JP3168141U - 縁取り用紙、およびそれを利用した縁取りカレンダー - Google Patents

縁取り用紙、およびそれを利用した縁取りカレンダー Download PDF

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Abstract

【課題】低コストで安定的に大量生産可能である上、用紙1枚のものは勿論、複数枚重ねのものであっても、丸めたり広げたりした場合に皺や折り目、破れなどを生じてしまうことがない新たな用紙を利用した縁取カレンダーを提供する。【解決手段】一枚毎の搬送または陳列の際に丸めての筒状取扱いを有利とするような大きさの1枚の紙であって、対向する一対の外周縁か、または外周縁全周かの何れか縁部分に、鋸刃形、波形、連続円弧形、連続台形、箱型形など凹凸形の何れか単独形による連続凹凸パターンとして丸め込み変形助勢用の裁断加工縁2を形成して縁取り用紙1とする。さらに、装飾用となる画像印刷表示部3と、12ヶ月分の暦を表示する暦印刷表示部4とを印刷して縁取りカレンダー11を形成する。【選択図】図1

Description

この考案は、カレンダーなど丸めての取扱いがなされることの多い、比較的大判の印刷用紙に関連するものであり、それらを製造、提供する分野は勿論のこと、その輸送、保管、組み立ておよび設置に必要となる設備、器具類を提供、販売する分野から、それら資材や機械装置、部品類に必要となる素材、例えば、木材、石材、各種繊維類、プラスチック、各種金属材料等を提供する分野、それらに組み込まれる電子部品やそれらを集積した制御関連機器の分野、各種計測器の分野、当該設備、器具を動かす動力機械の分野、そのエネルギーとなる電力やエネルギー源である電気、オイルの分野といった一般的に産業機械と総称されている分野、更には、それら設備、器具類を試験、研究したり、それらの展示、販売、輸出入に係わる分野、将又、それらの使用の結果やそれを造るための設備、器具類の運転に伴って発生するゴミ屑の回収、運搬等に係わる分野、それらゴミ屑を効率的に再利用するリサイクル分野などの外、現時点で想定できない新たな分野までと、関連しない技術分野はない程である。
(着目点)
カレンダー用の紙は、印刷仕上がりの良いコート紙やマット紙または上質紙などが広く使用されているが、こうした紙質は、特に大判のカレンダーなどを製造する場合、折り畳まずに円筒状に丸めて筒状樹脂フィルムに入れて出荷する場合など、筒状に丸める作業中に折り目が付いてしまったり、その折り目から破けてしまったりすることがある外、紙製品では一般的に起こり得ることであるが、縁で手指に切り傷を負ってしまう虞があるなどの課題を抱えながら、未だに有効な解決手段が図られないままに推移してきている。
(従来の技術)
こうした状況を憂慮し、例えば、下記の特許文献1(1)に提案されているものに代表されるように、合成樹脂製袋の熱熔着縁部に凹凸の縁取りを形成し、滑り止めとすると共に、熱熔着縁部に柔軟性を持たせて裂傷を防止可能としたものや、同特許文献1(2)に見られるような、ティッシュペーパーの周縁にエンボス加工による縁取りを形成し、皺や折り目の発生を防止したもの、また、特許文献1(3)に示すもののように、開口縁を波形に形成し、装飾性を高めた紙袋、あるいは、例えば、特許文献1(4)のように、装飾テープで縁取りして中身を見や易くしたクスリカレンダーなどが散見される。
しかし、前者特許文献1(1)に示されているような合成樹脂製袋の縁取りは、袋を把持したときの滑り止めや裂傷の防止を目的とするものであり、熱熔着を行わないカレンダーおよびそれ用の用紙類には、そのまま利用できないとう欠点があり、特許文献1(2)のティッシュペーパーのエンボス加工による縁取りは、紙類の周縁部分の補強に有効ではあるものの、カレンダーの丸め易さを低下させてしまうという弊害を生じるものであり、特許文献1(3)に代表する開口縁を波形に形成した紙袋は、装飾性を高めるものとしては有効ではあっても、そのままカレンダーなどに応用できるものではなく、さらにまた、特許文献1(4)のように装飾テープで縁取りしたクスリカレンダーなどは、縁取りの装飾や補強に有効であるとしても、やはり均質に丸め難くなってしまうという難点を伴うものでしかなかった。
(1)特開2000−177747号公報 (2)特開2001−37666号公報 (3)実用新案登録第3021367号公報 (4)実用新案登録第3068666号公報
(問題意識)
上述してきたとおり、従前までに提案のある適所に縁取りが施された各種紙製品や樹脂フィルム製品などは、何れもカレンダーなどの製造に基本的に不要な熱熔着やエンボス加工、装飾テープの貼着が必要となり、製造コストを高めてしまうばかりでなく、縁取り部分の強度を高めて反って皺や折り目が発生し易いものとなってしまう虞があり、また、複数枚の紙を重ねて束ねたカレンダーは、1枚の場合よりも全体剛性が高くなって筒状に丸めるのが一層困難なものとなってしまうなど、印刷用紙業界や印刷業界にとっては、低コストで安定的に大量生産可能である上、丸めたり広げたりした場合にも皺や折り目が生じることがなく、さらに、でき得るならば、不用意に縁に接してしまった手指などに、不測の裂傷を与える心配の起き得ることもないよう配慮したカレンダーの類いの紙製品を、早期の中に実現すべきものと云える。
(考案の目的)
そこで、この考案は、低コストで安定的に大量生産可能である上、用紙1枚のものは勿論、複数枚重ねのものであっても、丸めたり広げたりした場合に皺や折り目、破れなどを生じてしまうことがない新たな用紙技術の開発はできないものかとの判断から、逸速くその開発、研究に着手し、長期に渡る試行錯誤と幾多の試作、実験とを繰り返してきた結果、今回、遂に新規な構造の縁取り用紙、およびそれを利用した新規な構造の縁取りカレンダーを実現化することに成功したものであり、以下では、図面に示すこの考案を代表する実施例と共に、その構成を詳述することとする。
(考案の構成)
図面に示すこの考案を代表する実施例からも明確に理解されるように、この考案の縁取り用紙は、基本的に次のような構成から成り立っている。
即ち、一枚毎の搬送または陳列の際に丸めての筒状取扱いを有利とするような大きさの1枚の紙であって、対向する一対の外周縁か、または外周縁全周かの何れか縁部分に、鋸刃形、波形、連続円弧形、連続台形、箱型形など凹凸形の何れか単独形による連続凹凸パターンとして丸め込み変形助勢用の裁断加工縁を形成してなるものとした構成を要旨とする縁取り用紙である。
(関連する考案1)
この考案には、上記したとおりの基本的な構成からなる縁取り用紙の外、一枚毎の搬送または陳列の際に丸めての筒状取扱いを有利とするような大きさの1枚の紙であって、対向する一対の外周縁か、または外周縁全周かの何れか縁部分に、鋸刃形、波形、連続円弧形、連続台形、箱型形など凹凸形の何れか単独形による連続凹凸パターンとして丸め込み変形助勢用の裁断加工縁を形成した上、それら裁断加工縁の最も内がわに位置する加工縁部分を連ねる仮想直線箇所を折り目線となるようにして、全ての裁断加工縁を含む縁部分を、表裏面の何れか一方のがわに折り返し、そのまま折り返したがわの面に折畳み状にして接着、一体化し、丸め込み変形助勢用として連続凹凸パターンとした裁断加工縁を何れか一方のがわに隠してしまい、他方のがわからは望めなくするようにしてなるものとした構成からなる縁取り用紙も、上記縁取り用紙に関連するものとして包含される。
(関連する考案2)
さらに、上記した縁取り用紙に関連し、この考案には、それを利用した縁取りカレンダーも包含している。
即ち、一枚毎の搬送または陳列の際に丸めての筒状取扱いを有利とするような大きさの1枚の紙であって、対向する一対の外周縁か、または外周縁全周かの何れか縁部分に、鋸刃形、波形、連続円弧形、連続台形、箱型形など凹凸形の何れか単独形による連続凹凸パターンとして丸め込み変形助勢用の裁断加工縁を形成した縁取り用紙に、12ヶ月分の暦を印刷表示してなるものとした、この考案の基本をなす前記縁取り用紙を利用した縁取りカレンダーである。
この縁取りカレンダーを、表現を変えて示すと、一枚毎の搬送または陳列の際に丸めての筒状取扱いを有利とするような大きさの1枚の紙であって、対向する一対の外周縁か、または外周縁全周かの何れか縁部分に、鋸刃形、波形、連続円弧形、連続台形、箱型形など凹凸形の何れか単独形による連続凹凸パターンとして丸め込み変形助勢用の裁断加工縁を形成した縁取り用紙の複数枚に、夫々1ヶ月ずつ、または1日ずつの暦を印刷表示して、12月または12月末日を後尾とし、1月または1月元日を先頭がわとするよう束ね、先頭がわから1枚ずつ順次、切除可能としてなるものとした、この考案の基本をなす前記縁取り用紙を利用した縁取りカレンダーということができる。
以上のとおり、この考案の縁取り用紙によれば、従前までのものとは違い、上記したとおりの固有の特徴ある構成から、一枚毎の搬送または陳列の際に丸めての筒状取扱いを有利とするような大きさの1枚の紙であって、対向する一対の外周縁か、または外周縁全周かの何れか縁部分に、凹凸形の何れか単独形による連続凹凸パターンとした裁断加工縁を形成してなるものとしてあり、筒状に丸め込む力を、その丸め込み方向に沿う外周縁の一点に集中させることなく、均質に分散可能となり、皺や折り目、それらを基点とするような破れなどの発生を確実に防止することができ、格段に不良率を低減して、一段と高い歩留まりを達成可能とするものになる。
そして、同様の作用効果は、対向する一対の外周縁か、または外周縁全周かの何れか縁部分に、鋸刃形、波形、連続円弧形、連続台形、箱型形など凹凸形の何れか単独形による連続凹凸パターンとして丸め込み変形助勢用の裁断加工縁を形成した上、それら裁断加工縁の最も内がわに位置する加工縁部分を連ねる仮想直線箇所を折り目線となるようにして、全ての裁断加工縁を含む縁部分を、表裏面の何れか一方のがわに折り返し、そのまま折り返したがわの面に折畳み状にして接着、一体化し、丸め込み変形助勢用として連続凹凸パターンとした裁断加工縁を、何れか一方のがわに隠してしまって他方のがわからは望めなくするようにした構成による縁取り用紙でも実現可能であり、用紙の輪郭を、従前までのものと変らず直線状のすっきりした縁取り用紙としなければならない場合に好都合のものとなる。
特に、当該縁取り用紙に12ヶ月分の暦を印刷表示してなるものとした縁取りカレンダーは、円筒状に丸めて筒状の合成樹脂フィルムに挿入したり、粘着テープで留めたりして展開しないよう抑え、そのまま住基などに立てて店頭に陳列できる荷姿で出荷することが多いが、こうした梱包作業中に、筒状に丸めたカレンダーに皺が寄ったり、折り目が生じたり、破けてしまったりするのを確実に防止できるものとなり、生産効率を格段に高めることができるという効果を発揮できる。
加えて、当該縁取り用紙の複数枚に、夫々1ヶ月ずつ、または1日ずつの暦を印刷表示して束ね、先頭がわから1枚ずつ順次、切除可能としてなる縁取りカレンダーは、各縁取り用紙の裁断加工縁が、当該縁取りカレンダー全体の柔軟性を高めて筒状に丸め易くすることができる上、皺や折り目、破け等を格段に確実に防止できるものになるという大きな効果を奏するものとなる。
上記したとおりの構成からなるこの考案の実施に際し、その最良もしくは望ましい形態について説明を加えることにする。
縁取り用紙である1枚の紙は、筒状に丸めて取り扱われるシート状のものということができ、例えば、コート紙やマット紙または上質紙などとすることができる外、それらの用紙類の表面または裏面に樹脂皮膜や金属皮膜などを形成してなるものとすることができる外、合成樹脂フィルムや金属箔などに置き換え可能である。
裁断加工縁は、縁取り用紙を筒状に丸めるときに、同縁取り用紙の外周縁の一部に応力が集中してしまい、そこから皺や折り目、破れなどを発生するのを防止可能とする機能を担うものであり、用紙を丸めていく最中に、その外周縁に受ける力に強弱が出で円滑な丸め込みができなくなってしまうのを防止するよう、1枚の紙の対向する一対の外周縁か、または外周縁全周かの何れか縁部分に、鋸刃形、波形、連続円弧形、連続台形、箱型形など凹凸形の何れか単独形による連続凹凸パターンとして形成し、外周縁に沿って同一形状の凹凸が均等に配列されるよう形成したものとしなければならない。
この裁断加工縁は、そのまま外周縁にそれら連続凹凸パターンが表れるようにしたものとし、従来の直線でしか表れることのない周縁に意匠効果をも付与するようにしたものとして取り扱うようにする外、そのような意匠効果を必要としない場合や、あると不都合を要するような場合の用紙とし、なお且つ、筒状に丸めて取り扱うときには、従来品のように、それらの外周縁に受ける力に強弱が出でしまって円滑な丸め込みをできなくしてしまうことがないようする必要があるときには、周縁に形成したそれら丸め込み変形助勢用の裁断加工縁の最も内がわ(用紙における内がわをいう。この考案における同様の使用例では全てについて適用。)に位置する加工縁部分を連ねる仮想直線箇所を折り目線となるようにして、全ての裁断加工縁を含む縁部分を、表裏面の何れか一方のがわに折り返し、そのまま折り返したがわの面に折畳み状にして接着、一体化しまい、他方がわからは目視できないようにすることによっても、丸め込み変形を助勢する機能は略同じように達成されることとなる。
縁取りカレンダーは、当該縁取り用紙が有している利点をカレンダーに応用したものであり、後述する実施例に示すように、当該縁取り用紙の1枚に12ヶ月分の暦を印刷表示してなるものや、当該縁取り用紙の複数枚に、夫々1ヶ月ずつ、または1日ずつの暦を印刷表示して、12月または12月末日を後尾とし、1月または1月元日を先頭がわとするよう束ね、先頭がわから1枚ずつ順次切除可能としてなるものなどとすることができ、目的・用途や外観形状が類似することとなるポスターや広告紙などにも適用することが可能であることは云うまでもない。
以下では、図面に示すこの考案を代表する実施例と共に、その構造について詳述することとする。
図1ないし9の実施例は、その一事例としてカレンダーに取り入れた場合のものであり、図1の縁取りカレンダーの正面図、図2の波形裁断加工縁を施した縁取りカレンダーの正面図、図3の連続円弧形裁断加工縁を施した縁取りカレンダーの正面図、および、図4の箱型形裁断加工縁を施した縁取りカレンダーの正面図、図6の縁取り用紙の角部所定範囲における丸め込み変形助勢用の裁断加工縁を拡大して示す要部拡大正面図、図7の、同図におけるA〜A断面図、図8の、他の実施例における縁取り用紙の角部所定範囲における丸め込み変形助勢用の裁断加工縁を拡大して示す要部拡大正面図、図9の、同図におけるB〜B断面図における事例は、1枚の縁取り用紙1に、12ヶ月分の暦を印刷表示してなるものとした、この考案の縁取りカレンダー11における代表的な一実施例を示すものである。
図1に示すように、当該縁取りカレンダー11は、A4切(約437×305mm)ないしB2切(約765×515mm)、またはB16切(約450×130mm)ないしB6切(約380×355mm)などの各種用紙サイズの何れかの1枚の光沢紙1の外周縁四辺全周縁部分に、鋸刃形単独形による連続凹凸パターンからなる裁断加工縁2を形成して縁取り用紙1を形成した上、その表面上部に装飾用となる風景画類や各種写真類などの画像印刷表示部3を形成し、同表面下部に12ヶ月分の暦印刷表示部4を形成してなるものとしてある。
裁断加工縁2は、図2に示すように、波形単独形による連続凹凸パターンからなるものとすることができる外、図3に示すように、連続円弧形単独形による連続凹凸パターンからなるものや、図4に示すように、箱型形単独形による連続凹凸パターンからなるものなどとし、図6の拡大正面図、および図7の断面図で明らかにとおり、周縁部分にそのまま連続凹凸パターンが視認できるようにしたものとすることができる外、図8の拡大正面図、および図9の断面図に示してあるような、周縁部分に形成した連続凹凸パターンを、その裁断加工縁の最も内がわに位置する加工縁部分を連ねる仮想直線21箇所を折り目線となるようにして裏がわに折り返し、そのまま裏がわに接着、一体化してしまい、表がわからはそれら連続凹凸パターンが一切視認できず、従前からの用紙、即ち何等の加工など施されている用紙とは察知されないようにしたものとすることもが可能である。
図5の1ヶ月ずつ表示した複数枚を束ねてなる縁取りカレンダーの斜視図に示す事例は、縁取り用紙1の複数枚夫々に1ヶ月ずつの暦を印刷表示して束ねたものとしてなる、この考案の縁取りカレンダー11における代表的な他の一実施例を示すものである。
当該縁取りカレンダー11は、何れかのサイズのマット紙1の複数枚夫々の、各上端縁を除く左右縁よび下端縁の各外周縁三辺周縁部分に、鋸刃形単独形によるものとした連続凹凸パターンからなる裁断加工縁2を形成して縁取り用紙1を形成した上、各表面上部に、月毎に、例えば季節感の異なる風景画や写真などの画像印刷表示部3を形成し、各表面下部に1ヶ月分毎の暦印刷表示部4を夫々形成するようにしてあって、12月を後尾とし、1月を先頭がわとするように、重ねて上端縁を吊り金具5で結合してなるものとしてある。
裁断加工縁2は、前記実施例1と同様に、様々な単独形による連続凹凸パターンのものに変更することができる。
(実施例1の作用・効果)
以上のとおりの構成からなるこの考案の縁取りカレンダー11は、図1ないし図4中に示すように、1枚の縁取り用紙1の外周縁全周に各種単独形による連続凹凸パターンからなる裁断加工縁2を形成してあることから、製造工場などにおける梱包作業で筒状に丸めるときに、外周縁の何処か一点に応力が集中して折れ目や皺などが入ってしまう弊害を防止して均質に分散するものとなるから、それら皺や折り目に起因する破れなどの発生を確実に防止できるものとなり、しかも、何かの拍子に不用意に外周縁に手指が触れたとしても不測の裂傷を来す虞などは一切なくなり、さらに、連続凹凸パターンを施した裁断加工縁2,2,……を、その仮想直線21で裏がわに折り返して接着、一体化したしてしまったものでは、表がわから視認した外観上では、何等従前までのカレンダー外観と変らないものとなっていても、これらの作用効果を略同様のものとして享受することができることになり、格段に効率的な包装作業を実現化することができるという特徴が得られる。
(実施例2の作用・効果)
図5に示すように、1ヶ月分毎の暦印刷表示部4を夫々形成してなる縁取り用紙1の複数枚を束ねてなるこの考案の縁取りカレンダー11は、前記実施例1の作業・効果と同様に、筒状に丸めて包装する作業の効率を格段に高めることができると共に、皺や折り目および破れなどの発生を確実に防止することができる上、先頭がわの1枚ずつを切除して次月の表示を露出させる場合など、縁取り用紙1をめくったり、切除して折り畳んだり、筒状に丸めたりして処理する場合などの取扱い作業性を大いに高めることができ、しかも前記実施例同様に、その際の作業過程においても、手指への裂傷の危険性を確実に防止できるものとなる。
(結 び)
叙述の如く、この考案の縁取り用紙、およびそれを利用した縁取りカレンダーは、その新規な構成によって所期の目的を遍く達成可能とするものであり、しかも、製造も容易であって、従前からの紙製品類や樹脂フィルム製品類などの各種の縁取り技術に比較して製造コストを大幅に削減し、遥かに経済的なものとすることができる上、特に包装工程の作業効率を格段に高めて不良率を大巾に削減し、秀れた生産効率を達成して低廉化することができることから、カレンダーやポスター類などといった大量の用紙類を各々筒状に丸めて梱包、出荷しなければならない印刷業界は固よりのこと、こうした印刷業界に各種用紙類を納入する印刷用紙業界にとって朗報となり、さらに、カレンダーやポスター類を購入、利用する各企業や一般家庭においても安全性や美観上などからも高く評価され、広範に渡って利用、普及していくものになると予想される。
図面は、この考案の縁取り用紙、およびそれを利用した縁取りカレンダーの技術的思想を具現化した代表的な幾つかの実施例を示すものである。
鋸刃形裁断加工縁を施した縁取りカレンダーを示す正面図である。 波形裁断加工縁を施した縁取りカレンダーを示す正面図である。 連続円弧形裁断加工縁を施した縁取りカレンダーを示す正面図である。 箱型形裁断加工縁を施した縁取りカレンダーを示す正面図である。 複数枚を束ねてなる縁取りカレンダーを示す斜視図である。 丸め込み変形助勢用の裁断加工縁を拡大して示す要部拡大正面図である。 同図におけるA〜A断面図である。 他の実施例における縁取り用紙の角部所定範囲における丸め込み変形助勢用の裁断加工縁を拡大してに示す要部拡大正面図である。 同図におけるB〜B断面図である。
1 用紙(縁取り用紙・マット紙など)
11 同 縁取りカレンダー
2 裁断加工縁
21 同 仮想直線
3 画像印刷表示部
4 暦印刷表示部
5 吊り金具

Claims (4)

  1. 一枚毎の搬送または陳列の際に丸めての筒状取扱いを有利とするような大きさの1枚の紙であって、対向する一対の外周縁か、または外周縁全周かの何れか縁部分に亘って、鋸刃形、波形、連続円弧形、連続台形、箱型形など凹凸形の何れか単独形による連続凹凸パターンとして丸め込み変形助勢用の裁断加工縁を形成してなるものとしたことを特徴とする縁取り用紙。
  2. 一枚毎の搬送または陳列の際に丸めての筒状取扱いを有利とするような大きさの1枚の紙であって、対向する一対の外周縁か、または外周縁全周かの何れか縁部分に亘って、鋸刃形、波形、連続円弧形、連続台形、箱型形など凹凸形の何れか単独形による連続凹凸パターンとして丸め込み変形助勢用の裁断加工縁を形成した上、それら裁断加工縁の最も内がわに位置する加工縁部分を連ねる仮想直線箇所を折り目線となるようにして、全ての裁断加工縁を含む縁部分を、表裏面の何れか一方のがわに折り返し、そのまま折り返したがわの面に折畳み状にして接着、一体化し、丸め込み変形助勢用として連続凹凸パターンとした裁断加工縁を何れか一方のがわに隠してしまい、他方のがわからは望めなくするようにしてなるものとした構成からなる縁取り用紙
  3. 一枚毎の搬送または陳列の際に丸めての筒状取扱いを有利とするような大きさの1枚の紙であって、対向する一対の外周縁か、または外周縁全周かの何れか縁部分に亘って、鋸刃形、波形、連続円弧形、連続台形、箱型形など凹凸形の何れか単独形による連続凹凸パターンとして丸め込み変形助勢用の裁断加工縁を形成した縁取り用紙に、12ヶ月分の暦を印刷表示してなるものとした、請求項1また2何れか一記載の縁取り用紙を利用した縁取りカレンダー。
  4. 一枚毎の搬送または陳列の際に丸めての筒状取扱いを有利とするような大きさの1枚の紙であって、対向する一対の外周縁か、または外周縁全周かの何れか縁部分に亘って、鋸刃形、波形、連続円弧形、連続台形、箱型形など凹凸形の何れか単独形による連続凹凸パターンとして丸め込み変形助勢用の裁断加工縁を形成した縁取り用紙の複数枚に、夫々1ヶ月ずつ、または1日ずつの暦を印刷表示して、12月または12月末日を後尾とし、1月または1月元日を先頭がわとするよう束ね、先頭がわから1枚ずつ順次、切除可能としてなるものとした、請求項1また2何れか一記載の縁取り用紙を利用した縁取りカレンダー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016190345A (ja) * 2015-03-31 2016-11-10 東洋アルミエコープロダクツ株式会社 積層体シート

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