JP3052034B2 - 車両のトラクション制御装置 - Google Patents

車両のトラクション制御装置

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JP3052034B2
JP3052034B2 JP5222604A JP22260493A JP3052034B2 JP 3052034 B2 JP3052034 B2 JP 3052034B2 JP 5222604 A JP5222604 A JP 5222604A JP 22260493 A JP22260493 A JP 22260493A JP 3052034 B2 JP3052034 B2 JP 3052034B2
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    • B60K28/00Safety devices for propulsion-unit control, specially adapted for, or arranged in, vehicles, e.g. preventing fuel supply or ignition in the event of potentially dangerous conditions
    • B60K28/10Safety devices for propulsion-unit control, specially adapted for, or arranged in, vehicles, e.g. preventing fuel supply or ignition in the event of potentially dangerous conditions responsive to conditions relating to the vehicle 
    • B60K28/16Safety devices for propulsion-unit control, specially adapted for, or arranged in, vehicles, e.g. preventing fuel supply or ignition in the event of potentially dangerous conditions responsive to conditions relating to the vehicle  responsive to, or preventing, skidding of wheels
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H63/00Control outputs from the control unit to change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion or to other devices than the final output mechanism
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Auxiliary Drives, Propulsion Controls, And Safety Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の駆動輪の過剰ス
リップ状態を検出するスリップ状態検出手段と、スリッ
プ状態検出手段により駆動輪の過剰スリップ状態を検出
したときに、トラクション制御を行うべく前記過剰スリ
ップ状態に応じてエンジンの制御トルクを算出し、駆動
輪に前記御トルクに応じたトルクを与える駆動輪トル
ク制御手段とを備えた車両のトラクション制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】かかる車両のトラクション制御装置は、
本出願人の出願に係る特開平3−258933号公報に
おいて開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
トラクション制御装置を備えた車両が登坂路を走行する
際に駆動輪が過剰スリップ状態に陥った場合、平坦路を
走行しているときに比べて車両の加速度が出にくいた
め、実際は路面摩擦係数が比較的に高い状態にあるにも
関わらず路面摩擦係数が小さいように判断されてしま
う。その結果、トラクション制御装置が作動する際のエ
ンジンの初期制御トルクが適切な値よりも小さく抑えら
れてしまい、充分な加速性が得られない場合がある。
【0004】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、車両が坂道を走行する際にトラクション制御装置が
作動した場合に、エンジンに適切な初期制御トルクを与
えることが可能な車両のトラクション制御装置を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明は、車両の駆動輪の過剰
スリップ状態を検出するスリップ状態検出手段と、スリ
ップ状態検出手段により駆動輪の過剰スリップ状態を検
出したときに、トラクション制御を行うべく前記過剰ス
リップ状態に応じてエンジンの制御トルクを算出し、
動輪に前記御トルクに応じたトルクを与える駆動輪ト
ルク制御手段とを備えた車両のトラクション制御装置に
おいて、駆動輪が前記過剰スリップ状態にあるときに、
第1のスリップ状態から該第1のスリップ状態よりも小
さいスリップ状態である第2のスリップ状態に到達する
までの時間を計時するスリップ収束時間計時手段と、ス
リップ収束時間計時手段の出力に応じて、次回のトラク
ション制御開始時のエンジンの制御トルクの初期値を修
正する初期トルク修正手段と、を備えたことを特徴とす
る。
【0006】また請求項2に記載された発明は,車両の
駆動輪の過剰スリップ状態を検出するスリップ状態検出
手段と,そのスリップ状態検出手段により駆動輪の過剰
スリップ状態を検出したときに,トラクション制御を行
うべく前記過剰スリップ状態に応じてエンジンの制御ト
ルクを算出し,駆動輪に前記制御トルクに応じたトルク
を与える駆動輪トルク制御手段とを備えた車両のトラク
ション制御装置において,前記スリップ状態検出手段に
より駆動輪の前記過剰スリップ状態を検出したときに,
第1のスリップ状態から該第1のスリップ状態よりも小
さいスリップ状態である第2のスリップ状態に到達する
までの時間を計時するスリップ収束時間計時手段と,車
両のトータル加速度に基づいて車両の発進時の登降坂判
定を行う登降坂判定手段と,前記スリップ収束時間計時
手段の出力時間が基準時間よりも小さい場合に,前記
降坂判定手段の出力に応じて,次回のトラクション制御
開始時のエンジンの制御トルクの初期値を修正する初期
トルク修正手段と,を備えたことを特徴とする。
【0007】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。
【0008】図1及び図2は本発明の第1実施例を示す
もので、図1はトラクション制御装置を備えた車両の概
略構成図、図2はトラクション制御装置のブロック図で
ある。
【0009】図1に示すように、この車両はエンジンE
によって駆動される一対の駆動輪Wr,Wrと、一対の
従動輪Wf,Wfとを備えており、駆動輪Wr,Wr及
び従動輪Wf,Wfには、駆動輪速度Vwを検出する駆
動輪速度センサ1,1と、車速Vvを検出する従動輪速
度センサ2,2とがそれぞれ設けられる。エンジンEに
は、エンジン回転数Neを検出するための歯車と電磁ピ
ックアップよりなるエンジン回転数センサ3と、そのミ
ッション4のギヤレシオG/Rを検出するためのギヤレ
シオセンサ5とが設けられるとともに、その吸気通路6
には図示せぬアクセルペダルにリンク機構を介して機械
的に連結されて開閉駆動されるメインスロットルバルブ
7と、パルスモータ等のアクチュエータ8に接続されて
開閉駆動されるサブスロットルバルブ9とが設けられ
る。メインスロットルバルブ7にはその開度を検出する
メインスロットルバルブ開度センサ10が設けられ、ま
たサブスロットルバルブ9にはその開度を検出するサブ
スロットルバルブ開度センサ11が設けられる。
【0010】前記駆動輪速度センサ1,1、従動輪速度
センサ2,2、エンジン回転数センサ3、ギヤレシオセ
ンサ5、メインスロットルバルブ開度センサ10及びサ
ブスロットルバルブ開度センサ11からの信号はマイク
ロコンピュータよりなる電子制御ユニットUに入力され
て演算処理され、その結果に基づいてアクチュエータ8
を介してサブスロットルバルブ9の開度を制御すること
により、駆動輪Wr,Wrの過剰スリップを抑制すべく
エンジンEの出力が低減される。
【0011】図2は電子制御ユニットUの内部における
回路構成を示すものである。駆動輪Wr,Wrの過剰ス
リップ状態を検出するスリップ状態検出手段21には、
駆動輪速度Vwと、車体速度Vvに所定の比率を乗算し
た第1基準速度VRIと、この第1基準速度VRIよりも大
きくなるように予め設定された第2基準速度VR2とが入
力される(VR2>VRI)。
【0012】スリップ状態検出手段21では、駆動輪速
度Vw、第1基準速度VRI及び第2基準速度VR2が比較
され、駆動輪速度Vwが小さい方の第1基準速度VRI
りも小さい場合、即ち駆動輪Wr,Wrのスリップ率が
小さい場合(本発明の第2のスリップ状態)に回路Aの
出力がハイレベルになる。また、駆動輪速度Vwが第1
基準速度VRI及び第2基準速度VR2の間にある場合、即
ち駆動輪Wr,Wrのスリップ率が中程度である場合に
回路Bの出力がハイレベルになる。更に、駆動輪速度V
wが大きい方の第2基準速度VR2よりも大きい場合、即
ち駆動輪Wr,Wrのスリップ率が大きい場合(本発明
の第1のスリップ状態)に回路Cの出力がハイレベルに
なる。
【0013】駆動輪Wr,Wrの過剰スリップを抑制す
べくサブスロットルバルブ9の開度をフィードバック制
御する際に、その初期開度を求めるために必要なエンジ
ンEの初期制御トルクを演算する初期制御トルク演算手
段22は、駆動輪Wr,Wrのスリップ率が中程度の大
きさにあって回路Bの出力がハイレベルになったときに
作動する回路Dと、スリップ率が大きい状態(第1のス
リップ状態)にあって回路Cの出力がハイレベルになっ
たときに作動する回路Eとを備える。
【0014】回路Dにはメインスロットルバルブ開度セ
ンサ10、サブスロットルバルブ開度センサ11及びエ
ンジン回転数センサ3から、それぞれメインスロットル
バルブ開度TH1、サブスロットルバルブ開度TH2及
びエンジン回転数Neが入力され、そこで以下のように
して初期制御トルクが求められる。即ち、メインスロッ
トルバルブ開度TH1及びサブスロットルバルブ開度T
H2の何れか小さい方を選択して大気圧で補正した値
と、エンジン回転数Neとに基づいてマップ検索を行
い、その検索値の一次なまし値から定数を減算した値を
初期制御トルクとする。
【0015】回路Eにはギヤレシオセンサ5で検出した
ギヤレシオG/Rと、車両のトータル加速度TGとが入
力される。トータル加速度TGは車両の前後加速度FG
と車両の横加速度LGとのベクトル和として求められる
もので、前後加速度FGは駆動輪速度Vwの時間微分値
から求められ、また横加速度LGは左右の従動輪速度セ
ンサ2,2の出力差から求めた車両のヨーレートに車速
Vvを乗算することにより求められる。而して、前記ギ
ヤレシオG/R及びトータル加速度TGから初期制御ト
ルクがマップ検索される。
【0016】PID演算手段23では、駆動輪Wr,W
rの過剰スリップを抑制すべくサブスロットルバルブ9
の開度をフィードバック制御するためのエンジンEの目
標トルクACCTが求められる。目標トルクACCT
は、 ACCT=I−P−D で表され、このI項、P項及びD項はそれぞれ、 I(k)=I(k−1)−KI×Vv P(k)=KP×Vv D(k)=KD×DVv で表される。ここで、KI、KP、KDは予め設定され
た係数であり、DVvは車速Vvの微分値である。
【0017】而して、トラクション制御装置が作動した
際に前記目標トルクACCTのI項の初期値として、前
記初期制御トルク演算手段22で求めた初期制御トルク
が用いられる。そして、この初期制御トルクは駆動輪W
r,Wrに伝達される総トルクから駆動輪Wr,Wrの
過剰スリップに費やされる余剰トルクを減算した有効ト
ルク、即ち駆動輪Wr,Wrを過剰スリップさせること
なく車両の加速に有効に利用されるトルクに対応してお
り、トラクション制御装置が作動した後に駆動輪Wr,
Wrを過剰スリップを速やかに収束させるようになって
いる。
【0018】尚、前記初期制御トルク演算手段22及び
PID演算手段23は、本発明の駆動輪トルク制御手段
24を構成する。
【0019】上述のようにしてエンジンEの目標トルク
ACCTが求められると、初期(下限)トルク修正手段
25において、前記初期制御トルク演算手段22で求め
た初期制御トルクの下限値が規制される。即ち、初期
(下限)トルク修正手段25の回路Fには前記車両の前
後加速度FGとギヤレシオG/Rとが入力され、それら
前後加速度FGとギヤレシオG/Rとから初期制御トル
クの下限値がマップ検索される。そして、初期制御トル
ク演算手段22で求めた初期制御トルクの下限値が前記
マップ値を下回った場合には、そのマップ値が新たな下
限値として採用される。
【0020】また、初期制御トルクの下限値は、初期
(下限)トルク修正手段25の回路Gによっても修正さ
れる。即ち、スリップ収束時間計時手段としてのタイマ
ー26のセット端子にはスリップ状態検出手段21の回
路Cからの信号が入力されるとともに、ホールド端子に
はスリップ状態検出手段21の回路Aからの信号が入力
される。従って、タイマー26からは、駆動輪Wr,W
rのスリップ率が大きい状態(第1のスリップ状態)か
らスリップ率が小さい状態(第2のスリップ状態)に移
行するまでの時間が出力される。比較回路27の反転端
子には前記タイマー26が接続され、また非反転端子に
は予め設定された基準時間が入力される。この基準時間
は、車両が通常の平坦な路面を走行しているとき、前記
過剰スリップの収束に必要とされる時間に対応してい
る。そして、タイマー26の出力時間が基準時間よりも
小さく、駆動輪Wr,Wrの過剰スリップが通常よりも
早く収束する場合に、比較回路27の出力がハイレベル
になる。
【0021】AND回路28には前記比較回路27に加
えて、車速Vvが基準値よりも低い低速走行状態におい
てハイレベルの信号を出力する低速判別手段29と、ギ
ヤレシオG/Rが1速であるときにハイレベルの信号を
出力する1速判別手段30とが接続される。従って、ギ
ヤレシオG/Rが1速であって車速が低く、しかも駆動
輪Wr,Wrの過剰スリップが通常よりも早く収束する
場合に、AND回路28の出力がハイレベルになる。フ
リップフロップ回路31のセット端子にはAND回路2
8が接続されるとともに、リセット端子には低速判別手
段29がNOT回路32を介して接続される。従って、
AND回路28の出力がハイレベルになるとフリップフ
ロップ回路31の出力がハイレベルになり、車速Vvが
所定値を越えるとフリップフロップ回路31の出力がロ
ーレベルにリセットされる。
【0022】さて、登坂路において車両が発進直後に大
きな過剰スリップ状態に陥った場合、平坦路に比べて車
両の加速度が出にくいために初期制御トルク演算手段2
2の回路Eに入力されるトータル加速度TGが小さくな
る。その結果、登坂路の路面摩擦係数が実際よりも小さ
いように誤判断されてしまい、回路Eにおいてマップ検
索される初期制御トルクが必要以上に低いものとなって
しまう。しかしながら、登坂路における実際の路面摩擦
係数はトータル加速度TGに基づいて誤判断された前記
路面摩擦係数よりも大きいので、駆動輪Wr,Wrの過
剰スリップは通常時よりも早く収束し、比較回路27、
AND回路28及びフリップフロップ回路31の出力は
ハイレベルになる。
【0023】上述のようにして、登坂路において発進し
た車両の駆動輪Wr,Wrが過剰スリップを起こした場
合、車両の加速度が小さいために本来ならば路面摩擦係
数が小さいと誤判断されて初期制御トルクが低く抑えら
れるところ、過剰スリップの収束時間を監視することに
より前記誤判断を補償することができる。即ち、フリッ
プフロップ回路31の出力がハイレベルになると、初期
(下限)トルク修正手段25の回路Gにおいて、初期制
御トルクの下限値を例えば一定値だけ増加させた値を、
新たな下限値として採用する。そして、車両の速度が増
加して低速判別手段29の出力がローレベルになると、
フリップフロップ回路31のリセット端子にハイレベル
の信号が入力されることにより、フリップフロップ回路
31の出力がローレベルになって回路Gによる初期制御
トルクの下限値の補正が中止される。
【0024】而して、サブスロットルバルブ開度変換
33においてPID演算手段23において演算され
たエンジンEの目標トルクACCTに対応するサブスロ
ットルバルブ開度TH2が演算され、このサブスロット
ルバルブ開度TH2が得られるようにアクチュエータ8
を介してサブスロットルバルブ9をフィードバック制御
することにより、エンジンEの出力トルクが低減されて
駆動輪の過剰スリップが抑制される。尚、スリップ率が
第2のスリップ状態以下になってスリップ状態検出手段
21の回路Aの出力がハイレベルになると、PID演算
手段23における目標トルクACCTの演算が中止さ
れ、トラクション制御が終了する。以上のように、車両
が登坂路にあるときに駆動輪の過剰スリップによるトラ
クション制御が開始され、駆動輪の過剰スリップが収ま
って定常な走行状態に達するまでに駆動輪の過剰スリッ
プが繰り返し発生するような場合に、前回の過剰スリッ
プ発生時に行ったトラクション制御のスリップ収束時間
に基づいて次回の過剰スリップ発生時に行うトラクショ
ン制御のサブスロットルバルブ9の初期開度を修正する
ので、登坂路における路面摩擦係数の誤判断から制御開
始時におけるサブスロットルバルブ9の初期開度が必要
以上に閉じられることを防止し、登坂発進時における車
両の加速性を確保することが可能となる。
【0025】次に、図3に基づいて本発明の第2実施例
を説明する。
【0026】この第2実施例は,フリップフロップ回路
31からの信号及びトータル加速度TGが入力される登
降坂判定手段34を備えている。そして第1実施例と同
様,スリップ収束時間計時手段としてのタイマー26の
出力時間が基準時間よりも小さくフリップフロップ回路
31の出力がハイレベルになって路面摩擦係数が誤判断
されていることが検出されると,そのときのトータル
速度TGに基づいて車両が急勾配の登坂路にあるのか,
緩勾配の登坂路にあるのか,或いは平坦路又は降坂路に
あるのかを登降坂判定手段34が判別する。即ち,トー
タル加速度TGが通常よりも極めて小さい場合には急勾
登坂路であると判断し,初期(下限)トルク修正手
段25の回路Gにおいて初期制御トルクの下限値を大き
く増加させ,トータル加速度TGが通常よりも僅かに小
さい場合には緩勾配の登坂路であると判断し,初期制御
トルクの下限値を僅かに増加させ,逆に,トータル加速
度TGが通常と同じか大きい場合には平坦路か降坂路で
あると判断し,初期制御トルクの下限値の補正を中止す
る。
【0027】而して、この第2実施例によれば、路面の
傾斜状態を的確に判断することにより初期制御トルクの
下限値をより精密に制御し、登坂発進時における車両の
加速性を一層効果的に確保することが可能となる。
【0028】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は前記実施例に限定されるものではなく、種々の設計
変更を行うことができる。
【0029】例えば、第1のスリップ状態から第2のス
リップ状態に移行するまでの時間を複数段階に分けて測
定し、それぞれの場合について初期制御トルクの下限値
の補正量を変化させても良い。また、第1のスリップ状
態から第2のスリップ状態に移行するまでの時間を判断
する基準時間を固定値とする代わりに、その基準時間を
過剰スリップ状態を検出したときのエンジンの出力トル
クに応じた可変値とすることができる。更に、初期制御
トルクの下限値を補正する代わりに、初期制御トルク自
体を補正することも可能である。
【0030】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載された発
明によれば、駆動輪の過剰スリップ状態を検出したとき
該過剰スリップを抑制すべくエンジンの制御トルクを
決定する車両のトラクション制御装置において、駆動輪
の過剰スリップの収束時間に応じて次回のトラクション
制御における前記御トルクの初期値を修正することに
より、登降坂路に起因した路面摩擦係数の誤判断によっ
御トルクの初期値が過剰に低減されることを防止
し、駆動輪の過剰スリップを抑制しながら車両の加速性
を確保することができる。
【0031】また,請求項2に記載された発明によれ
ば,駆動輪の過剰スリップ状態を検出したときに該過剰
スリップを抑制すべくエンジンの制御トルクを決定する
車両のトラクション制御装置において,駆動輪の過剰ス
リップの収束時間に応じて,次回のトラクション制御に
おける前記制御トルクの初期値を修正することにより,
登降坂路に起因した路面摩擦係数の誤判断によって制御
トルクの初期値が過剰に低減されることを防止し,駆動
輪の過剰スリップを抑制しながら車両の加速性を確保す
ることができる。しかも前記修正は,車両のトータル加
速度に基づく登降坂判定結果に応じて行なわれるので,
路面の傾斜状態を的確に判断して制御トルクの初期値を
より精密に修正し,登坂発進時における車両の加速性を
一層効果的に確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例によるトラクション制御装置を備え
た車両の概略構成図
【図2】トラクション制御装置のブロック図
【図3】第2実施例に係る、前記図2に対応するブロッ
ク図
【符号の説明】
21 スリップ状態検出手段 24 駆動輪トルク制御手段 25 初期(下限)トルク修正手段 26 タイマー(スリップ収束時間計時手段) 34 登降坂判定手段 E エンジン Wr 駆動輪
フロントページの続き (72)発明者 白石 修士 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (72)発明者 山本 修 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (56)参考文献 特開 平3−258932(JP,A) 特開 昭63−137067(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 29/02 B60K 28/16 F02D 41/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の駆動輪(Wr)の過剰スリップ状
    態を検出するスリップ状態検出手段(21)と、スリッ
    プ状態検出手段(21)により駆動輪(Wr)の過剰ス
    リップ状態を検出したときに、トラクション制御を行う
    べく前記過剰スリップ状態に応じてエンジン(E)の制
    御トルクを算出し、駆動輪(Wr)に前記御トルクに
    応じたトルクを与える駆動輪トルク制御手段(24)と
    を備えた車両のトラクション制御装置において、 駆動輪(Wr)が前記過剰スリップ状態にあるときに、
    第1のスリップ状態から該第1のスリップ状態よりも小
    さいスリップ状態である第2のスリップ状態に到達する
    までの時間を計時するスリップ収束時間計時手段(2
    6)と、 スリップ収束時間計時手段(26)の出力に応じて、次
    回のトラクション制御開始時のエンジン(E)の制御ト
    ルクの初期値を修正する初期トルク修正手段(25)
    と、 を備えたことを特徴とする車両のトラクション制御装
    置。
  2. 【請求項2】 車両の駆動輪(Wr)の過剰スリップ状
    態を検出するスリップ状態検出手段(21)と,そのス
    リップ状態検出手段(21)により駆動輪(Wr)の過
    剰スリップ状態を検出したときに,トラクション制御を
    行うべく前記過剰スリップ状態に応じてエンジン(E)
    の制御トルクを算出し,駆動輪(Wr)に前記制御トル
    クに応じたトルクを与える駆動輪トルク制御手段(2
    4)とを備えた車両のトラクション制御装置において,前記スリップ状態検出手段(21)により駆動輪(W
    r)の前記過剰スリップ状態を検出したときに,第1の
    スリップ状態から該第1のスリップ状態よりも小さいス
    リップ状態である第2のスリップ状態に到達するまでの
    時間を計時するスリップ収束時間計時手段(26)と, 車両のトータル加速度(TG)に基づいて 車両の発進時
    の登降坂判定を行う登降坂判定手段(34)と,前記スリップ収束時間計時手段(26)の出力時間が基
    準時間よりも小さい場合に,前記 登降坂判定手段(3
    4)の出力に応じて,次回のトラクション制御開始時の
    エンジン(E)の制御トルクの初期値を修正する初期ト
    ルク修正手段(25)と, を備えたことを特徴とする車両のトラクション制御装
    置。
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