JP3190702B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
[発明の目的]
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置の封止用構
成体、封止された半導体装置および半導体装置の製造方
法に係り、特に大型、薄形の半導体デバイスの封止に適
し、また多品種少量生産の生産様式にフレキシブルに対
応可能で、かつ生産のインライン工程に組み込むことが
できる封止用構成体、半導体装置およびその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的な樹脂封止型半導体装置は
トランスファ成形法によって得られていた。この方法
は、エポキシ樹脂およびフィラーなどを主体にしたエポ
キシ成形材料の粉末からなるタブレットを、加熱して溶
融させ、トランスファ成形機を用いて金型に注入し、高
温高圧(160〜180℃、70〜100kg/cm2 )状
態で成形して、硬化したエポキシ樹脂組成物によって半
導体チップを封止する方法である。この方法は、半導体
チップをエポキシ樹脂組成物が完全に覆うため、得られ
た樹脂封止型半導体装置の信頼性がすぐれており、また
金型できっちり成形するため、パッケージの外観も良好
である。したがって現在ではほとんどの樹脂封止型半導
体装置はこの方法で製造されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし樹脂封止型半導
体装置のパッケージは、最近大型化の傾向と薄形化の傾
向を強めており、この傾向は今後益々強まると考えられ
ている。またパッケージの種類も今後益々多様化し、従
来の少品種大量生産から多品種少量生産へと移り変わり
つつある。このような傾向は、従来のトランスファ成形
法にとって不利な方向にある。すなわち、トランフスフ
ァ成形法は、基本的に少品種大量生産に適した方法であ
って、多品種少量生産のようなフレキシブルな生産様式
には適していない。最近のトランスファ成形機は、金型
を小型化して小ロット取りにすることにより、フレキシ
ブルな生産への対応を図っているが、基本的な制約があ
るため、充分ではない。
【0004】また半導体チップの大型化と、それに伴う
パッケージの大型化は、従来のトランスファ用エポキシ
成形材料の使用を困難にしている。その理由は、大型化
により半導体チップと封止樹脂の熱膨張率の差に起因す
る熱応力が大きくなり、ソルダリングの際の加熱や熱サ
イクル試験によって、半導体チップや封止樹脂にクラッ
クが発生するためである。
【0005】さらに、表面実装の普及によるパッケージ
の薄形化の傾向によって、封止樹脂の強度が減少し、上
記クラック発生現象が、より一層起きやすくなってお
り、従来のトランスファ用エポキシ成形材料は、改良の
努力にもかかわらず、このトレンドに対応していくのは
難しい。
【0006】また、半導体デバイスの多ピン化の動向に
対して、従来のトランスファ成形法では、数百ピン以上
のピン数を有するパッケージの製造は困難になってきて
おり、多ピン化に対応できる新しいパッケージの開発が
必要になっている。
【0007】また、半導体デバイスの高速化にともな
い、パッケージをできるだけ小さくすること、パッケー
ジの誘電率を小さくすることが必要であるが、従来のト
ランスファ成形法ではこれも困難で、高速化に対応でき
る新しいパッケージの開発が必要になっている。
【0008】次に、製造工程のインライン化の問題があ
る。半導体デバイスの製造工程は全自動化が進んでお
り、一本のラインで自動的、無人的に製造が行われてい
る。しかし半導体デバイスを封止する工程において、従
来のトランスファ成形ではインライン化が困難で、ライ
ンをはずし、バッチ処理で製造が行われていた。
【0009】将来の樹脂封止型半導体の製造法は、完全
無人化、完全インライン化を目指しているが、トランス
ファ成形法は基本的にバッタ処理法であり、工程のイン
ライン化は困難である。またトランスファ成形機の無人
化についても、いろいろな試みがなされているが完全自
動化で実働するにはかなりの困難がともない、トランス
ファ成形法自体が完全無人化に適した方法とはいいがた
い。
【0010】上述のように、将来の樹脂封止型半導体装
置に関わる課題は、多品種少量生産に適したフレキシブ
ルな生産様式を確立すること、製造工程の自動化、イン
ライン化に適した製造方法を確立すること、パッケージ
の大型化、薄形化、多ピン化、大容量化および高速化に
適した新しいパッケージを開発することである。
【0011】本発明は、将来の主流となる生産様式であ
る多品種少量生産に適した、フレキシブルな封止用構成
体、これによって封止された半導体装置およびその製造
法の提供を目的とする。[発明の構成]
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、種々検討した結果、次に示す封止用構成体を用いた
半導体装置の製造法が、多品種少量生産に適したフレキ
シブルな生産様式であり製造工程の自動化、インライン
化に適していることを見出し、またそれによって製造さ
れた半導体装置は、パッケージの大型化、薄形化、多ピ
ン化、大容量化および高速化に適した信頼性の高いもの
であることを見出した。
【0013】 すなわち、本発明は、第1のキャリアに
載せた半導体デバイスと、半導体デバイスの封止に用い
るための樹脂層を備えた基体からなり第2のキャリアに
載せた封止用構成体とをラインで互いに同期させて供給
し、前記半導体デバイスに前記封止用構成体を被覆させ
た後、封着することにより半導体デバイスを封止するこ
とを特徴とする半導体装置の製造方法である。
【0014】 また本発明は、半導体デバイスに、半導
体デバイスの封止に用いるために調製された樹脂層を備
えた基体からなる封止用構成体を被覆させた後、封着す
ることにより半導体デバイスを封止する半導体装置の製
造方法であって、前記基体が熱可塑性樹脂及び熱硬化
性樹脂層を備え、外側表面が熱可塑性樹脂層でありかつ
半導体デバイス側が熱硬化性樹脂層であるよう前記封止
用構成体を配置することを特徴とする半導体装置の製造
方法である。
【0015】
【0016】本発明の構成について、さらに具体的に説
明する。
【0017】本発明の半導体装置は、基本的に次のよう
な方法で製造されている。その基本的構成は半導体デバ
イスと、前もって封着用の樹脂層を備えた基体からなる
ことを特徴とする封止用構成体とからなり、両者を合
体、封止することにより半導体装置を製造する方法であ
る。封止の方法は、図1(a)〜(b)に実装態様を模
式的に示したように半導体デバイスの片側のみ被覆し防
止する方法と、図2(a)〜(b)に同じくその実施態
様を模式的に示したように半導体デバイスの両側から、
サンドイッチ状に包み込むように被覆し、封止する方法
がある。なお、図において1は封止用構成体、2は半導
体素子、3は基板、4はTAB、またはキャリア・テー
プである。
【0018】本発明において、半導体デバイスと上記封
止用構成体は、ラインで供給することができる。両者を
1対1に対応するようにラインで供給し、合体、封止す
ることにより、半導体デバイスの封止工程を完全にイン
ライン化することができ、半導体デバイスのアセンブリ
から封止までを連続的な工程で行うことができる。これ
は、従来のトランスファ成形法が、どうしてもバッチ処
理を必要としたのに比べ、決定的に有利な点である。
【0019】図3は半導体デバイス2の片側を上記封止
用構成体1で封止するラインの模式図、図4は半導体デ
バイス2の両側を封止用構成体1で封止するラインの模
式図である。これらの図は、単にラインで製造できるこ
とを模式的に示したもので、半導体デバイス2や封止用
構成体1の位置関係、封止のメカニズム、封止工程その
他の詳細な事項について規定したものではない。つま
り、前記の位置関係、封止のメカニズム、封止工程その
他は自由に決定することができる。また図4では、上下
両側の封止用構成体1を片側ずつ順次に封止してもよい
し、同時に封止してもよい。
【0020】封止法の詳細については後述するが、封止
に必要な環境設定は、ライン上で自由に設定することが
できる。たとえば、封止に加熱が必要なとき、半導体デ
バイス2と封止用構成体1をラインの流れの中でそれぞ
れ前もって最適な温度プロファイルで加熱しておき、合
体、封止時にベストな温度条件になるように設計するこ
とができる。このように、条件設定の最適化により、生
産性の向上、製品の不良率の低減、製品の信頼性の向上
がもたらされる。
【0021】連続で生産するため、すなわち半導体デバ
イス2と封止用構成体1を1対1に対応するように同期
させてラインで供給し、合体、封止するためには、半導
体デバイス2や封止用構成体1は整列したものを供給す
る必要がある。整列して配置したものを供給する方法と
しては、半導体デバイス2や封止用構成体1を前もって
テープ、フレーム、トレイなどのキャリア5に乗せてお
き、そのキャリア5を供給する方法、バラバラな部品を
整列機を通して整列させて供給する方法がある。部品を
バラバラに取り扱うよりも、キャリアの方が取扱いやす
いので、キャリア化しておくことが好ましい。
【0022】また、図3および図4に図示した場合の半
導体デバイス2や封止用構成体1は、それぞれが独立し
ていてもよいし、任意の個数がテープ、フレームなどの
キャリア5により連結していてもよい。全数が連結して
いる場合には、パッケージをロールに巻き取った形での
取扱いができ、また独立している場合には、トレイなど
に乗せて供給することができる。
【0023】封止は、図3および図4に図示した場合の
ごとく、半導体デバイス2と封止用構成体1をキャリア
5に乗せたまま直接接触させてもよいし、あるいはロボ
ットが、一方のキャリアから他方のキャリアへ半導体デ
バイス2あるいは封止用構成体1を運んでもよい。トレ
イなどに乗せて供給する場合には、ロボットなどが半導
体デバイスおよび、あるいは封止用構成体を運ぶことに
よって両者を接触させるとよい。
【0024】図5(a)〜(d)は封止用構成体1をテ
ープ・キャリア4に乗せた例、フレーム、キャリア(ま
たは切断したテープ・キャリア)6に乗せた例、フレー
ム・キャリアにのせたものをトレイ7にのせて重ねた
例、トレイ7に乗せたものを重ねた例を示す。なお、図
中(d)の縦軸の実線は整列用しきりを示している。
【0025】封止工程がインライン化できることによ
り、本発明の製造方法は多品種少量生産に適したフレキ
シブルな製造方法となる。すなわち、半導体デバイスの
生産ラインのフレキシブルな多品種少量生産体制に封止
工程を組み入れることができる。封止工程を含めたトー
タルなフレキシブル多品種少量生産システムは、封止工
程において、ラインに流れてくる半導体デバイスの種類
に対応して、それを封止すべき封止用構成体を選択でき
るようスタンバイしておくことにより実現できる。
【0026】半導体デバイスと封止用構成体の関係は、
通常半導体デバイスの種類に対応して、それに適した形
状に形成された封止用構成体が使用される。もちろん封
止用構成体を共用することは差し支えないし、また同一
半導体デバイスに異なった形状の封止用構成体を使用し
ても構わない。
【0027】本発明で使用される半導体デバイスの種類
は、とくに制限されない。ワイヤーボンディングされた
ものでも、TAB(Tape Automated Bonding)またはフ
リップチップなどでも構わない。
【0028】本発明の封止用構成体において、封着用の
樹脂層は、あらかじめ基体に形成しておくか、あるいは
封止時に基体に形成する。封止時に形成する場合には、
封止工程時に樹脂を供給するか、または半導体デバイス
側にあらかじめ樹脂層を形成しておき、封止時に基体と
一体化して封止用構成体を形成する方法がある。
【0029】本発明の封止用構成体という用語は、封止
した後にパッケージを形成している封止後の構成体を指
しているのみならず、封止のために用いられる封止前の
構成体をも意味する。
【0030】本発明で使用される封止用構成体の基体の
材質、形状機能は、とくに制限されない。封止用構成体
の基体の材質は、樹脂層が形成されているか、封止時に
形成されるものであれば何であってもよい。基体は機能
目的に応じて樹脂層のみであっても、金属、セラミック
ス、複合材料など他の材料であってもよい。形状は、半
導体デバイスを封止するのに適した形状であれば、どの
ようなものであってもよい。層の形成については、単層
であっても、多層であってもよいが、多層の場合には各
層間の熱膨張率を揃えておかないとソリの原因になる。
やむえず異なった熱膨張率の材料を多層化する場合に
は、各層の厚さを変える、または層を例えばA−B−A
のように上下から挟む、傾斜機能材料を用いて、材料を
連続的に変化させるなどの方策によって軽減することが
できる。
【0031】また、封止用構成体による封止の機能、目
的は、保護、耐湿性などの信頼性向上、絶縁、帯電防封
止放熱性向上、薄形化、多ピンデバイスの封止、デバイ
スの高速化、取扱い易さなどのハンドリング性の向上、
デバイスのバーンインテストのし易さなど何であっても
よい。
【0032】さらに、樹脂層の種類、形状、機能も特に
制限されない。樹脂の種類としては、たとえば熱硬化性
樹脂、熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマー、ゴムなど
何であってもよく、またこれらの組み合わせでもよい。
樹脂層の形状もどのようなものであってもよく、封止の
目的に応じて自由に選択できる。樹脂層は、封止用構成
体の全面または一部に形成されていてもよく、たとえば
平面状でなく、特殊な形状をしていてもよい。なお、樹
脂層は多層化してもよく、この場合は多層化と熱伝導率
の問題に関して前述の注意がそのまま当てはまる。
【0033】樹脂層の機能も、上記封止の機能に応じて
自由に選択でき、構造材であっても、特定の目的(たと
えば絶縁、耐湿、帯電防封止、機械的保護、ショックア
ブソーバー、放熱性向上、表示など)のための機能材で
あっても、接着剤であってもよい。
【0034】以下本発明の具体的な例について詳細に説
明する。
【0035】図6(a)〜(d)は、本発明に係る封止
用構成体の一構造例の外観および断面図である。封止用
構成体の材料としての樹脂としては、たとえば熱硬化性
樹脂、熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマー、ゴムなど
およびこれらの組み合わせが用いられる。また樹脂以外
の材料、例えば金属やセラミックなどを組み合わせるこ
とによって、より優れた特性を付与することできる。
【0036】図7(a)は本発明に係る封止用構成体で
ワイヤーボンディングされたCOB(Chip on Board )
を封止した外観を斜視的に示したもので、図7(b),
(c)はその断面図であり、図中8は配線、9はボンデ
ィングワイヤーである。
【0037】図8(a)はTABにより接続されたCO
Bを封止した外観を斜視的に示したもので、図8
(b),(c),(d),(e)はその断面図であり、
図中10はTABのリードを示す。
【0038】図9(a)はフリップチップ法、マイクロ
バンプ法など、半導体チップ2をバンプ11を介在させ
て基板3に接続する方法によって得たCOBを封止した
外観を斜視的に示したもので、図9(b),(c)はそ
の断面図である。
【0039】図10は半導体チップ2をワイヤーボンデ
ィングしたリードフレーム12を、封止用構成体1で封
止した実施態様を模式的に示す斜視図である。
【0040】図11(a)はTABテープ4に接続され
た半導体デバイス2を封止した外観を斜視的に示したも
ので、図11(b),(c),(d),(e),(f)
はその断面図である。この場合には、パッケージをロー
ルに巻き取った形で処理ができ、このテープから半導体
デバイスを切り離すことによって、図11(g),
(h)に斜視的に示すような封止型半導体装置が得られ
る。また、図12はPGA(Pin Grid Array)を封止し
た外観を斜視的に示したものである。
【0041】封止用構成体の構成 次に本発明に係る封止用構成体の構成を説明する。
【0042】図13は最も単純な構成を示したもので、
単層の熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂などからなる。
図13(a),(e),(i),(m)は外観を斜視的
に示し、また図13(c),(g),(k),(o)は
それぞれの中心部を断面的に示したものである。図13
(b),(f),(j),(n),(q)は縁取りが付
いた他の構成例の外観を斜視的に示し、図13(d),
(h),(l),(p),(r)はそれぞれの中心部を
断面的に示したものである。
【0043】図14は封止用構成体の構成を2層化した
ものである。2層化することにより、特性の違う2種類
の樹脂を組み合わせるため、高機能化、高性能化するこ
とができる。
【0044】たとえば図14(a)〜(d)および
(j)〜(m)は外側に熱可塑性樹脂13または硬化し
た熱硬化性樹脂14を、内側に前記熱可塑性樹脂13に
比べ耐熱性の低い熱可塑性樹脂15を用いたものであ
る。外側からたとえば熱板を用いて両者の耐熱性の中間
の温度で加熱すると、内側の内可塑性樹脂15は可塑化
されるが、外側の樹脂13または14は変化していな
い。したがって、半導体デバイスは柔らかな内側の熱可
塑性樹脂15によって容易に封止されるが、外側の樹脂
13または14のおかげで熱板に付着したり、形状が変
化したりすることない。
【0045】さらに、図14(e)〜(h)および
(i),(n)は、外側に熱可塑性樹脂13または硬化
した熱硬化性樹脂14を、内側に未硬化の熱硬化性樹脂
16を用いたものである。外側からたとえば熱板を用い
て内側の熱硬化性樹脂16の溶融温度より高く、外側の
熱可塑性樹脂13の熱変形温度よりも低い温度で加熱す
ると、内側の熱硬化性樹脂16は液状化するが、外側の
熱可塑性樹脂13または14は変化しない、したがっ
て、半導体デバイスは柔らかな内側の熱硬化性樹脂16
によって容易に封止されるが、外側の熱可塑性樹脂13
または14のお陰で熱板に付着したり、形状が変形した
りすることはない。
【0046】本発明の封止用構成体は、さらに自由に多
層化することができる。
【0047】図15は3層以上の多層化の構成例を示す
断面図であり、図15(a),(b)は2層の熱可塑性
樹脂13の装着性を向上させるために、中間に接着層1
7を設けた例である。
【0048】図15(c),(d)は樹脂中に侵入する
水分や気体を防ぐために、外側にバリヤー層18を設け
た例である。バリヤー層18は、樹脂フィルムであって
もよいし、金属やセラミックであってもよい。
【0049】図15(e),(f)は外観を良くするた
めに、前記図15(c),(d)に図示した構成におい
て、外側にそれぞれ化粧層19を設けた例であり、さら
に、図15(g),(h)は図15(e),(f)に図
示した構成において、その外側に半導体デバイスの名称
などを印刷したフィルム20を設けた例を、また、図1
5(i),(j)は図15(g),(h)に図示した構
成において、その外側に印刷を保護するための保護フィ
ルム21を設けた例である。
【0050】図16(a)〜(v)は金属の層を設けた
封止用構成体の構成例を断面的に示したもので、金属の
層22を設けることによって、強度の向上、変形の防封
止、放熱性の向上、水分や気体のバリヤー、シールドな
どの効果が期待できる。図16(a)〜(h),(p)
は外側に金属の層22を設けた例であり、この構成の場
合は、加熱して樹脂を柔らかくしても金属層22の効果
で熱板に付着したり、形状が変形したりすることはな
い。
【0051】図16(i)〜(o),(q)は中間に金
属層22を設けた例であり、この構成の場合は、金属層
22が露出していないため、ショートなどの危険を防ぐ
ことができる。
【0052】特に図16(b),(d),(e),
(h),(j),(k),(n),(o)〜(q)のよ
うに、内部の空間を利用するような構造の場合には、金
属層22の強度によって中空パッケージ構造の変形を防
ぐことができる。
【0053】図16(r)〜(v)は中間に金属繊維か
ら成るメッシュクロス22aを設けた構成例であり、金
属板22を設けた場合と同様、変形防封止、バリヤー、
シールド、タフネスの向上などの効果があるが、さらに
金属板22を使うよりも軽くできるメリットがある。
【0054】金属層22の形成方法は、金属板、金属フ
ィルム、金属繊維の他メッキ、蒸着、コーティングな
ど、どの様な方法を採用してもよい。
【0055】図17(a)〜(v)はセラミックスの層
23を設けた封止用構成体の構成例を断面的に示したも
ので、セラミックスの層23を設けることによって、強
度の向上、変形の防封止、放熱性の向上、水分や気体の
バリヤーなどの効果が期待できる。ショートの危険がな
いこと、金属層より軽いことがメリットである。
【0056】図17(a)〜(h)、(q)は外側にセ
ラミックスの層23を設けた構成例の場合で、加熱して
樹脂を柔らかくしてもセラミックス層23の効果で熱板
に付着したり、形状が変形したりすることはない。ま
た、図17(i)〜(o),(q)は中間にセラミック
スの層23を設けた構成例である。
【0057】特に図17(b),(e),(h),
(j),(k),(n),(o)〜(q)のように、内
部の空間を利用するような構造の場合には、セラミック
ス層23の強度によって中空パッケージ構造の変形を防
ぐことができる。
【0058】図17(r)〜(v)は中間にセラミック
ス繊維から成るメッシュやクロス23aを設けた構成例
であり、セラミックス板23を用いた場合と同様、変形
防封止、バリヤー、タフネスの向上などの効果がある
が、さらにセラミックス板を使うよりも軽くできるメリ
ットがある。
【0059】セラミックス層23の成形方法は、セラミ
ックス板、セラミックスフイルム、セラミックス繊維の
他蒸着、コーティングなど、どの様な方法を採用しても
よい。
【0060】図18〜図22は複合材料の層を設けた封
止用構成体の互いに異なる構成例をそれぞれ断面的に示
したもので、複合材料の層を設けることによって、耐熱
性の向上、熱膨張率の低減、強度、弾性率、靭性の向
上、変形の防封止などの効果が期待できる。複合材料
は、傾斜機能材料化してもよい。
【0061】図18(a)〜(f)は樹脂にセラミック
ス、金属、無機物、有機物、ポリマー、ゴムなど(以下
セラミックスなどと表記する)の粒子を分散させた複合
材料の層24を設けた例である。
【0062】図18(a),(b)は樹脂にセラミック
スなどの粒子を分散させた複合材料24の単層から成る
構成例であり、マトリックス樹脂は熱硬化性樹脂でも熱
可塑性樹脂でもよい。
【0063】図18(c)〜(e)は2層から成る構成
例で、(c),(d),(f)の場合は、未硬化の熱硬
化性樹脂または熱可塑性樹脂にセラミックスなどの粒子
を分散させた複合材料の層24を内側に用い、その外側
に耐熱性のある熱可塑性樹脂13または硬化した熱硬化
性樹脂14を用いた例である。たとえば、外側から熱板
で加熱して内側の樹脂が柔らかくなっても、外側の熱可
塑性樹脂13などの層のために樹脂が熱板に付着するこ
とはない。
【0064】図18(e)は樹脂にセラミックスなどの
粒子を分散させた複合材料からなる樹脂板24に、接着
用の樹脂17を樹脂板24の周囲に設置した例で、接着
用の樹脂17にて半導体デバイスの封止を行う。
【0065】図19(a)〜(j)は樹脂に、裁断され
たセラミックス、金属、無機物、有機物、ポリマーなど
の繊維を分散させた複合材料の層24aを設けた封止用
構成体の互いに異なる構成例をそれぞれ断面的に示した
もので、図19(a)、(b)は樹脂に、裁断されたセ
ラミックスなどの繊維を分散させた複合材料24aの単
層からなる例であり、マトリックス樹脂は熱硬化性樹脂
でも熱可塑性樹脂でもよい。
【0066】図19(c)〜(j)は2層からなる例
で、(c),(d),(j)は未硬化の熱硬化性樹脂ま
たは熱可塑性樹脂に裁断されたセラミックスなどの繊維
を分散させた複合材料の層24aを内側とし、その外側
に耐熱性のある熱可塑性樹脂13または硬化した熱硬化
性樹脂14を配設した例である。この構成によれば、た
とえば外側から熱板で加熱して内側の樹脂が柔らかくな
っても、外側の可塑性樹脂層など13(14)のために
樹脂が熱板に付着することはない。
【0067】図19(e)は樹脂に、裁断されたセラミ
ックスなどの繊維を分散させた複合材料からなる樹脂板
24aに、接着用の樹脂17を樹脂板24aの周囲に設
置した例で、接着用の樹脂17にて半導体デバイスの封
止を行う。
【0068】図19(f)〜(h)は、熱硬化性樹脂ま
たは熱可塑性樹脂に、裁断されたセラミックスなどの繊
維を分散させた複合材料の層24aを外側とし、その内
側に熱硬化性樹脂16または熱可塑性樹脂13を配設し
た例である。外側の複合材料層24aがパッケージの強
度保持の役割を受け持つ。
【0069】図19(i)は熱硬化性樹脂14(16)
または熱可塑性樹脂13から成る樹脂板に、樹脂に裁断
されたセラミックスなどの繊維を分散させた複合材料の
層からなる接着用の樹脂17aを樹脂板の周囲に設置し
た例で、接着用の樹脂17aにて半導体デバイスの封止
を行う。
【0070】図20(a)〜(j)は樹脂にセラミック
スなどの粒子および裁断されたセラミックスなどの繊維
を分散させた複合材料の層24bを設けた封止用構成体
の互いに異なる構成例をそれぞれ断面的に示したもので
ある。図20(a),(b)は樹脂にセラミックスなど
の粒子および裁断されたセラミックスなどの繊維を分散
させた複合材料24bの単層から成る例であり、マトリ
ックス樹脂は熱硬化性樹脂でも熱可塑性樹脂でもよい。
【0071】図20(c)〜(j)は2層から成る例
で、(c),(d),(f)は未硬化の熱硬化性樹脂ま
たは熱可塑性樹脂に、セラミックスなどの粒子および裁
断されたセラミックスなどの繊維を分散させた複合材料
の層24bを内側とし、その外側に耐熱性のある熱可塑
性樹脂13または硬化した熱硬化性樹脂14を配置した
例である。この構成の場合はたとえば、外側から熱板で
加熱して内側の樹脂が柔らかくなっても、外側の熱可塑
性樹脂などの層13(14)のために樹脂が熱板に付着
することはない。
【0072】図20(e)は熱硬化性樹脂または熱可塑
性樹脂からなる樹脂板13(14,16)に、樹脂にセ
ラミックスなどの粒子と裁断されたセラミックスなどの
繊維を分散させた複合材料の層24bからなる接着用の
樹脂17bを樹脂板の周囲に設置した例で、接着用の樹
脂17bにて半導体デバイスの封止を行う。
【0073】図20(g),(h),(j)は、熱硬化
性樹脂または熱可塑性樹脂にセラミックスなどの粒子お
よび裁断されたセラミックスなどの繊維を分散させた複
合材料の層24bを外側とし、その内側に熱硬化性樹脂
16または熱可塑性樹脂13を配置した例である。外側
の複合材料層24bがパッケージの強度保持の役割を受
け持つ。
【0074】図20(i)は樹脂に、セラミックスなど
の粒子および裁断されたセラミックスなどの繊維を分散
させた複合材料からなる樹脂板24bに、接着用の樹脂
17などを樹脂板の周囲に設置した例で、接着用の樹脂
17などで半導体デバイスの封止を行う。
【0075】図21(a)〜(r)は、熱硬化性樹脂ま
たは熱可塑性樹脂をセラミックスなどからなるクロス、
メッシュに含浸または積層させた複合材料24cを用い
た封止用構成体の互いに異なる構成例をそれぞれ断面的
に示したものである。
【0076】図21(a)〜(d)は複合材料層24c
のみからなる例であり、また図21(e),(f),
(j),(i)は未硬化の熱硬化性樹脂または熱可塑性
樹脂をセラミックスなどの繊維からなるクロスやメッシ
ュに含浸または積層させた複合材料の層24cを内側と
し、その外側に耐熱性のある熱可塑性樹脂13、硬化し
た熱硬化性樹脂14、金属22、セラミックス23など
を配置した例である。この構成の場合はたとえば、外側
から熱板で加熱して内側の樹脂が柔らかくなっても、外
側の樹脂などの層のために樹脂が熱板に付着することは
ない。
【0077】図21(g),(h),(i),(k),
(m)は硬化した熱硬化性樹脂およびセラミックスなど
の繊維から成るクロスやメッシュからなる複合材料の層
24cを外側とし、内側に熱可塑性樹脂13、未硬化の
熱硬化性樹脂16などを配置した例であり、さらに図2
1(n)〜(r)は熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂と
セラミックスなどの繊維からなるクロスやメッシュから
なる複合材料の層24cと熱可塑性樹脂13、熱硬化性
樹脂14、16、金属22、セラミックス23などを含
む3層構造の例である。
【0078】図22(a)〜(h)は、前記図21に図
示した構成例の場合において、中空(窪み)の部分に未
硬化の熱硬化性樹脂16または熱可塑性樹脂13の層を
形成した構成例を示したもので、パッケージの内部に中
空部分を作らない場合に用いる。中空(窪み)の部分に
未硬化の熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂を形成する方
法としては、例えば中空(窪み)に溶融した未硬化の熱
硬化性樹脂を流し込む方法、中空(窪み)の形状に切り
抜いた樹脂のペレットをはめ込む方法などがある。
【0079】本発明で使用される封止用構成体の形状
は、上記に示したように、とくに制限されない。薄片の
厚さは使用目的に鑑みて、必要充分な厚さであればよ
い。通常は0.1〜1mmあれば十分であり、また大きさ
も自由で、使用目的に応じて最適なサイズをきめればよ
いが、通常は半導体チップよりやや大きめにし、チップ
が完全に隠れるようなサイズにすることが多い。勿論、
チップと同サイズ、チップより小さめにしても差支えな
い。さらに、封止用構成体の多層化についても、制限は
ない。
【0080】形態も自由であって、単純な平板構造か
ら、折り曲げ部、曲面部、突起部などを有する複雑な構
造まで制限はない。それぞれの目的に応じて最適な構造
のものが用いられる。
【0081】中空構造、非中空構造も目的に応じて選択
される。たとえばワイヤーボンディングのように繊細な
構造を持つ半導体デバイスを封止する場合には、中空構
造を選択することができる。もちろん半導体デバイスに
接する樹脂を充分柔らかいものにすることにより、非中
空構造でも使用可能である。
【0082】中空構造の封止用構成体としては、例えば
図13(b),(f),(j),(n),(g)にその
斜視図、図13(d),(h),(l),(p),
(r)にそれぞれの中心部の断面図が示されるような縁
取りのついた構造または窪みのある構造がある。
【0083】上記のような封止用構成体を製造する際、
例えば下記のような方法は製造の自動化やインライン比
に適している。
【0084】図41は、封止用構成体の製造方法の概略
を示す斜視図である。封止用構成体の材料からなるフィ
ルム(以下「フィルム」として説明する。)に図41
(a)に示すように穴を形成し、これを上層31とす
る。図41(b)に示す穴のないフィルムを下層32と
して、図41(c)に示すように両者を積層させ、これ
を縦横に裁断することにより、図41(d)に示すよう
な封止用構成体を得る。
【0085】また図42に別の製造方法を示す。図42
(a)1に示すような穴のないフィルムである下層32
に樹脂などからなる上層31を所望の形状にパターン印
刷し、図42(b)のようなフィルムを得て、これを縦
横に裁断して図42(c)のような封止用構成体を得る
ことができる。
【0086】上記の2つの方法においては、上層及び下
層の材料は目的に応じて種々の材料を用いることができ
るし、もちろん同一材料でもかまわない。また、上層及
び下層は2種以上の複層としてもよい。
【0087】また図43の(a)に斜視図、(b)に断
面図を示すように、フィルムをプレス成形し、窪みを設
けたフィルムを縦横に裁断して、(c),(e)に斜視
図(d),(f)にそれぞれの中心の断面図が示されて
いるような封止用構成体を得ることができる。
【0088】ところで、TABやフリップチップのよう
に比較的丈夫な構造を持つ半導体デバイスは、必ずしも
中空構造の必要はなく、選択の幅が広がる。中空構造は
半導体デバイスの表面が樹脂に触れないという特長を有
するが、非中空構造は外部からの機械的な作用から半導
体デバイスを保護する効果が大きいという特長がある。
【0089】封止用構成体の形成と封止を同時に行う方
法 本発明の他の製造手段は、封止時に封止用構成体を形成
し、封止用構成体の形成と封止を同時に行うことによっ
て、封止用構成体で封止された半導体装置を製造する方
法である。
【0090】一例として封止時に封着用樹脂層のチップ
を半導体デバイス側に供給し、その後、セラミックス板
(金属板、樹脂板、その他)などを供給して、セラミッ
クス板などと樹脂層からなる封止用構成体を形成すると
同時に封止を行う方法が挙げられる。図23にその実施
態様例を模式的に示した。この実施態様の場合は、キャ
リア5に支持された封着用樹脂層のチップ17を、他の
キャリア5に支持された半導体素子2側に先ず付着さ
せ、その後封止用構成体により封止しているが、逆に封
止用構成体に(セラミックス板など)に付着させておい
てから封止してもよい。
【0091】材料の具体例 前述のように、本発明で使用される樹脂の種類は特に限
定されず、通常の熱硬化性樹脂、光重合(硬化)性樹
脂、熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマー、ゴムなどが
すべて使用可能であるが、実際に何を使用するかは、そ
の使用目的に応じて選択する必要がある。たとえばソル
ダリング工程がある場合にま、耐熱性などの点で都合が
起きないように配慮する必要がある。
【0092】使用が好ましい熱硬化性樹脂としては、た
とえば次のようなものが挙げられる。すなわち、エポキ
シ樹脂、ポリイミド樹脂、マレイミド樹脂、シリコーン
樹脂、フェノール樹脂、ポリウレタン樹脂、ユリア樹
脂、不飽和ポリエステル樹脂、メラミン樹脂、ジアリル
フタレート樹脂、トリアジン樹脂、アルキド樹脂、ホル
ムアルデヒド樹脂、シクロペンタジエン樹脂、フラン樹
脂、アニリン樹脂、ビニルエステル樹脂、アクリル樹
脂、メタクリル樹脂、グアナミン樹脂、ポリヒドロキシ
安息香酸樹脂その他などが挙げられる。これらの樹脂は
単独で用いても、組み合わせて用いてもよく、またこれ
らの樹脂の中に、硬化剤、触媒、可塑性、着色剤、難燃
化剤その他各種添加剤が含まれていてもよい。
【0093】使用が好ましい光重合(硬化)性樹脂の代
表例を列挙する。
【0094】アクリル樹脂、メタクリル樹脂、不飽和ポ
リエステル樹脂、ポリエン/ポリチオール樹脂、スピラ
ン樹脂、エポキシ樹脂、アミノアルキッド樹脂、スチレ
ン系樹脂、ブタジエン系樹脂、アリル系樹脂、ビニル系
樹脂その他が挙げられる。
【0095】使用が好ましい熱可塑性樹脂としては、た
とえば次のようなものが列挙される。すなわち、ポリア
ミド、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポリブチレ
ンテレフタレート、ポリフェニルレンオキサイド、ポリ
フェニレンサルファイド、ポリアリレート、ポリスルホ
ルン、ポリエーテルスルフォン、ポリエーテルケトン、
ポリエーテルエーテルケトン、ポリアミドイミド、ポリ
エーテルイミド、ポリイミド、芳香族ポリエステル、液
晶ポリマー、ポリエチレンテレフタレート、ポリメチル
メタクリレート、ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、
ポリプロピレン、塩素化ポリプロピレン、ポリブタジエ
ン、ポリアクリレート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ酢酸ビニル、フェノキシ樹脂、ポリ塩化ビニリ
デン、フッ素樹脂、ポリアクリロニトリル、ポリアクリ
ロニトリルブタジエンスチレン、ポリアクリロニトリル
スチレン、ポリビニールアルコール、ポリアクリロニト
リルスチレンアクリル酸エステル、ポリメチルメタクリ
レートブタジエンスチレン、塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体、エチレン−塩化ビニル共重合体、熱可塑性ウレ
タン樹脂、ポリビニルブチラール、ポリメチルペンテ
ン、ポリブテン、ホスファゼン、アイオノマー樹脂、そ
の他、およびこれらの変性樹脂、ブレンド、アロイなど
が挙げられる。これらの樹脂は単独で用いても、組み合
わせてもよく、またこれらの樹脂の中に、可塑性、着色
剤、難燃化剤その他各種添加剤が含まれていてもよい。
【0096】使用が好ましい熱可塑性エラストマーの代
表例としては次のようなものが列挙される。すなわち、
スチレン系、オレフィン系、エステル系、ウレタン系、
イソプレン系、ブタジエン系、塩化ビニル系、アミド
系、アイオノマー系その他などの熱可塑性エラストマー
が挙げられる。これらは単独で用いても、組み合わせて
用いてもよく、またこれらの中に、可塑性、着色剤、難
燃化剤その他各種添加剤が含まれていてもよい。
【0097】使用が好ましいゴムの代表例としては次の
ようなものが列挙される。すなわち、天然ゴム、スチレ
ンブタジエンゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、
ニトリルゴム、ブチルゴム、アクリロニトリルブタジエ
ンゴム、クロロプレンゴム、エチレンプロピレンゴム、
エチレン酢酸ビニルゴム、エチレンアクリルゴム、アク
リルゴム、塩素化ポリエチレンゴム、フッ素ゴム、シリ
コーンゴム、ウレタンゴム、多硫化ゴム、エビクロルヒ
ドリンゴム、ノボルネンゴム、液状ゴム、(ブタジエン
ゴム、スチレンブタジエンゴム、アクリロニトルブタジ
エンゴム、ポリクロロプレンゴム、ポリサルファイドゴ
ム、ポリイソプレンゴム、ポリイソブチレンゴム、ブチ
ルゴム)その他などが挙げられる。これらは単独で用い
ても、組み合わせて用いてもよく、またこれらの中に、
可塑剤、着色剤、難燃化剤その他各種添加剤が含まれて
いもよい。
【0098】使用が好ましい有機繊維の代表例を列挙す
ると、合成繊維としては、ナイロン系、アクリル系、ビ
ニロン系、ビニリデン系、ポリ塩化ビニル系、ポリエス
テル系、ポリエチレン系、ポリプロピレン系、ベンゾエ
ート系、ポリアセタール系、ポリクラール系、ポリウレ
タン系、アラミド系、フェノール系、ノボロイド系、ポ
リビニルアルコール系、フッ素系繊維、その他の化学繊
維として、レーヨン系、キュプラ系、アセテート系繊
維、天然繊維として、綿、麻、絹、羊毛などが挙げられ
る。これらは単独で用いても組み合わせて用いてもよ
く、またこれらの中に、可塑剤、着色剤、難燃化剤その
他各種添加剤が含まれていてもよい。
【0099】また、上述のように、本発明において用い
られる封止用構成体の材質として、樹脂以外に金属、セ
ラミックス、無機物、有機物、複合材料などがあるが、
これらについても特に制限なく、通常の金属、セラミッ
クス、複合材料などが単独で、また組み合わせて使用可
能である。以下、具体例を挙げるが、これは本発明を制
限するものではない。
【0100】使用が好ましいのは金属の一例としては、
たとえば、鉄、銅、アルミニウム、ニッケル、クロム、
亜鉛、スズ、銀、金、鉛、マグネシウム、ボロン、チタ
ン、ジルコニウム、タングステン、モリブデン、コバル
ト、シリコンなど、およびステンレス、42ニッケル−
鉄合金、真鍮、ジュラルミンなどこれらの金属の合金が
挙げられる。
【0101】使用が好ましいセラミックス、無機物の一
例としては、上記金属の酸化物、窒化物、炭化物、硼化
物などが挙げられる。
【0102】使用が好ましい無機、セラミックス繊維の
一例としては、ガラス、石英、炭素、硼素、炭化ケイ
素、窒化ケイ素、窒化アルミニウム、アルミナ、ジルコ
ニア、チタン酸カリウム繊維などが挙げられる。
【0103】使用が好ましい複合材料の一例としては、
樹脂と樹脂、樹脂と金属、樹脂とセラミックス、樹脂と
無機物、金属とセラミックス、金属と無機物などの複合
材料が挙げられる。
【0104】これらの材料の形状としては、ブロック
状、板状、フィルム状、薄膜状、繊維状など制限はな
い。
【0105】薄片の機能、効果 本発明で用いられる止用構成体の機能は、半導体デバイ
スの保護、信頼性の確保、ハンドリング(取扱い)のし
易さ、インナーリードをアウターリードに変換する媒
体、半導体デバイスのバーンインテストのための媒体な
どが挙げられる。
【0106】上記封止用構成体は半導体チップ、インナ
ーリードなどを覆ってそれらを物理的、化学的に保護
し、外界の水分、埃などが半導体チップ表面に作用する
のを妨げるパッケージとしての機能を有する。そのため
封止されたデバイスを取り扱うにも、クリーンルーム、
空調、温調室などの必要がなく、通常の雰囲気で取り扱
える。またこれを移動したり、掴んだりすることも容易
であり実装し易くなる。さらに、このパッケージがある
ために、使用者はインナーリードを意識しないですむ
し、バーンインテストも容易になる。
【0107】本発明に係る半導体装置は、信頼性の保
証、ハンドリンク、実装、テストのし易さなどの点で、
従来のトランスファー成形法によって得られるものと同
等以上の取扱いができる。特に大形の半導体デバイスを
封止する場合には、従来の製品がソルダリングの際に水
分の加熱気化による膨脹のためにクラックを発生し易
く、それを防ぐために防湿梱包をしなければならなかっ
たのに対し、本発明の製品ではその必要がまったくない
ため、取扱いが非常に簡単になる。
【0108】また、薄形実装する場合にも、本発明のパ
ッケージでは、封止用構成体を薄くしていくことにより
どのような薄さのパッケージも可能なので、半導体チッ
プに近い厚さのパッケージも実現でき、薄形実装に非常
に有利である。
【0109】樹脂層の機能、効果 本発明で用いられる封止用構成体に形成された樹脂層の
機能は、封止用構成体を構成すること、封止用構成体と
半導体デバイスを接着すること、封止用構成体同士を接
着することなどである。封止用構成体に樹脂以外の材料
が用いられていたときには、それらの材料の接着、強
化、絶縁、複合化などの目的に用いられる。
【0110】封止方法 本発明において、封止用構成体による封止は、封止用構
成体の樹脂層を利用して、半導体デバイスを封止するこ
とによって行われる。封止方法は、とくに限定されない
が、樹脂の融着、溶解などを利用する方法、硬化を利用
する方法、接着剤を利用する方法などがある。硬化法と
しては、熱硬化法、水分、酸素などの化学物質を利用し
て硬化法の他に、光、紫外線、電子線などのエネルギー
線を利用したエネルギー線硬化法がある。
【0111】熱可塑性樹脂を用いて封着を行う場合に
は、加熱による樹脂の融着、レーザー、超音波のエネル
ギーを利用した樹脂の融着、またこれらの併用、接着剤
による接合などの方法が用いられる。
【0112】熱硬化性樹脂を用いて封着を行う場合に
は、加熱による樹脂の硬化、光、紫外線のエネルギーを
利用した樹脂の硬化、また両者の併用、水分、酸素など
の化学物質を利用した硬化、接着剤による接合などの方
法が用いられる。
【0113】図24(a)〜(d)は、樹脂による封止
工程例を概念的に示したブロック図である。図24
(a)〜(d)においては工程は左側から右側に向かっ
て進む。図24(a)は樹脂層に熱硬化性樹脂を用いた
封止用構成体を用い、チップを熱硬化により封止する場
合を示す。最初ライン25に封止用構成体を供給し、樹
脂の軟化点に加熱し、樹脂を軟化させる。次に封止工程
26で、供給されたチップと封止用構成体を合体し、さ
らにライン25加熱して樹脂を硬化させる。
【0114】図24(b),(c)は樹脂層にエネルギ
ー線硬化樹脂を用いた封止用構成体を用いチップをエネ
ルギー線硬化により封止する場合を示す。封止工程26
で供給された封止用構成体とチップをライン25でエネ
ルギー線を照射して硬化させる。さらに図24(c)の
場合には、エネルギー線硬化法による封止は仮封止とし
て利用し、本封止は熱硬化により行う。図24(d)
は、樹脂層に熱可塑性樹脂を用いた封止用構成体を用い
チップを冷却硬化により封止する場合を示す。最初ライ
ン25に封止用構成体を供給し、加熱して樹脂を軟化さ
せ、封止工程26で供給されたチップを封止用構成体を
軟化し、その後ライン上で自然冷却または低温下で冷却
させる。勿論これらの工程の一部省略または付け加えは
自由である。図24(a)で後硬化の工程を省略し、封
止前の加熱の余剰の熱で樹脂を硬化させる場合、および
図24(b)の場合は迅速な封止ができることが特徴で
ある。後硬化工程を入れると封止の信頼性が増す。
【0115】本発明においては、半導体デバイスをのせ
る基板やパッケージ等の土台部分の材質や形状には、半
導体デバイスの封止に支障がない限り、特に制限をしな
い。土台部分の材料は、金属やセラミックス、プラスチ
ックス、及びそれらの複合物等何であってもよく、目的
に応じて自由に選択できる。またそれらの材料を単層で
用いても良いし、二種以上の複層としても良い。
【0116】一方、土台部分の材料と封止用構成体と材
料との組み合せも自由で、その組み合せを選択すること
でデバイスの品質を向上させることができる。
【0117】例えば、半導体素子をのせる基板やパッケ
ージ等の土台部分として熱伝導率の高い材料を用いるこ
とにより、放熱性が向上する。熱伝導率の高い材料とし
て例えば金属ならば、銅、アルミニウム、鉄、ニッケ
ル、クロム、スズ、亜鉛、銀、金、鉛、マグネシウム、
ボロン、チタン、シリコン、ジルコニウム、タングステ
ン、モリブデン、コバルトなど、および前記金属の合金
が挙げられる。セラミックスならば上記金属の酸化物、
窒化物、炭化物、ホウ化物等が挙げられる。
【0118】また上記のような土台部分と熱伝導率の高
い材料からなる封止用構成体を組み合わせて用いること
により、さらなる放熱性の向上を図ることができる。
【0119】一方、別の例として、シールド層を有する
基板に金属層を有する封止用構成体を用いて半導体デバ
イスを封止した例を示す。図44は基板上にフリップチ
ップ・ボンディングされた半導体を封止用構成体を用い
て封止した状態を示す断面図である。基板3はシールド
層34を有している。封止用構成体は三層構造で、上層
31と下層32は樹脂層からなり、中間層33は金属で
ある。中間層33は基板3上の接地電極35にバンプ、
ハンダ等36で接続されている。以上のような構成で封
止することにより、半導体素子が外部電界やノイズから
シールドされることとなり、外部電界やノイズによる誤
動作や静電気による静電破壊を防止することができる。
【0120】
【作用】インライン化およびフレキシブルな多品種少量
生産 本発明に係る半導体装置の製造法によって、封止工程
が、バッチ処理による生産はむろんのこと、ラインによ
る連続生産も非常にやり易くなり、これによって、半導
体チップから最終的な半導体装置まで、インラインによ
る一括生産が可能となる。
【0121】図25は本発明に係るインライン生産の模
式図であり、種類や形状が異なる半導体チップA〜Z
が、切り替え装置27によって自由にラインに供給でき
るようになっている。たとえば任意に選ばれたチップB
が次のアセンブリライン28に供給される。アセンブリ
ライン28では、ダイボンディングやインナーボンディ
ングが行われ、ワイヤーボンディング、TAB、フリッ
プチップなどのアセンブリが行われる。チップA〜Zに
対応したパッケージとなる封止用構成体a〜zが、封止
用構成体切り替え供給装置29によってラインに自由に
供給できるようにセットされていて、流れてきたチップ
Bを検知した切り替え供給装置29が対応する封止用構
成体bを供給して、次のアセンブリライン26で封止が
行われ、必要なら熱硬化、光硬化、熱融着などのライン
30を経て半導体装置が得られる。
【0122】上記説明は、本発明のインライン生産の概
念を示したに過ぎず、細部の変更や付け加えなどは自由
である。
【0123】このようなインライン化によって、封止工
程の多品種少量生産のフレキシブルな生産様式が可能に
なった。切り替え装置27およびアセンブリライン28
が多品種少量生産に適したフレキシブルなラインとした
とき、それに同期したフレキシビリティを供給装置29
を持たせれば、ライン全体がフレキシブルなラインとな
る。
【0124】以上のように、本発明によって、多品種少
量生産のフレキシブルに生産システムが組めることが明
らかとなった。
【0125】パッケージの大型化および薄形化に対応 また本発明の他の目的であるパッケージの大型化および
薄形化に対応した、高信頼性のパッケージを提供するこ
とに関しても、以下の実施例で明示するように、従来の
技術では不可能であった大型および薄形のパッケージも
封止可能となり、また充分な信頼性も確保できた。
【0126】本発明による封止は、封止用構成体で半導
体デバイスを覆うという、非常にシンプルな方法なの
で、原理的にどのような形状の封止も可能である。パッ
ケージの大型化および薄形化にも容易に対応できる。従
来のトランスファ成形と決定的に異なり、パッケージの
構成を自由に変えられるので、樹脂、セラミックス、金
属、複合材料、繊維などから自由に選択して、信頼性の
高い、好ましい特性のパッケージで封止することができ
る。すなわち、従来のトランスファ成形法で問題になっ
た、大型および薄形のパッケージの、ソリダリング時の
熱応力によるクラックは、本発明のパッケージでは発生
しない。したがって、本発明は今後益々大型化および薄
形化が進む半導体デバイスを封止するための、最適な方
法を提供することになる。
【0127】多ピン化、高速化デバイスに対応 半導体デバイスの多ピン化、高速化に対しても、本発明
によれば、好ましいパッケージを提供できる。
【0128】すなわち本発明に係るパッケージは、TA
B、フリップ・チップ、ワイヤー・ボンディングなど、
どのような方式の多ピン・デバイスにも適用でき、上述
のように非常にシンプルな封止手段なので、デバイスの
ピン数と無関係に自由に封止できる。
【0129】デバイスの高速化にともない、パッケージ
をできるだけ小さくすることや、パッケージの誘電率を
小さくすることが求められているが、本発明に係る封止
手段では、半導体チップとほぼ同等の大きさのパッケー
ジで封止することは容易である。またトランスファ成形
と異なり、封止用構成体の材料は自由に選択できるの
で、誘電率の小さい材料を用いることによって、パッケ
ージの誘電率を小さくすることも容易である。
【0130】したがって、本発明は、今後益々多ピン
化、高速化が進む半導体デバイスを封止するための、最
適な方法を提供するものである。
【0131】
【実施例】次に本発明を、具体的な実施例を挙げて、説
明する。
【0132】実施例1 熱可塑性樹脂ポリカーボネート13を用いて、図26
(a)に斜視的に、また図26(c)に断面的に示すよ
うなフィルム状の封止用構成体を作成した。
【0133】熱可塑性樹脂ポリ−4−メチルペンテン−
1 13を用いて、図26(e)に斜視的に、また図2
6(g)に断面的に示すようなフィルム状の封止用構成
体を作成した。
【0134】熱可塑性樹脂フッ素樹脂13を用いて、図
26(i)に斜視的に、また図26(k)に断面的に示
すようなフィルム状の封止用構成体を作成した。
【0135】熱可塑性樹脂ポリフェニレンオキサイド1
3を用いて、図26(m)に斜視的に、また図26
(o)に断面的に示すようなフィルム状の封止用構成体
を作成した。
【0136】熱可塑性樹脂ポリフェニレンサルファイド
13を用いて、図26(b)に斜視的に、また図26
(d)に断面的に示すようなフィルム状の封止用構成体
を作成した。
【0137】熱可塑性樹脂ポリエーテルケトン13を用
いて、図26(f)に斜視的に、また図26(h)に断
面的に示すようなフィルム状の封止用構成体を作成し
た。
【0138】熱可塑性樹脂ポリスルフォン13を用い
て、図26(j)に斜視的に、また図26(l)に断面
的に示すようなフィルム状の封止用構成体を作成した。
【0139】熱可塑性樹脂ポリイミド13を用いて図2
6(n)に斜視的に、また図26(p)に断面的に示す
ようなフィルム状の封止用構成体を作成した。
【0140】熱可塑性樹脂液晶ポリマー13を用いて、
図26(q)に斜視的に、また図26(r)に断面的に
示すようなフィルム状の封止用構成体を作成した。
【0141】未硬化の熱硬化性ポリイミド樹脂16を用
いて、図27(a)に斜視的に、また図27(b)に断
面的に示すようなフィルム状の封止用構成体を作成し
た。
【0142】未硬化の熱硬化性ポリイミド樹脂16を用
いて、図27(b)に斜視的に、また図27(d)に断
面的に示すようなフィルム状の封止用構成体を作成し
た。
【0143】未硬化の熱硬化性ポリウレタン樹脂16を
用いて、図27(e)に斜視的に、また図27(g)に
断面的に示すようなフィルム状の封止用構成体を作成し
た。
【0144】未硬化の熱硬化性シリコーン樹脂16を用
いて、図27(f)に斜視的に、また図27(h)に断
面的に示すようなフィルム状の封止用構成体を作成し
た。
【0145】実施例2 次の2種類の耐熱性の異なる熱可塑性樹脂を選び、内側
にポリ−4−メチルペンテン−1 13、外側にポリエ
ーテルスルフォン13を配置して、図28(a)に断面
的に示すようなフィルム状の封止用構成体を作成した。
【0146】2種類の耐熱性の異なる熱可塑性樹脂を選
び、内側にポリアクリロニトル13、外側にポリエーテ
ルイミド13を配置して、図28(b)に断面的に示す
ようなフィルム状の封止用構成体を作成した。
【0147】2種類の耐熱性の異なる熱可塑性樹脂を選
び、内側にエチレン−酢酸ビニル共重合体13、外側に
ポリエーテルケトン13を配置して、図28(c)に断
面的に示すようなフィルム状の封止用構成体を作成し
た。
【0148】2種類の耐熱性の異なる熱可塑性樹脂を選
び、内側にポリブテン−1 13、外側にポリフェニレ
ンサルファイド13を配置して、図28(d)に断面的
に示すようなフィルム状の封止用構成体を作成した。
【0149】内側に未硬化のエポキシ樹脂16、外側に
ポリエーテルスルフォン13を配置し、図28(e)に
断面的に示すようなフィルム状の封止用構成体を作成し
た。
【0150】内側に未硬化のポリイミド樹脂16、外側
にポリエーテルケトン13を配置して、図28(f)に
断面的に示すようなフィルム状の封止用構成体を作成し
た。
【0151】内側に未硬化のポリウレタン樹脂16、外
側にポリエーテルイミド13を配置して、図28(g)
に断面的に示すようなフィルム状の封止用構成体を作成
した。
【0152】内側に未硬化のシリコーン樹脂16、外側
にポリイミド13を配置して、図28(h)に断面的に
示すようなフィルム状の封止用構成体を作成した。
【0153】内側に未硬化のエポキシ樹脂16、外側に
ポリブチレンテレフタレート13を配置して、図28
(i)に断面的に示すようなフィルム状の封止用構成体
を作成した。
【0154】内側にフッ素樹脂13、外側にポリイミド
13を配置して、図28(j)に断面的に示すようなフ
ィルム状の封止用構成体を作成した。
【0155】2種類の耐熱性の異なる熱可塑性樹脂を選
び、内側にポリカーボネート13、外側にポリエーテル
エーテルケトン13を配置して、図28(k)に断面的
に示すようなフィルム状の封止用構成体を作成した。
【0156】内側に未硬化のエポキシ樹脂16、外側に
芳香族ポリエステル13を配置して、図28(j)に断
面的に示すようなフィルム状の封止用構成体を作成し
た。
【0157】実施例3 内側にポリカーボネート13、外側に芳香族ポリエステ
ル13、中間に接着層としてエポキシ樹脂17を配置し
て、図29(a)に断面的に示すようなフィルム状の封
止用構成体を作成した。
【0158】内側にフッ素13、外側にポリフェニレン
サルファイド13、中間に接着層としてポリイミド17
を配置して、図29(b)に断面的に示すようなフィル
ム状の封止用構成体を作成した。
【0159】内側にエチレン−塩化ビニル共重合体1
3、中間にバリヤー18としてポリ塩化ビニリデン、外
側にポリプロピレン13を配置して、図29(c)に断
面的に示すようなフィルム状の封止用構成体を作成し
た。
【0160】内側に未硬化のエポキシ樹脂16、外側に
ポリエーテルスルフォン13を配置して、図28(e)
に断面的に示すようなフィルム状の封止用構成体を作成
した。
【0161】内側に未硬化のエポキシ樹脂16、外側に
向かってポリアリレート13、ポリ塩化ビニルデン1
8、半導体デバイス名などを印刷したポリエチレンテレ
フタレート20、最外層に保護層としてのポリメタクリ
レート21を配置して、図29(d)に断面的に示すよ
うなフィルム状の封止用構成体を作成した。
【0162】内側にポリ−4−メチルペンテン−1 1
3、外側に向かってポリアクリレート13、ポリ塩化ビ
ニリデン18、半導体デバイス名などを印刷したポリエ
チレンテレフタレート20、最外層に保護層としてのポ
リメタクリレート21を配置して、図29(e)に断面
的に示すようなフィルム状の封止用構成体を作成した。
【0163】実施例4 内側に未硬化のエポキシ樹脂16、外側に絶縁処理した
ステンレス・スチール22を配置して、図30(a)に
断面的に示すようなフィルム状の封止用構成体を作成し
た。
【0164】アルミニウム22を蒸着したポリカーボネ
ート13を用いて、図30(b)に断面的に示すような
フィルム状の封止用構成体を作成した。
【0165】内側にポリブテン−1 13、中間にポリ
エーテルケトン13、外側に銅22を配置して、図30
(c)に断面的に示すようなフィルム状の封止用構成体
を作成した。
【0166】内側に未硬化のエポキシ樹脂16、中間に
ポリアセタール13、外側にニッケル(メッキ)層22
を配置して、図30(d)に断面的に示すようなフィル
ム状の封止用構成体を作成した。
【0167】内側に未硬化のポリイミド樹脂16、中間
にアルミニウム板22、外側にポリフェニレンサルファ
イド13を配置して、図30(e)に断面的に示すよう
なフィルム状の封止用構成体を作成した。
【0168】内側にポリアリレート13、中間にステン
レスクロス22、外側に液晶ポリマー13を配置して、
図30(f)に断面的に示すようなフィルム状の封止用
構成体を作成した。
【0169】内側にフッ素樹脂13、中間にステレンス
メッシュ22、外側に液晶ポリマー13を配置して、図
30(g)に断面的に示すようなフィルム状の封止用構
成体を作成した。
【0170】実施例5 内側に未硬化のシリコーン樹脂16、外側に石英ガラス
板23を配置して、図31(a)に断面的に示すような
フィルム状の封止用構成体を作成した。
【0171】内側にポリカーボネート13、外側に石英
ガラス板23を配置して、図31(b)に断面的に示す
ようなフィルム状の封止用構成体を作成した。
【0172】内側にフッ素樹脂13、中間に接着層1
3、外側に窒化アルミニウム23を配置して、図31
(c)に断面的に示すようなフィルム状の封止用構成体
を作成した。
【0173】内側に封着用のエポキシ樹脂16を有する
石英ガラス板23からなる、図31(d)に断面的に示
すようなフィルム状の封止用構成体を作成した。
【0174】内側に未硬化のポリイミド樹脂16、中間
にアルミナ23、外側にポリエーテルケトン13を配置
して、図31(e)に断面的に示すようなフィルム状の
封止用構成体を作成した。
【0175】内側にポリ−4−メチルペンテン−1 1
3、中間に炭素繊維のクロス23、外側に液晶ポリマー
13を配置して、図31(f)に断面的に示すようなフ
ィルム状の封止用構成体を作成した。
【0176】内側にフッ素樹脂13、中間にエポキシ樹
脂14、外側にガラス繊維のクロス23を配置して、図
31(g)に断面的に示すようなフィルム状の封止用構
成体を作成した。
【0177】実施例6 石英ガラスの粉末を分散させた未硬化のエポキシ樹脂2
4を用いて、図32(a)に断面的に示すようなフィル
ム状の封止用構成体を作成した。
【0178】内側に石英ガラスの粉末とシリコーンゴム
を分散させた未硬化のシリコーン樹脂24、外側にポリ
フェニレンサルファイド13を配置して、図32(b)
に断面的に示すようなフィルム状の封止用構成体を作成
した。
【0179】内側に石英ガラスの粉末を分散させたフッ
素樹脂24、外側に石英ガラスの粉末を分散させたポリ
イミド樹脂24を配置して、図32(c)に断面的に示
すようなフィルム状の封止用構成体を作成した。
【0180】内側に窒化ケイ素の粉末を分散させた未硬
化のエポキシ樹脂24、外側に窒化アルミニウム板23
を配置して、図32(d)に断面的に示すようなフィル
ム状の封止用構成体を作成した。
【0181】実施例7 裁断した石英ガラスの繊維を分散させたエポキシ樹脂2
4aを用いて、図33(a)に断面的に示すようなフィ
ルム状の封止用構成体を作成した。
【0182】内側に裁断したガラス繊維とシリコーンゴ
ムを分散させた未硬化のシリコーン樹脂24a、外側に
ポリフェニレンサルファイド13を配置して、図33
(b)に断面的に示すようなフィルム状の封止用構成体
を作成した。
【0183】内側に裁断したアラミド繊維を分散させた
フッ素樹脂24a、外側に石英ガラスの粉末を分散させ
たポリイミド樹脂(硬化物)24を配置して、図33
(c)に断面的に示すようなフィルム状の封止用構成体
を作成した。
【0184】内側に未硬化のエポキシ樹脂16、外側に
裁断した窒化ケイ素の繊維を分散させたエポキシ樹脂2
4aを配置して、図33(d)に断面的に示すようなフ
ィルム状の封止用構成体を作成した。
【0185】内側にポリ−4−メチルペンテン−1 1
3、外側に裁断した炭素繊維を分散させたエポキシ樹脂
(硬化物)24aを配置して、図33(e)に断面的に
示すようなフィルム状の封止用構成体を作成した。
【0186】内側に裁断したガラス繊維を分散させた未
硬化のエポキシ樹脂24a、外側に窒化アルミニウム板
23を配置して、図33(f)に断面的に示すようなフ
ィルム状の封止用構成体を作成した。
【0187】内側に裁断したガラス繊維を分散させた未
硬化のポリイミド樹脂24a、外側にアルミナ板23を
配置して、図33(g)に断面的に示すようなフィルム
状の封止用構成体を作成した。
【0188】実施例8 裁断した石英ガラスの繊維と石英ガラスの粉末を分散さ
せた未硬化のエポキシ樹脂24bを用いて、図34
(a)に断面的に示すようなフィルム状の封止用構成体
を作成した。
【0189】内側に裁断したガラス繊維と石英ガラスの
粉末とシリコーンゴムを分散させた未硬化のシリコーン
樹脂24b、外側に石英ガラスを分散させたポリフェニ
レンサルファイド24を配置して、図34(b)に断面
的に示すようなフィルム状の封止用構成体を作成した。
【0190】内側に裁断したアラミド繊維と石英ガラス
の粉末を分散させた未硬化のポリイミド樹脂24b、外
側に石英ガラスの粉末を分散させたエポキシ樹脂(硬化
物)24を配置して、図34(c)に断面的に示すよう
なフィルム状の封止用構成体を作成した。
【0191】内側に裁断した窒化ケイ素の繊維と窒化ケ
イ素の粉末を分散させた未硬化のエポキシ樹脂24b、
外側に裁断して窒化ケイ素の繊維と窒化ケイ素の粉末を
分散させたエポキシ樹脂(硬化物)24bを配置して、
図34(d)に断面的に示すようなフィルム状の封止用
構成体を作成した。
【0192】内側にフッ素樹脂13、外側に裁断した炭
素繊維と炭化ケイ素の粉末を分散させたエポキシ樹脂
(硬化物)24bを配置して、図34(e)に断面的に
示すようなフィルム状の封止用構成体を作成した。
【0193】実施例9 石英ガラスのクロスと未硬化のエポキシ樹脂からなる複
合材料24cを用いて、図35(a)に断面的に示すよ
うなフィルム状の封止用構成体を作成した。
【0194】石英ガラスのクロスとフッ素樹脂からなる
複合材料24cを用いて、図35(b)に断面的に示す
ようなフィルム状の封止用構成体を作成した。
【0195】石英ガラスのクロスとポリ−4−メチルペ
ンテン−1からなる複合材料24cを用いて、図35
(c)に断面的に示すようなフィルム状の封止用構成体
を作成した。
【0196】石英ガラスのクロスと未硬化のポリイミド
樹脂からなる複合材料24cを用いて、図35(d)に
断面的に示すようなフィルム状の封止用構成体を作成し
た。
【0197】内側に窒化ケイ素のクロスと未硬化のシリ
コーン樹脂からなる複合材料24c、外側に石英ガラス
の粉末を分散させたポリエーテルスルフォン24を配置
して、図35(e)に断面的に示すようなフィルム状の
封止用構成体を作成した。
【0198】内側にフッ素樹脂13、外側に炭素繊維の
クロスとエポキシ樹脂からなる複合材料24cを配置し
て、図35(f)に断面的に示すようなフィルム状の封
止用構成体を作成した。
【0199】内側にエポキシ樹脂接着剤17、外側にガ
ラス繊維のクロスとエポキシ樹脂からなる複合材料24
cを配置して、図35(g)に断面的に示すようなフィ
ルム状の封止用構成体を作成した。
【0200】内側に裁断した石英ガラスの繊維と窒化ケ
イ素の粉末を分散させた未硬化のポリイミド樹脂24
b、外側に石英ガラスのクロスとエポキシ樹脂からなる
複合材料24cを配置して、図35(h)に断面的に示
すようなフィルム状の封止用構成体を作成した。
【0201】内側に裁断した石英ガラスの繊維を分散さ
せた未硬化のエポキシ樹脂24a、中間に炭素繊維のク
ロスとエポキシ樹脂からなる複合材料24c、外側にア
クリル樹脂13を配置し、図35(i)に断面的に示す
ようなフィルム状の封止用構成体を作成した。
【0202】内側に石英ガラスのクロスとフッ素樹脂か
らなる複合材料24c、中間に銅板22、外側にポリエ
チレンテレフタレート13を配置して、図35(j)に
断面図に示すようなフィルム状の封止用構成体を作成し
た。
【0203】実施例10 内側に未硬化のエポキシ樹脂16、外側に石英ガラスの
クロスとエポキシ樹脂からなる複合材料24cを配置し
て、図36(a)に断面的に示すようなフィルム状の封
止用構成体を作成した。
【0204】内側に未硬化のエポキシ樹脂16、中間に
アルミナ繊維のクロスとエポキシ樹脂からなる複合材料
24c、外側にアルミナ板23を配置して、図36
(b)に断面的に示すようなフィルム状の封止用構成体
を作成した。
【0205】内側に未硬化のエポキシ樹脂16、中間に
アラミド繊維のクロスとエポキシ樹脂からなる複合材料
24c、外側に絶縁処理したアルミニアム板22を配置
して、図36(c)に断面的に示すようなフィルム状の
封止用構成体を作成した。
【0206】内側に未硬化のポリイミド樹脂16、外側
に石英ガラスのクロスとフッ素樹脂からなる複合材料2
4cを配置して、図36(d)に断面的に示すようなフ
ィルム状の封止用構成体を作成した。
【0207】内側にエポキツ樹脂16、中間に石英ガラ
スのクロスとエポキシ樹脂からなる複合材料24c、そ
の外側にステンレス・スチール板22、さらにその外側
にアクリル樹脂13を配置して、図36(e)に断面的
に示すようなフィルム状の封止用構成体を作成した。
【0208】実施例11 三種類の封止用構成体を用意した。第一に、図37に断
面的に示したように内側がフッ素樹脂13、外側がポリ
イミド樹脂14のフィルムからなる二層構造のもの、第
二に、図38に断面的に示したように内側がポリ−4−
メチルペンテン−1 13、外側がアルミニウム22の
薄層を両側からポリスルホン13で挟んだフィルムから
なる全部で四層構造のもの、第三に、図39に断面的に
示したような内側が未硬化のエポキシ樹脂16、外側が
ポリアリレート13からなる二層構造のものである。
【0209】このエポキシ樹脂16は、ノボラック型エ
ポキシ樹脂、ノボラック型フェノール樹脂、硬化触媒
(トリフェニルホスフィン)からなる組成物を、加熱溶
融してBステージ化したもので室温で固体状を示し、1
00℃で再溶融して200℃で10秒で硬化するように設
計した。
【0210】半導体デバイスは、以下に示す四種類を用
意した。第一に、シリコンLSIを基板上にワイヤー・
ボンディングしたCOB、第二に、シリコンLSIをキ
ャリアー・テープにボンディングしたTAB、第三に、
GaAs LSIのTABを基板上にボンディングした
COB、第四に、GaAs LSIを基板上にフリップ
チップ・ボンディンしたCOBである。
【0211】上記封止用構成体と半導体デバイスをそれ
ぞれキャリアーに取り付け、両者を同期させてラインに
流した。COBの場合には封止用構成体は片側から封止
するように設定し、TABの場合には片側からだけでも
両側からでも自由に選択できるようにし、三種類の封止
用構成体と四種類の半導体デバイスを自由に切り替え
て、任意の組み合わせができるように設定した。この切
り替えはラインの流れに同期させて自動的にできるよう
に、コンピュータでプログラム化した。なお、両側から
封止する場合には、封止用構成体は同一のものでも他の
種類のものでも自由に組み合わせられるように設定し
た。
【0212】両キャリアーは加熱できるようにしてお
き、両キャリアーが再接近したとき設定した温度になる
ようにプログラムし、封止用構成体と半導体デバイスが
それぞれのケースにおいて最適温度条件で合体できるよ
うに設定した。設定した温度は、第一〜第三の封止用構
成体で、それぞれ250〜300℃、250℃、100
〜200℃である。
【0213】両キャリアーが再接近したとき、封止用構
成体に適当な圧力をかけ、封止用構成体と半導体デバイ
スを合体させた。合体直後あるいは任意の時間経過後、
封止用構成体とキャリアーの接続を外し、封止用構成体
を半導体デバイスに合体させたまま、キャリアだけ遠ざ
けた。
【0214】第一、第二の封止用構成体の場合には、半
導体デバイスに密着した熱可塑性樹脂が溶融し、半導体
デバイスを覆うことによって封止が行われる。これを冷
却することによって、固化した樹脂で封止された半導体
デバイスが得られた。第三の封止用構成体の場合には、
半導体デバイスに密着した熱硬化性樹脂が溶解し、半導
体デバイスを覆い、その後硬化することによって封止が
行われる。これを冷却することによって、固化した樹脂
で封止された半導体デバイスが得られた。
【0215】以上のようにして、インラインで半導体デ
バイスの封止を行い、三種類の封止用構成体と四種類の
半導体デバイスを自在に組み合わせた半導体装置を得
た。
【0216】実施例12 封止用構成体として図40に断面的に示すような一対の
ポリブチレンテレフタレート片13を用い、半導体デバ
イスとしてキャリアー・テープにボンディングしたTA
Bを用いて、両側から封止を行った。この場合には封止
用構成体を150℃に加熱するとともに超音波を作用さ
せて融着した。以上のようにして封止されたTABを得
た。
【0217】実施例13 封止用構成体として石英ガラス板にポリカーボーネート
を張り付けたものを用い、基板にTABでボンディング
した半導体デバイスを片側から封止した。封止は樹脂を
180℃に加熱して溶融し、熱圧着することによって行
った。
【0218】実施例14 封止用構成体として石英ガラス板に80℃で溶融する紫
外線硬化樹脂を張り付けたものを用い、基板にワイヤー
・ボンディングした半導体デバイスを片側から封止し
た。封止は樹脂を80℃に加熱して溶融したのち合体
し、石英ガラス板側から紫外線を照射して樹脂を硬化さ
せることによって行った。
【0219】実施例15 図64は封止用構成体を用いて半導体素子を封止した状
態を示す断面図である。ガラスからなる基板3にワイヤ
ーボンディングされた半導体素子2を封止用構成体を用
いて片側から封止した。封止用構成体は図64に示すよ
うに2層からなり、上層31はアルミナ板、下層32は
80℃で溶融する紫外線硬化樹脂からなる。封止はアル
ミナ板に紫外線硬化樹脂を貼りつけた封止用構成体を8
0℃に加熱して溶融したのち、半導体素子をのせたガラ
ス基板と合体し、ガラス基板側から紫外線を照射して紫
外線硬化樹脂を硬化させることにより行った。
【0220】図64は封止用構成体を用いて半導体素子
を封止用構成体を用いて半導体素子を封止した状態を示
す断面図である。不透明な基板3にワイヤーボンディン
クされた半導体素子2を封止用構成体を用いて片側から
封止した。封止用構成体は図64に示すように2層から
なり、上層31は透過なポリメチルぺンテンからなり、
下層32は80℃で溶融する紫外線硬化樹脂からなる。
封止は、透明なポリメチルペンテンの板に紫外線硬化樹
脂をはりつけた封止用構成体を80℃に加熱して溶融し
たのち、半導体素子をのせた不透明な基板と合体し、ポ
リメチルペンテンの板側から紫外線を照射して紫外線硬
化樹脂を硬化させることにより行った。
【0221】図65は封止用構成体を用いて半導体素子
を封止した状態を示す断面図である。不透明な基板3に
TABボンデングした半導体デバイス2を封止用構成体
を用いて片側から封止した。封止用構成体は図65に示
すように3層からなり、上層31が透明なポリメチルペ
ンテンの板であり、中間層33は不透明板で遮光板の役
割を果たし、デバイスの紫外線の照射をふせぐ。下層3
2は80℃で溶融する紫外線硬化樹脂である。封止は、
前記の封止用構成体を加熱して溶融したのち、半導体素
子をのせた不透明な基板と合体し、ポリメチルペンテン
の板側から紫外線を照射して紫外線硬化樹脂を硬化させ
ることにより行った。
【0222】実施例16 封止用構成体として、外側に石英ガラスのクロスと硬化
したエポキシ樹脂からなる複合材料を用い、内側に石英
ガラスのクロスと未硬化のエポキシ樹脂からなる複合材
料を用いて、20mm角の半導体チップをリードフレーム
にボンディングしたQFP(Quad Inline Flat Packag
e)タイプの半導体デバイスを封止した。封止は100
〜200℃に加熱した封止用構成体を半導体デバイスの
両側から挟むことによって行った。
【0223】比較のために、上記半導体デバイスを通常
の半導体封止用エポキシ成形材料でトランスファ形成し
て得られたQFPを用意し、実施例16によって得られ
たパッケージと信頼性の比較を行った。
【0224】両者をプリント基板にハンダ・リフローに
よりソルダリングしたところ、実施例16のパッケージ
は問題なくできたが、比較例の場合は樹脂にクラックが
入り、実用にならなかった。
【0225】また両者を−65〜200℃の熱サイクル
テストしたところ、実施例16のパッケージは問題なか
ったが、比較例の場合は樹脂にクラックが入り、実用に
ならなかった。
【0226】さらに両者を120℃のプレッシャクッカ
・テストで調べたところ、実施例16のパッケージに入
った半導体デバイスは1000時間でも問題なかった
が、比較例の場合は20時間で封止されたデバイスに腐
食が発生し、実用にならなかった。
【0227】実施例17 図45(a)に示すような、穴を形成した熱可塑性樹脂
ポリカーボネートからなるフィルムを上層31とし、図
45(b)に示すような熱可塑性樹脂ポリカーボネート
からなる穴のないフィルムを下層32とした。上層31
と下層32を積層させて図45(c)のような二層のフ
ィルムを作成した。これを縦横に裁断して図45(d)
にその斜視図を示すような封止用構成体を作成した。
【0228】図45(a)に示すような、穴を形成した
未硬化の熱硬化性樹脂エポキシ樹脂からなるフィルムを
上層31とし、図45(b)に示すような熱可塑性樹脂
ポリエーテルスルフォンからなる穴のないフィルムを下
層32とした。上層31と下層32を積層させて図45
(c)のような二層のフィルムを作成した。これを縦横
に裁断して図45(d)にその斜視図を示すような封止
用構成体を作成した。
【0229】図45(a)に示すような、穴を形成した
未硬化の熱硬化性樹脂ポリイミドからなるフィルムを上
層31とし、図45(b)に示すような絶縁処理したア
ルミニウム板からなる穴のないフィルムを下層32とし
た。上層31と下層32を積層させて図45(c)のよ
うな二層のフィルムを作成した。これを縦横に裁断して
図45(d)にその斜視図を示すような封止用構成体を
作成した。
【0230】図45(a)に示すような、正方形の穴を
形成した熱可塑性樹脂ポリエーテルケトンからなるフィ
ルムを上層31とし、図45(b)に示すような窒素ア
ルミニウムのラミックス板からなる穴のないフィルムを
下層32とした。上層31と下層32を積層させて図4
5(c)のような二層のフィルムを作成した。これを縦
横に裁断して図45(d)にその斜視図を示すような封
止用構成体を作成した。
【0231】図45(a)に示すような、穴を形成した
未硬化の熱硬化性樹脂のエポキシ樹脂を含浸したガラス
繊維のクロスからなるフィルムを上層31とし、図45
(b)に示すようなアルミナ繊維と硬化した熱硬化性樹
脂のエポキシ樹脂からなる複合材料の穴のないフィルム
を下層32とした。上層31と下層32を積層させて図
45(c)のような二層のフィルムを作成した。これを
縦横に裁断して図45(d)にその斜視図を示すような
封止用構成体を作成した。
【0232】実施例18 図46(a)に示すような熱可塑性樹脂のポリカーボネ
ートからなるフィルム(下層31)に、未硬化のUV熱
硬化性樹脂アクリレートからなる層(上層32)をパタ
ーン印刷して形成させて、図46のような、2層の樹脂
からなるフィルムを形成した。これを縦横に裁断して図
46(d)にその斜視図を示すような封止用構成体を形
成した。
【0233】実施例19 図47(a)に示すような、穴を形成した熱可塑性樹脂
エチレン−塩化ビニル共重合体からなるフィルムを上層
31とし、図47(b)に示すような熱可塑性樹脂ポリ
塩化ビニリデンからなる穴のないフィルムを中間層33
と熱可塑性樹脂のポリプロピレンからなる穴のないフィ
ルムを下層32とした。上層32と中間層33と下層3
2を積層させて図45(c)のような三層のフィルムを
作成した。これを縦横に裁断して図47(d)に斜視図
を示すような封止用構成体を作成した。
【0234】図47(a)に示すような、正方形の穴を
形成した未硬化のポリイミド樹脂からなるフィルムを上
層31とし、図47(b)に示すようなスズメッキした
ポリアセタールのフィルムからなる穴のないフィルムを
中間層33とポリエーテルケトンからなる穴のないフィ
ルムを下層32とした。上層32と中間層33と下層3
2を積層させて図47(c)のような三層のフィルムを
作成した。これを縦横に裁断して図47(d)に斜視図
を示すような封止用構成体を作成した。
【0235】実施例20 図48(a)に斜視図を、(b)に断面図を示すような
窪みを形成した熱可塑性樹脂層13を作成した。熱可塑
性樹脂層13は、熱可塑性樹脂のポリイミドからなるフ
ィルムに凹部をつくるためにプレスして形成した。熱可
塑性樹脂層13を縦横に裁断して、(c),(e)に斜
視図、(d),(f)に断面図を示すような封止用構成
体を作成した。
【0236】図48(a)にその斜視図を、(b)に断
面図を示すような窪みを形成した複合材料層24cを作
成した。複合材料層24cは、石英ガラスのクロスと未
硬化のエポキシ樹脂からなる複合材料のフィルムに凹部
をつくるためにプレスして作成した。複合材料層24c
を縦横に裁断して、(c),(e)に斜視図、(d),
(f)に断面図を示すような封止用構成体を作成した。
【0237】図48(a)にその斜視図を、(b)に断
面図を示すような窪みを形成した未硬化の熱硬化性樹脂
層16を作成した。未硬化の熱硬化性樹脂層16は、未
硬化の熱可硬化性樹脂のエポキシ樹脂を金型に流し込ん
で後、硬化させて作成した。未硬化の熱硬化性樹脂層1
6を縦横に裁断して、(c),(e)に斜視図、
(d),(f)に断面図を示すような封止用構成体を作
成した。
【0238】図48(a)にその斜視図を、(b)に断
面図を示すような窪みを形成した複合材料層24aを作
成した。複合材料層24aは、裁断した石英ガラスの繊
維と熱可塑性樹脂ポリウレタンからなる複合材料のフィ
ルムを凹部つくるためにプレスして形成した。複合材料
層24aを縦横に裁断して、(c),(e)に斜視図、
(d),(f)に断面図を示すような封止用構成体を作
成した。
【0239】実施例21 図49(a)に斜視図を、(b)に断面図を示すような
窪みを形成した複層フィルム47を作成した。複層フィ
ルム47は、上層31にポリカーボネートからなるフィ
ルム、下層32にポリエーテルケトンからなるフィルム
を積層して二層のフィルムにし、それを凹部をつくるた
めにプレスして形成した。これを縦横に裁断して、
(c),(e)に斜視図、(d),(f)に断面図を示
すような封止用構成体を作成した。
【0240】図49(a)に斜視図を、(b)に断面図
を示すような窪みを形成した複層フィルム47を作成し
た。複層フィルム47は、上層31に熱可塑性樹脂ポリ
ブチレンレテフタラートからなるフィルム、下層32に
絶縁処理した金属のアルミニウムからなるフィルムを積
層し、二層のフィルムにし、それに凹部をつくるために
プレスして形成した。複層フィルム47を縦横に裁断し
て、(c),(e)に斜視図、(d),(f)に断面図
を示すような封止用構成体を作成した。
【0241】図49(a)に斜視図を、(b)に断面図
を示すような窪みを形成した複層フィルム47を作成し
た。複層フィルム47は、上層31に石英ガラスのクロ
スと未硬化の熱硬化性樹脂トリアジン樹脂からなる複合
材料のフィルム、下層32に裁断した石英ガラスの繊維
と熱可塑性樹脂ポリフェニリンオキサイドの複合材料か
らなるフィルムを積層して、二層のフィルムにし、それ
に凹部をつくるためにプレスして形成した。複層フィル
ム47を縦横に裁断して、(c),(e)に斜視図、
(d),(f)に断面図を示すような封止用構成体を作
成した。
【0242】実施例22 図50(a)に斜視図を、(b)に断面図を示すような
窪みを形成した複層フィルム47を作成した。複層フィ
ルム47は、熱可塑性樹脂ポリエチレンテレフタラート
フィルム(上層31、下層32)の中間にバリアー性の
高い金属アルミニウムのフィルム(中間層33)を挟ん
だ三層のフィルムに凹部をつくるためにプレスして形成
した。複層フィルム47を縦横に裁断して、(c),
(e)に斜視図、(d),(f)に断面図を示すような
封止用構成体を作成した。
【0243】図50(a)に斜視図を、(b)に断面図
を示すような窪みを形成した複層フィルム47を作成し
た。複層フィルム47は、2枚の熱可塑性樹脂ポリアレ
ートのフィルム(上層31、下層32)の中間にステン
レスのクロス(中間層33)を挟んだ三層からなるフィ
ルムに凹部をつくるためにプレスして形成した。複層フ
ィルム47を縦横に裁断して、(c),(e)に斜視
図、(d),(f)に断面図を示すような封止用構成体
を作成した。
【0244】図50(a)に斜視図を、(b)に断面図
を示すような窪みを形成した複層フィルム47を作成し
た。複層フィルム47は熱可塑性樹脂ポリエーテルスル
フォンのフィルム(中間層33)に金属のニッケル層
(上層31)を蒸着し、さらに熱可塑性樹脂ポリエーテ
ルイミドのフィルム(下層32)を重ねて積層した三層
からなるフィルムに凹部をつくるためにプレスして形成
した。複層フィルム47を縦横に裁断して、(c),
(e)に斜視図、(d),(f)に断面図を示すような
封止用構成体を作成した。
【0245】図50(a)に斜視図を、(b)に断面図
を示すような窪みを形成した複層フィルム47を作成し
た。複層フィルム47は石英ガラスのクロスと未硬化の
熱硬化性樹脂エポキシ樹脂からなる複合材料のフィルム
(上層31)と、石英ガラスのクロスと硬化した熱硬化
性樹脂のマレイミド樹脂からなる複合材料のフィルム
(下層32)の中間にバリアー性の高い金属のステレン
ススチールのフィルム(中間層33)を挟んだ三層のフ
ィルムを凹部つくるためにプレスして形成した。複層フ
ィルム47を縦横に裁断して、(c),(e)に斜視
図、(d),(f)に断面図を示すような封止用構成体
を作成した。
【0246】実施例23 図51(a),(c)に斜視図を、(b),(d)にそ
れぞれの断面図を示すような窪みを形成したセラミック
ス窒化アルミニウムからなるケース(下層32)の内側
に、熱可塑性樹脂ポリイミドからなる穴のあいたフィル
ム(上層31)を張り付け、(e),(g)に斜視図、
(f),(h)に断面図を示すような封止用構成体を作
成した。
【0247】図51(a),(c)にその斜視図を、
(b),(d)にそれぞれの断面図を示すような窪みを
形成した、ガラスからなるケース(下層32)の内側
に、未硬化のUV硬化樹脂アクリレートの穴のあいた層
を形成し(上層31)、(e),(g)に斜視図、
(f),(h)に断面図を示すような封止用構成体を作
成した。 図51(a),(c)にその斜視図を、
(b),(d)にそれぞれの断面図を示すような窪みを
形成した、セラミックスのアルミナからなるケース(下
層32)の内側に、熱可塑性樹脂ポリエチレンテレフタ
ラート(上層31)をモールド成型し、(e),(g)
に斜視図、(f),(h)に断面図を示すような封止用
構成体を作成した。
【0248】図51(a),(c)にその斜視図を、
(b),(d)にそれぞれの断面図を示すような窪みを
形成した、セラミックスの炭化ケイ素からなるケース
(下層32)の内側と外側に、熱可塑性樹脂ポリスルホ
ン(上層31)をモールド成型し、(i),(k)に斜
視図、(j),(i)に断面図を示すような封止用構成
体を作成した。
【0249】図51(a),(c)にその斜視図を、
(b),(d)にそれぞれの断面図を示すような窪みを
形成した、金属のアルミニウムからなるケース(中間層
33)の内側と外側に、熱可塑性樹脂ポリカーボネート
(上層31、下層32)をモールド成型し、(i),
(k)に斜視図、(j),(i)に断面図を示すような
封止用構成体を作成した。
【0250】実施例24 図45(d)に斜視図を示すような形状の構成体を作成
した。構成体は二層からなり上層31はポリフェニレン
サルファイド、下層32はアルミナからなっている。構
成体の窪みの部分に、溶融した未硬化の熱硬化性樹脂エ
ポキシ樹脂13を流し込み、図52(a)に示すよう
な、封止用構成体を作成した。
【0251】図47(d)に示すような形状の構成体を
作成した。構成体は三層からなり上層31はポリウレタ
ンで、中間層33はステレンススチール、下層32はポ
リメチルメタクリレートからなっている。構成体の窪み
の部分に、窪みの形状に切り抜いた未硬化の熱硬化性樹
脂シリコーン樹脂16をはめ込み、図52(b)に示す
ような、封止用構成体を作成した。
【0252】実施例25 本発明の封止用構成体を製造する装置のシステムの概念
図を図53に示す。本実施例では図53に示すような装
置で封止用構成体の構造を行った。
【0253】本実施例では図53に示すように連続式の
製造方法を行った。本発明の封止用構成体の製造方法は
バッチ式でも可能であるが、連続法のほうが、インライ
ン化に適しており有利である。
【0254】まずフィルム供給工程で封止用構成体の材
料であるロール状のフィルム42を必要な層数、連続的
にラインに供給した。本実施例では、二層の封止用構成
体を製造するため、2個のフィルムを供給した。三層以
上を積層する場合には、フィルムの供給工程でロール数
を増やし、供給フィルム数を3以上にすれば良い。
【0255】次の積層工程でロール43によってこれら
のフィルムを積層した。積層に加熱が必要な場合は、加
熱を行いながら積層した。
【0256】続いて切断工程で積層したフィルムをフィ
ルム切断機44によって縦横に切断し、一個づつ切り離
された止用構成体47を得た。
【0257】切断された1個づつに切りはなされた封止
用構成体47は、そのままでは、ばらばらで扱いにくい
ので、整列して収容することが好ましい。特に半導体デ
バイスをインラインで封止するためには整列しておくこ
とが要求される。
【0258】本実施例では、切断された1個づつ切り離
された封止用構成体47をテープキャリアに一列に搭載
した。テープキャリフ45は、連続的に供給され、封止
用構成体を搭載した後、連続的に巻き取られる。
【0259】また、図には示していないが、テープキャ
リアの代わりにトレイに整列させて並べる方法でも取扱
いができた。
【0260】本実施例の製造システムをバッチ式に変え
るためには、フィルムを適当な長さに切断して供給し、
プレスなどで積層すれば良い。
【0261】実施例26 図54は、封止用構成体を用いて半導体素子を封止した
状態を示す断面図である。シールド層34を有する基板
3にフリップチップボンディングされた半導体素子2を
のせ、金属層を有する封止用構成体を用いて片側から封
止した。ポリイミドからなる基板3にはアルミニウムか
らなるシールド層34を設けた。また、封止用構成体は
図54に示すように、中空形状であり、また3層構造
で、中間層33は、スズからなり、上層31はポリエー
テルケトン、下層32は、ポリイミドからなっている。
中間層33である金属層の端は基板上の接地電極35に
はんだ付け36によって接続されている。はんだ付け3
6は中間層33と接地電極を接続する前に前もってバン
プを形成したおいたものである。金属層と電極との接続
方法は、はんだ付けのほか、圧力をかけて機械的に接触
させる方法、溶融法、異方性導電性膜による接続法、導
電性粒子を用いる接続法などの方法が可能である。上記
のように封止することにより、半導体素子全体を外部電
界などからシールドした。
【0262】図55は、封止用構成体を用いて半導体素
子を封止した状態を示す断面図である。シールド層34
を有する基板3にフリップチップボンディングされた半
導体素子2をのせ、金属層を有する封止用構成体を用い
て片側から封止した。ビスマレイミド−トリアジンから
なる基板3に銅からなるシールド層34を設けた。ま
た、封止用構成体は図56に示すように、三層構造で、
中間層33は、銅合金からなり、上層31はポリウレタ
ン、下層32は、エポキシ樹脂からなっている。中間層
33である金属層の端はリード37を通じて基板上の接
地電極35に、はんだ付け36によって接続されてい
る。上記のように封止することにより、半導体素子全体
を外部電界などからシールドした。
【0263】図56は、封止用構成体を用いて半導体素
子を封止した状態を示す断面図である。TABでボンデ
ィングされた半導体素子2を金属層を有する封止用構成
体を2つ用いて両側から封止した。各々の封止用構成体
は図56に示すように、3層構造で、中間層33は、金
属であるスズメッキされた銅合金からなり、上層31は
ポリイミド、下層32は、エポキシ樹脂からなってい
る。TABの接地用リード35と封止用構成体の中間層
33である金属層ははんだ付け36で接続されている。
上記のように封止することにより、半導体素子全体を外
部電界などからシールドできる。
【0264】図57は、封止用構成体を用いた半導体素
子を封止した状態を示す断面図である。シールド層37
を有する基板3にTABでボンディングされた半導体素
子2をのせ、金属層を有する封止用構成体を用いて片側
から封止した。エポキシ樹脂からなる基板3にカーボン
繊維のクロスからなるシールド層34を設けた。また封
止用構成体は三層構造で、中間層33は、鉄−ニッケル
合金からなり、上層31はポリエステル、下層32は、
エポキシ樹脂からなっている。中間層33は基板上の接
地電極35をつなぐ接続用のリード(配線)37となっ
て突出し、はんだ付け36によって接続されている。上
記のように封止することにより、半導体素子全体を外部
電界などからシールドした。
【0265】実施例27 図58は、封止用構成体を用いて半導体素子を封止した
状態を示す断面図である。銅で作成したパッケージ41
にTABをダイ・ボンディングし、TABの上から封止
用構成体で封止した。封止用構成体は、二層からなり上
層31は熱可塑性樹脂ポリエーテルケトンからなる下層
32は未硬化の熱硬化性樹脂エポキシ樹脂からなる。T
ABのリードが金属容器とが接触しないように、金属の
パッケージとTABのリード10の間に、絶縁フィルム
39が挟まれている。未硬化の熱硬化性樹脂は半導体素
子を封止後、硬化させた。
【0266】図59は、封止用構成体を用いて半導体素
子を封止した状態を示す断面図である。金属のアルミニ
ウムで作成したパッケージに絶縁フィルム39を介して
半導体素子2をダイ・ボンディングし、半導体素子2と
リード37をワイヤーボンディング9によって接続し
た。その後、中空形状の封止用構成体で半導体素子の上
から封止した。封止用構成体は、上層31が熱可塑性樹
脂ポリエーテルイミド、下層32が熱可塑性樹脂ポリフ
ェニレンサルファイドからなる。リードが金属の容器と
接触しないように、パッケージ38とリード37の間
に、絶縁フィルム42が挟まれている。
【0267】図60は、封止用構成体を用いて半導体素
子を封止した状態を示す断面図である。アルミナで作成
したパッケージ38にTABをダイボンディングし、そ
の後、中空形状の封止用構成体で半導体素子2の上から
封止した。また、TABのリード10はパッケージ38
に接着フィルム40を介して接着されている。封止用構
成体は、上層31が熱可塑性樹脂ポリメチルメタクリレ
ートからなり、下層32が未硬化のUV硬化性樹脂アク
リレートからなる。未硬化のUV硬化性樹脂は半導体素
子を封止後、硬化させた。
【0268】図61は、封止用構成体を用いて半導体素
子を封止した状態を示す断面図である。アルミニウムか
らなるヒートスプレッダ41に絶縁フィルム39を介し
てTABをダイボンディングした。その後TABを封止
用構成体で片側から封止した。封止用構成体は、上層3
1は熱可塑性樹脂ポリイミドからなり、下層32は未硬
化の熱硬化性樹脂シリコーン樹脂からなる。未硬化の熱
硬化性樹脂は、封止後、硬化させた。
【0269】図62は、封止用構成体を用いて半導体素
子を封止した状態を示す断面図である。セラミックスの
窒化アルミニウムからなるヒートスプレッダ41にTA
Bをダイボンディングした。その後TABを封止用構成
体で封止した。封止用構成体は、上層31は熱可塑性樹
脂ポリカーボネート、下層32は未硬化のUV硬化性樹
脂アクリレートからなる。未硬化のUV硬化性樹脂は、
封止後、硬化させた。
【0270】図63は、封止用構成体を用いて半導体素
子を封止した状態を示す断面図である。セラミックスの
窒化ケイ素からなるヒートスプレッタ41に半導体素子
2をダイボンディングし、半導体素子2とリード37を
ワイヤーボンディング9によって接続した。その後、半
導体素子2を封止用構成体で封止した。封止用構成体
は、上層31が熱可塑性樹脂ポリアセタール、下層32
が未硬化の熱硬化性樹脂エポキシ樹脂からなる。未硬化
の熱硬化性樹脂は封止後、硬化させた。
【0271】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よって多品種少量生産に適したフレキシブルな生産シス
テムが可能となり、また半導体チップから最終的な半導
体装置まで、インラインによる一括生産が可能になっ
た。
【0272】また、本発明によれば、大型チップ、多ピ
ン、薄型、大容量、高速のデバイスに適した高信頼性の
封止が可能になり、その工業的価値は大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)〜(d)は本発明に係る封止用構成体
を用いて半導体デバイスを片側から封止する実施態様例
を模式的に示す断面図。
【図2】 本発明に係る封止用構成体を用いて半導体デ
バイスを両側から封止する実施態様例を模式的に示す断
面図。
【図3】 本発明に係わる封止用構成体を用いて半導体
デバイスを封止する実施態様を模式的に示す断面図。
【図4】 (a),(b)は本発明に係わる封止用構成
体を用いて半導体デバイスを封止する実施態様を模式的
に示す断面図。
【図5】 (a)〜(d)は本発明に係る封止用構成体
を整列して配置する実施態様を模式的に示す斜視図。
【図6】 (a)〜(d)は本発明に係る封止用構成体
を示す斜視図および断面図。
【図7】 (a)〜(c)は半導体デバイスが基板にワ
イヤー・ボンディングされたCOBを本発明に係る封止
用構成体で封止した状態を示す斜視図および断面図。
【図8】 (a)〜(e)はTABにより接続されたC
OBを本発明に係る封止用構成体で封止した状態を示す
斜視図および断面図。
【図9】 (a)〜(c)は半導体デバイスが基板にフ
リップチップ・ボンディングされたCOBを本発明に係
る封止用構成体で封止した状態を示す斜視図および断面
図。
【図10】 リードフレームにワイヤー・ボンディング
された半導体デバイスを本発明に係る封止用構成体で封
止する実施態様を模式的に示す斜視図。
【図11】 (a)〜(h)はTABを本発明に係る封
止用構成体で封止した状態を示す斜視図および断面図。
【図12】 PAGを本発明に係る封止用構成体で封止
した状態を示す斜視図。
【図13】 (a)〜(r)は本発明に係る封止用構成
体の異なる構成例を示す斜視図および断面図。
【図14】 (a)〜(n)は2層からなる本発明に係
る封止用構成体の異なる構成例を示す断面図。
【図15】 (a)〜(j)は3層以上の本発明に係る
封止用構成体の異なる構成例を示す断面図。
【図16】 (a)〜(v)は金属層を有する本発明に
係る封止用構成体の異なる構成例を示す断面図。
【図17】 (a)〜(v)はセラミックス層を有する
本発明に係る封止用構成体の異なる構成例を示す断面
図。
【図18】 (a)〜(f)は粒子を分散させた複合材
料の層を有する本発明に係る封止用構成体の異なる構成
例を示す断面図。
【図19】 (a)〜(j)は裁断された繊維を分散さ
せた繊維を分散させた複合材料の層を有する本発明に係
る封止用構成体の異なる構成例を示す断面図。
【図20】 (a)〜(j)は粒子と裁断された繊維を
分岐させた複合材料の層を有する本発明に係る封止用構
成体の異なる構成例を示す断面図。
【図21】 (a)〜(r)はクロス、メッシュと樹脂
からなる複合材料の層を有する本発明に係る封止用構成
体の異なる構成例を示す断面図。
【図22】 (a)〜(h)はクロス、メッシュと樹脂
からなる複合材料の層を有する本発明に係る封止用構成
体の異なる他の構成例を示す断面図。
【図23】 接着用の樹脂層を前もって半導体デバイス
側に形成する本発明に係る封止法の実施態様例を模式的
に示す断面図。
【図24】 (a)〜(d)は本発明に係わる封止工程
例を説明するための概念図。
【図25】 本発明に係る製造システムを説明するため
の概念図。
【図26】 (a)〜(r)は本発明に係る封止用構成
体の構成例を示す斜視図および断面図。
【図27】 (a)〜(h)は本発明に係る封止用構成
体の構成例を示す斜視図および断面図。
【図28】 (a)〜(l)は本発明に係る封止用構成
体の互いに異なる構成例を示す断面図。
【図29】 (a)〜(e)は本発明に係る封止用構成
体の互いに異なる構成例を示す断面図。
【図30】 (a)〜(g)は本発明に係る封止用構成
体の互いに異なる構成例を示す断面図。
【図31】 (a)〜(g)は本発明に係る封止用構成
体の互いに異なる構成例を示す断面図。
【図32】 (a)〜(d)は本発明に係る封止用構成
体の互いに異なる構成例を示す断面図。
【図33】 (a)〜(g)は本発明に係る封止用構成
体の互いに異なる構成例を示す断面図。
【図34】 (a)〜(e)は本発明に係る封止用構成
体の互いに異なる構成例を示す断面図。
【図35】 (a)〜(j)は本発明に係る封止用構成
体の互いに異なる構成例を示す断面図。
【図36】 (a)〜(e)は本発明に係る封止用構成
体の互いに異なる構成例を示す断面図。
【図37】 本発明に係る封止用構成体の構成例を示す
断面図。
【図38】 本発明に係る封止用構成体の構成例を示す
断面図。
【図39】 本発明に係る封止用構成体の構成例を示す
断面図。
【図40】 本発明に係る封止用構成体の構成例を示す
断面図。
【図41】 本発明に係る封止用構成体の製造方法の例
を示す断面図。
【図42】 本発明に係る封止用構成体の製造方法の例
を示す断面図。
【図43】 本発明に係る封止用構成体の製造方法の例
を示す断面図。
【図44】 本発明に係る封止用構成体を用い、基板上
にフリップチップボンディングされた半導体素子を封止
した状態を示す断面図。
【図45】 (a)〜(d)は、本発明に係る封止用構
成体の製造方法の一例を示す概略図。
【図46】 (a)〜(c)は、本発明に係る封止用構
成体の製造方法の一例を示す概略図。
【図47】 (a)〜(d)は、本発明に係る封止用構
成体の製造方法の一例を示す概略図。
【図48】 (a)〜(f)は、本発明に係る封止用構
成体の製造方法の一例を示す概略図。
【図49】 (a)〜(f)は、本発明に係る封止用構
成体の製造方法の一例を示す概略図。
【図50】 (a)〜(f)は、本発明に係る封止用構
成体の製造方法の一例を示す概略図。
【図51】 (a)〜(l)は、本発明に係る封止用構
成体の製造方法の一例を示す概略図。
【図52】 (a)〜(b)は、本発明に係る封止用構
成体の構成例を示す斜視図。
【図53】 本発明の封止用構成体を製造するシステム
の概念図。
【図54】 本発明の封止用構成体を用いて半導体素子
を封止した状態を示す断面図。
【図55】 本発明の封止用構成体を用いて半導体素子
を封止した状態を示す断面図。
【図56】 本発明の封止用構成体を用いて半導体素子
を封止した状態を示す断面図。
【図57】 本発明の封止用構成体を用いて半導体素子
を封止した状態を示す断面図。
【図58】 本発明の封止用構成体を用いて半導体素子
を封止した状態を示す断面図。
【図59】 本発明の封止用構成体を用いて半導体素子
を封止した状態を示す断面図。
【図60】 本発明の封止用構成体を用いて半導体素子
を封止した状態を示す断面図。
【図61】 本発明の封止用構成体を用いて半導体素子
を封止した状態を示す断面図。
【図62】 本発明の封止用構成体を用いて半導体素子
を封止した状態を示す断面図。
【図63】 本発明の封止用構成体を用いて半導体素子
を封止した状態を示す断面図。
【図64】 本発明に係る封止用構成体の構成例を示す
断面図。
【図65】 本発明に係る封止用構成体の構成例を示す
断面図。
【符号の説明】
1…封止用構成体 2…半導体素子 3…基板 4…TABキャリア・テープ 5…キャリア 6…フレームまたは切断したテープ 7…トレイ 8…配線 9…ボンディング・ワイヤー 10…TABのリード 11…バンブ 12…リードフレーム 13…熱可塑性樹脂 14…熱硬化性樹脂(硬化済み) 15…熱可塑性樹脂(13に比較して耐熱性低い) 16…熱硬化性樹脂(未硬化) 17…接着用の樹脂層 18…バリヤ層 19…化粧層 20…印刷フィルム 21…保護フィルム 22…金属層 23…セラミックス層 24…複合材料層(粒子含有) 24a…複合材料層(繊維含有) 24b…複合材料層(繊維−粒子含有) 24c…複合材料層(クロスやメッシュ含有) 25…ライン 26…封止工程 27…多種類の半導体チップの切り替え装置 28…封止前のアセンブリライン 29…多種類の封止用構成体の切り替え装置 30…封止後のアセンブリライン 31…上層 32…下層 33…中間層 34…シールド層 35…接地電極 36…バンプ・ハンダ等 37…リード 38…パッケージ 39…絶縁フィルム 40…接着フィルム 41…ヒートスプレッダ 42…封止用構成体の材料であるロール材フィルム 43…ロール 44…フィルム切断機 45…テープキャリア 46…切断され1個づつに切り離された封止用構成体 47…複層フィルム

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のキャリアに載せた半導体デバイス
    と、半導体デバイスの封止に用いるための樹脂層を備え
    た基体からなり第2のキャリアに載せた封止用構成体と
    をラインで互いに同期させて供給し、前記半導体デバイ
    スに前記封止用構成体を被覆させた後、封着することに
    より半導体デバイスを封止することを特徴とする半導体
    装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 半導体デバイスに、半導体デバイスの封
    止に用いるために調製された樹脂層を備えた基体からな
    る封止用構成体を被覆させた後、封着することにより半
    導体デバイスを封止する半導体装置の製造方法であっ
    て、前記基体が熱可塑性樹脂及び熱硬化性樹脂層を備
    え、外側表面が熱可塑性樹脂層でありかつ半導体デバイ
    ス側が熱硬化性樹脂層であるよう前記封止用構成体を配
    置することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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