JP3169016U - ミシンのルーパ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】下ルーパ糸の下ルーパ糸引出方向及び引出位置を安定化し、ミシンの下ルーパの下ルーパ糸を上ルーパが確実に掬って目飛びの発生を回避して美麗な縫目を形成する。【解決手段】パイプが開口しているルーパ剣先糸出口100の孔101はルーパ糸通しを容易に行なうように下ルーパ8の剣先P2に向かって斜めに形成され、下ルーパ糸T3は縫目形成時において上ルーパ7が下ルーパの下ルーパ糸を掬う際の下ルーパ糸引出方向102でルーパ剣先糸出口から布に延びており、ルーパ剣先糸出口は下ルーパ糸引出方向に穿設されたルーパ剣先糸副出口103を併合させる。【選択図】図5

Description

本考案はミシンのルーパ装置に係わり、特にミシンの下ルーパの下ルーパ糸を上ルーパが確実に掬って目飛びの発生を回避して美麗な縫目を形成するためのミシンのルーパ装置に関する。
従来から、ミシンのルーパ装置を使用するものとして、2本針の針糸、上ルーパのルーパ糸、下ルーパのルーパ糸を絡げて縁かがりを行なう2本針4本糸縁かがりオーバーロックミシンが知られている(特許文献1−特許文献3)。
図6に示すように、このミシンのルーパ装置において、ミシンモータMからタイミングベルトMBを介してはずみ車52とともに回転駆動される駆動軸53には、上ルーパ駆動傾斜カム54が固定され、上ルーパ駆動傾斜カム54には上ルーパ駆動二又55に取り付けられたカムフォロアであるローラ56が係合されている。上ルーパ駆動二又55は上ルーパ駆動軸57にピン58により枢着されている。
上ルーパ駆動軸57には上ルーパ駆動腕58aの一端が固定され、上ルーパ駆動腕58aの他端には上ルーパ取付軸59が枢着されている。上ルーパ取付軸59はフレームに回動可能に装着されたピボット60に摺動可能に軸支されている。上ルーパ取付軸59の上端には上ルーパ50が固定されている。
上ルーパ50は、ルーパ糸通しのためのパイプ61を保持し、ピン63が上ルーパ駆動部51の上ルーパ取付軸59にネジ59aで位置調節自在に連結されている。
上ルーパ50はルーパ糸入口からルーパ剣先糸出口65(図7)までルーパ糸通しのためのパイプ61がルーパ溝66に組み込まれ、パイプ61は上ルーパによって保持されている。
なお、静止された糸案内80と、これに対して揺動するルーパ糸天秤82と、揺動する上ルーパ50のルーパ糸導入口64aとにより上ルーパ糸天秤機能が実行される。
このように構成された上ルーパ50は、駆動軸53の回転に伴って、上ルーパ駆動傾斜カム54、ローラ56、上ルーパ駆動二又55、上ルーパ駆動軸57からなる上ルーパ駆動部51によって針11a、11bに対して楕円運動を行なう。
また、下ルーパ70を駆動するための下ルーパ駆動部71の構成において、駆動軸53には下ルーパ駆動傾斜カム72が固定され、下ルーパ駆動傾斜カム72には下ルーパ駆動二又73に取り付けられたカムフォロアであるローラ74が係合されている。下ルーパ駆動二又73は下ルーパ駆動軸75にピン76により枢着されている。下ルーパ駆動軸75には下ルーパ70が固定されている。
下ルーパ70はルーパ糸入口からルーパ剣先糸出口66a(図7)までルーパ糸通しのためのパイプ76aがルーパ溝76bに組み込まれている。
なお、静止された糸案内81と、これに対して揺動するルーパ糸天秤82と、揺動する下ルーパ70のルーパ糸入口85とにより下ルーパ糸天秤機能が実行される。
このように構成された下ルーパ70は、駆動軸53の回転に伴って、下ルーパ駆動傾斜カム72、ローラ74、下ルーパ駆動二又73、下ルーパ駆動軸75からなる下ルーパ駆動部71によって駆動され、下ルーパ70は針11a、11bに対して上ルーパ50に同期して揺動運動を行なう。
また、図6に示すように、駆動軸53に設けられた針駆動偏心カム84から針11a、11bを担持する針留88の針駆動機構87を駆動するための針駆動ロッド86が設けられている。
ところで、上述したルーパについて、縁かがりミシンのルーパの構造は長い歴史的経過を辿っており、縁かがりミシンの製造各社はルーパ形状及びその作動機構についてそれぞれ独自の形態を鋭意開発して実施している。
図7に、このようなルーパのうち下ルーパ70の形状の一例を示す。
即ち、下ルーパ70はルーパ剣先糸出口66aまで下ルーパ糸T3のルーパ糸通しのためのパイプ76aがルーパ溝76bに組み込まれている(図6)。
したがって、下ルーパ70は下ルーパ糸T3のルーパ糸通しのためのパイプが組み込まれていない下ルーパと対比すれば比較的厚く形成されている。
また、パイプ76aが開口しているルーパ剣先糸出口66aの孔90は下ルーパ糸T3のルーパ糸通しを容易に行なうように下ルーパの剣先P2に向かって斜めに形成されている。
また、ルーパ剣先糸出口66aの孔90は、下ルーパ糸T3のルーパ糸通しのためのパイプ76aの直径を考慮して、ルーパ糸通しのためのパイプが組み込まれていない下ルーパと対比すれば比較的大きな径に穿設されている。
また、ルーパ剣先糸出口66aの孔90の出口側ルーパ剣先部表面91には、ルーパ剣先糸出口66aの孔90から縫製されつつある布に向かう下ルーパ糸T3の下ルーパ糸引出方向92に浅く削られた細い案内誘導路93が形成されている。
また、下ルーパ70には、ルーパ剣先糸出口66aの孔90から下ルーパ糸引出方向92に僅か離間した位置に上ルーパ50の剣先P1が下ルーパ70に擦過することなく相対的に対向して通過できるように、帯状に削られた切欠路94が形成されている。
このようなルーパ装置では、針11a、11bが上死点から降下し最下点より上昇するとき針糸を下ルーパ70の剣先P2で掬い、針糸は下ルーパ70に掛け止られたまま、下ルーパ70が前進しながら上ルーパ50が最下点より上昇して下ルーパ70のパイプ76aから給糸される下ルーパ糸T3を剣先P1で掬い、下ルーパ糸T3が掛け留められた上ルーパ50が上死点に到達した後に後退降下するとき上死点より降下する針11a、11bが上ルーパ50のパイプ61から給糸される上ルーパ糸を掬って布を貫通し、下ルーパ70は後退しながら掛け留めていた針糸が下ルーパ70より抜けて外れた後に、上ルーパ50が降下しながら上ルーパ50に掛け留められた下ルーパ糸T3が抜けて外れることにより縁かがり縫目を形成する(特許文献3、図7)。
この場合、ルーパ剣先糸出口66aの孔90は、下ルーパ糸T3のルーパ糸通しのためのパイプ76aの直径を考慮して、ルーパ糸通しのためのパイプが組み込まれていない下ルーパと対比すれば比較的大きな径に穿設されている事由により、ルーパ剣先糸出口66aの孔90の出口側ルーパ剣先部表面91には、ルーパ剣先糸出口66aの孔90から縫製されつつある布に向かう下ルーパ糸T3の下ルーパ糸引出方向92に浅く削られた案内誘導路93がルーパ剣先糸出口66aの孔90の出口側ルーパ剣先部表面91において形成されているにも拘わらず、下ルーパ糸T3はルーパ剣先糸出口66aの孔90内において、T3で示す位置のみならず、T3’、T3”で示す位置のような部位まで変動して、言わば糸の「踊り現象」を惹起する(図7)。したがって、上ルーパ50の剣先P1が下ルーパ糸T3を掬う経路は一定であるものの、下ルーパ糸T3の下ルーパ糸引出方向92や引出位置が不安定となって、下ルーパの下ルーパ糸を上ルーパの剣先P1が確実に掬うことができず目飛びの発生を齎すという欠点がある。
特許第2865470号公報(=米国特許5327841号公報) 特許第3355214号公報 特許第3877829号公報
このように上述の下ルーパ構造では、下ルーパ糸の引出方向や引出位置が不安定となって下ルーパの下ルーパ糸を上ルーパが確実に掬うことができず目飛びの発生を齎して理想的で美麗な縫目を形成するには不完全なものとなっている。
本考案は、これらの難点を解決するためになされたもので、下ルーパ糸の下ルーパ糸引出方向及び引出位置を安定化し、ミシンの下ルーパの下ルーパ糸を上ルーパが確実に掬って目飛びの発生を回避して美麗な縫目を形成するためのミシンのルーパ装置を提供することを目的とする。
このような目的を達成するため、本考案のミシンのルーパ装置は、針が上死点から降下し最下点より上昇するとき針糸を下ルーパの剣先で掬い、針糸は下ルーパに掛け止められたまま、下ルーパが前進しながら上ルーパが最下点より上昇して下ルーパの下ルーパ糸を掬い、下ルーパ糸が掛け留められた上ルーパが上死点に到達した後に後退降下するとき上死点より降下する針が上ルーパの上ルーパ糸を掬って布を貫通し、下ルーパは後退しながら掛け留めていた針糸が下ルーパより抜けて外れた後に、上ルーパが降下しながら上ルーパに掛け留められた下ルーパ糸が抜けて外れることにより縁かがり縫目を形成するミシンのルーパ装置であって、
下ルーパはルーパ剣先糸出口まで下ルーパ糸のルーパ糸通しのためのパイプがルーパ溝に組み込まれ、
パイプが開口しているルーパ剣先糸出口の孔はルーパ糸通しを容易に行なうように下ルーパの剣先に向かって斜めに形成され、
下ルーパ糸は縫目形成時において上ルーパが下ルーパの下ルーパ糸を掬う際の下ルーパ糸引出方向でルーパ剣先糸出口から布に延びており、
ルーパ剣先糸出口は下ルーパ糸引出方向に穿設されたルーパ剣先糸副出口を併合させるものである。
また、本考案のミシンのルーパ装置において、ルーパ剣先糸出口は円形孔で、ルーパ剣先糸副出口はスルーホール又は溝である。
本考案のミシンのルーパ装置によれば、下ルーパ糸の引出方向及び引出位置を安定化し、ミシンの下ルーパの下ルーパ糸を上ルーパが確実に掬って目飛びの発生を回避して美麗な縫目を形成することができる。
本考案によるルーパ装置を適用した2本針4本糸縁かがりオーバーロックミシンを示す部分斜視図である。 本考案によるルーパ装置を適用したルーパ駆動部を示す斜視図である。 本考案によるルーパ装置の下ルーパを示す斜視図で、(a)はミシンの後方向から見た状態、(b)はミシンの前方向から見た状態を示す。 本考案によるルーパ装置の下ルーパの部分詳細斜視図で、(a)、(b)は1実施例におけるミシンの後方向から見た状態の斜視図、断面図をそれぞれ示し、(c)、(d)は他の実施例におけるミシンの後方向から見た状態の斜視図、断面図をそれぞれ示す。 本考案によるルーパ装置の構造・動作図である。 従来のルーパ装置におけるルーパ駆動部を示す斜視図である。 従来のルーパ装置の動作図である。
以下、本考案のルーパ装置を2本針4本糸縁かがりオーバーロックミシンに適用した好ましい実施の形態例について図面を参照して詳述する。
図1−図2に示すように、オーバーロックミシン1は、ベッドとアームを形成するフレーム2で構成されている。
ミシンモータMはフレーム2に装着され、駆動軸5はフレーム2に沿って水平方向に延びている。駆動軸5は、ミシンモータMによってタイミングベルトMBにより回転駆動される。
オーバーロックミシン1は、駆動軸5と同期して上下運動する針留11に固定され針板3を貫通して上下運動する針11a、11b、これらの針11a、11bを駆動する針駆動機構12、針板3上で布を押える布押え機構19、針板3の下側で針11a、11bの軌跡と交叉するように円弧状の軌跡を描いて往復運動する下ルーパ8、針板3の側方で下ルーパ8の軌跡と交叉するとともに針板3の上側で針11a、11bの軌跡と交叉するように楕円状の軌跡を描いて往復運動する上ルーパ7、布を1目毎に歩進させる布送り機構4で縫目形成装置20を構成している。
上ルーパ7、下ルーパ8はそれぞれルーパ駆動機構10によって駆動される。
縫目形成装置20の針駆動機構12、布送り機構4及びルーパ駆動機構10は駆動軸5によって駆動される。針駆動機構12、布送り機構4の具体的構造及び動作は公知(特許文献1−特許文献3)であるので、その詳細は説明を省略する。
ルーパ駆動機構10は上ルーパ7の上ルーパ駆動部14及び下ルーパ8の下ルーパ駆動部16から構成されている。
上ルーパ7の上ルーパ駆動部14としては、所謂「ピボット・スライド」方式が採用されている。ミシンモータMからタイミングベルトMBを介してはずみ車6とともに回転駆動される駆動軸5には、上ルーパ駆動傾斜カム21が固定され、上ルーパ駆動傾斜カム21には上ルーパ駆動二又22に取り付けられたカムフォロアであるローラ23が係合されている。上ルーパ駆動二又22は上ルーパ駆動軸24にピン25により枢着されている。上ルーパ駆動軸24には上ルーパ駆動腕26の一端が固定され、上ルーパ駆動腕26の他端には上ルーパ取付軸27が枢着されている。上ルーパ取付軸27はフレーム2に回動可能に装着されたピボット28に摺動可能に軸支されている。上ルーパ取付軸27の上端には上ルーパ7が固定されている。
また、駆動軸5に設けられた針駆動偏心カム41から針駆動機構12を駆動するための針駆動ロッド42が設けられている。
上ルーパ7のルーパ取付腕から延びるピンで上ルーパ7は上ルーパ駆動部14の上ルーパ取付軸27上端の取付孔にネジ27aで位置調節自在に固着される。
上ルーパ7は、ルーパ剣先P1を有し、ルーパ糸導入口9bからルーパ剣先糸出口35(図5)までルーパ糸通しのためのパイプ37の一部がルーパ溝36に組み込まれて保持されている。
このように構成された上ルーパ7は、駆動軸5の回転に伴って、上ルーパ駆動傾斜カム21、上ルーパ駆動二又22、ローラ23、上ルーパ駆動軸24、上ルーパ駆動腕26、上ルーパ取付軸27からなる上ルーパ駆動部14によって駆動され、上ルーパ駆動腕26に枢着された上ルーパ取付軸27がピボット28の枢動穴を摺動することによりピボット28を運動基点として上ルーパ7が針11a、11bに対して楕円運動を行なう。
なお、静止された糸案内9aと、これに対して揺動するルーパ糸天秤9と、揺動する上ルーパ7のルーパ糸導入口9bとにより上ルーパ糸T2(図5)の糸引きを含む上ルーパ糸天秤機能が実行される。
一方、下ルーパ8を駆動するための下ルーパ駆動部16の構成において、駆動軸5には下ルーパ駆動傾斜カム43が固定され、下ルーパ駆動傾斜カム43には下ルーパ駆動二又44に取り付けられたカムフォロアであるローラ45が係合されている。下ルーパ駆動二又44は下ルーパ駆動軸46にピン47により枢着されている。下ルーパ駆動軸46には下ルーパ8が固定されている。下ルーパ8は下ルーパ駆動部16の下ルーパ駆動軸46に位置調節自在に連結される。
下ルーパ8は、ルーパ剣先P2を有し、ルーパ糸導入口13bからルーパ剣先糸出口50(図3−図5)までルーパ糸通しのためのパイプ48の一部がルーパ溝8aに組み込まれている。
このように構成された下ルーパ8は、駆動軸5の回転に伴って、下ルーパ駆動傾斜カム43、下ルーパ駆動二又44、ローラ45、下ルーパ駆動軸46からなる下ルーパ駆動部16によって駆動され、下ルーパ8は針11a、11bに対して上ルーパ7に同期して揺動運動を行なう。
なお、静止された糸案内13aと、これに対して揺動するルーパ糸天秤9と、揺動する下ルーパ8のルーパ糸導入口13bとにより下ルーパ糸T3(図5)の糸引きを含む下ルーパ糸天秤機能が実行される。
上ルーパ7のパイプ37及び下ルーパ8のパイプ48にそれぞれルーパ糸を糸通し行なうための具体的構造及び動作は公知(特許文献1、特許文献2)であるので、その詳細は説明を省略する。
図3−図5を参照して、本考案によるミシンのルーパ装置自体について説明すると、上述したように、下ルーパ8はルーパ剣先糸出口100まで下ルーパ糸T3のルーパ糸通しのためのパイプ48がルーパ溝8aに組み込まれている。したがって、下ルーパ8は下ルーパ糸T3のルーパ糸通しのためのパイプ48が組み込まれていない下ルーパと対比すれば比較的厚く形成されている。
また、ルーパ剣先糸出口100の孔101は、下ルーパ糸T3のルーパ糸通しのためのパイプ48の直径を考慮して、ルーパ糸通しのためのパイプ48が組み込まれていない下ルーパと対比すれば比較的大きな径に穿設されている。
パイプ48が開口しているルーパ剣先糸出口100の孔101はルーパ糸通しを容易に行なうように下ルーパの剣先P2に向かって斜めに形成されている。ルーパ剣先糸出口100の孔101が下ルーパの剣先P2に向かって斜めに形成されている理由は、ルーパ糸通し時に、パイプ48中を空気搬送されてきた下ルーパ糸T3がルーパ剣先糸出口100から何等の抵抗を受けずに吹き出されるようにするためである。
本考案のミシンのルーパ装置において、下ルーパ糸T3は縫目形成時において上ルーパ7が下ルーパ8の下ルーパ糸T3を掬う際の下ルーパ糸引出方向102でルーパ剣先糸出口100から布に延びている。下ルーパ糸T3は縫目形成時において上ルーパ7が下ルーパ8の下ルーパ糸T3を掬う際の下ルーパ糸引出方向102は下ルーパ糸T3が直接布に所定テンションで繋がっている方向を意味する。縫目形成時において、一般に、下ルーパ糸T3は直接又は上ルーパ7を介して連続した縫目を形成し縫製するために布に所定テンションで繋がっている。
本考案のミシンのルーパ装置において、ルーパ剣先糸出口100は下ルーパ糸引出方向102に穿設されたルーパ剣先糸副出口103を併合させるものである。ここに、併合とはルーパ剣先糸出口100とルーパ剣先糸副出口103が合わさって1つの出口にすることを意味する。
また、本考案のミシンのルーパ装置において、ルーパ剣先糸出口100は円形孔104に形成され、ルーパ剣先糸副出口100は1実施例(図4(a)−(b))ではスルーホール105に形成され、他の実施例(図4(c)−(d))では溝106に形成される。
また、下ルーパ8には、ルーパ剣先糸出口100の孔101から下ルーパ糸引出方向102に僅か離間した位置に上ルーパ7の剣先P1が下ルーパ8に擦過することなく相対的に対向して通過できるように、帯状に削られた切欠路107が形成されている。
このように構成された本考案のミシンのルーパ装置によれば、針11a、11bが上死点から降下し最下点より上昇するとき針糸を下ルーパ8の剣先P2で掬い、針糸は下ルーパ8に掛け止められたまま、下ルーパ8が前進しながら上ルーパ7が最下点より上昇して下ルーパ8の下ルーパ糸T3を剣先P1で掬い、下ルーパ糸T3が掛け留められた上ルーパ7が上死点に到達した後に後退降下するとき上死点より降下する針11a、11bが上ルーパ7の上ルーパ糸T2を掬って布を貫通し、下ルーパ8は後退しながら掛け留めていた針糸が下ルーパ8より抜けて外れた後に、上ルーパ7が降下しながら上ルーパ7に掛け留められた下ルーパ糸T3が抜けて外れることにより縁かがり縫目を形成する基本的機能を有するものである。
なお、このような縁かがり縫目自体の形成手法は公知である(特許文献3、図19−図22)。
この場合、上述した上ルーパ7がその剣先P1で下ルーパ8の下ルーパ糸T3を掬うステップにおいて、下ルーパ糸T3は、下ルーパ8が前進移動していること及び下ルーパ糸T3が直接布に所定テンションで繋がっていることの事由により、ルーパ剣先糸出口100の孔101からルーパ剣先糸副出口103に強制誘導されて下ルーパ糸引出方向102に延びて布に繋がっている。
したがって、下ルーパ糸T3の下ルーパ糸引出方向102や引出位置が安定化されて、下ルーパ8の下ルーパ糸T3を上ルーパ7の剣先P1が確実に掬うことができ目飛びの発生は完全に回避される。このため、従来のように下ルーパ糸がルーパ剣先糸出口の孔内において、糸の踊り現象を惹起し、下ルーパ糸の下ルーパ糸引出方向や引出位置が不安定となって、下ルーパの下ルーパ糸を上ルーパの剣先が確実に掬うことができず目飛びの発生を齎すという欠点が解消される。
このように構成されたルーパ装置によれば、下ルーパ糸の引出方向及び引出位置を安定化し、ミシンの下ルーパの下ルーパ糸を上ルーパが確実に掬って目飛びの発生を回避して美麗な縫目を形成することができる。
以上の説明において、ルーパ装置は2本針4本糸縁かがりオーバーロックミシンについて記載したが、このルーパ装置は1本針3本糸縁かがりオーバーロックミシンにも等しく適用できるものである。
本考案におけるミシンのルーパ装置は、下ルーパ糸の引出方向及び引出位置を安定化し、ミシンの下ルーパの下ルーパ糸を上ルーパが確実に掬って目飛びの発生を回避して美麗な縫目を形成することができ、このため加圧気体を利用して自動的に糸通しするルーパを必須とする縁かがりミシンに好適に適用可能である。
7・・・上ルーパ
8・・・下ルーパ
8a・・・ルーパ溝
11a、11b・・・針
T2・・・上ルーパ糸
T3・・・下ルーパ糸
P1・・・上ルーパの剣先
P2・・・下ルーパの剣先
48・・・パイプ
100・・・ルーパ剣先糸出口
101・・・ルーパ剣先糸出口の孔
102・・・下ルーパ糸引出方向
103・・・ルーパ剣先糸副出口
104・・・円形孔
105・・・スルーホール
106・・・溝

Claims (2)

  1. 針が上死点から降下し最下点より上昇するとき針糸を下ルーパの剣先で掬い、前記針糸は前記下ルーパに掛け止められたまま、前記下ルーパが前進しながら上ルーパが最下点より上昇して前記下ルーパの下ルーパ糸を掬い、前記下ルーパ糸が掛け留められた前記上ルーパが上死点に到達した後に後退降下するとき上死点より降下する前記針が前記上ルーパの上ルーパ糸を掬って布を貫通し、前記下ルーパは後退しながら掛け留めていた針糸が前記下ルーパより抜けて外れた後に、前記上ルーパが降下しながら前記上ルーパに掛け留められた前記下ルーパ糸が抜けて外れることにより縁かがり縫目を形成するミシンのルーパ装置であって、
    前記下ルーパはルーパ剣先糸出口まで前記下ルーパ糸のルーパ糸通しのためのパイプがルーパ溝に組み込まれ、
    前記パイプが開口している前記ルーパ剣先糸出口の孔は前記ルーパ糸通しを容易に行なうように前記下ルーパの剣先に向かって斜めに形成され、
    前記下ルーパ糸は縫目形成時において前記上ルーパが前記下ルーパの前記下ルーパ糸を掬う際の下ルーパ糸引出方向で前記ルーパ剣先糸出口から前記布に延びており、
    前記ルーパ剣先糸出口は前記下ルーパ糸引出方向に穿設されたルーパ剣先糸副出口を併合させることを特徴とするミシンのルーパ装置。
  2. 前記ルーパ剣先糸出口は円形孔で、前記ルーパ剣先糸副出口はスルーホール又は溝であることを特徴とする請求項1記載のミシンのルーパ装置。
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