JP3029476B2 - 電子写真装置の原稿搬送装置およびその方法 - Google Patents

電子写真装置の原稿搬送装置およびその方法

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JP3029476B2 JP3104565A JP10456591A JP3029476B2 JP 3029476 B2 JP3029476 B2 JP 3029476B2 JP 3104565 A JP3104565 A JP 3104565A JP 10456591 A JP10456591 A JP 10456591A JP 3029476 B2 JP3029476 B2 JP 3029476B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、プリンタ、フ
ァクシミリ装置等の電子写真装置における原稿搬送装置
およびその方法に関し、特に大サイズのシートスルー原
稿及びコンピュータ用紙原稿にそれぞれ対応して原稿搬
送が行える電子写真装置の原稿搬送装置およびその方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真装置の原稿搬送装置にあ
っては、例えばA3以上の原稿サイズに対応して原稿搬
送を行うシートスルーモードが設けられている。このシ
ートスルーモードでは、電子写真装置本体の露光手段を
所定の位置に停止させ、原稿を正確な速度で搬送中に露
光して画像を得ている。
【0003】また、このような電子写真装置の原稿搬送
装置にあっては、上記、シートスルー原稿の排紙口を連
続コンピュータ用紙原稿(以下、CF用紙という)の給
紙口として共通使用するものがある。そして、このCF
用紙の給紙口には、CF用紙を斜行させることなく確実
に給紙を行わせるため、CF用紙を幅方向に位置決めす
るガイド部材が配設されている。
【0004】このガイド部材は、CF用紙の搬入通路を
形成する搬入ガイド板に対して用紙の搬送方向と直角方
向に摺動可能な状態で取り付けられている。そして、シ
ートスルー原稿の排出時には、上記ガイド部材をシート
スルー原稿の排出経路上から退避するように移動させて
いた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
の電子写真装置の原稿搬送装置およびその方法にあって
は、CF用紙の給紙口に設けられたガイド部材がシート
スルー原稿を排出する際に邪魔になるため、シートスル
ーモード時にはガイド部材をシートスルー原稿の排出経
路から退避させる必要があった。しかし、CF用紙とシ
ートスルー原稿の両方を処理する場合は、ガイド部材の
退避を忘れると、シートスルー原稿がガイド部材に引っ
掛かって紙づまり(いわゆるジャム)が発生するという
問題があった。
【0006】そこで、請求項1記載の発明は、シートス
ルー原稿をCF用紙の給紙口から排出させる際に、シー
トスルー原稿がCF用紙のガイド部材に引っ掛かってジ
ャムが発生するのを防止できる電子写真装置の原稿搬送
装置を提供することを目的としている。また、請求項2
記載の発明は、ガイド部材位置検知手段の耐久性を向上
させると共に、ゴミ等が装置内へ侵入し難い構造とした
電子写真装置の原稿搬送装置を提供することを目的とし
ている。
【0007】また、請求項3記載の発明は、シートスル
ー原稿がCF用紙のガイド部材に引っ掛かってジャムが
発生するのを防止することができる電子写真装置の原稿
搬送方法を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記目的を達成するために、原稿をプラテンに給送する
原稿給送手段と、プラテン上で原稿の画像情報を取り込
む原稿処理手段と、原稿処理後にプラテンから原稿を送
り出して機外に排出する原稿搬送手段と、を含み、コン
ピュータ用紙原稿をガイド部材で保持して給送する給紙
口とシートスルー原稿を排出する排出口とが共通使用さ
れる電子写真装置の原稿搬送装置において、前記コンピ
ュータ用紙原稿の大きさに応じて摺動可能な前記ガイド
部材の位置を検出するガイド部材位置検出手段と、前記
ガイド部材位置検出手段の検出結果に基づいて前記ガイ
ド部材がシートスルー原稿の排出範囲内にある場合にシ
ートスルー原稿の排出処理を禁止するシートスルー原稿
排出禁止手段と、を有することを特徴とする。
【0009】また、請求項2記載の発明は、上記目的を
達成するために、前記ガイド部材位置検出手段が、ガイ
ド部材下部に設けられた位置検出用磁石と、ガイド部材
を摺動可能に支持する非磁性支持部材を介して対向面に
配置され、前記位置検出用磁石の位置を検知する磁気感
知素子と、で構成されたことを特徴とする。また請求項
3記載の発明は、上記目的を達成するために、原稿をプ
ラテン上に給送し、原稿の画像情報を取り込んだ後に、
機外に原稿を排出し、コンピュータ用紙原稿の給紙口と
シートスルー原稿の排紙口とを共通使用する電子写真装
置の原稿搬送方法において、前記給紙口でコンピュータ
用紙原稿を保持するガイド部材の位置を検出し、シート
スルー原稿の排出範囲内にガイド部材がある場合にシー
トスルー原稿の排出処理を禁止することを特徴とする。
【0010】
【作用】上記構成による請求項1記載の発明によれば、
ガイド部材位置検出手段がガイド部材の位置を検出す
る。この検出されたガイド部材の位置が、シートスルー
原稿の排出範囲内にある場合は、シートスルー処理禁止
手段によりシートスルー原稿の排出処理が禁止される。
これにより、シートスルー原稿を排出する際にガイド部
材に引っ掛かってジャムが発生することがなくなり、安
全かつ確実に原稿の搬送を行うことができる。
【0011】また、上記構成による請求項2記載の発明
によれば、ガイド部材下部に設けられた位置検出用磁石
を摺動可能な非磁性支持部材を介して対向配置された磁
気感知素子により、非接触状態でガイド部材の位置を検
出する。これにより、ガイド部材位置検出手段は、耐久
性が向上し、摺動部分に隙間を設けることなく形成でき
るため、機内へのゴミ等の進入による不具合を防止する
ことができる。
【0012】また、上記構成による請求項3記載の発明
によれば、ガイド部材がシートスルー原稿の排出範囲内
にある場合にシートスルー原稿の処理を禁止することに
より、シートスルー原稿を排出する際に、ガイド部材に
引っ掛かってジャムが発生するのを防止することができ
る。
【0013】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。図
1〜8は請求項1〜3いずれかに記載の発明に係る電子
写真装置の原稿搬送装置およびその方法の一実施例を示
す図である。図2は本実施例の原稿搬送装置が装着され
た電子写真装置としての複写機を示す構成図である。図
において、原稿給送手段としての給紙部10は、複写機本
体11上に固定配置され、原稿テーブル12にセットされた
カットシート原稿13を送り出す。この給紙部10に隣接し
て、複写機本体11には原稿載置台としてのコンタクトガ
ラス14が設けられている。このコンタクトガラス14に対
して接離自在に開閉する原稿搬送手段としての搬送部15
によって、コンタクトガラス14に前記カットシート原稿
13が搬送される。また、コンタクトガラス14を挟んで搬
送部15の反対側には例えばハロゲンランプからなる露光
手段(スキャナ)16が設けられており、搬送部15により
カットシート原稿13をコンタクトガラス14の所定位置に
搬送して停止させた後、この停止させたカットシート原
稿13に対して移動しながら露光するようになっている。
【0014】通常使用の場合には、1枚または複数のカ
ットシート原稿13を、原稿面を下向きにして原稿テーブ
ル12にセットする。原稿セットセンサ17にてセットが確
認された後、複写機に配置されたコピースタートキー
(図示していない)を押すことにより、呼出しコロ18に
よってカットシート原稿13が、分離コロ19と分離ブレー
ド20との接触部に送り込まれ、1枚ごとに分離される。
分離されたカットシート原稿13は、プルアウトローラ21
により送り出され、搬送部15へと送られる。送り出され
たカットシート原稿13は、無端の搬送ベルト22により、
コンタクトガラス14の所定位置へ送られ、停止する。停
止後、複写機本体側の露光手段16により露光が行われ、
その後に再び搬送ベルト22にて搬送され、コンタクトガ
ラス14より送り出される。
【0015】ここで、図3を参照しながら、カットシー
ト原稿13が片面原稿の場合における原稿非反転動作、お
よび両面原稿の場合における原稿反転動作を説明する。
図3は図2における原稿搬送装置の反転部の一実施例を
示す構成図であり、同図(a)は非反転排出時の爪の位
置を示し、同図(b)は原稿反転時の爪の位置を示す。
【0016】図3(b)において、前記反転切換爪23に
より反転路に分岐された原稿は、反転駆動コロ27によっ
て搬送される。反転駆動コロ27は、該反転コロ27に従動
する反転従動コロ45に接している。そして、反転駆動コ
ロ27および反転従動コロ45が接触しているニップ部に、
前記反転切換爪23により反転路に分岐された原稿が送り
込まれる。このとき、前記反転切換爪23に連動して図3
(b)に示すように反転排出爪26が作動し、原稿反転時
には前記反転駆動コロ27と反転従動コロ45とのニップ部
に向けて原稿を案内する。また、スイッチバックによる
反転原稿排出時に反転切換爪23および反転排出爪26は、
図3(a)に示す位置に連動し、ニップ部から逆送され
る原稿を排出コロ24に向けて案内する。
【0017】また、反転排出用ガイド板29には、スイッ
チバックにより反転排出を行う原稿が一時格納される。
この反転排出用ガイド板29の手前、すなわち反転駆動コ
ロ27と反転従動コロ45とのニップ部には反転排出切換爪
28が設けられており、原稿の反転排出または裏面複写に
応じて反転路を反転排出用ガイド板29またはコンタクト
ガラス14のいずれかに向けて分岐する。
【0018】上記構成を有する本実施例において、カッ
トシート原稿13が片面原稿の場合には、反転切換爪23は
図3(a)に示す実線の位置にあり、カットシート原稿
13はストレートに排出コロ24により原稿トレイ25に送り
出される。また、カットシート原稿13が両面の場合に
は、反転切換爪23および反転排出爪26は図3(b)に示
す位置となり、反転駆動コロ27にて反転され、実線位置
にある反転排出切換爪28にガイドされ、逆送する搬送ベ
ルト22にて再びコンタクトガラス14の所定位置へ送られ
る。そして、裏面露光後、再び反転されて排出される。
【0019】反転排出時は、反転切換爪23、反転排出爪
26および反転排出切換爪28が図3(b)に示す位置(但
し、反転排出切換爪28は一点鎖線にて示す位置)とな
り、原稿先端は反転排出用ガイド板29へガイドされる。
そして、原稿後端が反転排出センサ30を過ぎた時点で反
転駆動コロ27が逆転し、スイッチバックにより排出コロ
24に送られて反転排出される。なお、図3中、35は排出
センサ、36は従動コロ、図2中、37は押えマイラーであ
る。
【0020】このように、本実施例においては、反転切
換爪23と連動して作動する反転排出爪26によって反転路
と排出路を分岐することにより、反転排出時の原稿後端
を確実に排出路に送り込むことができ、スイッチバック
分岐部での搬送信頼性を向上することができる。また、
本実施例においては、反転駆動コロ27と反転従動コロ45
とのニップ部には反転排出切換爪28が設けられており、
この反転排出切換爪28によって、原稿の反転排出または
裏面複写に応じて反転路を反転排出用ガイド板29または
コンタクトガラス14いずれかに向けて分岐することによ
り、裏面複写原稿をコンタクトガラス14すなわち搬送ベ
ルト22に再供給する際の搬送距離を短縮して、裏面複写
原稿の反転時間を短縮することができる。
【0021】すなわち、本実施例では、反転搬送路の中
心に反転駆動コロ27が配設されており、該反転駆動コロ
27と搬送ベルト22との距離が最大原稿長の約1/2に設
定できる。これにより図9に示す従来機の反転搬送路に
比べて、1/2以下の反転搬送路を実現している。図9
に示す従来機の反転部においては、本実施例における反
転排出爪26に対応して、マイラー等からなる反転ガイド
31がある。反転ガイド31は固定であり、原稿後端が反転
ガイド31を通過後に原稿の腰によって排出路方向へ向く
ようにレイアウトされている。また、反転搬送路は、タ
ーンローラ32を中心に最大原稿長さ(1枚分)を確保
し、反転排出時に原稿先端が搬送ベルト22へ届かないよ
うになっている。このため、本実施例に比べて従来機の
反転搬送路は長くなる。なお、図9において、33は反転
駆動ローラ、34は中間搬送ローラを示す。
【0022】このように、本実施例においては、反転切
換爪23に連動する反転排出爪26によって反転路を該反転
路からの排出路とを分岐することにより、反転路への原
稿送り込みと該反転路からの原稿排出を行う搬送路を確
実に切り換えることができる。次に、原稿移動・スキャ
ナ固定方式いわゆるシートスルー方式の原稿読取動作を
説明する。本実施例においては、搬送部15を用いてシー
トスルー原稿、例えばA3以上の原稿を搬送しながら、
露光手段16を所定の位置に固定して原稿読取を行う。す
なわち、図2および図3に示す搬送部15にはシートスル
ー原稿給送手段40が設けられており、このシートスルー
原稿給送手段40によってシートスルー原稿を搬送部15の
搬送ベルト22に給送する。シートスルー使用の場合に
は、1枚のシートスルー原稿を上向きにし、原稿送入テ
ーブル41に沿って送入コロ42へ送り込む。送入センサ43
がシートスルー原稿を検知して送入コロ42が駆動され、
入口ゲート44へ突き当たり、セットが完了する。セット
後、図示していないコピースタートキー押下により入口
ゲート44が一点鎖線の状態に解除され、送入コロ42にて
反転従動コロ45へ送られ、実線状態の反転排出切換爪28
にガイドされながら、コンタクトガラス14上を逆送する
搬送ベルト22にて、前記カットシート原稿13の搬送方向
とは逆方向に搬送される。
【0023】ここで、シートスルー原稿搬送の際、複写
機本体11側の露光手段(スキャナ)16は、反転従動コロ
45あるいはシートスルー排出コロ46の影響が最小になる
ように、シートスルー原稿露光制御手段47により、原稿
搬送方向における搬送ベルト22の中央部近傍に固定され
る。一方、シートスルー原稿は、コンタクトガラス14上
を搬送ベルト22によって給紙部10に向かって搬送され
る。このとき、搬送ベルト22の中央部近傍に配置された
露光手段(スキャナ)16によって、シートスルー原稿
は、原稿搬送状態が最も良好な位置で読み取られる。こ
のため、良好な画質が得られ、シートスルー原稿の読取
精度を向上することができる。
【0024】図2において、前記露光手段16が固定配置
されたスキャナ読み取り位置に対向した位置には、加圧
部材としての搬送ベルト加圧コロ48が設けられている。
この搬送ベルト加圧コロ48により搬送ベルト22とコンタ
クトガラス14との接触圧が高められる。このため、原稿
搬送状態の安定度が更に向上し、シートスルー原稿の読
取精度向上に一層の効果を奏する。
【0025】また、原稿が両方向に搬送されるため、コ
ンタクトガラス14の基準を示す基準スケール49は、図4
に示すように可動式になっており、シートスルー原稿搬
送時には一点鎖線状態に退き、シートスルー原稿の逆送
を可能にしている。基準スケール49を通過したシートス
ルー原稿は、一点鎖線状態の切換板50にガイドされ、シ
ートスルー排出コロ46へ送り込まれ、給紙部10の上部に
排出される。
【0026】このように、搬送ベルト22に対して給送さ
れたシートスルー原稿を、搬送ベルト22によってカット
シート原稿の搬送方向とは逆方向に移動させながら、所
定位置に停止させた露光手段16によって露光し、原稿画
像を読み取ることができる。このため、原稿搬送装置A
DFによってシートスルー原稿を搬送することができ、
原稿搬送装置ADFにおける操作性および搬送信頼性を
生かしながらシートスルーによる原稿露光が可能にな
る。また、シートスルー原稿の搬送ユニットを新たに装
着する必要がなくなり、操作性およびコスト面で有利と
なる。
【0027】ここで、図4に示すシートスルー排出コロ
46は、シートスルー排出方向へのみ駆動されるように、
排出駆動手段としての電磁クラッチを介して駆動力が入
力されている。このため、シートスルー排出コロ46は、
シートスルー排出時のみ駆動されるこになり、搬送ベル
ト22による搬送力から解放されたシートスルー原稿を安
定した線速で排出することができる。
【0028】また、搬送部15と給紙部10との間に形成さ
れる隙間がシートスルー原稿の排出通路として利用され
ている。この排出通路の最終端から搬送ベルト22による
搬送力が作用する最終位置までの間に、少なくとも1つ
以上のシートスルー排出コロ46が設けられ、このシート
スルー排出コロ46は、前記電磁クラッチがOFFのとき
正逆両方向に回転するようになっている。
【0029】このように、搬送部15と給紙部10との間に
形成される隙間をシートスルー原稿の排出通路とし、シ
ートスルー原稿を排出するためのシートスルー排出コロ
46をシートスルー原稿の排出時のみ排出方向に回転駆動
することで、既存の装置構成を踏襲しながらシートスル
ー原稿の安定した排出が可能になる。ところで、図4に
おいて、シートスルー原稿の排出通路を搬入通路とし
て、給紙部10の上部から連続コンピュータ用紙原稿(以
下、CF用紙という)が搬入される。このCF用紙を搬
送ベルト22によって前記カットシート原稿13の搬送方向
と同一方向に搬送して停止させた後、この停止させたC
F用紙に対して露光手段16を移動させながら露光させて
CF用紙の原稿読取も可能になっている。本実施例によ
れば、給紙部10の上部からCF用紙を搬送ベルト22に対
して搬入し、このCF用紙を搬送ベルト22によってカッ
トシート原稿13の搬送方向と同一方向に1ページ分ずつ
搬送して停止させた後、露光手段によって露光して原稿
読取を行う。このため、原稿搬送装置ADFにおける操
作性および搬送信頼性を生かしながら、カットシート、
シートスルー原稿、CF用紙等の各種の原稿搬送に対応
することができると共に、原稿の通紙経路を簡略化でき
る。
【0030】次に、搬送部15の駆動系について説明す
る。図5に示すように、搬送部駆動系には、搬送ベルト
22およびシートスルー排出コロ46等を駆動するための搬
送ベルトモータ60と、送入コロ42、反転駆動コロ27、お
よび排出コロ24を駆動するための反転モータ61とが設け
られている。搬送ベルト22とシートスルー排出コロ46
は、タイミングベルト62、アイドラプーリ63、タイミン
グベルト64等を介して周方向に駆動される。搬送ベルト
22は、ベルト駆動ローラ51およびベルト従動ローラ52に
巻回されて両方向へ回転駆動される。また、シートスル
ー排出コロ46は、排出駆動手段としての電磁クラッチ付
プーリ65にて排出方向へのみ駆動されるようになってい
る。次に、送入コロ42および反転駆動コロ27は、タイミ
ングベルト66、アイドラプーリ67等を介した後、両歯タ
イミングベルト68によって駆動される。さらに、タイミ
ングベルト69およびワンウェイクラッチ付きプーリ70、
71およびアイドラギヤ72にて、排出コロ24は、排出方向
へのみ反転モータ61の回転方向に関係無しに駆動される
ようになっている。
【0031】図6は電子写真装置の原稿搬送装置の一実
施例を示す概略ブロック図であり、原稿搬送装置ADF
の全体回路構成を示す。図示のように、ADFのCPU
100には、シートスルー原稿露光制御手段47が設けられ
ている。CPU100 は、送受信バッファ101 を介して複
写機本体側の制御装置102 と接続されており、シリアル
通信により情報の伝達を行っている。CPU100 は、各
センサの信号が入力される入力部(入力バッファ)103
、前記給紙部10を駆動する給紙モータ104、搬送ベルト
モータ60、反転モータ61等を駆動するようになってい
る。3つのモータは、各サーボ回路105 a〜cによりそ
の駆動をコントロールされる。各々のサーボ回路105 a
〜cは、CPU100 よりモータのON/OFF指令、モ
ータの速度をコントロールする指令(CPU100 からD
/A変換器106 を介して入力される例えば6ビットのデ
ータ)、およびモータの回転方向指令を受けて、CPU
100の指令通りに各モータを動作させるようになってい
る。ここで、サーボ回路105a〜cにおけるモータの速
度制御には、モータに付けられたエンコーダ107 からの
パルスを使用する。また、このパルス情報はCPU100
に供給され、CPU100 はこのパルス情報に基づいて主
に原稿の位置制御を行う。また、パルス情報の一部はモ
ータの異常検知にも使用される。
【0032】ところで、CPU100 はアナログポートA
N1、AN2を有しており、アナログポートAN1、A
N2にはそれぞれ可変抵抗器VR1、VR2が付けられ
ている。この抵抗値を例えば256 階調の分解能でCPU
100 に供給している。この情報は、機械毎に多少のばら
つきがある原稿の停止位置調整用に用いられる。例えば
ある機械で、図4のレジストセンサ57を原稿が通過後、
原稿基準までの停止パルス数が640 パルスであるとする
と、このパルス数になるようにVR1の値を変えればよ
い。ソフト上では例えば600 パルスを固定値として600
+(VR1のアナログ値)とすれば調整可能になる。
【0033】また、CPU100 は、2つのサーボ回路10
5 b、cに同一のPLL制御用基準クロックを供給す
る。2つのサーボ回路105 b、cは、それぞれ前記基準
クロックを用いて、搬送ベルトモータ60と反転モータ61
を駆動する。ここで、搬送ベルトモータ60により駆動さ
れる搬送ベルト22の原稿搬送速度と、反転モータ61によ
り駆動される反転駆動コロ27の原稿搬送速度と、が等し
くなるようにPLL制御される。すなわち、搬送ベルト
モータ60と反転モータ61とが同回転数で、同じ原稿搬送
速度が得られるように、各モータの減速比および各コロ
の径(例えば、図5の反転駆動コロ27の径やベルト駆動
ローラ51の径が選定される。
【0034】このように、本実施例においては、搬送ベ
ルト22を駆動する搬送ベルト駆動系と、反転駆動コロ27
を駆動する給送駆動系とで、異なる基準クロックを用意
する必要がなく、同じ基準クロックで搬送ベルトモータ
60と反転モータ61とをPLL制御することができるた
め、原稿搬送速度を調節するときには、各モータを個々
に調整する必要はなく、1度の調整で両方のモータ速度
を等速度に調整可能となり、調整作業時間を短縮するこ
とができる。
【0035】図1は、請求項1ないし3記載の発明に係
るCF用紙の入口部の一実施例を示す構成図である。図
2および図4に示すCF用紙の入口部54には、図1
(b)に示すように、CF用紙の幅方向(図1(b)中
の矢印方向)の位置決めを行うCF位置決めガイド84が
設けられている。そして、この入口部54は、シートスル
ー原稿56の排紙口でもある。
【0036】このCF位置決めガイド84は、CF用紙の
搬入通路を形成するCF搬入ガイド板85に摺動可能な状
態で取り付けられており、シートスルー原稿の排出時に
は排出経路上から退避するように移動される。ここで、
CF位置決めガイド84の下部には、図1(b)に示すよ
うに、マグネット86が取付けられている。また、CF搬
入ガイド板85の下方には磁気感知素子87が取付けられて
おり、前記マグネット86の磁力を感知することによりC
F位置決めガイド84の位置を検知することができる。し
たがって、シートスルーモード時にCF位置決めガイド
84がシートスルー原稿の排出を防げない位置にセットさ
れていればシートスルー原稿の搬送を認めるが、CF位
置決めガイド84がシートスルー原稿の排出を妨げる位置
にあるときはシートスルー原稿の搬送を禁止し、使用者
にガイダンスなどで知らせる。この結果、シートスルー
時におけるCF位置決めガイド84の位置セット不良によ
るシートスルー原稿のジャムを未然に防止することがで
きる。
【0037】また、上記マグネット86は、CF位置決め
ガイド84を支持するCF搬入ガイド板85を介して磁気感
知素子87と非接触に配置されている。このため、本実施
例のガイド部材位置検出手段は、摺動摩擦がなく耐久性
が向上すると共に、CF搬入ガイド板85に開口部を設け
ることなく密閉構造で構成できるので、外部から機内に
ゴミ等が進入するのを防止することが可能である。
【0038】以下、シートスルー原稿の露光動作(シー
トスルーモード)と、CF用紙の露光動作(CFFモー
ド)を説明する。シートスルーモード このモードは、コンタクトガラス14よりも大きなサイ
ズ、例えばA2等の原稿をコピーする場合に使用され
る。シートスルーモードを使用する場合、図示していな
い複写機本体11側の入力手段によりモード設定を行う。
なお、複写機本体11側でモード設定を行うよう説明する
が、ADF側の送入センサ43(図2および図3参照)に
よりシートスルー原稿を検知した時点でこのモードに入
ってもよい。
【0039】複写機本体11からのモード設定によりAD
F側がシートスルーモードと認識すると、送入センサ43
の原稿検知により一定時間反転モータ61がONし、入口
ゲート44に当接するようにシートスルー原稿が送入され
る。送入コロ42はシートスルー原稿に対して弱く当接し
ているため、シートスルー原稿が入口ゲート44に当たっ
ても折れることはなく、入口ゲート44に平行するように
シートスルー原稿のスキュー(斜行)が補正される。こ
の間に複写機本体11側では、露光手段16を前述のとおり
搬送ベルト22のほぼ中央の位置に移動させるとともに、
移動が完了するとプリントスイッチを緑の状態にして、
コピー可能状態を知らせる。
【0040】この状態でプリントスイッチを押下する
と、複写機本体11からの指令によりADFは、まず入口
ゲート44を破線位置に倒した後、反転モータ61を駆動
し、シートスルー原稿が反転レジストセンサ80にかかる
まで搬送し、一時停止させる。複写機本体11から所定の
タイミングでシートスルー原稿の給紙指令が来ると、A
DF側は、反転モータ61と搬送ベルトモータ60を図6に
示すCPU 100からの基準クロック周波数に基づいた正
確な搬送速度で駆動し、搬送を開始する。この搬送速度
は、CPU 100の指示で基準クロック周波数を変えるこ
とにより変えることができる。シートスルー原稿の搬送
速度と複写機本体11の結像部の速度比により変倍が可能
になる。シートスルー原稿がコンタクトガラス14上を露
光させながら一定速度で搬送され、基準側スケール49お
よび切換板50が一点鎖線位置に可動される。このため、
シートスルー原稿は上方に案内され、シートスルー排出
コロ46を介してCF用紙の入口部54すなわち給紙部10の
上部に排出される。
【0041】図4に示すように、CF用紙の入口部54と
給紙部10の上面はほぼ同じ高さになっており、シートス
ルー原稿を折り曲げることなく排出させることができ
る。また、原稿送入テーブル41とCF用紙の入口部53と
もほぼ同じ高さになっているため、シートスルー原稿を
送入するために原稿送入テーブル41にシートスルー原稿
を置いたときも、原稿をほぼ平面に置くことができ、上
面の高さをほぼ統一にすることにより、外観上もすっき
りした印象を与える。
【0042】1枚のシートスルー原稿から数枚のリピー
トコピーを取る場合の動作を次に記載する。1回目のコ
ピーは前記動作と同じであるが、2回目の動作は、1回
目のコピー動作においてシートスルー原稿の後端が露光
位置を通過後(この検知は、図3反転レジストセンサ80
を原稿後端が通過した後、経過時間または搬送ベルトモ
ータ60のパルス数をカウントすることにより検知可能で
ある)、搬送ベルトモータ60および反転モータ61を今ま
でと逆方向すなわち前記カットシート13の搬送方向に回
転させる。また、それと同時に反転切換爪23および反転
排出切換爪28を、一点鎖線の位置になるように制御す
る。各動作系が逆転することにより、シートスルー原稿
は反転切換爪23によりピックアップされ、反転駆動コロ
27と従動コロ45により駆動され、反転排出切換爪28を介
して反転排出用ガイド板29に導かれる。
【0043】シートスルー原稿の端面がシートスルーセ
ンサ84を通過すると、再度反転モータ61は反転動作し、
シートスルーセンサ84をONしてから所定時間後(また
は所定パルス後)停止する。このとき、シートスルー原
稿の端面位置から露光位置までの距離は、1回目にコピ
ーを行うときに反転レジストセンサ80に基づいて停止さ
せた原稿位置と露光位置との距離に等しいことが望まし
い。この結果、1回目と2回目以後の複写機側の給紙タ
イミングを同じにすることが可能になり、制御上容易に
なるからである。なお、説明上、1回目の原稿位置と2
回目以後の原稿位置を、露光位置に対して同距離になる
ように制御しているが、構造上不可能な場合はタイミン
グを変えて搬送を行うことも可能なことはいうまでもな
いことである。
【0044】次に、所定のタイミング後、複写機本体11
から前記原稿給紙指令が来ると、ADF側は前記1枚目
と同様反転モータ61と搬送ベルトモータ60をCPU 100
から指示された基準クロックに基づいて正確な搬送速度
で搬送を開始する。以後、前記1枚目と同様な動作を行
い、リピート枚数分この動作を繰り返す。リピート枚数
コピー終了後、CF用紙の入口部54よりシートスルー原
稿は排出される。
【0045】CF用紙の入口部54には、図1(a)に示
すように、CF用紙の有無を検知するセンサ(以下CF
用紙検知センサという)81と、CF用紙の穴を検知する
センサ(以下CF用紙穴検知センサという)82が横並び
に設置されている。なお、CF用紙検知センサ81は、シ
ートスルーモード時はシートスルー原稿の排出検知に使
用される。
【0046】ここで、CF用紙の入口部54に設けられた
CF用紙穴検知センサ82は、図1(a)に示すように、
CF用紙55の原稿端面より6.35mm(1/4インチ)の所
に設けられている。一方、CF用紙検知センサ81は、そ
れよりも原稿センターよりに設けられている。図示のよ
うに、CF用紙検知センサ81とCF用紙穴検知センサ82
のほぼ中央にシートスルー原稿56の原稿端面が通過する
ように設定されている。このようなセンサ配置により、
シートスルー原稿56のリピートコピー時、原稿のスキュ
ーを検知することができる。すなわち、正常な搬送が繰
り返されているとき、CF用紙検知センサ81は原稿検知
状態にあり、CF用紙穴検知センサ82は非検知状態にな
っている。何らかの原因でシートスルー原稿56がスキュ
ーした場合、両方のセンサ81、82が同時にON状態にな
るかOFF状態になる。この結果、スキューを検知する
ことが可能である。本実施例であれば、スキューの検知
幅としては(1/2)×(センサ81、82の距離)にな
る。ここで,所定のスキュー以上になると、リピート動
作を中止し、シートスルー原稿56は前記給紙部10の上部
に排出される。なお、このような構成を実施した場合、
シートスルーモードと、その他のモードでは原稿の端部
基準が異なるが、これは複写機のレンズ系を移動するこ
とにより、作像上の基準位置を統一するようになってい
る。
【0047】ところで、図4に示すように、本実施例の
CF用紙の入口部54は、シートスルー原稿の排出口と共
通使用されている。そして、この入口部54には、前述し
たようにCF用紙の幅方向の位置決めをするCF位置決
めガイド84が設けられている。これを図1(b)で見る
と、図示しないCF用紙が入口部の所定位置に置かれる
と、CF位置決めガイド84がCF用紙の幅に合わせて矢
印方向に摺動し、CF用紙を両側から挟むようにして給
紙可能に保持する。
【0048】CF位置決めガイド84の位置は、その下部
に設けられたマグネット86の磁力をCF搬入ガイド板85
を介して対面配置された磁気感知素子87で感知すること
によりわかる。本実施例では、図1(b)に示されるよ
うに、磁気感知素子87が一定間隔ごとに配置されている
ので、マグネット86の磁力を最も強く感知する磁気感知
素子87の位置がCF位置決めガイド84の位置である。
【0049】そこで、シートスルーモード時にCF位置
決めガイド84の位置がシートスルー原稿の排出範囲内に
あるか否かが自動的に判断される。そして、CF位置決
めガイド84の位置が上記排出範囲内にある場合は、シー
トスルー原稿の排出処理が禁止され、排出範囲外であれ
ば通常通りにシートスルー原稿の排出が行われる。従っ
て、本実施例では、シートスルー原稿処理時にCF位置
決めガイド84の位置セットが不良であっても、ジャムの
発生が未然に防止できる共に、耐久性があって、機内へ
ゴミ等が進入し難い構造とすることができる。
【0050】CFFモード このモードは、CF用紙を複写する場合に使用される。
CFFモードの制御そのものは既に公知であるので詳細
は省略する。CF用紙の搬入通路に設けられているシー
トスルー排出コロ46は、前述したようにシートスルー排
出方向へのみ駆動されるように電磁クラッチを介して駆
動力が入力されている。このため、シートスルー排出時
のみ駆動され、CF用紙の搬入および搬送時にはCF用
紙の移動方向に従動する。この結果、シートスルーの安
定した排出と、CF用紙の搬入とを両立させている。
【0051】さて、CF用紙をコピーする場合には、搬
送部15を開放状態にし、CF用紙の側端部をCF位置決
めガイド84により位置決めし、CF搬入ガイド板85に添
わせてCF用紙をコンタクトガラス14上にセットする。
このように、CF用紙をセットする場合には、CF用紙
の折り目を原稿基準に合わせるようにセットする。次い
で、搬送部15を閉じることにより、CF原稿がセットさ
れたことになる。CF用紙のセット検知は、図1(a)
に示すCF用紙検知センサ81により検知される。図示し
ていない複写機のプリントスイッチの押下により、複写
機側からコピー終了ごとにCF用紙フィード指令がAD
F側に送られる。複写機からのフィード信号により、A
DFはCF用紙の穴をCF用紙穴検知センサ82によって
カウントし、1ページ分カウントするとCF用紙を停止
させる。そして、露光手段を移動させて露光動作すなわ
ちコピー動作を行う。コピーされたCF用紙は、排出コ
ロ24を介して原稿トレイ25に排出さる。なお、CFF入
口部に設けられたCF位置決めガイド84によりCF用紙
の端面が押さえられ、スキューが防止される。
【0052】本実施例では、前述の説明でも判るよう
に、シートスルーモードと通常のカットシート原稿13を
原稿テーブル12上より搬送するモードでは、搬送方向が
逆にしてある。これは、通常のスキャンモード時、AD
Fでカットシート原稿を給紙する場合の原稿入れ換え時
間を短縮させるためである。例えば、図7(a)に示す
ように、コンタクトガラス14の左側に原稿基準Bがある
場合、本体の露光手段は、矢印Mのように左→右へスキ
ャンを行い、本体の露光手段を停止して露光を行うシー
トスルーモードの原稿搬送方向は矢印Nのように右→左
となる。逆に図7(b)においては、原稿基準Aがコン
タクトガラス14の右側にある場合で、本体の露光手段ス
キャン方向は矢印Mのように右→左となり、シートスル
ーモードの原稿搬送方向は矢印Nのうよに左→右とな
る。ここで、通常のスキャンモード時、ADFでの原稿
搬送方向をシートスルーモード時搬送方向と同方向(図
7(a)、(b)のn方向)で搬送を行う場合と、逆方
向(図7(a)、(b)のm方向)で搬送を行う場合と
では、搬送スパンに差があるため、原稿入れ換え時間に
差が生じてくる。すなわち、シートスルーモード時搬送
方向と同方向n(原稿基準A、Bと逆方向から搬送)
で、ADFモード時のカットシート原稿を搬送する方
が、原稿入れ換え時間が長くなる。ここで、具体的に簡
単なモデルを使用して、原稿入れ換え時間に差があるこ
とを説明する。モデルは図8(a)に示す。カットシー
ト原稿13の搬送速度は1500mm/s、レジストセンサ57から
原稿基準Aまでの距離は110mm、原稿基準Aから原稿基
準Bまでの距離は 330mmとする。原稿サイズA4を横方
向に搬送した場合のタイムチャートを図8(b)に示
す。原稿基準Aで原稿を停止させる場合を実線、原稿基
準Bで停止させる場合を破線で示す。搬送ベルトモータ
60の減速は、直線的に70msで行うとすると、 (1)原稿基準Aで前記m方向に搬送されたカットシー
ト原稿13を停止する場合、レジストセンサ57がOFF
(原稿後端)から原稿停止までの時間t1 (2)原稿基準Bで前記n方向に搬送されたカットシー
ト原稿13を停止させる場合のt2 となり、t2 −t1 =80msの原稿入れ換え時間の差が
生じる。したがって、生産性を向上させるためには、通
常のスキャンモード時の原稿基準A側からカットシート
原稿13をm方向に搬送し、シートスルーモード時の原稿
は、通常原稿搬送時と逆方向Nに搬送する方が有利であ
る。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明に係る電子写真装置の原稿搬送装置によれば、ガイド
部材位置検出手段でシートスルーモード時にガイド部材
の位置決めを検出してシートスルー原稿排出禁止手段に
よってシートスルー原稿の排出処理を制御することによ
り、シートスルー原稿のジャムが発生しなくなり、確実
に原稿を搬送して処理することができる。
【0054】また、請求項2記載の発明に係る電子写真
装置の原稿搬送装置によれば、ガイド部材下部の位置検
出用磁石に対して対面配置された磁気検知素子でガイド
部材の位置を検出することにより、非接触で耐久性良く
位置検出できると共に、密閉構造として機内へゴミ等が
進入するのを防止することができる。また、請求項3記
載の発明に係る電子写真装置の原稿搬送方法によれば、
CF用紙を保持するガイド部材の位置を検出して、ガイ
ド部材がシートスルー原稿の排出範囲内にある場合にシ
ートスルー原稿の排出処理を禁止することにより、ジャ
ムの発生のないシートスルー原稿の確実な搬送処理を行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1〜3記載の発明に係る電子写真装置の
原稿搬送装置およびその方法の一実施例を示す構成図で
あり、同図(a)はCF用紙検知センサとCF用紙穴検
知センサの配列位置を示し、同図(b)はCF用紙の入
口部におけるCF位置決めガイドを示す。
【図2】本発明の一実施例に係る原稿搬送装置が装着さ
れた電子写真装置としての複写機を示す構成図である。
【図3】本発明に係る電子写真装置の原稿搬送装置の一
実施例を示す構成図であり、同図(a)は非反転排出時
の爪の位置を示し、同図(b)は原稿反転時の爪の位置
を示す。
【図4】図2におけるシートスルー原稿の排出部および
連続コンピュータ用紙原稿の入口部を示す拡大図であ
る。
【図5】原稿搬送装置の駆動系を示す図である。
【図6】原稿搬送装置の全体回路構成を示す概略ブロッ
ク図である。
【図7】原稿搬送方向と原稿基準との位置関係を示す図
であり、同図(a)は原稿基準Bに対する原稿搬送方向
を示し、同図(b)は原稿基準Aに対する原稿搬送方向
を示す。
【図8】原稿搬送方向に対する原稿基準の設定の相違に
よる搬送パターンを示すモデル図であり、同図(a)は
原稿基準AおよびBの位置を示し、同図(b)はそのタ
イミングチャートである。
【図9】従来の原稿搬送装置における原稿反転部の一例
を示す構成図である。
【符号の説明】
84 CF位置決めガイド 85 CF搬入ガイド板 86 マグネット 87 磁気感知素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 日高 信 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 平2−173772(JP,A) 特開 平2−138078(JP,A) 特開 昭61−35466(JP,A) 特開 平4−204460(JP,A) 実開 昭62−110934(JP,U) 実開 平2−7244(JP,U) 実開 平1−65231(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/00 107 B65H 29/52 H04N 1/04 - 1/203 G03B 27/62 - 27/64

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿をプラテンに給送する原稿給送手段
    と、プラテン上で原稿の画像情報を取り込む原稿処理手
    段と、原稿処理後にプラテンから原稿を送り出して機外
    に排出する原稿搬送手段と、を含み、コンピュータ用紙
    原稿をガイド部材で保持して給送する給紙口とシートス
    ルー原稿を排出する排出口とが共通使用される電子写真
    装置の原稿搬送装置において、前記コンピュータ用紙原
    稿の大きさに応じて摺動可能な前記ガイド部材の位置を
    検出するガイド部材位置検出手段と、前記ガイド部材位
    置検出手段の検出結果に基づいて前記ガイド部材がシー
    トスルー原稿の排出範囲内にある場合にシートスルー原
    稿の排出処理を禁止するシートスルー原稿排出禁止手段
    と、を有することを特徴とする電子写真装置の原稿搬送
    装置。
  2. 【請求項2】 前記ガイド部材位置検出手段が、ガイド
    部材下部に設けられた位置検出用磁石と、ガイド部材を
    摺動可能に支持する非磁性支持部材を介して対向面に配
    置され、前記位置検出用磁石の位置を検知する磁気感知
    素子と、で構成されたことを特徴とする請求項1記載の
    電子写真装置の原稿搬送装置。
  3. 【請求項3】 原稿をプラテン上に給送し、原稿の画像
    情報を取り込んだ後に、機外に原稿を排出し、コンピュ
    ータ用紙原稿の給紙口とシートスルー原稿の排紙口とを
    共通使用する電子写真装置の原稿搬送方法において、前
    記給紙口でコンピュータ用紙原稿を保持するガイド部材
    の位置を検出し、シートスルー原稿の排出範囲内にガイ
    ド部材がある場合にシートスルー原稿の排出処理を禁止
    することを特徴とする電子写真装置の原稿搬送方法。
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