JP3178835B2 - 新規ポリペプチドおよびこれを用いる抗hiv剤 - Google Patents

新規ポリペプチドおよびこれを用いる抗hiv剤

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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は新規ポリペプチドまたはその塩に関する。更
に詳しくはリポ多糖類、殊にエンドトキシンに強い親和
性を示し、改良された抗菌活性、抗ウイルス活性を有す
る新規ポリペプチド、その医薬として許容される塩、お
よびこれを有効成分とする抗HIV剤に関する。
背景技術 従来、下記文献に示されるように、中村、岩永、丹羽
らによりカブトガニ由来のエンドトキシン親和性を示す
ポリペプチド(タキプレシン、ポリフエムシン)並びに
これらの薬学的性質が報告されている。
(i)J.Biol,Chem.,263,16709〜16713(1988) (ii)公表特許公報 平2−500194 (iii)Chem.Pharm.Bull.,37,2661〜2664(1989) (iv)特開平2−53799号公報 (v)特開平2−152987号公報 (vi)特開平2−167230号公報 (vii)J.Biochem.,106,663〜668(1989) (viii)代謝、26,429〜439(1989) カブトガニ(Tachypleus属、Limulus属並びにCarcino
scopius属)から分離されたエンドキシン親和性のポリ
ペプチドは、知られている限り、5種類の構造類縁体が
存在し、そのいずれもが17または18個の天然アミノ酸か
らなる環構造を有するポリペプチドである。またこれら
ポリペプチドは、いずれも極めて類似した性質を示して
おり、このポリペプチドの存在は、カブトガニが生きた
化石として太古より今日まで、外界の環境の変化に適応
し、種の保存を可能とした鍵物質の1つとして興味深い
ことである。
一方、高度に分化したヒトの生存維持に関し、ヒト免
疫不全ウイルス(HIV)の感染により引き起こされる後
天性免疫不全症候群(AIDS)の発症に対し予防または治
療効果の期待される薬剤が望まれている。
本発明者らは前記したカブトガニの強い種の保存性に
係わると予測されるエンドトキシン親和性ポリペプチド
に着目し、該物質の構造変換と抗ヒト免疫不全ウイルス
(HIV)活性の相関につき研究した結果、カブトガニの
既知エンドトキシン親和性ポリペプチドの共通構造と基
本的に異なる新規ポリペプチドを見出し、驚くべきこと
に、この新規ポリペプチドはその抗HIV活性値が、既知
エンドトキシン親和性ポリペプチドの値と比較して十倍
以上の優れた効果を有することを確認した。
発明の開示 本発明は、かかる知見に基いて到達されたものであ
り、下記式(I) [但し、式中 A1は水素原子であるか或いはリジンおよびアルギニン
から選ばれるアミノ酸の1個または2個のアミノ酸残基
を示し、 A2は独立してチロシン、フエニルアラニンまたはトリ
プトフアン残基を示し、 A3は独立してアルギニンまたはリジン残基を示し、 A4は独立してアラニン、バリン、ロイシン、イソロイ
シン、セリン、システインまたはメチオニン残基を示
し、 A5は−OH(カルボキシル基由来)または−NH2(酸ア
ミド基由来)を示し、 Cysはシステイン残基を示し、 Glyはグリシン残基を示し、 Lysはリジン残基を示し、 Argはアルギニン残基を示し、 Trpはトリプトフアン残基を示す; ここで3位と16位のシステイン残基はジスルフイド結
合(−S−S−)により連結していてもよく、また7位
と12位が共にシステイン残基である場合にはこれらはジ
スルフイド結合(−S−S−)により連結していてもよ
い] で表わされる新規ポリペプチドまたはその塩である。
この本発明の新規ポリペプチドは、前記カブトガニ由
来の既知のポリペプチドにおいては、共通して6位のア
ミノ酸残基がバリン(Val)残基であるのに対し、その
6位がバリン残基とは全く性質の異なる塩基性アミノ酸
であるリジン(Lys)残基であることが基本的に重要な
特徴である。
以下さらに詳しく本発明の新規ポリペプチドまたはそ
の塩について説明する。
本発明の新規ポリペプチドは、それ自体公知の方法、
例えば固相合成法によって製造することができる。すな
わちN−保護アルギニンのカルボキシル基を直接、或い
は場合によりカルボキシル基と結合しうる官能基および
カルボキシル基を有するスペーサーを介して、アミノ基
を有する不溶性樹脂に結合させて後、下記式(I) [式中A1、A2、A3、A4、Cys、Gly、Lys、ArgおよびTrp
の定義は前記式(I)と同じ] で示されるアミノ酸配列の16位から1位までの各保護ア
ミノ酸を固相合成法に従って順次結合し、次いで不溶性
樹脂およびアミノ酸の保護基を脱離させて、直鎖状の前
記式(I)の本発明のポリペプチドを得ることができ
る。この場合17位のアミノ酸残基のカルボシキル末端は
フリー(A5が−OHに相当)であることもできるし、ある
いは酸アミド(A5が−NH2に相当)に変換することもで
きる。さらに得られたポリペプチドは、その3位と16位
の2つのシステインは、メルカプト基を介してジスルフ
イド結合(−S−S−)を形成することができる。
また7位と12位が共にシステイン残基である場合に
は、これらのシステインは同様にジスルフイド結合を形
成することができる。
これらのジスルフイド結合の形成は、例えば、空気酸
化により2対とも、又はAtherton,E.,ら;J.Chem.Soc.,P
erkin Trans.1,1985,2065の方法に準じ、あらかじめ3
位と16位、7位と12位のいずれかの対のシステインのメ
ルカプト基をt−BuS(t−ブチルチオ)、Acm(アセタ
ミドメチル)の保護基で選択的に保護し、t−BuSの脱
保護、部分酸化、次いでAcmを公知の方法に準じて脱保
護するステツプを経て、いずれか一対のジスルフイド結
合を形成することができる。
前記固相合成法に使用される各アミノ酸は共通してL
体であることもできるし、また共通してD体であること
もできる。
本発明の新規ポリペプチドを合成する場合に使用され
る前記のアミノ基を有する不溶性樹脂としては、そのア
ミノ基を介してC末端のN−保護アルギニンのカルボキ
シル基又は場合によりこれに結合しているスペーサーの
カルボキシル基と結合可能であり、かつ、その後脱離可
能なものであれば如何なるものでもよい。
かかる不溶性樹脂としては、例えば、アミノメチル樹
脂(アミノメチル化スチレン−ジビニルベンゼン共重合
体)、ベンズヒドリルアミン樹脂、メチルベンズヒドリ
ルアミン樹脂、アミノメチルフエノキシメチル樹脂及び
これらの誘導体等が挙げられる。ベンズヒドリルアミン
樹脂、メチルベンズヒドリルアミン樹脂、ジメトキシベ
ンズヒドリルアミン(DMBHA)樹脂、アミノメチルフエ
ノキシメチル樹脂を用いれば開裂によって直接アミドを
与えるが、収率の点からはアミノメチル樹脂が好まし
い。
前述のカルボキシル基と結合しうる官能基およびカル
ボキシル基を有するスペーサーとしては、例えばアルギ
ニンのカルボキシル基をp−カルボキシメチルベンジル
エステルに変換しうるものが挙げられるが特に制限はな
い。
保護アミノ酸とは、官能基を公知の方法により保護基
で保護したアミノ酸であり、各種の保護アミノ酸が市販
されている。
本発明のポリペプチドを合成する場合には、以下に示
す保護基のいずれかを選択するのが好ましい。まず、ア
ミノ酸のα−アミノ基の保護基はBoc(t−ブチルオキ
シカルボニル)又はFmoc(9−フルオレニルメチルオキ
シカルボニル)である。アルギニン(Arg)のグアニジ
ノ基の保護基は、Tos(トシル)、NO2(ニトロ)、Mtr
(4−メトキシ−2,3,6−トリメチルベンゼンスルホニ
ル)又はPmc(2,2,5,7,8−ペンタメチルクロマン−6−
スルホニル)である。システイン(Cys)のメルカプト
基の保護基としてはBzl(ベンジル)、MBzl(4−メト
キシベンジル)、4−MeBzl(4−メチルベンジル)、A
cm(アセタミドメチル)、Trt(トリチル)、Npys(3
−ニトロ−2−ピリジンスルフエニル)、t−Bu(t−
ブチル)、t−BuS(t−ブチルチオ)が挙げられる
が、MBzl、4−MeBzl、Trt、Acm、Npysが好ましい。チ
ロシン(Tyr)の水酸基の保護基は、Bzl、Cl2Bzl(2,6
−ジクロロベンジル)、t−Buであるか、あるいは保護
しなくてもよい。リジン(Lys)のε−アミノ基の保護
基は、Z(ベンジルオキシカルボニル)、ClZ(2−ク
ロロベンジルオキシカルボニル)、Boc、Npysである。
各保護基は、ペプチドの合成条件に応じ適当なものをそ
れ自体公知の中から選択することが好ましい。
保護アミノ酸の結合は、通常の縮合法、例えば、DCC
(ジシクロヘキシルカルボジイミド)法、DIPCDI(ジイ
ソプロピルカルボジイミド)法[Tartar,A.ら;J.Org.Ch
em.,44,5000(1979)]、活性エステル法、混合あるい
は対称酸無水物法、カルボニルジイミダゾール法、DCC
−HOBt(1−ヒドロキシベンゾトリアゾール)法[Keon
ig,W.ら;Chem.Ber.,103、788、2024、2034(1970)]、
ジフエニルホスホリルアジド法等に従って行なうことが
できるが、DCC法、DCC−HOBt法、DIPCDI−HOBt法、対称
酸無水物法が好ましい。これらの縮合反応は、通常、ジ
クロロメタン、ジメチルホルムアミド等の有機溶媒又は
それらの混合溶媒中で行なわれる。α−アミノ基の保護
基の脱離試薬としては、トリフルオロ酢酸/ジクロロメ
タン、HCl/ジオキサン、ピペリジン/ジメチルホルムア
ミド等が用いられ、該保護基の種類により適宜選択す
る。また、合成の各段階における縮合反応の進行の程度
はE.カイザーらの方法[Anal.Biochem.,34,595(197
0)](ニンヒドリン反応法)によって検査される。
以上のようにして、所望のアミノ酸配列を有する保護
ペプチド樹脂を得ることができる。
不溶性樹脂としてアミノメチル樹脂誘導体を用いた場
合には、例えば適当な溶媒中においてアンモニアで処理
することにより該樹脂を脱離させることができる。次い
で、フッ化水素で処理することにより、前記式で示され
る、全ての保護基が脱離したポリペプチドアミドが得ら
れる。不溶性樹脂としてベンズヒドリルアミン樹脂、メ
チルベンズヒドリルアミン樹脂、アミノメチルフエノキ
シメチル樹脂、DMBHA樹脂[Funakoshi,S.ら;J.Chem.So
c.,Chem.Commun.,1988、382]を用いた場合には、フッ
化水素、TFMSA(トリフルオロメタンスルホン酸)[Aca
demic Press発行、E.Gross編集、Yajima,H.ら;“The
Peptides"vol5、p65(1983)]、TMSOTf(トリメチル
シリルトリフラート)[Fujii,N.ら;J.Chem.Soc.,Chem.
Commun.,1987、274]またはTMSBr(トリメチルシリルブ
ロミド)[Fujii、Nら;Chem.Pharm.Bull.,35,3880(19
87)]などで処理することにより、該樹脂および保護基
を同時に脱離させることができる。
次いで、所望により、2−メルカプトエタノール、DT
T(ジチオスライトール)などで還元することによりシ
ステインのメルカプト基が還元型となっていることを確
実ならしめた後、酸化処理することにより本発明に属す
る環状ポリペプチドを得ることができる。
この際の酸化処理は、公知の方法を用いることがで
き、通常、大気中の酸素やフエリシアン酸塩(例えば、
フエリシアン化カリウム)のような酸化剤を用いる。
かくして得られたポリペプチドは、ポリペプチドのそ
れ自体知られた手段、例えば、抽出、再結晶、各種クロ
マトグラフイー(ゲルろ過、イオン交換、分配、吸着、
逆相)、電気泳動、向流分配等により単離精製すること
できるが、逆相高速液体クロマトグラフイーによる方法
が最も効果的である。
本発明の前記式(I)で示されるポリペプチドの具体
例としては、下記式(1)〜(22)のものを挙げること
ができる。
下記式(1)〜(22)のポリペプチドにおいて各記号
は国際的に認められた三文字表示によるアミノ酸残基を
示す。すなわち各記号は下記アミノ酸の残基を示す。
Arg:アルギニン Trp:トリプトフアン Cys:システイン Tyr:チロシン Lys:リジン Gly:グリシン Phe:フエニルアラニン Ile:イソロイシン Ser:セリン Leu:ロイシン Met:メチオニン Val:バリン Ala:アラニン このようにして得られる本発明の、前記式(I)で示
されるポリペプチドは、カブトガニ由来の既知のポリペ
プチドと同様に、エンドトキシン結合能、抗菌活性、エ
ンドトキシン感作血球溶血性、抗ウイルス活性を有して
いるが、殊にヒト免疫不全ウイルス(HIV)に対して良
好な抗ウイルス活性を呈し、その作用の程度は既知のポ
リペプチドの1種であるタキプレシンIに比べて10倍以
上、高いものでは数千倍の高活性をしめす。
カブトガニ由来の既知のポリペプチドにおいては、そ
の構造的特徴として、3、7、12、16位に4個のCysが
存在することにより、9位10位の部分がβターンにより
折り返し部位とする3位ないし8位までのペプチド部分
と11位ないし16位までのペプチド部分が対位するβ−シ
ート構造をとり、3位と16位、7位と12位の4個のCys
がそれぞれ2対のジスルフイド結合(−S−S−)によ
り連結することが明確となっているが、本発明の化合物
である6位Lys変換ポリペプチドの抗ウイルス活性発現
のための構造的特徴は3Cys4A2 5A3 6Lysに対位する13A2 14
A3 15A3 16Cysのごとく、構成アミノ酸配列が極めて類似
する構造部分の存在が活性発現に基本的に必要であり、
2Trp、17Argは不可欠である。この構造部分にさらに1
位にA1に規定する塩基性アミノ酸が付加するに伴い、抗
HIV活性が飛躍的に高く発現する構造となることが特徴
づけられる。
本発明の、前記式(I)で示されるポリペプチドは、
構成するアミノ酸の特徴から塩基性を示す故に酸付加に
より塩を形成する。たとえば無機酸(塩酸、臭化水素
酸、リン酸、硝酸、硫酸など)または有機カルボン酸
(酢酸、プロピオン酸、マレイン酸、コハク酸、リンゴ
酸、クエン酸、酒石酸、サリチル酸など)または有機ス
ルホン酸(メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸
など)との塩を形成する。本発明の前記式(I)で示さ
れるポリペプチドは、これらの医薬として許容しうる塩
として用いることができる。
本発明による薬剤は、有効成分として、前記式(I)
で示されるポリペプチドまたはその塩と、薬剤の投与方
法および投与形態に応じて選択された薬学的に許容され
うる担体とからなる医薬組成物として調製される。すな
わち、本発明の薬剤は、生体内部ウイルス疾患あるい
は、生体外部ウイルス感染部の治療又は消毒対象に応じ
て、経口的にあるいは非経口的に投与され、その投与方
法に応じて適宜な薬物担体により、粉末、顆粒、注射用
もしくは内服用液剤、錠剤、座剤、ペツサリー、軟膏、
クリーム、エアゾールなどの製剤として調製することが
できる。
本発明の薬剤を、注射剤として直接、生体に投与する
場合には、本発明のポリペプチドまたはその塩を、ヒト
体重Kg/1日あたり10mgないし5000mgあて生理食塩液に溶
解し点滴静注により連続的又は間欠的に投与することが
できる。
図面の簡単な説明 図面は、本発明の新規ポリペプチドを合成するための
工程概略図の1例を示すものである。
発明を実施するための最良の形態 以下実施例を掲げて本発明を更に具体的に説明する
が、本発明はこれらにより何ら限定を受けるものではな
い。
なお以下の実施例において、使用された装置および試
薬は、下記のとおりである。
HPLC装置:ウオーターズ社(米国)600型 同装置のカラム:アサヒパックODP−90(アサヒケミカ
ル工業) Fmocアミノ酸:国産化学製 アミノ樹脂および縮合剤:(株)ペプチド研究所製 FAB−MS(FAB−質量分析機):VG社(米国)、ZAB−SE型 実施例1 下記式のポリペプチド(A)の合成 上記式(A)中、Arg、Trp、Cys、Tyr、Lys、Glyおよ
びIleは前記したアミノ酸残基を示し、3,16位および7,1
2位のCys間はジスルフイド結合で連結している。
(1)アミノメチル樹脂へのFmoc−DMBHA−CH2CH2COOH
[(3−(α−Fmoc−アミノ−4−メトキシベンジル)
−4−メトキシフエニル)プロピオン酸]の導入; アミノメチル樹脂(0.74meq/g)270mg(0.2mmole)と
Fmoc−DMBHA−CH2CH2COOH(MW537)268.5mg(0.5mmol
e、2.5eq)を固相合成用カラムに入れGuo,L.らの方法
[Chem.Pharm.Bull.,36,4989(1988)]に従いDMF中DIP
CDI−HOBt法により2時間縮合反応を行った。
縮合反応終了後、フリーのアミノ基を保護するための
無水酢酸を用いてカップリングを行った(DMBHA樹
脂)。
(2)DMBHA樹脂への17位アルギニンの導入; (1)で調製したDMBHA樹脂のFmoc基を20%ピペリジ
ン/DMFで除去後、DMBHA樹脂に対しFmoc−Arg(Mtr)−O
Hの2.5eqを加えDMF中、DIPCDI−HOBt法によって縮合反
応を行った。
縮合反応の進行の程度はKaiser,E.ら[Anal.Bioche
m.,34,595(1970)]のニンヒドリンの試験により測定
して行った。
(3)16位システインの導入; (2)で調製したアルギニン導入DMBHA樹脂のFmoc基
を20%ピペリジン/DMFで除去後DMBHA樹脂に対し、Fmoc
−Cys(MBzl)−OHの2.5eqを加え、DMF中DIPCDI−HOBt
法によって縮合反応を行った。縮合反応の進行の程度は
(2)と同様にニンヒドリン試験により測定して行っ
た。
(4)15位〜1位のアミノ酸の導入; 以下同様にしてC端アミノ酸からの配列に従い順次Ly
s(Boc)、Arg(Mtr)、Tyr(t−Bu)、Cys(MBzl)、
Ile、Gly、Arg(Mtr)、Tyr(t−Bu)、Cys(MBzl)、
Lys(Boc)、Arg(Mtr)、Tyr(t−Bu)、Cys(MBz
l)、Trp、Arg(Mtr)残基をDMBHA樹脂に導入して保護
基保護化ペプチド(A)−樹脂を得た。
なお、固相合成に各於けるアミノ酸縮合反応は次表の
操作条件に従って行った。
(5)脱保護基並びに脱樹脂操作と部分精製によるペプ
チド(A)の調製; 前記(1)〜(4)の操作を経て調製した保護基保護
化ペプチド(A)樹脂は、20%ピペリジン/DMF処理によ
りFmoc基を除去し、次いで該樹脂100mg当り1M TMSOTf−
チオアニソール/TFA系(m−クレゾール(100eq)、エ
タンジチオール(300eq)の存在するトリフルオロ酢酸1
0ml)で25℃、2時間反応させた。反応混合液から樹脂
を濾別し、トリフルオロ酢酸1mlにて2回洗浄し、濾
液、洗液を合せたものに氷冷乾燥エーテル100mlを加
え、生じた沈殿物を遠心し、残渣をデカンテーションに
より上清から分離した。得られた残渣を、冷エーテルで
洗浄後、4N AcOH 10mlに溶解し830mg、80eqのジチオ
スライトールを加え、室温で一夜撹拌した。
反応液を遠心し、上清をSephadex G−10(3.7×50c
m)で処理し、4N AcOHでゲル濾過し、素通り画分であ
る主溶出部分を集め、凍結乾燥して粉末状の部分精製未
環化ポリペプチド(A)を得た。
(6)空気酸化によるポリペプチド(A)の調製; 一方、Sephadexゲル濾過素通り画分の1/2量を濃アン
モニア水にてpH7.5に調整し、通気により空気酸化を行
い環化反応を行った。空気酸化終了後環化ペプチド
(A)をダイアイオンHP−20樹脂10gに吸着せしめ、次
いで60%CH3CN(in 1N AcOH)を用いて脱着溶出し、
該溶出液を室温下減圧濃縮してCH3CNを除去し、さらに
凍結乾燥により粉末化した。該粉末を少量の水に溶解
し、その溶液をアサヒパックODP−90カラムにかけ、CH3
CNのグラデイエント溶出による高速液体クロマトグラフ
イー(ウオーターズ社製HPLC−600型)で精製し単一ピ
ークのペプチド(A)を27%の収率(保護基保護化ペプ
チド(A)樹脂から計算した値)で得た。
(7)ポリペプチドの分析; 前記(6)で精製されたポリペプチドのロイシンアミ
ノペプチダーゼ消化によるアミノ酸組成値は、前記式
(A)のアミノ酸配列による組成の計算値とよく一致し
た。
またFAB−MSによる分子量値は(M+H+)の計算値230
9.786に対し実測値は2310.048であった。
得られたポリペプチドの比旋光度▲[α]20 D▼は+1
4.2゜(C=0.3、1N酢酸)であった。
実施例2および比較例1、2 ヒト免疫不全ウイルス(HIV)に対する抗ウイルス作用 実施例1により合成したポリペプチド(A)のHIVに
対する抗ウイルス作用を以下の方法に従い試験し判定し
た。
96穴マイクロタイタープレートに、種々の濃度の試験
物質と共にHIV感染MT−4細胞(2.5×104個/穴(wel
l)、感染多重度(MOI):0.001)を感染直後に加える。
CO2インキユベーター中、37℃で5日間培養した後、生
存細胞数をMTT法[Pauwelsら;J.Virol.Methods,20,309
〜321(1988)]で測定する。抗ウイルス活性は、HIV感
染による細胞障害を50%抑制する濃度(EC50:50%effec
tive concentration)で表わす。一方、試験物質のMT−
4細胞に対する細胞毒性を知るために、ウイルス非感染
細胞を上と同様に、種々の濃度の試験物質と共に培養を
行う。細胞毒性は試験物質による50%細胞障害濃度(CC
50:50% cytotoxic concentration)で表わす。また、C
C50とEC50の概略比(CC50/EC50)を有効率(SI)として
表わした。
ポリペプチド(A)および比較のために用いた既存の
エンドトキシン親和性ポリペプチドであるタキプレシン
Iおよび抗HIV剤であるアジドチミジンのEC50、CC50お
よびSIの値を表2に示す。
上記表から明らかなように先に抗HIV作用が明らかと
なつているタキプレシンIに比べて本発明のポリペプチ
ド(A)は細胞毒性が若干強いものの1/50の濃度で抗ウ
イルス作用を示した。アジドチミジンに比べるとEC50は
高濃度であるもののCC50は60倍であり、細胞毒性は低
い。
実施例3 実施例1に準じて調製して得た本発明のポリペプチド
各種の構造式、物性及び実施例2に準じて試験し判定し
たHIVに対する抗ウイルス作用を表3に示す。
但し、上記表中の本実施例の化合物は、特に表示しな
い限り3、7、12、16位のCysは、3/16位、7/12位間で
ジスルフイド結合により連結していることを示す。
また、上記表中“AZT"はアジドチミジン(一般名ジド
ブジン)を示す。
産業上の利用可能性 本発明によれば、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)に対
する抗ウイルス作用を有する新規ポリペプチドまたはそ
の塩、およびこれを有効成分とする抗HIV剤を提供でき
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07K 7/08 - 7/66 A61K 38/03 A61P 31/18 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記式(I) [但し、式中 A1は水素原子であるか或いはリジンおよびアルギニンか
    ら選ばれるアミノ酸の1個または2個のアミノ酸残基を
    示し、 A2は独立してチロシン、フエニルアラニンまたはトリプ
    トフアン残基を示し、 A3は独立してアルギニンまたはリジン残基を示し、 A4は独立してアラニン、バリン、ロイシン、イソロイシ
    ン、セリン、システインまたはメチオニン残基を示し、 A5は−OH(カルボキシル基由来)または−NH2(酸アミ
    ド基由来)を示し、 Cysはシステイン残基を示し、 Glyはグリシン残基を示し、 Lysはリジン残基を示し、 Argはアルギニン残基を示し、 Trpはトリプトフアン残基を示す; ここで、3位と16位のシステイン残基はジスルフイド結
    合(−S−S−)により連結していてもよく、また7位
    と12位が共にシステイン残基である場合にはこれらはジ
    スルフイド結合(−S−S−)により連結していてもよ
    い] で表わされる新規ポリペプチドまたはその塩。
  2. 【請求項2】下記式(I) [但し、式中 A1は水素原子であるか或いはリジンおよびアルギニンか
    ら選ばれるアミノ酸の1個または2個のアミノ酸残基を
    示し、 A2は独立してチロシン、フエニルアラニンまたはトリプ
    トフアン残基を示し、 A3は独立してアルギニンまたはリジン残基を示し、 A4は独立してアラニン、バリン、ロイシン、イソロイシ
    ン、セリン、システインまたはメチオニン残基を示し、 A5は−OH(カルボキシル基由来)または−NH2(酸アミ
    ド基由来)を示し、 Cysはシステイン残基を示し、 Glyはグリシン残基を示し、 Lysはリジン残基を示し、 Argはアルギニン残基を示し、 Trpはトリプトフアン残基を示す; ここで、3位と16位のシステイン残基はジスルフイド結
    合(−S−S−)により連結していてもよく、また7位
    と12位が共にシステイン残基である場合にはこれらはジ
    スルフイド結合(−S−S−)により連結していてもよ
    い] で表わされる新規ポリペプチドまたはその医薬として許
    容される塩を有効成分として含有する抗HIV剤。
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