JP3186913B2 - 特定原稿認識装置 - Google Patents

特定原稿認識装置

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JP3186913B2 JP35369593A JP35369593A JP3186913B2 JP 3186913 B2 JP3186913 B2 JP 3186913B2 JP 35369593 A JP35369593 A JP 35369593A JP 35369593 A JP35369593 A JP 35369593A JP 3186913 B2 JP3186913 B2 JP 3186913B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、紙幣や有価証券の特
定原稿の画像を認識する特定原稿認識装置に関し、特
に、この特定原稿認識装置が正常に動作しているかをチ
ェックする発明に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カラー複写機の高画質化に伴い、
紙幣や有価証券等の特定原稿についての偽造の危惧が生
じている。そこで、最近のカラー複写機は、複写しよう
とする原稿が上記のような特定原稿であるか否かを判定
する特定原稿認識装置を搭載し、この特定原稿認識装置
で特定原稿を認識したときは、その複写を阻止するよう
にする方策が採られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、複写機
の経時変化や特定原稿認識装置の認識機能の不良に伴う
誤認識のため、阻止すべき特定原稿の複写が行なわれて
しまうという欠点があった。
【0004】この発明は、上記の欠点を回避すべく、異
常状態を自己診断により検出することができるようにし
た特定原稿認識装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明においては、後述の実施例に対応させる
と、原稿を読み取り、画像データに変換する画像読み取
り手段1と、この画像読み取り手段1からの画像データ
を受け、上記原稿が特定原稿であるかの認識を行う認識
手段22と、この認識手段22からの認識結果から上記
原稿が特定原稿であるかを判定する判定手段23と、上
記画像読み取り手段1の読み取り範囲内であって上記原
稿の読み取り範囲外の位置に配設され、所定の画像を備
える認識画像版1kpと、装置動作タイミング時点のう
ちの予め定められた動作タイミング時点になったとき
に、上記認識画像版の上記画像を上記画像読み取り手段
により読み取り、上記認識手段で上記認識画像版の上記
画像の認識を行ったときの上記認識結果から、上記画像
読み取り手段から上記認識手段までの動作が、正常であ
るか否かを判別する手段23とを備えることを特徴とす
る。
【0006】また、画像入力手段1と、この画像入力手
段1からの入力画像データを受け、当該入力画像データ
が特定原稿の画像データであるかの認識を行う認識手段
22と、この認識手段22からの認識結果から上記入力
画像データが、上記特定原稿の画像データであるかを判
定する判定手段23と、複数の疑似特定原稿画像のデー
タを記憶する疑似特定原稿画像データ記憶手段24と、
上記疑似特定原稿画像データ記憶手段24の上記複数の
疑似特定原稿画像のデータのうちからランダムに選択し
た画像データを、前記疑似特定原稿画像データ記憶手段
から読み出し、上記入力画像データに切り換えて上記認
識手段に供給し、その認識結果から上記認識手段の動作
及び上記認識手段の入力経路及び出力経路が正常である
か否かを判別するようにする手段23とを備えることを
特徴とする。
【0007】
【作用】前者の発明の場合、原稿読み取りに先立ち、読
み取り範囲内にある認識画像版の画像が読み取られ、認
識手段で認識される。原稿読み取り手段から認識手段ま
でが正常に動作していれば、認識画像版の画像の認識結
果は所定のものが得られる。そこで、認識手段からの認
識結果に基づいて画像読み取り手段から認識手段までの
システムが正常な動作をしているか否かが判定される。
【0008】後者の発明の場合には、予め記憶手段24
に用意された複数の疑似特定原稿画像のデータから任意
に選択された疑似特定原稿画像データが認識手段22に
供給されて、上記と同様にして認識システムが正常に動
作しているか否かが判定される。
【0009】後者の場合、特定の1個の疑似特定原稿を
用いる場合に比べて、不正なシステム改造の難易度を高
めることができる。
【0010】
【実施例】以下、この発明による特定原稿認識装置の一
実施例を、カラー複写機に適用した場合を例にとって図
を参照しながら説明する。
【0011】図1はこの発明の一例が適用されたカラー
複写機の一例の処理系のブロック図、図2はその機構部
を示すものである。
【0012】この例のカラー複写機は、原稿画像の読み
取り手段である画像入力装置部1と、読み取ったカラー
画像の画像情報を用紙に転写するための画像情報に変換
するとともに、特定原稿の認識を行なう画像処理装置部
2と、カラー画像の用紙への転写を行なう画像出力装置
部3とを備える。また、コピーボタン等の操作部と、L
CD等の表示部とを備えるユーザーインターフェース4
が設けられる。
【0013】そして、図1に示すように、画像形成プロ
セス制御装置部5により、カラー複写機全体の制御が行
なわれる。なお、この例では、各装置部1、2、3、4
にはそれぞれマイクロプロセッサが設けられ、画像形成
プロセス制御装置部5のプロセッサと通信線6を介して
コントロール信号の授受が行なわれる。もっとも、各装
置部1、2、3、4にマイクロプロセッサを設けずに、
画像形成プロセス制御装置5によりカラー複写機全体を
集中制御することもできる。
【0014】各装置部を、さらに詳細に説明する。
【0015】先ず、画像入力装置部1について、この部
分の拡大図である図3をも参照して説明する。
【0016】1aはプラテンガラス、1bは例えばハロ
ゲンランプからなる光源、1c、1d、1eはミラー、
1fはレンズ、1gは例えばCCDからなるイメージセ
ンサ(ラインセンサ)である。
【0017】光源1b及びミラー1cは全速キャリッジ
1hに取り付けられ、ミラー1d、1eは半速キャリッ
ジ1iに取り付けられている。そして、全速キャリッジ
1hをプラテンガラス1aの下面に沿って矢印で示すイ
メージセンサ1gの電気的走査方向に直交する方向に移
動させると共に、半速キャリッジ1iを全速キャリッジ
1hの半分の速度で同方向に移動させ、プラテンガラス
1a上に載置された原稿の画像を例えば1インチ当たり
400ドット(400dpi)の解像度で読み取るよう
にしている。
【0018】そして、この例の場合には、プラテンガラ
ス1aの周囲の、キャリッジ1h及び1iの移動範囲内
であって画像の読み取りが可能な位置には基準白色版/
認識画像版1kが配設される。
【0019】図4は、この基準白色版/認識画像版1k
の一例を示し、細長い板状とされている。基準白色版/
認識画像版1kは、この例ではキャリッジ1h、1iの
画像読み取り移動開始側においてプラテンガラス1aに
隣接して、その長辺方向がキャリッジ1h、1iの移動
方向とは直交する状態で配置されている。図4の矢印は
キャリッジ1h、1iの移動方向である。
【0020】そして、基準白色版/認識画像版1kは、
その短辺方向に図4で点線で示すように、領域分割さ
れ、その一方の領域が基準白色版部1kwとされ、他方
の領域が認識画像版部1kpとされる。この例の場合、
キャリッジ1h、1iの移動方向で考えると、基準白色
版部1kwが認識画像版部1kpに先行して配置されて
いる。
【0021】基準白色版部1kwの画像入力装置部1の
内側に向く面は、その領域全体が白色の反射面とされて
おり、この基準白色版部1kwからの反射光の読み取り
出力を画像信号のダイナミックレンジ調整、シェーディ
ング補正などに用いるようにしている。
【0022】また、認識画像版部1kpの画像入力装置
部1の内側の面には、認識システムの異常状態検出用の
画像(以下これを認識チェック画像と呼ぶ)が、印刷、
貼付、その他の方法で設けられている。この認識チェッ
ク画像は、紙幣、有価証券の画像、そのものでもよい
が、この例では、これら特定原稿画像以外の所定の画像
とされている。
【0023】この場合、画像入力装置部1において、読
み取り時には、基準白色版部1kw、認識画像版1k
p、続いてプラテンガラス1a上に載置された原稿1j
を、光源1bで照射し、反射光をミラー1c、1d、1
eで反射させ、レンズ1fによりイメージセンサ1gに
結像させる。実際的には、レンズ1fからの光はカラー
フィルタで光の3原色である赤(R)、緑(G)、青
(B)に色分割されて、それぞれの色光用のイメージセ
ンサに入射して結像され、カラー画像の画像情報が読み
取られる。
【0024】そして、画像入力装置部1は、読み取った
カラー画像の画像情報、すなわち光の3原色信号のそれ
ぞれをアナログアンプで増幅した後、A/D変換し、各
階調のデジタル画像データ(光の3原色データ)に変換
し、画像処理装置2に出力する。
【0025】画像処理装置部2は、図1に示すように画
像信号処理回路21と、認識回路22と、マイクロプロ
セッサで構成される制御回路23とを備える。画像信号
処理回路21では、R、G、Bの3原色画像データを受
け、色や階調、精細度、その他画質、再現性を高めるた
めの各種の変換、シェーディング補正などの補正処理、
編集処理等の種々の処理を行い、トナーの原色K(ブラ
ック)、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シア
ン)の信号(プロセスカラーの階調トナー信号)に変換
する。そして、このプロセスカラー階調トナー信号を、
オン/オフの2値化トナー信号に変換して画像出力装置
部3に出力する。
【0026】画像出力装置部3は、まず画像処理装置2
から順次送られてくるトナーの原色K、Y、M、Cの画
像データを、レーザービーム走査装置3aで光信号に変
換する。レーザービーム走査装置3aは、赤外半導体、
レーザー、レンズ、ポリゴンミラーにより構成され、光
信号は、スポット光となって感光体ドラム3bを走査す
る。
【0027】感光体ドラム3bは、帯電器3cにより帯
電されており、光信号により静電潜像が形成される。潜
像はロータリー現像器3d上の2成分磁気ブラシ現象に
よりトナー像となり、これが用紙トレイ3eから搬送し
て転写ドラム3f上に吸着させた用紙上に転写される。
転写後、感光体ドラム3bはクリーナー3gで余分なト
ナーをクリーニングする。この工程をK、Y、M、Cの
順に繰り返し、用紙上に多重転写し、転写ドラム3fよ
り用紙を剥奪し、定着器3hでトナーを定着し排出す
る。
【0028】ユーザーインターフェース4は、LCDと
透明タッチパネルを備え、ユーザーが所望の機能を選択
して、その実行条件をスイッチパネルより指示するとと
もに、LCDに複写機の動作状況を表示するものであ
る。
【0029】また、画像処理装置部2では、画像信号処
理回路21において、シェーディング補正、入力階調補
正などの補正処理がなされたカラー画像信号は、認識回
路22に供給される。
【0030】認識回路22には、この例では、認識画像
メモリ22Mが設けられる。この認識画像メモリ22M
には、この例では紙幣、有価証券等の偽造が阻止される
べき特定原稿の画像パターン情報と、認識画像版部1k
pに形成されている認識チェック画像の画像パターン情
報とが記憶されている。
【0031】認識回路22は、この認識画像メモリ22
Mに記憶されている画像パターン情報と、画像入力装置
部1からの入力画像情報とのパターンマッチングを行な
い、両者の適合度合の適合度データを出力し、制御回路
23に転送する。
【0032】制御回路23は、CPU231、プログラ
ムROM232、ワークエリア用RAM233、I/O
ポート234、通信インターフェース235を備え、I
/Oポート234から認識回路22からの適合度データ
を取り込む。そして、CPU231は、この適合度デー
タを予め定められた所定のスレッショールドと比較し、
スレッショールド値以上であるかどうかを判定し、その
判定出力情報をインターフェース235、及び通信線6
を介して画像形成プロセス制御装置部5に送信する。
【0033】画像形成プロセス制御装置部5は、この判
定情報から原稿が特定原稿であるかどうかを認識し、複
写を許可するか否かの判定を行ない、不許可のときは画
像出力装置部3に制御信号を送り、例えばC(シアン)
色一色のベタ塗りの出力画像を出す等のように、原稿と
著しく異なる複写を行ない、偽造を防止する。画像形成
プロセスを停止させてもよい。
【0034】また、画像形成プロセス制御装置部5は、
認識画像版部1kpの認識チェック画像に対する判定情
報を用いて認識システムが正常に働いているか否かの判
定を行ない、認識システムが異常であると判定したとき
は、ユーザーインターフェース4のLCDによりその旨
を表示し、あるいは警報音や音声によるメッセージによ
り、特定原稿の認識ができない状態であることを報知す
るとともに、一切の画像形成プロセスを禁止する。
【0035】この実施例においては、画像読み取り手段
としての画像入力装置部1→画像信号処理回路21の一
部→認識回路22→制御回路23に至る認識システムが
正常に動作しているか否かの診断は、例えばカラー複写
機の電源投入時に行なうようにしている。
【0036】図5は、電源投入時に認識システムの診断
を行なう場合のこの例のカラー複写機の動作を説明する
フローチャートである。
【0037】すなわち、電源スイッチが操作されて、電
源が投入されると動作開始となり(ステップ101)、
画像形成プロセス制御装置部5からの指令により、画像
入力装置部1では、キャリッジ制御手段が制御され、周
知のシェーディング補正を行なうため、基準白色版部1
kwを読み取る(ステップ102)。次に、同一版上に
領域分割して形成されている認識画像版部1kpの認識
チェック画像を読み取る(ステップ103)。
【0038】読み取った認識チェック画像を、画像処理
装置部2の認識回路22で、メモリ22Mの画像データ
とパターンマッチングを行い、適合度データをI/Oポ
ート234を介して制御回路23のCPU231に送
り、CPU231において適合度データが予め設定され
ているスレッショールド値以上であるか否か判定する
(ステップ104)。
【0039】適合度がスレッショールド値以上であれ
ば、画像入力装置部1から認識回路22までの認識シス
テムは正常であると判定され、ユーザーインターフェー
ス4からの原稿複写の指示(コピーボタン押下)を待つ
(ステップ105)。
【0040】そして、原稿複写の指示があれば、画像入
力装置部1は、キャリッジ制御手段が画像形成プロセス
制御装置部4の制御を受けることにより、プラテンガラ
ス1a上の原稿を読み取る(ステップ106)。画像処
理装置部2では、その原稿の画像データと、メモリ22
の特定原稿画像データとのパターンマッチングを認識回
路22で行い、適合度データがスレッショールド値以上
であるか否か制御回路23で判定する(ステップ10
7)。
【0041】適合度がスレッショールド値以上であると
きは、原稿は特定原稿であると判別して、例えばC色ベ
タ塗りのように、原稿と著しく異なる複写(特定原稿画
像形成プロセス)を行ない(ステップ108)、偽造を
防止する。また、ステップ107で、適合度がスレッシ
ョールド値以下であると判定されたときは、特定原稿で
はないと判別して通常原稿画像プロセスを実行し(ステ
ップ109)、忠実に原稿を再現する複写を行なう。ス
テップ108、109の後は、原稿複写の指示待ちのス
テップ105に戻り、ステップ105〜109の動作を
繰り返す。
【0042】一方、ステップ104において、認識回路
22での認識画像版部1kpの認識チェック画像と、メ
モリ22の画像情報のパターンマッチングの結果に基づ
く判定により、適合度がスレッショールド値以下である
と判定されたときは、認識システムに異常が生じている
と判別し、ユーザーインターフェース4で、前述のよう
にして、特定原稿の認識ができない状態であることをユ
ーザーに知らしめ(ステップ110)、一切の画像形成
プロセスを禁止する(ステップ111)。これにより、
特定原稿が認識システムの動作異常のために、複写され
てしまう事態を防止する。
【0043】以上、説明した実施例の場合、画像入力装
置部1で読み取り可能なプラテンガラス1aの周辺部
に、認識チェック画像が印刷等された認識画像版を配設
するだけの簡単な構成により、特定原稿認識システムが
正常に動作しているかを診断することができる。
【0044】実施例のように基準白色版と認識画像版と
を1枚の版状に構成した場合には、従来装置に対して部
品点数の増加がなく、安価に実現できる。
【0045】なお、以上の例では、電源投入時に1度だ
け、認識画像版部1kpの読み取りを行なうようにした
が、原稿走査の前の予備走査の際に、毎回行なってもよ
い。
【0046】また、基準白色版と認識画像版とは、それ
ぞれ別個独立に配置してもよいし、同一読み取り位置に
おいて基準白色版と認識画像版とを選択的に切り替える
ことができるように構成してもよい。
【0047】なお、認識画像版を読み取り、適合度がス
レッショールド値以上であれば、画像入力装置部1から
認識回路22までの複写機としての機能が正常であると
判定できるので、その旨をユーザーインターフェース4
により報知することで、カラー複写機の診断システムと
することもできる。
【0048】次に、この発明による特定原稿認識装置の
他の実施例について以下に説明する。この例もカラー複
写機に、この発明を適用した場合の例であり、上述の実
施例と同一部分には同一符号を付して、その説明を省略
する。
【0049】図6は、この例のカラー複写機のブロック
図である。機構上の構成は、認識画像版を設けない点を
除けば図2と全く同様である。
【0050】この例においては、画像処理装置部2内
に、認識システムの異常状態チェック用の画像情報を記
憶するメモリ24を設けるとともに、セレクタ25を設
ける。そして、セレクタ25で画像信号処理回路21か
らの画像情報と、メモリ24から読み出される画像情報
との一方を選択して認識回路22に供給するように構成
する。
【0051】セレクタ25は、制御回路23のCPU2
31によりI/Oポート234を介して選択制御され、
コピーボタン押下後の通常複写処理動作時には画像信号
処理回路21からの画像データを選択する状態となり、
通常複写処理時以外のとき、すなわち複写機がスタンバ
イ状態のときには、メモリ24からの画像データを、そ
れぞれ選択する状態となる。
【0052】つまり、通常複写処理時には、画像入力装
置部1で読み取られた原稿の画像データがセレクタ25
から得られ、認識回路22に供給される。認識回路22
は、前述の例と同様にして、メモリ22Mに蓄えられて
いる特定原稿画像パターンデータと、この読み込まれた
原稿の画像データとについてパターンマッチングを行な
い、適合度データを制御回路23に出力する。
【0053】制御回路23のCPU231はI/Oポー
ト234を介してこの適合度データを読み込み、所定の
スレッショールド値と比較し、適合度がスレッショール
ド値以下であれば特定原稿でないと判定し、通常画像形
成プロセスを実行し、スレッショールド値以上の場合に
は特定原稿であると判定して、原稿と著しく異なる複写
出力をする等の特定原稿画像形成プロセスを実行する。
あるいは複写動作を停止させてもよい。
【0054】また、スタンバイ状態の時には、制御回路
23のCPU231からI/Oポート234を介して読
み出しコントロール信号がメモリ24に、例えばランダ
ムなタイミングで送られ、メモリ24からの画像データ
を用いてランダムなタイミングで認識システムのチェッ
ク動作が行なわれる。
【0055】この場合、このメモリ24には、複写種類
の認識チェック用の画像のデータが記憶されている。一
方、この例の場合には、認識回路22の画像メモリ22
Mには、前述の例と異なり、認識チェック用画像に対応
する画像パターン情報は記憶されず、紙幣、有価証券等
の複写を阻止すべき特定原稿の画像パターン情報のみが
記憶されている。
【0056】そして、メモリ24に記憶する複数種類の
認識チェック用の画像情報としては、認識回路22が正
常に動作しているときに、それぞれ異なる適合度となる
画像データ(以下これを疑似特定原稿画像データとい
う)を用意する。
【0057】図7はメモリ24に記憶される複数種類の
疑似特定画像データの例を説明するための図で、PA、
PB、PC、PD、PE、PFの6種類の疑似特定原稿
画像データを用意している状態を示している。この例の
場合、疑似特定原稿画像データPA、PB、PCは、そ
れぞれ1000円札の画像パターンであるが、正常動作
の認識回路22で、適合度がそれぞれ80%、20%、
90%と異なるように認識されるものとされ、同様に疑
似特定原稿画像データPD、PE、PFは、それぞれ1
0000円札の画像ではあるが、正常動作の認識回路2
2で適合度がそれぞれ80%、20%、90%と、異な
るように認識されるものとされている。
【0058】そして、各疑似特定原稿画像データPA、
PB、PC、PD、PE、PFのそれぞれの適合度のデ
ータが、メモリ24とは異なるメモリ、この例では制御
回路23のプログラムROM232に、認識システムが
異常か否かの判定基準データとして、各画像データP
A、PB、PC、PD、PE、PFに対応をつけて格納
されている。したがって、メモリ24から6種類のうち
のどの疑似特定原稿データを読み出すかの読み出しコン
トロール信号はCPU231によりI/Oポート234
を介してメモリ24に送られるが、そのとき同時に、選
択された疑似特定原稿データに対応する適合度データが
ROM232から判定基準データとして読み出されるも
のである。
【0059】この例の場合、CPU231からI/Oポ
ート234を介してメモリ24に供給される読み出しコ
ントロール信号により、メモリ24に蓄えられている複
数種類の疑似特定原稿画像データの中から1つの疑似特
定原稿画像データがランダムに選択されて読み出される
ものである。
【0060】このランダムな選択読み出しのため、この
例では6種類の疑似特定原稿画像データPA〜PFに、
0〜5の数値を対応させるとともに、この0〜5の数値
を乱数として発生させ、この0〜5の乱数により発生し
た数値に応じた疑似特定原稿画像データを読み出すよう
に読み出しコントロール信号を設定する。
【0061】前述もしたように、複写機がスタンバイ状
態においては、ランダムなタイミングで、複数種類のう
ちからランダムに選択された疑似特定原稿画像データ
が、メモリ24から読み出され、セレクタ25を介して
認識回路22に供給される。認識回路22は、メモリ2
2Mに蓄えられている特定原稿画像パターンデータと比
較し、適合度データを制御回路23に送る。
【0062】制御回路23のCPU231は、I/Oポ
ート234を介してこの適合度データを取り込み、RO
M232から読み出した、選択された疑似特定原稿画像
データに対応する適合度データと比較する。例えばメモ
リ24で選択されたのが疑似特定原稿画像データPAで
あれば、適合度80%を示すデータがROM23から読
み出される。
【0063】認識システムが正常であれば、認識回路2
2からの適合度データは80%あるいはその近傍値であ
る。そこで、CPU231は、両者の適合度データが一
致あるいはほぼ一致であれば認識システムは正常に動作
していると判断し、通常複写動作を許可する状態とな
り、不一致あるいは所定値以上ずれているときは、認識
システムは異常(例えば結線切断、回路の故障あるいは
不正改造がされた)と判断し、一切の画像形成プロセス
を停止する。
【0064】以上の認識システムのチェック動作を複写
動作を開始するまで、ランダムなタイミングでくり返し
実行する。
【0065】以上説明した実施例によれば、複数種類の
疑似特定原稿画像データのうちからランダムに選択した
1つの疑似特定原稿画像データを用いて認識システムの
動作診断を行なうので、単一のテストパターンを用いて
認識システムの動作診断を行なう方法(例えば特開平4
−302374号公報参照)に比較して簡易な不正改造
があっても、正しく異常状態の検出を行なうことができ
る。
【0066】すなわち、セレクタ25により原稿の読み
取り出力画像データと単一のテストパターン信号とを切
り換え、その単一のテストパターン信号により認識シス
テムの動作診断を行なう場合、テストパターン信号が判
明すれば、図8に示すように不正回路31としてテスト
パターン信号と同じ信号を発生する手段を設けるととも
に、図中×印で示すようにセレクタ25から認識回路2
2への経路を切断し、不正回路31の出力テストパター
ン信号を認識回路22に供給するだけで、不正改造がで
きる。つまり、特定原稿がプラテンガラスに載置され、
画像入力装置部1で読み取られたとしても、認識回路2
2には、その読み取り画像データは供給されなくなる
が、不正回路31のため、不正改造による認識システム
の異常を検出できない。
【0067】同様に、単一のテストパターンが判明すれ
ば、その適合度も容易に判明するので、図9に示すよう
に認識回路22からの適合度データの制御回路23への
経路を遮断し、当該適合度のデータを発生する不正回路
32からのデータを制御回路23に供給するように改造
するだけで、偽造が可能になる。
【0068】しかしながら、図6の実施例においては、
複数種類の疑似特定原稿画像データからランダムに任意
に選択された1つの疑似特定原稿画像データが、認識シ
ステムの動作診断に用いられるため、図8、図9のよう
な簡易な不正改造があっても確実にこれを異常状態とし
て検出することができる。すなわち、認識回路22の動
作異常だけでなく、画像入力装置部1から認識回路22
の入力端までの経路中に不正回路が設けられる等の異
常、また、認識回路22の出力端と制御回路24との間
の経路に不正回路が設けられる等の異常をも、検出する
ことができる。
【0069】また、図6の実施例の場合には、適合度が
異なる複数種類の画像データを用い、画像データと、適
合度データとを別々のメモリに格納しているため、疑似
特定原稿画像メモリ24が書き換えられる等の不正改造
があっても、それを異常状態として検出することができ
る。
【0070】なお、図6の実施例において、適合度が同
じ複数の種類の疑似特定原稿画像を用意してももちろん
よい。
【0071】また、認識システムの動作診断を行なうタ
イミングはランダムではなく、前述の例と同様に電源投
入時だけでももちろんよい。また、コピーボタン押下に
よる複写開始時において毎回行なってもよい。
【0072】また、以上はカラー複写機にこの発明を適
用した場合の例であるが、この発明はファクシミリ、ス
キャナー等の装置にも適用可能である。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、特定原稿認識装置が正常動作をしているかを診断し
て、偽造を確実に阻止できる状態であるかを監視するこ
とができる。
【0074】そして、原稿読み取り範囲内に認識画像版
を配置する場合には、安価に特定原稿認識装置を製造す
ることができるというメリットがある。
【0075】また、複数の疑似特定原稿画像データから
任意に選択した画像データを用いて認識システムの動作
異常をチェックする装置の場合には、不正改造の難易度
を高めることができ、偽造阻止の効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による特定原稿認識装置の一実施例が
適用されたカラー複写機の一例のブロック図である。
【図2】この発明による特定原稿認識装置が適用された
カラー複写機の一例の機構を示す図である。
【図3】この発明による特定原稿認識装置の一実施例の
要部の説明のための図である。
【図4】この発明による特定原稿認識装置の一実施例の
要部の説明のための図である。
【図5】この発明による特定原稿認識装置の一実施例が
適用されたカラー複写機の一例の動作を説明するための
フローチャートである。
【図6】この発明による特定原稿認識装置の他の実施例
が適用されたカラー複写機の一例のブロック図である。
【図7】この発明による特定原稿認識装置の他の実施例
の要部の説明のための図である。
【図8】不正改造の一例を説明するためのブロック図で
ある。
【図9】不正改造の一例を説明するためのブロック図で
ある。
【符号の説明】
1 画像入力装置部 2 画像処理装置部 3 画像出力装置部 4 ユーザーインターフェース 5 画像形成プロセス制御装置部 22 認識回路 23 制御回路 24 疑似特定原稿画像メモリ 25 セレクタ 1k 基準白色版/認識画像版 1kw 基準白色版部 1kp 認識画像版部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/40

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿を読み取り、画像データに変換する画
    像読み取り手段と、 この画像読み取り手段からの画像データを受け、上記原
    稿が特定原稿であるかの認識を行う認識手段と、 この認識手段からの認識結果から上記原稿が特定原稿で
    あるかを判定する判定手段と、 上記画像読み取り手段の読み取り範囲内であって上記原
    稿の読み取り範囲外の位置に配設され、所定の画像を備
    える認識画像版と、装置動作タイミング時点のうちの予め定められたタイミ
    ング時点になったときに、 上記認識画像版の上記画像を
    上記画像読み取り手段により読み取り、上記認識手段で
    上記認識画像版の上記画像の認識を行ったときの上記認
    識結果から、上記画像読み取り手段から上記認識手段ま
    での動作が、正常であるか否かを判別する手段とを備え
    る特定原稿認識装置。
  2. 【請求項2】画像入力手段と、 この画像入力手段からの入力画像データを受け、当該入
    力画像データが特定原稿の画像データであるかの認識を
    行う認識手段と、 この認識手段からの認識結果から上記入力画像データ
    が、上記特定原稿の画像データであるかを判定する判定
    手段と、 複数の疑似特定原稿画像のデータを記憶する疑似特定原
    稿画像データ記憶手段と、 上記疑似特定原稿画像データ記憶手段の上記複数の疑似
    特定原稿画像のデータのうちからランダムに選択した画
    像データを、前記疑似特定原稿画像データ記憶手段から
    読み出し、上記入力画像データに切り換えて上記認識手
    段に供給し、その認識結果から上記認識手段の動作及び
    上記認識手段の入力経路及び出力経路が正常であるか否
    かを判別するようにする手段とを備える特定原稿認識装
    置。
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