JP3097044B2 - 菌床シイタケ栽培用培地及び栽培方法 - Google Patents
菌床シイタケ栽培用培地及び栽培方法Info
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Description
培方法に関し、詳細には、担子菌のシイタケを菌床栽培
方法によって生産する場合に、収量増収を図り得る菌床
シイタケ栽培用培地及び栽培方法に関する。
ホップ粕と、(b)ビール粕、麦芽くずおよび米糠のう
ちの1種または2種以上の物質を有効成分とする培養基
に、ひらたけ、なめこ、えのきだけおよびしいたけより
なる群から選ばれた1種の食用きのこを栽培することを
特徴とする食用きのこ類の製造方法が記載されている。
よる味覚上の比較および菌糸が蔓延するのに要する日数
の短縮等が示されている。
施例は記載されておらず、特に、シイタケの栽培に適す
るように混合比を選択した菌床シイタケ栽培用培地に関
しては何ら記載されていない。
数値的関係についても記載されていない。
通常、オガコに米糠又はフスマ或はトウモロコシ糠等の
栄養添加剤を適当に加えたものが用いられている。
シイタケを栽培すると、92年度きのこ年鑑(農村文化
社)第333頁左欄第11〜12行、93年度きのこガ
イドブック(農村文化社)第114頁に記載されている
ように、子実体の収量は菌床重量の25〜40%程度が
一応の目安で、安定収量を得ることが困難である。
文化社)第212〜220頁には、シイタケの栄養生長
および子実体形成における栄養要求性について、グルコ
ース、ペプトン、酵母エキス、澱粉およびリグニン等の
栄養添加剤が記載されている。
ついては、菌床重量の25−42%であろうと記載さ
れ、菌床シイタケ経営の安定化のために高品質、安定生
産の技術開発の必要性が説かれている。
タケ栽培用培地の欠点を解消し、シイタケの子実体収率
の向上と安定生産とを可能とする、菌床シイタケ栽培用
培地及び栽培方法を提供することにある。
長年に亘る菌床栽培の経験をふまえ、関連知識と栽培技
術を駆使して、菌床シイタケ栽培用培地を鋭意研究し
た。
0以上で窒素含量が極めて低いことが、又、キノコの栄
養生長と生殖生長にはC/N比がそれぞれ20、30−
40程度が最適であると言われている。
組み合わせるものとして、フスマより蛋白質含量が高
く、糖質含量の低いビール粕を選び、特に配合比を選択
し、オガコに栄養添加剤を添加した菌床シイタケ栽培用
培地において、栄養添加剤である米糠とビール粕の比が
4:1〜1:3の範囲を選択し、殺菌後に袋詰めを行う
ことで良質な子実体を高収率で生産可能であることを見
い出し、本発明を完成するに至った。
手段は、下記のとおりである。
床シイタケ栽培用培地において、栄養添加剤の米糠とビ
ール粕の混合比が4:1〜1:3の範囲である菌床シイ
タケ栽培用培地。
培用培地を用いてシイタケを栽培し、子実体を得る栽培
方法。
合割合であるが、例えば15〜30%(w/w)、好ま
しくは20〜25%である。
成が遅れる傾向があり、一方、高くなると汚染菌への抵
抗力が弱まる傾向にある。
糠とビール粕の混合比としては、4:1〜1:3、好ま
しくは3:1〜3:5である。
少する傾向にある。
面通気性のものが好ましいが、その一部に通気口を設け
たものでもよい。
タケの栄養生長と生殖生長に至適な条件を与えるよう
に、オガコ、米糠、ビール粕を適宜組み合わせ、各々の
配合比を選択することで、菌糸の生長促進を図り、培養
初期の菌床表面に褐色の外被膜の形成により、雑菌の侵
入を防ぐ。
の標準成分組成を、後述する試験例で使用するフスマの
標準成分組成と共に、表1に示す。
オガコと栄養添加剤の混合比が4:1の条件下の菌床シ
イタケ栽培用培地において、栄養添加剤の米糠とビール
粕の混合比が3:1である菌床シイタケ栽培用培地を、
下記のようにして得た。
重)、米糠6g、ビール粕2gを混合、加水、水分量は
60g(含水率60%)、殺菌放冷後、シイタケ種菌を
無菌的に混合接種した。
したポリエチレン製の袋に詰め、初期培養(室温20
℃、湿度60%、15日間)、さらに、熟成培養(室温
23℃、湿度80%、2.5ケ月間)を行った。
床を芽出し(浸水、10〜15℃、約12時間)と、発
生(17℃、90%、25日間)の操作を7回繰り返
し、子実体の収穫量を全国統一規格による規格別に記録
した(総収穫期間約6ケ月)。
粕を用いて、栄養添加剤の米糠とビール粕との混合比が
5:3である以外は、実施例1と同様にして、下記に示
すように実施例1と同様の操作を行った。
重)、米糠5g、ビール粕3gを混合、加水、水分量は
60g(含水率60%)、殺菌放冷後、シイタケ種菌を
無菌的に混合接種した。
したポリエチレン製の袋に詰め、初期培養(室温20
℃、湿度60%、15日間)、さらに、熟成培養(室温
23℃、湿度80%、2.5ケ月間)を行った。
床を芽出し(浸水、10〜15℃、約12時間)と、発
生(17℃、90%、25日間)の操作を7回繰り返
し、子実体の収穫量を全国統一規格による規格別に記録
した(総収穫期間約6ケ月)。
粕を用いて、栄養添加剤の米糠とビール粕との混合比が
1:1である以外は、実施例1と同様にして、下記に示
すように実施例1と同様の操作を行った。
重)、米糠4g、ビール粕4gを混合、加水、水分量は
60g(含水率60%)、殺菌放冷後、シイタケ種菌を
無菌的に混合接種した。
したポリエチレン製の袋に詰め、初期培養(室温20
℃、湿度60%、15日間)、さらに、熟成培養(室温
23℃、湿度80%、2.5ケ月間)を行った。
床を芽出し(浸水、10〜15℃、約12時間)と、発
生(17℃、90%、25日間)の操作を7回繰り返
し、子実体の収穫量を全国統一規格による規格別に記録
した(総収穫期間約6ケ月)。
粕を用いて、栄養添加剤の米糠とビール粕との混合比が
3:5である以外は、実施例1と同様にして、下記に示
すように実施例1と同様の操作を行った。
重)、米糠3g、ビール粕5gを混合、加水、水分量は
60g(含水率60%)、殺菌放冷後、シイタケ種菌を
無菌的に混合接種した。
したポリエチレン製の袋に詰め、初期培養(室温20
℃、湿度60%、15日間)、さらに、熟成培養(室温
23℃、湿度80%、2.5ケ月間)を行った。
床を芽出し(浸水、10〜15℃、約12時間)と、発
生(17℃、90%、25日間)の操作を7回繰り返
し、子実体の収穫量を全国統一規格による規格別に記録
した(総収穫期間約6ケ月)。
粕を用いて、オガコと栄養添加剤の混合比が3:1の条
件下の菌床シイタケ栽培用培地において、栄養添加剤の
米糠とビール粕の混合比が1:1である菌床シイタケ栽
培用培地を用い、下記に示すように実施例1と同様の操
作を行った。
重)、米糠5g、ビール粕5gを混合、加水、水分量は
60g(含水率60%)、殺菌放冷後、シイタケ種菌を
無菌的に混合接種した。
したポリエチレン製の袋に詰め、初期培養(室温20
℃、湿度60%、15日間)、さらに、熟成培養(室温
23℃、湿度80%、2.5ケ月間)を行った。
床を芽出し(浸水、10〜15℃、約12時間)と、発
生(17℃、90%、25日間)の操作を7回繰り返
し、子実体の収穫量を全国統一規格による規格別に記録
した(総収穫期間約6ケ月)。
1〜発明区5とした。
分組成の米糠とフスマを用いて、オガコと栄養添加剤の
混合比が4:1の条件下の菌床シイタケ栽培用培地にお
いて、栄養添加剤の米糠とフスマの混合比が1:1であ
る菌床シイタケ栽培用培地を用いる以外は、下記に示す
ように実施例1と同様の操作を行った。
重)、米糠4g、フスマ4gを混合、加水、水分量は6
0g(含水率60%)、殺菌放冷後、シイタケ種菌を無
菌的に混合接種した。
したポリエチレン製の袋に詰め、初期培養(室温20
℃、湿度60%、15日間)、さらに、熟成培養(室温
23℃、湿度80%、2.5ケ月間)を行った。
床を芽出し(浸水、10〜15℃、約12時間)と、発
生(17℃、90%、25日間)の操作を7回繰り返
し、子実体の収穫量を全国統一規格による規格別に記録
した(総収穫期間約6ケ月)。
いて、1区20床の試験規模に相当する培地を用いて、
上記したように、混合、加水、殺菌、接種、培養、袋詰
め(1.9kg/1菌床)、培養、熟成を行った後に、
浸水、発生、収穫等の一連の操作を約25日サイクルで
7回行い、1菌床(1.9kg)あたりの平均収穫量
(g/菌床)、変動係数(%)、標準比(%)、褐変開
始日、収穫番号別平均収量(g/菌床)、品質等を求め
た。
て、本実施例1〜5による各発明区は、いずれも平均収
穫量に優れ、しかも、変動係数が小さいことから生産が
安定していることが確認できる。
優れていることが確認できる。
床表面に褐変開始が早く、つまり汚染菌に対して抵抗性
を示す褐変被膜が早期に形成され、平均収穫量が多いの
で実際にはL,M製品の増収が確認できる。
糸表面に褐色の被膜を形成し、雑菌の侵入によって引き
起こされる子実体収量の不安定さの軽減を図ることがで
き、シイタケの子実体収率の向上と安定生産とを可能と
する。
多く得られ、シイタケ子実体の顕著な増収効果が得ら
れ、変動係数の減少から安定生産が期待できるものであ
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 オガコに栄養添加剤を添加した菌床シイ
タケ栽培用培地において、栄養添加剤の米糠とビール粕
の混合比が4:1〜1:3の範囲である菌床シイタケ栽
培用培地。 - 【請求項2】 請求項1に記載の菌床シイタケ栽培用培
地を用いてシイタケを栽培し、子実体を得る栽培方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06160799A JP3097044B2 (ja) | 1994-06-21 | 1994-06-21 | 菌床シイタケ栽培用培地及び栽培方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06160799A JP3097044B2 (ja) | 1994-06-21 | 1994-06-21 | 菌床シイタケ栽培用培地及び栽培方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0873A JPH0873A (ja) | 1996-01-09 |
JP3097044B2 true JP3097044B2 (ja) | 2000-10-10 |
Family
ID=15722704
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06160799A Expired - Fee Related JP3097044B2 (ja) | 1994-06-21 | 1994-06-21 | 菌床シイタケ栽培用培地及び栽培方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3097044B2 (ja) |
-
1994
- 1994-06-21 JP JP06160799A patent/JP3097044B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH0873A (ja) | 1996-01-09 |
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