JP3253341B2 - 機械式過給機 - Google Patents

機械式過給機

Info

Publication number
JP3253341B2
JP3253341B2 JP05490792A JP5490792A JP3253341B2 JP 3253341 B2 JP3253341 B2 JP 3253341B2 JP 05490792 A JP05490792 A JP 05490792A JP 5490792 A JP5490792 A JP 5490792A JP 3253341 B2 JP3253341 B2 JP 3253341B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
belt
engine
pulley
supercharger
casing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP05490792A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05256159A (ja
Inventor
正夫 ▲舘▼野
Original Assignee
栃木富士産業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 栃木富士産業株式会社 filed Critical 栃木富士産業株式会社
Priority to JP05490792A priority Critical patent/JP3253341B2/ja
Publication of JPH05256159A publication Critical patent/JPH05256159A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3253341B2 publication Critical patent/JP3253341B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transmissions By Endless Flexible Members (AREA)
  • Supercharger (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、機械式過給機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の機械式過給機を示してい
る。これは特表平3−500564号公報に記載のもの
と類似の構造であり、過給機201はベルト式無段変速
機203を介してエンジンにより回転駆動さる。周知の
ように、ベルト式無段変速機201はベルト205で連
結された一対の変速プーリ207,209からなり、各
変速プーリ207,209はそれぞれ可動フランジ21
1,213と固定フランジ215,217を備えてい
る。ベルト式無段変速機203の変速は変速プーリ20
7,209の一方に生じたフランジ間隔変化がベルト2
05を介して他方のフランジ間隔を変化させることによ
り行われる。これらの変速プーリ207,209はエン
ジンのブラケットに個別に取付けられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところでベルト式無段
変速機203の製品試験は両変速プーリ207,209
を試験用の取付台に取付けて行われ、この際ベルト20
5のねじれを防ぐために変速プーリ207,209の軸
方向位置調整(アライメント調整)が行われる。ところ
が、エンジンの組付けに当って変速プーリ207,20
9は上記のようにエンジン側のブラケットに個別に取付
けられるからブラケット上で2度目のアライメント調整
を行わなければならず、調整コストの無駄があり、加え
てエンジン上でのアライメント調整作業は難しい。又、
アライメント調整を正確に行うにはブラケットに高い加
工精度及び取付け精度が要求されコスト高を招く。一
方、アライメント調整が正確に行われないとベルト20
5にねじれが生じ、ベルト張力による可動フランジ21
1,213の移動量に誤差を生じて変速機能が損われ、
過給機も充分な性能を発揮できない。更に、変速プーリ
207,209を別個に組付ける場合はエンジン上の他
の補機やプーリなどとの干渉を避けるために軸間距離が
長くなり易く全体に大型になると共にベルト205内側
のデッドスペースがそれだけ広くなりスペース的な無駄
が増える。
【0004】そこで、この発明は、ベルト式無段変速機
を介してエンジンに駆動される機械式過給機であって、
ベルト式無段変速機部をパッケージ化することにより、
正確なアライメント調整と過給機の正常な作動とを可能
にすると共に、エンジンのブラケット上での困難なアラ
イメント調整とブラケットの精密な加工や取付けなどを
不要にしてコスト低減し、全体の小型化が可能な機械式
過給機の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の機械式過給機
は、ベルトで連結された一対の変速プーリを有するベル
ト式無段変速機と、このベルト式無段変速機を介してエ
ンジンに回転駆動される過給機と、前記両変速プーリを
支承すると共にエンジンのブラケットに固定されるケー
シングとを備えたことを特徴とする。
【0006】
【作用】過給機が連結された変速プーリとエンジン側の
変速プーリ1は共通のケーシングに組付けれてパッケー
ジ化され、このケーシングを介してエンジンのブラケッ
トに組付けられる。従って、変速プーリ間のアライメン
ト調整をケーシング上で正確に行うことができるから、
エンジンへの組付けに伴う困難なアライメント調整が不
要になりアライメント調整を2度行う無駄が省けると共
にベルト式無段変速機と過給機の機能が正常に保たれ
る。又、エンジンのブラケットを特に精密に加工し取付
ける必要がなくなると共に、パッケージ化により装置全
体を小型にすることが可能となる。
【0007】
【実施例】図1ないし図3により一実施例の説明をす
る。図1はこの実施例の機械式過給機1を示し、図3は
この機械式過給機1を組付けたエンジン3を示す。以
下、左右の方向は図1での左右の方向であり、符号を付
していない部材等は図示されていない。
【0008】図1に示すように、機械式過給機1はベル
ト式無段変速機5と、増速部6と、遠心エアコンプレッ
サ型の過給機7とを備えている。
【0009】ベルト式無段変速機5はドライブプーリ9
と、ドリブンプーリ11と、これらを連結するベルト1
3とを備えており、ドライブプーリ9はベルト伝動機構
を介してエンジン3のクランク軸によって回転駆動され
る。
【0010】ドライブプーリ9は中空軸15と一体の固
定フランジ17と、中空軸15に軸方向移動自在に連結
された可動フランジ19とを備えている。中空軸15は
ベアリング21,23を介して支持軸25上に支承され
ており、支持軸25はボルト27とナット29によりケ
ーシング31の固定部31aに固定されている。両フラ
ンジ17,19間に形成されたV溝33にはベルト13
が装着されており、可動フランジ19は中空軸15に装
着された止め輪35とリテーナ37とを介して皿ばね3
9により固定フランジ17側に押圧され、ベルト13に
張力を与えている。
【0011】ドリブンプーリ11は、過給機7を回転駆
動する増速部6の入力軸41の先端側にそれぞれスプラ
イン係合されナット43により脱落防止を施された中空
軸45及びカム部材47と、中空軸45と一体の固定フ
ランジ49と、カム部材47との間に設けられた噛合い
部を介して軸方向移動自在に連結された可動フランジ5
1とを備えている。中空軸45の右端はベアリング53
を介してケーシング31に支承され、入力軸41は中空
軸45の中空部45aの軸方向に延設されるとともにベ
アリング55,57を介して中空軸45の中空部45a
に延設されたケーシング31の延設部31bに支承され
ている。つまり入力軸41はその先端側がケーシング3
1の延設部31bの開口端側から突出するように設けら
れ、この突出した部分がドリブンプーリ11に連結され
ることで、ドリブンプーリ11が延設部31bに支承さ
れている。各フランジ49,51間に形成されたV溝5
9にはベルト13が装着されドリブンプーリ11をドラ
イブプーリ9に連結している。
【0012】カム部材47と可動フランジ51にはそれ
ぞれカム面61,61が形成され、これらの間にはフラ
イウェート63が配置されている。ドリブンプーリ11
が回転するとフライウェート63の遠心力がカム面6
1,61に掛り、生じたカムスラスト力によって可動フ
ランジ51が固定フランジ49側に押圧される。
【0013】エンジン回転数の上昇に伴ってドリブンプ
ーリ11の回転数が上昇すると、カムスラスト力の増加
によりドリブンプーリ11のフランジ間隔が狭まってそ
のプーリピッチ径R2 が大きくなると共に、ベルト13
の張力によってドライブプーリ9のフランジ間隔が広が
ってそのプーリピッチ径R1 が小さくなり、増速率が下
がる。又、エンジン回転数が降下すると、カムスラスト
力が低下してドライブプーリ19の皿ばね39によって
プーリピッチ径R1 が大きくなりプーリピッチ径R2
小さくなって増速率が上がる。こうして、ドリブンプー
リ11の回転数変動幅はエンジン回転数の変動幅より小
さく抑えられると共に、エンジン回転数が上昇するとド
リブンプーリ11の回転数はほぼ一定に保たれる。
【0014】ドライブプーリ9の支持軸25のフランジ
部65が接触するケーシング31の合わせ面67と、ド
リブンプーリ11側のベアリング53,55,57が装
着される円筒部69,71,73は各プーリ9,11の
回転軸が平行になるように同時加工されている。各プー
リ9,11はそれぞれのV溝33,59の中心線75,
77が一致するようにアライメント調整される。このア
ライメント調整は例えば支持軸25のフランジ部65と
ケーシングの合わせ面67との間にシムを配置しその厚
さ調整により行う。
【0015】こうして、ベルト式無段変速機5が構成さ
れている。
【0016】このように、ドライブプーリ9とドリブン
プーリ11は平行軸上でアライメント調整されるので、
ベルト式無段変速機5の変速機能が正常に保たれると共
に、ベルト13の耐久性が損われず、過給機ごとの性能
のばらつきが低減する。又、各プーリ9,11をケーシ
ング31上に組付けてベルト式無段変速機5をパッケー
ジ化したことにより、従来例と異って周辺機器との干渉
から解放され、無駄なスペースを排除して各プーリ9,
11の距離を極限まで短縮することが可能になり、装置
全体が極めて小型になった。
【0017】増速部6はプラネタリーギヤ式の増速機構
であり、インターナルギヤ79は入力軸41の右端側に
一体形成されており、ピニオンギヤ81はベアリング8
3を介してピニオンシャフト85に支承されている。ピ
ニオンシャフト85はケーシング31のフランジ部87
に支持されねじとボールとからなる脱落防止手段89に
より脱落防止が施されている。サンギヤ91は過給機7
のインペラシャフト93の左端側に形成されている。イ
ンペラシャフト93はユニットベアリング95とオイル
フィルムダンパ97とを介してフランジ部87に支承さ
れている。
【0018】ベルト式無段変速機5を介して増速部6に
入力したエンジン3の駆動力は、インターナルギヤ79
からピニオンギヤ81とサンギヤ91とを介して増速さ
れインペラシャフト93を回転駆動する。
【0019】入力軸41とケーシング31との間及びユ
ニットベアリング95とインペラシャフト93との間に
はそれぞれオイル洩れを防止するシール99,101が
配置されている。オイルフィルムダンパ97にはケーシ
ング31の上部に取付けられオイルポンプに接続された
オイルプラグ103からノズル105と油路107を介
してオイルが供給される。このオイルはユニットベアリ
ング95や増速部6などを潤滑し、図2に示したように
ケーシング31の下部側方に設けられた排出口109か
ら外部に排出される。
【0020】過給機7のインペラ111はインペラシャ
フト93に圧入され、インペラシャフト93の右端には
インペラ111の脱落防止部材113が加締められてい
る。コンプレッサハウジング115はケーシング31の
円周溝117に係合した連結部材119とボルト121
とを介してケーシング31に取付けられている。
【0021】図2に示すようにケーシング31には2個
の取付け孔123,123が設けらており、図3に示す
ようにケーシング31(機械式過給機1)はこれらの取
付け孔123,123を通したボルト125,125と
ナットとによりエンジン3のブラケット127に組付け
られると共に、コンプレッサハウジング115のディフ
ューザ129はエンジン3の吸気管131に接続されて
いる。
【0022】過給機7は増速部6からの駆動力により高
速回転し、加圧した吸気を吸気管131からエンジン3
に供給する。
【0023】こうして、機械式過給機1が構成されてい
る。
【0024】上記のように、ベルト式無段変速機5のア
ライメント調整はすでにケーシング31上で正確に行わ
れているから、過給機7は正常に作動すると共に従来例
と異ってエンジン上で2度目のアライメント調整を行う
必要がない。従って、アライメント調整コストが半減す
ると共に、ブラケットの加工と組付けとを特別に精密に
行う必要がなく、それだけコストが低減する。エンジン
3の周囲は各種補機類やこれらのベルト伝動機構などが
密集した状態にあるから機械式過給機1が小型に構成さ
れていることは配置スペース有効利用の面で非常に有利
である。
【0025】
【発明の効果】この発明の機械式過給機は、ベルト式無
段変速機を両変速プーリ共通のケーシングに取付けてパ
ッケージ化したから、このケーシング上で正確なアライ
メント調整が可能となりエンジンのブラケット上でのア
ライメントの再調整とブラケットの精密な加工と取付け
とを不要にした。従って、変速機能と過給機の性能とが
正常に保たれ、コストが低減されると共に、パッケージ
化により全体が小型になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例を示す断面図である。
【図2】図1のA矢視図である。
【図3】この実施例を組付けたエンジンを車両前方から
見た正面図である。
【図4】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 機械式過給機 3 エンジン 5 ベルト式無段変速機 7 過給機 9 ドライブプーリ(変速プーリ) 11 ドリブンプーリ(変速プーリ) 13 ベルト 31 ケーシング(支持部材) 127 プラケット

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベルトで連結された一対のドライブプー
    リとドリブンプーリとからなる変速プーリを有するベル
    ト式無段変速機と、このベルト式無段変速機を介してエ
    ンジンに回転駆動される過給機と、前記両変速プーリを
    支承すると共にエンジンのブラケットに固定されるケー
    シングとを備え、このケーシングは前記ドリブンプーリ
    の中空部に延設されこのドリブンプーリを支承する延設
    部と、前記ドライブプーリを支承する支持軸を固定する
    固定部を有し、前記過給機を回転駆動する入力軸を設
    け、この入力軸の先端側が前記延設部の開口端側より突
    出するように前記入力軸が延設され、前記開口端側から
    突出した部分が前記ドリブンプーリと連結されたことを
    特徴とする機械式過給機。
JP05490792A 1992-03-13 1992-03-13 機械式過給機 Expired - Fee Related JP3253341B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05490792A JP3253341B2 (ja) 1992-03-13 1992-03-13 機械式過給機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05490792A JP3253341B2 (ja) 1992-03-13 1992-03-13 機械式過給機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05256159A JPH05256159A (ja) 1993-10-05
JP3253341B2 true JP3253341B2 (ja) 2002-02-04

Family

ID=12983678

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05490792A Expired - Fee Related JP3253341B2 (ja) 1992-03-13 1992-03-13 機械式過給機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3253341B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010501770A (ja) * 2006-08-24 2010-01-21 アーベーベー ターボ システムズ アクチエンゲゼルシャフト フィルター・マフラーの取付け装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05256159A (ja) 1993-10-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4123869B2 (ja) トロイダル型無段変速機及び無段変速装置
JPS5810120A (ja) 内燃機関の副駆動装置
JPH06280596A (ja) 過給機
JP3008752B2 (ja) 無段変速機のベアリング固定構造
JP3253341B2 (ja) 機械式過給機
US6142759A (en) Two-shift fluid machine
JPH09296858A (ja) ギヤ組及びこのギヤ組を用いた流体機械
JP2966012B2 (ja) コンプレッサ装置
JPH05280533A (ja) オイルフィルムダンパ
JPH05332156A (ja) 補機駆動装置
JPH0633782A (ja) 機械式過給機
JPH0575443U (ja) 補機駆動装置
JPH07180750A (ja) プラネタリーギヤ機構
JPH07109902A (ja) 回転流体機械
JPH05280608A (ja) ベルト式無段変速機
JPH08189369A (ja) 機械式過給機
JPH07259930A (ja) プラネタリーギヤ機構及び過給機
JPH05256146A (ja) 機械式過給機
JPH05280536A (ja) オイルフィルムダンパ
JPH05280534A (ja) オイルフィルムダンパ
JPH0533839A (ja) 変速プーリ機構
JP2972071B2 (ja) 機械式過給機
JPH07127696A (ja) プラネタリーギヤ機構
JPH0577653U (ja) ベルト式無段変速機
JPH0533670A (ja) 変速プーリ

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees