前記側壁の内面に接触し、前記第2壁部が前記差し金具の前記段部の外周面に接触し、前記第2流出路内の圧力が上昇したときに、前記第2壁部が内側に変形することによって、前記差し金具の前記段部の外周面に密着する。
(6)好ましくは、上記(1)の消防用ホースの試験装置において、前記キャップには、前記第2流出路の二次側に結合することが可能な雌ねじ又は雄ねじが設けられ、前記雌ねじ又は前記雄ねじの結合力によって、前記第1流出路を閉鎖させる位置に前記弁体を固定する。
(7)好ましくは、記(1)~(6)のいずれかに記載の消防用ホースの試験装置において、前記消防用ホースの内部に空気圧を注入するための空気圧注入装置を備え、前記空気圧注入装置は、空気を圧縮するためのコンプレッサと、前記コンプレッサの二次側に接続される空気注入弁と、前記空気注入弁の二次側に接続される圧力計と、前記圧力計の二次側に接続される空気抜き弁と、を含み、前記空気抜き弁の二次側が、前記消防用ホースの出口に接続される。
(8)上記目的を達成するために、本発明の消防用ホースの試験方法は、上記(7)に記載の消防用ホースの試験装置を用いた消防用ホースの試験方法であって、前記流路切替弁の前記第2流出路の二次側に前記キャップを結合する工程、前記流路切替弁の前記第1流出路の二次側に入口が接続された前記消防用ホースの出口から内部に空気圧を注入する工程、前記消防用ホースの内部に注入された空気圧を保持する工程、前記消防用ホースの内部に保持された空気圧を測定する工程、を含む。
本発明の消防用ホースの試験装置及び試験方法によれば、流路切替弁の第2流出路の二次側にキャップを結合させるだけで、流路切替弁を試験状態に切り替えることができ、消防用ホースの破損確認試験を極めて容易且つ迅速に行うことが可能となる。
図1(a)は、本発明の実施形態に係る消防用ホースの試験装置及び試験方法が適用される消火栓を示す正面図である。図1(b)は、上記消火栓の内部の構成を示す概略図である。 図2は、本実施形態の消防用ホースの試験装置を構成する流路切替弁を示す断面図である。 図3は、上記流路切替弁の主な構成要素を示す分解斜視図である。 図4は、本実施形態の消防用ホースの試験装置を構成するキャップを示すものであり、図4(a)は平面図、図4(b)は正面図、図4(c)は縦断面図である。 図5は、上記消火栓の消火時における上記流路切替弁の状態を示す断面図である。 図6は、消防用ホースの試験時における上記流路切替弁の状態を示す断面図である。 図7は、本発明の実施形態に係る消防用ホースの試験装置及び試験方法を示す概略図である。
以下、本発明の実施形態に係る消防用ホースの試験装置及び試験方法について、図面を参照して説明する。本実施形態では、消防用ホースの試験装置を構成する流路切替弁及びキャップが消火栓に組み込まれており、試験装置は、消火栓に装備された消防用ホースの破損確認試験を行うために用いられる。
1.消火栓
図1(a)において、本実施形態の消火栓1は、例えば、道路用トンネル内に設置されており、トンネル内で発生した火災に対する初期消火に用いられる。消火栓1は、消火栓扉10A、消火器扉10B及び保守用扉10Cを備える。消火栓扉10Aの内側には、図1(b)に示す各種の弁15、16、19、2、消防用ホース17、消防用ノズル18、キャップ4及び開閉レバー15aなどが収納される。消火栓扉10Aは、ハンドル11aを操作して手動で開くことが可能である。消火栓扉10Aは、例えば、扉の下辺を中心にして上から下へ開く。消火栓扉10Aの裏面には、消防用ホース17に接続された状態の消防用ノズル18が着脱自在に保持される。また、開閉レバー15aは、消火栓扉10Aの裏面に設置されている。消火栓扉10Aの内側の各種の弁15、16、19、2については、後述する。
消火器扉10Bの内側には、図示しない消火器が収納される。消火器扉10Bは、ハンドル11bを操作して手動で開くことが可能である。消火器扉10Bは、例えば、扉の左辺を中心して右から左へ開く。消火器扉10Bと保守用扉10Cとの間には、赤色表示灯12及び通報ボタン13が設けられている。赤色表示灯12は、常時点灯しており、遠方からでも消火栓1の設置場所を特定することが可能となっている。通報ボタン13を押すと発信信号が送信される。この発信信号は、図示しない監視室の受信機に受信され、火災や事故を通報する信号として処理される。
ここで、図1(b)に示される各種の弁15、16、19、2について、図示しないポンプから供給される水の流れに沿って説明する。消火栓1の右側面には、消火栓接続口14が配置されている。ポンプから供給される水は、消火栓接続口14に接続された図示しない配管を介して、消火栓1に供給される。
消火栓1内において、消火栓接続口14には、消火栓弁15、自動調圧弁16、自動排水弁19及び流路切替弁2が、この順番で接続される。消火栓弁15は、作業者が開閉レバー15aを操作することにより、開閉動作する。開閉レバー15aが閉鎖位置から開放位置に操作されると、消火栓弁15が解放状態になる。このときの開閉レバー15aの操作に連動して、図示しないリミットスイッチから発信信号が送信される。この発信信号は、図示しない監視室の受信機に受信され、受信機からポンプを起動させるための命令信号が送信される。この命令信号に基づいてポンプが起動し、水の供給が開始される。これにより、配管内の圧力が上昇する。自動調圧弁16は、一次側配管内の圧力が指定の範囲内で変動したときに、自動的に二次側配管内の圧力を指定の範囲内に調整する。水は、自動調圧弁16から流路切替弁2を介して、消防用ホース17に供給され、消防用ノズル18から放出される。自動調圧弁16は、例えば、一次側配管内の圧力が0.47~1.77MPaの範囲内で変動したときに、消防用ノズル18の放水圧力が0.29MPa以上0.35MPa以下となるように、二次側配管内の圧力を自動的に調整する。
自動排水弁19は、自動調圧弁16の二次側配管に接続され、配管内の水圧に応じて自動的に開閉する。すなわち、消火栓1の待機時は、配管内の水圧が所定の値より低くなり、自動排水弁19は開放状態となる。一方、消火栓1の消火時及び点検時は、配管内の水圧が所定の値より高くなり、自動排水弁19は閉鎖状態となる。このような自動排水弁19によって、消火栓1の使用後に配管内の残水が自動的に排出され、配管が乾いた状態に保たれる。
2.流路切替弁
次に、本実施形態の流路切替弁2の構成について、図2及び図3を参照して説明する。本実施形態の流路切替弁2は、本出願人らの特許出願に係る特開2021-25600号公報、及び特開2021-173296号公報に記載されているものと同一の構成になっている。本実施形態の流路切替弁2は、これらの公報に記載された2つの機能に加え、新たに3つ目の機能を発揮する。第1に、流路切替弁2は、消火栓1の放水試験を行うための放水試験弁として機能する(特開2021-25600号公報を参照)。第2に、流路切替弁2は、消火栓1の配管内及び消防用ホース17内の残水を円滑に排出するための大気開放弁として機能する(特開2021-173296号公報を参照)。第3に、流路切替弁2は、空気圧によって消防用ホースが破損しているか否かを確認するための破損確認試験弁として機能する。
図2及び図3に示されるように、流路切替弁2は、主として、弁箱20、挿入管30、差し金具40、押し輪50、可動部材60、シャフト70、スプリング80、ストッパ90及び弁体100によって構成される。
弁箱20の内部には、流入路21、第1流出路22及び第2流出路23が設けられている。流入路21と第1流出路22との間には、円形の連絡口24が設けられている。流入路21は、図1(b)に示される自動調圧弁16に接続される。第1流出路22は、図示しないホース継手に接続される。このホース継手には、図1(b)に示される消防用ホース17が接続される。流入路21から弁箱20内に流入した水は、弁体100が移動することによって、第1流出路22又は第2流出路23のいずれか一方に流れる。
弁箱20の第2流路23の中心軸は、垂直軸に対して10°~30°の傾きを有することが好ましい。本実施形態の第2流出路23の中心軸は、垂直軸に対して約20°の傾きを有している。第2流出路23と連絡口24とは、互いに中心軸を共有しており、連絡口24の中心軸もまた、垂直軸に対して約20°の傾きを有している。なお、ここでいう「垂直軸」とは、流入路21及び第1流出路22の少なくとも一方の中心軸と90°で交わる仮想軸をいう。
弁箱20の第2流出路23には、上述した挿入管30、差し金具40、押し輪50、可動部材60、シャフト70、スプリング80、ストッパ90及び弁体100が組み付けられている。
挿入管30は、小径の流入口31と、大径の流出口32とを有する略円筒状の管である。挿入管30の流入口31側は、弁箱20の第2流出路23内に挿入される。挿入管30の流入口31の内径は、弁箱20の連絡口24の開口径に等しい。挿入管30の流出口32内には、ストッパ90が収納され、且つ差し金具40の流入口41が挿入される。挿入管30と第2流出路23と間は、Oリング33によってシールされる。一方、挿入管30と差し金具40との間は、Oリング34によってシールされる。
差し金具40は、「マチノ式」と呼ばれる差込式結合金具の差し口を構成する。差し金具の外側には、押し輪50が装着される。押し輪50の下端外周には、押し輪50を差し金具40の外周面に沿って移動させるためのフランジ51が設けられている。差し金具40の流出口42の外周には、直径方向に均等に突出し、且つ押し輪50の移動を制限することが可能な段部43が形成されている。
ストッパ90は、円形の板部材からなり、挿入管30の流出口32と、差し金具40の流入口41との間に挟持される。ストッパ90の中心には、円形の挿通孔91が形成されている。挿通孔91は、シャフト70の外径と略等しい開口径を有し、シャフト70が移動可能に挿通される。ストッパ90の挿通孔91に挿通されたシャフト70は、弁箱20の第2流出路23の中心軸と一致する。また、ストッパ90には、3つの略扇形の通水孔92が均等に形成されている。各通水孔92は、挿通孔91を中心にして放射状に配置されている。弁箱20の流入路21から挿入管30内に流入した水は、各通水孔92を通過して、差し金具40の側に流出する。なお、ストッパ90の構成は、水の通過を可能とし、且つスプリング80の移動を止めることができるものであれば、特に限定されない。例えば、ストッパ90は、挿通孔91を中心にして、複数の円形の通水孔92が放射状に形成された構成としてもよい。
可動部材60は、環状の本体61、3つの支持杆62、雌ねじ部63及び3つのガイド片64を一体に形成した構成となっている。環状の本体61は、押し子として機能する。各支持杆62は、環状の本体61に120°の角度で放射状に配置されており、環状の本体61の中心に雌ねじ部63を支持する。各支持杆62は、水を通過させるための3つの開口部65を形成する。各ガイド片64は、環状の本体61の裏面において、3つの支持杆62のそれぞれと対応する位置に均等の間隔をおいて配置されている。各ガイド片64の外周面は、差し金具40の内周面と同じ曲率半径の曲面となっている。
弁体100は、略円盤状の部材であり、ピストンとして機能する。弁体100の直径は、挿入管30の流入口31の内径、及び弁箱20の連絡口24の開口径よりも若干小さい。これにより、弁体100は、挿入管30の流入口31、及び弁箱20の連絡口24に出入りすることが可能となっている。弁体100の中心には、雌ねじ部101が設けられている。弁体100の環状の上面には、周縁に沿って3つのガイド片102が一体に形成されている。各ガイド片102は、互いに均等の間隔をおいて配置されている。各ガイド片102の外周面は、挿入管30の流入口31の内周面と同じ曲率半径の曲面となっている。弁体100の外周面には、シール部材としてのOリング103が装着される。
ストッパ90の挿通孔91に挿通されたシャフト70に、可動部材60、スプリング80及び弁体100が組み付けられることによって、弁体100を動作させるための構成が形成される。
すなわち、シャフト70のストッパ90よりも上の部分の外側には、スプリング80が装着される。このスプリング80が介在した状態で、可動部材60の雌ねじ部63が、シャフト70の一端に設けられた第1雄ねじ部71に螺合される。スプリング80は、可動部材60とストッパ90との間において、圧縮された状態で保持される。これにより、スプリング80は、常時、可動部材60を押し上げる方向の付勢力を生じさせる。スプリング80の付勢力を受けた可動部材60は、その半分以上の部分が差し金具40の流出口42から外部に露出した状態になる。
一方、弁体100の雌ねじ部101は、シャフト70の他端に設けられた第2雄ねじ部72に螺合される。弁体100は、シャフト70を介して、常時、スプリング80の付勢力を受け、挿入管30の流入口31の中に入った状態になる。このとき、弁体100のOリング103が、挿入管30の流入口31の内周面に密接する。これにより、挿入管30の流入口31が、弁体100によって閉鎖される。つまり、スプリング80の付勢力以外の力を受けていない可動部材60の自由状態において、流路切替弁2の第2流出路23は、弁体100によって閉鎖される。
そして、スプリング80の付勢力に対抗する力によって、可動部材60を差し金具40の流出口42の中へ押し込むと、シャフト70とともに弁体100が下方へ移動する。これにより、弁体100は、挿入管30の流入口31から出て、弁箱20の連絡口24の中に入った状態になる。このとき、弁体100のOリング103が、弁箱20の連絡口24の内周面に密接する。これにより、弁箱20の連絡口24が、弁体100によって閉鎖される。つまり、可動部材60を差し金具40の流出口42の中へ押し込むと、流路切替弁2の第2流出路23が開放されるとともに、第1流出路22が閉鎖される。このようにして、流路切替弁2の流出路が、第1流出路22から第2流出路23に切り替えられる。
3.キャップ
次に、本実施形態の消防用ホース17の試験装置を構成するキャップ4の構成について、図4(a)~(c)を参照して説明する。キャップ4は、流路切替弁2の差し金具40の段部43に結合され、差し金具40の先端開口を塞ぐ(図6を参照)。
図4(a)、(b)に示されるように、キャップ4は、平面視が略円形の金属製の蓋である。図4(c)に示されるように、キャップ4は、流路切替弁2の差し金具40に対応しており、上述した「マチノ式」の差込式結合金具の受け口を構成する。キャップ4は、受け金具401、締め輪402、複数の爪403、爪座404、パッキン405及びゴムバンド406を備える。
受け金具401は、図2に示される差し金具40の段部43が挿入される略円筒状の側壁、及び差し金具401の先端開口を塞ぐ略円形の天壁を有する。受け金具401の先端部の内径は、差し金具40の段部43の直径と略等しい。締め輪402は、受け金具401の先端部の外側に装着され、差し金具40の段部43の直径と略等しい内径の先端部を有する。各爪403は、受け金具401の先端部と締め輪402の先端部との間に設けられた爪座404の上に載置される。各爪403は、受け金具401の先端部の直径方向に移動することが可能となっている。ゴムバンド406は、締め輪402の外周に装着される。
パッキン405は、受け金具401の側壁の内面に沿って設けられ、差し金具40の段部43の外周面に密着する。これにより、流路切替弁2の第2流出路23の内外の空気の流通が遮断される。ここで、本実施形態のパッキン405は、外側に位置する略環状の第1壁部と、内側に位置する略環状の第2壁部とを一体成形した構成となっている。このようなパッキン405は、全周にわたって略U字形の断面を有し、前記第1壁部が受け金具401の側壁の内面に接触し、前記第2壁部が差し金具40の段部43の外周面に接触し、第2流出路23内の圧力が上昇したときに、前記第2壁部が内側に変形することによって、差し金具40の段部43の外周面に密着する。
ここで、本実施形態のキャップ4の受け金具401には、図示しない鎖を取り付けるための突起401aが一体的に設けられている。図4(a)、(b)に示されるように、突起401aは、受け金具401の略円形の天壁の中心に位置し、1つの環溝401bが形成されている。この環溝401bには、図示しない鎖の一端が結合される。この鎖の他端を、例えば、流路切替弁2の弁箱20に結合させることにより、不使用時のキャップ4を、流路切替弁2の弁箱20に鎖で吊り下げておくことができる。これにより、消火栓1の格納箱内において、キャップ4の保管場所を設ける必要がなくなる。また、消防用ホースの試験時には、鎖で吊り下げられたキャップ4を迅速に使用することができる。
4.消火栓の消火時における流路切替弁の状態
図5は、消火栓1の消火時における流路切替弁2の状態を示す。図5に示されるように、火災が発生した場合、流路切替弁2は、第1流出路22を開放し、第2流出路23を閉鎖する状態となる。この状態において、作業者が、消火栓1の開閉レバー15aを閉鎖位置から開放位置に操作する。これにより、ポンプから供給された水が、自動調圧弁16及び流路切替弁2を通過して、消防用ホース17に供給され、消防用ノズル18から放出される。
ここで、図5中の2つの灰色矢印は、流路切替弁2を通過する水の流れを示す。ポンプから供給された水は、流路切替弁2の流入路21から弁箱20内に流入し、連絡口24を通過して第1流出路22へ流出する。弁体100が、点検用の第2流出路23を閉鎖し、且つ流入路21と第1流出路22とが、連絡口24を通じて連絡した状態になる。したがって、ポンプから消火栓1に供給された水は、弁箱20の流入路21から第1流出路22へ流れ、消防用ホース17に供給される。
5.消防用ホースの試験時における流路切替弁の状態
図6は、消防用ホース17の試験時における流路切替弁2の状態を示す。図6に示されるように、消防用ホース17の破損確認試験を行う場合は、上述したキャップ4を、流路切替弁2の差し金具40に差込式結合させる。これにより、流路切替弁2の流出路が、第1流出路22から第2流出路23へ切り替えられる。
すなわち、キャップ4を流路切替弁2の差し金具40に差込式結合させると、受け金具401の天壁の内面によって、可動部材60が差し金具40の流出口42の中へ押し込まれ、シャフト70とともに弁体100が下方へ移動する。これにより、流路切替弁2の第2流出路23が開放されるとともに、第1流出路22が閉鎖される。このようにして、流路切替弁2の流出路が、消火時の第1流出路22から試験時の第2流出路23に切り替えられる。
流路切替弁2の流出路の切り替え動作が完了したと同時に、キャップ4の各爪403が、差し金具40の段部43の端面に係合する。これにより、キャップ4と差し金具40との差込式結合が強固に維持される。
ここで、図6中の白色矢印は、消防用ホース17の内部に注入された空気の流れを示す。消防用ホース17の内部に注入された空気は、図示しないホース継手を介して、流路切替弁2の第1流出路22へ流れ、第1流出路22を閉鎖する弁体100によって遮断される。これにより、消防用ホース17の内部は、破損確認試験に採用される所定の空気圧に達する。一方、キャップ4と差し金具40との差込式結合は、破損確認試験に採用される所定の空気圧に耐え得る結合力を有する。この結合力により、弁体100は、空気圧に抗して、第1流出路22を閉鎖させる位置に固定される。
なお、万が一、弁体100の0リング103の劣化によって、消防用ホース17の内部に注入された空気が、第1流出路22から第2流出路23に漏れた場合は、第2流出路23内の圧力が上昇する。この圧力上昇を受けて、キャップ4のパッキン405を構成する前記第2壁部が内側に変形し、差し金具40の段部43の外周面に密着する。これにより、第2流出路23からの空気漏れが阻止され、消防用ホース17の内部を所定の空気圧に保つことが可能となる。
キャップ4と差し金具40との差込式結合は、押し輪50を差し金具40の外周面に沿って移動させることにより解除される。すなわち、押し輪50を上方に移動させると、押し輪50の先端が各爪403の傾斜面に当接する。これにより、各爪403が、差し金具40の先端部の直径方向に後退し、各爪403と段部43との係合が解除される。キャップ4を差し金具40から取り外すことにより、可動部材60が、スプリング80の付勢力によって押し上げられる。これにより、流路切替弁2の流出路が、試験時の第2流出路23から消火時の第1流出路22に切り替えられる(図5を参照)。
6.消防用ホースの破損確認試験
消防用ホース17の破損確認試験は、図7に示されるような空気圧注入装置5を用いて行われる。図7において、空気圧注入装置5は、主として、コンプレッサ501と、空気注入弁502と、圧力計503と、空気抜き弁504とを配管505によって接続した構成となっている。
消防用ホース17の破損確認試験を行う場合は、流路切替弁2の差し金具40にキャップ4を差込式結合させる。これにより、流路切替弁2の流出路が、消火時の第1流出路22から試験時の第2流出路23に切り替えられる(図6を参照)。上述したように、流路切替弁2の第1流出路22の二次側には、図示しないホース継手を介して、消防用ホース17の入口が接続されている。この消防用ホース17の出口から消防用ノズル18を取り外し、消防用ホース17の出口に、空気圧注入装置5の配管505の出口を接続する。以上によって、消防用ホース17の破損確認試験の準備が完了する。
次に、空気圧注入装置5の空気抜き弁504を閉鎖させるとともに、空気注入弁502を開放させ、コンプレッサ501を作動させる。これにより、コンプレッサ501から消防用ホース17の内部に空気圧が注入される。圧力計503を確認しながら、消防用ホース17の内部が所定の空気圧に達するまで、コンプレッサ501の作動を継続させる。消防用ホース17の内部が所定の空気圧に達したときに、空気注入弁502を閉鎖させ、コンプレッサ501を停止させる。消防用ホース17の内部が所定の空気圧を超える場合には、空気抜き弁504を開閉させることにより、消防用ホース17の内部を所定の空気圧となるように調整する。消防用ホース17の内部が所定の空気圧になったら、そのままの状態で放置し、空気圧の減少の有無を圧力計503で確認する。この結果、消防用ホース17の内部の空気圧が減少しない場合は、消防用ホース17が破損していないことになる。一方、消防用ホース17の内部の空気圧が減少する場合は、消防用ホース17が破損している可能性がある。
7.作用効果
上述した本実施形態の消防用ホースの試験装置及び試験方法は、図4(a)~(c)に示されるコンパクトなキャップ4を、流路切替弁2の差し金具40に差込式結合させるだけで、流路切替弁2の流出路を、消火時の第1流出路22から試験時の第2流出路23に切り替えることが可能である。これにより、キャップ4の着脱に何ら労力を要さず、消防用ホース17の破損確認試験を極めて容易且つ迅速に行うことができる。
また、消防用ホース17の破損確認試験を行わない平常時において、キャップ4は、流路切替弁2の弁箱20などに鎖で吊り下げておけばよく、消火栓1の格納箱内に、キャップ4の保管場所を確保する必要がない。
さらに、キャップ4は、特開2021-25600号公報、及び特開2021-173296号公報に記載された流路切替弁2の2つの機能に、新たに3つ目の機能を追加する。すなわち、キャップ4を備えることにより、流路切替弁2は、消火栓1の放水試験弁としての機能、消防用ホース17内の残水を円滑に排出するための大気開放弁としての機能、及び消防用ホース17の破損確認試験弁としての機能を選択的に発揮することができるようになる。
8.その他
本発明の消防用ホースの試験装置及び試験方法は、上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、本発明の消防用ホースの試験装置及び試験方法は、消火栓に限らず、消防用ホースが装備された連結送水管、消防車などの種々の消防設備に汎用することが可能である。
また、キャップ4と差し金具40との結合方式は、上述した実施形態の各爪403と段部43との係合に限定されるものではない。キャップ4と差し金具40との結合方式は、消防用ホース17の内部に注入された空気圧に耐え得る結合力を有するものであれば、特に限定されない。例えば、略円筒状のキャップ4の内周面に設けられた雌ねじを、差し金具40の外周面に設けられた雄ねじに螺合させる結合方式であってもよい。
1 消火栓
10A 消火栓扉
10B 消火器扉
10C 保守用扉
11a、11b ハンドル
12 赤色表示灯
13 通報ボタン
14 消火栓接続口
15 消火栓弁
15a 開閉レバー
16 自動調圧弁
17 消防用ホース
18 消防用ノズル
19 自動排水弁
2 流路切替弁
20 弁箱
21 流入路
22 第1流出路
23 第2流出路
24 連絡口
30 挿入管
31 流入口
32 流出口
33、34 Oリング(シール部材)
40 差し金具
41 流入口
42 流出口
43 段部
50 押し輪
51 フランジ
60 可動部材
61 環状の本体
62 支持杆
63 雌ねじ部
64 ガイド片
65 開口部
70 シャフト
71 第1雄ねじ部
72 第2雄ねじ部
80 スプリング
90 ストッパ
91 挿通孔
92 通水孔
100 弁体
101 雌ねじ部
102 ガイド片
103 Oリング
4 キャップ
401 受け金具
401a 突起
401b 環溝
402 締め輪
403 爪
404 爪座
405 パッキン
5 空気圧注入装置
501 コンプレッサ
502 空気注入弁
503 圧力計
504 空気抜き弁
505 配管

Claims (8)

  1. 空気圧によって消防用ホースが破損しているか否かを確認するための消防用ホースの試験装置であって、
    一の流入路から流入した流体の流れを第1流出路又は第2流出路のいずれか一方に切り替えることが可能な流路切替弁と、前記第2流出路の二次側に結合することが可能なキャップと、を備え、
    前記流路切替弁は、
    前記流入路、前記第1流出路及び前記第2流出路が内部に設けられた弁箱と、
    前記第1流出路及び前記第2流出路のいずれか一方を閉鎖することが可能な弁体と、
    前記第2流出路の中心軸に沿った付勢力によって、前記弁体に前記第2流出路を閉鎖させることが可能なスプリングと、を備え、
    前記キャップは、前記第2流出路の二次側に結合されたときに、前記スプリングの付勢力に対抗して、前記弁体を前記第2流出路から離反する方向へ移動させることにより、前記第1流出路を閉鎖させる位置に前記弁体を配置し、及び
    前記キャップは、前記消防用ホースが破損しているか否かを確認するために、前記消防用ホースの内部に注入された空気圧に耐え得る結合力を有し、前記空気圧に抗して、前記第1流出路を閉鎖させる位置に前記弁体を固定する
    ことを特徴とする消防用ホースの試験装置。
  2. 前記流路切替弁は、前記第2流出路に連絡する略円筒状の差し金具と、前記差し金具の外側に装着された押し輪とをさらに備え、
    前記押し輪の一端外周には、前記押し輪を前記差し金具の外周面に沿って移動させるためのフランジが設けられ、
    前記差し金具の先端外周には、直径方向に均等に突出し、且つ前記押し輪の移動を制限することが可能な段部が形成される請求項1に記載の消防用ホースの試験装置。
  3. 前記キャップは、
    前記差し金具の前記段部が挿入される略円筒状の側壁、及び前記差し金具の先端開口を塞ぐ略円形の天壁を有する受け金具と、
    前記受け金具の先端部の外側に装着され、前記差し金具の前記段部の直径と略等しい内径の先端部を有する締め輪と、
    前記受け金具の先端部と前記締め輪の先端部との間に設けられ、前記受け金具の先端部の直径方向に移動することが可能な複数の爪と、
    を備える請求項2に記載の消防用ホースの試験装置。
  4. 前記キャップは、前記受け金具の前記側壁の内面に沿って設けられ、前記差し金具の前記段部の外周面に密着する略環状のパッキンを備え、前記パッキンによって、前記第2流出路の内外の空気の流通を遮断する請求項3に記載の消防用ホースの試験装置。
  5. 前記パッキンは、外側に位置する略環状の第1壁部と、内側に位置する略環状の第2壁部とを一体成形した構成であり、全周にわたって略U字形の断面を有し、前記第1壁部が前記受け金具の前記側壁の内面に接触し、前記第2壁部が前記差し金具の前記段部の外周面に接触し、前記第2流出路内の圧力が上昇したときに、前記第2壁部が内側に変形することによって、前記差し金具の前記段部の外周面に密着する請求項4に記載の消防用ホースの試験装置。
  6. 前記キャップには、前記第2流出路の二次側に結合することが可能な雌ねじ又は雄ねじが設けられ、前記雌ねじ又は前記雄ねじの結合力によって、前記第1流出路を閉鎖させる位置に前記弁体を固定する請求項1に記載の消防用ホースの試験装置。
  7. 前記消防用ホースの内部に空気圧を注入するための空気圧注入装置を備え、
    前記空気圧注入装置は、
    空気を圧縮するためのコンプレッサと、
    前記コンプレッサの二次側に接続される空気注入弁と、
    前記空気注入弁の二次側に接続される圧力計と、
    前記圧力計の二次側に接続される空気抜き弁と、を含み、
    前記空気抜き弁の二次側が、前記消防用ホースの出口に接続される請求項1~6のいずれか1項に記載の消防用ホースの試験装置。
  8. 請求項7に記載の消防用ホースの試験装置を用いた消防用ホースの試験方法であって、
    前記流路切替弁の前記第2流出路の二次側に前記キャップを結合する工程、
    前記流路切替弁の前記第1流出路の二次側に入口が接続された前記消防用ホースの出口から内部に空気圧を注入する工程、
    前記消防用ホースの内部に注入された空気圧を保持する工程、
    前記消防用ホースの内部に保持された空気圧を測定する工程、
    を含む消防用ホースの試験方法。
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