JP2004026197A - 密閉容器用ラベルとその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シート基材5の裏面側に粘着剤層6が形成された蓋シート7と、フィルム基材9の裏面側に接着剤層10が形成された合成樹脂製のヒンジフィルム11とからなる。蓋シート7の外表面にヒンジフィルム11の裏面側を接着することにより、蓋シート7にヒンジフィルム11をつないである。容器本体1にヒンジフィルム11を接着剤層10を介して接着した状態において、蓋シート7が、ヒンジフィルム11を介して屈曲自在である。蓋シート7は、粘着剤層6を介して前記取出口2の開口周縁部に該取出口2を閉じるよう貼着することができる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ウエットティッシュなどの内容物が収容される密閉容器の取出口を繰り返し開閉自在に封止するラベルと、その製造方法とに関する。
【0002】
【従来の技術】
ウエットティッシュなどの内容物を収容する密閉容器では、これの取出口から内容物が繰り返し取り出される。その一方で、不使用時には内容物が乾燥しないようにラベルで取出口を確りと密閉しておく必要がある。
【0003】
図11は従来ラベル40の典型例を示しており、容器本体1の取出口2を蓋する主面部41の一端にヒンジ部42が連設されており、裏面側に粘着剤層を形成して、ヒンジ部42を容器本体1の外表面に粘着剤層で接着し、主面部41を取出口2まわりに粘着剤層で接着していた。この場合、ヒンジ部42を支点にして主面部41を上方に捲り剥がし、開放した取出口2から内容物3を取り出したのち、主面部41を容器本体1の上面側に倒して、取出口2の周囲に再接着することにより、再び取出口2を密封できる。
【0004】
かかる従来例において、容器本体1の外表面からラベル40の全体を完全に剥ぎ取る形式にすると、次にラベル40をこれが取出口2を閉じるように正しく位置決めして貼り合わせる作業が困難になる。取出口2が大きくなると、なお更のことになる。そのために、ラベル40が開放された状態でも、ヒンジ部42が容器本体1側に接着されて残るようにしてある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
問題は、図11に示すごとくラベル40をこれの主面部41がヒンジ部42上に捲り返した開き姿勢において、ラベル40を持つ手を離すと、主面部41が弾性復元力で取出口2を塞ぐように自己復帰する。そのため、一方の手でラベル40を開き姿勢に維持しながら、他方の手で取出口2から内容物3をつかみ出す必要があり、両手が塞がる点にある。これは、ラベル40の全体が極薄のフィルム状だと開閉作業が困難になるため、ある程度の剛性(腰の強さ)を有するシート基材からなることが要因となっている。
【0006】
そのため、従来ラベル40において、主面部41とヒンジ部42との境界に切り込みを入れ、この切り込みの存在でヒンジ部42を屈曲しやすいものにすることが検討されている。しかし、主面部41とヒンジ部42とは、同一のシート(フィルム)基材で一連に形成されているので、主面部41を引き剥がしたとき、主面部41が必ずしも切り込みの存在部位で屈曲せず位置ずれ状態になりやすい。却って主面部41を強く引き剥がしたときに、ヒンジ部42が切り込みの存在部位で破れやすく、新たな問題を招くおそれがある。
【0007】
そこで本発明の目的は、容器本体の取出口を閉じる蓋シートと、これの開閉ヒンジになるヒンジフィルムとが、それぞれの果たす機能を満足するように重ね継ぎした密閉容器用ラベルを提供することにある。すなわち本発明の目的は、蓋シートの部分がシール特性、耐水性、印刷特性、耐薬品性などに優れ、ヒンジフィルムの部分がヒンジ特性に優れたものとするにある。以て本発明の目的は、蓋シートを捲り剥がして取出口を開放した開き姿勢において、蓋シートが不用意に閉じ姿勢に戻らないようにし、取出口からの内容物の取り出しの容易化を図るにある。本発明の他の目的は、かかる密閉容器用ラベルが連続的に安価に量産できる製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る本発明は、図1ないし図3に示すごとく、取出口2を備えた容器本体1の外表面に貼られて、該取出口2を閉じる密閉容器用ラベルであって、シート基材5の裏面側に粘着剤層6が形成された蓋シート7と、フィルム基材9の裏面側に接着剤層10が形成された合成樹脂製のヒンジフィルム11とからなる。蓋シート7とヒンジフィルム11とは、蓋シート7の外表面にヒンジフィルム11の裏面側を貼合することにより、蓋シート7からヒンジフィルム11の一部が張り出すようにつないである。容器本体1にヒンジフィルム11を接着剤層10を介して接着した状態において、蓋シート7は、ヒンジフィルム11における蓋シート7とのつなぎ部分13を介して屈曲自在であり、蓋シート7は、粘着剤層6を介して前記取出口2の開口周縁部に該取出口2を閉じるよう貼着することができ、ヒンジフィルム11のつなぎ部分13が、蓋シート7をヒンジフィルム11側に捲り剥がした開き姿勢に維持できるようになっていることを特徴とする。
【0009】
蓋シート7の外表面に対してヒンジフィルム11は、図示するごとく接着剤層10で貼合してもよいし、別の接着剤で接着したり、熱溶着してあってもよい。ヒンジフィルム11の接着剤層10は感圧接着剤、すなわち粘着剤で形成されていてもよい。
【0010】
蓋シート7のシート基材5としては、比較的腰の強い厚手の合成樹脂、紙、合成紙、不織布などの各種のシートないしフィルムを用いことができる。例えば、合成紙の場合は、ファイバー法合成紙すなわち合成パルプを原料としてバインダーなどを加えて抄紙機で製紙した合成パルプ紙や、溶解した合成樹脂をノズルから噴射して紡糸した無端状の繊維を部分的に熱接着したスパンボンド紙、更に好ましくはポリプロピレン樹脂を主原料として二軸延伸フィム成形法により多数のミクロボイドを有するよう形成されたフィルム法合成紙を用いることができる。シート基材5を合成樹脂製とするときは、例えばポリエチレンテレフタレートなどが用いて好適である。
【0011】
ヒンジフィム11のフィルム基材9としては、曲げ応力が小さくて屈曲性に富む薄手の合成樹脂製のシートないしフィルムを用いることができ、例えばポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレートなどの合成樹脂フィルムが用いて好適である。
【0012】
すなわち、シート基材5は、シール特性、印刷特性、耐薬品性、耐水性などに優れて比較的腰が強いものとし、フィルム基材9は破れ難くてヒンジ特性(屈曲性)に富むものとする。具体的には、フィルム基材9の厚みが、シート基材5のそれよりも薄く、接着剤層10を含むヒンジフィルム11の全厚が20〜50μmであって、粘着剤層6を含む蓋シート7の全厚が40〜200μmになるようにすることができる。
【0013】
ヒンジフィルム11のつなぎ部分13には、該当部分の曲げ応力を小さくするために切り欠きや折曲線などの加工が施されていてもよい。
【0014】
蓋シート7とヒンジフィルム11との接続形式としては、外表面に印刷が施された蓋シート7の一辺寄りに、ヒンジフィルム11の一端部が貼合されるようにすることができる。
【0015】
または、外表面に印刷が施された蓋シート7に、透明のヒンジフィルム11をこれが蓋シート7の印刷面を全面的に覆うように貼合してもよい。
【0016】
本発明の製造方法は、請求項1記載の密閉容器用ラベルにおいて、図4および図5に示すごとく、シート基材5の裏面に粘着剤層6が形成された蓋シート7のシート原反7aと、フィルム基材9の裏面側に接着剤層10が形成されたヒンジフィルム11のフィルム原反11aとがあって、シート原反7aには、これよりも広幅の剥離紙ベース12が粘着剤層6を介して貼り合わせてあって、シート原反7aが剥離紙ベース12ごとロール巻きされており、フィルム原反11aには、剥離紙15が接着剤層10を介して貼り合わせてあって、フィルム原反11aが剥離紙15ごとロール巻きされている。そのうえで、シート原反7a付きの剥離紙ベース12を連続的に送り出しながら、剥離紙15が除去されたフィルム原反11aを剥離紙ベース12の余白部分16に重ね貼りし、このときシート原反7aの外表面にフィルム原反11aの一端側を接着剤層10を介して接着する重ね継ぎ工程と、剥離紙ベース12上において、シート原反7aおよびフィルム原反11aをラベルBの外形形状に打ち抜く型抜き工程と、剥離紙ベース12から抜き殻20を除去する抜き殻除去工程とからなることを特徴とする。
【0017】
その際、重ね継ぎ工程に先立ってシート原反7aの外表面に印刷をする印刷工程を含み、重ね継ぎ工程において、シート原反7aの幅方向の一端側の外表面にフィルム原反11aの一端部を接着剤層10を介して接着することができる。
【0018】
【発明の作用効果】
請求項1記載の本発明に係るラベルは、蓋シート7とヒンジフィルム11とが継ぎ足し接続されて、両者7・11が接続箇所で縁切り状態になっている。しかも、ヒンジフィルム11における蓋シート7とのつなぎ部分13は、容器本体1に対して非接着箇所になっている。従って、取出口2を開放するときは、蓋シート7をヒンジフィルム11に到るまで完全に容器本体1から引き剥がせばよく、その引き剥がし限界が容易に手応えで判別できる。つまり、常にヒンジフィルム11のつなぎ部分13の良好な屈曲性を利用して蓋シート7を円滑に開閉できる。その際、蓋シート7はシール特性、耐薬品性、印刷特性、耐水性などに優れた材質を選べる一方、ヒンジフィルム11のつなぎ部分13は、曲げ応力が小さいヒンジ特性に優れたものにすることができるから、蓋シート7をヒンジフィルム11側の上方にまで捲り剥がした開き姿勢において、蓋シート7が不用意に開き姿勢から閉じ姿勢に戻ることはない。その結果、片手操作で取出口2から内容物を手軽に取り出すことができる。
【0019】
ヒンジフィルム11の厚さが、蓋シート7のそれよりも薄くし、ヒンジフィルム11の全体をヒンジ特性に優れたものにすれば、そのつなぎ部分13に特別な加工をしなくても、該つなぎ部分13の屈曲性を良好に確保できる。そのうえで蓋シート7とヒンジフィルム11とが段差を以てつながるので、蓋シート7の引き剥がし限界が更に明確になり、ヒンジフィルム11のつなぎ部分13が、蓋シート7を捲り返した前述の開き姿勢になるよう特有の曲げ性を発揮するものとなる。
【0020】
ヒンジフィム11のつなぎ部分13に切り込みや折曲線など曲げ応力を小さくするための加工が施されていると、つなぎ部分13の屈曲性を更に高めることができるし、ヒンジフィルム11の厚さとは無関係につなぎ部分13の屈曲性を良好に確保することができる。
【0021】
蓋シート7の外表面には、商品名や取り扱い上の注意などを印刷することができる。その際、蓋シート7の一辺(後辺)寄りに限ってヒンジフィルム11の一端部(前端部)を貼合して継ぎ足してもよい。この場合のヒンジフィルム11これ自体は透明であることを要しない。
【0022】
外表面に前記印刷が施された蓋シート7に、透明のヒンジフィルム11が蓋シート7の印刷面を全面的に覆うよう貼合されていると、ヒンジフィルム11で蓋シート7の印刷面を保護できる。とくに、ウエットティッシュ3などの内容物において、これにアルコール液剤やアセトンに代表されるエナメル除去剤などが含浸されていると、これら液剤によって印刷表示が取れたり汚れやすいが、ヒンジフィルム11で印刷面を覆ってあれば、かかる不具合を招くことがない。
【0023】
本発明に係る密閉容器用ラベルの製造方法によれば、蓋シート7はシール特性、耐水性、耐薬品性、印刷特性などに優れる材質と断面構造にし、ヒンジフィルム11はヒンジ特性に優れるものとしながらも、蓋シート7とヒンジフィルム11とを連続的に継ぎ足し接続して製品ラベルBを安価に量産することができる。
【0024】
【実施の形態】
(第1実施例) 図1ないし図3は本発明に係る密閉容器用ラベルの第1実施例を示す。対象の密閉容器Aは、容器本体1の上面中央に四角形の取出口2が開口しており、容器本体1内に収容したウエットティッシュ3は取出口2から取り出すことができる。ウエットティッシュ3は、不織布や紙などの基材に化粧液、薬剤、消毒液などの液体が含浸されたものを広く含む。
【0025】
本発明に係るラベルBは、前記取出口2を閉じるために、容器本体1の上側外表面に貼付される。そのラベルBは、外表面に商品名や使用上の注意書きなどが印刷されたシート基材5の裏面側に粘着剤層6が形成された蓋シート7と、フィルム基材9の裏面側に接着剤層10が形成された合成樹脂製のヒンジフィルム11とからなる。
【0026】
蓋シート7のシート基材5としては、ポリプロピレン樹脂を主原料にして二軸延伸フィルム成形法により多数のミクロボイドを有するよう形成された50〜80μm厚のフィルム法合成紙(ユポ・コーポレーション社製の製品名ユポ)を用い、これの裏面にアクリル系粘着剤を塗布して粘着剤層6を形成した。この粘着剤層6は、取出口2の開口周縁部の形状に合致するよう、シート基材5の周縁部に沿って塗布形成する。
【0027】
ヒンジフィルム11は、ポリプロピレン樹脂からなる20〜40μm厚のフィルム基材9の裏面にアクリル系の感圧接着剤(粘着剤)を全面的に塗布して接着剤層10を形成した。ここではフィルム基材0の厚さが先のシート基材5のそれよりも薄いこと、更には接着剤層10を含むヒンジフィルム11の総厚が、粘着剤層6を含む蓋シート7のそれよりも薄いことが注目されるべきである。
【0028】
蓋シート7の後端部の外表面にヒンジフィルム11の前端部の裏面側を接着剤層10を介して接着することにより、蓋シート7にヒンジフィルム11をこれの一部が蓋シート7の後方に張り出すようにつなぐ。かくして、ラベルBは、蓋シート7の粘着剤層6とヒンジフィルム11の接着剤層10とが後述する共通の剥離紙ベース12で剥離可能に被覆されている。なお、蓋シート7の前端には、左右方向の中央部位にシート基材5から舌片14が突出形成されている。この舌片14の裏面側には粘着剤層6が形成されていない。
【0029】
ラベルBの使用に際しては、これを剥離紙ベース12から剥離する。次に、容器本体1にヒンジフィルム11を接着剤層10を介して接着し、蓋シート7を粘着剤層6を介して前記取出口2の開口周縁部に該取出口2を閉じるよう貼着する。この状態において、蓋シート7とヒンジフィルム11とは、両者の厚みの違いで段差を以てつながっており、ヒンジフィルム11における蓋シート7とのつなぎ部分13が容器本体1に接着されていない。これによって蓋シート7とヒンジフィルム11とは、容器本体1上に接着された状態において縁切り状になっている。
【0030】
従って、蓋シート7は舌片14をつかんで前端側から後端まで完全に捲り剥がすことができる。その際、ヒンジフィルム11のつなぎ部分13は、容器本体1に対して段差を以て非接着状態にあるので、蓋シート7の引き剥がし限界が手応えで容易に判別でき、ヒンジフィルム11まで余分に引き剥がすことはない。
【0031】
次に、図1および図2に示すごとく、蓋シート7の全体を容器本体1から引き剥がして取出口2を完全に開放したのち、蓋シート7の全体をヒンジフィルム11の前記つなぎ部分13をヒンジにしてヒンジフィルム11上の後方側へ捲り返す。このとき、ヒンジフィルム11はフィルム基材9を含めて薄肉化し、つなぎ部分13の曲げ応力を小さく、つまり屈曲性を高めてあるので、蓋シート7はヒンジフィルム11上の後方に捲り剥がした開き姿勢に維持される。すなわち、この開き姿勢で手を離しても、蓋シート7が取出口2側へ不用意に戻ることはない。
【0032】
容器本体1内のウエットティッシュ3を取出口2から取り出したのち、ヒンジフィルム11のつなぎ部分13をヒンジにして蓋シート7を前方手前に倒し、取出口2の開口周縁部に蓋シート7を粘着剤層6で接着することにより、蓋シート7で取出口2を再び密閉状に封止しておくことができる。
【0033】
図4および図5は上記構成のラベルBの製造方法を示す。図4において、まずシート基材5の裏面側に粘着剤層6が形成された蓋シート7のシート原反7aと、フィルム基材9の裏面側に接着剤層10が形成されたヒンジフィルム11のフィルム原反11aとを用意する。シート原反7aには、粘着剤層6を覆う剥離紙ベース12が予め接合されてロール巻きされている。フィルム原反11aには、接着剤層10を覆う剥離紙15が予め接合されてロール巻きされている。
【0034】
剥離紙ベース12は、図5に示すごとくシート原反7aよりも広幅に形成されており、シート原反7aが剥離紙ベース12の幅方向の一端側に片寄せて接合されている。従って、剥離紙ベース12の幅方向の他端側には余白部分16を有する。フィルム原反11aの幅寸法は、シート原反7aのそれよりも小さい。
【0035】
(印刷工程) 製造に際しては、図4および図5に示すごとくシート原反7a付きの剥離紙ベース12をその原反ロール17から連続的に繰り出しながら、シート原反7aの上側表面に、商品名や使用上の注意などを印刷する。
【0036】
(重ね継ぎ工程) 次いで、フィルム原反11aから剥離紙15をその原反ロール18から除去したのち、剥離紙ベース12上においてシート原反7aにフィルム原反11aを位置合わせして加圧ローラ19・19で接合する。すなわち、剥離紙ベース12上において、これの余白部分16にフィルム原反11aを接着剤層10を介して貼り合わせ、シート原反7aの幅方向の一端側の外表面にフィルム原反11aの幅方向の一端部を接着剤層10を介して接着することにより、シート原反7aにフィルム原反11aを継ぎ足す。
【0037】
(型抜き工程) 引き続いて抜き型を用い、剥離紙ベース12上においてシート原反7aおよびフィルム原反11aのみを製品ラベルBの形状に順次打ち抜いて行く。
【0038】
(抜き殻除去工程) 最後に、剥離紙ベース12から抜き殻20を除去することにより、剥離紙ベース12上に単位のラベルBが多数並んだラベルシート21をつくる。
【0039】
このラベルシート21から各ラベルBを剥ぎ取り、前述の要領で容器本体1にラベルBを貼り付けることができる。なお、ラベルシート21は、保管や移送あるいは以後の取り扱いを好適化するために、セパレータを介して一旦ロール状に巻き取ってもよい。
【0040】
(第2実施例) 図6ないし図8は本発明の第2実施例に係る密閉容器用ラベルを示す。ここでのラベルBは、印刷が施された蓋シート7の外表面を全面的に覆うように、透明のヒンジフィルム11が前記接着剤層10を介して接着されている。ヒンジフィルム11の後端部は、蓋シート7から突出しており、この突出部分が容器本体1に前述の要領で接着される。これによれば、蓋シート7の印刷面は、ヒンジフィルム11の透明なフィルム基材9で保護されることになる。その他の構成は、第1実施例と同じであるから同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
【0041】
第2実施例に係るラベルBの製造方法は、図9に示すごとくフィルム原反11aが広幅であって、これがシート原反7aの外表面をほぼ全面的に覆うよう前記接着剤層10を介して接着されている点を除くと、先の第1実施例に係る製造方法と実質的に同様である。
【0042】
(第3実施例) 先の第1実施例および第2実施例の密閉容器Aでは、容器本体1がプラスチック製ないし紙製で比較的硬質の角箱状に形成されたものとしたが、本発明はかかる形態の密閉容器Aに限定されない。例えば図10に示すごとく、対象の密閉容器Aは、薄肉のプラスチックフィルムで扁平袋状に形成した容器本体1にウエットティッシュ3が密封収容されており、その容器本体1の上面に取出口2が設けられた形態でもよい。なお、図10のラベルBは第2実施例のそれと同一仕様になっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の縦断側面図
【図2】第1実施例の斜視図
【図3】第1実施例の要部の縦断側面図
【図4】第1実施例に係るラベルの製造方法を説明する概念図
【図5】第1実施例に係るラベルの製造方法を説明する平面図
【図6】第2実施例の縦断側面図
【図7】第2実施例の斜視図
【図8】第2実施例の要部の縦断側面図
【図9】第2実施例に係るラベルの製造方法を説明する平面図
【図10】第3実施例の斜視図
【図11】従来例の縦断側面図
【符号の説明】
1 容器本体
2 取出口
3 ウエットテッシュ
5 シート基材
6 粘着剤層
7 蓋シート
7a シート原反
9 フィルム基材
10 接着剤層
11 ヒンジフィルム
11a フィルム原反
12 剥離紙ベース
13 ヒンジフィルムのつなぎ部分
20 抜き殻
B ラベル
Claims (7)
- 取出口2を備えた容器本体1の外表面に貼られて、該取出口2を閉じる密閉容器用ラベルであって、
シート基材5の裏面側に粘着剤層6が形成された蓋シート7と、
フィルム基材9の裏面側に接着剤層10が形成された合成樹脂製のヒンジフィルム11とからなり、
蓋シート7とヒンジフィルム11とは、蓋シート7の外表面にヒンジフィルム11の裏面側を貼合することにより、蓋シート7からヒンジフィルム11の一部が張り出すようにつないであり、
容器本体1にヒンジフィルム11を接着剤層10を介して接着した状態において、蓋シート7が、ヒンジフィルム11における蓋シート7とのつなぎ部分13を介して屈曲自在であり、
蓋シート7は、粘着剤層6を介して前記取出口2の開口周縁部に該取出口2を閉じるよう貼着することができ、
ヒンジフィルム11のつなぎ部分13が、蓋シート7をヒンジフィルム11側に捲り剥がした開き姿勢に維持するようになっていることを特徴とする密閉容器用ラベル。 - ヒンジフィルム11の厚さが、蓋シート7のそれよりも薄くなっている請求項1記載の密閉容器用ラベル。
- ヒンジフィルム11のつなぎ部分13に、これの曲げ応力を小さくするための加工が施されている請求項1記載の密閉容器用ラベル。
- 外表面に印刷が施された蓋シート7の一辺寄りに、ヒンジフィルム11の一端部が貼合されている請求項1記載の密閉容器用ラベル。
- 外表面に印刷が施された蓋シート7に、透明のヒンジフィルム11が蓋シート7の印刷面を全面的に覆うよう貼合されている請求項1記載の密閉容器用ラベル。
- 請求項1記載の密閉容器用ラベルの製造方法であって、
シート基材5の裏面に粘着剤層6が形成された蓋シート7のシート原反7aと、フィルム基材9の裏面側に接着剤層10が形成されたヒンジフィルム11のフィルム原反11aとがあって、
シート原反7aには、これよりも広幅の剥離紙ベース12が粘着剤層6を介して貼り合わせてあって、シート原反7aが剥離紙ベース12ごとロール巻きされており、
フィルム原反11aには、剥離紙15が接着剤層10を介して貼り合わせてあって、フィルム原反11aが剥離紙15ごとロール巻きされており、
シート原反7a付きの剥離紙ベース12を連続的に送り出しながら、剥離紙15が除去されたフィルム原反11aを剥離紙ベース12の余白部分16に重ね貼りし、このときシート原反7aの外表面にフィルム原反11aの一端側を接着剤層10を介して接着する重ね継ぎ工程と、
剥離紙ベース12上において、シート原反7aおよびフィルム原反11aをラベルBの外形形状に打ち抜く型抜き工程と、
剥離紙ベース12から抜き殻20を除去する抜き殻除去工程とからなることを特徴とする密閉容器用ラベルの製造方法。 - 重ね継ぎ工程に先立ってシート原反7aの外表面に印刷をする印刷工程を含み、
重ね継ぎ工程において、シート原反7aの幅方向の一端側の外表面にフィルム原反11aの一端部が接着剤層10を介して接着されている請求項6記載の密閉容器用ラベルの製造方法。
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