JPH09296858A - ギヤ組及びこのギヤ組を用いた流体機械 - Google Patents

ギヤ組及びこのギヤ組を用いた流体機械

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Publication number
JPH09296858A
JPH09296858A JP11091896A JP11091896A JPH09296858A JP H09296858 A JPH09296858 A JP H09296858A JP 11091896 A JP11091896 A JP 11091896A JP 11091896 A JP11091896 A JP 11091896A JP H09296858 A JPH09296858 A JP H09296858A
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JP
Japan
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gear
backlash
speed rotation
gears
adjustment
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP11091896A
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English (en)
Inventor
Koji Tomita
浩二 富田
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GKN Driveline Japan Ltd
Original Assignee
Tochigi Fuji Sangyo KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ギヤ組の歯打ち音を防止する。 【解決手段】 互いに噛み合うギヤ65、67と、ギヤ
65と異なった歯数を有し、ギヤ65と同軸でギヤ67
と噛み合ったフリクションギヤ69と、フリクションギ
ヤ69の歯面をバックラッシの調整分だけ回転方向に変
位させた状態でギヤ65に押圧し、ギヤ65、67のバ
ックラッシを初期のバックラッシより小さい値に調整す
る皿ばね71と、皿ばね71の外縁部に固定され、高速
回転時に皿ばね71の押圧力を低減し、ギヤ69をギヤ
65に対して回転変位可能にしバックラッシを初期のバ
ックラッシに戻す遠心ウェイト73とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ギヤ組と、この
ギヤ組を用いた流体機械に関する。
【0002】
【従来の技術】車両のスーパーチャージャにはスクリュ
ー型やルーツ型のコンプレッサが用いられる。これらの
コンプレッサでは、一対のロータを同期回転させ、互い
に接触しないように噛み合わせるためにタイミングギヤ
組が用いられるまた、このようなタイミングギヤ組の他
にも、車両の補機の駆動系には種々のギヤ組が用いられ
る。
【0003】ところが、アイドリング時のように、エン
ジンが軽負荷で低速回転するときはトルクが変動しやす
く、トルクが変動すると、バックラッシにより、ギヤ組
の噛み合い部で歯面が衝突を繰り返して歯打ち音が発生
する。
【0004】エンジンの低速回転時はエンジン騒音が低
いから、この歯打ち音は大きな問題になる。
【0005】また、歯打ち音が生じるギヤ組は回転方向
に微動を繰り返すから、このようなギヤ組を流体機械の
タイミングギヤ組に用いると、ロータ間の隙間の変動や
ロータの当たりなどが生じ、性能と耐久性とを低下させ
る恐れがある。
【0006】ギヤの歯打ち音を防止するには、ギヤ組に
シザースギヤやフリクションギヤを用いる方法やバック
ラッシを小さくしてギヤを噛み合わせる方法などがあ
る。
【0007】図9と図10に示すギヤ組201は、「自
動車技術ハンドブック 第2分冊設計編 P216 社
団法人 自動車技術会 1991年3月1日発行」に記
載されたものであり、フリクションギヤ方式のギヤ組で
ある。
【0008】このギヤ組201は、図9のように、メー
ンドライブギヤ203とカウンタードライブギヤ205
とフリクションギヤ207とスプリング209などから
構成されている。フリクションギヤ207は軸211上
にカウンタードライブギヤ205と相対回転自在に配置
されていると共に、スプリング209によってカウンタ
ードライブギヤ205の側面に押圧されている。
【0009】また、フリクションギヤ207とカウンタ
ードライブギヤ205の歯数は一枚異なっており、フリ
クションギヤ207はカウンタードライブギヤ205と
共にメーンドライブギヤ203と噛み合っている。
【0010】フリクションギヤ207とカウンタードラ
イブギヤ205とがメーンドライブギヤ203と噛み合
いながら、それぞれが図10の実線の矢印213、21
5の方向に回転すると、フリクションギヤ207とカウ
ンタードライブギヤ205との間に歯数差によって回転
差が生じ、破線の矢印217のように、この回転差によ
ってフリクションギヤ207とカウンタードライブギヤ
205との摺動面219に摩擦力が生じる。この摩擦力
によってフリクションギヤ207が回転し、メーンドラ
イブギヤ203とカウンタードライブギヤ205とのバ
ックラッシを打ち消し、歯打ち音を防止する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、フリクション
ギヤ方式のギヤ組201では、フリクションギヤ207
とカウンタードライブギヤ205との間の摩擦力だけの
駆動力ロスが生じ、動力伝達効率と原動機の燃費とが低
下する。
【0012】また、シザースギヤ方式でも、シザースギ
ヤと相手側ギヤとの間に生じる摩擦ロスによって動力伝
達効率が低下する。また、バックラッシを小さくする方
法はギヤの歯面やギヤを支承するベアリングに大きな負
担が掛かる。
【0013】そこで、この発明は、歯打ち音が発生し易
い低速回転域ではバックラッシを小さくして歯打ち音を
防止すると共に、駆動力ロスが大きくなる高速回転域で
はバックラッシを大きくして駆動力ロスを低減すること
ができるギヤ組と、このギヤ組をタイミングギヤ組に用
いた流体機械の提供を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のギヤ組
は、所定のバックラッシで互いに噛み合う一対のギヤ
と、一方のギヤの歯面よりバックラッシの調整分だけ回
転方向に歯面を変位させた状態で他方のギヤと噛み合
い、両ギヤのバックラッシを前記所定のバックラッシよ
り小さい値に調整するバックラッシ調整用ギヤと、この
バックラッシ調整用ギヤと一方のギヤとの回転方向変位
を保持し、両ギヤのバックラッシを前記調整値に保持す
るバックラッシ保持部材と、遠心ウェイトとを備え、高
速回転時に遠心ウェイトの遠心力によってバックラッシ
調整用ギヤを軸方向に移動させ、一方のギヤと他方のギ
ヤとのバックラッシを低速回転時より大きくすることを
特徴とする。
【0015】このように、バックラッシ保持部材によっ
て、バックラッシ調整用ギヤの歯面を一方のギヤの歯面
よりバックラッシの調整分だけ回転方向に変位させた状
態で他方のギヤと噛み合わせることにより、一方のギヤ
と他方のギヤとのバックラッシを初期値(所定値)より
小さい調整値に保持する。
【0016】また、回転数が上昇すると、遠心ウェイト
の遠心力を受けてバックラッシ調整用ギヤが軸方向に移
動してバックラッシ調整機能が消失し、一方のギヤと他
方のギヤは低速回転時の調整値より大きい所定値のバッ
クラッシで噛み合う。
【0017】従って、低速回転中は、軽負荷時などでト
ルク変動が生じても、ギヤ間の歯打ち音が防止されると
共に、トルクの抜けが防止されて円滑なトルク伝達を行
うことができる。
【0018】また、歯打ち音が生じないから騒音が低い
エンジンの低速回転時も静粛性が保たれる。
【0019】回転数が上昇すると、バックラッシ調整用
ギヤのバックラッシ調整機能が消失して一方または他方
のギヤとの摩擦が軽減すると共に、一方と他方のギヤの
バックラッシが大きくなるから、従来例と較べて、動力
伝達効率と原動機の燃費とが向上する。また、摩擦によ
る駆動力ロスが大きくなる高速回転域でこのようにバッ
クラッシを大きくすることによって、動力伝達効率と燃
費の向上効果は特に大きくなる。
【0020】また、高速回転時はトルク変動が発生しに
くいから、ギヤ間のバックラッシを大きくしても歯打ち
音は生じない。
【0021】更に、基本的には一方と他方のギヤのバッ
クラッシを無理に小さくしないから、各ギヤ及び各ギヤ
を支承するベアリングの負担が大きく軽減され、耐久性
が向上する。
【0022】なお、一対のギヤ及びバックラッシ調整用
ギヤは外歯でも内歯でもよい。
【0023】請求項2記載の発明は、請求項1記載のギ
ヤ組であって、バックラッシ調整用ギヤが、一方のギヤ
と異なった歯数を有すると共に、一方のギヤに対して相
対回転自在に配置され、バックラッシ保持部材が、バッ
クラッシ調整用ギヤを一方のギヤに押圧し摩擦力によっ
てバックラッシ調整用ギヤと一方のギヤとの回転方向変
位を保持するばねであり、遠心ウェイトの遠心力によっ
てこのばねの押圧力を低減することにより、高速回転時
にバックラッシ調整用ギヤを一方のギヤに対して回転変
位可能にしバックラッシを低速回転時より大きくするこ
とを特徴とする。
【0024】このように、請求項2記載のギヤ組ではバ
ックラッシ調整用ギヤと一方のギヤとの歯数が異なるか
ら、他方のギヤと噛み合い回転するときに、バックラッ
シ調整用ギヤと一方のギヤとの間に回転差が生じ、この
回転差によってバックラッシ調整用ギヤの歯面が他方の
ギヤの歯面に押圧される。こうして、一方のギヤと他方
のギヤとのバックラッシが吸収されると共に、ばねがバ
ックラッシ調整用ギヤを一方のギヤに押圧して摩擦力を
発生させ、この摩擦力によってバックラッシ調整用ギヤ
と一方のギヤとをバックラッシの吸収位置に保持する。
【0025】また、回転数が上昇すると、遠心ウェイト
の遠心力によってばねの押圧力と摩擦力が低減し、バッ
クラッシ調整用ギヤが一方のギヤに対して回転変位可能
になりバックラッシ調整用ギヤのバックラッシ調整機能
が消失するから、一方のギヤと他方のバックラッシは低
速回転時の調整値より大きい初期値に戻る。
【0026】従って、請求項2記載のギヤ組は、請求項
1の構成と同様に、低速回転中は、トルク変動が生じて
もギヤ間の歯打ち音が防止されると共に、トルクの抜け
が防止されて円滑なトルク伝達を行うことができ、歯打
ち音が生じないから騒音が低いエンジンの低速回転時も
静粛性が保たれる。
【0027】また、回転数が上昇すると、バックラッシ
調整用ギヤと一方のギヤとの摩擦が軽減し、従来例と較
べて、動力伝達効率と原動機の燃費とが向上する。
【0028】これらの他に、請求項1の構成と同等の効
果を得る。
【0029】請求項3記載の発明は、請求項2記載のギ
ヤ組であって、ばねが、バックラッシ調整用ギヤを一方
のギヤに押圧する皿ばねであり、遠心ウェイトがこの皿
ばねに固定され、遠心力によって皿ばねの押圧力を低減
することを特徴とし、請求項2の構成と同等の効果を得
る。
【0030】これに加えて、遠心ウェイトと皿ばねとを
一体にしたことにより、部品点数が低減されると共に、
遠心ウェイトと皿ばねとの配置スペースが狭くてすむ。
【0031】請求項4記載の発明は、請求項1記載のギ
ヤ組であって、バックラッシ調整用ギヤの歯数が一方の
ギヤの歯数と同一であり、バックラッシ保持部材が、バ
ックラッシ調整用ギヤと一方のギヤの各歯面をバックラ
ッシの調整分だけ回転方向に変位させた状態で、これら
を回転方向に位置決めする位置決め部材であり、遠心ウ
ェイトが、高速回転時にバックラッシ調整用ギヤを軸方
向に移動させ、一方のギヤと他方のギヤとのバックラッ
シを低速回転時より大きくすることを特徴とする。
【0032】このように、バックラッシ調整用ギヤと一
方のギヤは各歯面がバックラッシの調整分だけ回転方向
に変位した状態で、位置決め部材によって回転方向に位
置決めされる。こうして、バックラッシ調整用ギヤの歯
面を一方のギヤの歯面よりバックラッシの調整分だけ回
転方向に変位させた状態で他方のギヤと噛み合わせるこ
とにより、一方のギヤと他方のギヤとのバックラッシを
所定値より小さい調整値に保持する。
【0033】また、回転数が上昇すると、遠心ウェイト
の遠心力を受けてバックラッシ調整用ギヤが軸方向に移
動し、バックラッシ調整用ギヤと他方のギヤとのバック
ラッシが大きくなる。こうして、バックラッシ調整用ギ
ヤのバックラッシ調整機能が消失するから、一方のギヤ
と他方のバックラッシは低速回転時の調整値より大きい
初期値に戻る。
【0034】従って、請求項4記載のギヤ組は、請求項
1の構成と同様に、低速回転中は、トルク変動が生じて
もギヤ間の歯打ち音が防止されると共に、トルクの抜け
が防止されて円滑なトルク伝達を行うことができ、歯打
ち音が生じないから騒音が低いエンジンの低速回転時も
静粛性が保たれる。
【0035】また、回転数が上昇すると、バックラッシ
調整用ギヤと一方のギヤがそれぞれ調整値より大きいバ
ックラッシで他方のギヤと噛み合うから、バックラッシ
調整用ギヤ及び一方のギヤと他方のギヤとの摩擦が軽減
し、従来例と較べて、動力伝達効率と原動機の燃費とが
向上する。
【0036】これらの他に、請求項1の構成と同等の効
果を得る。
【0037】請求項5記載の発明は、請求項4記載のギ
ヤ組であって、バックラッシ調整用ギヤが、回転軸に垂
直な面に対して傾斜角を与えられた可撓性フランジ部材
の周部に設けられ、このバックラッシ調整用ギヤと可撓
性フランジ部材とが遠心ウェイトとなり、高速回転時に
バックラッシ調整用ギヤが軸方向に移動し、一方のギヤ
と他方のギヤとのバックラッシを低速回転時より大きく
することを特徴とし、請求項4の構成と同等の効果を得
る。
【0038】これに加えて、バックラッシ調整用ギヤ
を、回転軸に垂直な面から傾斜した可撓性フランジ部材
の周部に形成したことによって、バックラッシ調整用ギ
ヤと可撓性フランジ部材とが遠心ウェイトとして機能す
るから、遠心ウェイトを別個に設ける必要がなくなり、
部品点数が低減されると共に、配置スペースが狭くてす
む。
【0039】請求項6記載の流体機械は、互いに噛み合
う一対のロータと、各ロータを回転可能に内包し、各ロ
ータの噛み合い開始側に設けられた流体の流入口及び各
ロータの噛み合い終了側に設けられた流体の流出口とを
有するケーシングと、各ロータを同期させ互いに接触し
ない状態で噛み合わせるタイミングギヤ組とを備え、こ
のタイミングギヤ組が請求項1ないし請求項5のいずれ
か一項に記載のギヤ組であることを特徴とする。
【0040】上記のように、請求項1ないし請求項5の
いずれか一項に記載のギヤ組では、低回転域で歯打ち音
が防止され、歯打ち音の原因になる回転方向の微動が発
生しないから、請求項6の構成のように、これらのギヤ
組を流体機械のタイミングギヤ組に用いれば、ロータの
隙間の変動や当たりが防止され、流体機械の効率と耐久
性とが向上すると共に、エンジンの低速回転時も静粛性
が保たれる。
【0041】高速回転域では、タイミングギヤ組のバッ
クラッシが広くなり、動力伝達効率と原動機の燃費とが
向上する。また、高速回転時はトルク変動が発生しにく
いから、バックラッシを低速回転時より大きくしても歯
打ち音は生じない。
【0042】
【発明の実施の形態】図1ないし図4によって本発明の
第1実施形態を説明する。この実施形態は請求項1、
2、3、6の特徴を備えており、図1はこの実施形態を
用いたスーパーチャージャ1を示している。左右の方向
はこれらの各図での左右の方向であり、符号を与えてい
ない部材等は図示されていない。
【0043】図1のように、スーパーチャージャ1は、
入力プーリ3、電磁クラッチ5、タイミングギヤ組7
(実施形態のギヤ組)、スクリュー式コンプレッサ9
(実施形態の流体機械)などから構成されている。
【0044】入力プーリ3はベアリング11によってコ
ンプレッサケーシング13(ケーシング)に支承されて
いる。入力プーリ3はベルトを介してクランクシャフト
側のプーリに連結されており、エンジンの駆動力によっ
て回転駆動される。
【0045】電磁クラッチ5は、電磁コイル15とその
リード線17、電磁コイル15のヨーク19、磁気回路
21、アーマチャ23、ばね25、フランジ部材27な
どから構成されている。
【0046】ヨーク19はケーシング13に固定されて
おり、磁気回路21は入力プーリ3に磁性金属を組み込
んで形成され、電磁コイル15の磁力をアーマチャ23
に導く。
【0047】アーマチャ23はばね25とビス29、2
9とによってフランジ部材27に連結されている。フラ
ンジ部材27のボス部31は入力側のロータ軸33にス
プライン連結され、ボルト35とワッシャ37とで固定
されている。
【0048】電磁コイル15が励磁されると、ばね25
が撓んでアーマチャ23が入力プーリ3の磁気回路21
に吸着し、エンジンの回転がロータ軸33に伝達され
る。電磁コイル15の励磁が停止すると、ばね25の力
によってアーマチャ23が入力プーリ3から離れ、ロー
タ軸33がエンジンから切り離される。
【0049】こうして、電磁クラッチ5によりエンジン
とスーパーチャージャ1との断続が行われる。
【0050】ロータ軸33にはカラー39が装着され、
このカラー39とケーシング13との間にはシール41
が配置されてケーシング13外部へのオイル洩れを防止
している。
【0051】コンプレッサ9は雄型と雌型のスクリュー
ロータ43、45を備えており、雄型のスクリューロー
タ43はロータ本体47の軸孔に前記のロータ軸33を
圧入して構成され、雌型のスクリューロータ45はロー
タ本体49の軸孔にロータ軸51を固定して構成されて
いる。各ロータ本体47、49の外周には、互いに噛み
合うスクリュー状の歯形が形成されている。
【0052】各スクリューロータ43、45のロータ軸
33、51は、左端部をボールベアリング53によっ
て、また右端部をカラー55とローラベアリング57と
によって、それぞれケーシング13に支承されている。
また、ロータ軸33、51の左端部に装着されたカラー
59とケーシング13との間にはシール61が配置さ
れ、右端部のカラー55とケーシング13との間にはシ
ール63が配置され、それぞれエア洩れを防止してい
る。
【0053】図1と図2のように、タイミングギヤ組7
は、大径と小径のタイミングギヤ65、67と、フリク
ションギヤ69(バックラッシ調整用ギヤ)と、皿ばね
71(ばね:バックラッシ保持部材)と、遠心ウェイト
73とから構成されている。
【0054】タイミングギヤ65、67は所定のバック
ラッシで互いに噛み合っている。大径のタイミングギヤ
65は雄型スクリューロータ43のロータ軸33の外周
に圧入されており、小径のタイミングギヤ67はロック
機構75を介して雌型スクリューロータ45のロータ軸
51に連結されている。
【0055】このロック機構75は、各スクリューロー
タ43、45が互いに接触しない状態で、タイミングギ
ヤ67をタイミングギヤ65に噛み合わせた後、ナット
77を締め付けてテーパーリング79をタイミングギヤ
67とロータ軸51との間に押し込み、タイミングギヤ
67をロックして各スクリューロータ43、45を回転
方向に位置決めする。
【0056】フリクションギヤ69は、タイミングギヤ
65(一方のギヤ)のボス部81の外周に回転自在に支
承され、タイミングギヤ67(他方のギヤ)と噛み合っ
ている。フリクションギヤ69とタイミングギヤ65と
は歯数が一枚異なっている。
【0057】皿ばね71はカラー39とボス部81との
間で軸方向に位置決めされており、ロータ軸33と一体
に回転する。また、皿ばね71はフリクションギヤ69
をタイミングギヤ65の側面に押圧し、図3のように、
これらの接触面83で摩擦力を発生させている。
【0058】遠心ウェイト73は皿ばね71の外縁部に
固定されている。
【0059】フリクションギヤ69とタイミングギヤ6
5とは歯数が異なるから、それぞれがタイミングギヤ6
7と噛み合って回転するとき、フリクションギヤ69と
タイミングギヤ65との間に回転差が生じ、この回転差
によってフリクションギヤ69の歯面がタイミングギヤ
67の歯面に押圧される。
【0060】こうして、フリクションギヤ69によって
タイミングギヤ65とタイミングギヤ67とのバックラ
ッシが吸収され、所定値より小さい値に調整される。ま
た、皿ばね71の押圧力によって接触面83に生じた摩
擦力がフリクションギヤ69をタイミングギヤ65に対
するバックラッシ吸収位置に保持する。
【0061】また、タイミングギヤ65と共に皿ばね7
1の回転数が上昇すると、遠心ウェイト73の遠心力に
よって皿ばね71の押圧力が低減し、図2と図4に示し
たように、フリクションギヤ69とタイミングギヤ65
との間に隙間85が生じ、フリクションギヤ69をバッ
クラッシ吸収位置に保持する摩擦力が消失する。
【0062】こうして、フリクションギヤ69がタイミ
ングギヤ65に対して回転変位可能になってバックラッ
シ調整機能が消失し、タイミングギヤ65、67のバッ
クラッシは低速回転時より大きい所定値に戻る。
【0063】プーリ3から入力したエンジンの駆動力
は、タイミングギヤ組7を介してスクリューロータ4
3、45を回転駆動する。駆動されたコンプレッサ9は
各スクリューロータ43、45の右端側に設けられた吸
入口87(流入口)から吸入した吸気をスクリューロー
タ43、45間で軸方向左方に圧送し、左端側に設けら
れた吐出口89(流出口)から吐き出して、エンジンを
過給する。
【0064】こうして、スーパーチャージャ1が構成さ
れている。
【0065】上記のように、スーパーチャージャ1のタ
イミングギヤ組7では、低速回転域で、各タイミングギ
ヤ65、67のバックラッシが所定値より小さい値に調
整され、回転数が上昇すると、バックラッシはそれより
大きい所定値まで広げられる。
【0066】このように、アイドリングのようにエンジ
ンの低速回転中はバックラッシが狭められるから、トル
ク変動が生じても、タイミングギヤ65、67間の歯打
ち音が防止されると共に、トルクの抜けが防止されて円
滑なトルク伝達を行うことができる。
【0067】また、歯打ち音が生じないから騒音が低い
エンジンの低速回転時も静粛性が保たれる。
【0068】エンジンの回転数が上昇すると、タイミン
グギヤ65、67のバックラッシは所定値に戻ると共
に、フリクションギヤ69とタイミングギヤ67のバッ
クラッシが広がるから、各ギヤ間の摩擦が軽減し、従来
例と較べて、タイミングギヤ組7の動力伝達効率とエン
ジン燃費とが向上する。
【0069】なお、エンジンの高速回転時はトルク変動
が発生しにくいから、タイミングギヤ組7のバックラッ
シを大きくしても歯打ち音は生じない。
【0070】また、摩擦による駆動力ロスが大きくなる
高速回転時でこのようにバックラッシを大きくすること
によって、動力伝達効率と燃費の向上効果は特に大きく
なる。
【0071】これに加えて、遠心ウェイト73と皿ばね
71とを一体にしたことにより、部品点数が低減される
と共に、それだけタイミングギヤ組7の配置スペースが
狭くてすむ。
【0072】また、タイミングギヤ組7は低回転域で歯
打ち音の原因になる回転方向の微動を発生しないから、
ロータ43、45間の隙間の変動や当たりが防止され、
コンプレッサ9の効率と耐久性とが向上する。
【0073】次に、図5ないし図8によって本発明の第
2実施形態を説明する。この実施形態は請求項1、4、
5の特徴を備えており、図5はこの実施形態のタイミン
グギヤ組91を示している。左右の方向はこれらの各図
での左右の方向であり、符号を与えていない部材等は図
示されていない。
【0074】この実施形態のタイミングギヤ組91は、
第1実施形態のスーパーチャージャ1のタイミングギヤ
組7と置き換えて配置される構成であり、タイミングギ
ヤ組7と同様に、プーリ3から入力したエンジンの駆動
力によりスクリューロータ43、45を同期させて回転
駆動する。従って、以下の説明の中で第1実施形態の部
材と同機能の部材には同一の符号を与えて引用すると共
に、同機能部材の重複説明は省く。
【0075】図5と図6のように、タイミングギヤ組9
1は、大径と小径のタイミングギヤ65、67と、シザ
ースギヤ93(バックラッシ調整用ギヤ)とから構成さ
れている。
【0076】シザースギヤ93は、ボス部95と可撓性
のフランジ部97とギヤ部99とから構成されている。
ギヤ部99はフランジ部97の外周に形成されており、
タイミングギヤ65と歯数が同一である。また、フラン
ジ部97は回転軸に垂直な面に対して傾斜角が与えられ
ている。
【0077】図5のように、シザースギヤ93はスクリ
ューロータ43のロータ軸33の外周に圧入されてい
る。シザースギヤ93のボス部95とタイミングギヤ6
5のボス部81とスクリューロータ43のロータ軸33
にはキー溝101、103、105が設けられており、
シザースギヤ93とタイミングギヤ65はこれらのキー
溝101、103、105に係合するキー107(位置
決め部材:バックラッシ保持部材)によって回転方向に
位置決めされている。
【0078】シザースギヤ93をこのようにロータ軸3
3に固定した状態で、シザースギヤ93のギヤ部99と
タイミングギヤ65の間には、図5と図7に示すよう
に、隙間109が形成されている。
【0079】また、キー107による位置決めによっ
て、シザースギヤ93はタイミングギヤ65に対して、
図7のように、矢印111の方向に僅かに回転変位して
いる。この結果、タイミングギヤ65とタイミングギヤ
67とのバックラッシ113は、矢印115が示すよう
に、シザースギヤ93によって吸収され所定値より小さ
い値に調整される。
【0080】これに加えて、可撓性のフランジ部97が
回転軸に垂直な面に対して傾斜しているから、タイミン
グギヤ65と共にシザースギヤ93の回転数が上昇する
と、フランジ部97とギヤ部99とが遠心ウェイトとし
て機能し、ギヤ部99が左側に変位してタイミングギヤ
65との間隔が広がり、図6と図8のように、低速回転
時の隙間109より広い隙間117が生じる。
【0081】ギヤ部99とタイミングギヤ65との間隔
が広がることによって、図8に示すように、ギヤ部99
とタイミングギヤ65の各歯すじ119、121がほぼ
同一線上になり、ギヤ部99とタイミングギヤ67との
バックラッシ123も広くなる。
【0082】このように、シザースギヤ93のバックラ
ッシ調整機能が消失すると、タイミングギヤ65、67
は低速回転時の調整値より大きい所定値のバックラッシ
113で噛み合う。
【0083】こうして、タイミングギヤ組91が構成さ
れている。
【0084】上記のように、タイミングギヤ組91で
は、低速回転域で、各タイミングギヤ65、67のバッ
クラッシが所定値より小さい調整値に調整され、回転数
が上昇すると、バックラッシはそれより大きい所定値の
バックラッシに戻る。
【0085】従って、アイドリング時のようにエンジン
の低速回転中はバックラッシが狭められるから、トルク
変動が生じても、タイミングギヤ65、67の歯打ち音
が防止されると共に、トルクの抜けが防止されて円滑な
トルク伝達を行うことができる。
【0086】また、歯打ち音が生じないから騒音が低い
エンジンの低速回転時も静粛性が保たれる。
【0087】エンジンの回転数が上昇すると、タイミン
グギヤ65、67のバックラッシは所定値に戻り、シザ
ースギヤ93とタイミングギヤ67とのバックラッシが
広がるから、各ギヤ間の摩擦が軽減し、従来例と較べ
て、動力伝達効率とエンジン燃費とが向上する。
【0088】なお、エンジンの高速回転時はトルク変動
が発生しにくいから、タイミングギヤ組91のバックラ
ッシを大きくしても歯打ち音は生じない。
【0089】また、摩擦による駆動力ロスが大きくなる
高速回転時でこのようにバックラッシを大きくすること
によって、動力伝達効率と燃費の向上効果は特に大きく
なる。
【0090】これに加えて、シザースギヤ93のギヤ部
99を回転軸に垂直な面に対して傾斜させた可撓性フラ
ンジ部97の外周に形成したことによって、上記のよう
に、ギヤ部99と可撓性フランジ部97とが遠心ウェイ
トとして機能するから、遠心ウェイトを別個に設ける必
要がなくなり、部品点数が低減されると共に、配置スペ
ースが狭くてすむ。
【0091】また、タイミングギヤ組91は低回転域で
歯打ち音の原因になる回転方向の微動がないから、ロー
タ43、45の隙間の変動や当たりが防止され、コンプ
レッサ9の効率と耐久性とが向上する。
【0092】なお、本発明のギヤ組において、例えば、
バックラッシ調整用ギヤにカム面を設け、高速回転時に
遠心ウェイトをこのカム面に当て、バックラッシ調整用
ギヤを軸方向に移動させてバックラッシを広げるように
構成してもよい。
【0093】また、上記のように、本発明のギヤ組にお
いて、ギヤは外歯でも内歯でもよい。
【0094】更に、請求項6の流体機械は、コンプレッ
サやブロワーだけでなく、流体圧を与えて回転を取り出
す流体圧モータとして用いてもよい。また、スクリュー
ロータを用いるスクリュー式の流体機械に限らず、繭型
断面のロータを用いるルーツ式の流体機械でもよい。
【0095】
【発明の効果】上記のように、請求項1記載のギヤ組
は、バックラッシ調整用ギヤの歯面を一方のギヤの歯面
よりバックラッシの調整分だけ回転方向に変位させるこ
とにより、一方のギヤと他方のギヤとのバックラッシを
初期の所定値より小さい調整値にし、この調整値をバッ
クラッシ保持部材で保持する。
【0096】回転数が上昇すると、遠心ウェイトによっ
てバックラッシ調整用ギヤが軸方向に移動し、バックラ
ッシ調整機能を消失させるから、一方のギヤと他方のギ
ヤのバックラッシは低速回転時の調整値より大きい所定
値(初期値)に戻る。
【0097】従って、低速回転中にトルク変動が生じて
も、バックラッシが小さいからギヤの歯打ち音が防止さ
れ、騒音が低いエンジンの低速回転時に静粛性が保たれ
る。
【0098】また、回転数が上昇すると、バックラッシ
が広くなってギヤ間の摩擦が軽減するから、従来例と較
べて、動力伝達効率と原動機の燃費とが向上すると共
に、駆動力ロスが大きくなる高速回転時にこのようにバ
ックラッシを大きくするから、動力伝達効率と燃費の向
上効果が特に大きい。また、高速回転時はトルク変動が
発生しにくいから、ギヤ間のバックラッシを大きくして
も歯打ち音は生じない。
【0099】更に、基本的には一方と他方のギヤのバッ
クラッシを無理に小さくしないから、各ギヤ及び各ギヤ
を支承するベアリングの負担が大きく軽減され、耐久性
が向上する。
【0100】請求項2記載のギヤ組は、バックラッシ調
整用ギヤにフリクションギヤを用いたものであり、請求
項1の構成と同様に、低速回転中はトルク変動が生じて
もギヤの歯打ち音が防止され、回転数が上昇すると動力
伝達効率と燃費とが向上する。
【0101】これに加えて、請求項1の構成と同等の効
果を得る。
【0102】請求項3記載のギヤ組は、請求項2の構成
と同等の効果を得ると共に、遠心ウェイトと皿ばねとを
一体にしたことにより、部品点数が低減されると共に、
遠心ウェイトと皿ばねとの配置スペースが狭くてすむ。
【0103】請求項4記載のギヤ組は、バックラッシ調
整用ギヤにシザースギヤを用いたものであり、請求項1
の構成と同様に、低速回転中はトルク変動が生じてもギ
ヤ間の歯打ち音が防止され、回転数が上昇すると動力伝
達効率と燃費とが向上する。
【0104】これに加えて、請求項1の構成と同等の効
果を得る。
【0105】請求項5記載のギヤ組は、請求項4の構成
と同等の効果を得ると共に、回転軸に垂直な面から傾斜
した可撓性フランジ部材とその周部に形成したバックラ
ッシ調整用ギヤとが遠心ウェイトとして機能するから、
遠心ウェイトを別個に設ける必要がなく、部品点数が低
減されると共に、配置スペースが狭くてすむ。
【0106】請求項6記載の流体機械は、上記のよう
に、歯打ち音が防止され歯打ち音の原因になる回転方向
の微動がない請求項1ないし請求項5のいずれか一項に
記載のギヤ組をタイミングギヤ組に用いたことにより、
ロータの隙間の変動や当たりが防止され、効率と耐久性
とが向上すると共に、エンジンの低速回転時も静粛性が
保たれると共に、高速回転域では、タイミングギヤ組の
バックラッシが通常値に戻り、動力伝達効率と原動機の
燃費とが向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す断面図である。
【図2】高速回転時のバックラッシ変化を示す第1実施
形態の要部断面図である。
【図3】第1実施形態において低速回転時のバックラッ
シ変化を示すギヤ組の噛み合い状態図である。
【図4】第1実施形態において高速回転時のバックラッ
シ変化を示すギヤ組の噛み合い状態図である。
【図5】本発明の第2実施形態を示す断面図である。
【図6】高速回転時のバックラッシ変化を示す第2実施
形態の要部断面図である。
【図7】第2実施形態において低速回転時のバックラッ
シ変化を示す噛み合い状態図である。
【図8】第2実施形態において高速回転時のバックラッ
シ変化を示す噛み合い状態図である。
【図9】従来例の断面図である。
【図10】図9の従来例のバックラッシ吸収機能を示す
図面である。
【符号の説明】
7、91 タイミングギヤ組(ギヤ組) 9 スクリュー式コンプレッサ9(流体機械) 13 コンプレッサケーシング(ケーシング) 43、45 スクリューロータ(ロータ) 65 タイミングギヤ(一方のギヤ) 67 タイミングギヤ(他方のギヤ) 69 フリクションギヤ(バックラッシ調整用ギヤ) 71 皿ばね(ばね:バックラッシ保持部材) 73 遠心ウェイト 87 吸入口(流入口) 89 吐出口(流出口) 93 シザースギヤ(バックラッシ調整用ギヤ) 97 可撓性のフランジ部 99 ギヤ部(バックラッシ調整用ギヤ) 107 キー(位置決め部材:バックラッシ保持部材)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のバックラッシで互いに噛み合う一
    対のギヤと、一方のギヤの歯面よりバックラッシの調整
    分だけ回転方向に歯面を変位させた状態で他方のギヤと
    噛み合い、両ギヤのバックラッシを前記所定のバックラ
    ッシより小さい値に調整するバックラッシ調整用ギヤ
    と、このバックラッシ調整用ギヤと一方のギヤとの回転
    方向変位を保持し、両ギヤのバックラッシを前記調整値
    に保持するバックラッシ保持部材と、遠心ウェイトとを
    備え、高速回転時に遠心ウェイトの遠心力によってバッ
    クラッシ調整用ギヤを軸方向に移動させ、一方のギヤと
    他方のギヤとのバックラッシを低速回転時より大きくす
    ることを特徴とするギヤ組。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の発明であって、バックラ
    ッシ調整用ギヤが、一方のギヤと異なった歯数を有する
    と共に、一方のギヤに対して相対回転自在に配置され、
    バックラッシ保持部材が、バックラッシ調整用ギヤを一
    方のギヤに押圧し摩擦力によってバックラッシ調整用ギ
    ヤと一方のギヤとの回転方向変位を保持するばねであ
    り、遠心ウェイトの遠心力によってこのばねの押圧力を
    低減することにより、高速回転時にバックラッシ調整用
    ギヤを一方のギヤに対して回転変位可能にしバックラッ
    シを低速回転時より大きくすることを特徴とするギヤ
    組。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の発明であって、ばねが、
    バックラッシ調整用ギヤを一方のギヤに押圧する皿ばね
    であり、遠心ウェイトがこの皿ばねに固定され、遠心力
    によって皿ばねの押圧力を低減することを特徴とするギ
    ヤ組。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の発明であって、バックラ
    ッシ調整用ギヤの歯数が一方のギヤの歯数と同一であ
    り、バックラッシ保持部材が、バックラッシ調整用ギヤ
    と一方のギヤの各歯面をバックラッシの調整分だけ回転
    方向に変位させた状態で、これらを回転方向に位置決め
    する位置決め部材であり、遠心ウェイトが、高速回転時
    にバックラッシ調整用ギヤを軸方向に移動させ、一方の
    ギヤと他方のギヤとのバックラッシを低速回転時より大
    きくすることを特徴とするギヤ組。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の発明であって、バックラ
    ッシ調整用ギヤが、回転軸に垂直な面に対して傾斜角を
    与えられた可撓性フランジ部材の周部に設けられ、この
    バックラッシ調整用ギヤと可撓性フランジ部材とが遠心
    ウェイトとなり、高速回転時にバックラッシ調整用ギヤ
    が軸方向に移動し、一方のギヤと他方のギヤとのバック
    ラッシを低速回転時より大きくすることを特徴とするギ
    ヤ組。
  6. 【請求項6】 互いに噛み合う一対のロータと、各ロー
    タを回転可能に内包し、各ロータの噛み合い開始側に設
    けられた流体の流入口及び各ロータの噛み合い終了側に
    設けられた流体の流出口とを有するケーシングと、各ロ
    ータを同期させ互いに接触しない状態で噛み合わせるタ
    イミングギヤ組とを備え、このタイミングギヤ組が請求
    項1ないし請求項5のいずれか一項に記載のギヤ組であ
    ることを特徴とする流体機械。
JP11091896A 1996-05-01 1996-05-01 ギヤ組及びこのギヤ組を用いた流体機械 Withdrawn JPH09296858A (ja)

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