JP3120869B2 - 内視鏡の先端部 - Google Patents
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、挿入部先端内に固体
撮像素子を設けた内視鏡の先端部に関する。
撮像素子を設けた内視鏡の先端部に関する。
【０００２】
【従来の技術】挿入部先端に固体撮像素子を設けた場合
には、駆動回路などを配線した回路基板をその近くに配
置する必要がある。
には、駆動回路などを配線した回路基板をその近くに配
置する必要がある。
【０００３】そのような回路基板は、内視鏡の挿入部の
断面を塞いでしまわないよう、最近は可撓性のある板を
折り曲げて、先端部本体の軸方向に対して平行に配置さ
れる。そして、回路基板から後方へ、挿入部内に信号ケ
ーブルが引き通される。
断面を塞いでしまわないよう、最近は可撓性のある板を
折り曲げて、先端部本体の軸方向に対して平行に配置さ
れる。そして、回路基板から後方へ、挿入部内に信号ケ
ーブルが引き通される。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】このような内視鏡を人
体腔内の検査などに使用する際には、挿入部が全体的に
曲げられる。特に、先端側に形成されて遠隔操作により
屈曲される湾曲部は、小さな曲率半径で頻繁に曲げられ
る。
体腔内の検査などに使用する際には、挿入部が全体的に
曲げられる。特に、先端側に形成されて遠隔操作により
屈曲される湾曲部は、小さな曲率半径で頻繁に曲げられ
る。
【０００５】すると、その度に信号ケーブルに引張り、
押し、ねじれ等の力が加わるので、くり返し使用してい
るうちに、回路基板が破損したり電気的な故障が発生し
ていた。
押し、ねじれ等の力が加わるので、くり返し使用してい
るうちに、回路基板が破損したり電気的な故障が発生し
ていた。
【０００６】そこで本発明は、回路基板の破損や回路基
板での電気的故障の発生しない耐久性の優れた内視鏡の
先端部を提供することを目的とする。
板での電気的故障の発生しない耐久性の優れた内視鏡の
先端部を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の内視鏡の先端部は、挿入部先端に設けられ
た先端部本体に内蔵された対物光学系と、上記対物光学
系の後端部に固着された固体撮像素子と、上記固体撮像
素子を取り付けて上記先端部本体の軸方向と略平行に配
置された可撓性のある回路基板と、上記回路基板に先端
が固着されて後方に引き通された信号ケーブルと、前部
側において上記対物光学系と上記固体撮像素子とに固着
され、後部側において上記回路基板にその長手方向に沿
って固着された補強部材とを設けたことを特徴とする。
め、本発明の内視鏡の先端部は、挿入部先端に設けられ
た先端部本体に内蔵された対物光学系と、上記対物光学
系の後端部に固着された固体撮像素子と、上記固体撮像
素子を取り付けて上記先端部本体の軸方向と略平行に配
置された可撓性のある回路基板と、上記回路基板に先端
が固着されて後方に引き通された信号ケーブルと、前部
側において上記対物光学系と上記固体撮像素子とに固着
され、後部側において上記回路基板にその長手方向に沿
って固着された補強部材とを設けたことを特徴とする。
【０００８】
【実施例】図面を参照して実施例を説明する。
【０００９】図１は、内視鏡の挿入部先端を示してい
る。図中１は、挿入部を形成する細長い可撓管の先端に
形成された湾曲部であり、複数の節輪２がリベット３に
よって回動自在に連結されていろ。その外周は、金属細
線製の網状管４及びゴム製の外皮チューブ５によって被
覆されている。
る。図中１は、挿入部を形成する細長い可撓管の先端に
形成された湾曲部であり、複数の節輪２がリベット３に
よって回動自在に連結されていろ。その外周は、金属細
線製の網状管４及びゴム製の外皮チューブ５によって被
覆されている。
【００１０】遠隔的に牽引操作される湾曲操作ワイヤ７
は、各節輪２から内方に突設されたワイヤガイド８内に
進退自在に挿通されている。そして、各湾曲操作ワイヤ
７の先端は、ワイヤガイド８に銀ロー付けなどによって
固着されている。９は、ワイヤガイド８の端部に銀ロー
付けなどによって固着された、抜け止め用のストッパパ
イプである。
は、各節輪２から内方に突設されたワイヤガイド８内に
進退自在に挿通されている。そして、各湾曲操作ワイヤ
７の先端は、ワイヤガイド８に銀ロー付けなどによって
固着されている。９は、ワイヤガイド８の端部に銀ロー
付けなどによって固着された、抜け止め用のストッパパ
イプである。
【００１１】１１は、連絡筒１２を介して湾曲部１の先
端に連結された先端部本体であり、金属製の胴部１１ｂ
と、その先端部分に接合された電気絶縁性プラスチック
製の頭部１１ａとにより形成されている。
端に連結された先端部本体であり、金属製の胴部１１ｂ
と、その先端部分に接合された電気絶縁性プラスチック
製の頭部１１ａとにより形成されている。
【００１２】先端部本体１１は先端側（図１の左方）か
ら見て円形の断面形状をしており、頭部１１ａ内に対物
レンズ群１３が内蔵されている。
ら見て円形の断面形状をしており、頭部１１ａ内に対物
レンズ群１３が内蔵されている。
【００１３】対物レンズ群１３は複数のレンズによって
構成されており、その軸方向は先端部本体１１の軸方向
と一致していて、前方（図１の左方）の物体が被写体と
なる。観察窓１４は、対吻レンズ群１３の最先端のレン
ズによって形成されている。
構成されており、その軸方向は先端部本体１１の軸方向
と一致していて、前方（図１の左方）の物体が被写体と
なる。観察窓１４は、対吻レンズ群１３の最先端のレン
ズによって形成されている。
【００１４】１５及び１６は、対物レンズ群１３の各レ
ンズが嵌め込み接着された鏡枠であり、外側の鏡枠１５
が先端部本体の頭部１１ａに接合されている。１７は明
るさ絞り。１８はシール用のＯリングである。
ンズが嵌め込み接着された鏡枠であり、外側の鏡枠１５
が先端部本体の頭部１１ａに接合されている。１７は明
るさ絞り。１８はシール用のＯリングである。
【００１５】鏡枠１６の後半部に接続された接続筒３４
内には、遮光用マスク３７と色補正フィルタ３５とロー
パスフィルタ３６とが固着されており、ローパスフィル
タ３６の後端面には直角プリズム３３が接合されてい
て、これらと対物レンズ群１３とによって対物光学系が
形成されている。
内には、遮光用マスク３７と色補正フィルタ３５とロー
パスフィルタ３６とが固着されており、ローパスフィル
タ３６の後端面には直角プリズム３３が接合されてい
て、これらと対物レンズ群１３とによって対物光学系が
形成されている。
【００１６】そして、対物光学系の後端に位置する直角
プリズム３３の出射面側に、固体撮像素子３１が、対物
光学系に対する芯出し調整をして接合されている。固体
撮像素子３１としては、例えばＣＣＤ（電荷結合素子）
が用いられる。
プリズム３３の出射面側に、固体撮像素子３１が、対物
光学系に対する芯出し調整をして接合されている。固体
撮像素子３１としては、例えばＣＣＤ（電荷結合素子）
が用いられる。
【００１７】このようにして、対物レンズ群１３の光軸
が、直角プリズム３３によって直角に側方に曲げられ
て、観察像が固体撮像素子３１の受像面３１ａに結像す
る。
が、直角プリズム３３によって直角に側方に曲げられ
て、観察像が固体撮像素子３１の受像面３１ａに結像す
る。
【００１８】照明用ライトガイドファイババンドル２１
の出射端部２１ａは、軸を対物レンズ群１３と平行にし
て、先端部本体の頭部１１ａに固着されている。そし
て、その端面には、出射される照明光の配光角度を拡げ
るための配光レンズ（凹レンズ）２２が配置されてい
る。
の出射端部２１ａは、軸を対物レンズ群１３と平行にし
て、先端部本体の頭部１１ａに固着されている。そし
て、その端面には、出射される照明光の配光角度を拡げ
るための配光レンズ（凹レンズ）２２が配置されてい
る。
【００１９】このようにして配光レンズ２２が照明窓２
３を形成しており、照明用ライトガイドファイババンド
ル２１中を伝送されてきた照明光によって、先端部本体
１１の前方の被写体が照明される。
３を形成しており、照明用ライトガイドファイババンド
ル２１中を伝送されてきた照明光によって、先端部本体
１１の前方の被写体が照明される。
【００２０】図２は、先端部本体の頭部１１ａの正面図
である。ここに示されるように、照明窓２３は２カ所に
設けられ、その内側に各々ライトガイドファイババンド
ル２１が配置されている。２４は、先検鉗子その他の処
置具類を突出させるための処置具出口。２５及び２６は
送気ノズル及び送水ノズルである。
である。ここに示されるように、照明窓２３は２カ所に
設けられ、その内側に各々ライトガイドファイババンド
ル２１が配置されている。２４は、先検鉗子その他の処
置具類を突出させるための処置具出口。２５及び２６は
送気ノズル及び送水ノズルである。
【００２１】なお、図３に示されるように、接続筒３４
及びその内側の光学素子類は、必要のない無駄な部分を
カットして、略正方形に形成されている。２７及び２８
は、送気管路及び送水管路。２９は、処置具挿通管路
（鉗子チャンネル）である。
及びその内側の光学素子類は、必要のない無駄な部分を
カットして、略正方形に形成されている。２７及び２８
は、送気管路及び送水管路。２９は、処置具挿通管路
（鉗子チャンネル）である。
【００２２】図１に戻って、固体撮像素子３１を取り付
けた回路基板４０は、素材として一枚の可撓性のある電
気絶縁性プラスチック板が用いられている。
けた回路基板４０は、素材として一枚の可撓性のある電
気絶縁性プラスチック板が用いられている。
【００２３】回路基板４０は、先端部本体１１の軸方向
と平行に配置され、その可撓性を活かして図４に示され
るように、軸方向に沿って三つ折りに折り曲げられ、そ
の内部に電気絶縁性の接着剤が充填されている。４１
は、回路基板４０に取り付けられた、駆動回路などを構
成する電子部品である。
と平行に配置され、その可撓性を活かして図４に示され
るように、軸方向に沿って三つ折りに折り曲げられ、そ
の内部に電気絶縁性の接着剤が充填されている。４１
は、回路基板４０に取り付けられた、駆動回路などを構
成する電子部品である。
【００２４】そして、回路基板４０の後端部分には、後
方に引き通された信号ケーブル４３のリード線４４の先
端が、はんだ付けされて固着されている。信号ケーブル
４３は、細長い挿入部全長にわたって挿通されていて、
固体撮像素子３１と外部に設けられたビデオプロセッサ
（図示せず）との間で信号を伝送する。
方に引き通された信号ケーブル４３のリード線４４の先
端が、はんだ付けされて固着されている。信号ケーブル
４３は、細長い挿入部全長にわたって挿通されていて、
固体撮像素子３１と外部に設けられたビデオプロセッサ
（図示せず）との間で信号を伝送する。
【００２５】４８は、回路基板４０の耐久吐を向上させ
るための補強部材であり、接着性のよい金属、例えば黄
銅材によって形成されている。そして、補強部材４８の
前部側は直角プリズム３３の反射面の裏面と固体撮像素
子３１の受像面３１ａの周辺とに接合固着され、後部側
は、回路基板４０の長手方向に沿って長く形成されてい
て、回路基板４０の外面に、比較的広い面積で接合固着
されている。
るための補強部材であり、接着性のよい金属、例えば黄
銅材によって形成されている。そして、補強部材４８の
前部側は直角プリズム３３の反射面の裏面と固体撮像素
子３１の受像面３１ａの周辺とに接合固着され、後部側
は、回路基板４０の長手方向に沿って長く形成されてい
て、回路基板４０の外面に、比較的広い面積で接合固着
されている。
【００２６】本実施例においては、もしこの補強部材４
８が存在しなくても、対物光学系１３，３５，３６，３
３と固体撮像素子３１と回路基板４０とは、一つのユニ
ットとして一応固着連結されている。
８が存在しなくても、対物光学系１３，３５，３６，３
３と固体撮像素子３１と回路基板４０とは、一つのユニ
ットとして一応固着連結されている。
【００２７】しかし、この補強部材４８とそれらとを接
合することによって、全体が一体的な強固なユニットと
なる。特に、補強部材４８の後部側は回路基板４０に沿
って形成されていて且つ接合されているので、信号ケー
ブル４３等から伝わってくる力によっては、回路基板４
０は容易に変形しない。
合することによって、全体が一体的な強固なユニットと
なる。特に、補強部材４８の後部側は回路基板４０に沿
って形成されていて且つ接合されているので、信号ケー
ブル４３等から伝わってくる力によっては、回路基板４
０は容易に変形しない。
【００２８】また、補強部材４８は、先端部本体１１の
有効スペースを狭めてしまわないように、直角プリズム
３３と回路基板４０との間の凹部を利用して、主にその
内部に配置されている。そして、この補強部材４８は、
図１及び図５に示されるように、先端部本体１１の胴部
１１ｂに小ねじ４９によって押圧固定されている。
有効スペースを狭めてしまわないように、直角プリズム
３３と回路基板４０との間の凹部を利用して、主にその
内部に配置されている。そして、この補強部材４８は、
図１及び図５に示されるように、先端部本体１１の胴部
１１ｂに小ねじ４９によって押圧固定されている。
【００２９】
【発明の効果】本発明の内視鏡の先端部によれば、可撓
性のある回路基板が補強部材によって対物光学系及び固
体撮像素子と一体化されているので、信号ケーブルから
加わる力によって回路基板が簡単には変形せず、くり返
しの使用によっても回路基板の破損や電気的な故障が発
生しない優れた耐久性を得ることができる。
性のある回路基板が補強部材によって対物光学系及び固
体撮像素子と一体化されているので、信号ケーブルから
加わる力によって回路基板が簡単には変形せず、くり返
しの使用によっても回路基板の破損や電気的な故障が発
生しない優れた耐久性を得ることができる。
【図１】実施例の側面断面図である。
【図２】実施例の正面図である。
【図３】実施例のＩＩＩ−ＩＩＩ断面図である。
【図４】実施例のＩＶ−ＩＶ断面図である。
【図５】実施例のＶ−Ｖ断面図である。
１１ 先端部本体 １３ 対物レンズ群 ３１ 固体撮像素子 ３３ 直角プリズム ４０ 回路基板 ４３ 信号ケーブル ４８ 補強部材
Claims (1)
- 【請求項１】挿入部先端に設けられた先端部本体に内蔵
された対物光学系と、 上記対物光学系の後端部に配置されたプリズムに固着さ
れて上記先端部本体の軸方向と略平行に配置された固体
撮像素子と、 上記固体撮像素子を取り付けて上記先端部本体の軸方向
と略平行に上記プリズムの後方に配置された可撓性のあ
る回路基板と、 上記回路基板に先端が固着されて後方に引き通された信
号ケーブルと、 前部側は上記プリズムと上記回路基板との間の隙間にほ
ぼ嵌まり込む形状に形成されて上記プリズムの裏面部分
と上記固体撮像素子の受像面以外の部分とに固着され、
後部側は上記回路基板に沿って後方に延出する板状に形
成されて上記回路基板に固着された剛性材料からなる補
強部材とを設けたことを特徴とする内視鏡の先端部。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03173512A JP3120869B2 (ja) | 1991-04-15 | 1991-04-15 | 内視鏡の先端部 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03173512A JP3120869B2 (ja) | 1991-04-15 | 1991-04-15 | 内視鏡の先端部 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04317622A JPH04317622A (ja) | 1992-11-09 |
| JP3120869B2 true JP3120869B2 (ja) | 2000-12-25 |
Family
ID=15961903
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP03173512A Expired - Fee Related JP3120869B2 (ja) | 1991-04-15 | 1991-04-15 | 内視鏡の先端部 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3120869B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6411679B1 (en) * | 1999-09-17 | 2002-06-25 | Verizon Laboratories Inc. | Apparatus and method for call progress timing measurement in IP telephony |
| JP5041925B2 (ja) | 2007-08-31 | 2012-10-03 | オリンパスメディカルシステムズ株式会社 | 撮像ユニット |
| WO2011092903A1 (ja) * | 2010-02-01 | 2011-08-04 | オリンパスメディカルシステムズ株式会社 | 内視鏡用撮像ユニット |
| WO2011092904A1 (ja) * | 2010-02-01 | 2011-08-04 | オリンパスメディカルシステムズ株式会社 | 内視鏡先端部構造 |
| JP5558399B2 (ja) * | 2011-03-30 | 2014-07-23 | 富士フイルム株式会社 | 内視鏡用撮像装置 |
| JP6464106B2 (ja) * | 2016-01-27 | 2019-02-06 | 富士フイルム株式会社 | 内視鏡用撮像装置及び内視鏡 |
| WO2018198247A1 (ja) * | 2017-04-26 | 2018-11-01 | オリンパス株式会社 | 内視鏡、撮像モジュール、および、撮像モジュールの製造方法 |
-
1991
- 1991-04-15 JP JP03173512A patent/JP3120869B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04317622A (ja) | 1992-11-09 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |