JP3035222B2 - 液体封入型防振装置 - Google Patents

液体封入型防振装置

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JP3035222B2
JP3035222B2 JP8201392A JP20139296A JP3035222B2 JP 3035222 B2 JP3035222 B2 JP 3035222B2 JP 8201392 A JP8201392 A JP 8201392A JP 20139296 A JP20139296 A JP 20139296A JP 3035222 B2 JP3035222 B2 JP 3035222B2
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義也 藤原
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F13/00Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs
    • F16F13/04Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper
    • F16F13/06Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper the damper being a fluid damper, e.g. the plastics spring not forming a part of the wall of the fluid chamber of the damper
    • F16F13/08Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper the damper being a fluid damper, e.g. the plastics spring not forming a part of the wall of the fluid chamber of the damper the plastics spring forming at least a part of the wall of the fluid chamber of the damper
    • F16F13/14Units of the bushing type, i.e. loaded predominantly radially

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のエンジン
マウント等として用いられる液体封入型の防振装置に関
するもので、とりわけ、数種の周波数域の振動を効果的
に低減することのできる液体封入型防振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のエンジンでは、幅広い周波数域
において振動が起こり、とりわけ、10Hz付近でエンジ
ンシェイク、20〜40Hz付近でアイドル振動、80〜
200Hz付近でこもり音や加速時振動を生じることが知
られている。
【0003】このため、エンジンの支持に用いられる防
振装置として、近年、数種の周波数域の振動を効果的に
低減できるようにしたものが開発されている。この技術
は、例えば、特開平5−280576号公報等に示され
ている。
【0004】以下、この防振装置の具体的な構造を、図
14の模式図に基づいて簡単に説明する。
【0005】この防振装置は、拡張弾性K1の主液室1
と、拡張弾性K2の副液室2とが、等価質量の大きい第
1オリフィス3と、等価質量の小さい第2オリフィス4
とで連通接続されると共に、副液室2内の第2オリフィ
ス4に臨む位置に、所定振幅以上の振動時に第2オリフ
ィス4の液体の流動を規制する規制板5が配設されてい
る。尚、図中Kは、ゴム弾性体の支持弾性を示す。そし
て、この装置に、エンジンシェイクのような低周波数域
(10Hz付近)の大振幅の振動が入力された場合には、
第2オリフィス4の液体の流動が規制板5によって規制
されて、第1オリフィス3のみで液体の流動が生じるよ
うになり、また、アイドル振動のような20〜40Hz付
近の周波数域の小振幅の振動が入力された場合には、第
1オリフィス3と第2オリフィス4で液体の流動を生じ
るようになる。したがって、低周波数域の大振幅の振動
に対しては、第1オリフィス3の大きな等価質量の共振
により、また、高周波小振幅の振動に対しては、第1オ
リフィス3と第2オリフィス4の合成等価質量、つま
り、小さな等価質量の共振により、夫々振動を効果的に
低減することができる。ところで、10Hz付近の低周波
数域の大振幅の振動に対しては、ロスファクターのピー
クを大きくし、また、20Hz以上の周波数域の小振幅の
振動に対しては、ばね定数をより小さくすることが振動
の低減に有効であることが知られているが、この防振装
置においては、大振幅時と小振幅時に規制板で液体の流
動を規制し、オリフィスの等価質量を変えることによ
り、低周波数域の大振幅におけるロスファクターの大き
なピークと、高周波数域の小振幅における小さなばね定
数とが得られるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の防振装置に
おいては、大振幅の振動入力時にだけ規制板5が第2オ
リフィス4を閉じる構造となっているため、エンジンシ
ェイクのような低周波数域(10Hz付近)の大振幅の振
動とアイドル振動のような周波数域(20〜40Hz)の
小振幅の振動とを効果的に低減することが可能である
が、入力振動の周波数域が40Hzよりもさらに高まると
ばね定数が急激に大きくなって、こもり音や加速時騒音
等のさらに高周波数域(80〜200Hz付近)の振動に
対する振動低減性能が低下するという不具合がある。
【0007】そこで本発明は、エンジンシェイク等の低
周波数域の大振幅の振動と、アイドル振動等の周波数域
の小振幅の振動に加えて、こもり音や加速時騒音等のさ
らに高周波数域で小振幅の振動をも効果的に低減するこ
とのできる液体封入型防振装置を提供しようとするもの
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上述した課題を
解決するための手段として、拡張弾性を有する主液室と
副液室と、前記主液室と副液室とを連通する複数個のオ
リフィスと、所定振幅以上の振動時に所定のオリフィス
の液体の流動を規制する規制板と、を備えた液体封入型
防振装置において、前記主液室内を、振動入力側の第1
主室とそれと逆側の第2主室とに隔成すると共に、その
両主室間に、所定振幅以上の振動時に両主室間の液体の
流動を規制するように前記規制板を配設し、前記副液室
を、拡張弾性の小さい第1副室とこの第1副室よりも拡
張弾性の大きい第2副室とから構成し、前記第1主室と
前記第1副室とを等価質量の大きい第1オリフィスで連
通させ、前記第2主室と前記第1副室とを前記第1オリ
フィスよりも等価質量の小さい第2オリフィスで連通さ
せると共に、前記第2主室と前記第2副室とを、前記第
1オリフィスと第2オリフィスの合成等価質量よりも小
さい等価質量の第3オリフィスで連通させた。
【0009】この装置に、エンジンシェイク等の低周波
数域の大振幅の振動が入力されると、規制板が第1主室
と第2主室の液体の流動を規制するようになり、液体の
流動は第1オリフィスのみでの行われるようになる。こ
のとき、振動は、第1主室及び第1副室の拡張弾性と第
1オリフィスの等価質量による共振作用によって低減さ
れるが、第1オリフィスの等価質量が大きいことから、
ロスファクターのピークが大きくなり、低周波数域の大
振幅の振動は効果的に低減される。また、この装置に、
アイドル振動等の周波数域の小振幅の振動が入力される
と、規制板による規制が無くなることから、液体の流動
は第1オリフィスと第2オリフィスで行われるようにな
り、振動は第1オリフィスと第2オリフィスの合成等価
質量の共振作用によって低減される。このとき、第1副
室の拡張弾性が小さく設定されていることから、アイド
ル振動の周波数域の振動を効果的に低減することができ
る。尚、このとき第2副室は第1副室よりも拡張弾性が
大きく設定されているため、この周波数域においては第
3オリフィスでの液体の流動はほとんど生じない。さら
にまた、この装置に、こもり音や加速時騒音等のさらに
高周波数域で小振幅の振動が入力された場合には、第1
オリフィスと第2オリフィスでの液体の流動がほとんど
無くなるが、このとき、これらのオリフィスの合成等価
質量よりもさらに等価質量の小さい第3オリフィスにお
いて液体の流動が生じるため、振動は、第3オリフィス
の等価質量の共振作用によってばね定数を小さく抑えら
れることとなり、その結果、こもり音や加速時騒音等の
高周波数域の小振幅の振動を効果的に低減することがで
きる。
【0010】また、前記各構成要素を、車体とエンジン
の一方に取り付けられる内筒と他方に取り付けられる外
筒との間に形成するようにしても良い。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。
【0012】まず、第1実施例について説明する。
【0013】図1〜図4において、10は、図外のロッ
ドを介して車体に取り付けられる内筒であり、11は、
図外のブラケットを介してエンジンに取り付けられる外
筒である。外筒11の内周には筒金12が嵌着固定され
ていて、この外筒11と筒金12とが内筒10に対して
ゴム弾性体13によって連結されている。そして、内筒
10と外筒11の間のゴム弾性体13によって囲繞され
た部分(後述する液室及びオリフィス部分)には、エチ
レングリコール等の液体が封入されている。尚、筒金1
2は単純な円筒形状ではなく、その軸方向の略中央部が
縮径され、その縮径部分12a(図1参照。)の周域に
適宜開口が設けられた形状となっている。
【0014】ゴム弾性体13の軸方向略中央部の上面に
は凹部14が設けられており、この凹部14と外筒11
の間には、内筒10、外筒11間の変位に応じて弾性的
に容積変化する主液室15が形成されている。また、こ
れに対してゴム弾性体13の軸方向略中央部の下面側に
は、周方向で隣接する一対の凹部16,17が設けら
れ、これらの各凹部16,17と外筒11の間に第1副
室18と第2副室19とが形成されている。この第1副
室18と第2副室19は、前記主液室15の容積変化に
応じて弾性的に容積変化する副液室20を構成するもの
で、ゴム弾性体13のこれらの各副室18,19に臨む
部分は、所定の拡張弾性の膜状部21,22となってい
る。そして、第1副室18側の膜状部21は拡張弾性が
充分に小さく設定され、第2副室19側の膜状部22
は、この第1副室18側の膜状部21に比較して、拡張
弾性が大きく設定されている。
【0015】また、外筒11の軸方向略中央部の内周面
には、前記主液室15の内部を、ゴム弾性体13側の第
1主室23と外筒11上部側の第2主室24とに隔成す
る隔壁部材25が嵌着固定されている。この隔壁部材2
5は、主液室15内を上下に二分する隔壁本体26と、
この隔壁本体26の一端側に外筒11の内周面に沿って
延設されたチャンネル27と、隔壁本体26の他端側に
同じく外筒11の内周面に沿って延設されたガイドチャ
ンネル28とを備えている。そして、隔壁部材25のチ
ャンネル27は、主液室15と第1副室18を連通する
溝29内に配置されて、その径方向内側に第1主室23
と第1副室18を連通する第1オリフィス30を形成す
ると共に、その径方向外側に第1副室18と第2主室2
4を連通する第2オリフィス31を形成しており、一
方、ガイドチャンネル28は、主液室15と第2副室1
9を連通する溝32の一端に嵌合されて、第2主室24
と第2副室19を連通する第3オリフィス33を形成し
ている。ここで、第1オリフィス30は等価質量を充分
に大きく設定され、第2オリフィス31はこの第1オリ
フィス30の等価質量よりも小さい等価質量に設定され
ており、さらに、第3オリフィス33は、第1オリフィ
ス30と第2オリフィス31の合成等価質量よりも小さ
い等価質量に設定されている。
【0016】一方、隔壁本体26の図1,2中水平方向
に延出する基面34には断面ハット状のリテーナプレー
ト35が取り付けられ、この基面34とリテーナプレー
ト35に囲繞された空間内に、規制板としてのゴム板3
6が上下方向に変動可能に収容されている。そして、基
面34とリテーナプレート35のゴム板36に臨む位置
には夫々貫通孔37,38が形成されていて、この貫通
孔37,38を通してゴム板36の上下面に第2主室2
4と第1主室23の液圧が夫々作用するようになってい
る。ここで、基面34とリテーナプレート35によって
規制されるゴム板36の変動代は、エンジンシェイク等
の10Hz付近の低周波数域の大振幅の振動が入力された
ときに、ゴム板36が基面34側またはリテーナプレー
ト35側の貫通孔37,38を閉塞して、両主室23,
24間の液体の流動を規制できるように設定されてい
る。
【0017】尚、図中39は、内筒10と外筒11間の
過大変位を規制するために、ゴム弾性体13から第1副
室18内に突設されたストッパであり、40,41は、
第1副室18と第2副室19に臨む各膜状部21,22
の変位を許容するためにゴム弾性体13に形成された空
洞部である。
【0018】この液体封入型防振装置は以上のような構
成であるため、エンジンシェイク等の10Hz付近の低周
波数域の大振幅の振動、アイドル振動等の20〜40Hz
付近の周波数域の小振幅の振動、こもり音や加速時騒音
等の80〜200Hz付近の高周波数域の小振幅の振動に
対して夫々以下のように作動し、各周波数域の振動を効
果的に低減する。尚、以下の説明では、図5の模式図を
参照するが、同図においては、図1〜図4に示した部分
と同一機能部分に対し同一符号を付してある。
【0019】即ち、10Hz付近の低周波数域の大振幅の
振動が入力された場合には、隔壁部材25に配設された
ゴム板36が基面34側またはリテーナプレート35側
の貫通孔37,38を閉塞して、第1主室23と第2主
室24の間の液体の流動を規制するようになる。このた
め、振動の入力に伴って内筒10と外筒11が相対的に
変位すると、第1主室23と第1副室18とを連通する
第1オリフィス30のみで液体の流動が生じるようにな
り、振動は、第1主室23及び第1副室18の拡張弾性
と第1オリフィス30の等価質量による共振作用によっ
て低減される。ここで、第1オリフィス30は等価質量
が充分に大きく設定されているため、振動は大きなピー
クのロスファクターでもって効果的に低減される(図6
参照)。
【0020】また、20〜40Hz付近の周波数域の小振
幅の振動が入力された場合には、ゴム板36が基面34
とリテーナプレート35の貫通孔37,38を閉塞しな
い範囲で上下方向に変動するため、第1主室23と第1
副室18とを連通する第1オリフィス30で液体の流動
を生じると共に、第2主室24と第1副室18とを連通
する第2オリフィス31でも液体の流動を生じる。この
ため、振動は、第1主室23及び第1副室18の拡張弾
性と、第1オリフィス30と第2オリフィス31の合成
等価質量による共振作用によって低減される。ここで、
第1副室18の拡張弾性は充分に小さく設定されている
ため、20〜40Hz付近の周波数域の小振幅の振動は効
果的に低減される。尚、このとき第2副室19と第2主
室24も第3オリフィス33によって連通しているが、
第2副室19は第1副室18に比較して拡張弾性が充分
に大きく設定されているため、この20〜40Hz付近の
周波数域においては、第3オリフィス33での液体の流
動はほとんど生じない。
【0021】また、80〜200Hz付近のさらに高周波
数域で小振幅の振動が入力された場合には、第1オリフ
ィス30と第2オリフィス31での液体の流動はほとん
ど無くなるものの、これらの合成等価質量よりもさらに
等価質量の小さい第3オリフィス33で液体の流動が生
じるようになり、振動は、第1主室23及び第2副室1
9の拡張弾性と、第3オリフィス33の等価質量による
共振作用によって低減される。ここで、第2副室19と
第3オリフィス33とを備えていない従来のものにあっ
ては、振動周波数が40Hz以上になると、第1,第2オ
リフィス30,31での作動液の流動がほとんど無くな
り、図7の破線で示すようにばね定数が急激に上昇する
結果となっていたが、この防振装置にあっては、第1,
第2オリフィス30,31での液体の流動がほとんど無
くなった後に、これらのオリフィス30,31の合成等
価質量よりもさらに等価質量の小さい第3オリフィス3
3で液体の流動が生じるため、振動周波数が40Hz以上
になっても、同図中の実線で示すようにばね定数が充分
に小さく抑えられる。このため、80〜200Hz付近の
振動にあっても効果的に低減されることとなる。
【0022】つづいて、本発明の第2実施例を図8〜図
12によって説明する。尚、第1実施例と同一部分には
同一符号を付し、重複する部分の説明は一部省略するも
のとする。
【0023】この実施例の液体封入型防振装置は、各構
成要素とその機能は第1実施例のものと同様であるが、
第1,第2,第3オリフィス50,51,53の形成の
仕方が第1実施例のものと大きく異なる。
【0024】即ち、この防振装置の場合、各オリフィス
50,51,53は、外筒11の軸方向略中央部の内周
面に嵌着固定される円環状部材54に形成されている。
この円環状部材54は、筒金12の縮径部分12aへの
組付けを考慮して、図10〜図12に示すように、上半
部54aと下半部54bとに分割して形成されている。
このうち上半部54aには水平方向に延出する基面34
が設けられており、主液室15内を、この基面34によ
って、ゴム弾性体13側の第1主室23と外筒11上部
側の第2主室24とに隔成するようになっている。そし
て、この基面34にはリテーナプレート35が取り付け
られ、この基面34とリテーナプレート35に囲繞され
た空間内に規制板としてのゴム板36が上下方向に変動
可能に収容されている。このゴム板36は、第1実施例
のものと同様に、エンジンシェイク等の10Hz付近の低
周波数域の大振幅の振動が入力されたときに、基面34
側またはリテーナプレート35側の貫通孔37,38を
閉塞するようになっている。
【0025】前記基面34は円環状部材54の軸方向の
中心位置から一方側に偏奇して設けられており、また、
この円環状部材54の外周面のうちの基面34と逆側に
偏寄した軸方向位置には、第1主室23部分から第1副
室18部分までの約3分の2周に渡る溝が形成されてお
り、この溝によって第1主室23と第1副室18を連通
する第1オリフィス50が構成されている。尚、図中5
0a,50bは、第1オリフィス50の第1主室23側
と第1副室18側の開口を示す。さらにまた、円環状部
材54の外周面のうちの一方側に偏寄した軸方向位置に
は、前記基面34の上方の第2主室24から第1副室1
8部分までの約3分の1周に渡る溝と、同主室24から
第2副室19部分までの約3分の1周に渡る溝とが形成
されており、これらの各溝によって、第2主室24と第
1副室18を連通する第2オリフィス51と、第2主室
24と第2副室19を連通する第3オリフィス53とが
構成されている。尚、図中51aは、第2オリフィス5
1の第1副室19側の開口を示し、53aは、第3オリ
フィス53の第2副室19側の開口を示す。
【0026】この防振装置は、機能的には第1実施例の
ものと同様であるため、10Hz、30〜40Hz、80〜
200Hzの各周波数域の振動については第1実施例のも
のとまったく同様に低減することができる。そして、こ
の防振装置においては、各オリフィス50,51,53
を円環状部材54の周域に形成するようにしたため、各
オリフィス50,51,53を容易にかつ正確に形成す
ることができるうえ、第1オリフィス50の長さを周方
向に沿って長くとることが可能であることから、等価質
量を充分に高めることができる。したがって、製造コス
トの低減が可能であると共に、装置の振動低減性能をよ
り高めることができる。
【0027】尚、本発明の実施例は以上で説明したもの
に限るものではなく、例えば、第1主室23と第2主室
24の間で両室間の液体の流動を規制する規制板は、図
13に示すように、布の埋設されたゴム膜56によって
形成するようにしても良い。このゴム膜56は埋設され
た布によってその変位を規制されるため、低周波数域の
大振幅の振動が入力されたときに、その変位規制作用に
より第1主室23と第2主室24の間の実質的な液体の
流動を規制することができる。そして、規制板をこのゴ
ム膜56で構成したときには構造が単純になることか
ら、より低コストでの製造が可能になる。
【0028】
【発明の効果】以上のように本発明は、主液室内を、振
動入力側の第1主室とそれと逆側の第2主室とに隔成す
ると共に、その両主室間に、所定振幅以上の振動時に両
主室間の液体の流動を規制するように規制板を配設し、
副液室を、拡張弾性の小さい第1副室とこの第1副室よ
りも拡張弾性の大きい第2副室とから構成し、前記第1
主室と前記第1副室とを等価質量の大きい第1オリフィ
スで連通させ、前記第2主室と前記第1副室とを前記第
1オリフィスよりも等価質量の小さい第2オリフィスで
連通させると共に、前記第2主室と前記第2副室とを、
前記第1オリフィスと第2オリフィスの合成等価質量よ
りも小さい等価質量の第3オリフィスで連通させたた
め、エンジンシェイク等の低周波数域の大振幅の振動に
対しては第1オリフィスの等価質量による共振作用によ
り、アイドル振動等の周波数域の小振幅の振動に対して
は第1オリフィスと第2オリフィスの合成等価質量によ
る共振作用により、さらに、こもり音や加速時騒音等の
さらに高周波数域で小振幅の振動に対しては第3オリフ
ィスの等価質量による共振作用により、夫々確実に低減
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す図2のA−A線に沿
う断面図。
【図2】同実施例を示す図1のB−B線に沿う断面図。
【図3】同実施例を示す構成部品の上面図。
【図4】同実施例を示す同構成部品の側面図。
【図5】本発明を示す模式的図。
【図6】本発明のロスファクー−振動周波数特性を示す
グラフ。
【図7】本発明のばね定数−振動周波数特性を示すグラ
フ。
【図8】本発明の第2実施例を示す図9のC−C線に沿
う断面図。
【図9】同実施例を示す図8のD−D線に沿う断面図。
【図10】同実施例を示す構成部品の側面図。
【図11】同実施例を示す同構成部品の上面図。
【図12】同実施例を示す同構成部品の下面図。
【図13】本発明の他の実施例を示す断面図。
【図14】従来の技術を示す模式図。
【符号の説明】
10…内筒、 11…外筒、 15…主液室、 18…第1副室、 19…第2副室、 20…副液室、 23…第1主室、 24…第2主室、 30,50…第1オリフィス、 31,51…第2オリフィス、 33,53…第3オリフィス、 36…ゴム板(規制板)、 56…ゴム膜(規制板)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−65936(JP,A) 特開 平5−10378(JP,A) 特開 平3−121327(JP,A) 特開 平5−280576(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16F 13/06 - 13/18 B60K 5/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 拡張弾性を有する主液室と副液室と、前
    記主液室と副液室とを連通する複数個のオリフィスと、
    所定振幅以上の振動時に所定のオリフィスの液体の流動
    を規制する規制板と、を備えた液体封入型防振装置にお
    いて、 前記主液室内を、振動入力側の第1主室とそれと逆側の
    第2主室とに隔成すると共に、その両主室間に、所定振
    幅以上の振動時に両主室間の液体の流動を規制するよう
    に前記規制板を配設し、前記副液室を、拡張弾性の小さ
    い第1副室とこの第1副室よりも拡張弾性の大きい第2
    副室とから構成し、前記第1主室と前記第1副室とを等
    価質量の大きい第1オリフィスで連通させ、前記第2主
    室と前記第1副室とを前記第1オリフィスよりも等価質
    量の小さい第2オリフィスで連通させると共に、前記第
    2主室と前記第2副室とを、前記第1オリフィスと第2
    オリフィスの合成等価質量よりも小さい等価質量の第3
    オリフィスで連通させたことを特徴とする液体封入型防
    振装置。
  2. 【請求項2】 前記各構成要素を、車体とエンジンの一
    方に取り付けられる内筒と他方に取り付けられる外筒と
    の間に形成したことを特徴とする請求項1に記載の液体
    封入型防振装置。
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