JP3161248B2 - Egr装置付内燃機関の空燃比制御装置 - Google Patents

Egr装置付内燃機関の空燃比制御装置

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JP3161248B2 JP25088394A JP25088394A JP3161248B2 JP 3161248 B2 JP3161248 B2 JP 3161248B2 JP 25088394 A JP25088394 A JP 25088394A JP 25088394 A JP25088394 A JP 25088394A JP 3161248 B2 JP3161248 B2 JP 3161248B2
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  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エンジンのNOX
出量を低減するEGR装置付内燃機関の空燃比制御装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エンジンのNOX 排出量を低減する手段
として排気ガスの一部をエンジンの吸気系に再循環する
排気ガス再循環装置(以下、EGR装置という)が公知
である。EGR装置のなかで、気化器のベンチュリ負圧
あるいはスロットル弁近傍のスロットル負圧(吸気負
圧)により、吸気管と排気管とを連結する再循環管路に
設けられた排気制御弁のダイヤフラムを直接作動する背
圧比例型のEGR装置がある。前記排気制御弁のダイヤ
フラムは吸気負圧が作動圧に達しない場合、排気制御弁
が閉じることにより、EGRが切れるため、この状態で
はNOX が大量に排出される。
【0003】この対策のために、空燃比制御装置によ
り、空燃比制御が行われている。ここで空燃比制御につ
いて説明すると、空燃比制御では、機関から排出される
排気ガス中の酸素濃度を酸素センサにより検出する。そ
して、その検出値に基づきコンピュータにより比例補正
及び積分補正を行うことにより空燃比補正値を算出し、
その補正値に基づいて機関に対する燃料供給を補正する
ことにより実際の空燃比を目標空燃比に合致させてい
る。例えば、一般に行われる比例補正(PC)及び積分
補正(IC)の動作を図10にタイムチャートに示す。
すなわち、機関が一定の回転速度及び一定の負荷をもっ
て運転される定常運転状態では、酸素センサの検出値
(OX)が燃料高濃度を示すリッチであるか、或いは燃
料低濃度を示すリーンであるかが判断されたとき、空燃
比補正値(FAF)は所定の比例定数の値(リッチスキ
ップ値RSR及びリーンスキップ値RSL)に基づいて
比例補正(PC)が行われる。その後、検出値(OX)
の判断が反転するまでの間で、空燃比補正値(FAF)
は所定の積分定数の値(傾き)に基づいて積分補正が行
われる。
【0004】そして、前述の背圧比例型のEGR装置付
の内燃機関の場合、EGRが切れた場合、NOX が大量
に排出されるため、リッチスキップRSRをリッチ側に
偏らせるようにリッチスキップかさ上げ制御し、NOX
を低減することが行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来はリッ
チスキップRSRのかさ上げ量を一律としており、NO
X は抑制されるものの、HC,COの排出量が増加する
走行条件がある。例えば、高地走行でスロットル踏み込
み量が大きくなる場合、登り坂走行時、或いは急加速時
の場合である。従って、このような走行条件の場合にも
CO,HCの増加をさせることなく、NOX 対策ができ
る技術が要望されている。
【0006】この発明の目的は上記の問題点を解消する
ためになされたものであって、吸気負圧に応じて内燃機
関の排気通路から吸気通路への再循環排気ガスを制御す
EGR装置付の内燃機関において、NOXが増加する
条件下では、NOXを抑制し、NOXが増加しない条件下
ではリッチ側への空燃比制御を抑制して、CO,HCの
増加を最小限に抑えることができるEGR装置付内燃機
関の空燃比制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに請求項1の発明は、吸気負圧に応じて内燃機関の排
気通路から吸気通路への再循環排気ガスを制御するEG
R装置を備え、内燃機関に供給される空気と燃料の空燃
比をその内燃機関の運転状態に応じた目標空燃比に合致
させるために、燃料供給手段をもって前記内燃機関に供
給すべき燃料量を制御するようにした空燃比制御装置で
あって、外気圧を検出する外気圧検出手段と、前記EG
R装置による排気ガスの還流が行われていないときの
燃比を前記検出される外気圧が低くなるに従い理論空燃
比よりもリッチ側に制御する空燃比制御手段とを設けた
ことを要旨としている。
【0008】請求項2の発明は、請求項1記載のEGR
装置付内燃機関の空燃比制御装置において、内燃機関の
吸気量を検出する吸気量検出手段を設け、前記空燃比制
御手段は、前記空燃比のリッチ側制御を前記検出される
吸気量の増大によっても行うことを要旨としている。
【0009】請求項3の発明は、請求項1又は2記載
EGR装置付内燃機関の空燃比制御装置において、機関
温度を検出する機関温度検出手段と、内燃機関に吸気さ
れる空気の温度を検出する吸気温検出手段とを設け、前
記空燃比制御手段は、前記空燃比のリッチ側制御を機関
温度又は吸気温の増大により行うことを要旨としてい
る。
【0010】
【作用】上記の構成により、請求項1の発明は、外気圧
が低くなるとEGR装置により、再循環排気ガスの切れ
回数が多くなる。一方、外気圧検出手段の検出に基づき
外気圧が低くなるに従って、空燃比制御手段は前記EG
R装置による排気ガスの還流が行われていないときの
燃比を理論空燃比よりもリッチ側に制御する。この結
果、EGR切れに伴うNOX増大を抑制する。
【0011】請求項2の発明では、外気圧が低くなった
場合、空燃比制御手段は、吸気量検出手段の検出に基づ
き空燃比のリッチ側制御を、吸気量の増大に応じて行
う。請求項3の発明は、外気圧が低くなった場合、空燃
比制御手段は、機関温度検出手段と、吸気温検出手段の
検出に基づき空燃比のリッチ側制御を機関温度又は吸気
温の増大に応じて行う。
【0012】
【実施例】以下、本発明における内燃機関の空燃比制御
装置を具体化した一実施例を図1〜図9に従って説明す
る。
【0013】図1はこの実施例の自動車に搭載された内
燃機関の空燃比制御装置を含むガソリンエンジンシステ
ム(1気筒分のみ図示した)を示す概略構成図である。
内燃機関としてのエンジン1のシリンダブロック2に
は、複数のシリンダボア3が形成されている。シリンダ
ブロック2の上側には各シリンダボア3を閉塞するよう
にシリンダヘッド4が組付けられている。各シリンタボ
ア3にはピストン5が上下動可能に設けられている。ピ
ストン5はコンロッド6を介してクランクシャフト1a
に連結されている。そして、ピストン5、シリンダボア
3及びそのボア3の上方を覆うシリンダヘッド4によっ
て囲まれる空間が燃焼室7となっている。
【0014】シリンダヘッド4には、各燃焼室7のそれ
ぞれに対応して点火プラグ8が設けられている。同ヘッ
ド4には、各燃焼室7に連通する吸気ポート9及び排気
ポート10がそれぞれ設けられている。各ポート9,1
0には、吸気通路11及び排気通路12がそれぞれ接続
されている。各ポート9,10には、開閉用の吸気バル
ブ13及び排気バルブ14がそれぞれ設けられている。
各バルブ13,14はカムシャフトを含む動弁装置(図
示しない)によりクランクシャフト1aの回転に連動し
て駆動される。各バルブ13,14の開閉に関するタイ
ミングはクランクシャフト1aの回転に同期する。すな
わち、各バルブ13,14はエンジン1の吸気行程、圧
縮行程、爆発・膨張行程及び排気工程の一連の行程に同
期して、所定のタイミングで開閉される。
【0015】吸気通路11の入口側にはエアクリーナ1
5が設けられている。吸気通路11の途中には、同通路
11を通過する空気の脈動を平滑化するためのサージタ
ンクが設けられている。このサージタンク16の下流側
において、各シリンダボア3に対応する吸気ポート9の
近傍には、燃料供給手段としての燃料噴射用のインジェ
クタ17がそれぞれ設けられ、吸気通路7に燃料が取り
込まれるようになっている。周知のように、このインジ
ェクタ17には、図示しないフューエルタンクから燃料
ポンプの動作により所定圧力の燃料が供給されるように
なっている。そして、そのインジェクタ17から噴射さ
れて吸気通路11に取込まれた燃料と外気との混合気
が、吸気バルブ13の開かれる際に、吸気ポート9を通
じて燃焼室7へ導入される。又、燃焼室7に導入された
混合気が爆発・燃焼されることにより、ピストン5及び
クランクシャフト1a等を介してエンジン1の駆動力が
得られる。さらに、燃焼室7にて燃焼された既燃焼ガス
は、排気バルブ14が開かれる際に、排気ポート10か
ら排気通路12を通じて外部へと排出される。排気通路
12の出口側には、排気を浄化するための三元触媒を内
蔵してなる触媒コンバータ18が設けられている。従っ
て、排気通路12へ排出された燃焼後の排気ガスは触媒
コンバータ18で浄化された後に外部へ排出される。
【0016】サージタンク16の上流側には、アクセル
ペダル(図示しない)の操作に連動して開閉されるスロ
ットルバルブ19が設けられている。そして、このスロ
ットルバルブ19の開度(スロットル開度)が調節され
ることにより、吸気通路11に対する外気の取込み量、
すなわち、吸気量Qが調節される。
【0017】スロットルバルブ19の近傍には、スロッ
トルポジションセンサ31が設けられている。このセン
サ31はスロットル開度TAを検出し、その検出結果に
応じた信号を出力する。このセンサ31には、周知のア
イドルスイッチ(図示しない)が内蔵されている。この
アイドルスイッチはスロットルバルブ19が全閉となっ
たときに「オン」され、それを示すアイドル信号IDL
を出力する。
【0018】エアクリーナ15の近傍には、吸気御検出
手段としての吸気温センサ32が設けられている。この
センサ32は吸気通路11に取り込まれる吸気の温度
(吸気温)THAを検出し、その検出結果に応じた信号
を出力する。さらに、スロットルバルブ19よりも上流
側には、外部からの吸気通路11に取込まれる吸気量Q
を検出する吸気量検出手段としての周知のエアフローメ
ータ33が設けられている。又、サージタンク16に
は、同タンク16に連通して吸入圧力(吸気圧)PMを
検出する吸気圧センサ39が設けられている。
【0019】排気通路11の途中には酸素センサ34が
設けられている。このセンサ34はエンジン1から排出
される排気ガス中の特定成分の濃度としての酸素濃度O
Xを検出し、その検出結果に応じた信号を出力する。こ
の酸素センサ34は、理論空燃比近傍で、出力電圧が急
変する特性を有し、空燃比制御のために使用される。す
なわち、エンジン1に供給される空気と燃料の空燃比を
そのエンジン1の運転状態に応じた目標空燃比に合致さ
せるために、インジェクタ17をもってエンジン1に供
給すべき燃料量が上記センサ34の検出結果に基づいて
制御される。シリンダブロック2には機関温度検出手段
としての水温センサ35が設けられている。このセンサ
35はエンジン1の冷却水の温度(冷却水温)THWを
検出し、その検出結果に応じた信号を出力する。又,こ
の車両には外気圧検出手段としての大気圧センサ36が
設けられている。このセンサ36は外部の大気圧PAを
検出し、その検出結果に応じた信号を出力する。
【0020】次に排気ガス再循環装置(EGR装置)3
0について説明する。吸気通路11と排気通路12との
間には還流管22a,22bが設けられ、当該還流管2
2a,22bにより排気ガス還流路が構成されている。
還流管22aと還流管22bとの間にはEGR弁23が
設けられている。このEGR弁23には図示しないダイ
ヤフラムにて区画されたダイヤフラム室が形成されてい
る。又、EGR弁23の前記ダイヤフラム室はEGRモ
ジュレータ26のダイヤフラム室(図示しない)に対し
て第二の制御管路24bを介して連通されるとともに、
第三の制御管路24cを介してEGR用バキュームスイ
ッチングバルブ(VSV)27に接続されている。前記
EGRモジュレータ26のダイヤフラム室(図示しな
い)は第一の制御管路24aを介して吸気通路11にお
けるスロットルバルブ19の上流近傍に連通されてい
る。さらに、還流管22aはEGRモジュレータ26の
ダイヤフラム室を区画するダイヤフラムに対して還流管
22a内の排気圧が印加されるように接続されている。
【0021】そして、EGR用VSV27は後記ECU
51からの制御信号に基づいて基づいて駆動され、例え
ば、冷間時、アイドル時、高負荷時には弁が開放され
て、大気圧が通ずるように動作するようになっている。
この弁の開放によりEGR弁23のダイヤフラム室が大
気圧となり、EGR弁23の図示しないバネによりEG
R弁23が閉じ、排気ガスの還流が行われない。又、排
気ガスの還流時にはEGR用VSV27は後記ECU5
1からの制御信号に基づいて基づいて駆動されて弁が閉
じ、吸気通路11のスロットルバルブ19の付近の負圧
をEGR弁23のダイヤフラム室に印加するように作動
する。この結果、EGR弁23の弁が開き、排気ガスの
還流が行われる。
【0022】各シリンダボア3に対応する点火プラグ8
には、ディストリビュータ20により、分配された点火
信号が印加される。ディストリビュータ20はイグナイ
タ21から出力される高電圧をクランクシャフト1aの
回転角度、即ちクランク角度に同期して各点火プラグ8
に分配する。各点火プラグ8における点火時期は、イグ
ナイタ21から出力される高電圧の出力タイミングによ
って決定される。そして、イグナイタ21を所定の指令
信号に基づいて制御することにより、点火プラグ8にお
ける点火時期が制御される。即ち、点火時期制御が行わ
れる。
【0023】ディストリビュータ20にはクランクシャ
フト1aの回転に連動して回転されるロータ(図示しな
い)が内蔵されている。デイストリビュータ20には回
転数センサ37と、気筒判別センサ38が設けられてい
る。回転数センサ37はロータの回転からエンジン1の
回転数(エンジン回転数)NEを検出し、その検出結果
に応じた信号を出力する。気筒判別センサ38は同じく
ロータの回転からクランク角度における基準位置を所定
の割合で検出し、その検出結果を示す基準信号を出力す
る。この実施例では、エンジン1の一連の行程な対して
クランクシャフト1aが2回転するものとし、回転数セ
ンサ37では1パルス当たり30°の割合でクランク角
度が検出される。又、気筒判別センサ38では1パルス
当たり360°の割合でクランク角度が検出される。
【0024】この実施例では、電子制御装置(ECU)
51は前記各センサ31〜38において検出される信号
を入力する。このECU51は本発明の空燃比制御手段
を構成している。そしてECU51はこれらの検出信号
に基づき、エンジン1の点火時期制御、燃料噴射量制御
及び空燃比制御等をそれぞれ実行するために、各インジ
ェクタ17及びイグナイタ21等をそれぞれ制御する。
【0025】図2にブロック図で示すようにECU51
は中央処理装置(CPU)52、所定の制御プログラム
等を予め記憶した読出し専用メモリ(ROM)53、C
PU42の演算結果を一時記憶するランダムアクセスメ
モリ(RAM)54、予め記憶されたデータを保存する
バックアップRAM55及びタイマカウンタ56等を備
えている。ECU51はこれら各部と外部入力回路57
及び外部出力回路58等とをバス59によって接続した
理論演算回路として構成されている。
【0026】ROM53には、前述した点火時期制御、
燃料噴射量制御、空燃比制御及びアイドル回転数制御等
に係る所定のプログラム等が予め記憶されている。RA
M54には、CPU52の演算結果等が一時記憶され
る。バックアップRAM55には、予め記憶されたデー
タが保持される。
【0027】外部入力回路56には、前記スロットルセ
ンサ31、吸気温センサ32、エアフローメータ33、
酸素センサ34、水温センサ35、大気圧センサ36、
回転数センサ37、及び気筒判別センサ38がそれぞれ
接続されている。一方、外部出力回路47には、インジ
ェクタ17、イグナイタ21及びEGR用VSV27が
それぞれ接続されている。
【0028】そして、CPU52は外部入力回路56を
介して入力されるエアフローメータ33、各センサ3
1,32,34〜38等からの信号を入力値として読み
込む。この入力値の読み込みの際、外部入力回路56で
は、スロットルセンサ31、エアフローメータ33、水
温センサ35、大気圧センサ36及び酸素センサ34か
らの入力値がアナログ・デジタル変換処理されるように
なっている。又、外部入力回路56では、回転数センサ
37、気筒判別センサ38等からの入力値が波形成形処
理されるようになっている。そして、CPU52はエア
フローメータ33、各センサ14,31,32,34〜
38等から読み込んだ入力値に基づきインジェクタ1
7、イグナイタ21及びEGR用VSV27等を好適に
制御する。
【0029】次に、上記のガソリンエンジンシステムに
おいて、ECU51により実行される各種制御のうち、
燃料噴射量制御を含む空燃比制御の処理内容について図
3〜図9を参照して説明する。
【0030】図3はECU51により実行される「燃料
噴射量算出ルーチン」を示すフローチャートであり、所
定の間隔をもって周期的に実行される。処理がこのルー
チンへ移行すると、先ずステップ100において、各セ
ンサ等32,33,35,36の検出信号に基づき、吸
気量Q、吸気温THA、水温THW及びエンジン回転数
NEの値をそれぞれ読込む。
【0031】続いて、ステップ110において、吸気量
Q及びエンジン回転数NEの値に基づき、基本となる基
本噴射量TAUbを算出する。この基本噴射量TAUb
は所定のマップ(図示しない)を参照して周知の手法に
より算出される。
【0032】次に、ステップ120において、吸気温T
HA及び水温THWの値に基づいて基本噴射量TAUb
を吸気温THA及び水温THWの程度に応じて補正する
ための温度補正値KTHを算出する。この温度補正値K
THは所定のマップ(図示しない)を参照して周知の手
法により算出される。
【0033】次いで、ステップ130において、エンジ
ン1に供給される空燃比A/Fに係る空燃比補正値FA
Fを読み込む。この補正値FAFは後述する「空燃比補
正値算出ルーチン」、又は「第二の空燃比補正値算出ル
ーチン」により算出される。この補正値FAFは、実際
のA/Fを目標空燃比に合致させるべく、基本噴射量T
AUbを補正するためのものである。
【0034】その後、ステップ140において、上記の
各ステップ110〜130で得られた各パラメータTA
Ub,KTH,FAFを乗算することにより、目標噴射
量TAUを算出する。このステップ140では、基本噴
射量TAUbの値を温度補正値KTH及び空燃比補正値
FAFに基づいて補正することにより、エンジン1に供
給されるべき最終的な目標噴射量TAUを算出するので
ある。
【0035】そして、ステップ150において、今回求
められた目標噴射量TAUをRAM54に一旦記憶し、
その後、ECU51は別途の処理ルーチン(図示しな
い)に従って、RAM54より読み出される上記の目標
噴射量TAUの値に基づいて各インジェクタ17を駆動
することにより、各インジェクタ17から吸気ポート9
に対する燃料の噴射を実行する。この燃料噴射の実行に
係る処理内容は一般に周知の技術であり、ここでは説明
を省略する。
【0036】次に後述する「空燃比補正値FAFの算出
ルーチン」において使用されるリッチスキップかさ上げ
量の算出ルーチンについて説明する。図4はECU51
により実行される「リッチスキップ量のかさ上げ算出
(tRSRTHWG算出)ルーチン」を示すフローチャ
ートである。
【0037】本実施例において、この算出ルーチンは下
記の条件が全て備わったときに実行され、ECU51は
XEGROFFフラグを1にセットする。 始動後、所定時間経過所定時間T(例えば、数秒)以
上経過していること。 水温THWが所定温度(例えば53℃)以上であるこ
と。 エンジン回転数NEが所定回転数(例えば、4000
rpm)以下であること アイドル状態でないこと。 (大気圧PA−吸気圧PM)が所定圧力(例えば、数
十mmHg)以下であること。
【0038】なお、上記の全ての条件は、例えば、高地
走行でアクセル踏み込み量が大きくなる場合、登り坂走
行時、或いは急加速時において満足するものである。す
なわち、上記の場合、スロットル開度が大きくなるた
め、吸気圧PMと大気圧PAとの差圧がなくなり、排気
ガスを還流するために開放していたEGR弁23は、図
示しないバネによりEGR弁23が閉じ、排気ガスの還
流が行われくなる。このEGR切れを、ECU51は
上記の条件により検出している。
【0039】前記の条件を満足しているか否かはEC
U51により、図示しないイグニッションスイッチから
のスタータ信号が入力されたときから前記タイマカウン
タ56によりカウントされたカウント値に基づいて判定
する。又、前記及びの条件を満足している否かは、
ECU51により、入力された水温THW及びエンジン
回転数NEに係る信号と、RAM54に記憶された各所
定値とのそれぞれの比較により決定される。前記の条
件は、ECU51にて、アイドル信号IDLが入力され
たか否かにより判定される。又、前記はECU51に
より、入力された大気圧PA及び吸気圧PMに係る信号
に基づいて両者の差が演算され、その差が所定圧力以下
か否かにより判定される。
【0040】さて、この算出ルーチンでは、まず、ステ
ップ201においてそのときに入力されている水温TH
Wから図5に示すマップよりtRSRTHWを算出す
る。なお、水温THWとリッチスキップかさ上げ量
(率)のマップは水温が40℃未満のときは、リッチス
キップかさ上げ率を0%とし、水温が40℃以上になる
と、リッチスキップかさ上げ率が徐々に大きくなり、6
0℃以上のときは1.5%のかさ上げ率となるように設
定されている。すなわち、水温THWが低いときは、燃
焼温度が下がるため、NOX 発生が少ないことから、水
温THWが低いときはリッチスキップRSRのかさ上げ
率は少なくてよいのである。従って、ここでは水温TH
WによるリッチスキップRSRのかさ上げ量(率)を決
定するのである。
【0041】次にステップ202においてそのときに入
力されている吸気温THAから図6に示すマップよりt
RSRTHAGを算出する。なお、吸気温THAとリッ
チスキップかさ上げ率のマップは吸気温THAが0℃未
満のときはリッチスキップかさ上げ率を0%とし、吸気
温THAが0℃以上になると、リッチスキップかさ上げ
率が徐々に大きくなり、30℃以上のときは1.5%の
かさ上げ率となるように設定されている。すなわち、吸
気温THAが低いときは、燃焼温度が下がるため、NO
X 発生が少ないことから、吸気温THAが低いときはリ
ッチスキップRSRのかさ上げ率は少なくてよいのであ
る。従って、ここでは吸気温THAによるリッチスキッ
プRSRのかさ上げ量(率)を決定するのである。
【0042】さらに、ステップ203においてそのとき
に入力されている大気圧PAから図7に示すマップより
tRSRPAGを算出する。なお、大気圧PAとリッチ
スキップかさ上げ率のマップは大気圧PAが800mm
Hg以上であると、リッチスキップRSRのかさ上げ率
は0%ととし、大気圧PAが800mmHg未満になる
と、徐々にリッチスキップかさ上げ率が大きくなり、6
50mmHg以下のときは1.5%のかさ上げ率となる
ように設定されている。すなわち、高地(例えば通常に
おいて大気圧PAが625mmHgとなるような場所)
では、空気が薄いため、スロットル開度が平地(通常に
おいて大気圧PAが760mmHgとなるような場所)
に比較して大きくなり、見掛け上高負荷で走行すること
になる。そのため、EGR切れの回数が多くなり、排気
ガス再循環がなくなって、NOXも増加することになる
が、HC,COはそれ以上に悪化する走行条件となる。
このことから、NOX の悪化代とHC,COの悪化代の
バランスを取るため、大気圧PAでリッチスキップRS
Rのかさ上げ率を可変としているのである。従って、こ
こでは大気圧PAによるリッチスキップRSRのかさ上
げ量(率)を決定するのである。
【0043】さらに、ステップ204において、算出し
た各リッチスキップRSRのかさ上げ率tRSRTH
W、tRSRTHAG、tRSRPAGを比較し、その
うちの最小の値をリッチスキップかさ上げ量tRSRT
HWGとして、RAM54に記憶し、この処理ルーチン
を終了する。
【0044】次に、前述した「燃料噴射量算出ルーチ
ン」において使用される空燃比補正値FAFの算出につ
いて説明する。図8はECU51により実行される「空
燃比補正値算出ルーチン」を示すフローチャートであ
り、所定の間隔をもって周期的に実行される。
【0045】処理がこのルーチンへ移行すると、まず、
ステップ300において、酸素センサ34の検出信号に
基づいて酸素濃度OXの値を読み込む。続いて、ステッ
プ310において、酸素濃度OXの値に基づいて実際の
空燃比A/Fの値が燃料高濃度を示すリッチであるか否
かを判断する。この実施例では、同ステップ310の判
断が所定の遅延時間TDLだけ行われるようになってい
る。ここで、空燃比A/Fの値がリッチでない場合に
は、処理をステップ320に移行する。ステップ320
では、空燃比A/Fの値が前回リーンであったか否かを
判断する。ここで、空燃比A/Fの値が前回リーンでな
い場合には、空燃比A/Fが今回にリッチからリーンに
変わったものとして、ステップ330に移行する。ステ
ップ330においては、XEGROFFフラグが1にセ
ットされていか否かを判断する。
【0046】XEGROFFフラグが1にセットされて
いる場合には、EGRがオフされているものとして、前
回かさ上げしていなければ(ステップ331)次のステ
ップ332に移行してリッチ比例定数(リッチスキップ
量)RSRの補正の算出を行う。すなわち、前回のリッ
チスキップ量RSRに対して前記リッチスキップかさ上
げ量tRSRTHWG算出で求めたリッチスキップかさ
上げ量tRSRTHWGを加算し、その加算結果を新た
なリッチスキップ量RSRとしてRAM54に記憶す
る。続いて、ステップ333においてリッチスキップ量
をもって空燃比FAFに対する比例補正PCを行う。す
なわち、前回の空燃比補正値FAFにリッチスキップR
SRを加算し、その加算結果を新たな空燃比補正値FA
Fとして設定する。又、ステップ331で前回かさ上げ
していると判定すると、ステップ333で前回算出のリ
ッチスキップ量RSRを使用する。そして、その値をR
AM54に一旦記憶する。このリッチスキップ量RSR
は空燃比A/Fがリーンである場合に、その空燃比A/
Fがリッチとなるように補正するための、いわゆる「ス
キップ量」に相当するものであり、図9の時刻t2,t
6,t10において空燃比補正値FAFの波形に示され
ている。その後、処理を一旦終了する。
【0047】一方、ステップ330において、XEGR
OFFフラグが1にセットされていない場合には、EG
Rがオンされているものとして、前回かさ上げしていれ
ば(ステップ334)次のステップ335に移行してリ
ッチ比例定数(リッチスキップ量)RSRの補正の算出
を行う。すなわち、前回のリッチスキップ量RSRに対
して前記リッチスキップかさ上げ量tRSRTHWG算
出で求めたリッチスキップかさ上げ量tRSRTHWG
を減算し、その減算結果を新たなリッチスキップ量RS
RとしてRAM54に記憶する。そして、次のステップ
333に移行する。一方、ステップ334で前回かさ上
げしていないと判定すると、ステップ334で前回算出
のリッチスキップ量RSRを使用すべくステップ334
に移行する。
【0048】又、ステップ320において、空燃比A/
Fが前回リーンある場合には、空燃比A/Fがリーンの
状態を維持しているものとして、ステップ321におい
て、リッチ積分定数KRIをもって空燃比補正値FAF
に対する積分補正値ICを行う。そして、その値をRA
M54に一旦記憶する。ここで、リッチ積分定数KRI
は予め固定値として設定されたものである。このリッチ
積分定数KRIは空燃比A/Fがリーンである場合に、
その空燃比A/Fがリッチとなるように補正するための
ものである。図9の時刻t2〜時刻t4、時刻t6〜時
刻t8の間において空燃比補正値FAFの波形に示され
る。その後、この処理ルーチンを一旦終了する。
【0049】一方、ステップ310において、空燃比A
/Fの値がリッチである場合には、処理をステップ31
1に移行する。ステップ311では、空燃比A/Fの値
が前回リッチであったか否かを判断する。ここで、空燃
比A/Fの値が前回リッチでない場合には、空燃比A/
Fが今回にリーンからリッチへ変わったものとして、ス
テップ340に移行する。ステップ340においては、
XEGROFFフラグが1にセットされているか否かを
判断する。
【0050】XEGROFFフラグが1にセットされて
いる場合には、EGRがオフされているものとして、次
のステップ341に移行してリーン比例定数(リーンス
キップ量)RSLの補正の算出を行う。この実施例では
リーンスキップ量はRSL=(10−RSR)%で算出
されることにより求められる。そして、ここでのリッチ
スキップ量RSRはXEGROFFフラグが1にセット
されている場合に求められたリッチスキップ量(すなわ
ち、ステップ332にて求められたリッチスキップ量)
である。続いて、ステップ342において、リーン比例
定数RSLをもって空燃比補正値FAFに対する比例補
正を行う。すなわち、前回の空燃比補正値FAFからリ
ーン比例定数RSLを減算し、その減算結果を新たな空
燃比補正値FAFとして設定する。そして、その値をR
AM54に一旦記憶する、ここで、リーン比例定数は予
め固定値として設定されたものである。このリーン比例
定数RSLは空燃比A/Fがリッチである場合に、その
空燃比A/Fがリーンとなるように補正するための、い
わゆる「スキップ量」に相当するものであり、図9の時
刻t4,t8において、空燃比補正値FAFの波形に示
されている。
【0051】一方、ステップ340において、XEGR
OFFフラグが1にセットされていない場合には、EG
Rがオンされているものとして、次のステップ343に
移行してリーン比例定数(リーンスキップ量)RSLの
補正の算出を行う。この実施例ではリーンスキップ量は
RSL=(10−RSR)%で算出されることにより求
められる。そして、ここでのリッチスキップ量RSRは
XEGROFFフラグが1にセットされていない場合に
求められたリッチスキップ量(すなわち、ステップ33
5にて求められたリッチスキップ量)である。この後、
ステップ342に移行する。
【0052】又、ステップ311において、空燃比A/
Fが前回リッチである場合には、空燃比A/Fがリッチ
の状態を維持しているものとして、ステップ312にお
いて、リーン積分定数KLIをもって空燃比補正値FA
Fに対する積分補正ICを行う。又、その値をRAM5
4に一旦記憶する。ここで、リーン積分定数KLIは予
め固定値として設定されたものである。このリーン積分
定数KLIは、空燃比A/Fがリッチである場合に、そ
の空燃比A/Fがリーンとなるように補正するためのも
のであり、図9の時刻t4〜時刻t6、時刻t8〜時刻
t10の間において空燃比補正値FAFの波形に示され
る。
【0053】さて、上記のように構成された実施例で
は、XEGROFFフラグが1にセットされたとき、す
なわち、EGRがオフされたときには、機関温度として
の水温THW、吸気温THA及び大気圧PAのそれぞれ
のリッチスキップかさ上げ率(量)tRSRTHW、t
RSRTHAG、tRSRPAGが算出される。そし
て、このうちの最小のリッチスキップかさ上げ率が選ば
れる。
【0054】すなわち、水温THWが低いときは機関燃
焼温度が下がることから、EGR切れの時においてもN
X 発生が少ない。従って、水温が低いときは図5に示
すようにリッチスキップかさ上げ量(率)tRSRTH
Wを小さくし、リッチスキップ量RSRを小さくするこ
とになる。或いは吸気温THAが低いと機関燃焼温度が
下がることから、EGR切れの時においてもNOX 発生
が少ない。従って、図6に示すようにリッチスキップか
さ上げ量(率)tRSRTHAGを小さくし、リッチス
キップ量RSRを小さくすることになる。この場合に
も、リッチスキップ量RSRが小さいため、NOX 排出
量が多くなるが、CO,HCの発生量が少なくなる。
【0055】このように、高地走行状態で、EGRがオ
フ(切れ)のとき、水温THW、吸気温THAのいずれ
かが低いと、リッチスキップ量RSRを小さくするた
め、NOX の排出量は多くなるが、CO,HCの排出を
抑制できる。
【0056】又、高地走行状態(例えば大気圧650m
mHgとなるような場所での走行状態)において、逆に
水温THW、吸気温THAのいずれもが高く(例えば、
水温THWが60℃以上、吸気温THAが30℃以上)
なると、EGR切れの時にはNOX 排出量が多くなる。
しかし、この実施例では、このような状態の時にはリッ
チスキップかさ上げ率が1.5%と大きくなるため、ス
テップ331にて前回のリッチスキップ量RSRに加算
されることにより、空燃比制御においてリッチスキップ
量が大きくなる。このため、EGRがオフされたときに
おいては、空燃比をリッチ側に制御し、NOX の排出量
を抑制できる。
【0057】このように、EGRがオフされたとき、従
来はリッチスキップ量を一定としていたが、この実施例
では、水温THW、吸気温THA及び大気圧PAのそれ
ぞれのリッチスキップかさ上げ率(量)tRSRTH
W、tRSRTHAG、tRSRPAGのうちの最小の
リッチスキップかさ上げ率を選択するようにして可変と
している。従って、EGRがオフされているにもかかわ
らず、NOx の排出量が抑制されるとともに、HC,C
Oの排出量が抑制することが可能となる。
【0058】特に、この実施例では、水温THW、吸気
温THA及び大気圧PAで精密に制御しているため、H
C,COの増加を最小限に抑えることも可能である。な
お、この発明は前記実施例に限定されるものではなく、
下記のように実施してもよい。 (1)前記実施例ではリッチスキップかさ上げ量の算出
ルーチンにおいて、ステップ201乃至ステップ203
にてそれぞれ算出したが、水温THW,吸気温THAの
うちいずれか一つのステップを省略しても良い。そし
て、残りのステップで算出したリッチスキップかさ上げ
量(率)のうち最小のリッチスキップかさ上げ量(率)
をtRSRTHWGとしても良い。 (2)前記実施例では、水温THW,吸気温THAに基
づいてリッチスキップかさ上げ量(率)を算出したが、
その代わりに吸気量Qに基づいてリッチスキップかさ上
げ量(率)を算出してもよい。この場合、ECU51が
参照するマップは吸気量Qの増大にともなってリッチス
キップかさ上げ量(率)を増大するようにするか、ある
いは、所定値a<Q<所定値bの間はリッチスキップか
さ上げ量(率)を増大するようにするとともに吸気量Q
が所定値b以上のとき一定量とする。又、この吸気量Q
に基づくリッチスキップかさ上げ量(率)の算出を前記
実施例のリッチスキップかさ上げ量(率)の算出ルーチ
ンにおいてステップ201乃至203の何れかの間に挿
入してもよい。 (3)前記各実施例ではEGR切れの場合、リッチスキ
ップRSRのかさ上げ制御を行ったが、空燃比補正はリ
ッチ積分定数KRIをリッチ側に制御するように補正し
てもよく、又、リッチスキップRSR及びリッチ積分定
数KRIの両方をリッチ側に補正してもよい。 (4)前記実施例では、酸素センサを使用したが、二酸
化炭素の濃度を特殊なセンサにより検出するようにして
もよい。 (5)前記実施例ではガソリンエンジンに具体化した
が、LPGエンジンやディーゼルエンジンに具体化する
こともできる。
【0059】
【0060】なお、この明細書において、「空燃比」と
は、空気/燃料の重量比を意味し、内燃機関に吸入され
る混合気の空気・燃料の比をいう。理論的に必要な最終
の空気量のときの空燃比を理論空燃比という。この理論
空燃比よりも燃料の薄い場合の空燃比を「リーン」とい
い、濃い場合を「リッチ」という。
【0061】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明に
よれば、NOX が増加する条件下では、NOX を抑制
し、NOX が増加しない条件下ではリッチ側への空燃比
制御を抑制して、CO,HCの増加を最小限に抑えるこ
とができる。
【0062】請求項2の発明では、外気圧が低くなった
場合、空燃比のリッチ側制御を、吸気量の増大にも応じ
て行うことができ、そのことによって、請求項1の発明
と同様な効果を奏する。
【0063】請求項3の発明では、外気圧が低くなった
場合、空燃比のリッチ側制御を機関温度又は吸気温の増
大に応じて行うことができ、請求項1の発明と同様な効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例におけるガソリンエンジンを説明する
概略構成図。
【図2】同じくエンジンECUの電気的構成を示すブロ
ック図。
【図3】ECUにより実行される燃料噴射量算出ルーチ
ンのフローチャート。
【図4】ECUにより実行されるリッチスキップかさ上
げ量算出ルーチンのフローチャート。
【図5】水温とリッチスキップかさ上げ量のマップを説
明する説明図。
【図6】吸気温とリッチスキップかさ上げ量のマップを
説明する説明図。
【図7】大気圧とリッチスキップかさ上げ量のマップを
説明する説明図。
【図8】空燃比補正値算出ルーチンのフローチャート。
【図9】図8のルーチンに係る各種パラメータの変化を
示すタイムチャート。
【図10】従来技術の空燃比補正値とそれに関連するパ
ラメータの変化を示すタイムチャート。
【符号の説明】
1…内燃機関としてのエンジン、7…燃焼室、11…吸
気通路、12…排気通路、17…燃料供給手段としての
インジェクタ17、23…EGR弁、26…EGRモジ
ュレータ、27…EGRVSV、30…EGER装置、
32…吸気温検出手段としての吸気温センサ、33…吸
気量検出手段としてのエアフローメータ、34…酸素セ
ンサ、35…機関温度検出手段としての水温センサ、3
6…外気圧検出手段としての大気圧センサ、39…吸気
圧センサ、51…空燃比制御手段を構成するECU。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F02M 25/07 550 F02M 25/07 550R (56)参考文献 特開 昭58−88430(JP,A) 特開 昭58−88429(JP,A) 特開 昭58−101235(JP,A) 特開 昭63−280828(JP,A) 特開 昭63−118042(JP,A) 特開 平1−224428(JP,A) 特開 平5−296111(JP,A) 特開 平5−180048(JP,A) 特開 平4−234542(JP,A) 特開 平1−203628(JP,A) 特開 平4−171232(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 41/14 310 F02D 41/04 305 F02D 41/02 305

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸気負圧に応じて内燃機関の排気通路か
    ら吸気通路への再循環排気ガスを制御するEGR装置を
    備え、内燃機関に供給される空気と燃料の空燃比をその
    内燃機関の運転状態に応じた目標空燃比に合致させるた
    めに、燃料供給手段をもって前記内燃機関に供給すべき
    燃料量を制御するようにした空燃比制御装置であって、 外気圧を検出する外気圧検出手段と、前記EGR装置による排気ガスの還流が行われていない
    ときの 空燃比を前記検出される外気圧が低くなるに従い
    理論空燃比よりもリッチ側に制御する空燃比制御手段と
    を設けたことを特徴とするEGR装置付内燃機関の空燃
    比制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のEGR装置付内燃機関の
    空燃比制御装置において、内燃機関の吸気量を検出する
    吸気量検出手段を設け、前記空燃比制御手段は、前記
    燃比のリッチ側制御を前記検出される吸気量の増大によ
    っても行うことを特徴とするEGR装置付内燃機関の空
    燃比制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のEGR装置付内燃
    機関の空燃比制御装置において、機関温度を検出する機
    関温度検出手段と、内燃機関に吸気される吸気の温度を
    検出する吸気温検出手段とを設け、前記空燃比制御手段
    は、前記空燃比のリッチ側制御を機関温度又は吸気温の
    増大により行うことを特徴とするEGR装置付内燃機関
    の空燃比制御装置。
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