JP3156836B2 - 指針式表示装置 - Google Patents

指針式表示装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は指針により測定量を
表示する指針式表示装置に係り、より詳細には、電気素
子の取り付け態様を改良した構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の指針式表示装置は、自動
車などの車両において、燃料の残量を表示するフューエ
ルゲージ、ラジエータの冷却水の温度を表示する水温
計、あるいは、バッテリーの電圧値を表示する電圧計な
どに使用されている。そして、上述した複数種の計測値
を対応する複数個の表示機構により表示するメータは、
コンビネーションメータと呼ばれ、広く用いられてい
る。
【0003】このようなコンビネーションメータとして
は、例えば特開平5−319140号公報に記載された
もの(以下第1の従来装置という)があった。この第1
の従来装置は、燃料の残量、車両の走行速度、エンジン
の回転数あるいは冷却水の水温などの各表示項目に対応
した透光性の指標がその前面に形成された文字板と、前
記表示項目毎に設けられた指針と、透光性樹脂材料から
構成された光導板と、信号伝送用の配線パターンが印刷
されたプリント基板と、前記指針を駆動する内機とを有
している。
【0004】そして、前記文字板の背面側には光導板が
配設され、さらにこの光導板の背面側にはプリント基板
が配設されている。これらの文字板、光導板及びプリン
ト基板には、各部材を貫通する孔が形成されており、こ
の孔を介して、背面側より延出された駆動軸が露出して
いる。この駆動軸は内機に設けられており、表示量に応
じた電気信号により回転駆動する。
【0005】前記指針は、文字板の前方側から駆動軸に
取り付けられる。従って、この指針は、内機に供給され
た電気信号により、表示量に応じた角度位置に位置付け
られる。一方、この指針を駆動する内機は、上述したプ
リント基板のさらに背面側に位置し、プリント基板を介
して上述した導光板に固定される。そして、この固定に
より内機とプリント基板との電気的接続状態が形成され
る。
【0006】また、光導板には、照明素子からの照明光
が導入され、この照明光により前記文字板に形成された
指標や、上述した指針が光輝する。そして、光導板に照
明光を導入する照明素子は、モジュール化されており、
先に説明した内機と同様にプリント基板を介して導光板
に固定され、この固定により、照明モジュールとプリン
ト基板との電気的接続状態が形成される。
【0007】このような従来装置は、内機や照明光源
(照明モジュール)をプリント基板を介して光導板に直
接接続するように構成されているので、部品点数の削
減、装置の薄型化などが図れるといった利点を有する。
しかしながら、この第1の従来装置では、前記照明光を
拡散させる部材が比較的厚みの薄い光導板のみであるの
で、この光導板内に導入された光の損失などにより、全
体を明るくかつ均一に照明することが難しいといった問
題点を有していた。
【0008】このような第1の従来技術における問題点
は、例えば実開昭51−11356号のマイクロフィル
ムに記載された装置(以下第2の従来装置という)にて
開示された技術により解決することができる。すなわ
ち、この第2の従来装置は、上述した光導板の背面に接
してこの光導板の背面を覆う第1の反射層を設けるとと
もに光導板の前面に接して抜き文字が形成された第2の
反射層を設けることにより、光導板に導入された照明光
を第1及び第2の反射板にて繰り返し反射させ、照明光
を光導板の全域に行き渡らせるように構成したものであ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した第
1の従来装置における光導板は、部材自体の強度を確保
するため、あるいは他の部材に取り付けるための取付片
が形成されているため、また光輝する指針を備えた表示
装置にあっては指針に照明光を導入するため、その周縁
部や表面に凹凸が形成されている。従って、第1の従来
装置の技術に第2の従来装置の技術を適用する場合、こ
の光導板の凹凸形状を考慮する必要がある。
【0010】この場合、一般的な熱転写により反射層を
形成する方法の適用が難しくなり、塗料の吹き付けとい
った他の方法により上述した反射層を形成する必要があ
る。このように、他の方法を適用した場合には、製造工
程が複雑になると同時に歩留まりが低下し、装置の製造
コストが嵩んでしまうといった問題が生じる。
【0011】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、内機や照明光源をプリント基板を介して
光導板に直接接続する構成を備えた指針式表示装置であ
って指針並びに指標を明るく光輝させることができるよ
うに構成した指針式表示装置を製造するにあたり、その
製造を容易にし、安価に製造することができる構成を備
えた指針式表示装置を提供することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明によりなされた指針式表示装置は、指示情報
に対応した透光性の指標(11a〜11d)が設けられ
た文字板(10)と、前記文字板(10)の前面側に隣
接配置された指針(41b乃至44b)と、前記文字板
(10)の背面側に隣接して配置され、照明光源(5
1、52)からの照明光を前記文字板表面の全域に導く
光導板(20)と、前記光導板(20)の背面に設けら
れ、少なくとも電気信号の伝送用の配線パターンが形成
された配線基板(30)と、前記配線基板(30)から
の信号により動作する電気素子(40、50)とを有
し、前記電気素子(40、50)を前記配線基板(3
0)を介して前記光導板(20)の背面に固定するよう
に構成した指針式表示装置において、前記配線基板(3
0)における前記光導板(20)との対峙面に、印刷形
成された高反射印刷層(30a)である光反射部材(3
0a、70)を設けたことを特徴としている。(請求項
1)
【0013】また、前記光反射部材(30a)が、白色
反射面として構成されていることを特徴としている。
(請求項
【0014】また、前記光反射部材(30a、70)に
対峙する光導板(20)にシボ加工反射領域(20A〜
20D)を設けたことを特徴としている。(請求項
【0015】また、前記文字板(10)を、平板状の透
明材料により形成された導光部材(10a)と、この導
光部材(10a)の前面にその全域を覆うように形成さ
れた光反射層(10c)と、当該光反射層(10c)の
前面に、指標部分(11)が光透過領域として形成され
た光不透過層(10b)とから構成し、前記反射層(1
0c)を、前記文字板(10)の背面側からの照明光に
関し、前記指標部分(11)に向かう照明光については
透過し、他の部分に向かう照明光については、背面側に
反射させるように構成したことを特徴としている。(請
求項
【0016】また、前記光反射層(10c)が、白色系
の透光性材料にて形成された反射層であることを特徴と
している。(請求項
【0017】また、前記文字板(10)と前記光導板
(20)とを所定距離離間して配設し、両者間に空間
(SP)を設けたことを特徴としている。(請求項
【0018】また、前記導光部材(10a)の背面に、
当該導光部材(10a)に接して前記指標部分(11)
に対応した透光窓(10d1 )が形成された第2の光反
射部材(10d)を設けたことを特徴としている。(請
求項
【0019】また、前記配線基板(30)をフレキシブ
ル配線基板で構成したことを特徴としている。(請求項
【0020】また、前記配線基板(30)の背面に、前
記電気素子(40、50)との電気的接続を行うための
基板側接点を設けるとともに前記電気素子(40、5
0)に、当該電気素子(40、50)を配線基板(3
0)の背面側に固定するためのフランジ(42c)をそ
の前方側に延出形成し、前記電気素子(40、50)の
素子側接点を配線基板(30)と前記フランジ(42
c)により挟持するとともに固定手段(42e)にて固
定し、電気素子(40、50)の固定と同時に電気的に
接続するように構成したことを特徴としている。(請求
【0021】上記請求項1の構成において、文字板の背
面には光導板(20)、配線基板(30)及び電気素子
(40、50)が順次配置される。この構成部材の中で
最も背面側に位置する電気素子(40、50)は、配線
基板(30)を介して光導板(20)に取り付けられる
ので、この電気素子(40、50)の取り付けにより、
これらの光導板(20)、配線基板(30)及び電気素
子(40、50)は、互いに積層した状態で固定され
る。
【0022】上記配線基板(30)における前記光導板
(20)との対峙面には、光反射部材(30a、70)
が設けられている。この光反射部材(30a、70)
は、上述した固定状態において、光導板(20)の背面
に隣接した状態に配設され、光導板(20)に導入され
た照明光をその前方に向けて反射する。
【0023】そして、上記配線基板(30)は、平面で
構成されているので、この配線基板(30)に光反射部
材(30a、70)をこの平面上に設ければよく、製造
工程を容易にすることができると同時に歩留まりが向上
し、装置を安価に製造することができる。
【0024】上記請求項1の構成における光反射部材
(30a、70)は、具体的には、配線基板(30)に
印刷形成された高反射印刷層(30a)として構成され
る。このように、光反射部材を高反射印刷層(30a)
として構成することにより、上述した熱転写による層の
形成すなわち光反射部材の形成が可能となり、製造工程
を容易にすること並びに歩留まりを向上させることがで
きる。また、この構成によれば、光反射部材を薄く構成
することができる。
【0025】また、上述した構成における光反射部材
(30a、70)の表面は、具体的には請求項に示す
ように、白色反射面として構成されている。このよう
に、光反射部材の表面すなわち反射面を白色反射面とし
て構成することにより、文字板(10)に設けられた指
標(11a〜11d)は、この光反射部材の表面色の影
響を受けて白色に光輝するので、指標(11a〜11
d)の視認性を向上させることができる。
【0026】また、上述した構成における光反射部材
(30a、70)に対峙する光導板(20)の表面に
は、具体的には請求項に示すように、シボ加工反射領
域が設けられている。このシボ加工反射領域は、入光し
た光を拡散して反射する光拡散面として機能するもので
ある。このように、光導板の表面すなわち反射面にシボ
加工反射領域を設けることにより、光導板内においてそ
の背面側に向かう光の内、このシボ加工反射領域に到達
する光を前方側に拡散状態で反射することができ、文字
板全体を明るくかつ均一に照明することができる。
【0027】また、上記請求項の構成において、文字
板(10)を構成する導光部材(10a)と光不透過部
材(10b)との間には、光反射層(10c)が介在し
ている。この構成における光反射層(10c)は、請求
にて示す白色系の透光性材料などのように、その表
面に到達した照明光に関し、透過並びに反射する反射層
として構成されている。
【0028】従って、この構成によれば、この光反射層
(10c)を介して指標部分(11)に到達した照明光
については、光反射層(10c)の内部を透過して指標
部分(11)に到達し、また指標部分(11)以外の照
明光は、光不透過層(10b)が存在することにより、
この光反射層(10c)にて反射して背面側すなわち上
述した配線基板(30)の光反射部材(30a、70)
に向かって進行する。これにより、指標部分(11)を
光輝させると同時に文字板全体を明るく照明することが
できる。
【0029】また、上記請求項の構成において、前記
文字板(10)と前記光導板(20)とを所定距離離間
して配設し、両者の間に空間(SP)を介在させてい
る。この構成では、空間(SP)の屈折率と文字板(1
0)の導光部材(10a)あるいは光導板(20)の屈
折率とが異なるので、この空間(SP)との境界面にお
いて、照明光は、その進行角度に応じて全反射したり、
隣接する側すなわち空間(SP)側あるいは、導光部材
(10a)や光導板(20)側に進行したりする。
【0030】そして、導光部材(10a)の背面で反射
して空間(SP)内を配線基板(30)側に向けて進行
する光がこの境界面にて反射した場合には、再度導光部
材(10a)の背面側に進行する。この場合、次の反射
までの進行距離が短くなり反射の回数が増加するので、
照明を一層均一化することができる。
【0031】また、上記請求項の構成において、導光
部材(10a)の前面には、上述した光反射層(10
c)が形成されるとともにその背面には、この導光部材
(10a)に接して第2の光反射部材(10d)が設け
られている。さらに、この第2の光反射部材(10d)
には、文字板(10)に形成された指標部分(11)に
対応して透光窓(10d1 )が形成されている。
【0032】この構成では、前記配線基板(30)の光
反射部材(30a、70)から前方側すなわち文字板
(10)側に進行する照明光に関し、指標部分(11)
に向かって進行する照明光については、第2の光反射部
材(10d)に設けられた透光窓(10d1 )を通過し
て指標部分(11)に到達し、その他の照明光について
は、第2の光反射部材(10d)にて反射して配線基板
(30)側に進行する。従って、この構成においては、
指標部分(11)の照明に関与しない照明光について
は、積極的に配線基板(30)側に反射させるように構
成したので、照明効率を一層向上させることができる。
【0033】また、上述した各構成における配線基板
(30)は、具体的には、請求項に示すように、フレ
キシブル配線基板により構成されている。
【0034】そして、このフレキシブル配線基板は、可
撓性を有する薄板部材として構成されているので、上述
した光反射部材(30a、70)に形成を容易にするこ
とができるとともに、光導板(20)に接着する際にお
いてその取り扱いが容易となり、さらに、光導板背面の
凹凸形状、例えば電気素子(40、50)や光導板(2
0)の背面より突出する他の部材による凹凸にも容易に
対応することができる。
【0035】また、上記請求項の構成において、配線
基板(30)の背面には、電気素子(40、50)との
電気的接続を行うための基板側接点が設けられている。
一方、電気素子(40、50)の前方側にはフランジ
(42c)が延出形成されている。そして、電気素子
(40、50)を配線基板(30)の背面に取り付ける
にあたり、フランジ(42c)と基板側接点との間に電
気素子(40、50)の素子側接点を介在させ、フラン
ジ(42c)と配線基板(30)を固定手段(42e)
にて挟持固定する。
【0036】このように、この構成によれば、電気素子
(40、50)の取り付け部としてのフランジ(42
c)と配線基板(30)との間に電気素子(40、5
0)の素子側接点を介在させ、フランジ(42c)と配
線基板(30)とを挟持固定することにより、電気素子
(40、50)と配線基板(30)間の電気的接続状態
が形成されるように構成したので、電気素子(40、5
0)の取り付けと同時に電気的接続を行うことができ
る。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1乃至図3は、本発明が適用さ
れる指針式表示装置(以下、表示装置という)の構成を
説明する図で、図1がこの表示装置の正面図、図2が表
示装置の内部構造を説明する横断面図、図3が同じく縦
断面図である。以下、これらの図面を参照して説明す
る。
【0038】図1に示すように、この表示装置の正面す
なわち前面には、横方向に延長され、上方部(同図にお
ける上方に相当)が外側に湾曲した変形方形状の文字板
10が設けられている。そして、この文字板10は、そ
の周囲を囲繞する見返し板60に収容された状態で固定
されている。この見返し板60の上方部及び下方部に
は、それぞれ一対の取付片60a及び60bが延設され
ている。
【0039】また、この文字板10の前方側には、図3
に示すように、表板61が配設されている。この表板6
1は、見返し板60に取り付けられることにより、この
見返し板60とともに、その内部空間に塵あるいは埃な
どが入らないように封止するとともに外光の反射を防止
する。
【0040】一方、文字板10の前面側の表面には、指
示情報に対応した透光性の指標や各種部材の取り付けを
行う際に使用する孔が形成されている。より詳細には、
この文字板10の表面には、図2に示すように、孔10
1a乃至101dが形成され、また、図1に示すよう
に、各種情報の指示値を示す指標部11と、走行距離に
関する情報を表示する距離情報表示窓12と、ウインカ
情報を表示するウインカ表示窓13と、オートマチック
車のシフトポジション情報を表示するシフトポジション
表示窓14と、ウォーニング情報を表示するウォーニン
グ表示窓15が形成されている。なお、この文字板10
の表面側には、文字板10の地色(例えば黒)とされ、
照明光を透過しない不透過層(後述)が設けられてい
る。
【0041】そして、指標部11は、表示内容の種別に
応じて複数形成されており、この文字板の前面左方よ
り、燃料の残量を示す燃料表示用指標11a、走行速度
を示す速度表示用指標11b、エンジン回転数を示すエ
ンジン回転数表示用指標11c及び冷却水の水温を示す
水温表示用指標11dとして形成されている。なお、上
述したように、これらの各指標11a乃至11dは、透
光性の指標すなわち上記文字板10に設けられた不透過
層における抜き文字として形成されており、背面側から
の照明光により光輝する。
【0042】距離情報表示窓12は、上述した速度表示
用指標11bの下方位置に形成され、例えば、複数桁の
セグメント情報を表示する距離表示機構(図示せず)に
よる距離情報を正面表示する。ウインカ表示窓13は、
この文字板10の幅方向中央の上方位置に形成されてお
り、背面側に配設されたウインカ用バルブ(図示せず)
により、ウインカ操作に応じて点滅表示がなされる。
【0043】シフトポジション表示窓14は、文字板1
0の幅方向中央位置に、この文字板10を縦断するよう
に配設された表示窓群にて構成され、この表示窓群は、
この文字板10の背面側に配設されたシフトポジション
用バルブ群(後述)により、各シフトポジションに対応
して点滅するように構成されている。
【0044】ウォーニング表示窓15は、上述したエン
ジン回転数表示用指標11cの下方位置に形成され、こ
の文字板10の背面側に配設されたウォーニング用バル
ブ(後述)により、異常が発生した場合に点灯するよう
に構成されている。
【0045】次に、この表示装置の内部構造について説
明する。図2及び図3に示すように、上述した文字板1
0の背面には、光導板20が配設されている。この光導
板20は、透光性の樹脂材料、例えばアクリル板やポリ
カーボネイト板などにより形成され、より詳細には、図
4に示すような構成を有している。すなわち、同図に示
すように、この光導板20は上述した文字板10と略同
型状の板状部材として構成され、この光導板20の周縁
部には強度を確保するためのリブ20aが、この光導板
20の平面に対して立設されている。また、この光導板
20の平面には、軸孔21と、照明バルブ孔22a及び
22bと、シフトポジション照明取付部23と、ウォー
ニング照明取付孔24と、距離情報表示部取付孔25
と、後述する表示機構を取り付けるための取付孔26a
乃至26dが設けられている。
【0046】軸孔21は、後述する表示機構の駆動軸が
貫通する孔として形成され、この表示機構による表示内
容の種別に応じて複数設けられている。すなわち、燃料
の残量の表示機構に対応した軸孔21aと、走行速度の
表示機構に対応した軸孔21bと、エンジン回転数の表
示機構に対応した軸孔21cと、冷却水の水温の表示機
構に対応した軸孔21dとが設けられている。
【0047】また、この軸孔21は、光導板20の内部
を進行する照明光をその前方に導き、後述する指針に対
しこの照明光を導入する光伝達部材として機能してい
る。このため、この軸孔21は、光導板20の平面に対
して立設する円筒状部分を有している。
【0048】照明バルブ孔22a及び22bは、この光
導板20の幅方向端部側の上方位置にそれぞれ形成され
ている。より詳細には、同図に示すように、照明バルブ
孔22aは、上述した燃料表示用指標11aと速度表示
用指標11bに対応する指標領域20Aと20Bの中間
であってその上方位置に形成され、照明バルブ孔22b
は、エンジン回転数表示用指標11cと水温表示用指標
11dに対応する指標領域20Cと20Dの中間であっ
てその上方位置に形成されている。
【0049】シフトポジション照明取付部23は、シフ
トポジション照明部(後述)が取り付けられる部分とし
て構成され、光導板20の幅方向中央位置に、この光導
板20を縦断するように設けられている。ウォーニング
照明取付孔24は、ウォーニング照明部(後述)が取り
付けられる部分として構成され、光導板20における指
標領域20C(エンジン回転数表示用指標11cに対
応)の下方位置に設けられている。
【0050】距離情報表示部取付孔25は、距離表示機
構(不図示)の表示を視認するための孔として設けら
れ、光導板20における指標領域20B(速度表示用指
標11bに対応)の下方位置に設けられている。取付孔
26a乃至26dは、後述する表示機構の取付部を構成
するねじ孔として構成されている。
【0051】また、上述した指標領域20A乃至20D
はシボ処理によるシボ加工領域として形成されている。
このシボ処理とは、表面に細かい凹凸の模様を付ける処
理で、例えば皮革表面あるいは繊維目のようなしわ模
様、ランダムな点状の凹凸が形成された砂状模様、複数
の線が交差して形成された格子模様が付けられる。そし
て、このようなシボ加工領域は、到達した光を拡散して
反射する光拡散反射面として機能する。
【0052】従って、光導板20内部における照明光に
関し、上記各領域20A乃至20D上にて反射した照明
光は拡散して上方(表面側)に向けて進行し、この各領
域20A乃至20D以外の領域で反射した照明光につい
ては、遠方に進行する。なお、この指標領域20A乃至
20Dのシボ加工領域に関しては、光を拡散反射する細
かい凹凸形状であれば、上述した形状に限るものではな
い。
【0053】そして、このような構成を有する光導板2
0は、図2に示すように、上述した文字板10の背面に
接触した状態で見返し板60に取り付けられている。ま
た、同図に示すように、この光導板20の背面側には、
この光導板20に接するとともにこの光導板20の全域
を覆うようにプリント配線基板30が配設されている。
このプリント配線基板30は、可撓性を有する薄手の平
面状部材であるフレキシブル配線基板として構成され、
この光導板20の背面に対し、透明な両面テープあるい
は透明な接着剤などにより貼設されている。
【0054】また、このプリント配線基板30における
光導板20との対峙面には、光反射部材としての高反射
印刷層、例えば白色塗料による印刷が施されている。こ
の高反射印刷層は、例えば、ホットスタンプ処理すなわ
ち塗料層の熱転写や、スクリーン印刷により、予めプリ
ント配線基板30に形成されている。そして、上述した
ように、このプリント配線基板30は平面状部材として
構成されているので、この高反射印刷層の形成処理に関
し、高反射印刷層の印刷対象が平面であるので、製造工
程を容易にすることができる。同時に、歩留まりが向上
するので、装置を安価に製造することができる。
【0055】また、上述した文字板10の各指標11a
乃至11dに対応して、表示機構40が配設されてい
る。この表示機構40は、上述した燃料表示用指標11
aに対応する燃料表示機構41と、速度表示用指標11
bに対応する速度表示機構42と、エンジン回転数表示
用指標11cに対応するエンジン回転数表示機構43
と、水温表示用指標11dに対応する水温表示表示機構
44とを有している。これらの各表示機構41乃至44
は、対応する表示情報毎に設けられ、自らに設けられた
指針軸を回転する内機41a乃至44aと、対応する指
標11a乃至11dを指示する(図1参照)指針41b
乃至44bとから構成されている。
【0056】内機41a乃至44aは、上述したプリン
ト配線基板30の背面側に位置し、取付片41c乃至4
4cを介して、光導板20の取付孔26a乃至26dに
ねじ止めされる。そして、この固定と同時に各内機41
a乃至44aとプリント配線基板30との電気的接続が
形成される。この固定状態において、内機41a乃至4
4aに設けられた指針軸は、文字板10、光導板20及
びプリント配線基板30に設けられた孔により文字板1
0の前方か露出した状態となる。
【0057】一方、上記指針41b乃至44bは、同図
並びに図1に示すように、文字板10の前面側近傍位置
に配設されている。そして、この配設状態において、各
指針41b乃至44bは、上述した内機41a乃至44
aの指針軸に取り付けられており、プリント配線基板3
0を介して内機41a乃至44aに供給された電気信号
により、表示量に応じた角度位置に位置付けられる。
【0058】例えば、速度表示機構42については、図
5の要部断面図に示すように、内機42aの前面部(同
図における上方部)には、断面視略L字状に屈曲したフ
ランジ42c及び同じくL字状に屈曲した接続端子42
dが設けられている。そして、フランジ42cにより接
続端子42dを挟み、この状態でフランジ42cを光導
板20に対してねじ42eにより固定することにより、
内機42aの取り付けがなされ、同時に接続端子42d
とプリント配線基板30との電気的接続すなわち内機4
2aとプリント配線基板30との電気的接続がなされ
る。
【0059】このように、この構成によれば、内機42
aの取り付け部としてのフランジ42cとプリント配線
基板30との間に、この内機42aの接点としての接続
端子42dを介在させ、フランジ42cとプリント配線
基板30とをねじ42eにより挟持固定することによ
り、内機42aとプリント配線基板30との電気的接続
状態を形成するように構成したので、この内機42aの
取り付けと、プリント配線基板30に対する電気的接続
とを同時に行うことができる。
【0060】一方、指針42bは、光導板20の軸孔2
1bにより文字板10の前方側より露出した指針軸42
fに対し、その前方側より取り付けられている。このよ
うに取り付けられた指針42bは、文字板10の前面側
に隣接配置され、そして、プリント配線基板30を介し
て内機42aに供給された電気信号、すなわち速度情報
を示す電気信号により回転し、走行速度に応じた角度位
置に位置付けられる。
【0061】また、これらの図に示すように、この表示
装置の内部には、上述した指標11a乃至11d、指針
41b乃至44b、シフトポジション表示窓14及びウ
ォーニング表示窓15を光輝させるための照明機構50
が設けられている。この照明機構50は、指標11a乃
至11d及び指針41b乃至44bを照明するための照
明用バルブ51及び52、シフトポジション表示窓14
を光輝させるシフトポジション照明部54、ウォーニン
グ表示窓15を光輝させるウォーニング照明部55から
構成されている。
【0062】照明用バルブ51及び52は、コネクタケ
ース53内に収容されており、図3に示すように、光導
板20の上方部に設けられており、上述した光導板20
の照明バルブ孔22a及び22b内に挿通される。従っ
て、この取り付け状態において、照明用バルブ51及び
52が点灯すると、照明用バルブ51及び52からの照
明光は照明バルブ孔22a及び22bの端面(円筒面)
より光導板20内に導入され、この光導板20内にて反
射を繰り返し光導板20の全域に広がる。そして、この
ようにして光導板20の全域に広がった照明光により、
文字板10に設けられた透光性の指標部11が光輝す
る。
【0063】また、このコネクタケース53に対応する
部分のプリント配線基板30は、このコネクタケース5
3の背面部に沿って屈曲され、この背面部に接合されて
いる。照明用バルブ51及び52は、これらのプリント
配線基板30及びコネクタケース53を挟持するように
取り付けられており、この取付と同時にプリント配線基
板30との電気的接続状態が形成されるようになってい
る。
【0064】シフトポジション照明部54は、図2に示
すように、シフトポジション用バルブ54aと、ランプ
ケース54bとから構成され、光導板20の背面側であ
って文字板10の幅方向中央位置に、この文字板10を
縦断するように配設される。ウォーニング照明部55も
また、図3に示すように、ウォーニング用バルブ55a
と、ランプケース55bとから構成され、光導板20の
背面側であって文字板10におけるエンジン回転数表示
用指標11cの下方位置に配設される。
【0065】次に、上述した構成を有する表示装置の光
導板20内部における照明光の状態について説明する。
図6は、この光導板20内部における照明光の反射状態
を示す図で、文字板10、光導板20及びプリント配線
基板30の部分拡大断面図である。
【0066】同図に示すように、文字板10は、アクリ
ル板やポリカーボネイト板といった透明の樹脂材料によ
り形成された平板状の導光部材10aと、この導光部材
10aの前面を覆うように形成された光不透過層10b
と、導光部材10aと光不透過層10bの間に形成され
た光反射層10cとから構成されている。この光不透過
層10bは、例えば、上述した指標部11が抜き文字す
なわち非印刷領域とされた黒色塗料による印刷層として
形成され、光反射層10cは、乳白色といった白色系の
透光性材料による印刷層として形成されている。また、
プリント配線基板30に関し、このプリント配線基板3
0における光導板20との対峙面には、上述したよう
に、白色印刷層30aが形成されている。
【0067】この構成において、上述した照明用バルブ
51及び52より光導板20内に導入された照明光Lx
(矢印にて示す)は、この光導板20内における文字板
10(光反射層10c)とプリント配線基板30(白色
印刷層30a)の境界にて反射を繰り返しながら遠方に
向けて進行する。このとき、プリント配線基板30には
白色印刷層30aが形成されているので、光導板20に
おける背面側(プリント配線基板30側)における照明
光Lxの反射率が向上する。
【0068】同様に、文字板10には、光反射層10c
が形成されている。この光反射層10cは、上述したよ
うに乳白色の透光性材料として構成されているので、そ
の表面に到達した照明光に関し、透過並びに反射する反
射層として機能する。従って、この光反射層10cを介
して指標部11に到達した照明光については、光反射層
10cの内部を透過して指標部11に到達し、また指標
部11以外に到達した照明光は、光不透過層10bが存
在することにより、この光反射層10cにて反射して背
面側すなわち上述したプリント配線基板30の白色印刷
層30aに向かって進行する。
【0069】このように、上述した構成によれば、プリ
ント配線基板30に、光導板20の背面側に向かう光L
xを前方側に反射する白色印刷層30aを設けたので、
文字板10の全体領域すなわち指標部11の全域を明る
く照明することができる。また、文字板10の背面に形
成された指標部11を光輝させると同時に文字板全体を
明るく照明することができる。
【0070】ところで、上述した構成における光反射部
材すなわち白色印刷層30aは、プリント配線基板30
の背面側に印刷されたものであり、このプリント配線基
板30と一体的に構成されたものであった。この光反射
部材については、プリント配線基板30と別部材として
構成することも可能である。次に、この光反射部材をプ
リント配線基板30と別部材にして構成した例について
説明する。
【0071】図7は、この光反射部材としての反射シー
トの構成を示す図で、その正面図である。同図に示すよ
うに、この反射シート70は、上述した光導板20と略
同型状のシート状部材として構成されており、その表面
は、白色などの高反射率の色の面とされている。
【0072】そして、この反射シート70には、図4に
て説明した光導板20と同様に、各種電気素子を取り付
けるための孔が形成されている。すなわち、光導板20
における軸孔21に対応する孔71と、同じく照明バル
ブ孔22a及び22bに対応する孔72a及び72b
と、ウォーニング照明取付孔24に対応する孔74と、
距離情報表示部取付孔25に対応する孔75などが設け
られている。
【0073】また、この反射シート70の表面すなわち
上記光導板20との対峙面であって、図1にて説明した
文字板10の指標部11に対応した領域すなわち70A
(燃料表示用指標11a)乃至70D(水温表示用指標
11d)上には、光導板20の指標領域20A乃至20
Dすなわち光拡散作用を有するシボ加工領域が位置付け
られている。
【0074】そして、この反射シート70と上述した光
導板20の指標領域20A乃至20Dとは、互いに協動
し、図8の要部拡大断面図に示すように、指標領域20
Aにて反射した光を拡散して前方である文字板10側に
進行させる。そして、この拡散光は、文字板10の光反
射層10cを介して不透過層10bにより形成された燃
料表示用指標11aに到達する。
【0075】このとき、この燃料表示用指標11aは、
この拡散光により光輝されているので、この燃料表示用
指標11aは均一に光輝する。一方、この指標領域20
A以外の領域で反射された照明光Lxは、反射シート7
0すなわち高反射面により反射され、照明バルブ孔22
a及び22bに対する遠方方向に進行し、この光導板2
0内にて反射を繰り返して、光導板20の全域に広が
る。
【0076】このように、この構成によれば、光導板2
0に設けられた拡散反射領域(指標領域20A乃至20
D)と、この光導板20の背面に設けられた反射シート
70の協動により、文字板10の指標部11に対応する
領域については前方側に拡散状態で反射し、他の領域に
ついては全反射させて光源である照明バルブ孔22a及
び22bから遠方側に進行させている。従って、指標部
11については均一な明るさで照明し、かつ、文字板1
0の全体を明るく照明することができる。
【0077】なお、以上の説明においては、プリント配
線基板30として可撓性を有するフレキシブル配線基板
を例示しているが、可撓性を有さないハードタイプの配
線基板を使用しても構わない。但し、上述したようにフ
レキシブル基板として構成した場合には、光導板20の
背面側の凹凸形状、例えば電気素子や光導板20の背面
より突出する他の部材(例えば、コネクタケース53、
シフトポジション照明部54など)による凹凸にも容易
に対応することができる。
【0078】ところで、以上説明した構成においては、
文字板10と光導板20とが互いに接した状態に配設さ
れていた。この構成においては、装置を薄型に構成でき
る利点を有している。次に、文字板10と光導板20と
が互いに所定距離離間して配設され、両者の間に空間を
設けた構成について説明する。
【0079】図9は、この構成を説明する図で、速度表
示機構42の要部断面図である。同図に示すように、こ
の構成における文字板10、光導板20、プリント配線
基板30及び速度表示機構42(内機42a、指針42
b)は、先に説明した図5の構成とほぼ同様に構成され
ている。
【0080】そして、この構成と上述した図5の構成の
差異は、図10の要部拡大断面図に示すように、文字板
10(導光部材10a)と上述した導光板20の前面と
が距離hだけ離間している点にある。このように、文字
板10と上述した導光板20とが距離hだけ離間してい
ることにより、両者の間には空間SPが介在する。
【0081】この場合、空間SPの屈折率と光導板20
及び導光部材10aの屈折率とが異なるので、空間SP
と光導板20及び導光部材10a境界面ED1乃至ED
4にて、照明光Lxは、同図に矢印で示すように、その
進行角度に応じて全反射したり、隣接する側すなわち空
間SPあるいは光導板20、導光部材10a側に進行し
たり、さらには光導板20及び導光部材10aの内部で
反射を繰り返すなどして様々な反射パターンで進行す
る。
【0082】すなわち、この構成によれば、光反射層1
0cの背面ED1、空間SPと光導板20及び導光部材
10aの境界面ED2及びED3、白色印刷層30aの
表面ED4が、それぞれ照明光Lxの反射面として機能
する。
【0083】そして、図5の構成と比べた場合、境界面
ED2及びED3で反射した場合には、次の反射までの
進行距離が短くなって反射回数が増加し、文字板10の
全域まで照明光Lxを行き渡らせることができる。これ
により、照明の均一化を一層進めることができる。
【0084】上述した図10の構成においては、光反射
層10cの背面や導光部材10aの背面を反射面として
利用した例について説明したが、導光部材10aの背面
に反射層を設けるようにしてもよい。すなわち、図11
に示す構成においては、導光部材10aの背面に、反射
層として機能する第2の白色印刷層10dを設けてい
る。この第2の白色印刷層10dは、プリント配線基板
30に設けられた白色印刷層30aと同様に、導光部材
10aの平面に対してホットスタンプ(熱転写)やスク
リーン印刷などの処理による不透過性の反射部材として
構成されている。
【0085】また、この第2の白色印刷層10dにおけ
る指標部11の対応部については、非印刷領域とされて
窓部10d1 が形成されている。従って、プリント配線
基板30側からの照明光Lxは、窓部10d1 を通過し
て指標部11に到達し、その他の照明光Lxについて
は、この第2の白色印刷層10dによる反射面すなわち
境界ED22にて全て反射し、プリント配線基板30側
に進行する。
【0086】このように、この構成においては、次の反
射までの進行距離を短くすることにより反射の回数を増
加させ、照明を均一化させると同時に、指標部11の照
明に関与しない照明光Lxすなわち第2の白色印刷層1
0dにて反射した照明光Lxについては、積極的にプリ
ント配線基板30側に反射させるように構成したので、
照明効率を一層向上させることができる。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
の効果を奏する。すなわち、平板状の配線基板における
前記光導板との対峙面に光反射部材を設け、この光反射
部材は、光導板に導入された照明光をその前方に向けて
反射させるように構成したので、文字板全体を明るく照
明することができ、かつ、光反射部材の製造工程を容易
にすることができる。これにより、歩留まりが向上し、
装置を安価に製造することができる。
【0088】また、光反射部材を高反射印刷層として構
成することにより、上述した熱転写による層すなわち光
反射部材の形成が可能となり、製造工程を容易にするこ
と並びに歩留まりを向上させることができる。また、光
反射部材を薄く構成することができる。
【0089】また、光反射部材の表面すなわち反射面を
白色反射面として構成することにより、文字板に設けら
れた指標は、この光反射部材の表面色の影響を受けて白
色に光輝するので、指標の視認性を向上させることがで
きる。
【0090】また、光導板の表面に拡散反射領域を設け
たので、光導板の背面側に向かう光を前方側に拡散状態
で反射することができ、文字板全体を明るくかつ均一に
照明することができる。
【0091】また、この光反射層を介して指標部分に到
達した照明光については、光反射層の内部を透過して指
標部分に到達させ、また指標部分以外の照明光は、光不
透過層が存在することにより、この光反射層にて反射し
て背面側すなわち上述した配線基板の光反射層に向かっ
て進行させるように構成したので、指標部分を光輝させ
ると同時に文字板全体を明るく照明することができる。
【0092】また、前記文字板と前記光導板とを所定距
離離間して配設し、両者の間に空間を介在させているの
で、次の反射までの進行距離が短くなり反射の回数が増
加するので、照明を一層均一化することができる。
【0093】また、前記文字板の背面に、指標部分に対
応して透光窓が形成された第2の光反射部材を設け、指
標部分の照明に関与しない照明光については、積極的に
配線基板側に反射させるように構成したので、照明効率
を一層向上させることができる。
【0094】また、配線基板を可撓性を有する薄板部材
であるフレキシブル配線基板により構成したので、光反
射部材に形成を容易にすることができるとともに、光導
板に接着する際においてその取り扱いが容易となる。さ
らに、光導板背面の凹凸形状、例えば電気素子や光導板
の背面より突出する他の部材による凹凸にも容易に対応
することができる。
【0095】また、電気素子の取り付け部としてのフラ
ンジと配線基板との間に電気素子の素子側接点を介在さ
せ、フランジと配線基板とを挟持固定することにより、
電気素子と配線基板間の電気的接続状態が形成されるよ
うに構成したので、電気素子の取り付けと同時に電気的
接続を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】指針式表示装置の正面図である。
【図2】指針式表示装置の内部構造を説明する横断面図
である。
【図3】同じく、指針式表示装置の内部構造を説明する
縦断面図である。
【図4】光導板20の構成を説明する正面図である。
【図5】速度表示機構42(表示機構40)の取付態様
を説明する要部断面図である。
【図6】光導板20内部における照明光の反射状態を示
す部分拡大断面図である。
【図7】反射シート70の構成を説明する正面図であ
る。
【図8】反射シート70を用いた構成における光導板2
0内部の照明光の反射状態を示す部分拡大断面図であ
る。
【図9】文字板10と光導板20との間に空間SPを設
けた構成における速度表示機構42の要部断面図であ
る。
【図10】文字板10と光導板20との間に空間SPを
設けた構成における速度表示機構42の要部拡大断面図
である。
【図11】文字板10の背面に反射層を設けた構成にお
ける速度表示機構42の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
10 文字板 10a 導光部材 10b 光不透過層 10c 光反射層 10d 第2の白色印刷層 11 指標部 20 光導板 20A〜20D 指標領域 22a,22b 照明バルブ孔 30 プリント配線基板 30a 白色印刷層 40 表示機構 50 照明機構 51,52 照明用バルブ 53 コネクタケース 60 見返し板 60a,60b 取付片 70 反射シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−319140(JP,A) 特開 平8−101047(JP,A) 実開 昭56−32877(JP,U) 実開 昭61−60199(JP,U) 実公 昭53−48268(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01D 11/28 G12B 11/02

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 指示情報に対応した透光性の指標が設け
    られた文字板と、前記文字板の前面側に隣接配置された
    指針と、前記文字板の背面側に隣接して配置され、照明
    光源からの照明光を前記文字板表面の全域に導く光導板
    と、前記光導板の背面に設けられ、少なくとも電気信号
    の伝送用の配線パターンが形成された配線基板と、前記
    配線基板からの信号により動作する電気素子とを有し、
    前記電気素子を前記配線基板を介して前記光導板の背面
    に固定するように構成した指針式表示装置において、 前記配線基板における前記光導板との対峙面に、印刷形
    成された高反射印刷層である光反射部材を設けたことを
    特徴とする指針式表示装置。
  2. 【請求項2】 前記光反射部材が、白色反射面として構
    成されていることを特徴とする請求項記載の指針式表
    示装置。
  3. 【請求項3】 前記光反射部材に対峙する光導板にシボ
    加工反射領域を設けたことを特徴とする請求項または
    記載の指針式表示装置。
  4. 【請求項4】 前記文字板を、平板状の透明材料により
    形成された導光部材と、この導光部材の前面にその全域
    を覆うように形成された光反射層と、当該光反射層の前
    面に、指標部分が光透過領域として形成された光不透過
    層とから構成し、 前記光反射層を、前記文字板の背面側からの照明光に関
    し、前記指標部分に向かう照明光については透過し、他
    の部分に向かう照明光については、背面側に反射させる
    ように構成したことを特徴とする請求項1、2または
    記載の指針式表示装置。
  5. 【請求項5】 前記光反射層が、白色系の透光性材料に
    て形成された反射層であることを特徴とする請求項
    載の指針式表示装置。
  6. 【請求項6】 前記文字板と前記光導板とを所定距離離
    間して配設し、両者間に空間を設けたことを特徴とする
    請求項記載の指針式表示装置。
  7. 【請求項7】 前記導光部材の背面に、当該導光部材に
    接して前記指標部分に対応した透光窓が形成された第2
    の光反射部材を設けたことを特徴とする請求項または
    記載の指針式表示装置。
  8. 【請求項8】 前記配線基板をフレキシブル配線基板で
    構成したことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、
    または記載の指針式表示装置。
  9. 【請求項9】 前記配線基板の背面に前記電気素子との
    電気的接続を行うための基板側接点を設けるとともに前
    記電気素子に当該電気素子を配線基板の背面側に固定す
    るためのフランジをその前方側に延出形成し、 前記電気素子の素子側接点を配線基板と前記フランジに
    より挟持するとともに固定手段にて固定し、 電気素子の固定と同時に電気的に接続するように構成し
    たことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7
    または記載の指針式表示装置。
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