JP3206273U - 包装箱 - Google Patents

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智昭 赤井
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Abstract

【課題】シールエンド型の蓋部を1アクションで容易に開封又は解体することができる包装箱を提供する。【解決手段】角筒状の胴部12とその開口を塞ぐ蓋部14とを備える。箱体形成片から成り、組み立て状態で、蓋部である蓋片38の基端部は、第一側面板に連続し、蓋片38の先端部は、外板42及び内板24が重なった側面に連続する。外板42は、蓋片38に連続した開封部46と、蓋片とは不連続で、内板24の外面に糊付けされた糊付け部48を備える。開封部46は、蓋片側が幅広で反対側が幅狭な等脚台形状で、幅狭な端部が糊付け部48の方向に膨出した形状になるように、開封用破断線50によって糊付け部と区切られる。この膨出した部分の内側に、開封時に指を当てる指掛け部52が設けられ、指に対する滑り止め用の凹凸である切り込み線52aが設けられる。【選択図】図1

Description

本考案は、シールエンド方式の蓋部を有した包装箱に関する。
従来、例えば特許文献1に開示されているように、底板、前板、後板、及び2つの側板から成る箱本体と、前記後板の端部に延設され箱本体に対して開閉可能な蓋板と、蓋板の先端に延設され、前板に重ねて糊付けされる蓋板舌片とを備えたシールエンド方式の包装箱があった。蓋板舌片には、後板に連続する開封部と、前板に糊付けされる舌片糊付け部と、開封部の舌片糊付け部側に端部に設けられた引き代と、引き代の基端から蓋板舌片の両側端までを結ぶように設けられた破断線であって、引き代が引かれた時、開封部が舌片糊付け部から分離されるように破断誘導する一対の列開部とが設けられている。引き代は、開封時に、指で摘まんで引く部分で、蓋板舌片の略U字状の切り込み部に囲まれた部分により形成されている。
特開2007−153444号公報
特許文献1の包装箱は、開封時、切り込み部に囲まれた部分を、略U字状の切り込み部の中から引っ張り出し、さらに指で摘まんで引くという面倒な操作が必要なので、高齢者や子供やにとって簡単ではない。また、切り込み部の近傍に所定の引き代切り欠き部を設け、切り込み部に囲まれた部分を引っ張り出しやすくしているが、引き代自体が小さく、未だ操作しにくいものである。
また、一対の列開部は、開封部が舌片糊付け部から分離されるように破断誘導するため、略円弧状に形成されている。つまり、引き代が引かれた時、一対の列開部は、引き代部分から順に破断が進行するので、途中で破断方向が変わったりして、引き代がちぎれたり、不必要な部分の破断を生じさせたりする場合もある。
本考案は、上記背景技術に鑑みて成されたものであり、シールエンド方式の蓋部を1アクションで簡単に開封することができる包装箱を提供することを目的とする。
本考案は、複数の側面を有した角筒状の胴部と、前記胴部の開口を塞ぐ蓋部とを備えた包装箱であって、一枚の箱体形成片から成り、組み立て状態で、前記蓋部の基端部は、前記複数の側面の中の1つである第一の側面に連続し、前記蓋部の先端部は、前記複数の側面の中の1つであって前記第一の側面に対向する第二の側面に連続し、前記第二の側面は、外板と内板とが重なって形成され、前記外板は、前記蓋部に連続した開封部と、前記内板の外面に糊付けされた糊付け部とを有し、前記開封部は開封用破断線によって前記糊付け部と区切られ、前記開封部には、開封時に使用者が指を当てる指掛け部が設けられ、前記指掛け部には、使用者の指に対する滑り止め用の凹凸が設けられ、使用者が、前記指掛け部に当てた指を前記蓋部の方向に移動させる操作を行うと、前記開封部が前記内板の外面に沿って面方向に摺動して前記開封用破断線が破断し、前記蓋部が開封される包装箱である。
前記指掛け部の前記滑り止め用の凹凸は、透孔又は切り込み線により設けることが好ましい。
前記開封用破断線は、前記蓋片に連続する側の端部が幅広で反対側の端部が幅狭な等脚台形状で、当該幅狭な端部が前記糊付け部の方向に膨出した形状に設けられ、前記糊付け部の方向に膨出した部分の内側に前記滑り止め用の凹凸が設けられている。
前記箱体形成片は、互いに平行に連接され、組み立て状態で前記胴部を形成する複数の側面板を有し、前記複数の側面板の中の1つである第一側面板の、連接方向に対して直角方向の端部に、蓋片が延設され、前記蓋片の延出方向の端部に前記外板が延設され、組み立て状態で、前記蓋片が前記蓋部となり、前記第一側面板が前記第一の側面となり、前記複数の側面板の中の一側面板が前記内板となり、当該内板となる一側面板の外面に前記外板が重なって前記第二の側面が形成される構成にしてもよい。
あるいは、前記箱体形成片は、互いに平行に連接され、組み立て状態で前記胴部を形成する複数の側面板を有し、前記複数の側面板の中の1つである第一側面板の、連接方向に対して直角方向の端部に、第一蓋片が延設され、前記複数の側面板の中の一側面板の、連接方向に対して直角方向の端部に、第二蓋片が延設され、前記複数の側面板の連接方向の端部に、前記内板が延設され、組み立て状態で、前記第一蓋片及び第二蓋片が重なって互いに糊付けされて前記蓋部となり、前記第一側面板が前記第一の側面となり、前記第二蓋片が延設された一側面板が前記外板となり、当該第二側面板の内面に前記内板が重なって前記第二の側面が形成される構成にしてもよい。
本考案の包装箱は、使用者が子供や高齢者でも、シールエンド方式の蓋部を1アクションで簡単に開封することができる。
本考案の包装箱の第一の実施形態の組み立て状態を示す図であって、蓋部が見える角度の斜視図(a)、底部が見える角度の斜視図(b)である。 第一の実施形態の包装箱の箱体形成片を表面側から見た展開図である。 第一の実施形態の包装箱の組み立て工程を示す底面図(a)、(b)、(c)である。 第一の実施形態の包装箱の組み立て工程を示す斜視図(a)、(b)である。 第一の実施形態の包装箱を開封するときの動作を示す斜視図(a)、(b)である。 第一の実施形態の包装箱を開封した後、表示カードを切り離した状態を示す斜視図(a)、表示カードを切り離さずに再封した状態を示す斜視図(b)である。 第一の実施形態の包装箱を開封した後、底部を解体するときの動作を示す図であって、底部及び胴部の動きを示す底面図(a)、底部側のサイドフラップ及び胴部の動きを示す底面図(b)である。 本考案の包装箱の第二の実施形態の組み立て状態を示す斜視図である。 第二の実施形態の包装箱の箱体形成片を表面側から見た展開図である。 第二の実施形態の包装箱の組み立て工程を示す斜視図(a)、(b)である。 第二の実施形態の包装箱を開封するときの動作を示す斜視図(a)、(b)である。 第二の実施形態の包装箱を開封した状態を示す斜視図である。
以下、本考案の包装箱の第一の実施形態について、図1〜図7に基づいて説明する。この実施形態の包装箱10は、図1に示すように、4つの側面を有した角筒状の胴部12と、胴部12の開口を塞ぐ蓋部14及び底部16とを備えた略直方体の箱体であり、厚紙等で製作された一枚の箱体形成片18を組み立てることによって形成される。
箱体形成片18は、図2に示すように、互いに平行に連接された4つの側面板20,22,24,26を有している。側面板20,22,24,26は、連接方向と直交する幅方向の長さが同じであり、連接方向の長さは、側面板20,24が長くて互いにほぼ等しく、側面板22,26が短くて互いにほぼ等しい。側面板20側の端部には、組み立て状態で側面板26の端部の裏面に糊付けされる糊付け片28が設けられている。糊付け片28及び4つの側面板20,22,24,26は、各々折罫線30,32,34,36で区切られている。以下、側面板20を第一側面板20と称し、側面板24を内板24と称する。
第一側面板20の、連接方向に対して直角方向の一端部には、略矩形の蓋片38が延設され、折罫線40で第一側面板20と区切られている。蓋片38は、組み立てた状態で蓋部14になる部分で、蓋片38の延出方向長さは、側面板22の連接方向長さとほぼ同じである。
蓋片38の、折罫線40と反対側の端部には、略矩形の外板42が延設され、折罫線44で蓋片38と区切られている。外板42は、蓋片38に連続する開封部46と、蓋片38とは不連続な部分である糊付け部48とを有している。開封部46は、蓋片38に連続する側の端部が幅広で反対側の端部が幅狭な等脚台形状で、かつ、幅狭な端部が円弧状に膨出した形状になるように、開封用破断線50によって糊付け部48と区切られている。開封用破断線50は、切り込み部と短いつなぎ部とが連続した直線及び曲線で構成されている。開封部46の円弧状に膨出した部分の内側は、開封時に使用者が指を当てる指掛け部52であり、指掛け部52には、使用者の指に対する滑り止め用の凹凸が、V字状の切り込み線52aにより設けられている。切り込み線52aは、V字状の頂部が折罫線44の側に向くように設けられ、指を移動させる方向を示している。糊付け部48は、組み立て状態で、内板24の外面に糊付けされる部分である。
また、第一側面板20の他端部には、蓋片38とほぼ同形の外側底片54が延設され、折罫線56で第一側面板20と区切られている。
側面板22の、第一側面板20の折罫線40に連続する端部には、台形状のサイドフラップ58が延設され、折罫線60で側面板22と区切られている。側面板22の他端部には、台形状のサイドフラップ62が延設され、折罫線64で側面板22と区切られている。サイドフラップ62の2つの先端角部のうち、側面板24から遠い方の先端角部は、折罫線66aで斜めに区切られて略三角形の折り曲げ部66になっている。折罫線66aは、例えば、所定長さの切り込み線等で形成されている。
内板24の、側面板22の折罫線60に連続する端辺68の中央部には、円弧状の切り欠き68aが設けられている。内板24の他端部には、外側底片54より僅かに小さい内側底片70が延設され、破断線72で内板24と区切られている。
側面板22及び内板24の境界部の、破断線72に近い位置には、押圧位置表示74が印刷されている。押圧位置表示74は、例えば図2に示すように、「PUSH」の文字とU字状の記号とを組み合わせた図柄等である。押圧位置表示74については後で説明する。
側面板26の、内板24の端辺68に連続する端部には、台形状のサイドフラップ76が延設され、折罫線78で側面板26と区切られている。側面板26の他端部には、台形状のサイドフラップ80が延設され、折罫線82で側面板26と区切られている。サイドフラップ80の2つの先端角部のうち、内板24から遠い方の先端角部は、折罫線84aで斜めに区切られて略三角形の折り曲げ部84になっている。折罫線84aは、例えば、所定長さの切り込み等で形成されている。
また、側面板26の中央部には、折罫線36に対向する端辺88とコの字状の破断線86とで囲まれた第一の切り離し部26aが設けられている。第一の切り離し部26aの表面には、被収容物に関する情報(例えば、「ABC」の文字等)が表示され、端辺88側の端部のほぼ中央に、小さい切り欠き88aが設けられている。
糊付け片28の中央部には、折罫線30と対向する端辺とコの字状の破断線90とで囲まれた第二の切り離し部28aが設けられている。第二の切り離し部26aは、組み立て状態で、第一の切り離し部26aの内側に重なって収まり、糊付けされる部分である。
次に、包装箱10の組み立て方法の一例を説明する。ここで、箱体形成片18の表面が凸になる折り方を正折り、そして裏面が凸になる折り方を逆折りと称する。
まず、折罫線30を正折して糊付け片28を第一側面板20に重ね、糊付け片28の第二の切り離し部28aの表面に糊92を塗布し、糊付け片28のその他の部分(第二の切り離し部28a以外の2箇所)の表面に糊94を塗布する。そして、折罫線34を正折りして、第二の切り離し部28aを側面板26の第一の切り離し部26aの裏面に糊付けし、糊付け片28のその他の部分を側面板26のその他の部分の裏面に糊付けする。箱体形成片18は、この折り畳まれた状態で出荷される。
次に商品を包装する工場等において、折罫線30,32,34,36を各々90度に正折りし、四角筒状の胴部12を形成する。その後、胴部12の一端部を塞ぐ底部16を設けるため、図3(a)、(b)、(c)に順に示すように、折罫線64,82でサイドフラップ62,80を各々90度に正折りし、破断線72で内側底片70を90度に正折りする。その後、外側底片54の裏面の中央部に糊96を塗布し、折罫線56で外側底片54を90度に正折りし、外側底片54を内側底片70の表面に糊付し、外側底片54と内側底片70が一体になった底部16が形成される。これで、図4(a)に示すように、胴部12の一端部が閉鎖された状態になるので、開放している他端部から商品等を入れる。なお、図4(a)では、側面板26の表面に表示された「ABC」の文字を省略してある。
商品等を入れた後、胴部12の他端部を塞ぐ蓋部14を設けるため、折罫線60,78でサイドフラップ58,76を各々90度に正折りし、外板42の糊付け部48に糊98を塗布する。そして、折罫線40で蓋片38を90度に正折りし、折罫線44で外板42を90度に正折りし、外板42を内板24の表面に綺麗に重ね、糊付け部48を内板24に糊付けすると、蓋片38で成る蓋部14により、胴部12の他端部も閉鎖される。これで商品の包装作業が終了して図1(a)、(b)に示す組み立て状態となり、工場から出荷され商店等で販売される。なお、組み立ての手順は、先に蓋部14を設け、商品を入れた後で底部16を設けるようにしてもよい。
包装箱10の場合、組み立て状態で、胴部12の開口を塞ぐ蓋部14は蓋片38である。また、胴部12が有する複数の側面の中の、蓋部14の基端部が連続するの第一の側面は、蓋片14の基端部が連続する第一側面板20である。また、胴部12が有する複数の側面の中の、蓋部14の先端部が連続するとともに第一の側面に対向する第二の側面は、外板42と内板24(側面板24)とが重なって一体に糊付けされた面である。
商品を購入した使用者は、蓋部14を開封して商品の出し入れを行う。蓋部14を開封するときは、図5(a)に示すように、開封部46の指掛け部52に指Yuを軽く押し当てて、指Yuを蓋部14の方向に移動させる操作を行う。これにより、開封部46が内板24の外面に沿って面方向に摺動し、図5(b)に示すように、開封用破断線50のつなぎ部が破断し、蓋部14が開閉可能になる。
この開封の操作は非常に簡単であり、上述した特許文献1ように、「指で引き代を指で引っ張り出し、摘まんで引く」という面倒な操作は不要である。特に、この包装箱10の場合、開封用破断線50は、開封部46の形状を、蓋片38に連続する側の端部が幅広で反対側の端部が幅狭な等脚台形状にするとともに、幅狭な端部が円弧状に膨出した内側に指掛け部52が配置されるように設けてあるので、指Yuを蓋部14の方向に移動させたとき、さほど強い力を加えなくても、開封用破断線46の全体を同時に破断させることができる。また、指掛け部52には、切り込み線52aから成る凹凸が設けられているので、指Yuを移動させたとき、指Yuが指掛け部52の表面にしっかり密着して滑りにくい。したがって、使用者が子供や高齢者でも、蓋部14を1アクションで簡単に開封することができる。
蓋部14を開封した後、図6(a)に示すように、側面板26の第一の切り離し部26aを胴部12から分離させ、便利な表示カードCaとして使用することができる。この場合、使用者は、第一の切り離し部26aの端部に設けられた切り欠き88aに指を掛け、第一の切り離し部26aを引き上げて破断線86を破断させ、側面板26から分離させる操作を行う。このとき、第一の切り離し部26aの裏面に糊付けされた第二の切り離し部28aも一体に引き上がられ、破断線90が破断して糊付け片28から分離する。したがって、表示カードCaは、第一の切り離し部26aに第二の切り離し部28aが糊付けされた2重構造になるので、破損したり折れ曲がったりしにくいものになる。
一方、表示カードCaを切り離さず、蓋部14を再封して使用するときは、サイドフラップ58,76を90度に正折りし、蓋片38を90度に正折りし、開封部46をサイドフラップ58,76と内板24との隙間に差し込んで係合させる。これで胴部12の端部が閉鎖され、図6(b)に示す再封状態になる。その後、再び蓋部14を開くときは、内板24の端辺68に設けられた切り欠き68aから露出する開封部46に指を掛け、開封部46と蓋片38を引き上げることによって、容易に蓋部14を開くことができる。
包装箱10を廃棄するときは、折り畳んで容積を小さくするため、底部16を解体する。まず、胴部12を片手で把持し、把持している手の親指等で、押圧位置表示74の部位(側面板22及び内板24が交差する角部)を内向きに押し込む。すると、底部16は、図7(a)に示すように、胴部12が変形して破断線72が破断することにより、解体される。底部16の内側にあるサイドフラップ62は、押圧位置表示74の部位が押し込まれると、図7(b)に示すように、折り曲げ部66が内板24に対向する第一側面板20の内面にぶつかった後、自動的に折罫線66aで正折りされる。折り曲げ部66は、表面側に底部16があるので、底部16と反対側に屈曲する。
このように、使用者が押圧位置表示74の部位を押し込むと、胴部12が変形する過程で、折り曲げ部66が自動的に屈曲するので、サイドフラップ62は、胴部12が変形するのを妨げる障害物にならない。したがって、破断線72を円滑に破断させることができ、底部16を1アクションで簡単に解体することができる。サイドフラップ80については、内板24側の先端角部が切離した破断線72の部分から外に突出することができるので、特に障害にはならない。
使用者は、底部16を解体した後、蓋部14も開いて箱体を薄く折り畳み、容積を小さくした状態で廃棄する。
なお、包装箱10は、サイドフラップ80にも折り曲げ部84及び折罫線84aが設けられているので、底部16の解体は、押圧位置表示74の部位(側面板22及び内板24が交差する角部)ではなく、内板24及び側面板26が交差する角部を内向きに押し込んでも、同様に行うことができる。例えば、包装箱10に収容された商品を何回も購入している使用者は、包装箱10の底部16の解体操作を何回も経験することによって、「胴部12を、いずれか一方の対角線の向きに押圧して変形させれば解体できる」ということが分かってくるので、押圧位置表示74をいちいち確認せずに開封することができる。
この場合、内板24及び側面板26が交差する角部に、2つ目の押圧位置表示を追加してもよい。ただし、、押圧位置表示が2箇所にあると、使用者は「2箇所を同時に押圧しなければ開封できない」と誤解されるおそれがあるので、いずれか一方を押圧操作するように表示する。
以上説明したように、包装箱10は、使用者が子供や高齢者でも、シールエンド方式の蓋部14を1アクションで簡単に開封することができ、底部16も1アクションで簡単に解体することができる。また、胴部12の一部を切離することによって、便利な表示カードCaを得ることができる。
次に、本考案の包装箱の第二の実施形態について、図8〜図12に基づいて説明する。この実施形態の包装箱100は、図8に示すように、4つの側面を有した角筒状の胴部102と、胴部102の開口を塞ぐ蓋部104及び蓋部106とを備えた略直方体の箱体であり、厚紙等で製作された一枚の箱体形成片108を組み立てることによって形成される。
箱体形成片108は、図9に示すように、互いに平行に連接された4つの側面板110,112,114,116を有している。側面板110,112,114,116は、連接方向と直交する幅方向の長さが同じであり、連接方向の長さは、側面板110,114が長くて互いにほぼ等しく、側面板112,116が短くて互いにほぼ等しい。側面板116側の端部には、組み立て状態で側面板110の裏面に重なって糊付けされる略四角形の内板118が設けられている。内板118の大きさは、側面板110よりも僅かに小さい。4つの側面板110,112,114,116及び内板118は、各々折罫線120,122,124,126で区切られている。以下、側面板110を外板110と称し、側面板114を第一側面板114と称する。
外板110の、連接方向に対して直角方向の一端部には、略矩形の第二蓋片128が延設され、折罫線130で外板110と区切られている。第二蓋片128は、組み立てた状態で蓋部104になる部分で、第二蓋片128の延出方向長さは、側面板112の連接方向長さとほぼ同じか、又は僅かに短い。外板110の他端部には、第二蓋片128とほぼ同形の外側底片132が延設され、折罫線134で外板110と区切られている。
外板110は、第二蓋片128に連続する開封部136と、第二蓋片128とは不連続な部分である糊付け部138とを有している。開封部136は、第二蓋片128に連続する側の端部が幅広で反対側の端部が幅狭な等脚台形状で、この幅狭な端部が円弧状に膨出した形状になるように、開封用破断線140によって糊付け部138と区切られている。開封部136の円弧状に膨出した部分の内側は、開封時に使用者が指を当てる指掛け部142であり、指掛け部142には、使用者の指に対する滑り止め用の凹凸が、二等辺三角形状の透孔142aにより設けられている。透孔142aは、二等辺三角形状の頂部が折罫線130の側に向くように設けられ、指を移動させる方向を示している。糊付け部138は、組み立て状態で、内板118の外面に糊付けされる部分である。
側面板112の、外板110の折罫線130に連続する端部には、台形状のサイドフラップ144が延設され、折罫線146で側面板112と区切られている。側面板112の他端部には、台形状のサイドフラップ148が延設され、折罫線150で側面板112と区切られている。サイドフラップ148の2つの先端角部のうち、第一側面板114から遠い方の先端角部は、折罫線152aで斜めに区切られて略三角形の折り曲げ部152になっている。折罫線152aは、例えば、所定長さの切り込み線等で形成されている。
第一側面板114の、側面板112の折罫線146に連続する端部には、第二蓋片128より僅かに小さい第一蓋片154が延設され、折罫線156で第一側面板114と区切られている。第一側面板114の他端部には、外側底片132より僅かに小さい内側底片158が延設され、破断線160で第一側面板114と区切られている。
側面板112及び第一側面板114の境界部の、破断線160に近い位置には、押圧位置表示162が印刷されている。押圧位置表示162は、例えば図9に示すように、「PUSH」の文字とU字状の記号とを組み合わせた図柄等である。
側面板116の、第一側面板114の折罫線156に連続する端部には、台形状のサイドフラップ164が延設され、折罫線166で側面板116と区切られている。側面板116の他端部には、台形状のサイドフラップ168が延設され、折罫線170で側面板116と区切られている。サイドフラップ168の2つの先端角部のうち、第一側面板114から遠い方の先端角部は、折罫線172aで斜めに区切られて略三角形の折り曲げ部172になっている。折罫線172aは、例えば、所定長さの切り込み等で形成されている。
内板118の、側面板116の折罫線166と連続する端辺には、円弧状の切り欠き174が設けられている。
次に、包装箱100の組み立て方法の一例を説明する。ここで、箱体形成片108の表面が凸になる折り方を正折り、そして裏面が凸になる折り方を逆折りと称する。
まず、折罫線126を正折して内板118を側面板116に重ね、内板118の表面(切り欠き174の付近を除く部分)に、糊176を塗布する。そして、折罫線122を正折りして、内板118を外板110の糊付け部138の裏面に糊付けする。箱体形成片108は、この折り畳まれた状態で出荷される。
次に商品を包装する工場等において、折罫線120,122,124,126を各々90度に正折りし、四角筒状の胴部102を形成する。その後、胴部102の一端部を塞ぐ底部106を設けるため、折罫線150,170でサイドフラップ148,168を各々90度に正折りし、破断線160で内側底片158を90度に正折りする。その後、外側底片132の裏面の中央部に糊を塗布し、折罫線134で外側底片132を90度に正折りし、外側底片132を内側底片158の表面に糊付し、外側底片132と内側底片158が一体になった底部106が形成される。これで、図10(a)に示すように、胴部102の一端部が閉鎖された状態になるので、開放している他端部から商品等を入れる。
商品等を入れた後、胴部102の他端部を塞ぐ蓋部104を設けるため、折罫線146,166でサイドフラップ144,164を各々90度に正折りし、折罫線156で第一蓋片154を正折りする。その後、第二蓋片128の裏面の中央部に糊178を塗布し、折罫線130で第二蓋片128を90度に正折りし、第二蓋片128を第一蓋片154の表面に糊付けすると、第一蓋片154と第二蓋片128が一体になった蓋部104が形成され、胴部102の他端部も閉鎖される。これで商品の包装作業が終了して図8に示す組み立て状態となり、工場から出荷され商店等で販売される。なお、組み立ての手順は、先に蓋部104を設け、商品を入れた後で底部106を設けるようにしてもよい。
包装箱100の場合、組み立て状態で、胴部102の開口を塞ぐ蓋部104は、第一蓋片154と第二蓋片128が一体に糊付けされた部分である。また、胴部102が有する複数の側面の中の、蓋部104の基端部が連続するの第一の側面は、第一蓋片154の基端部が連続する第一側面板114である。また、胴部102が有する複数の側面の中の、蓋部104の先端部が連続するとともに第一の側面に対向する第二の側面は、外板110(側面板110)と内板118とが重なって一体に糊付けされた面である
商品を購入した使用者は、蓋部104を開封して商品の出し入れを行う。蓋部104を開封するときは、図11(a)に示すように、開封部136の指掛け部142に指Yuを軽く押し当てて、指Yuを蓋部104の方向に移動させる操作を行う。これにより、開封部104が内板118の外面に沿って面方向に摺動し、図11(b)に示すように、開封用破断線140のつなぎ部が破断し、蓋部104が開閉可能になる。そして、蓋部104を大きく開くと、図12に示す開封状態になる。
この開封の操作は非常に簡単であり、上述した特許文献1ように「指で引き代を引っ張り出し、摘まんで引く」という面倒な操作は不要である。特に、この包装箱100の場合、開封用破断線140は、開封部136の形状を、蓋片104に連続する側の端部が幅広で反対側の端部が幅狭な等脚台形状にするとともに、幅狭な端部が円弧状に膨出した内側に指掛け部142が配置されるように設けてあるので、指Yuを蓋部104の方向に移動させたとき、さほど強い力を加えなくても、開封用破断線140の全体を同時に破断させることができる。さらに、指掛け部142には、透孔142aから成る凹凸が設けられているので、指Yuを移動させたとき、指Yuが指掛け部142の表面にしっかり密着して滑りにくい。したがって、使用者が子供や高齢者でも、蓋部104を1アクションで簡単に開封することができる。
開封した蓋部104を再封するときは、サイドフラップ144,164を90度に正折りし、蓋部104を折罫線156で90度に正折りし、開封部136をサイドフラップ144,164と内板118との隙間に差し込んで係合させる。これで胴部102の端部が閉鎖され、再封状態になる。その後、再び蓋部104を開くときは、内板118の端辺に設けられた切り欠き174から露出する開封部136に指を掛け、開封部136と蓋部104を引き上げることによって、容易に蓋部104を開くことができる。
包装箱100を廃棄するときは、折り畳んで容積を小さくするため、底部106を解体する。底部106を解体する操作は、胴部102を片手で把持し、把持している手の親指等で、押圧位置表示162の部位(側面板112及び第一側面板114が交差する角部)を内向きに押し込む。この操作により、上記の包装箱10の場合と同様に、底部106を1アクションで簡単に解体することができる。その後、蓋部14も開いて箱体を薄く折り畳み、容積を小さくした状態で廃棄する。
以上説明したように、包装箱100は、使用者が子供や高齢者でも、シールエンド方式の蓋部104を1アクションで簡単に開封することができ、底部106も1アクションで簡単に解体することができる。
なお、本考案は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、胴部の第二の側面を形成する内板及び外板の形状は、上述した開封時の動作が可能な範囲で適宜変更することができる。包装箱10は、外板42の糊付け部48の外形を比較的小さくすることによって、箱体形成片18がより安価に製作できるようにしているが、例えば、糊付け部48の外形大きくして、組み立て状態で内板24の広い範囲に重なるようにすれば、胴部12の第二の側面を補強することができる、また、包装箱100は、胴部102の第二の側面を補強するため、内板118の外形を大きくして、組み立て状態で外板110の広い範囲に重なるようにしているが、例えば、箱体形成片18がより安価に製作できるように、糊付け部138と重なる部分の面積を小さくしてもよい。反対に、内箱118の、折罫線126からの延出方向長さをもっと長くして面積を大きくし、組み立て状態で内板118が外板110以外の側面板にも重なるようにすれば、胴部12が有する他の側面(第二の側面以外の側面)も補強することができる。
開封部の指掛け部の滑り止め用の凹凸は、切り込み線又は透孔により設ける以外に、例えば、エンボスやデボス加工により設けてもよい。いずれにしても、1枚のブランクシートから箱体形成片を打ち抜く工程を利用して、容易かつ安価に設けることができる。その他、さらに滑り止めの効果を高くするため、指掛け部の表面にキズをつけたり滑り止め材を設けたりしてもよい。
箱体形成片に設けられる複数の側面板の数は4つ以上でもよく、角筒状の胴部が5つ以上の側面から形成されるようにしてもよい。また、胴部から表示カードを切り離すための構成や、底部を解体するための構成は、必要に応じて省略してもよい。
10,100 包装箱
12,102 胴部
14,104 蓋部
16,106 底部
18 箱体形成片
20,114 第一側面板
22,26,112,116 側面板
24 内板(側面板)
38 蓋片(蓋部)
42 外板
46,136 開封部
48,138 糊付け部
50,140 開封用破断線
52,142 指掛け部
52a 切り込み線(滑り止め用の凹凸)
110 外板(側面板)
118 内板
128 第二蓋片(蓋部)
154 第一蓋片(蓋部)
142a 透孔

Claims (5)

  1. 複数の側面を有した角筒状の胴部と、前記胴部の開口を塞ぐ蓋部とを備えた包装箱において、
    一枚の箱体形成片から成り、組み立て状態で、前記蓋部の基端部は、前記複数の側面の中の1つである第一の側面に連続し、前記蓋部の先端部は、前記複数の側面の中の1つであって、前記第一の側面に対向する第二の側面に連続し、
    前記第二の側面は、外板と内板とが重なって形成され、前記外板は、前記蓋部に連続した開封部と、前記内板の外面に糊付けされた糊付け部とを有し、前記開封部は開封用破断線によって前記糊付け部と区切られ、前記開封部には、開封時に使用者が指を当てる指掛け部が設けられ、前記指掛け部には、使用者の指に対する滑り止め用の凹凸が設けられ、
    使用者が、前記指掛け部に当てた指を前記蓋部の方向に移動させる操作を行うと、前記開封部が前記内板の外面に沿って面方向に摺動して前記開封用破断線が破断し、前記蓋部が開封されることを特徴とする包装箱。
  2. 前記指掛け部の前記滑り止め用の凹凸は、透孔又は切り込み線により設けられている請求項1記載の包装箱。
  3. 前記開封用破断線は、前記蓋片に連続する側の端部が幅広で反対側の端部が幅狭な等脚台形状で、当該幅狭な端部が前記糊付け部の方向に膨出した形状に設けられ、前記糊付け部の方向に膨出した部分の内側に前記滑り止め用の凹凸が設けられている請求項1又は2記載の包装箱。
  4. 前記箱体形成片は、互いに平行に連接され、組み立て状態で前記胴部を形成する複数の側面板を有し、前記複数の側面板の中の1つである第一側面板の、連接方向に対して直角方向の端部に、蓋片が延設され、前記蓋片の延出方向の端部に前記外板が延設され、
    組み立て状態で、前記蓋片が前記蓋部となり、前記第一側面板が前記第一の側面となり、前記複数の側面板の中の一側面板が前記内板となり、当該内板となる一側面板の外面に前記外板が重なって前記第二の側面が形成される請求項1、2又は3記載の包装箱。
  5. 前記箱体形成片は、互いに平行に連接され、組み立て状態で前記胴部を形成する複数の側面板を有し、前記複数の側面板の中の1つである第一側面板の、連接方向に対して直角方向の端部に、第一蓋片が延設され、前記複数の側面板の中の一側面板の、連接方向に対して直角方向の端部に、第二蓋片が延設され、前記複数の側面板の連接方向の端部に、前記内板が延設され、
    組み立て状態で、前記第一蓋片及び第二蓋片が重なって互いに糊付けされて前記蓋部となり、前記第一側面板が前記第一の側面となり、前記第二蓋片が延設された一側面板が前記外板となり、当該第二側面板の内面に前記内板が重なって前記第二の側面が形成される請求項1、2又は3記載の包装箱。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018154382A (ja) * 2017-03-17 2018-10-04 大王製紙株式会社 薄葉紙収納箱
JP2019006472A (ja) * 2017-06-27 2019-01-17 朝日印刷株式会社 包装用箱

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