JP6960346B2 - 自動車用ドアウエザーストリップ - Google Patents

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Description

本発明は、自動車のドアの周縁部に装着されるドアウエザーストリップに関し、特にヒンジ式のリアドアに適用される自動車用ドアウエザーストリップに関するものである。
この種のリアドアに適用される自動車用ドアウエザーストリップの構造として、例えば特許文献1に記載されたものが提案されている。
この特許文献1に記載されたドアウエザーストリップの構造では、リアドアの上辺部に溜まった雨水等がリアドアの開時にその上辺部前端から落下するのを防止するために、ドアウエザーストリップ10のコーナー接続部40に、サブシールリップ43および回し込み壁43bを設けると共に、背面シールリップ44の先端と回し込み壁43bとの間に、上辺部20からの水を排出する排水切り欠き部47を形成したものである(特許文献1の図1参照)。
なお、この種の対策は、車体全体の造形上、車体ルーフ部に沿うかたちとなるリアドアの上辺部が側面視にてほぼ水平となるいわゆるSUV車に要求されることが多い。
特開2004−203325号公報
しかしながら、特許文献1に記載された構造では、コーナー接続部40に、サブシールリップ43および背面シールリップ44に加えて、回し込み壁43bが併存するかたちとなるため、サブシールリップ43の反力が大きくなり、そのサブシールリップ43の本来の機能が十分に発揮できなくなるおそれがある。
また、特許文献1に記載された構造では、ドアウエザーストリップの縦辺部30側において、背面シールリップ34と張り出し部36aとの間の凹溝35を排水路としているので、雨水等の一部がいわゆるくぐり水となって室内側に浸入するおそれがある。
さらに、最近では、上記コーナー接続部40から垂下するかたちで、リアドアとフロントドアとの合わせ部の隙間をシールするパーティングシールを一体に形成することが一部で行われている。そして、上記引用文献1に記載された構造を前提にパーティングシールを一体に形成した場合には、上記サブシールリップ43の反力の増大化とも相俟って、サブシールリップ43のみならず、パーティングシールのシール性をも阻害してしまうという問題がある。これは、ドアサッシュの上辺部側に沿うサブシールリップ43とドアサッシュの縦辺部側に沿うパーティングシールとでは、シールリップの撓み方向が異なることに基づいている。
本発明はこのような課題に着目してなされたものであり、特にリアドアの上辺部に溜まった雨水等がリアドアの開時にその上辺部前端から落下するのを防止する対策を施したとしても、サブシールリップの反力の増大化を招くことがないように考慮されたドアウエザーストリップの構造を提供するものである。
本発明は、自動車のリアドアの周縁部に装着される自動車用ドアウエザーストリップにして、上記リアドアの上辺部に沿う上辺相当部と、上記リアドアの前側縦辺部に沿う縦辺相当部と、上記上辺相当部と上記縦辺相当部とを接続しつつ板状の端末ベース部が前方側に一体に形成されているコーナー接続部と、を備えた自動車用ドアウエザーストリップの構造である。
その上で、上記端末ベース部の背面では、上記上辺相当部の背面のサブシールリップとパネルリップとが上下二段にわたって延長されていて、それらサブシールリップ延長部とパネルリップ延長部とで上記上辺相当部側の凹溝に連続する凹溝延長部が形成されている一方、上記ベース部の背面前端部には、上記凹溝延長部の空間を堰き止める遮水壁と共にその遮水壁の後方側に隣接する水抜き穴が形成されていると共に、上記水抜き穴の下方側には当該水抜き穴から落ちる水を後方側に誘導する傾斜したガイドリブが形成されている。さらに、上記遮水壁は撓み変形時の上記サブシールリップ延長部と干渉しない高さに設定されているものである。
したがって、本発明では、端末ベース部の背面の遮水壁で堰き止められた雨水等は水抜き穴から落ちてガイドリブに誘導されるかたちとなって、端末ベース部とドアパネルの間を伝い落ちるかたちとなる。
望ましい態様としては、請求項2に記載のように、上記端末ベース部の背面のうち後方側の内隅部には、上記縦辺相当部側の背面シールリップに連続する背面シールリップ延長部が形成されていて、上記ガイドリブが上記背面シールリップ延長部に向かって延びている。
より望ましい態様としては、請求項3に記載のように、上記ガイドリブが上記背面シールリップ延長部の近くまで延びている。
別の望ましい態様としては、請求項4に記載のように、上記自動車用ドアウエザーストリップが装着されるドアがリアドアであって、上記端末ベース部のうち上記サブシールリップ延長部を除いた部分から垂下するかたちで、上記リアドアとフロントドアとの間をシールするパーティングシールが一体に形成されている。
本発明によれば、ドアの開時における上辺前端からの雨水等の落下を防止できることはもちろんのこと、遮水壁は撓み変形時のサブシールリップ延長部と干渉しない高さに設定されているために、サブシールリップ延長部の反力の増大化を招くことがなく、サブシールリップの本来の機能を阻害してしまうことがない。
また、請求項3に記載の発明によれば、上記端末ベース部の背面のうち後方側の内隅部に縦辺相当部側の背面シールリップに連続する背面シールリップ延長部が形成されていて、上記ガイドリブが上記背面シールリップ延長部の近くまで延びているので、雨水等の誘導効果がより効果的に発揮される。そのため、ドアウエザーストリップの縦辺相当部側において、当該縦辺相当部の底面側から室内側への雨水等の浸入を防止する上で一段と有利になる。
請求項4に記載の発明によれば、コーナー接続部の端末ベース部と一体にパーティングシールが一体に形成されていても、そのパーティングシールは上記サブシールリップ延長部に対しては実質的に不連続となっているので、パーティングシールのシール性を阻害してしまうことがなく、サブシールリップ延長部およびパーティングシールにそれぞれ必要なシール性を十分に確保することができる。
4ドア型車のリアドアを開いた状態を示す概略的な斜視図。 本発明に係るドアウエザーストリップの第1の実施の形態として、図1のリアドアに適用されるドアウエザーストリップを背面側から見た拡大図。 図2のB−B線に沿った拡大断面図。 図2のC−C線に沿った拡大断面図。 図2のA部を拡大した斜視図。 図5のコーナー接続部を含む前側の縦辺相当部での機能を説明するための模式的な説明図。 本発明に係るドアウエザーストリップの第2の実施の形態を示す図で、図5と同等部位の斜視図。
図1〜6は本発明に係る自動車用ドアウエザーストリップを実施するためのより具体的な第1の形態を示していて、特に図1は4ドア型車の左側のリアドアを開いた状態を示し、図2は図1のリアドアに適用されるドアウエザーストリップを背面側または裏面側(リアドアに対する取付面側)から見た拡大図を示している。さらに、図3,4は図2のB−B線およびC−C線に沿った拡大断面図をそれぞれ示している。
図1,2に示すように、略アーチ状のドアサッシュ1aを含むリアドア1の室内側の周縁部には、長尺なドアウエザーストリップ2が例えば公知のクリップ等を用いて閉ループ状に装着される。リアドア1の閉時には、ドアウエザーストリップ2が車体側のドア開口部周縁に弾接することで車室内外がシールされる。これにより、気密性、水密性および遮音性等が確保されることになる。なお、図1に示したリアドア1の場合、車体全体の造形上、車体ルーフ部に沿うかたちとなるドアサッシュ1aの上辺部が側面視にてほぼ水平となっている。
図2に示すドアウエザーストリップ2は、ドアサッシュ1aの上辺部に沿うかたちとなる略直線状の上辺相当部3のほか、リアドア1の前後の縦辺部と下辺部にそれぞれ沿うかたちとなる前後の縦辺相当部4a,4bと下辺相当部4cとが一体となった一般部4とを含んでいて、上辺相当部3と一般部4とが前後のコーナー接続部5,25を介して相互に接続されている。
上辺相当部3は、押出成形法により例えば図3に示すような均一断面形状のものとして形成されている一方、前後の縦辺相当部4a,4bと下辺相当部4cとを含む一般部4は、同様に押出成形法により例えば図4に示すような均一断面形状のものとして形成されている。そして、断面形状が微妙に異なる上辺相当部3の両端末と一般部4の両端末とを突き合わせた上で、前後のコーナー接続部5,25を金型成形法により成形することで、図2に示すようにドアウエザーストリップ2が閉ループ状のものとして形成されている。その際に、前側にコーナー接続部5から垂下するかたちで、パーティングシール6が一体に形成されている。なお、パーティングシール6の詳細については後述する。なお、図3,4の符号7は車体パネルを示し、図4の符号8はリアドア1のドアパネルを示す。
図2に示した上辺相当部3では、図3に示すように、中空部9a,9bを含む取付基部9と、取付基部9から室内側に向かって斜めに突出する中空シールリップ10と、取付基部9から室外側に向かって逆くの字状に屈曲した背面側のサブシールリップ11と、サブシールリップ11の下側で当該サブシールリップ11と平行なパネルリップ12と、を有している。パネルリップ12は、取付基部9とサブシールリップ11の背面との間に凹溝13を形成している。そして、ドアサッシュ1aの上辺部に対して取付基部9とパネルリップ12が着座するように装着され、リアドア1の閉時には、中空シールリップ10とサブシールリップ11の双方が車体パネル7に弾接して撓み変形することで、所定のシール機能が発揮されることになる。
他方、図2に示した前後の縦辺相当部4a,4bと下辺相当部4cとを含む一般部4は、図4に示すように、中空部14aを含む略三角形の取付基部14と、取付基部14から突出形成された中空シールリップ15と、中空シールリップ15に隣接する背面シールリップ16と、を有している。そして、取付基部14と背面シールリップ16とがリアドア1におけるドアパネル8の周囲に着座するように装着され、リアドア1の閉時には中空シールリップ15が車体パネル7に弾接して撓み変形することで、所定のシール機能が発揮されることになる。
図5は図2の前側のコーナー接続部5を中心としたA部を拡大した斜視図である。同図に示すように、前側のコーナー接続部5は、上辺相当部3と一般部4の一部である前側の縦辺相当部4aとの間に介在して所定曲率で湾曲している徐変接続部17を有している。この徐変接続部17は、図3,4に示したように、互いに断面形状が微妙に相違する上辺相当部3側から縦辺相当部4a側に向かって断面形状が徐変していて、両者を滑らかに接続している。それ故に、徐変接続部17のうち上辺相当部3に近い部分では、その上辺相当部3の図3に示した断面形状に近似したものとなっている一方、縦辺相当部4aに近い部分では、その縦辺相当部4aの図4に示した断面形状に近似したものとなっている。なお、コーナー接続部5と上辺相当部3との接合線を図2,5に符号P1で、コーナー接続部5と前側の縦辺相当部4aとの接合線を図2に符号P2でそれぞれ示している。
また、徐変接続部17の背面側には、前方側に向かって略矩形板状の端末ベース部18が突出形成されている。したがって、コーナー接続部5は、大別して、湾曲形状の徐変接続部17と、それと一体の板状の端末ベース部18と、から形成されていることになる。
端末ベース部18と接続されている上辺相当部3では、先に図3に基づいて説明したように、中空シールリップ10のほか、背面側のサブシールリップ11とパネルリップ12と、を有している。これらの上辺相当部3側のサブシールリップ11とパネルリップ12は、両者の平行状態を保ちつつ端末ベース部18側まで延長されていて、端末ベース部18の背面側には上下二段にわたってサブシールリップ延長部11aとパネルリップ延長部12aとが形成されている。そして、これらのサブシールリップ延長部11aとパネルリップ延長部12aとの間に、上辺相当部3側の凹溝13に連続するかたちで凹溝延長部13aが形成されている。
端末ベース部18の背面のうち、パネルリップ延長部12aよりも下側部分では、複数の補強用のリブ19が後方側に向かって下り勾配で傾斜するように互いに平行に形成されている。そして、端末ベース部18の室内側から、比較的大きなプレート状の頭部20aを有するクリップ20が挿入されることで、端末ベース部18が複数のリブ19を着座面としてドアサッシュ1a(図1参照)の前側のコーナー部1bの背面に固定されるようになっている。なお、図5では、クリップ20のうち端末ベース部18を貫通してドアサッシュ1a側の図示外のクリップ穴に係止される係止部20bが実線で図示されている。
図5に示したサブシールリップ延長部11aとパネルリップ延長部12aとで形成された凹溝延長部13aは、端末ベース部18の前端で開放されていても、その開放前端よりもわずかに後方側に、凹溝延長部13aの空間を堰き止めるようなかたちで遮水壁21が形成さている。この遮水壁21は、凹溝延長部13aの底面から前方側に向かって斜めに立ち上がるかたちで形成されていて、図3に仮想線Fで示すように、サブシールリップ延長部11aがサブシールリップ11と共に撓み変形したとしても、遮水壁21はそのサブシールリップ延長部11aと干渉しない高さに予め設定されている。
また、図5に示した遮水壁21の後方側に隣接して、凹溝延長部13aおよびパネルリップ延長部12aの一部を切り欠くかたちで、水抜き穴22が形成されている。これにより、サブシールリップ延長部11aとパネルリップ延長部12aとの間に形成された凹溝延長部13aが遮水壁21で堰き止められていても、その凹溝延長部13aは水抜き穴22を通して下方側に開放されている。
図5に示した複数のリブ19のうち、クリップ20側の係止部20bの周囲では、その一部が欠損している。これは、クリップ20側の係止部20bと係止されることになるドアサッシュ1a側のクリップ穴が一段高いエンボス部に形成されているためで、一部のリブ19とエンボス部との干渉を回避するためである。これらの複数のリブ19のうち、水抜き穴22の直下に位置するリブは、後述するように、水拭き穴22から落下する水を後方側に誘導するためのガイドリブ23を兼ねている。
また、端末ベース部18のうち後方側の内隅部に近い部分には、徐変接続部17での曲率に倣うかたちで、極細ビード状の背面シールリップ延長部24が形成されている。このビード状の背面シールリップ延長部24は、徐変接続部17の屈曲リップ24aおよび補助延長部16aを経て、図4に示した縦辺相当部4a側の背面シールリップ16へと連続している(後述する図6を参照)。
さらに、図5に示した端末ベース部18のうち前方側の端部には、図2にも示すように、比較的幅広で板状のパーティングシール6が垂下するようにして一体に形成されている。このパーティングシール6は、ドアサッシュ1aの前側の縦辺部に沿う取付基部6aと、この取付基部6aの前端から一体に形成されて略弓形状に湾曲したシールリップ6bと、を備えていて、取付基部6aがドアサッシュ1aの前側の縦辺部に重なるようにクリップ等によりその縦辺部に装着される。そして、シールリップ6bの上端はパネルリップ延長部12aの前端部に接続されてはいても、サブシールリップ延長部11aには接続されずに不連続となっている。
なお、図2および図5の符号P3は、コーナー接続部5の端末ベース部18に対するパーティングシール6の接合線を示している。また、図5において、コーナー接続部5における徐変接続部17の内隅部には、紐状の高発泡軟質シール材(例えば、日東電工(株)社製の「エプトシーラー」と称されるもの)26が貼着されている。
したがって、このように構成されたドアウエザーストリップ2の構造によれば、図1に示したリアドア1が閉じられている状態での上辺相当部3に着目した場合、図3に示すように、中空シールリップ10とサブシールリップ11が共に車体パネル7に弾接して撓み変形し、いわゆる二重シールのかたちで車室内外がシールされることになる。
そして、図5からも明らかなように、コーナー接続部5側のサブシールリップ延長部11aを含むサブシールリップ11と、同じくコーナー接続部5側のパネルリップ延長部12aを含むパネルリップ12との間には、いわゆるドリップチャンネルの如き凹溝延長部13aを含む凹溝13が形成される。この場合、リアドア1の上辺部が側面視にて水平状態に近いため、ドアウエザーストリップ2の上辺相当部3での凹溝延長部13aを含む凹溝13には、雨水等が溜まりやすい傾向にある。
その一方、ドアウエザーストリップ2が装着されたリアドア1を図1のように開くと、リアドア1を開く際の勢い等によっては、図5に示すように、ドアウエザーストリップ2の上辺相当部3の凹溝13に溜まっている雨水等はコーナー接続部5側の凹溝延長部13a側に移動する。その一方、凹溝延長部13aではその前端部が遮水壁21により堰き止められているので、凹溝延長部13aの雨水等は水抜き穴22からドアサッシュ1aの前側の縦辺部とコーナー接続部5の端末ベース部18との間の空間に落下する。この空間内において、水抜き穴22の下方にはガイドリブ23が形成されているので、水抜き穴22から落下した雨水等はガイドリブ23により方向を変えられて、そのガイドリブ23を伝い落ちるようにして後方側に誘導される。
図5に示すように、ガイドリブ23はクリップ20の係止部20bよりも手前で途切れているものの、係止部20bの周囲でガイドリブ23や他のリブ19が途切れている部分では、ドアサッシュ1aの前側の縦辺部におけるエンボス部が端末ベース部18の裏面に直接密着している。そのため、ガイドリブ23を伝い落ちた雨水等は上記エンボス部と端末ベース部18との隙間に一時的に保有された後に、さらに後方側に伝い落ちて、端末ベース部18の背面シールリップ延長部24にて受け止められる。
こうして背面シールリップ延長部24で受け止められた雨水等は、その背面シールリップ延長部24や屈曲リップ24aを伝い落ちるかたちで誘導される。図6は、図5のコーナー接続部5を含む縦辺相当部4aでの機能を説明するための模式的な説明図である。コーナー接続部5における端末ベース部18の背面シールリップ延長部24は、図4,5のほか図6に示すように、ドアウエザーストリップ2の縦辺相当部4aの背面シールリップ16に連続している。したがって、端末ベース部18の背面シールリップ延長部24で誘導された雨水等は、最終的には、図6の矢印Mで示すように、縦辺相当部4aのうち中空シールリップ15と背面シールリップ16との間にできる溝状空間27を伝い落ちるかたちで外部に排出される。なお、図6では、矢印Mと水滴Dとを併用するかたちで水の流れを示している。
このように本実施の形態によれば、ドアウエザーストリップ2の上辺相当部3側の凹溝13に連続するコーナー接続部5側の凹溝延長部13aが遮水壁21で堰き止められていて、その遮水壁21の後方側に近接して水抜き穴22が形成されているので、凹溝延長部13aを含む凹溝13に溜まった雨水等をコーナー接続部5とドアサッシュ1aとの間の隙間を通して下方側に効果的に排水できる。したがって、リアドア1を開いた時にドアサッシュ1aの上辺部前端から室内側に雨水等が落下するのを未然に防止することができる。
また、水抜き穴22から落ちた雨水等はガイドリブ23にて背面シールリップ延長部24側に誘導され、最終的には、図6に示すように、縦辺相当部4aの中空シールリップ15と背面シールリップ16との間にできる溝状空間27を使って排水するので、従来のように、雨水等が縦辺相当部4aの取付基部14の裏面側にくぐり水となって回り込んで室内側に浸入することもなくなる。
さらに、図5,6に示したように、遮水壁21は凹溝延長部13a側から斜めに形成されていて、しかも遮水壁21はサブシールリップ延長部11aが撓み変形したとしてもそれと干渉しないような高さに予め設定されているので、遮水壁21を設けたことによるサブシールリップ延長部11aの撓み反力の増大化を招くこともなければ、パーティングシール6のシールリップ6bの撓み反力に影響を及ぼすこともない。したがって、遮水壁21の機能を維持しつつ、サブシールリップ延長部11aおよびパーティングシール6のシールリップ6bに要求されるシール機能をそれぞれ独立して維持することができるようになる。
図7は本発明に係るドアウエザーストリップ2の第2の実施の形態を示す図で、図5と共通する部分には同一符号を付してある。
図7に示す第2の実施の形態では、図5と比べて、遮水壁21および水抜き穴22の位置を後方側にずらせている点で相違している。図7に示した水抜き穴22の直下には、補強用のリブ19を兼ねた比較的長いガイドリブ33が位置していて、ガイドリブ33の下端は背面シールリップ延長部24の近くまで及んでいる。
したがって、凹溝延長部13aの遮水壁21で堰き止められた雨水等は水抜き穴22から落下して、ガイドリブ33を伝い落ちるようにして背面シールリップ延長部24まで誘導される。そのため、図5に示したものと比べて、ガイドリブ33による雨水等の誘導効果が一段と効果的に発揮されるようになる。
ここで、上記の各実施の形態では、いわゆる4ドア型車のリアドア1を例にとって説明したが、車体全体の造形によってはフロントドアのほか、2ドア車のドアにも同様に適用することができる。
1…リアドア
2…ドアウエザーストリップ
3…上辺相当部
4a…縦辺相当部
5…コーナー接続部
6…パーティングシール
18…端末ベース部
11…サブシールリップ
12…パネルリップ
13…凹溝
11a…サブシールリップ延長部
12…パネルリップ延長部
13…凹溝延長部
16…背面シールリップ
21…遮水壁
22…水抜き穴
23…ガイドリブ
24…背面シールリップ延長部
33…ガイドリブ

Claims (4)

  1. 自動車のドアの周縁部に装着される自動車用ドアウエザーストリップにして、
    上記ドアの上辺部に沿う上辺相当部と、上記ドアの前側縦辺部に沿う縦辺相当部と、上記上辺相当部と上記縦辺相当部とを接続しつつ板状の端末ベース部が前方側に一体に形成されているコーナー接続部と、を備えた自動車用ドアウエザーストリップの構造であって、
    上記端末ベース部の背面では、上記上辺相当部の背面のサブシールリップとパネルリップとが上下二段にわたって延長されていて、それらサブシールリップ延長部とパネルリップ延長部とで上記上辺相当部側の凹溝に連続する凹溝延長部が形成されている一方、
    上記端末ベース部の背面前端部には上記凹溝延長部の空間を堰き止める遮水壁と共にその遮水壁の後方側に隣接する水抜き穴が形成されていると共に、
    上記端末ベース部の背面のうち上記水抜き穴の下方側には当該水抜き穴から落ちる水を後方側に誘導する傾斜したガイドリブが形成されていて、
    上記遮水壁は撓み変形時の上記サブシールリップ延長部と干渉しない高さに設定されていることを特徴とする自動車用ドアウエザーストリップ。
  2. 上記端末ベース部の背面のうち後方側の内隅部には、上記縦辺相当部側の背面シールリップに連続する背面シールリップ延長部が形成されていて、上記ガイドリブが上記背面シールリップ延長部に向かって延びていることを特徴とする請求項1に記載の自動車用ドアウエザーストリップ。
  3. 上記ガイドリブが上記背面シールリップ延長部の近くまで延びていることを特徴とする請求項2に記載の自動車用ドアウエザーストリップ。
  4. 上記自動車用ドアウエザーストリップが装着されるドアがリアドアであって、
    上記端末ベース部のうち上記サブシールリップ延長部を除いた部分から垂下するかたちで、上記リアドアとフロントドアとの間をシールするパーティングシールが一体に形成されていることを特徴とする請求項2または3に記載の自動車用ドアウエザーストリップ。
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