JP2798711B2 - ポリペプチド系抗ウィルス剤 - Google Patents

ポリペプチド系抗ウィルス剤

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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、ポリペプチドを有効成分として含有する抗
ウィルス剤に関するものである。
(従来の技術及び発明が解決しようとする課題) 本発明者らは、リポ多糖(以下「LPS」という。)に
親和性を示す新規物質を見出すべく鋭意研究を重ねた結
果、カブトガニ血球から新規ポリペプチドを抽出・単離
するとともに該ポリペプチドの固相合成法による合成に
成功し、更に、該ポリペプチドがLPSに強い親和性を示
すことを見出し、WO89/01492として国際公開を行ってい
る。
本発明者らは、更に、本ポリペプチドの薬理活性につ
いて鋭意研究を重ねた結果、本ポリペプチドが抗ウィル
ス作用を有することを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明は、 次式(I): (式中、Lysはリジンを、Trpはトリプトファンを、Cys
はシステインを、Pheはフェニルアラニンを、Argはアル
ギニンを、Valはバリンを、Tyrはチロシンを、Glyはグ
リシンを、Ileはイソロイシンを表し;Xは水酸基又はア
ミノ基を表す。) で示されるポリペプチド又はその類縁体を有効成分とし
て含有することを特徴とする抗ウィルス剤に関するもの
である。
本発明に用いる化合物は、アミノ酸17個からなるポリ
ペプチドであり、抽出・単離された状態ではC末端アミ
ノ酸であるアルギニンのカルボキシル基はアミド化され
ているが、加水分解により酸となっても、抗ウィルス作
用には特に影響は生じない。
本発明に用いるポリペプチドは、例えば、以下のよう
にしてカブトガニ血球(Tachypleus tridentatus及びTa
chypleus gigas)から抽出・単離することができる。
即ち、カブトガニ血球を低張抽出し、残渣として得ら
れる不溶性画分を酸性条件下、例えば希塩酸、希硝酸、
希硫酸等の鉱産の希酸;酢酸等の低級脂肪酸の存在によ
る強酸性条件下で抽出して、得られた抽出液を常法、例
えばゲルろ過、クロマトグラフィー等の精製手段により
精製することにより、単離することができる。
本発明に用いるポリペプチドは、固相合成法によって
も製造することができる。
即ち、N−保護アルギニンを、場合によりカルボキシ
ル基と結合しうる官能基とカルボキシル基とを有するス
ペーサーを介して、アミノ基を有する不溶性樹脂に結合
させた後、 次式: (式中の記号は前記と同義である。) で示されるポリペプチドの16位から1位までの保護アミ
ノ酸を固相合成法に従って順次結合し、次いで、該不溶
性樹脂及びアミノ酸の保護基を脱離させて、 次式(II): (式中の記号は前記と同義である。) で示されるポリペプチドを得、その3位と16位、及び7
位と12位のシステインをそれぞれのメルカプト基を介し
て結合させ、ジスルフィド結合を形成させることにより
製造することができる。
前述のアミノ基を有する不溶性樹脂としては、そのア
ミノ基を介してN−保護アルギニンのカルボキシル基又
は場合によりこれに結合しているスペーサーのカルボキ
シル基と結合可能であり、かつ、その後脱離可能なもの
であれば如何なるものでもよい。
かかる不溶性樹脂としては、例えば、アミノメチル樹
脂(アミノメチル化(スチレン−−ジビニルベンゼン共
重合体、ベンズヒドリルアミン樹脂、メチルベンズヒド
リルアミン樹脂、4−(アミノメチル)フェノキシメチ
ル樹脂等が挙げられる。ベンズヒドリルアミン樹脂、メ
チルベンズヒドリルアミン樹脂、4−(アミノメチル)
フェノキシメチル樹脂を用いれば開裂によって直接アミ
ドを与えるが、収率の点からはアミノメチル樹脂が好ま
しい。
前述の場合により存在するカルボキシル基と結合しう
る官能基とカルボキシル基とを有するスペーサーとして
は、例えばアルギニンのカルボキシル基をp−カルボキ
シメチルベンジルエステルに変換しうるものが挙げられ
るが特に制限はない。
かかるスペーサーと保護アルギニンとが結合した4−
(t−ブトキシカルボニル−−トシル−L−アルギニ
ルオキシメチル)フェニル酢酸はJ.P.Tamら(Synthesis
(1979)p.955−957)の方法により調製することができ
る。
保護アミノ酸とは、官能基を公知の方法により保護基
で保護したアミノ酸であり、各種の保護アミノ酸が市販
されている。本発明のポリペプチドを合成する場合に
は、以下に示す保護基のいずれかを選択するのが好まし
い。まず、アミノ酸のα−アミノ酸の保護基はBoc(t
−ブチルオキシカルボニル)又はFmoc(9−フルオレニ
ルメチルオキシカルボニル)である。Argのグアニジノ
基の保護基は、Tos(トシル)、NO2(ニトロ)、Mtr
(4−メトキシ−2,3,6−トリメチルベンゼンスルホニ
ル)である。Cysのメルカプト基の保護基としてはBzl
(ベンジル)、M・Bzl(4−メトキシベンジル)、4
−MeBzl(4−メチルベンジル)、Acm(アセトアミドメ
チル)、Trt(トリチル)、Npys(3−ニトロピリジン
スルフェニル)、t−Bu(t−ブチル)、t−BuS(t
−ブチルメルカプト)が挙げられるが、4−MeBzl、Ac
m、Npysが好ましい。Tryの水酸基の保護基は、Bzl、Cl2
・Bzl(2,6−ジクロロベンジル)、t−Buであるか、あ
るいは保護しなくてもよい。Lysのε−アミノ基の保護
基は、Z(ベンジルオキシカルボニル)、Cl・Z(2−
クロロベンジルオキシカルボニル)、Boc、Npysであ
る。各保護基は、ペプチドの合成条件に応じ適切なもの
を選択する必要がある。
保護アミノ酸の結合は、通常の縮合法、例えば、DCC
(ジシクロヘキシルカルボジイミド)法、活性エステル
法、混合あるいは対称酸無水物法、カルボニルジイミダ
ゾール法、DCC−HOBt(1−ヒドロキシベンゾトリアゾ
ール)法、ジフェニルホスホリルアジド法等に従って行
なうことができるが、DCC法、DCC−HOBt法、対称酸無水
物法が好ましい。これらの縮合反応は、通常、ジクロロ
メタン、ジメチルホルムアミド等の有機溶媒又はそれら
の混合溶媒中で行なわれる。α−アミノ基の保護基の脱
離試薬としては、トリフルオロ酢酸/ジクロロメタン、
HCl/ジオキサン、ピペリジン/ジメチルホルムアミド等
が用いられ、該保護基の種類により適宜選択する。ま
た、合成の各段階における縮合反応の信号の程度はE.カ
イザーらの方法[Anal.Biochem.,34,595(1970)](ニ
ンヒドリン反応法)によって検査される。
以上のようにして、所望のアミノ酸配列を有する保護
ペプチド樹脂を得ることができる。
不溶性樹脂としてアミノメチル樹脂を用いた場合に
は、例えば適当な溶媒中においてアンモニアで処理する
ことにより該樹脂を脱離させることができる。次いでフ
ッ化水素で処理することにより、前記式(II)で示され
る、全ての保護基が脱離したポリペプチドが得られる。
不溶性樹脂としてベンズヒドリルアミン樹脂、メチルベ
ンズヒドリルアミン樹脂、4−(アミノメチル)フェノ
キシメチル樹脂を用いた場合には、フッ化水素で処理す
ることにより、該樹脂及び保護基を同時に脱離させるこ
とができる。
次いで、好ましくは、2−メルカプトエタノール等で
還元することによりシステインのメルカプト基が還元型
となっていることを確実ならしめた後、酸化処理するこ
とにより目的とする環状ポリペプチド(I)をアミドと
して得ることができる。
この際の酸化処理は、公知の方法を用いることがで
き、通常、大気中の酸素やフェリシアン酸塩(例えば、
フェリシアン化カリウム)のような酸化剤を用いる。
かくして得られたポリペプチドは、ポリペプチドの常
套的手段、例えば、抽出、再結晶、各種クロマトグラフ
ィー(ゲルろ過、イオン交換、分配、吸着、逆相)、電
気泳動、向流分配等により単離精製することができる
が、逆相高速液体クロマトグラフィーによる方法が最も
効果的である。
このようにして得られる前記式(I)で示されるポリ
ペプチドは、水疱性口内炎ウィルス(Vesicular Stomat
itis Virus)、インフルエンザウィルス、ヒト免疫不全
ウィスル(humanimmunodeficiency virus;HIV)等の種
々のウィルスに体し、不活化作用を示し、抗ウィルス剤
として広く適用することができる。
(発明の実施例) 以下、調製例及び実施例により本発明を更に詳細に説
明するが、これらは本発明の範囲を何ら制限するもので
はない。
調製例1 A.ポリペプチドの抽出・精製 カブトガニ(Tachypleus tridentatus)血球約50gに2
0mMトリス塩酸/50mM塩化ナトリウム/pH8.0緩衝液150ml
を加え、高速ホモナイザー(ヒスコトロン ;日本精密
工業(株)製)で3分間ホモゲナイズした後、遠心(80
00rpm,30分間,4℃)により上清と沈澱物に分画した。沈
澱画分について、前記操作を2回繰り返し、血球内の可
溶性成分を充分に抽出した後、不溶性画分(沈澱物)を
得た。
不溶性画物に20mM塩酸150mlを加え、高速ホモゲナイ
ザーで3分間ホモゲナイズし、遠心後、塩酸抽出液の上
清を得た。この操作を計3回繰り返し、全量約400mlの
抽出液を得た。この上清画分を凍結乾燥により濃縮乾固
した。
濃縮乾固した塩酸抽出物は20mM塩酸で再溶解した後、
セファデックスG−50(3.0×90.0cm)カラム(20mM塩
酸で予め平衡化)に添加してゲルろ過を行った。LPS
(E.coli 0111:B4株由来のものを使用)によるC因子
(カブトガニ血液凝固セリンプロテアーゼ前駆体;本発
明者らが名付けたLPS感受性因子,Nakamura,et al.,Eur.
J.Biochem.,154,511(1986))の活性化を阻害する溶出
画分を集め、プールした画分のpHを水酸化ナトリウム水
溶液で6.0に合わせた。
サンプルを予め20mM酢酸緩衝液(pH6.0)で平衡化し
たCM−セファロースCL−6Bカラムにかけ、溶出を0〜0.
3M塩化ナトリウムを含む20mM酢酸緩衝液(pH6.0)のグ
ラジエントで行った。C因子活性化阻害画分を集め、LP
S結合物質の最終精製標品(本発明に用いるポリペプチ
ド)とした。収量は、血球約50gから約30mgであった。
B.純度検定 (1)SDSポリアクリルアミドゲル電気泳動法 LPS結合ポリペプチドを還元剤(β−メルカプトエタ
ノール)の不存在下又は存在下に、8M尿素を含む12%ポ
リアクリルアミドゲル電気泳動(Weber−Osborn系)を
行い、クーマシーブリリアントブルー(Coomassie Bril
liant Blue)R−250で染色したところ、共に分子量約2
000の単一バンドを示した。結果を第1図に示す。第1
図において、左側のバンドは、還元剤の不存在下におけ
るバンドを、中央のバンドは、還元剤の存在下における
バンドを、右側のバンドは、標準蛋白質[SDS・PAGE Ma
rker III,Fluka AG(スイス)]によるミオグロビン(1
6.9kDa)、ミオグロビンI+II(14.4kDa)、ミオグロ
ビンI(8.2kDa)、ミオグロビンII(6.2kDa)、ミオグ
ロビンIII(2.5kDa)のバンドを示す。
(2)逆相高速液体クロマトグラフィー 本発明に用いるポリペプチドを逆相高速液体クロマト
グラフィー(カラムはCosmosil 5C18P、ペプチドの溶出
は0.1%トリフルオロ酢酸/アセトニトリル0〜98%の
グラジエント系を使用)で分析したところ、単一ピーク
を示した。
C.アミノ酸組成値 サンプルを110℃で24、48、72時間5.7M塩酸で加水分
解した後、日立835自動アミノ酸分析計で分析した。半
シスチンについては、サンプルを過ギ酸酸化後、110℃
で24時間5.7M塩酸で加水分解し、またトリプトファンに
ついては、サンプルを3Mメルカプトエタンスルホン酸で
110℃で24時間加水分解した後、それぞれアミノ酸分析
計で分析した。SDSポリアクリルアミドゲル電気泳動法
で得た分子量から、このペプチドは17個のアミノ酸から
構成される単純塩基性ポリペプチドであることが判明し
た。アミノ酸分析の結果を表1に示す。
D.アミノ酸配列の決定とC端末アルギニンアミドの同定 アミノ酸配列は、インタクトな標品約23μgを用い、
アミノ末端よりベックマン(Beckman)890Dシークエン
サーを用いて、15残基(半シスチンを除く)まで同定で
きた。また、還元アルキル化したサンプル(本発明に用
いるポリペプチドをM.A.Hermodson,et al.,Biochemistr
y,12,3146(1973)の方法によりS−ピリジルエチル化
したもの)約36μgを用い、16残基(半シスチンを含め
て)まで同定できた。残る17番目のアミノ酸残基(C末
端残基)はアミノ酸分析値よりアルギニンであると推定
できた。しかし、C末端アルギニンは、インタクトな標
品、ピリジルエチル化した標品を用い、カルボキシペプ
チダーゼ(以下「CPase」という)Y及びBで消化して
も全く検出できなかった。そこで、一旦、サンプルを30
mM塩酸で110℃で10時間緩和な条件で加水分解した後、
再度CPaseBで処理した。その結果、本発明のポリペプチ
ド1モル当りアルギニン約0.5モルの遊離が認められ、
C末端アルギニンのカルボキシル基は、アミド化されて
いる可能性が強いものと判断した。このアミド化合物の
理論分子量(計算値MW=2264)と質量分析による実測値
とが完全に一致したことにより、C末端アルギニンのカ
ルボキシル基はアミド化されていることが確認された。
E.ジスルフィド(S−S)結合の同定 本発明に用いるポリペプチド内に4個の半シスチンが
同定されたが、これらは全てジスルフィド結合している
ことが、還元剤(ジチオスライトール)の存在下又は不
存在下におけるS−ピリジルエチル化の比較実験より明
らかになった。そこで、ジスルフィド結合の位置を同定
するため、インタクトな標品をジスルフィド結合の交換
反応が起こらない条件下(酸性条件下、pH6.5)でトリ
プシン消化を行い、消化物を前述の逆相高速液体クロマ
トグラフィー(カラムはCosmosil5C18P、ペプチドの溶
出は0.1%トリフルオロ酢酸/アセトニトリル系を使
用)にて分離した。得られたペプチドのアミノ酸組成を
調べたところ、アミノ末端から3番目と16番目、7番目
と12番目がジスルフィド結合していることが判明した。
F.ポリペプチドのLPS結合活性 本発明に用いるポリペプチドは、0.1μg/mlのLPS(E.
coli 0111:B4株由来のものを使用)によるC因子の活性
化(「因子」と表す)を0.05μM(0.12μg/ml)で50
%、1μM(2.3μg/ml)で完全に阻害した。また、本
発明に用いるポリペプチドは、1%アガロースゲルを用
いた二重拡散テストにおいて、LPSと高分子複合体を形
成し、沈降線を形成することが観察された。
LPSによるC因子の活性化に対する本発明に用いるポ
リペプチドの阻害効果についての試験結果を第2図及び
第3図に示す。第2図及び第3図は、それぞれ塩化、ナ
トリウム不存在下及び存在下(1M)における結果を示
す。対照として、本発明者らにより始めて明らかになっ
たLPSと電気的に結合する性質を示す高分子量塩基性物
質、ポリリジンを用いた。第2図及び第3図において、
(○)印及び(●)印は、それぞれ本発明に用いるポリ
ペプチド及びポリリジンの結果を表す。
これらの結果より、本発明に用いるポリペプチドは、
LPSと単なる電気的な結合ではなく、塩濃度に影響を受
けない強い親和性を有することが判る。
G.吸光度の測定 本発明に用いるポリペプチド99.2μg/ml水溶液の紫外
部吸収スペクトルを第4図に示す。276nmに吸収ピーク
をもつ。280nmにおける吸光度は0.3842であるので、1
%水溶液の280nmにおける吸光度は、38.7と算出され
る。
調製例2 A.アミノメチル樹脂へのアルギニンの導入 (1)4−(ブロモメチル)フェニル酢酸フェナシルエ
ステルの合成 室温下、アセトニトリル75ml中にα−ブロモアセトフ
ェノン3.98g(20mmol)及びフッ化カリウム3.49g(60mm
ol)を懸濁させ、撹拌下、4−(ブロモメチル)フェニ
ル酢酸4.58g(20mmol)を6等分し30分間隔で添加し、
2時間撹拌を継続した。反応終了後、不溶物をろ別し、
ろ液から溶媒を留去し、残渣を酢酸エチルに再溶解し、
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で2回、蒸留水、クエン
酸、蒸留水で各1回洗浄し、硫酸ナトリウムを乾燥し
た。酢酸エチルを留去し、石油エーテルから結晶化し、
5.5gの目的物(融点84〜85℃)を得た。これを再結晶し
て融点85〜86℃の結晶5.2g(収率75%)を得た。
(2)4−(t−ブトキシカルボニル−−トシル−L
−アルギニルオキシメチル)フェニル酢酸の合成 t−ブトキシカルボニル−−トシル−L−アルギニ
ン4.71g(11mmol)、4−(ブロモメチル)フェニル酢
酸フェナシルエステル3.47g(10mmol)、フッ化カリウ
ム1.28g(22mmol)、水0.8ml(44mmol)、アセトニトリ
ル50ml及びジメチルホルムアミド10mlの混合物を室温下
24時間激しく撹拌した。生成する不溶物を自然ろ過し、
ろ液をエバポレートにより15〜20mlまで濃縮した。酢酸
エチル80mlを添加した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液で2回、蒸留水で1回、飽和クエン酸水溶液で2回、
蒸留水で1回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒
を留去し、残渣を石油エーテルで処理して、半固形状の
4−(t−ブトキシカルボニル−−トシル−L−アル
ギニルオキシメチル)フェニル酢酸フェナシルエステル
を得た。
これを酢酸105mlに溶解し、水19ml及び亜鉛13.1gを加
え、室温下5.5時間激しく撹拌した。亜鉛をハイフロス
ーパーセル及び酢酸エチルを用いてろ別し、ろ液に酢酸
エチル400ml及び水300mlを加え、酢酸エチル層を分離
し、10回水洗し、硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去
し、残渣を石油エーテル中で摩細し、4−(t−ブトキ
シカルボニル−−トシル−L−アルギニルオキシメチ
ル)フェニル酢酸4.77gを得た。本物質は薄層クロマト
グラフィーにより1スポットのほぼ純品として得られ
た。
(3)4−(t−ブトキシカルボニル−−トシル−L
−アルギニルオキシメチル)フェニルアセトアミドメチ
ル樹脂の合成 4−(t−ブトキシカルボニル−−トシル−L−ア
ルギニルオキシメチル)フェニル酢酸577mg(1.0mmo
l)、アミノメチル樹脂(株式会社ペプチド研究所販
売、1%架橋)2.00g及びDCC206mg(1.0mmol)をジクロ
ロメタン中で常法によりカップリングさせ、樹脂1g当り
0.284mmolのカップリングが確認された。
B.16位システインの導入 4−(t−ブトキシカルボニル−−トシル−L−ア
ルギニルオキシメチル)フェニルアセトアミドメチル樹
脂1.0g(0.284mmol Arg(Tos)/g樹脂)をジクロロメタ
ン25mlで4回、各1分洗浄し、ろ過した。この樹脂に30
%トリフルオロ酢酸溶液(溶媒:ジクロロメタン)25ml
を添加し、30分撹拌し、Boc基を脱離させた。得られた
樹脂を下記の溶媒各25mlで順次処理し、各々の処理 後にろ過した。
ジクロロメタン (1回、1分) ジオキサン (1回、1分) ジクロロメタン (1回、1分) ジオキサン (1回、1分) ジクロロメタン (2回、各2分) 10%トリエチルアミン(ジクロロメタン溶液) (1
回、2分)、(1回、5分) ジクロロメタン (4回、各1分) 次いで、前記樹脂をジクロロメタン25ml、及び総アル
ギニン量に対して3.5当量の保護アミノ酸、即ち、Boc−
Cys(4−MeBzl)310mg(0.994mmol)とともに1分撹拌
した。DCC205mg(0.994mmol)のジクロロメタン溶液25m
lを加え、2時間撹拌した。得られた樹脂を下記の溶媒
各25mlで順次処理し、各々の処理後にろ過した。
ジクロロメタン (1回、1分) イソプロパノール (1回、1分) ジクロロメタン (1回、1分) イソプロパノール (1回、1分) ジクロロメタン (3回、各1分) C.15〜1位のアミノ酸の導入 Bと同様にして、先に得られた樹脂に、前記式(II)
で示されるポリペプチドの15位から1位までの各構成ア
ミノ酸に対応する保護アミノ酸を順次カップリングし
た。表2に各反応段階で用いた保護アミノ酸を示す。保
護アミノ酸の使用量は全て総アルギニン量に対して3.5
当量である。
なお、Boc−Arg(Tos)のカップリングはDCC−HOBt法
によりDCCに対しHOBtを2倍モル使用で行った。
1位アミノ酸の導入後、樹脂ペプチドをジクロロメタ
ンを用いてグラスフィルターに回収し、減圧乾燥して、
乾燥樹脂ペプチド1.781gを得た。
D.樹脂の脱離 Cで得られた乾燥樹脂ペプチドをメタノール及びジメ
チルホルムアミド中においてアンモニア(無水)で処理
することにより樹脂を脱離させて、 次式: で示される保護ポリペプチド0.765g(0.196mmol)を得
た。
分子量:3904 e.保護基の脱離 Dで得られた保護ポリペプチドをアニソール中におい
てエタンジチオールの存在下フッ化水素で処理し、次い
で塩酸で処理することにより、 次式: で示されるポリペプチド塩酸塩470mg(0.186mmol)を得
た。
分子量:2523 F.ポリペプチドの環化 Eで得られたポリペプチド塩酸塩30mgを、200倍モル
過剰の2−メルカプトエタノールを含む0.1M Tris−HCl
(pH8.5)中において一夜室温で放置した。次いで、1
%酢酸で平衡化したセファデックスG−10カラムで処理
してポリペプチド含有画分を得た。水で10倍に希釈し
(0.1mg/ml)、0.5MNaOHでpHを8.5に調整し、室温で30
時間放置した後、凍結乾燥した。次いで、1%酢酸で平
衡化したセファデックスG−10カラムで処理して酸化型
ポリペプチド8.5mgを得た。
これを逆相高速液体クロマトグラフィー(カラムはTS
K−ゲル ODS−120T(0.46×25cm)、ペプチドの溶出は
0.01Mギ酸−トリエチルアミン(pH4.5)(A)−A20%
含有アセトニトリル(B)を使用)で分析したところ、
調整例1で得られた天然のポリペプチドのピークと一致
し、更に両者を混合したものは該ピークが2倍になり、
両者は同一物と認められた。
実施例 1 水疱性口内炎ウィルス及びインフルエンザウィルスに
対する抗ウィルス作用 1.材料及び方法 (1)ウィルス及び使用細胞 水疱性口内炎ウィルス(Vesicular Stomatitis Viru
s)(New Jersey株)(以下「VSV」という。)は、サル
腎由来のVero細胞で増殖させた。インフルエンザウィル
ス(A/Yamagata/120/86,H1N1)は、イヌ腎由来のMadin
−Darby caninekidney細胞で増殖させた後、培養液中の
トリプシン(10μg/ml)を除去するために2回超遠心
(24,000rpm,90分)して洗浄し使用した。
(2)ポリペプチドとウィルスとの反応 リン酸緩衝食塩水(以下「PBS」という。)で希釈し
た一定濃度の調製例1で得られたポリペプチド(以下
「LBP」という。)(20μl)とウィルス液(20μl)
とを混合し、37℃、5%CO2孵卵機にて60分又は120分反
応させた後、ウィルスを定量した。対照としてLBPの代
わりにPBSを使用した。LBPとトリプシンとの反応ではそ
れぞれ最終濃度が125μg/ml、10μg/mlとなるように調
整した。
(3)ウィルスの定量 LBPとウィルスを反応させた後のウィルスの定量は、
混合液を量少必須培地(minimumessential medium)
(以下「MEM」という。)で10段階希釈した後、50%tis
sue culture infective dose(以下「TCID50」とい
う。)又はプラーク形成単位(plaque−forming unit)
(以下「PFU」という。)にて測定した。
まず、TCID50法では10段階希釈したウィルス液の0.1m
lずつを、予め96穴マイクロプレートに培養していた単
層細胞の4穴に接種して、2〜3日培養した後、細胞変
性効果(CPE)の有無を顕微鏡下にて調べ、Reed&Muenc
hの方法にて計算した。PFU法では直径60mmのプラスチッ
クシャーレの単層培養した細胞に10段階希釈したウィル
ス液を0.1ml接種し、ウィルスを細胞に吸着させるため
に37℃、CO2孵卵機にて60分静置し、0.6%寒天を含んだ
MEM培地5mlを細胞に重層した後、37℃、CO2孵卵機にて
培養した。プラーク数の計算はウィルスの種類によって
1〜3日培養後に行った、インフルエンザウィルス定量
の赤血球疑集素(Hemagglutinin)(以下「HA」とい
う。)の測定は、ウィルス−LBP反応液を2段階希釈
し、その50μlと0.5%ニワトリ赤血球の50μlを96穴
U型マイクロプレートに入れ、混合した後、4℃、60分
の後、最高希釈倍数の凝集によりウィルス数を調べた。
2.結果 (1)高濃度VSVの不活化 VSV約2×106PFU/0.1mlのもの15μlとLBP(0〜250
μg/ml)15μlを37℃、60分保温後、10-2〜10-8まで段
階希釈し、その0.1mlをVero細胞に接種し、4日目にTCI
D50、PFUを測定した結果を第5図に示す。
第5図から、LBPは濃度依存的にVSVを不活化すること
がわかる。
(2)表3に本発明の抗ウィルス剤のVSV及びインフル
エンザウィルスに対する効果を検討した結果を示す。
表3から、LBPはVSV及びインフルエンザウィルスを不
活化することがわかる。
実施例 2 ヒト免疫不全ウィルス(HIV)に対する抗ウィルス作用 1.材料及び方法 (1)ウィルス及び使用細胞 T細胞株で継代培養されているHIV株としてLAV株(大
阪府立公衆衛生研究所)を用い、LAV株に特続感染して
いるTALL−1/LAVあるいはMOLT−4/LAV細胞が培養液中に
産生するウィルスを原液として使用した。
尚、株化されたT細胞系は、成人T細胞白血病(adul
t T cell leukemia,ATL)の原因ウィルスである、HTLV
−1に持続感染しているMT−4細胞の他に、T細胞性の
白血病細胞由来の細胞株であるTALL−1,MOLT−4細胞と
それぞれのHIV持続感染細胞であるTALL−1/HIV,MOLT−4
/HIV及びMOLT−4/HTLV−IIIを用いた。それら細胞は、1
0%の牛胎児血清(FCS)とペニシリン(100μ/ml)とス
レトプトマイシン(100μg/ml)を含むRPMI−1640培養
液(Flow社、英国)を用いて5%の炭酸ガスの存在下37
℃で培養した。
(2)HIV増殖抑制効果 本ペプチドのHIVに対する増殖抑制作用を次の(イ)
原理に基づき(ロ)の方法に従い実施判定した。
(イ)原理 ヒトT細胞白血病の原因ウィルスであるHTLV−1(AT
LV)が持続感染しているT細胞株であるMT−4細胞に、
HIVを感染させると急速にHIVが増殖し、MT−4細胞は細
胞障害の為に5〜6日で死滅することが知られている。
従って、MT−4細胞の細胞障害をマーカーとして薬剤の
抗HIV効果を判定することが出来る。
(ロ)方法 MT−4細胞にHIV(LAV株)を0.001TCID50/cellとなる
ように37℃で1時間感染させた後洗浄し、種々の濃度の
薬剤(調製例2で得られた本発明のポリペプチドをRPMI
−1640培養液に無菌的に溶解準備した)を含むRPMI−16
40メジウム(牛胎児血清を10%含む)に1×105cell/ml
の濃度で浮遊させた。この細胞浮遊液を24穴のカルチャ
ープレートに1ml/ウェル量入れ、37℃、5%CO2存在下
で5日間培養した。またHIV非感染MT−4細胞も同様に
薬剤と共に培養した。培養後、ウィルス増殖による細胞
障害効果(CPE)の観察を行ない、MT−4細胞の生存数
をトリパンブルー染色法によりカウントした。検体のHI
V増殖抑制作用は下の式から算出される細胞障害抑制率
(%)を指標として評価した。
(3)巨細胞形成抑制効果 本ペプチドの巨細胞形成抑制作用を次の(イ)原理に
基づき(ロ)の方法に従い実施し、その抗HIV作用を判
定した。
(イ)原理 MOLT−4細胞とHIVに持続感染しているMOLT−4/HIV細
胞を混合すると1〜2日間で巨細胞が形成される。この
現象は、MOLT−4細胞表面のCD4レセプターとMOLT−4/H
IV細胞表面に発現されているHIVのエンベロープ蛋白で
あるgp120が結合して起こるものと考えられている。こ
の実験では薬剤がHIVとCD4分子の結合(HIVのリンパ球
への吸着)を抑制する効果を見ることができる。
(ロ)方法 MOLT−4細胞とHIVに持続感染しているMOLT−4/HTLV
−III細胞を種々の濃度の薬剤(調製例2で得られた本
発明のポリペプチドをRPMI−1640培養液に無菌的に溶解
準備した)を含むRPM−1640メジウム(牛胎児血清を10
%含む)中で1:1の割合で混合し(細胞濃度は5×105ce
ll/ml)、24穴のカルチャープレートにウェルに1mlづつ
入れ24時間培養した。培養後鏡検にて巨細胞形成の有無
を観察した。
2.結果 (1)本化合物のHIV増殖抑制作用 本化合物の各濃度における細胞障害抑制率を表4に示
す。
表4から判るとおり、本化合物は7.5μg/ml〜15μg/m
l濃度で80%以上の細胞障害抑制率を示し、HIVの増殖を
強く抑制した。
(2)本化合物の巨細胞形成抑制作用 本化合物は7.5μg/ml以上の濃度で巨細胞形成を100%
抑制し、HIVのリンパ球への吸着(結合)を抑制する効
果を持つことが示唆される。
[発明の効果] 本発明によれば、新規なポリペプチド系抗ウィルス剤
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、LBPのSDSポリアクリルアミドゲルの電気泳動
の結果を示す図である。第2図及び第3図は、LPSによ
るC因子の活性化に対するLBPの阻害効果についての試
験結果を示す図である。第4図は、LBPの紫外部吸収ス
ペクトルである。第5図は、LBPによるVSVの不活化を示
す図である。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61K 38/00,38/10 C07K 7/08 CA(STN) REGISTRY(STN) WPIDS(STN)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次式: (式中、Lysはリジンを、Trpはトリプトファンを、Cys
    はシステインを、Pheはフェニルアラニンを、Argはアル
    ギニンを、Valはバリンを、Tyrはチロシンを、Glyはグ
    リシンを、Ileはイソロイシンを表し;Xは水酸基又はア
    ミノ基を表す。) で示されるポリペプチドを有効成分として含有すること
    を特徴とする抗ウィルス剤。
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