JP3214002B2 - 樹脂組成物 - Google Patents
樹脂組成物Info
- Publication number
- JP3214002B2 JP3214002B2 JP33294891A JP33294891A JP3214002B2 JP 3214002 B2 JP3214002 B2 JP 3214002B2 JP 33294891 A JP33294891 A JP 33294891A JP 33294891 A JP33294891 A JP 33294891A JP 3214002 B2 JP3214002 B2 JP 3214002B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin composition
- resin
- polymer
- mol
- present
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、N−アルキル置換マレ
イミド−オレフィン系共重合体と無機および/または有
機フィラ−からなる光拡散性を有し、耐熱性および剛性
に優れた樹脂組成物に関するものである。
イミド−オレフィン系共重合体と無機および/または有
機フィラ−からなる光拡散性を有し、耐熱性および剛性
に優れた樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来より、照明カバ−、各種看板類やディ
スプレ−などに光拡散性を有する合成樹脂が広く用いら
れている。これは透明性樹脂に無機あるいは有機微粒子
を分散させた材料であり、透明性樹脂としては、メタク
リル樹脂、ポリスチレン、塩化ビニル樹脂等が用いられ
ている。しかしながらこのような材料は耐熱性や剛性が
低く使用に制限を受ける。
スプレ−などに光拡散性を有する合成樹脂が広く用いら
れている。これは透明性樹脂に無機あるいは有機微粒子
を分散させた材料であり、透明性樹脂としては、メタク
リル樹脂、ポリスチレン、塩化ビニル樹脂等が用いられ
ている。しかしながらこのような材料は耐熱性や剛性が
低く使用に制限を受ける。
【0003】マレイミド系共重合体は、高い耐熱性を有
するため種々の検討がなされている。例えば、メタクリ
ル酸メチルにN−芳香族置換マレイミドを共重合する方
法が、特公昭43−9753号公報、特開昭61−14
1715号公報、特開昭61−171708号公報およ
び特開昭62−109811号公報に、スチレン系樹脂
にN−芳香族置換マレイミドを共重合する方法が、特開
昭47−6891号公報、特開昭61−76512号公
報および特開昭61−276807号公報に開示されて
いる。しかし、これらの方法で得られる樹脂はN−芳香
族置換マレイミド含量が増すほど耐熱性は良好となる
が、非常に脆く、また加工性が悪い、着色する等の問題
があり上記の様な用途には用いられていない。
するため種々の検討がなされている。例えば、メタクリ
ル酸メチルにN−芳香族置換マレイミドを共重合する方
法が、特公昭43−9753号公報、特開昭61−14
1715号公報、特開昭61−171708号公報およ
び特開昭62−109811号公報に、スチレン系樹脂
にN−芳香族置換マレイミドを共重合する方法が、特開
昭47−6891号公報、特開昭61−76512号公
報および特開昭61−276807号公報に開示されて
いる。しかし、これらの方法で得られる樹脂はN−芳香
族置換マレイミド含量が増すほど耐熱性は良好となる
が、非常に脆く、また加工性が悪い、着色する等の問題
があり上記の様な用途には用いられていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、光拡
散性を有し、耐熱性および剛性に優れた樹脂組成物を提
供することにある。
散性を有し、耐熱性および剛性に優れた樹脂組成物を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、この問題に
鑑み鋭意検討した結果、本発明のN−アルキル置換マレ
イミド−オレフィン系共重合体および無機および/また
は有機フィラ−からなる樹脂組成物が上記目的を満たす
ことを見出し、本発明を完成するに至った。
鑑み鋭意検討した結果、本発明のN−アルキル置換マレ
イミド−オレフィン系共重合体および無機および/また
は有機フィラ−からなる樹脂組成物が上記目的を満たす
ことを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち本発明は、a)下記に示す構成成
分(I)がポリマー全体の30〜98モル%、構成成分
(II)がポリマー全体の70〜2モル%であり、ポリ
スチレン換算の重量平均分子量が1×103以上5×1
06以下である樹脂とb)無機(但し、ガラスフィラー
を除く)および/または有機フィラーとからなり、その
含有率が重量比としてa)/b)=50/50〜99.
9/0.1であり、a)とb)の屈折率差が0.005
以上であることを特徴とする樹脂組成物に関する。
分(I)がポリマー全体の30〜98モル%、構成成分
(II)がポリマー全体の70〜2モル%であり、ポリ
スチレン換算の重量平均分子量が1×103以上5×1
06以下である樹脂とb)無機(但し、ガラスフィラー
を除く)および/または有機フィラーとからなり、その
含有率が重量比としてa)/b)=50/50〜99.
9/0.1であり、a)とb)の屈折率差が0.005
以上であることを特徴とする樹脂組成物に関する。
【0007】
【化3】 (ここで、R1は炭素数1〜18のアルキル基または炭
素数3〜12のシクロアルキル基を示す)
素数3〜12のシクロアルキル基を示す)
【0008】
【化4】 (ここで、R2、R3およびR4は水素または炭素数1
〜8のアルキル基を示す)本発明の樹脂組成物は光拡散
性を有し、優れた耐熱性、剛性および耐候性を合わせて
もつものである。以下、本発明を詳細に説明する。
〜8のアルキル基を示す)本発明の樹脂組成物は光拡散
性を有し、優れた耐熱性、剛性および耐候性を合わせて
もつものである。以下、本発明を詳細に説明する。
【0009】本発明の樹脂組成物を構成する樹脂a)
は、例えば構成成分(I)を与えるN−アルキル置換マ
レイミド類と構成成分(II)を与えるオレフィン類と
のラジカル共重合反応により得ることができる。
は、例えば構成成分(I)を与えるN−アルキル置換マ
レイミド類と構成成分(II)を与えるオレフィン類と
のラジカル共重合反応により得ることができる。
【0010】ここで、構成成分(I)を与えるN−アル
キル置換マレイミド類としては、N−メチルマレイミ
ド、N−エチルマレイミド、N−n−プロピルマレイミ
ド、N−i−プロピルマレイミド、N−n−ブチルマレ
イミド、N−i−ブチルマレイミド、N−s−ブチルマ
レイミド、N−t−ブチルマレイミド、N−n−ペンチ
ルマレイミド、N−n−ヘキシルマレイミド、N−n−
ヘプチルマレイミド、N−n−オクチルマレイミド、N
−ラウリルマレイミド、N−ステアリルマレイミド、N
−シクロプロピルマレイミド、N−シクロブチルマレイ
ミド、N−シクロヘキシルマレイミド等が具体例として
挙げられ、耐熱性の点から炭素数が1〜6のもの、特に
N−メチルマレイミド、N−エチルマレイミド、N−イ
ソプロピルマレイミドあるいはN−シクロヘキシルマレ
イミドが好ましい。さらに、これらは1種または2種以
上組み合わせて用いることができる。
キル置換マレイミド類としては、N−メチルマレイミ
ド、N−エチルマレイミド、N−n−プロピルマレイミ
ド、N−i−プロピルマレイミド、N−n−ブチルマレ
イミド、N−i−ブチルマレイミド、N−s−ブチルマ
レイミド、N−t−ブチルマレイミド、N−n−ペンチ
ルマレイミド、N−n−ヘキシルマレイミド、N−n−
ヘプチルマレイミド、N−n−オクチルマレイミド、N
−ラウリルマレイミド、N−ステアリルマレイミド、N
−シクロプロピルマレイミド、N−シクロブチルマレイ
ミド、N−シクロヘキシルマレイミド等が具体例として
挙げられ、耐熱性の点から炭素数が1〜6のもの、特に
N−メチルマレイミド、N−エチルマレイミド、N−イ
ソプロピルマレイミドあるいはN−シクロヘキシルマレ
イミドが好ましい。さらに、これらは1種または2種以
上組み合わせて用いることができる。
【0011】また、構成成分(II)を与えるオレフィ
ン類としては、エチレン、イソブテン、2−メチル−1
−ブテン、2−メチル−1−ペンテン、2−メチル−1
−ヘキセン、1−メチル−1−ヘプテン、1−イソオク
テン、2−メチル−1−オクテン、2−エチル−1−ペ
ンテン、2−メチル−2−ブテン、2−メチル−2−ペ
ンテン、2−メチル−2−ヘキセン等のオレフィン類が
挙げられ、このうち機械特性および耐熱性等の点からイ
ソブテンを用いることが好ましい。さらにこれらは1種
または2種以上組み合わせて用いることができる。
ン類としては、エチレン、イソブテン、2−メチル−1
−ブテン、2−メチル−1−ペンテン、2−メチル−1
−ヘキセン、1−メチル−1−ヘプテン、1−イソオク
テン、2−メチル−1−オクテン、2−エチル−1−ペ
ンテン、2−メチル−2−ブテン、2−メチル−2−ペ
ンテン、2−メチル−2−ヘキセン等のオレフィン類が
挙げられ、このうち機械特性および耐熱性等の点からイ
ソブテンを用いることが好ましい。さらにこれらは1種
または2種以上組み合わせて用いることができる。
【0012】構成成分(I)の含有量は、ポリマ−全体
の30〜98モル%であり、40〜85モル%、特に4
5〜75モル%が好ましい。構成成分(I)が98モル
%を越える場合には生成するポリマ−は脆くなり、30
モル%未満の場合にはポリマ−の耐熱性が低下するため
好ましくない。また、これらの構成成分の含有量は、例
えば上述の化合物を反応させる際にその使用量を調整す
ることにより適宜決定し得る。
の30〜98モル%であり、40〜85モル%、特に4
5〜75モル%が好ましい。構成成分(I)が98モル
%を越える場合には生成するポリマ−は脆くなり、30
モル%未満の場合にはポリマ−の耐熱性が低下するため
好ましくない。また、これらの構成成分の含有量は、例
えば上述の化合物を反応させる際にその使用量を調整す
ることにより適宜決定し得る。
【0013】また必要ならば、本発明の目的を損なわな
い範囲で、他のビニル系モノマ−を共重合させることが
できる。他のビニル系モノマ−としては、スチレン,α
−メチルスチレン,ビニルトルエン, 1,3−ブタジ
エン,イソプレンおよびこれらのハロゲン置換誘導体、
メタクリル酸、メタクリル酸メチル,メタクリル酸エチ
ル,メタクリル酸シクロヘキシル,メタクリル酸フェニ
ル,メタクリル酸ベンジル、メタクリル酸グリシジル、
メタクリル酸トリエトキシシリルプロピル等のメタクリ
ル酸誘導体、アクリル酸メチル,アクリル酸エチル,ア
クリル酸ブチル,アクリル酸フェニル,アクリル酸ベン
ジル等のアクリル酸エステル類、酢酸ビニル,安息香酸
ビニル等のビニルエステル類、メチルビニルエ−テル,
エチルビニルエ−テル,プロピルビニルエ−テル,ブチ
ルビニルエ−テル等のビニルエ−テル類、塩化ビニル、
塩化ビニリデン、無水マレイン酸、N−フェニルマレイ
ミド、N−カルボキシフェニルマレイミド、アクリロニ
トリルより選ばれる1種類以上の化合物が挙げられる。
い範囲で、他のビニル系モノマ−を共重合させることが
できる。他のビニル系モノマ−としては、スチレン,α
−メチルスチレン,ビニルトルエン, 1,3−ブタジ
エン,イソプレンおよびこれらのハロゲン置換誘導体、
メタクリル酸、メタクリル酸メチル,メタクリル酸エチ
ル,メタクリル酸シクロヘキシル,メタクリル酸フェニ
ル,メタクリル酸ベンジル、メタクリル酸グリシジル、
メタクリル酸トリエトキシシリルプロピル等のメタクリ
ル酸誘導体、アクリル酸メチル,アクリル酸エチル,ア
クリル酸ブチル,アクリル酸フェニル,アクリル酸ベン
ジル等のアクリル酸エステル類、酢酸ビニル,安息香酸
ビニル等のビニルエステル類、メチルビニルエ−テル,
エチルビニルエ−テル,プロピルビニルエ−テル,ブチ
ルビニルエ−テル等のビニルエ−テル類、塩化ビニル、
塩化ビニリデン、無水マレイン酸、N−フェニルマレイ
ミド、N−カルボキシフェニルマレイミド、アクリロニ
トリルより選ばれる1種類以上の化合物が挙げられる。
【0014】これらモノマ−の重合は公知の重合法、例
えば塊状重合法、溶液重合法、懸濁重合法および乳化重
合法のいずれもが採用可能である。
えば塊状重合法、溶液重合法、懸濁重合法および乳化重
合法のいずれもが採用可能である。
【0015】重合開始剤としては、ベンゾイルパ−オキ
サイド、ラウリルパ−オキサイド、オクタノイルパ−オ
キサイド、アセチルパ−オキサイド、ジ−t−ブチルパ
−オキサイド、t−ブチルクミルパ−オキサイド、ジク
ミルパ−オキサイド、t−ブチルパ−オキシアセテ−
ト、t−ブチルパ−オキシベンゾエ−ト等の有機過酸化
物、または、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバ
レロニトリル)、2,2’−アゾビス(2−ブチロニト
リル)、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、ジメ
チル−2,2’−アゾビスイソブチレ−ト、1,1’−
アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)等の
アゾ系開始剤が挙げられる。
サイド、ラウリルパ−オキサイド、オクタノイルパ−オ
キサイド、アセチルパ−オキサイド、ジ−t−ブチルパ
−オキサイド、t−ブチルクミルパ−オキサイド、ジク
ミルパ−オキサイド、t−ブチルパ−オキシアセテ−
ト、t−ブチルパ−オキシベンゾエ−ト等の有機過酸化
物、または、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバ
レロニトリル)、2,2’−アゾビス(2−ブチロニト
リル)、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、ジメ
チル−2,2’−アゾビスイソブチレ−ト、1,1’−
アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)等の
アゾ系開始剤が挙げられる。
【0016】溶液重合法において使用可能な溶媒として
は、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、
シクロヘキサン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ア
セトン、メチルエチルケトン、ジメチルホルムアミド、
イソプロピルアルコ−ル、ブチルアルコ−ル等が挙げら
れる。
は、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、
シクロヘキサン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ア
セトン、メチルエチルケトン、ジメチルホルムアミド、
イソプロピルアルコ−ル、ブチルアルコ−ル等が挙げら
れる。
【0017】重合温度は開始剤の分解温度に応じて適宜
設定することができるが、一般的には40〜300℃の
範囲で行うことが好ましい。
設定することができるが、一般的には40〜300℃の
範囲で行うことが好ましい。
【0018】上記の樹脂は、無水マレイン酸とオレフィ
ン類との共重合により得られる樹脂をアルキルアミン等
を用いて、後イミド化することにより得ることもでき
る。
ン類との共重合により得られる樹脂をアルキルアミン等
を用いて、後イミド化することにより得ることもでき
る。
【0019】このような後イミド化反応は、例えば、無
水マレイン酸−イソブテン共重合体を溶融状態あるいは
メタノ−ル,エタノ−ル,プロパノ−ルなどのアルコ−
ル溶媒、ベンゼン,トルエンなどの芳香族溶媒等に溶解
あるいは分散させ、メチルアミンなどの一級アミンと1
00〜350℃の温度で反応させることにより行なわれ
る。
水マレイン酸−イソブテン共重合体を溶融状態あるいは
メタノ−ル,エタノ−ル,プロパノ−ルなどのアルコ−
ル溶媒、ベンゼン,トルエンなどの芳香族溶媒等に溶解
あるいは分散させ、メチルアミンなどの一級アミンと1
00〜350℃の温度で反応させることにより行なわれ
る。
【0020】ここで、生成する樹脂の重量平均分子量
(Mw)は、ゲルパ−ミエ−ションクロマトグラフィ−
(GPC)により求めることができる。マレイミド共重
合体の分子量は1×103以上5×106以下、特に1
×105以上1×106以下のものが好ましい。分子量
が5×106を越える場合には成形性が悪くなり、1×
103未満の場合には得られる樹脂が脆くなる傾向にあ
る。
(Mw)は、ゲルパ−ミエ−ションクロマトグラフィ−
(GPC)により求めることができる。マレイミド共重
合体の分子量は1×103以上5×106以下、特に1
×105以上1×106以下のものが好ましい。分子量
が5×106を越える場合には成形性が悪くなり、1×
103未満の場合には得られる樹脂が脆くなる傾向にあ
る。
【0021】また、マレイミド共重合体は、例えば、ポ
リマ−中残存モノマ−が存在すると着色の原因となりや
すく残存モノマ−量は3重量%以下、好ましくは1重量
%以下、特に0.1重量%以下が好ましい。良好な白色
度を有する成形体を得るためには本発明の樹脂組成物と
しては、厚さ0.8mmの試験片を用いてカラ−コンピ
ュ−タ−(スガ試験機株式会社製)で測定した黄色度
(YI;反射法)が、20以下、好ましくは10以下、
特に好ましくは5以下である樹脂からなることが好まし
い。
リマ−中残存モノマ−が存在すると着色の原因となりや
すく残存モノマ−量は3重量%以下、好ましくは1重量
%以下、特に0.1重量%以下が好ましい。良好な白色
度を有する成形体を得るためには本発明の樹脂組成物と
しては、厚さ0.8mmの試験片を用いてカラ−コンピ
ュ−タ−(スガ試験機株式会社製)で測定した黄色度
(YI;反射法)が、20以下、好ましくは10以下、
特に好ましくは5以下である樹脂からなることが好まし
い。
【0022】本発明の樹脂組成物で用いる無機(但し、
ガラスフィラーを除く)および/または有機フィラー
は、基材と屈折率が0.005以上異なる物質、例えば
シリカ、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、石英、酸化チ
タン、酸化亜鉛、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシ
ウム、炭酸マグネシウム、リン酸カルシウム等の無機粒
子、芳香族ビニル化合物と多官能ビニル化合物の共重合
物のポリマー粒子、シリコン系粒子等が挙げられ、これ
らフィラーは表面をビニルシラン、アイノシラン、チタ
ネート系カップリング剤で表面処理されていても良い。
ガラスフィラーを除く)および/または有機フィラー
は、基材と屈折率が0.005以上異なる物質、例えば
シリカ、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、石英、酸化チ
タン、酸化亜鉛、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシ
ウム、炭酸マグネシウム、リン酸カルシウム等の無機粒
子、芳香族ビニル化合物と多官能ビニル化合物の共重合
物のポリマー粒子、シリコン系粒子等が挙げられ、これ
らフィラーは表面をビニルシラン、アイノシラン、チタ
ネート系カップリング剤で表面処理されていても良い。
【0023】これらフィラ−の形状は、粒子状、繊維
状、板状などが挙げられるが粒子状のものが好ましい。
フィラ−の粒径は0.1〜60μm、好ましくは0.5
〜30μm、特に1〜20μmのものが好ましい。
状、板状などが挙げられるが粒子状のものが好ましい。
フィラ−の粒径は0.1〜60μm、好ましくは0.5
〜30μm、特に1〜20μmのものが好ましい。
【0024】本発明の樹脂組成物は、上述の樹脂a)N
−アルキル置換マレイミド−オレフィン共重合体とb)
無機(但し、ガラスフィラーを除く)および/または有
機フィラーの含有率(重量比)が、50/50〜99.
9/0.1であり、特に60/40〜99.5/0.
5、さらに70/30〜99/1の範囲が好ましい。ま
た、a)とb)の屈折率差は0.005以上であり、特
に0.01以上のものが好ましく、この屈折率差により
得られる樹脂組成物に光拡散性が付与される。
−アルキル置換マレイミド−オレフィン共重合体とb)
無機(但し、ガラスフィラーを除く)および/または有
機フィラーの含有率(重量比)が、50/50〜99.
9/0.1であり、特に60/40〜99.5/0.
5、さらに70/30〜99/1の範囲が好ましい。ま
た、a)とb)の屈折率差は0.005以上であり、特
に0.01以上のものが好ましく、この屈折率差により
得られる樹脂組成物に光拡散性が付与される。
【0025】なお、本発明の樹脂にはその使用の際に各
種染料、顔料、ヒンダ−ドフェノ−ル、有機リン酸エス
テルのような熱安定剤、ベンゾトリアゾ−ル系あるいは
ヒンダ−ドアミン系等の紫外線安定剤、難燃剤、難燃助
剤、発泡剤、帯電防止剤、各種潤滑剤等を添加してもよ
い。
種染料、顔料、ヒンダ−ドフェノ−ル、有機リン酸エス
テルのような熱安定剤、ベンゾトリアゾ−ル系あるいは
ヒンダ−ドアミン系等の紫外線安定剤、難燃剤、難燃助
剤、発泡剤、帯電防止剤、各種潤滑剤等を添加してもよ
い。
【0026】さらに本発明の樹脂組成物の製造方法には
特に制限がなく、例えば、粉体あるいはペレット状のN
−アルキル置換マレイミド−オレフィン共重合体と無機
および/あるいは有機フィラ−、その他の添加剤を混合
し、あるいは混合せずに押出機に供給し、溶融混練する
方法等が挙げられる。
特に制限がなく、例えば、粉体あるいはペレット状のN
−アルキル置換マレイミド−オレフィン共重合体と無機
および/あるいは有機フィラ−、その他の添加剤を混合
し、あるいは混合せずに押出機に供給し、溶融混練する
方法等が挙げられる。
【0027】本発明の樹脂組成物の成形加工方法は特に
制限がなく、射出成形、押出成形、ブロ−成形、真空成
形等通常の成形方法が適用される。
制限がなく、射出成形、押出成形、ブロ−成形、真空成
形等通常の成形方法が適用される。
【0028】
【実施例】以下本発明を実施例により説明するが、本発
明は実施例に限定されるものではない。
明は実施例に限定されるものではない。
【0029】生成ポリマ−の分子量は、GPC(東ソ−
(株)製HLC−802A)を用い、ポリスチレン換算
により求めた。生成ポリマ−の組成は、主として元素分
析より決定した。屈折率はアッベ屈折率計(アタゴ株式
会社製)を用いて室温で測定した。
(株)製HLC−802A)を用い、ポリスチレン換算
により求めた。生成ポリマ−の組成は、主として元素分
析より決定した。屈折率はアッベ屈折率計(アタゴ株式
会社製)を用いて室温で測定した。
【0030】ポリマ−の黄色度は50×25×0.8m
mのプレス片を用いてカラ−コンピュ−タ−(スガ試験
機株式会社製)を用いて評価した(反射法;反射板の三
刺激値X;79.44、Y=82.22、Z;94.5
1)。
mのプレス片を用いてカラ−コンピュ−タ−(スガ試験
機株式会社製)を用いて評価した(反射法;反射板の三
刺激値X;79.44、Y=82.22、Z;94.5
1)。
【0031】試験片は小型射出成形機(パネジェクショ
ン:松下電気産業株式会社製)を用いて、シリンダ−温
度240〜300℃、金型温度100〜120℃で曲げ
試験片を作成した。
ン:松下電気産業株式会社製)を用いて、シリンダ−温
度240〜300℃、金型温度100〜120℃で曲げ
試験片を作成した。
【0032】熱変形温度はASTM D648、曲げ強
度および曲げ弾性率はASTM D790にそれぞれ準
拠して測定した。
度および曲げ弾性率はASTM D790にそれぞれ準
拠して測定した。
【0033】光学特性の評価試料は、単軸押出機(東洋
精機(株)製)を用いて、シリンダ温度240〜270
℃、ダイ温度275℃で厚さ2mmのシ−ト状成形体を
作成した。
精機(株)製)を用いて、シリンダ温度240〜270
℃、ダイ温度275℃で厚さ2mmのシ−ト状成形体を
作成した。
【0034】光線透過率は積分球式硬度計(村上色彩研
究所製)を使用し、拡散性については成形体を40W蛍
光灯(松下電気産業株式会社製)に10cm離して置
き、蛍光灯のランプイメ−ジの有無により判定した。
究所製)を使用し、拡散性については成形体を40W蛍
光灯(松下電気産業株式会社製)に10cm離して置
き、蛍光灯のランプイメ−ジの有無により判定した。
【0035】実施例1 撹拌機、窒素導入管、イソブテン導入管、温度計および
脱気管の付いた30lオ−トクレ−ブにN−メチルマレ
イミド1180g、パ−ブチルネオデカネ−ト8gおよ
びトルエン/メタノ−ル混合溶媒(1/1重量比)15
lを仕込み、窒素で数回パ−ジした後、液化イソブテン
8.5lを仕込み、60℃で12時間反応を行った。
脱気管の付いた30lオ−トクレ−ブにN−メチルマレ
イミド1180g、パ−ブチルネオデカネ−ト8gおよ
びトルエン/メタノ−ル混合溶媒(1/1重量比)15
lを仕込み、窒素で数回パ−ジした後、液化イソブテン
8.5lを仕込み、60℃で12時間反応を行った。
【0036】反応により得られた粒子状ポリマ−を遠心
分離により分離し減圧下60℃で24時間乾燥した。収
量は1760gであった。
分離により分離し減圧下60℃で24時間乾燥した。収
量は1760gであった。
【0037】得られたポリマ−の元素分析結果から、生
成ポリマ−中のマレイミド単位は50モル%であり、ポ
リマ−の分子量(Mw)272000であった。黄色度
は2.8であり、屈折率は1.527であった。
成ポリマ−中のマレイミド単位は50モル%であり、ポ
リマ−の分子量(Mw)272000であった。黄色度
は2.8であり、屈折率は1.527であった。
【0038】得られたポリマ−に対して粒径2μm、屈
折率1.562の水酸化マグネシウム微粒子2.5重量
%加え、試験片を作成した。評価結果を表1に示す。
折率1.562の水酸化マグネシウム微粒子2.5重量
%加え、試験片を作成した。評価結果を表1に示す。
【0039】実施例2 実施例1と同様のポリマ−に粒径3.1μm、屈折率
1.636の硫酸バリウム微粒子4重量%を加え実施例
1と同様に試験片を作成した。評価結果を表1に示す。
1.636の硫酸バリウム微粒子4重量%を加え実施例
1と同様に試験片を作成した。評価結果を表1に示す。
【0040】実施例3 実施例1と同様の反応器を用いてN−イソプロピルマレ
イミド1479g、パ−ブチルネオデカネ−ト8gおよ
びトルエン15lを仕込み、窒素で数回パ−ジした後、
液化イソブテン8.5lを仕込み、60℃で12時間反
応を行った。
イミド1479g、パ−ブチルネオデカネ−ト8gおよ
びトルエン15lを仕込み、窒素で数回パ−ジした後、
液化イソブテン8.5lを仕込み、60℃で12時間反
応を行った。
【0041】反応内容物を過剰のメタノ−ルに沈澱さ
せ、沈澱ポリマ−を遠心分離により分離し減圧下60℃
で24時間乾燥した。さらにトルエン/メタノ−ル溶媒
系で再沈澱精製した。収量は1880gであった。
せ、沈澱ポリマ−を遠心分離により分離し減圧下60℃
で24時間乾燥した。さらにトルエン/メタノ−ル溶媒
系で再沈澱精製した。収量は1880gであった。
【0042】得られたポリマ−の元素分析結果より、生
成ポリマ−中のマレイミド単位は50モル%、イソブテ
ン単位50モル%であった。得られたポリマ−は分子量
(Mw)250000であり、黄色度は3.0、屈折率
は1.519であった。
成ポリマ−中のマレイミド単位は50モル%、イソブテ
ン単位50モル%であった。得られたポリマ−は分子量
(Mw)250000であり、黄色度は3.0、屈折率
は1.519であった。
【0043】得られたポリマ−に対して粒径6μm、屈
折率1.658の炭酸カルシウム4.0重量%および粒
径0.5μm、屈折率2.711の酸化チタン微粒子1
重量%加え、試験片を作成した。評価結果を表1に示
す。
折率1.658の炭酸カルシウム4.0重量%および粒
径0.5μm、屈折率2.711の酸化チタン微粒子1
重量%加え、試験片を作成した。評価結果を表1に示
す。
【0044】比較例1 アクリル樹脂(三菱レイヨン(株)社製;アクリペッ
ト)に対して粒径3.1μm、屈折率1.636の硫酸
バリウム微粒子4重量%加え、シリンダ温度210〜2
40℃でペレット化した。得られたペレットを用い、シ
リンダ温度210〜250℃で射出試験片を作製し、評
価した。評価結果を表1に示す。
ト)に対して粒径3.1μm、屈折率1.636の硫酸
バリウム微粒子4重量%加え、シリンダ温度210〜2
40℃でペレット化した。得られたペレットを用い、シ
リンダ温度210〜250℃で射出試験片を作製し、評
価した。評価結果を表1に示す。
【0045】
【表1】
【0046】
【発明の効果】実施例より明かなように、本発明の樹脂
組成物は、良好な光拡散を有し、耐熱性および剛性に優
れているために、電気電子分野、自動車分野、航空・船
舶分野、住宅分野、医療分野、食品分野等の広い用途で
極めて有用である。
組成物は、良好な光拡散を有し、耐熱性および剛性に優
れているために、電気電子分野、自動車分野、航空・船
舶分野、住宅分野、医療分野、食品分野等の広い用途で
極めて有用である。
Claims (1)
- 【請求項1】a)下記に示す構成成分(I)がポリマー
全体の30〜98モル%、構成成分(II)がポリマー
全体の70〜2モル%であり、ポリスチレン換算の重量
平均分子量が1×103以上5×106以下である樹脂と
b)無機(但し、ガラスフィラーを除く)および/また
は有機フィラーとからなり、その含有率が重量比として
a)/b)=50/50〜99.9/0.1であり、
a)とb)の屈折率差が0.005以上であることを特
徴とする樹脂組成物。 【化1】 (ここで、R1は炭素数1〜18のアルキル基または炭
素数3〜12のシクロアルキル基を示す) 【化2】 (ここで、R2、R3およびR4は水素または炭素数1〜
8のアルキル基を示す)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33294891A JP3214002B2 (ja) | 1991-11-22 | 1991-11-22 | 樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33294891A JP3214002B2 (ja) | 1991-11-22 | 1991-11-22 | 樹脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05140373A JPH05140373A (ja) | 1993-06-08 |
JP3214002B2 true JP3214002B2 (ja) | 2001-10-02 |
Family
ID=18260605
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33294891A Expired - Fee Related JP3214002B2 (ja) | 1991-11-22 | 1991-11-22 | 樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3214002B2 (ja) |
-
1991
- 1991-11-22 JP JP33294891A patent/JP3214002B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05140373A (ja) | 1993-06-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101449225B1 (ko) | 아크릴계 열가소성 수지 및 그 성형체 | |
EP0474036B1 (en) | Optical material | |
EP0463612B1 (en) | Optical material | |
JP3214002B2 (ja) | 樹脂組成物 | |
US5580928A (en) | Resin composition | |
JP3216179B2 (ja) | 透明性樹脂組成物 | |
KR101142261B1 (ko) | 내화학성과 내열성이 우수한 메타크릴계 공중합체 | |
JP2008268929A (ja) | 光学素子用樹脂組成物 | |
JP3214003B2 (ja) | 透明性樹脂組成物 | |
JP3414083B2 (ja) | 樹脂組成物およびその用途 | |
JP3208810B2 (ja) | 透明樹脂組成物 | |
JP3331602B2 (ja) | 樹脂組成物 | |
JP3208811B2 (ja) | 透明性樹脂組成物 | |
JP3178029B2 (ja) | 耐候性に優れるシ−ト | |
JP3230302B2 (ja) | 低吸水性熱可塑性樹脂およびそれからなる光学部品 | |
JP3265506B2 (ja) | 光学材料 | |
JP3994827B2 (ja) | 透明延伸フィルムの製造方法 | |
JP3128916B2 (ja) | 熱可塑性樹脂およびそれからなる光学部品 | |
JP3189155B2 (ja) | グラフト共重合体の製造法 | |
JP3284213B2 (ja) | 熱可塑性樹脂およびそれからなる光学部品 | |
JP2928825B2 (ja) | 透明熱可塑性樹脂 | |
JP2928828B2 (ja) | 高耐熱性樹脂 | |
JP3331603B2 (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
JPH04103608A (ja) | 光学材料 | |
JPH11166089A (ja) | 耐熱性樹脂組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070727 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080727 Year of fee payment: 7 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |