JP3624022B2 - 減容化カートン - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、使い終わってから廃棄し易いように容易に解体して減容化ができるカートンに関する。
【0002】
【従来の技術】
底板と前後左右の側板で構成されるトレイ状の収納部に内容物を入れた後に蓋をするタイプのカートンは種々な分野に広く使用されている。内容物によっては内容物保護の観点からしっかりした構造のものが使用され、接着部はグルー、ホットメルト接着剤を用いて強接着される。一方でカートン用板紙も剛性があり、引裂強度の大きなものが使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
強固な包装は中身の商品保護という観点から望ましいことであるが、一旦使い終わったカートンを廃棄しようとすると、カートンが解体しにくいという問題がある。これは、今日の包装廃棄物の容積の減容化という社会的ニーズに反する問題である。
本発明はかかる問題点を鑑みてなされたもので、流通、使用段階では包装体、ディスプレイとして、また場合によっては使用時に商品の所望の量だけを取り出すディスペンサーとして、十分な強度を保持しているが、廃棄する時には、容易に解体して容積の減容化が可能なカートンの提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するためになされた本発明は、四角形状の底板の長手方向に沿った両側縁に対向するように直立する前後側板の両端縁に折線を介して連接された前後フラップを内側に折り返し、最後に前記底板の両側端に折線を介して連接された端面側板を折り返して前記前後フラップと強接着して形成された収納部を有するカートンにおいて、前記前後フラップの前記収納部上側の端縁から前記底板のコーナーを結ぶミシン目を、前記前後フラップと前記端部側板を接着した接着領域と、前記前後フラップと前記前後側板の前記折線との間に設け、前記ミシン目を前記端部側板で隠蔽してなることを特徴とする減容化カートンを要旨とする。
【0005】
【作用】
本発明によれば、使い終わったカートンの両端部を外方向に開くだけで容易にトレイ状の収納部を解体してフラットな状態に減容化することができる。
【0006】
【実施例】
以下図面によって詳細に説明する。
図3は本発明による減容化カートンのトレイ及び実施例のカートン展開図を示すもので、図3(a)は、収納部(以下トレイと称する)そのもののブランク10で、図3(b)、(c)はそれに蓋部Fを連接したカートン実施例である。本発明はトレイの解体が基本になっているので先ず図3(a)について説明する。
カートンのトレイには種々な形態があるが、本発明が対象とするトレイは図3に示すように底板1の長手方向に沿った両側縁に折線a,bを介して前部側板2、後部側板3を連接し、底板1の両端には折線cを介して端部側板4を連接し、さらに前部側板2、後部側板3の両端には折線cを介して折込み用のフラップ5、6を連接したものである。
【0007】
図1は減容化カートンの端部説明図であって、図3(a)で示すブランクが成形された時のトレイ部の端部を示している。図1で示すように、先ず両フラップ5、6が内側に折り返されその上から端部側板4が重なるように折り返され斜線で示す接着領域Hにおいて接着剤を用いて接着される。
図1(b)は両フラップ5’、6’の長さがそれぞれ異なる場合である。この場合はフラップ同志が重なりあって、その上に端部側板4が重なる構成となる。
いずれの場合もフラップ5、6、あるいは5’、6’の上には、トレイ上端縁に始まって底板1の4隅に終わるミシン目7が斜線で示す接着領域Hを通過しないように設けられる。
接着には通常強接着タイプのホットメルト接着剤が使用されるが、接着領域全面に亘って塗布する必要はなく、接着力、材料コスト等を配慮して、両フラップと端部側板を接着する最小限度の面積であればよい。図1(a)の場合は少なくとも左右2か所にスポット的に接着剤を塗布する必要があるが、図1(b)の場合は中央一か所のみスポット的に塗布すればよい。
また、接着剤に代わってホチキス等の治具を用いてもよい。
【0008】
図2は減容化カートンの解体説明図である。以上のような構成をもって成形されたトレイを図2(a)に示すように、両手親指で引っかけて外側に引っ張ると、接合された端部パネル上方端縁には剪断力が作用し脆弱な部分から引裂が起こる。従って図1に示すようにミシン目7を設けておけば、略ミシン目通りに引裂が起きる。なお、このミシン目は図4(a)〜(c)に示すように、種々の形状を持たせることができる。この中では、上方端部から垂直に入る図4(b)に示すようなミシン目がもっとも好ましい。またフラップの上方端部の引裂が始まる位置については、撓みがあり剛性の低い板紙からなる端部中央部を外側に引っ張る場合は、剪断力の作用し易い中央部に近く設ける方がよいが、その位置は接着領域Hの面積との兼ね合いで決める必要がある。また大きなカートンの場合は両側のコーナー同志を引っ張って片側づつ解体してもよい。この場合も指の掛かる位置と折線cの中間にミシン目がくるようにすることが好ましい。ただしミシン目を通して塵埃が入り込むことを配慮すると、あまりにミシン目に近いことは望ましくない。以上のような位置、形状をもって設けられたミシン目7は、端部側板4によって最終的に完全に覆われるので、仕上がりの体裁を損なうことは全くなく、またミシン目から塵埃が入らないように防止される。以上のミシン目によって最後まで引き裂かれた減容化カートンは図2(b)に示すようにフラットな状態に解体される。なお、図2(b)は 図1(a)の解体図である。
【0009】
図3は減容化カートンの代表例のカートンブランク展開図である。
図3(a)は前述のようにトレイ部だけであるが、図(b)、(c)は基本的なトレイ部に蓋部Fを連接してなる減容化カートンのブランク10’、10”を示す。
一般に蓋部にはジッパー等の易開封性を付与する処理が施されており、また接着剤による固定部もあるが、トレイ部に較べると接着面積も少ないので容易に解体できる場合が多い。従ってトレイ部を解体し易くしておけば減容化の目的は略達成することができる。
【0010】
本発明に使用される板紙の坪量は特に制限はないが300〜600g/m2 の範囲のものが好適に使用される。
本発明は引裂性強度が強くまた層間剥離強度の強い板紙でフラップが強粘着される場合に特に効果的である。古紙パルプを漉き合わせたた板紙の中には接着部から容易に層間剥離を起こして、接着部の剥離し易いカートンがあるからである。
本発明による減容化カートンの表面は裏面を除いて殆ど印刷されるが、印刷にはオフセット、グラビア、フレキソ等公知のいかなる印刷方法を用いてもよい。またカラー印刷と同時にカートンの耐水性を高めるために、耐水性の透明ニスでカートンの接着部分等を除いて全面コートしたり、エンボスや箔押等の印刷後加工を施すことは全く自由である。
【0011】
(実施例)
以下実施例に基づいてさらに説明する。
坪量400g/m2 のコートボール「JETスター」(大昭和製紙(株)製)の板紙を用いて、図3(c)に示す構成のラップカートンブランクを作製した。このカートンはロール状のラップフィルムをトレイ部に収納し、その上から天板、前板を前に倒し、この前板と前側の側板同志で接着して封入するタイプのカートンである。
カートントレイの外寸方は長さ315mm,幅47mm,高さ47mmの細長い形状である。
本発明による減容化のためのミシン目加工をフラップ5、6に対してブランク打ち抜き、押し罫加工と同時に行い、ミシン目形状を図4に示す(a)、(b)、(c)の3種とした。
カートン両端部を成形するときに使用する接着剤にはアクリル系の強接着用ホットメルトを使用した。
以上の構成によるカートンブランクを製函して、ミシン目が(a)〜(c)からなる3種の実施例を用意し、これに加えて、ミシン目加工を全く施さないで製函した比較例を加え、男女各5名づつのパネラーによる解体テストを行った。
結果としてミシン目加工を施したカートンは、個人差は多少はあるものの、殆ど全員が図2で示すような方法で容易に瞬間的に解体できたが、比較例の従来のものは、解体が厄介で、指先に力を要し、特に女性パネラーの場合に時間がかかった。またその解体したあとの形状も一定しなかった。
【0012】
【発明の効果】
本発明による減容化カートンによれば、使用時に商品として、十分な強度を保持し、また、ミシン目が端部側板によって最終的に完全に覆われるので、仕上がりの体裁を損なうことは全くなく、ミシン目から塵埃が入らないように防止され、かつ、使用済のカートンを指先で容易にしかも短時間に解体してフラットにすることができ、焼却ゴミとして、あるいは埋め込みゴミとして廃棄する場合の減容化の効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】減容化カートンの端部説明図
【図2】減容化カートンの解体説明図
【図3】減容化カートンの代表例のカートンブランク展開図
【図4】ミシン目のバリエーションを示す平面図
【符号の説明】
1 底板
2 前部側板
3 後部側板
4 端部側板
5、5’ フラップ
6、6’ フラップ
7 ミシン目
10〜10” 実施例カートンブランク
a〜c 折線
F 蓋部
H 接着領域
Claims (1)
- 四角形状の底板の長手方向に沿った両側縁に対向するように直立する前後側板の両端縁に折線を介して連接された前後フラップを内側に折り返し、最後に前記底板の両側端に折線を介して連接された端面側板を折り返して前記前後フラップと強接着して形成された収納部を有するカートンにおいて、
前記前後フラップの前記収納部上側の端縁から前記底板のコーナーを結ぶミシン目を、前記前後フラップと前記端部側板を接着した接着領域と、前記前後フラップと前記前後側板の前記折線との間に設け、前記ミシン目を前記端部側板で隠蔽してなることを特徴とする減容化カートン。
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JPH092456A JPH092456A (ja) | 1997-01-07 |
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1995
- 1995-06-16 JP JP17295195A patent/JP3624022B2/ja not_active Expired - Fee Related
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