JP3218952B2 - 自動車用ウェザストリップ - Google Patents

自動車用ウェザストリップ

Info

Publication number
JP3218952B2
JP3218952B2 JP32768895A JP32768895A JP3218952B2 JP 3218952 B2 JP3218952 B2 JP 3218952B2 JP 32768895 A JP32768895 A JP 32768895A JP 32768895 A JP32768895 A JP 32768895A JP 3218952 B2 JP3218952 B2 JP 3218952B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
back door
lip
weather strip
main seal
seal portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP32768895A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08324252A (ja
Inventor
英一 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical Toyoda Gosei Co Ltd
Priority to JP32768895A priority Critical patent/JP3218952B2/ja
Publication of JPH08324252A publication Critical patent/JPH08324252A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3218952B2 publication Critical patent/JP3218952B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Seal Device For Vehicle (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車外の水、音等が
車室内へ浸入することを封止する自動車用ウェザストリ
ップに関し、さらに詳細には、自動車のバックドア開口
部周縁に沿って配設されるのに好適な自動車用ウェザス
トリップに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、バックドアを有するハッチバ
ックタイプ、1BOXタイプの車両においては、雨水や
洗車水の車室内への浸入を防止したり、或いはバックド
アを開放する際に、ルーフ部に留まっていた水が車室内
へ流れ込むことを封止するため、バックドア開口部にバ
ックドア用のウェザストリップが設けられている。
【0003】かかるウェザストリップとしては、例え
ば、図11及び図12に示すようなものが一般的に用い
られている。ここで、図11は図1中のA−A線によっ
て切断した従来例に係るバックドアウェザストリップD
Wの断面図であり、図11は図1中のB−B線によって
切断した従来例に係るバックドアウェザストリップDW
の断面図である。
【0004】このバックドアウェザストリップDWは、
バックドア開口部RE,SE(図1参照)へバックドア
ウェザストリップDW自身を取り付けるための取付基部
50と、バックドアBD(図1参照)閉鎖時にバックド
アBDに密着することで水等の浸入を封止するための中
空部51を有するメインシール部52とを有している。
また、バックドアBD開放時に、ルーフ部に残留してい
た水が勢いよくウェザストリップDWへ向かい、メイン
シール部52を乗り越えることにより車室内へ流れ込む
事態を阻止するため、ドア開口部に取り付けられた状態
でのメインシール部52上面にはリップ53が連結され
ている。
【0005】このリップ53を備えることにより、バッ
クドアウェザストリップDWの高さが確保され、ルーフ
部残留水がメインシール部52に勢いよく向かってきて
も、車室内への浸入が阻止されることとなる。したがっ
て、このリップ53は専らバックドア開放時に機能する
こととなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、バック
ドアウェザストリップは、ルーフエンドの水平な部分の
みならず、コーナ部を経て垂直部(車両側面後端部)に
も配設されるのが一般的である。そのため、コーナ部で
は中空部51が図12に示すように楕円形状に変形して
しまい、バックドア閉鎖時における追随性が悪くなりメ
インシール部52としての機能が発揮しきれないという
問題があった。
【0007】すなわち、バックドア開放時における残留
水の流れ込みを防止するためのリップ53は、見方を変
えれば補強リブとして機能し、バックドアウェザストリ
ップDWの断面係数を増大させるため、バックドアウェ
ザストリップDWの変形を妨げ、コーナ部における追随
を阻害するのである。したがって、リップ53によって
妨げられたバックドアウェザストリップDWの変形は、
他の部分、たとえば、変形自在な中空部51が変形する
ことによって実現され、中空部51は楕円形状に変形さ
せられてしまうのである。
【0008】この結果、中空部51は常に変形した状態
となり、被シール部位の形状への適応性(柔軟性)に欠
けるため、メインシール部52がバックドアBDと密着
した場合にも追随性が悪くなり、十分なシール特性を発
揮することができないのである。
【0009】本発明は、前記従来の問題点を解消するた
めになされたものであり、ウェザストリップが折り曲げ
られた状態であっても、リップの影響を受けることなく
優れたシール特性を実現することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項1に記載された発明は、自動車のバックドア開口
部周縁に沿ってボディ側に配設される自動車用ウェザス
トリップにおいて、自身を前記バックドア開口部周縁の
被取付部材に取り付けるための断面略チャンネル状をな
す取付基部と、当該取付基部が前記被取付部材に取り付
けられた状態において前記取付基部の上壁部位に連結さ
れる中空部を内包するメインシール部と、バックドアが
閉じられた時に前記バックドアの内面に密着し、前記バ
ックドアが開けられた時にルーフ部の残留水が前記取付
基部に向かって流れてきても前記メインシール部を乗り
越えさせないように前記メインシール部の上面から上方
に突出して連結されるリップと、前記メインシール部と
前記リップとの連結部位に形成された薄肉状の容易屈曲
部とを備、前記リップは、その先端側がバックドアの
被シール面に向かって反るようにして形成されているこ
とを要旨とする。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】(作用) 上記構成を備えた請求項1記載の発明に係る自動車用ウ
ェザストリップでは、自動車用ウェザストリップは、
ャンネル状の取付基部を介して被取付部材としてのバッ
クドア開口部周縁に取り付けられ、メインシール部は、
中空部が変形することにより、バックドアの被シール面
に密着し封止する。メインシール部の上面から上方に突
出するように設けられたリップは、バックドア閉時にバ
ックドアの被シール面と当接することにより、水等が車
室内に浸入することを防止する。また、リップは、バッ
クドアの開時にバックドアのルーフ部の残留水が前記取
付基部に向かって流れてきても前記メインシール部を乗
り越えさせないように突出されているので、その残留水
が車室内に侵入することを防止する。
【0015】また、本自動車用ウェザストリップは、メ
インシール部とリップ部との連結部位近傍に容易屈曲部
を有しているので、自動車用ウェザストリップが曲げら
れた際には、リップがメインシール部に向かって倒れ込
み、自動車用ウェザストリップの変形を妨げることはな
い。したがって、当初から中空部が変形してしまうこと
はなく、特に、コーナー部においても良好なシール特性
が維持される。また、容易屈曲部は薄肉状に形成されて
いるので、他の部位よりも剛性が低くなり、同一の力が
印加された場合には、他の部位よりも容易に屈曲するこ
ととなる。
【0016】
【0017】
【0018】さらに、リップの先端側が被シール面に向
かって反るようにして形成されているので、少なくとも
リップの先端側は確実に被シール面に当たりより一層の
シール性が確保されることとなる。また、ウェザストリ
ップは、前記リップの先端側とメインシール部とにおい
て被シール面に当たるため、2重のシールを形成する場
合が多くなり、シール圧の向上が望める。
【0019】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)以下、本発明を具体化した第1の
実施の形態を図面等に基づいて説明する。
【0020】先ず、図1〜図5を参照して第1の実施の
形態に係るバックドアウェザストリップDW1の構成に
ついて説明する。ここに、図1は本実施の形態に係るバ
ックドアウェザストリップDW1が取り付けられる位置
を説明するため自動車後部を示す説明図である。また、
図2は図1中のA−A線で切断したバックドアBD閉鎖
時における本実施の形態に係るバックドアウェザストリ
ップDW1の断面図であり、図3は図1中のA−A線で
切断したバックドアBD開放時におけるバックドアウェ
ザストリップDW1の断面図である。
【0021】本実施の形態に係るバックドアウェザスト
リップDW1は、図1中に破線で示すように、ルーフエ
ンドRE、サイドパネルエンドSEを含むバックドア開
口部全周の縁部に沿って取り付けられている。そして、
ドアウェザストリップDW1は、図2に示すように、ル
ーフエンドREの取付フランジARに自身を取り付ける
ための取付基部10と、中空部21を内包するメインシ
ール部20と、メインシール部20をルーフ残流水が乗
り越えることを阻止するリップ30とを有している。
【0022】取付基部10は、EPDMソリッドゴムか
らなり、略チャンネル状の断面を有している。そして、
内部には、形状維持のためインサート材11を内包して
いる。また、略チャンネル状の内側部分には、取付フラ
ンジARを挟着するための挟着リップ12が複数形成さ
れており、さらに、閉鎖底部近傍にはシーラ13を保持
するためのシーラ保持リップ14が形成されている。こ
こで、シーラ13は、取付フランジARとバックドアウ
ェザストリップDW1との取付部から水等が車室内へ浸
入することを防止するためのシール部材である。
【0023】メインシール部20は、シール性能を得る
ため、たとえば、EPDMゴムを発泡させることによっ
て得られる柔軟性に富んだスポンジゴムからなり、断面
略円状の中空部21を内包することにより、バックドア
BDが当接した際にバックドアBDの形状に対応して変
形し、機密性を向上させている。
【0024】リップ30は、バックドアウェザストリッ
プDW1が取り付けられた状態において、バックドアB
D開放時にルーフ残留水がメインシール部20を乗り越
えることを阻止するように、略上方を向くようにしてメ
インシール部20と連結されている。そして、リップ3
0とメインシール部20との連結部分のうち狭角側に
は、他の部分と比較して肉厚を薄くすることでリップ3
0の屈曲を容易にする容易屈曲部40が形成されてい
る。
【0025】次に、上記構成を備えたバックドアウェザ
ストリップDW1の作用について説明する。バックドア
BDが閉じられた状態では、図2に示すようにメインシ
ール部20の中空部21は略楕円状の断面を有してお
り、メインシール部20はバックドアBDのフレームに
密着し、バックドアBDとルーフエンドREとの隙間か
ら流れ込む雨水等を封止している。また、リップ30も
バックドアBDのフレームに密着しており、メインシー
ル部20と併せて雨水等の車室内(ラゲッジルーム)へ
の浸入を封止している。
【0026】したがって、雨水はボディ側のルーフエン
ドREと、バックドアウェザストリップDW1側のリッ
プ30、メインシール部20、取付基部10とによって
形成された通路、及び、バックドア開口部の両側に取り
付けられたバックドアウェザストリップDW1とサイド
パネルエンドSEとで形成された通路を通って、車外に
排出される。
【0027】これに対して、バックドアBDが開けられ
ると、図3に示すように、メインシール部20の中空部
21は略円状の断面に復元され、リップ30もまた略上
方を向く。したがって、バックドアBDの開放に伴いル
ーフ部、及びバックドアルーフ部に残留していた雨水等
がバックドアウェザストリップDW1に向かって流れ込
んできても、リップ30によって阻止されるため、車室
内(ラゲッジルーム)に浸入することはない。
【0028】ところで、1つのバックドアウェザストリ
ップDW1は、ルーフエンドRE、サイドパネルエンド
SEを含むバックドア開口部の全周に沿って取り付けら
れている。したがって、連結コーナCRを介して水平な
ルーフエンドREから、垂直なサイドパネルエンドSE
に移行する際には、曲げられることとなる。そして、従
来のバックドアウェザストリップが曲げられた際に問題
を有していたことは前述の通りである。
【0029】以下、ルーフエンドREにおけるバックド
アウェザストリップDW1の断面と連結コーナにおける
バックドアウェザストリップDW1の断面を図4及び図
5を参照して説明する。ここで、図4は図1中のA−A
線によって切断することにより得られる(すなわち水平
部)バックドアウェザストリップDW1の断面図であ
り、図5は図1中のB−B線によって切断することによ
り得られる(すなわち連結コーナCR)バックドアウェ
ザストリップDW1の断面図である。
【0030】ルーフエンドREのバックドアウェザスト
リップDW1、すなわち、図4に示すバックウェザスト
リップDW1では、リップ30は立った状態にあり、先
に述べたようにメインシール部20に向かって流れ込ん
で来る雨水が、メインシール部20を乗り越えてラゲッ
ジルームに浸入することを阻止している。
【0031】これに対して、連結コーナCRのバックド
アウェザストリップDW1、すなわち、図5に示すバッ
クドアウェザストリップDW1では、リップ30はメイ
ンシール部20に沿って倒れ込んだ状態にある。この理
由について以下説明する。
【0032】連結コーナCRでは、バックドアウェザス
トリップDW1は連結コーナCRの形状に合わせて折り
曲げられるが、メインシール部20から離れた位置に存
在するリップ30によって、バックドアウェザストリッ
プDW1の断面係数は増大されており、リップ30には
バックドアウェザストリップDW1の長手方向への張力
が作用した状態となる。かかる状態は、リップ30がメ
インシール部20に近接し、断面係数が減少することに
より解消される。
【0033】ところで、本実施の形態に係るバックドア
ウェザストリップDW1では、リップ30とメインシー
ル部20との連結部42に薄肉状に形成された容易屈曲
部40を備えている。したがって、リップ30は自身に
作用する張力を減少させるため、容易にメインシール部
20に沿うように倒れ込むことが可能となり、バックド
アウェザストリップDW1全体としても断面係数が減少
する。
【0034】この結果、バックドアウェザストリップD
W1を折り曲げた際に、リップ30、メインシール部2
0に対して無理な応力が作用することがなくなり、連結
コーナCRにおいてもメインシール部20の中空部21
は略円状の断面を備えることとなり、有効なシール特性
が確保される。
【0035】以上説明した通り、上記実施の形態に係る
バックドアウェザストリップDW1は、メインシール部
20とリップ30の連結部42に、他の部分と比較して
薄肉状に形成された容易屈曲部40を構成として備えて
いる。
【0036】したがって、連結コーナCR等においてバ
ックドアウェザストリップDW1を折り曲げた場合に
も、リップ30は容易に倒れ込むため、メインシール部
20が内包する中空部21の変形が抑制され、被シール
部位の形状に適応した滑らかな変形(追随性)を実現す
ることができる。
【0037】すなわち、リップ30が立った状態ではリ
ップ30自身に大きな張力が作用するので、リップ30
は、張力が小さくなるようメインシール部20に近接し
て倒れ込んだ状態に変形しようとする。そして、上記実
施の形態に係るバックドアウェザストリップDW1で
は、リップ30の倒れ込みを容易にする容易屈曲部40
を備えているので、リップ30は容易にメインシール部
20に近接するように倒れ込むのである。
【0038】(イ)こうしてリップ30がメインシール
部20に近接することで、バックドアウェザストリップ
DW1が有する断面係数も減少し、バックドアウェザス
トリップDW1の滑らかな折り曲げが実現される。その
結果、メインシール部20と被シール部位との機密性が
向上され、優れたシール特性を得ることができる。
【0039】(ロ)また、連結コーナCRではリップ3
0は容易に倒れ込むものの、ルーフエンドRE等の部分
では、リップ30は立った状態に保持されるため、ルー
フ残流水等がメインシール部20に向かって流れ込んで
きても、乗り越えを確実に阻止し、ラゲッジルーム内が
濡れることを防止することができる。
【0040】(第2の実施の形態)次に、本発明を具体
化した第2の実施の形態に係るバックドアウェザストリ
ップDW2について図6を参照して説明する。なお、本
実施の形態に係るバックドアウェザストリップDW2の
構成は、第1の実施の形態に係るバックドアウェザスト
リップDW1の構成とほぼ同一であるので、異なる点の
みを説明し、同一機能を発揮する構成については、第1
の実施の形態において用いた符号を付すことでその説明
を省略する。
【0041】本実施の形態に係るバックドアウェザスト
リップDW2は、リップ30の先端近傍31とメインシ
ール部20とを連結する連結壁44と、リップ30とメ
インシール部20と連結壁44とによって区画形成され
た中空部46とを備えている点に特徴を有している。こ
のような連結壁44を備えることによって、経年変化等
によるリップ30の不用意な倒れ込みが抑制される。す
なわち、連結コーナCRにおいては、バックドアウェザ
ストリップDW2の滑らかな折り曲げを実現するためリ
ップ30が倒れることが望ましいが、ルーフエンドRE
においては、流れ込む雨水等を阻止するためリップ30
は立っていることが望ましいからである。
【0042】そこで、リップ30の先端近傍31とメイ
ンシール部20とを連結壁44によって連結することに
よって、倒れ込みに対するリップ30の剛性を高め、一
方、連結コーナCRにおいては容易屈曲部40により滑
らかな折り曲げを実現している。
【0043】このように、本実施の形態によれば、 (ハ)上記第1の実施の形態とほぼ同等の作用効果を奏
する。 (ニ)また、特に、第2実施の形態に係るバックドアウ
ェザストリップDW2では、リップ30先端近傍31と
メインシール部20とを連結する連結壁44を備えてい
る。したがって、リップ30が立っていなければならな
い部位におけるリップ30の容易な倒れ込みを抑制する
ことができる。また、経年変化によりリップ30基端の
剛性が低下した場合であっても、恒常的な倒れ込みを抑
制することができる。
【0044】(第3の実施の形態)次に、本発明を具体
化した第3の実施の形態に係るバックドアウェザストリ
ップDW3について図7,8を参照して説明する。な
お、本実施の形態に係るバックドアウェザストリップD
W3の構成においても、第1及び第2の実施の形態に係
るバックドアウェザストリップDW1,DW2の基本的
構成とほぼ同一であるので、異なる点のみを説明し、同
一機能を発揮する構成については、第1の実施の形態に
おいて用いた符号を付すことでその説明を省略する。
【0045】本実施の形態に係るバックドアウェザスト
リップDW3は、リップ47の先端近傍48が被シール
面(図の上側)に向かって反るようにして形成されてい
る。また、図8に示すように、被シール面としてのバッ
クドアBDが閉鎖された際には、バックドアウェザスト
リップDW3はバックドアBDの平坦面に当接するよう
になっている。
【0046】上記のような構成を採用することにより、 (ホ)上記第1の実施の形態とほぼ同等の作用効果を奏
する。 (ヘ)また、リップ47の先端近傍48が、被シール面
たるバックドアBDに向かって反るようにして形成され
ているとともに、バックドアウェザストリップDW3は
バックドアBDの平坦面に当接する。このため、少なく
ともリップ47の先端近傍48においては、確実にバッ
クドアBDに当たり、より一層のシール性が確保され、
ひいてはシール性の向上を図ることができる。
【0047】(ト)さらに、図8に示すように、バック
ドアウェザストリップDW3は、前記リップ47の先端
近傍48とリップ47基端側のメインシール部20との
2点(2線)においてバックドアBDに当たりうる。そ
のため、面接触の場合に比べて、各線接触部位において
より一層のシール圧の向上が望める。その結果、上記
(ヘ)に記載した効果をより確実ならしめることができ
る。
【0048】以上、実施の形態に基づき本発明を説明し
たが、本発明は上記実施の形態になんら限定されるもの
ではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形
改良が可能であることは容易に推察されるものである。
【0049】(1)例えば、上記各実施の形態では、リ
ップ30とメインシール部20との連結部分のうち狭角
側に、容易屈曲部40を形成するようにしたが、図9に
示すように、連結部分のうち広角側に、容易屈曲部49
を形成するようにしてもよい(図では第1の実施の形態
に対応させた形状を示す)。また、図10に示すよう
に、同じく連結部分のうち広角側に、容易屈曲部49を
形成するようにしてもよい(図では第3の実施の形態に
対応させた形状を示す)。
【0050】(2)上記実施の形態では、他の部分より
も肉厚を薄くすることで容易屈曲部40を実現している
が、リップ30,47が容易に倒れ込めばよく、これに
限られない。たとえば、切欠きを設けたり、原材料を変
えることで剛性を低くしてもよい。
【0051】(3)上記実施の形態ではルーフエンドR
E、サイドパネルエンドSEを含むバックドア開口部の
全周に沿って取り付けられるバックドアウェザストリッ
プDW1,DW2,DW3として説明したが、撥ね上げ
式のドアの開口部に取り付けられるウェザストリップで
あればこれに限られない。すなわち、雨水等の流れ込み
を阻止するためにリップ30,47を要し、ウェザスト
リップを折り曲げる必要があれば本発明は効果を発揮す
るからである。
【0052】(4)さらに、各バックドアウェザストリ
ップDW1,DW2,DW3の原材料として、EPDM
を用いて説明したが、用途、部位に応じて用いる材料を
適宜変更すればよいことである。
【0053】なお、以上の実施の形態から把握すること
ができる請求項以外の技術的思想について、以下に効果
とともに記載する。 (A)前記容易屈曲部は切欠状に形成されていることを
特徴とする自動車用ウェザストリップ。
【0054】かかる構成を備える場合には、リップの倒
れ込みを容易に実現することができる。
【0055】
【発明の効果】以上説明した通り請求項1に記載の発明
に係る自動車用ウェザストリップは、メインシール部と
リップとの連結部位近傍に形成された容易屈曲部を構成
として備えている。
【0056】したがって、自動車用ウェザストリップが
折り曲げられた状態であっても、リップの影響を受ける
ことなく優れたシール特性を実現することができる。ま
た、薄肉状に形成された容易屈曲部を備えている。した
がって、他の部分と比較して剛性が低くなり、リップが
容易に倒れ込むことができる
【0057】
【0058】
【0059】また、リップの先端側が被シール面に向か
って反るようにして形成されている。したがって、より
一層のシール性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るバックドアウェザストリッ
プの装着位置を説明するため自動車側面を示した説明
図。
【図2】バックドアが閉じられた状態における第1の実
施の形態に係るバックドアウェザストリップの状態を示
す説明図。
【図3】バックドアが開けられた状態における第1の実
施の形態に係るバックドアウェザストリップの状態を示
す説明図。
【図4】図1中のA−A線によって切断した第1の実施
の形態に係るバックドアウェザストリップの断面図。
【図5】図1中のB−B線によって切断した第1の実施
の形態に係るバックドアウェザストリップの断面図。
【図6】第2の実施の形態に係るバックドアウェザスト
リップの断面図。
【図7】第3の実施の形態に係るバックドアウェザスト
リップの断面図。
【図8】バックドアが閉じられた状態における第3の実
施の形態に係るバックドアウェザストリップの状態を示
す説明図。
【図9】他の実施の形態に係るバックドアウェザストリ
ップの断面図。
【図10】他の実施の形態に係るバックドアウェザスト
リップの断面図。
【図11】図1中のA−A線によって切断した従来例に
係るバックドアウェザストリップの断面図。
【図12】図1中のB−B線によって切断した従来例に
係るバックドアウェザストリップの断面図。
【符号の説明】
10…取付基部、12…挟着リップ、13…シーラ、1
4…シーラ保持リップ、20…メインシール部、21…
中空部、30,47…リップ、31,48…先端近傍、
40,49…容易屈曲部、42…連結部、44…連結
壁、45…中空部、50…取付基部、51…中空部、5
2…メインシール部、53…リップ、RE…ルーフエン
ド、SE…サイドフレーム、AR…取付フランジ、BD
…バックドア、CR…連結コーナ、DW1,DW2,D
W3…本実施の形態に係るドアウェザストリップ、DW
…従来例に係るドアウェザストリップ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車のバックドア開口部周縁に沿って
    ボディ側に配設される自動車用ウェザストリップにおい
    て、 自身を前記バックドア開口部周縁の被取付部材に取り付
    けるための断面略チャンネル状をなす取付基部と、 当該取付基部が前記被取付部材に取り付けられた状態に
    おいて前記取付基部の上壁部位に連結される中空部を内
    包するメインシール部と、 バックドアが閉じられた時に前記バックドアの内面に密
    着し、前記バックドアが開けられた時にルーフ部の残留
    水が前記取付基部に向かって流れてきても前記メインシ
    ール部を乗り越えさせないように前記メインシール部の
    上面から上方に突出して連結されるリップと、 前記メインシール部と前記リップとの連結部位に形成さ
    れた薄肉状の容易屈曲部とを備え 前記リップは、その先端側が前記バックドアの被シール
    面に向かって反るようにして形成されている ことを特徴
    とする自動車用ウェザストリップ。
JP32768895A 1995-03-31 1995-12-15 自動車用ウェザストリップ Expired - Fee Related JP3218952B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32768895A JP3218952B2 (ja) 1995-03-31 1995-12-15 自動車用ウェザストリップ

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7-75548 1995-03-31
JP7554895 1995-03-31
JP32768895A JP3218952B2 (ja) 1995-03-31 1995-12-15 自動車用ウェザストリップ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08324252A JPH08324252A (ja) 1996-12-10
JP3218952B2 true JP3218952B2 (ja) 2001-10-15

Family

ID=26416687

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32768895A Expired - Fee Related JP3218952B2 (ja) 1995-03-31 1995-12-15 自動車用ウェザストリップ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3218952B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008007031A (ja) 2006-06-30 2008-01-17 Tokai Kogyo Co Ltd ウエザーストリップ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08324252A (ja) 1996-12-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4496186A (en) Sealing structure for an automotive vehicle
US8176681B2 (en) Roof side weather strip for automobile
JPH0620819B2 (ja) 自動車用ドアガラスウエザストリツプ
JP4211522B2 (ja) ドアウエザストリップ
US5779301A (en) Sun roof device
US5106149A (en) Weatherstrip for hardtop-type or framed door windows
JP3714844B2 (ja) ウェザーストリップ
JP3218952B2 (ja) 自動車用ウェザストリップ
US6938378B2 (en) Weather strip for motor vehicle
JP2001253245A (ja) 自動車用ウエザストリップ
JP3867139B2 (ja) 自動車用リヤドアウエザストリップ
KR102042030B1 (ko) 차량용 도어 웨더스트립
JP6960346B2 (ja) 自動車用ドアウエザーストリップ
JP2000289465A (ja) ドア周りシール構造
JP3719094B2 (ja) 自動車ドア用ウエザストリップ
JP3420053B2 (ja) 自動車のドアシール構造
JP3297646B2 (ja) 車体固定三角窓を備えた車両のドアシール構造
JP3293454B2 (ja) 自動車用ウェザストリップ
JP3122038B2 (ja) ドアウェザーストリップ
JP3214231B2 (ja) 自動車用ウエザストリップ
JP3030594B2 (ja) マルチプレックスウエザーストリップの固定方法
JP3600410B2 (ja) ウェザストリップ
JP2023058358A (ja) 側部ドア
JP3441487B2 (ja) 自動車用ウエザストリップ
JP3104576B2 (ja) ドア用ウェザーストリップ

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080810

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080810

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090810

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees