JP3716869B2 - 液体封入式マウント - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、自動車エンジン等の振動体を防振支持するために用いられる液体封入式マウントに関する。
【0002】
【従来の技術】
図5に示すように、液体封入式マウントには、従来から、低周波大振幅(周波数10Hz以下、振幅約±1mm)の振動を吸収抑制するショックオリフィスaと、高周波小振幅(振幅約±0.05mm)の振動を吸収抑制するサブダイアフラムbとが設けられている(特公昭62−53735号公報参照)。
【0003】
しかしながらこの液体封入式マウントに対して、アイドル回転域で発生するアイドル振動(周波数20〜30Hz、振幅約±0.2mm)が入力すると、ショックオリフィスaを作動液が流れず、またサブダイアフラムbが共振移動しないために、内圧が上昇して動バネ定数が高くなってしまう。したがって上記従来技術には、アイドル回転域においてエンジンの振動(アイドル振動)が大きく伝達される問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は以上の点に鑑み、アイドル振動に対する動バネ定数が低く、もってアイドル振動を有効に吸収抑制することができる液体封入式マウントを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の液体封入式マウントは、一方の取付部および他方の取付部をゴム状弾性材製の弾性体を介して接続するとともに前記他方の取付部にダイアフラムを接続して気密空間を設け、前記気密空間に第一および第二仕切部を設けて前記気密空間を一方の取付部側の第一空間と、両仕切部間の第二空間と、ダイアフラム側の第三空間とに仕切り、前記第二空間にゴム状弾性材製の第三仕切部を設けて前記第二空間を内周側空間と外周側空間とに仕切り、前記第一空間を第一液室とし、前記外周側空間を第二液室とし、前記第二仕切部に前記内周側空間と前記第三空間とを連通する連通部を設けて前記内周側空間および前記第三空間を第三液室とし、前記第一液室と前記第二液室とをアイドル振動が入力したときに作動液が流れるアイドルオリフィスを介して連通し、前記第二液室と前記第三液室とをショックオリフィスを介して連通し、前記ショックオリフィスは前記アイドルオリフィスに対し前記第二液室を介して前記作動液が直列で流れることができるような位置関係に配置し、前記第一液室と前記第三液室との間にサブダイアフラムを設けることにした。
【0006】
【作用】
上記構成を備えた本発明の液体封入式マウントに対して、アイドル回転域で発生するアイドル振動が入力すると、第一液室と第二液室とを連通したアイドルオリフィスを作動液が流れるために、アイドル振動に対する動バネ定数を従来より低くすることが可能となる。また低周波大振幅の振動、高周波小振幅の振動に対してはそれぞれ、ショックオリフィス、サブダイアフラムが対応作動する。
【0007】
【実施例】
つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説明する。
【0008】
図1に示すように、センターボス2を備えた一方の取付部1と、ケース4を備えた他方の取付部3とがゴム状弾性材製の弾性体(ゴム台座とも称する)5を介して接続されており、他方の取付部3にゴム状弾性材製のダイアフラム6が外周縁部6aをもって接続され、これらに囲まれて当該マウントの内部に気密空間7が設けられ、この気密空間7が、第一および第二オリフィスプレート9,10を備えて他方の取付部3に接続された第一仕切部8と、第三オリフィスプレート12を備えて第一仕切部8のダイアフラム6側で他方の取付部3に接続された第二仕切部11とによって、一方の取付部1側の第一空間13と、両仕切部8,11間の第二空間14と、ダイアフラム6側の第三空間15とに仕切られ、第一仕切部8と第二仕切部11とを接続するように第二空間14に環状を呈するゴム状弾性材製の第三仕切部(ゴム仕切壁とも称する)16が設けられ、この第三仕切部16によって第二空間14が内周側空間17と外周側空間18とに仕切られ、第二仕切部11に孔状の連通部19が設けられ、この連通部19によって内周側空間17と第三空間15とが連通せしめられ、以上によって第一空間13が第一液室20、外周側空間18が第二液室21、内周側空間17および第三空間15が第三液室22とされて、各室に作動液23が封入されている。
【0009】
第一仕切部8に、アイドル振動が入力したときに作動液23が流れるアイドルオリフィス24が設けられ、このアイドルオリフィス24によって第一液室20と第二液室21とが連通せしめられている。第二仕切部11に、低周波大振幅の振動が入力したときに作動液23が流れるショックオリフィス25が設けられ、このショックオリフィス25によって第二液室21と第三液室22とが連通せしめられている。第一仕切部8の内周部に、弁室26が設けられるとともに、この弁室26と第一液室20または第三液室22とを連通する多数の連通孔27,28がそれぞれ設けられ、弁室26に、高周波小振幅の振動が入力したときに図上上下方向に共振移動(微振動)する円盤状を呈するゴム状弾性材製のサブダイアフラム29が挿入されている。また他方の取付部3に、ダイアフラム6を覆ってこれを保護するように蓋30が取り付けられている。
【0010】
上記構成を備えた液体封入式マウントは一方および他方の取付部1,3の一方をもって自動車の車体側に取り付けられるとともに他方をもってエンジン側に取り付けられ、以下のように、アイドル振動、低周波大振幅の振動および高周波小振幅の振動を吸収抑制する。
【0011】
すなわち先ず、当該マウントに対してアイドル振動が入力すると、第一液室20と第二液室21とを連通したアイドルオリフィス24を作動液23が流れる。また作動液23はショックオリフィス25を流れない。したがってゴム状弾性材製の第三仕切部16によって仕切られた第二液室21の拡張弾性と、アイドルオリフィス24による共振とによって動バネ定数を低く設定することができ、これによりアイドル振動を有効に吸収することができる。また当該マウントに対して低周波大振幅の振動が入力すると、第二液室21と第三液室22とを連通したショックオリフィス25を作動液23が流れるために、ショックオリフィス25による液柱共振によってダンピングを得ることができる。更に、前記ショックオリフィス25は前記アイドルオリフィス24に対し前記第二液室21を介して前記作動液23が直列で流れることができるような位置関係に配置されているので、ショックオリフィス25を流れて第三液室22へ流出した第二液室21作動液23を補充するために第一液室20と第二液室21とを連通したにアイドルオリフィス24にも作動液23が流れることになり、これによるアイドルオリフィス24の液柱共振によるダンピングも得ることができる。すなわち、ショックオリフィス25とアイドルオリフィス24との両オリフィスによる液柱共振により高ダンピングを得ることができ、これにより低周波大振幅の振動を有効に吸収抑制することができる。また当該マウントに対して高周波小振幅の振動が入力すると、サブダイアフラム29が共振移動するために、これにより高周波小振幅の振動を有効に吸収抑制することができる。
【0012】
尚、当該マウントの低周波特性(図2)、アイドル回転域動バネ定数(図3)、高周波動バネ定数(図4)はそれぞれ各グラフに示すとおりであって、上記したようにアイドル回転域動バネ定数の低下に顕著な特徴を有している。尚、各グラフにおいては、実線が当該マウント、点線が上記従来技術に係る液体封入式マウント、破線がゴムマウントを示している。
【0013】
【発明の効果】
本発明は、以下の効果を奏する。
【0014】
すなわち、上記構成を備えた本発明の液体封入式マウントにおいては、当該マウントにアイドル振動が入力すると、第一液室と第二液室とを連通したアイドルオリフィスを作動液が流れるために、アイドル振動に対する動バネ定数を従来より低くすることが可能となる。したがってアイドル振動に対する動バネ定数が低く、もってアイドル振動を有効に吸収抑制することができるマウント製品を提供することができる。また低周波大振幅の振動が入力すると、作動液がショックオリフィスのほかにアイドルオリフィスにも流れるので、ショックオリフィスとアイドルオリフィスとの両オリフィスによる液柱振動でショック振動を有効に吸収抑制し、高周波小振幅の振動に対しては、サブダイアフラムが対応作動して、これらを有効に吸収抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る液体封入式マウントの断面図
【図2】同液体封入式マウントの低周波特性を示すグラフ図
【図3】同液体封入式マウントのアイドル回転域動バネ定数を示すグラフ図
【図4】同液体封入式マウントの高周波動バネ定数を示すグラフ図
【図5】従来例に係る液体封入式マウントの断面図
【符号の説明】
1 一方の取付部
2 センターボス
3 他方の取付部
4 ケース
5 弾性体
6 ダイアフラム
6a 外周縁部
7 気密空間
8 第一仕切部
9 第一オリフィスプレート
10 第二オリフィスプレート
11 第二仕切部
12 第三オリフィスプレート
13 第一空間
14 第二空間
15 第三空間
16 第三仕切部
17 内周側空間
18 外周側空間
19 連通部
20 第一液室
21 第二液室
22 第三液室
23 作動液
24 アイドルオリフィス
25 ショックオリフィス
26 弁室
27,28 連通孔
29 サブダイアフラム
30 蓋

Claims (1)

  1. 一方の取付部(1)および他方の取付部(3)をゴム状弾性材製の弾性体(5)を介して接続するとともに前記他方の取付部(3)にダイアフラム(6)を接続して気密空間(7)を設け、前記気密空間(7)に第一および第二仕切部(8)(11)を設けて前記気密空間(7)を一方の取付部(1)側の第一空間(13)と、両仕切部(8)(11)間の第二空間(14)と、ダイアフラム(6)側の第三空間(15)とに仕切り、前記第二空間(14)にゴム状弾性材製の第三仕切部(16)を設けて前記第二空間(14)を内周側空間(17)と外周側空間(18)とに仕切り、前記第一空間(13)を第一液室(20)とし、前記外周側空間(18)を第二液室(21)とし、前記第二仕切部(11)に前記内周側空間(17)と前記第三空間(15)とを連通する連通部(19)を設けて前記内周側空間(17)および前記第三空間(15)を第三液室(22)とし、前記第一液室(20)と前記第二液室(21)とをアイドル振動が入力したときに作動液(23)が流れるアイドルオリフィス(24)を介して連通し、前記第二液室(21)と前記第三液室(22)とをショックオリフィス(25)を介して連通し、前記ショックオリフィス(25)は前記アイドルオリフィス(24)に対し前記第二液室(21)を介して前記作動液(23)が直列で流れることができるような位置関係に配置し、前記第一液室(20)と前記第三液室(22)との間にサブダイアフラム(29)を設けたことを特徴とする液体封入式マウント。
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