JP3132736B2 - 感光性樹脂の製造方法 - Google Patents

感光性樹脂の製造方法

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JP3132736B2
JP3132736B2 JP04234675A JP23467592A JP3132736B2 JP 3132736 B2 JP3132736 B2 JP 3132736B2 JP 04234675 A JP04234675 A JP 04234675A JP 23467592 A JP23467592 A JP 23467592A JP 3132736 B2 JP3132736 B2 JP 3132736B2
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  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高感度の感光性樹脂の
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体素子の表面保護膜、層間絶
縁膜等には、耐熱性が優れ、また卓越した電気絶縁性、
機械強度等を有するポリイミドが用いられているが、ポ
リイミドパターンを作成する繁雑な工程を簡略化する為
にポリイミド自身に感光性を付与する技術が最近注目を
集めている。例えば、下記式
【0003】
【化2】
【0004】で示されるような構造のエステル基で感光
性基を付与したポリイミド前駆体組成物(例えば特公昭
55−41422号公報)等が知られている。これら
は、いずれも適当な有機溶剤に溶解し、ワニス状態で塗
布、乾燥した後、フォトマスクを介して紫外線照射し、
現像、リンス処理して所望のパターンを得、更に加熱処
理することによりポリイミド皮膜としている。感光性を
付与したポリイミドを使用するとパターン作成工程の簡
素化効果があるだけでなく、毒性の強いエッチング液を
使用しなくてすむので安全でかつ公害の点でも優れてお
り、ポリイミドの感光性化は、今後一層重要な技術とな
ることが期待されている。
【0005】エステル基を導入する方法としては、まず
酸二無水物と感光性基を含有するアルコール化合物を反
応させ、更に酸クロライドにしてジアミンと共重合する
方法(特公昭55−41422号公報)が報告されてい
る。またカルボジイミド類を縮合剤とする方法(特開昭
60−228537号公報)も知られている。このカル
ボジイミド類を用いて合成した樹脂は、含塩素量が数p
pm以下と少ないという利点を有するが、以下のような
問題点を残している。
【0006】一般にカルボジイミド類はアミノ酸からペ
プチドを合成する際に用いられる縮合剤である。カルボ
ン酸に対する反応性が良く、また副生成物のウレアにつ
いても濾過で簡単に取り除けるという利点がある。しか
し、強力な脱水作用があるがゆえにカルボジイミドの蒸
気あるいは液体が皮膚に付着すると激しい炎症を起す。
また常温では塊状であるため使用に際し細かく砕くかあ
るいは溶解して使用しなければならず非常に危険であ
る。また別の問題としては、カルボジイミド類を用いて
合成した樹脂は分子量が小さいため、感光性樹脂に用い
た場合、感度が上らないという欠点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的はイオン
性不純物を含まない高感度な感光性樹脂を極めて安全な
方法で製造する方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】テトラカルボン酸二無水
物と式(1)で示されるアクリル基又はメタクリルを有
するアルコール化合物からなるジエステル−ビス−カル
ボン酸とジアミンとの縮合剤としてカルボニルジイミダ
ゾール類を用いる感光性樹脂の製造方法である。
【0009】
【化3】
【0010】
【作用】本発明におけるカルボニルジイミダゾール類は
ペプチド合成に用いられる脱水縮合剤である。その反応
はホスゲンあるいは塩化チオニルと同じように行うこと
できる。ホスゲンあるいは塩化チオニルはカルボン酸と
反応し、酸クロライドを形成するが、本発明のカルボニ
ルジイミダゾール類もカルボン酸と同様に反応し、カル
ボン酸イミダゾール化合物中間体を作る。次にアミノ基
あるいは水酸基と反応し、それぞれアミド結合あるいは
エステル結合を形成する。このカルボニルジイミダゾー
ル類とカルボン酸からなる中間体のカルボン酸イミダゾ
ール化合物は、酸クロライドより反応性はやや劣るが、
カルボジイミド類と比べると非常に優れている。その取
り扱いは、カルボジイミド類と比べると非常に安全で、
また副生成物であるイミダゾール類はホスゲンや塩化チ
オニルから発生する塩酸などと違って毒性が低いという
利点がある。
【0011】本発明は従来、ペプチド合成用の試薬であ
るカルボニルジイミダゾール類を、テトラカルボン酸二
無水物と式(1)で示されるアクリル基又はメタクリル
基を有するアルコール化合物からなるジエステル−ビス
−カルボン酸と、ジアミンとからなる感光性樹脂を得る
際に用いるのであるが、カルボジイミド類を用いて合成
する方法(特開昭60−228537号公報)より非常
に高分子量な樹脂を得られるという特徴を有する。その
結果、本発明の感光性樹脂は高感度になる。その理由は
次のように考えられる。即ちカルボジイミド類を用いた
場合、まずカルボン酸と反応してO−アシルイソ尿素が
生成し、更にもう1分子のカルボン酸と反応して対称無
水物となり、この無水物がアミンと反応してアミド結合
を形成する。しかしこの反応において、反応系中に塩基
性の強いアミンが存在すると、副反応としてO−アシル
イソ尿素が転位して反応性のないアシル尿素が副生す
る。従ってこの場合、後で加えたアミン自身が副反応の
原因となり、アシル尿素ができ、末端反応は停止してし
まい、高分子量化は非常に困難となる。しかしながら、
本発明のカルボニルジイミダゾール類を用いて反応した
場合、カルボジイミド類のような副反応はなく、その結
果高分子量の樹脂が得られる。
【0012】本発明において用いることができるカルボ
ニルジイミダゾール類としては
【0013】
【化4】
【0014】等が上げられるが、これらに限定されるも
のではない。
【0015】次に本発明の具体的な製造方法について述
べる。テトラカルボン酸二無水物と式(1)で示される
アクリル基又はメタクリル基を有するアルコール化合物
を非プロトン性極性溶媒に懸濁する。その後ピリジンを
加え、室温で10時間反応させる。次に非プロトン性極
性溶媒に溶解したカルボニルジイミダゾールを約30分
かけて滴下した後、ジアミンを加え室温で5時間反応を
行う。反応混合物を水やメタノールあるいはエタノール
等の貧溶媒に滴下し、生成物を析出させ、濾別し乾燥し
て、感光性樹脂を得る。
【0016】本発明において用いられるテトラカルボン
酸二無水物は、芳香族テトラカルボン酸二無水物又はそ
の誘導体が主に使用される。例えば、ピロメリット酸二
無水物、ベンゼン−1,2,3,4−テトラカルボン酸
二無水物、3,3',4,4'−ベンゾフェノンテトラカル
ボン酸二無水物、2,2',3,3'−ベンゾフェノンテト
ラカルボン酸二無水物、2,3,3',4'−ベンゾフェノ
ンテトラカルボン酸二無水物、ナフタレン−2,3,
6,7−テトラカルボン酸二無水物、ナフタレン−1,
2,5,6−テトラカルボン酸二無水物、ナフタレン−
1,2,4,5−テトラカルボン酸二無水物、ナフタレ
ン−1,4,5,8−テトラカルボン酸二無水物、ナフ
タレン−1,2,6,7−テトラカルボン酸二無水物、
4,8−ジメチル−1,2,3,5,6,7−ヘキサヒ
ドロナフタレン−1,2,5,6−テトラカルボン酸二
無水物、4,8−ジメチル−1,2,3,5,6,7−
ヘキサヒドロナフタレン−2,3,6,7−テトラカル
ボン酸二無水物、2,6−ジクロロナフタレン−1,
4,5,8−テトラカルボン酸二無水物、2,7−ジク
ロロナフタレン−1,4,5,8−テトラカルボン酸二
無水物、2,3,6,7−テトラクロロナフタレン−
1,4,5,8−テトラカルボン酸二無水物、1,4,
5,8−テトラクロロナフタレン−2,3,6,7−テ
トラカルボン酸二無水物、3,3',4,4'−ジフェニル
テトラカルボン酸二無水物、2,2',3,3'−ジフェニ
ルテトラカルボン酸二無水物、2,3,3',4'−ジフェ
ニルテトラカルボン酸二無水物、3,3",4,4"−p−
テルフェニルテトラカルボン酸二無水物、2,2",3,
3"−p−テルフェニルテトラカルボン酸二無水物、2,
3,3",4"−p−テルフェニルテトラカルボン酸二無水
物、2,2−ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)−
プロパン二無水物、2,2−ビス(3,4−ジカルボキ
シフェニル)−プロパン二無水物、ビス(2,3−ジカ
ルボキシフェニル)エーテル二無水物、ビス(3,4−
ジカルボキシフェニル)エーテル二無水物、ビス(2,
3−ジカルボキシフェニル)メタン二無水物、ビス
(3,4−ジカルボキシフェニル)メタン二無水物、ビ
ス(2,3−ジカルボキシフェニル)スルホン二無水
物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)スルホン二
無水物、1,1−ビス(2,3−ジカルボキシフェニ
ル)エタン二無水物、1,1−ビス(3,4−ジカルボ
キシフェニル)エタン二無水物、ペリレン−2,3,
8,9−テトラカルボン酸二無水物、ペリレン−3,
4,9,10−テトラカルボン酸二無水物、ペリレン−
4,5,10,11,テトラカルボン酸二無水物、ペリレン
−5,6,11,12−テトラカルボン酸二無水物、フェナ
ンスレン−1,2,7,8−テトラカルボン酸二無水
物、フェナンスレン−1,2,6,7−テトラカルボン
酸二無水物、フェナンスレン−1,2,9,10−テトラ
カルボン酸二無水物、シクロペンタン−1,2,3,4
−テトラカルボン酸二無水物、ピラジン−2,3,5,
6−テトラカルボン酸二無水物、ピロリジン−2,3,
4,5−テトラカルボン酸二無水物、チオフェン−2,
3,4,5−テトラカルボン酸二無水物等が挙げられる
が、これらに限定されるものではない。また、使用にあ
たっては、1種類でも2種類以上の混合物でもかまわな
い。芳香族トリカルボン酸又はその誘導体、トリメリッ
ト酸無水物などを混合してもよい。
【0017】本発明において用いられるジアミンは、芳
香族ジアミン及び/又はその誘導体が使用される。例え
ばm−フェニレン−ジアミン、1−イソプロピル−2,
4−フェニレン−ジアミン、p−フェニレン−ジアミ
ン、4,4'−ジアミノ−ジフェニルプロパン、3,3'−
ジアミノ−ジフェニルプロパン、4,4'−ジアミノ−ジ
フェニルエタン、3,3'−ジアミノ−ジフェニルエタ
ン、4,4'−ジアミノ−ジフェニルメタン、3,3'−ジ
アミノ−ジフェニルメタン、4,4'−ジアミノ−ジフェ
ニルスルフィド、3,3'−ジアミノ−ジフェニルスルフ
ィド、4,4'−ジアミノ−ジフェニルスルホン、3,3'
−ジアミノ−ジフェニルスルホン、4,4'−ジアミノ−
ジフェニルエーテル、3,3'−ジアミノ−ジフェニルエ
ーテル、ベンジジン、3,3'−ジアミノ−ビフェニル、
3,3'−ジメチル−4,4'−ジアミノ−ビフェニル、
3,3'−ジメトキシ−ベンジジン、4,4"−ジアミノ−
p−テルフェニル、3,3"−ジアミノ−p−テルフェニ
ル、ビス(p−アミノ−シクロヘキシル)メタン、ビス
(p−β−アミノ−t−ベチルフェニル)エーテル、ビ
ス(p−β−メチル−δ−アミノペンチル)ベンゼン、
p−ビス(2−メチル−4−アミノ−ペンチル)ベンゼ
ン、p−ビス(1,1−ジメチル−5−アミノ−ペンチ
ル)ベンゼン、1,5−ジアミノ−ナフタレン、2,6
−ジアミノナフタレン、2,4−ビス(β−アミノ−t
−ブチル)トルエン、2,4−ジアミノ−トルエン、m
−キシレン−2,5−ジアミン、p−キシレン−2,5
−ジアミン、m−キシリレン−ジアミン、p−キシリレ
ン−ジアミン、2,6−ジアミノ−ピリジン、2,5−
ジアミノ−ピリジン、2,5−ジアミノ−1,3,4−
オキサジアゾール、1,4−ジアミノ−シクロヘキサ
ン、ピペラジン、メチレン−ジアミン、エチレン−ジア
ミン、プロピレン−ジアミン、2,2−ジメチル−プロ
ピレン−ジアミン、テトラメチレン−ジアミン、ペンタ
メチレン−ジアミン、ヘキサメチレン−ジアミン、2,
5−ジメチル−ヘキサメチレン−ジアミン、3−メトキ
シ−ヘキサメチレン−ジアミン、ヘプタメチレン−ジア
ミン、2,5−ジメチル−ヘプタメチレン−ジアミン、
3−メチル−ヘプタメチレン−ジアミン、4,4−ジメ
チル−ヘプタメチレン−ジアミン、オクタメチレン−ジ
アミン、ノナメチレン−ジアミン、5−メチル−ノナメ
チレン−ジアミン、2,5−ジメチル−ノナメチレン−
ジアミン、デカメチレン−ジアミン、1,10−ジアミノ
−1,10−ジメチル−デカン、2,11−ジアミノ−ドデ
カン、1,12−ジアミノ−オクタデカン、2,12−ジア
ミノ−オクタデカン、2,17−ジアミノ−アイコサン、
ジアミノシロキサン、2,6−ジアミノ−4−カルボキ
シリックベンゼン、3,3'−ジアミノ−4,4'−ジカル
ボキシリックベンジジン等が挙げられるが、これらに限
定されるものではない。更に、式(2)で示されるジア
ミノシロキサンを用いることもできる。また使用にあた
っては、1種類でも2種類以上の混合物でもかまわな
い。
【0018】
【化5】
【0019】本発明において用いられるアクリル又はメ
タクリル基を有するアルコール化合物は、芳香族テトラ
カルボン酸又はその誘導体と反応し、アクリル又はメタ
クリル基を有したジカルボン酸化合物を作り、更にジア
ミンと縮合することによってポリアミドを形成する。こ
こで、このアルコール化合物は、エステル結合でポリア
ミド側鎖に結合し、更にこれらのアクリル又はメタクリ
ル基が光架橋反応することにより、ネガ型の感光性樹脂
の原料となる。アクリル又はメタクリル基を有するアル
コール化合物において、アクリル又はメタクリル基数
(式(1)中のp)は、1〜5が好ましい。Pが0では
アクリル又はメタクリルを含まないため光架橋反応が進
行しないので好ましくない。又Pが6以上では工業的に
製造することが難しいばかりでなく、分子量が大きくな
り、ポリアミド酸との相溶性が低下するので好ましくな
い。
【0020】アクリル又はメタクリル基を有するアルコ
ール化合物としては、例えば、ペンタエリスリトールト
リアクレート、ペンタエリスリトールトリメタクリレー
ト、ペンタエリスリトールアクリレートジメタクリレー
ト、ペンタエリスリトールジアクリレートメタクリレー
ト、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、ジペ
ンタエリスリトールペンタメタクリレート、グリセロー
ルジアクリレート、グリセロールジメタクリレート、グ
リセロールアクリレートメタクリレート、トリメチロー
ルプロパンジアクリレート、1,3−ジアクリロイルエ
チル−5−ヒドロキシエチルイソシアヌレート、1,3
−ジメタクリレート−5−ヒドロキシエチルイソシアヌ
レート、エチレングリコール変性ペンタエリスリトール
トリアクリレート、プロピレングリコール変性ペンタエ
リスリトールトリアクリレート、トリメチロールプロパ
ンジアクリレート、トリメチロールプロパンジメタクリ
レート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒ
ドロキシエチルアクリレート、グリシジルメタクリレー
ト、グリシジルアクリレート、2−ヒドロキシプロピル
メタクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレー
ト、ポリエチレングリコール変性メタクリレート、ポリ
エチレングリコール変性アクリレート、ポリプロピレン
グリコール変性アクリレート、ポリプロピレングリコー
ル変性メタクリレート等が挙げられるが、これらに限定
されるものではない。これらの使用にあたっては1種類
でも2種類以上の混合物でもかまわない。
【0021】本発明において、非プロトン性極性溶媒
は、アクリル又はメタクリル基を有するアルコール化合
物とカルボニルジイミダゾール、更にポリアミドを溶解
又は懸濁するために使用される。この非プロトン性極性
溶媒としては、例えば、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチル
ホルムアミド、N,N−ジエチルアセトアミド、N,N
−ジメチルメトキシアセトアミド、ジメチルスルホキシ
ド、ヘキサメルフォスホアミド、N−メチル−2−ピロ
リドン、ピリジン、ジメチルスルホン、テトラメチレン
スルホン、ジメチルテトラメチレンスルホン、メチルホ
ルムアミド、N−アセチル−2−ピロリドン、ジエチレ
ングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコー
ルジメチルエーテル、γ−ブチロラクトンを、単独又は
組合せて使用される。この他にも溶媒として組合せて用
いられるものとし、ベンゼン、ベンゾニトリル、ジオキ
サン、キシレン、トルエン、シクロヘキサン等の非極性
溶媒等も使用することができる。
【0022】本発明の感光性樹脂の使用方法としては、
得られた樹脂を非プロトン性極性溶媒等に溶解させ、ワ
ニス化して用いる。溶解に使用する溶媒としては、非プ
ロトン性極性溶媒の他にも炭素−炭素二重結合を含むア
ミド化合物等も使用できる。この炭素−炭素二重結合を
含むアミド化合物としては、例えばN−メチルアクリル
アミド、N−エチルアクリルアミド、N−メチルメタク
リルアミド、N−エチルメタクリルアミド、N,N−ジ
メチルアクリルアミド、N,N−ジエチルアクリルアミ
ド、N−アクリロイルピペリジン、N−アクリロイルモ
ルホリン、N,N−ジメチルメタクリルアミド、N,N
−ジエチルメタクリルアミド、N,N−ジメチルアミノ
エチルメタクリルアミド等が挙げられるが、これらに限
定されるものではない。
【0023】更に本発明で得られる感光性樹脂は、使用
に際し、通常感度を向上する目的で光増感剤を添加する
ことが望ましい。本発明で用いる増感剤は、特に330
〜500nmに吸収極大波長(λmax)を持つ化合物
が好ましい。λmaxが330nm以下であると、ポリ
アミドそのものに光が吸収されてしまい光反応ができな
いので好ましくない。また、500nm以上であると可
視光で光反応してしまい、作業場所をシールドルームに
するなどのことが必要となり、その取扱い性が低下する
ので好ましくない。
【0024】本発明の増感剤は、例えば、
【0025】
【化6】
【0026】
【化7】
【0027】
【化8】
【0028】
【化9】
【0029】等が挙げられるが、これに限定されるもの
ではない。また、使用にあたっては1種類でも2種類以
上の混合物でも構わない。
【0030】本発明による感光性樹脂組成物には、この
他に感光助剤、開始剤、接着助剤、安定剤、禁止剤やレ
ベリング剤その他各種充填剤を添加してもよい。
【0031】本発明により得られた感光性樹脂組成物の
使用方法は、まず、該組成物を適当な支持体、例えばシ
リコンウエハーやセラミック、アルミ基板などに塗布す
る。塗布方法は、スピンナーを用いた回転塗布、スプレ
ーコーターを用いた噴霧塗布、浸漬、印刷、ロールコー
ティング等で行なう。次に、60〜80℃の低温でプリ
ベークして塗膜を乾燥後、所望のパターン形状に化学線
を照射する。化学線としては、X線、電子線、紫外線、
可視光線等が使用できるが、200〜500nmの波長
のものが好ましい。
【0032】次に、未照射部を現像液で溶解除去するこ
とによりレリーフパターンを得る。現像液としては、N
−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルアセトア
ミド、N,N−ジメチルホルムアミド、γ−ブチロラク
トン、ジメチルスルホキシド、ジアルキルグリコールエ
ーテル、テトラヒドロフラン等が使用でき、またそれら
にメタノール、イソプロピルアルコール、水、アルカリ
水溶液等を混合して使用してもよい。現像方法として
は、スプレー、パドル、浸漬、超音波等の方式が可能で
ある。
【0033】次に、現像によって形成したレリーフパタ
ーンをリンスする。リンス液としては、キシレン、メタ
ノール、エタノール、イソプロピルアルコール、酢酸ブ
チル、水等を使用する。次に加熱処理を行ない、イミド
環を形成し、耐熱性に富む最終パターンを得る。
【0034】
【実施例】以下実施例により本発明を具体的に説明す
る。 実施例1 3,3',4,4'−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無
水物322.2g(1.0モル)をグリセロールジメタ
クリレート456.5g(2.0モル)をγ−ブチロラ
クトンに懸濁し、ピリジン166.1g(2.1モル)
を加え、室温で10時間反応させた。その後、γ−ブチ
ロラクトン400gに溶解した1,1'−カルボニルジイ
ミダゾール324.4g(2.0モル)を約30分かけ
て滴下した。次に4,4'−ジアミノジフェニルエーテル
を200.2g(1.0モル)を加え、室温で5時間反
応を行った。反応混合物をエタノールに再沈し、固形物
を濾集し、エタノールで洗浄後、48時間減圧乾燥し
た。分子量をゲルパーミエーションクロマトグラフィー
にて測定したところ、数平均分子量24000、重量平
均分子量58000と高かった。更に、この得られたポ
リマー100gを、N−メチル−2−ピロリドン200
gに溶解し、更にこれに重合禁止剤としてメチルエーテ
ルハイドロキノン0.1gと光増感剤としてミヒラーケ
トン(λmax 365nm)8g、アクリルモノマー
としてトリメチロールプロパントリアクリレート10g
を添加し、室温で溶解した。得られた組成物をシリコン
ウエハー上にスピンナーで塗布し、乾燥機により70℃
で1時間乾燥し、約10μm厚のフィルムを得た。この
フィルムに凸版印刷製解像度測定用マスク(凸版テスト
チャートNo.1)を重ね、450mJ/cm2 の紫外線
を照射し、次いでN−メチルピロリドン50重量%、キ
シレン50重量%の現像液で現像したところ、解像度2
1μmのパターンが形成された。 実施例2 実施例1のグリセロールジメタクレートをペンタエリス
リトールトリアクリレート596.6g(2.0モル)
に変え、反応仕込比、反応条件を実施例1と全く同様に
行なったところ、数平均分子量11000、重量平均分
子量32000の分子量のポリマーを得た。このポリマ
ーに実施例1と同様に増感剤、開始剤、禁止剤、アクリ
ルモノマーを加え、パターニング評価したところ、40
0mJ/cm2 の紫外線照射で、解像度26μmのパタ
ーンが形成された。 実施例3 実施例1のグリセロールジメタクリレートを2−ヒドロ
キシエチルメタクレート260.2g(2.0モル)に
変え、反応仕込比、反応条件を実施例1と全く同様に行
なったところ、数平均分子量22000、重量平均分子
量57000の分子量のポリマーを得た。このポリマー
に実施例1と同様に増感剤、開始剤、禁止剤、アクリル
モノマーを加え、パターニング評価したところ、700
mJ/cm2 の紫外線照射で、解像度24μmのパター
ンが形成された。
【0035】比較例1 3,3',4,4'−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無
水物322.2g(1.0モル)とグリセロールジメタ
クリレート456.5g(2.0モル)をγ−ブチロラ
クトンに溶解し、ピリジン166.1g(2.1モル)
を加え、室温で10時間反応させた。その後、反応系を
10℃以下に保ちながら、γ−ブチロラクトン400g
に溶解したジシクロカルボジイミド412.6g(2.
0モル)を約20分かけて滴下した。次に、4,4'−ジ
アミノジフェニルエーテルを200.2g(1.0モ
ル)加え、室温で5時間反応させ、以下実施例1と同様
の処理を行なったところ、得られたポリマーは数平均分
子量7000、重量平均分子量14000と低いもので
あった。次に、このポリマーに実施例1と同様に増感
剤、開始剤、禁止剤、アクリルモノマーを加え、パター
ニング評価したところ、1200mJ/cm2 の紫外線
照射で、解像度18μmのパターンが形成された。 比較例2 比較例1のグリセロールジメタクリレートをペンタエリ
スリトールトリアクリレート596.6g(2.0モ
ル)に変え、比較例1と同様にジシクロカルボジイミド
と4,4'−ジアミノジフェニルエーテルを分割せずに添
加し、反応を行なった。ゲルパーミエーションクロマト
グラフィーで得られたポリマーを分析したところ、分子
量の分布に3峰性を示し、高分子量化がうまく進行しな
かった。このポリマーに実施例1と同様に増感剤、開始
剤、禁止剤、アクリルモノマーを加え、組成物を作成し
たところ、5日目にゲル化してしまい、実用性の低いこ
とがわかった。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、従来の方法では得るこ
とのできなかった、アクリル又はメタクリル基をエステ
ル結合した高分子量ポリアミドを得ることがてきる。更
にこれから得られる感光性樹脂組成物は高感度という特
徴を有している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 73/10 - 73/12 G03F 7/038 501 G03F 7/038 504 G03F 7/075 511

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テトラカルボン酸二無水物と式(1)で
    示されるアクリル基又はメタクリルを有するアルコール
    化合物からなるジエステル−ビス−カルボン酸とジアミ
    ンとの縮合剤としてカルボニルジイミダゾール類を用い
    ることを特徴とする感光性樹脂の製造方法。 【化1】
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