JP3106302U - 包装用フィルム - Google Patents
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Abstract
【課題】無駄な資源を発生させず、作業性を大幅に改善した枚葉の包装用フィルムの提供。
【解決手段】対向する一対の両端部をそれぞれ外三つ折り部2とし、それぞれの外三つ折り部2の内側となる面であってその折りを開いた際にトレイ12側となる面に糊を塗布した包装用フィルム1である。この包装用フィルム1は、外三つ折り部2の両方の折りを引き剥がし、果実13を入れたトレイ12の開口部14の上にそのまま合わせる。そして、包装用フィルム1の両端部の糊の付いた面をトレイ12の側面16に押し付けて貼り付けることにより、包装が完了する。
【選択図】 図7
【解決手段】対向する一対の両端部をそれぞれ外三つ折り部2とし、それぞれの外三つ折り部2の内側となる面であってその折りを開いた際にトレイ12側となる面に糊を塗布した包装用フィルム1である。この包装用フィルム1は、外三つ折り部2の両方の折りを引き剥がし、果実13を入れたトレイ12の開口部14の上にそのまま合わせる。そして、包装用フィルム1の両端部の糊の付いた面をトレイ12の側面16に押し付けて貼り付けることにより、包装が完了する。
【選択図】 図7
Description
本考案は、紙容器やプラスチック容器等の容器に収容した果実や野菜等を包装するための枚葉の包装用フィルムに関する。
従来、ぶどう、いちご、さくらんぼ等の果実の包装は、上面を開口させた紙製やプラスチック製の容器内に果実を直接収容し、容器の対向する一対の壁に、透明フィルムの対向する一対の縁部をそれぞれ接着により取り付けて、容器の上面開口部に透明フィルムを被せてこの上面開口を覆うやり方が一般的である(特許文献1の段落〔0002〕参照。)。
透明フィルムは、合成樹脂材料等の所望な材料からなるフィルムの対向する一対短辺縁部にはその端縁に沿って接着層がそれぞれ塗着されている。この接着層は、フィルム面に例えば感圧接着剤を塗布することにより、短辺縁部に沿って帯状に設けられている。また、この接着層の表面には剥離紙が貼着されており、この剥離紙を剥がすことによって容器に接着可能となっている(特許文献1の段落〔0015〕、図5参照。)。
上記のように従来の透明フィルムは、接着時に剥離紙を剥がす必要があるが、剥離紙は透明フィルムから完全に分離しなければならない。また、剥離紙はフィルムの対向する一対短辺端部に貼着されているので、この剥離紙の分離作業をフィルム1枚当たり2回行わなければならない。このように従来の透明フィルムは、作業性が良くないうえ、剥がした剥離紙がごみとなるので、無駄な資源が発生する。
そこで、本考案においては、無駄な資源を発生させず、作業性を大幅に改善した枚葉の包装用フィルムを提供することを目的とする。
本考案の包装用フィルムは、容器の開口部に被せる枚葉の包装用フィルムであって、対向する一対の両端部をそれぞれ外三つ折り部とし、それぞれの外三つ折り部の内側となる面であってその折りを開いた際に容器側となる面に粘着剤を塗布したものである。ここで、「外三つ折り」とは、蛇腹折りの一種であり、三つに分けた部分をZ字型にする折り方である。なお、Z字型に折るため、「Z折り」と呼ぶ場合もある。
本考案の包装用フィルムによれば、外三つ折り部が折られた状態では粘着剤が外三つ折り部の内側となる面に接着して外三つ折り部の折り状態を維持するとともに、粘着剤が包装用フィルムの表裏面に露出しないので、他に接着することがない。また、対向する一対の両端部の外三つ折り部を外側へ引っ張ると、外三つ折り部の折りが開かれ、容器側となる面に粘着剤が露出するので、そのまま容器の開口部に被せて容器に接着することができる。
ここで、粘着剤は端縁に沿って並列に複数本設けたものであることが望ましい。これにより、粘着剤の接着面積を確保したまま、外三つ折り部を外側へ引っ張った際の引っ張り方向の粘着剤1本当たりの幅を小さくすることができるので、外三つ折り部の折りを開く際に粘着剤が外三つ折り部の内側面から容易に剥がれるようになる。
また、粘着剤は外三つ折り部の内側となる面の一方の面に塗布されたものであり、この面に対向する面にはシリコーンを塗布したものとするのが望ましい。粘着剤が塗布された面に対向する面にシリコーンが塗布されていることにより、粘着剤はこのシリコーンの塗布面に軽く接着するだけで容易に剥がれやすくなり、外三つ折り部を開いた際、このシリコーンの塗布面には粘着剤は残らない。
また、粘着剤は外三つ折り部の内側となる面であってその折りを開いた際に端縁に近い面に塗布されたものであることが望ましい。これにより、端縁に近い位置で包装用フィルムを容器に接着することができる。
また、粘着剤は端縁に沿う方向の中央部を除いて塗布したものであることが望ましい。これにより、外三つ折り部を開く際にこの端縁に沿う方向の中央部の粘着剤が塗布されていない部分から開きやすくなるとともに、この粘着剤が塗布されていない部分に指を入れて、容易に端部を把持することが可能となる。
また、粘着剤は端縁に沿う方向の両端部を除いて塗布したものであることが望ましい。開口部面積よりも底部面積の方が狭い容器の場合、本考案の包装用フィルムを開口部に被せて容器側面に貼り付けると、包装用フィルムの両端部が容器側面からはみ出るが、粘着剤をこの両端部を除いて塗布したものとすることで、包装用フィルムのはみ出た部分が他の部分に接着してしまうのを防止することができる。
また、本考案の包装用フィルムは、外三つ折り部の外側に把持部を設けた構成とするのが望ましい。これにより、粘着剤によって閉じられた状態に維持されている外三つ折り部の外側の把持部を把持して、外三つ折り部を外側へ引っ張ることができる。
(1)対向する一対の両端部をそれぞれ外三つ折り部とし、それぞれの外三つ折り部の内側となる面であってその折りを開いた際に容器側となる面に粘着剤を塗布したことにより、外三つ折り部が折られた状態では外三つ折り部の折り状態が維持されるとともに、粘着剤が包装用フィルムの表裏面に露出しないので、他に接着することがなく、取り扱いが容易となる。また、対向する一対の両端部の外三つ折り部を外側へ引っ張るだけで、外三つ折り部の折りが開かれ、容器側となる面に粘着剤が露出するので、そのまま容器の開口部に被せることにより作業性良く容器に接着することができる。また、従来のような剥離紙が不要であるため、包装時にごみが発生することがなく、無駄な資源が発生しない。
(2)粘着剤を端縁に沿って並列に複数本設けたことにより、粘着剤の接着面積を確保したまま、外三つ折り部の折りを容易に開くことが可能となり、作業性が向上する。
(3)粘着剤が塗布された面に対向する面にシリコーンが塗布されていることにより、粘着剤はこのシリコーンの塗布面に軽く接着するだけで容易に剥がれやすくなるのでさらに作業性が向上する。また、外三つ折り部を開いた際、このシリコーンの塗布面に粘着剤が残らないので、見た目に美しく、また余計な部分が容器に接着されるのを防止することができる。
(4)粘着剤が外三つ折り部の内側となる面であってその折りを開いた際に端縁に近い面に塗布されたことにより、端縁に近い位置で包装用フィルムを容器に接着することができ、包装用フィルムの無駄な部分を省き、小型かつ安価な包装用フィルムを提供することが可能となる。
(5)粘着剤が端縁に沿う方向の中央部を除いて塗布したものであることにより、外三つ折り部を開く際にこの端部中央部の粘着剤が塗布されていない部分から開きやすくなるとともに、この端部の中央部の粘着剤が塗布されていない部分に指を入れて、容易に端部を把持することが可能となり、外三つ折り部の折りを開く際の作業性が向上する。
(6)粘着剤が端縁に沿う方向の両端部を除いて塗布したものであることにより、開口部面積よりも底部面積の方が狭い容器に、本考案の包装用フィルムを開口部に被せて容器側面に貼り付けた場合に、包装用フィルムの両端部が容器側面からはみ出た部分が他の部分に接着してしまうのを防止することができる。
(7)外三つ折り部の外側に把持部を設けたことにより、粘着剤によって閉じられた状態に維持されている外三つ折り部の外側の把持部を把持して、外三つ折り部を外側へ引っ張ることができ、さらに作業性が向上する。
図1は本考案の実施の形態における包装用フィルムの平面図、図2は図1のA−A線断面図である。
図1および図2に示すように、本考案の実施の形態における包装用フィルム1は、延伸ポリプロピレン(OPP)や延伸ポリスチレン(OPS)等の透明シートを矩形に裁断した枚葉のフィルムであって、対向する一対の左右両端部をそれぞれ外三つ折り部2としたものである。外三つ折り部2の両外側には、外三つ折り部2に重ならない部分を残すことにより把持部3を設けている。
また、外三つ折り部2の内側となる面であってその折りを開いた際に容器側(図2の下側)となる面の端縁4に近い方の面5には、部分的に粘着剤としての糊6が塗布されている。糊6は、包装用フィルム1の左右両端部の端縁4に沿う方向の中央部6aおよび両端部6bを除いて、端縁4に沿って並列に2本ずつ合計4箇所に設けられている。
また、外三つ折り部2の内側となる面であってその折りを開いた際に容器側となる面の端縁4から遠い方の面7、すなわち糊6が塗布された面5と対向する面7には、全面にシリコーン8が塗布されている。糊6はシリコーン8と完全には接着せず、仮に軽く接着した状態である。
糊6は、用途に合わせて適宜アクリル系またはゴム系のホットメルト型の粘着剤を使用する。これらのホットメルト型の粘着剤は、加熱することにより液状となり流動性を示し、冷却すると元の固体に戻るが、常温では粘着性を維持するものである。
上記構成の包装用フィルム1の使用方法について、以下に説明する。
図3は包装用フィルム1の外三つ折り部2の折りを開く際の把持状態を示す平面図、図4および図5は外三つ折り部2の折りを開く過程を示す図2のB部拡大図である。
包装用フィルム1は、外三つ折り部2が折られた状態では、図2に示すように糊6がシリコーン8に仮に軽く接着して外三つ折り部2の折り状態を維持する。この外三つ折り部2の折りを開く場合、図3に示すように包装用フィルム1の容器側を下にし、左右両手の親指10と人差し指11を用いて、包装用フィルム1の左右両端部の中央部6aを把持する。
このとき、外三つ折り部2は折り状態を維持しているが、外三つ折り部2の両外側に、外三つ折り部2に重ならない把持部3が設けてあるので、容易に把持することができる。また、包装用フィルムの左右両端部の中央部6aには糊6が塗布されていないので、この中央部6aには隙間があり、人差し指11をこの中央部6aの隙間に挿入して把持することができる。
左右両手の親指10と人差し指11により把持した包装用フィルム1の左右両端部を外側へ引っ張ると、図4および図5に示すように外三つ折り部2の折りが開かれていく。このとき、糊6は端縁4に沿って並列に2本ずつ塗布されており、この引っ張り方向の糊6の1本当たりの幅が小さいので、糊6はシリコーン8が塗布された面7から容易に剥がれていく。そして、図5に示すように外三つ折り部2の折りが開かれたとき、糊6はシリコーン8が塗布された面7から完全に剥がれ、この面7には残らない。
また、包装用フィルム1は、このように外三つ折り部2が形成されていることによって、この外三つ折り部2のそれぞれ2本の折り目2a,2bにより、包装用フィルム1にこの折り目2a,2b方向の腰が生まれる。これにより、包装用フィルム1の左右両端部を外側へ引っ張る際、外三つ折り部2の面6,8が折り目2a,2b方向に直線状を保ったまま折りが開かれ、糊6が面7から折り目2a,2b方向に均一に剥がれるので、部分的に剥がれて他の部分に糊6が付着することがない。
なお、この包装用フィルム1の外三つ折り部2の腰の強さは、包装用フィルム1の厚さや堅さに左右されるので、包装用フィルム1は厚く堅い材質のものとするのが良い。この腰が強い程、外三つ折り部2は開きやすくなる。本実施形態における包装用フィルム1は、従来のような剥離紙を使用しないので、この剥離紙のコスト分だけ安価となるので、従来の包装用フィルム1の例えば倍の厚さとしても従来の包装用フィルム1よりも安価となる。剥離紙は、通常、紙、ポリエチレン、シリコーンの3層構造なので、かなり高価である。
次に、この包装用フィルム1による果実の包装手順について説明する。
図6は包装用フィルム1による果実の包装手順の一例を示す図である。
まず、図6の(a)に示すように、包装用フィルム1の外三つ折り部2の片方の折りを引き剥がし、同図(b)に示すように、包装容器としてのトレイ12の側面16に糊6の付いた面5を押し付けることにより貼り付ける。そして、同図(c)に示すように、トレイ12内に果実13を入れ、包装用フィルム1の外三つ折り部2のもう一方の折りを引き剥がし、トレイ12の開口部14に被せてもう一方の側面16に貼り付けることにより、包装が完了する。
まず、図6の(a)に示すように、包装用フィルム1の外三つ折り部2の片方の折りを引き剥がし、同図(b)に示すように、包装容器としてのトレイ12の側面16に糊6の付いた面5を押し付けることにより貼り付ける。そして、同図(c)に示すように、トレイ12内に果実13を入れ、包装用フィルム1の外三つ折り部2のもう一方の折りを引き剥がし、トレイ12の開口部14に被せてもう一方の側面16に貼り付けることにより、包装が完了する。
図7は包装用フィルム1による果実の包装手順の別の例を示す図である。
この場合、まず、図7の(a)に示すように、包装用フィルム1の外三つ折り部2の両方の折りを引き剥がし、同図(b)に示すように、果実13を入れたトレイ12の開口部14の上にそのまま合わせる。そして、同図(c)に示すように、包装用フィルム1の両端部の糊6の付いた面5をトレイ12の側面16に押し付けて貼り付けることにより、包装が完了する。
この場合、まず、図7の(a)に示すように、包装用フィルム1の外三つ折り部2の両方の折りを引き剥がし、同図(b)に示すように、果実13を入れたトレイ12の開口部14の上にそのまま合わせる。そして、同図(c)に示すように、包装用フィルム1の両端部の糊6の付いた面5をトレイ12の側面16に押し付けて貼り付けることにより、包装が完了する。
以上のように、本実施形態における包装用フィルム1では、従来のように剥離紙を剥がす必要がなく、包装用フィルム1の外三つ折り部2を把持して外側に引っ張るだけで糊6が露出し、そのままトレイ12に押し付けるだけで貼り付け可能な状態となるので、作業性良くトレイ12に接着して包装を完了させることができる。また、従来のような剥離紙がないので、包装時にごみが発生することがなく、無駄な資源が発生しない。
なお、本実施形態における包装用フィルム1では、外三つ折り部2の外側に把持部3を設けているので、糊6によって閉じられた状態に維持されている外三つ折り部2の外側の把持部3を把持して、外三つ折り部2を外側へ引っ張ることができるため、さらに作業性良く糊6を露出させることができる。
また、この包装用フィルム1は、外三つ折り部2が折られた状態では、シリコーン8が塗布された面7に糊6が仮接着することにより外三つ折り部2の折り状態が維持されるとともに、糊6が包装用フィルム1の表裏面に露出しないので、他に接着することがなく、取り扱いが容易である。また、外三つ折り部2を開いた際、このシリコーン8の塗布面に糊6が残らないので、見た目に美しく、また余計な部分がトレイ12に接着することがない。
また、本実施形態における包装用フィルム1では、糊6を端縁4に沿って並列に複数本設けているので、糊6の接着面積を確保したまま、外三つ折り部2の折りを容易に開くことが可能となっている。また、この糊6が端部の中央部6aを除いて塗布されているので、この糊6が塗布されていない中央部6aに指を入れて、端部を把持し、容易に開くことが可能となっており、作業性が良い。
また、本実施形態における包装用フィルム1では、糊6が外三つ折り部2の内側となる面であってその折りを開いた際に端縁4に近い面5に塗布されたことにより、端縁4に近い位置で包装用フィルム1をトレイ12に接着することができる。これにより、包装用フィルム1の無駄な部分を省き、小型かつ安価な包装用フィルム1を提供することができる。
次に、本実施形態における包装用フィルム1により包装を行った包装物について説明する。
図8は包装用フィルム1によるトレイ12包装後の側面図である。
通常、果実13を入れるようなトレイ12は、図8に示すように、開口部14の面積よりも底部15の面積の方が狭い。すなわち、その側面16は開口部14側の方が幅が広く、底部15側の方が幅が狭い。そのため、本実施形態における包装用フィルム1のように枚葉の矩形のフィルムを開口部14に被せてトレイ12の側面16に貼り付けると、包装用フィルム1の両端部6bがトレイ12の側面16からはみ出る。
通常、果実13を入れるようなトレイ12は、図8に示すように、開口部14の面積よりも底部15の面積の方が狭い。すなわち、その側面16は開口部14側の方が幅が広く、底部15側の方が幅が狭い。そのため、本実施形態における包装用フィルム1のように枚葉の矩形のフィルムを開口部14に被せてトレイ12の側面16に貼り付けると、包装用フィルム1の両端部6bがトレイ12の側面16からはみ出る。
ここで、本実施形態における包装用フィルム1は、前述のように糊6を、左右両端部の端縁4に沿う方向の両端部6bを除いて塗布しているので、この包装用フィルム1のはみ出た部分に糊6が露出しない。したがって、本実施形態における包装用フィルム1では、この包装用フィルム1のはみ出た部分が他の部分に接着してしまうのを防止することができる。
図9は包装用フィルム1による包装後の経時変化の様子を示す部分断面図である。
通常、果実13を入れるようなトレイ12は、図9(a)に示すように、開口部14の外周にせり出させた補強用のリム17を有する。そして、このトレイ12内に果実13を入れて開口部14に包装用フィルム1を被せ、引張力(テンション)を掛けてトレイ12の側面16に糊6を接着させる。
通常、果実13を入れるようなトレイ12は、図9(a)に示すように、開口部14の外周にせり出させた補強用のリム17を有する。そして、このトレイ12内に果実13を入れて開口部14に包装用フィルム1を被せ、引張力(テンション)を掛けてトレイ12の側面16に糊6を接着させる。
本実施形態における糊6のような粘着剤は、急に引っ張られた場合には剥離しにくいが、長時間掛けて引っ張られると剥離しやすいという性質を有する。そのため、場合によっては、図9(b)に示すように長時間経過後に糊6が剥がれてしまうことがある。ところが、本実施形態における包装用フィルム1では、糊6を端縁4に沿って並列に2本ずつ塗布しているため、まずリム17に近い側の糊6が剥がれた後、包装用フィルム1に掛かる引張力が弱まり、もう一方の糊6が剥がれにくくなる。
すなわち、本実施形態における包装用フィルム1は、トレイ12に被せ、引張力を掛けてその側面16に糊6を接着させた場合であっても、長時間経過後にすべての糊6が剥がれてしまうことがなく、果実13を包装した状態を保つことが可能である。なお、糊6が端縁4に沿って1本のみ塗布されている場合には、図9(b)に示すリム17に近い側の糊6が剥がれたのと同様に剥がれてしまい、包装状態を保つことができなくなる可能性がある。
本考案の包装用フィルムは、紙容器やプラスチック容器等の容器に収容した果実や野菜等を包装するための枚葉のフィルムとして有用である。特に、剥離紙を剥がすことなくワンタッチで容易に容器に接着することができるので、手作業により包装を行うのに好適である。また、小型かつ軽量で、外三つ折り部の折り状態が維持されている状態では、粘着剤が露出していないので、輸送および保管に適している。
1 包装用フィルム
2 外三つ折り部
3 把持部
4 端縁
6 糊
8 シリコーン
12 トレイ
13 果実
14 開口部
15 底部
16 側面
17 リム
2 外三つ折り部
3 把持部
4 端縁
6 糊
8 シリコーン
12 トレイ
13 果実
14 開口部
15 底部
16 側面
17 リム
Claims (7)
- 容器の開口部に被せる枚葉の包装用フィルムであって、対向する一対の両端部をそれぞれ外三つ折り部とし、それぞれの外三つ折り部の内側となる面であってその折りを開いた際に前記容器側となる面に粘着剤を塗布した包装用フィルム。
- 前記粘着剤は端縁に沿って並列に複数本設けたものである請求項1記載の包装用フィルム。
- 前記粘着剤は前記外三つ折り部の内側となる面の一方の面に塗布されたものであり、この面に対向する面にはシリコーンを塗布した請求項1または2に記載の包装用フィルム。
- 前記粘着剤は前記外三つ折り部の内側となる面であってその折りを開いた際に前記端縁に近い面に塗布されたものである請求項1から3のいずれかに記載の包装用フィルム。
- 前記粘着剤は前記端縁に沿う方向の中央部を除いて塗布したものである請求項1から4のいずれかに記載の包装用フィルム。
- 前記粘着剤は前記端縁に沿う方向の両端部を除いて塗布したものである請求項1から5のいずれかに記載の包装用フィルム。
- 前記外三つ折り部の外側に把持部を設けた請求項1から6のいずれかに記載の包装用フィルム。
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JP2004003856U JP3106302U (ja) | 2004-06-30 | 2004-06-30 | 包装用フィルム |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN110606276A (zh) * | 2019-09-09 | 2019-12-24 | 浙江亚嘉采棉机配件有限公司 | 一种棉花打包卷膜及其制备方法 |
JP2022038457A (ja) * | 2020-08-26 | 2022-03-10 | 株式会社精晃商会 | 包装用フィルム |
KR20230027663A (ko) * | 2021-08-19 | 2023-02-28 | 일진코퍼레이션 주식회사 | 상자를 포함하는 싸바리박스의 접착력 향상을 위한 접착구조와 상기 접착구조를 가지는 싸바리박스 |
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2004
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CN110606276B (zh) * | 2019-09-09 | 2024-05-03 | 浙江亚嘉采棉机配件有限公司 | 一种棉花打包卷膜及其制备方法 |
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