JP3015832B2 - データ再生装置 - Google Patents

データ再生装置

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JP3015832B2
JP3015832B2 JP7161143A JP16114395A JP3015832B2 JP 3015832 B2 JP3015832 B2 JP 3015832B2 JP 7161143 A JP7161143 A JP 7161143A JP 16114395 A JP16114395 A JP 16114395A JP 3015832 B2 JP3015832 B2 JP 3015832B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスクのデータを
再生するデータ再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータの外部記憶媒体とし
て、光ディスクが脚光を浴びており、光ディスクは、急
速に発展するマルチメディアの中で増加するデータを格
納しておくメモリの中心的存在として位置付けられてお
り、その大容量化の要望が高まっている。光ディスクの
記録方式は記録密度と密接な関係があり、大容量化つま
り記録密度の向上を図る記録方式として、記録ピットの
両端に記録データを対応させるエッジポジション記録方
式がある。
【0003】エッジポジション記録方式に従って記録さ
れた記録データを再生する方式として、PRML(Part
ial Response Maximum Likelihood)というデータの再生
技術が検討されている。このPRML再生技術は、パー
シャルレスポンス特性にて変調記録された情報を最尤復
号(ビタビ復号)法を用いて復調する技術である。ま
ず、記録データに走長制限を加えパーシャルレスポンス
特性に応じて変調した信号を光ディスクに記録してお
き、光ディスクから得られた再生信号をアナログ/ディ
ジタル(A/D)変換器によってサンプリングし、その
サンプリング値から最も確からしい(最尤)信号状態の
遷移を所定のアルゴリズムに従って確定し、その確定さ
れた信号状態の遷移に基づいて再生データを確定し、そ
の確定された再生データから元の記録データを復調す
る。
【0004】図1は、本発明者等が特願平6−225433号
に提案した、従来の光ディスクの最尤復号の再生系の構
成を示す図である。図1において、1は例えば1/7走
長制限が行われパーシャルレスポンスクラス1(PR
(1,1))の特性に応じて変調された記録データが記
録されている光ディスクである。光ディスク1の下方に
は、光ディスク1の記録データに対応した再生信号を得
る光学ヘッド2が設けられており、光学ヘッド2は、再
生信号を増幅器3に出力する。増幅器3は入力された再
生信号を増幅して等化器4へ出力する。等化器4は、増
幅された再生信号の波形を整形してローパスフィルタ
(LPF)5に供給する。LPF5は、所定周波数以上
の高周波成分を遮断して、低周波域の再生信号をA/D
変換器6に出力する。A/D変換器6は、整形された再
生信号をサンプリングしそのサンプリング値を最尤復号
器7に出力する。
【0005】最尤復号器7は、再生信号のサンプリング
値に基づいて、再生されるべき最も確からしいデータで
ある最尤復号データdk と、後述する位相誤差データd
kとを生成し、最尤復号データdk を復調器8に、位
相誤差データdTk をD/A変換器11にそれぞれ出力す
る。復調器8は、この最尤復号データdk に対して1/
7走長制限復調を行って最終的な再生信号を得る。
【0006】D/A変換器11は、位相誤差データdTk
を位相誤差信号(矩形波信号)に変換し、ローパスフィ
ルタ(LPF)12に供給する。LPF12は、位相誤差信
号を電圧レベルに変換して、電圧制御発振器(VCO)
13に出力する。VCO13は、データ記録用の同期信号と
同じクロック信号を基準クロック信号として生成し、そ
の基準クロック信号の位相を入力された電圧レベルに応
じて制御し、制御したクロック信号をA/D変換器6と
最尤復号器7とに出力する。A/D変換器6及び最尤復
号器7は、VCO13からのこのクロック信号に同期して
動作する。
【0007】図2は、最尤復号器7の内部構成を示す図
であり、最尤復号器7は、マージ(merge)判定部21と、
中心値演算部22と、基準値演算部23と、マージ(merge)
検出部24と、位相誤差検出部25とを有する。各部分の説
明を行う前に、マージ(merge)の定義について説明す
る。
【0008】最尤復号器7は、再生信号のA/D変換器
6によるサンプリング値を記録データに復号するが、入
力信号から確からしいデータを検出したときに、その検
出データに至る最も確からしいデータ遷移パスを確定
し、そのパス上のデータを再生すべき記録信号データと
して確定する。ここで、記録データはパーシャルレスポ
ンスクラス1の特性に対応しているので、記録信号デー
タ“+1”と“0”との間においては、“1”から
“1”へのデータ遷移パス,“0”から“0”へのデー
タ遷移パス,“1”から“0”へのデータ遷移パス及び
“0”から“1”へのデータ遷移パスをとり得る。そし
て、“1”から“1”へのデータ遷移パスが見られるデ
ータ遷移の状態を+merge(プラスマージ)と定義する。
“0”から“0”へのデータ遷移パスが見られるデータ
遷移の状態を−merge(マイナスマージ)と定義する。ま
た、“0”から“1”及び“1”から“0”への遷移パ
スが見られるデータ遷移の状態をno merge(ノーマー
ジ)と定義する。
【0009】図3,図4,図5,図6,図7は、マージ
判定部21,中心値演算部22,基準値演算部23,マージ検
出部24,位相誤差検出部25におけるそれぞれの動作手順
を示すフローチャートである。
【0010】マージ判定部21は、A/D変換器6からの
サンプリングデータyk と後述する基準値演算部23から
の基準値Δk とを用いて、当該サンプリングデータyk
に対するマージ判定を行い、その判定値Mk を出力す
る。このマージ判定部21は、図3に示すフローチャート
に従った処理を行う。A/D変換器6から新たなサンプ
リングデータ(入力データ)yk を入力すると(ステッ
プS1)、その入力データyk と基準値Δk とを用いて
k をZk =yk −Δk として演算する(ステップS
2)。Zk の値に応じて+merge ,−merge ,no merge
を判定する(ステップS3)。−merge(Zk <−1)の
とき判定値Mk =(mk1,mk2)=10と設定し(ステッ
プS4)、no merge(−1≦Zk ≦1)のとき判定値M
k =00と設定し(ステップS5)、+merge(Zk >1)
のとき判定値Mk =01と設定する(ステップS6)。そ
して、設定した判定値Mk を、基準値演算部23及びマー
ジ検出部24に出力する(ステップS7)。
【0011】中心値演算部22は、A/D変換器6からの
サンプリングデータyk とマージ判定部21からのZk
を用いて、再生信号の中心レベルである中心値Ckave
演算する。この中心値演算部22は、図4に示すフローチ
ャートに従った処理を行う。A/D変換器6から新たな
サンプリングデータ(入力データyk )を入力すると
(ステップS11)、Zk の値を判定する(ステップS1
2)。そして、Zk の値に応じた中心値データCkdを演
算する。Zk <−2の場合には、中心値データCkdをC
kd=yk +2に従って演算し(ステップS13)、−2≦
k ≦2の場合には、中心値データCkdをCkd=C
k-1aveに従って演算し(ステップS14)、Zk >2の場
合には、中心値データCkdをCkd=yk −2に従って演
算する(ステップS15)。Zk >2の場合とは、確実に
入力データyk が+merge の状態であるので、その入力
データyk から理想的な振幅値“2”を減ずることによ
り、中心値データCkdを求める。Zk <−2の場合と
は、確実に入力データyk が−mergeの状態であるの
で、その入力データyk から理想的な負の振幅値“−
2”を減ずることにより、中心値データCkdを求める。
また、−2≦Zk ≦2の場合とは、確実に+merge また
は−merge と判定できない場合(no mergeを含む)であ
るので、後述するように演算された前回の中心値C
k-1aveを中心値データCkdとして用いる。上記のように
演算された中心値データCkdと前回得られている中心値
k-1aveとを用いて、今回の中心値CkaveをCkave
〔(n−1)Ck-1ave+Ckd〕/nに従って演算する
(ステップS16)。このように演算される中心値Ckave
は、n個の中心値データCkdの平均値に相当する。中心
値Ckaveを連ねた曲線は再生信号の中心レベルを表わ
す。
【0012】基準値演算部23は、A/D変換器6からの
サンプリングデータyk とマージ判定部21からの判定値
k と中心値演算部22からの中心値Ckaveとを用いて、
基準値Δk+1 を演算する。この基準値演算部23は、図5
に示すフローチャートに従った処理を行う。A/D変換
器6から新たなサンプリングデータ(入力データ)y k
を入力すると(ステップS21)、判定値Mk の値を判定
する(ステップS22)そして、判定値Mk に応じた基準
値Δk+1 を演算する。判定値Mk =10(Zk <−1:−
merge)の場合、基準値Δk+1 =2Ckave−yk −1を演
算し(ステップS23)、判定値Mk =00(−1≦Zk
1:no merge) の場合、基準値Δk+1 =2Ckave−Δk
を演算し(ステップS24)、判定値Mk =01(Zk
1:+merge)の場合、基準値Δk+1 =2Ckave−yk
1を演算する(ステップS25)。そして演算した基準値
Δk+1 をマージ判定部21に出力する(ステップS26)。
【0013】マージ検出部24は、マージ判定部21からの
判定値Mk に基づいてサンプリングデータyk の−merg
e から+merge への変化及び+merge から−merge への
変化を検出する。マージ検出部24は、図6に示すフロー
チャートに従った処理を行う。マージ判定部21から新た
な判定値Mk を入力すると(ステップS31)、変数A k
=(ak1,ak2)≠(0,0),(1,1)を定義し、
k の値を判定する(ステップS32)。Mk =Ak (+
merge または−merge で変化なし)及びMk =00(no m
erge) の場合、前回の変数Ak を変化させないでAk+1
=Ak とする(ステップS33)。また、Mk ≠Ak (+
merge から−merge への変化または−merge から+merg
e への変化)の場合、変数Ak+1 を前回の判定値Mk
設定してAk+1 =Mk とする(ステップS34)。そし
て、最尤復号データdk を、以下の式(1)に従って演
算して復調器8に出力する(ステップS35)。
【0014】
【数1】
【0015】no merge及び+merge または−merge で変
化がない場合には、式(1)よりd k =0となり、サン
プリングデータyk の+merge から−merge への変化及
び−merge から+merge への変化がある場合には、式
(1)よりdk =1となる。
【0016】位相誤差検出部25は、A/D変換器6から
のサンプリングデータyk と中心値演算部22からの中心
値Ckaveとマージ検出部24からの最尤復号データdk
に基づいて位相誤差データdTk を演算する。この位相
誤差検出部25は、図7に示すフローチャートに従った処
理を行う。クロックタイミングkでマージ検出部24から
新たな最尤復号データdk (前エッジ最尤復号データd
efk (”1”または”0”)及び後エッジ最尤復号デ
ータderk (”1”または”0”))を入力すると
(ステップS41)、前エッジ位相誤差データdTf
k を、前のクロックタイミングk−1にて得られた中心
値Ck-1ave及びサンプリングデータyk-1 と前エッジ最
尤復号データdefk とを用いて、dTfk =(C
k-1ave−yk-1 )・defk にて演算し、また、後エッ
ジ位相誤差データdTrk を、前のクロックタイミング
k−1にて得られた中心値Ck-1ave及びサンプリングデ
ータyk-1 と後エッジ最尤復号データderk とを用い
て、dTrk =(yk-1 −Ck-1ave)・derk にて演
算する(ステップS42)。前エッジ最尤復号データde
k は、再生信号の前エッジ点(立ち上がり点) のみ
で”1”となるので、前エッジ位相誤差データdTfk
は、前エッジ点での再生信号の中心値とサンプリングデ
ータとの差に対応することになる。また、同様に、後エ
ッジ位相誤差データdTr k は、後エッジ点(立ち下が
り点) での再生信号の中心値とサンプリングデータとの
差に対応する。そして、位相誤差データdTk を、上記
前エッジ位相誤差データdTfk と後エッジ位相誤差デ
ータdTrk との和によって求め(ステップS43)、得
られた位相誤差データdTk をD/A変換器11に出力す
る(ステップS44)。
【0017】次に、動作について説明する。光学ヘッド
2にて光ディスク1から得られた最尤復号に対応したパ
ーシャルレスポンス特性の再生信号が、増幅器3,等化
器4,LPF5を経由して、A/D変換器6に供給され
る。A/D変換器6にてVCO13からのクロック信号に
同期して再生信号のサンプリング値が得られ、得られた
サンプリング値は最尤復号器7に供給される。最尤復号
器7ではそのマージ判定部21,中心値演算部22,基準値
演算部23,マージ検出部24にて、図3,図4,図5,図
6のフローチャートに従った処理が行われて、最尤復号
データdk が得られ、得られた最尤復号データdk が復
調器8に出力される。なお、この最尤復号器7における
動作もVCO13からのクロック信号に同期して行われ
る。
【0018】また、最尤復号器7ではその位相誤差検出
部25にて、図7のフローチャートに従った処理が行われ
て、位相誤差データdTk が得られ、得られた位相誤差
データdTk がD/A変換器11に出力される。その位相
誤差データdTk はD/A変換器11にて位相誤差信号に
変換される。位相誤差信号はLPF12によって更に電圧
レベルに変換される。そして、変換されたその電圧レベ
ルに応じてVCO13にて基準クロック信号の位相が調整
され、調整後のクロック信号がA/D変換器6及び最尤
復号器7に供給される。
【0019】図8は、位相誤差制御電圧の発生例を示す
図である。図8(a)は、実際のクロック信号の位相
(●印)と再生信号の理想的なサンプリング点(○印)
との間の位相誤差dτが正(+)である場合を示してい
る。この場合、エッジ点に対応したタイミング毎に位相
誤差dτに対応した正(+)の振幅値となる位相誤差信
号がD/A変換器11から出力され、その位相誤差信号が
LPF12にてフィルタリングされてVCO13への入力信
号が得られる。一方、図8(b)は、実際のクロック信
号の位相(●印)と再生信号の理想的なサンプリング点
(○印)との間の位相誤差dτが負(−)である場合を
示している。この場合、エッジ点に対応したタイミング
毎に位相誤差dτに対応した負(−)の振幅値となる位
相誤差信号がD/A変換器11から出力され、その位相誤
差信号がLPF12にてフィルタリングされてVCO13へ
の入力信号が得られる。このように最尤復号検出から最
尤復号データ点における位相誤差を検出し、この位相誤
差を用いることで誤差を補正する。
【0020】このクロック信号に同期して、上述したA
/D変換器6でのサンプリング動作と、最尤復号器7で
の最尤復号データdk 及び位相誤差データdTk の検出
動作が行われる。復調器8に供給された最尤復号データ
k は、1/7走長制限復調が行われて元の記録データ
が再生される。
【0021】図1に示す構成は前エッジ(再生信号の立
ち上がりに対応)と後エッジ(再生信号の立ち下がりに
対応)とを混在して検出する場合の再生系である。これ
に対して、再生波形の前エッジ及び後エッジに対応した
信号をそれぞれ独立に検出し、これらのそれぞれの信号
から独立にクロック信号の再生及びクロック信号による
データ再生を行う構成にした再生系が知られており、こ
の前後エッジ独立検出方式の再生系についても、前述し
た特願平6−225433号に提案している。
【0022】図9は、このような前後エッジ独立検出方
式における再生系の構成図である。図9において図1と
同一番号を付した部分は同一部分を示している。A/D
変換器6a,最尤復号器7a,D/A変換器11a,LPF12a,
VCO13a にて前エッジにおける最尤復号データ検出系
を構成し、A/D変換器6b,最尤復号器7b,D/A変換
器11b,LPF12b,VCO13b にて後エッジにおける最尤
復号データ検出系を構成している。A/D変換器6a,6
b、D/A変換器11a, 11b、LPF12a, 12b、VCO13
a, 13bは、それぞれ、前述した図1に示す構成における
A/D変換器6、D/A変換器11、LPF12、VCO13
と実質的に同じものである。
【0023】また、最尤復号器7a,7bの構成も、前述し
た図1における最尤復号器7の構成(図2参照)と同様
である。但し、図9に示す例では、前エッジと後エッジ
とで独立に対応している。従って、前エッジ系の最尤復
号器7aでは、マージ検出部24から前エッジ最尤復号デー
タdefk が出力され、位相誤差検出部25から前エッジ
位相誤差データdTfk が出力される。一方、後エッジ
系の最尤復号器7bでは、マージ検出部24から後エッジ最
尤復号データderk が出力され、位相誤差検出部25か
ら後エッジ位相誤差データdTrk が出力される。
【0024】図10(a),(b)はそれぞれ前エッジ
系,後エッジ系の位相誤差検出部25における動作手順を
示すフローチャートである。図10(a)に示す前エッジ
系の位相誤差検出では、新たな前エッジ最尤復号データ
defk を入力すると(ステップ51)、前エッジ位相誤
差データdTfk をdTfk =(Ck-1ave−yk-1 )・
defk にて演算し(ステップ52)、求めたdTfk
D/A変換器11a に出力する(ステップ53)。一方、図
10(b)に示す後エッジ系の位相誤差検出では、新たな
後エッジ最尤復号データderk を入力すると(ステッ
プ61)、後エッジ位相誤差データdTrk をdTrk
(yk-1 −Ck-1ave)・derk にて演算し(ステップ
62)、求めたdTrk をD/A変換器11b に出力する
(ステップ63)。
【0025】両最尤復号器7a,7bからの前エッジ最尤復
号データdefk ,後エッジ最尤復号データder
k は、例えばFIFO(First-In First-Out)メモリを
利用して構成されている合成器9に、前エッジ最尤復号
データdefk がVCO13a からの前エッジクロック信
号に同期し、また、後エッジ最尤復号データderk
VCO13b からの後エッジクロック信号に同期して、入
力される。そして、前エッジ最尤復号データdefk
び後エッジ最尤復号データderk が前エッジクロック
信号または後エッジクロック信号の何れかに同期して交
互に合成器9から読み出されて合成した最尤復号データ
k となる。その最尤復号データdk は、図1に示す例
と同様に、復調器8にて元の記録信号に復調される。
【0026】上述したような特願平6−225433号に開示
されている再生系にあっては、再生信号の変動が反映さ
れるその中心値を用いて演算された基準値Δk とサンプ
リング値yk との相対的なレベル関係に基づいて再生さ
れるべきデータの遷移状態を判定するので、再生信号が
変動しても正確なデータの再生が可能である。また、最
尤復号器7(7a, 7b)の位相誤差検出部25,D/A変換
器11(11a, 11b),LPF12(12a, 12b)及びVCO13
(13a, 13b)によって所謂PLL回路が構成され、再生
信号に正しく同期したクロック信号を得ることができ
る。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】ところで、A/D変換
器及び最尤復号器を動作させるためのクロック信号を得
る方法として、上述したような位相誤差信号同期以外に
アナログの再生信号を2値化回路でスライス検出して得
られる同期用信号をPLL回路に通してクロック信号を
得る方法もある。しかし、このような場合には、スライ
スレベルの変動または回路素子の遅延によって、A/D
変換,最尤復号器に供給されるクロック信号には位相ず
れが発生し、最適な位相でA/D変換されないという問
題がある。
【0028】一方、上述した例では、最尤復号器におい
てサンプリングデータと最尤復号データと再生信号の中
心値とから位相誤差を検出し、その位相誤差を用いるP
LL回路の構成にてクロック信号の位相ずれを補償す
る。このように、クロック信号の位相と再生信号のサン
プリングされるべき点の位相との誤差をなくすようにク
ロック信号の位相調整が行われるので、回路素子の遅延
時間等に起因してクロック信号と再生信号のサンプリン
グされるべき点とがずれたとしても、その位相誤差は修
正され、正確なデータの再生を行える。
【0029】しかし、この方式では、最尤復号時に雑
音,エッジシフト,媒体欠陥等の原因によりエラーが発
生した場合、得られる同期用のクロック信号に影響を与
える問題が生じる。図11は、その問題点を示す図であ
る。図11(a)は正常に位相誤差信号によってクロック
信号の位相誤差をキャンセルするように動作している図
である。図11(a)のように位相誤差信号は、クロック
ずれにより増加し、その後、その位相誤差信号によって
位相ずれが補償されるために位相誤差信号は小さくな
る。図11(b)に検出エラーが発生した場合を示す。検
出エラーが発生すると検出した最尤復号データが1ビッ
トずれるため位相誤差信号は逆位相に発生する。この逆
位相の位相誤差信号が大きいと、図11(c)に示すよう
にVCOの制御電圧が振られてクロック信号がずれ、エ
ラー伝搬が発生するという問題がある。
【0030】本発明は斯かる問題に鑑みてなされたもの
であり、最尤復号時にエラーが発生しても、そのエラー
がA/D変換器及び最尤復号器の動作を制御する同期用
のクロック信号に影響を及ぼして最尤復号エラーが伝搬
することを抑制できる光ディスクのデータ再生装置を提
供することを目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1に係るデ
ータ再生装置は、記録すべきデータを所定のパーシャル
レスポンス特性に応じて変調して得られる信号を記録し
た光ディスクから前記データを再生するデータ再生装置
において、前記光ディスクから信号を再生する信号再生
手段と、同期クロック信号を生成するクロック信号生成
手段と、再生した信号から該クロック信号生成手段から
の同期クロック信号に同期してサンプリング値を得るサ
ンプリング手段と、前記同期クロック信号に同期して前
記サンプリング手段からのサンプリング値に基づき最尤
復号データを検出する最尤復号手段と、前記同期クロッ
ク信号と再生信号がサンプリングされるべき時点との位
相誤差を検出する位相誤差検出手段と、該位相誤差検出
手段にて検出された位相誤差を修正するか否かをその極
性及び/または大きさに基づいて判断する修正可否判断
手段とを備えることを特徴とする。
【0032】本願の請求項2に係るデータ再生装置は、
請求項1において、前記位相誤差検出手段は、再生信号
の前エッジの位相誤差と後エッジの位相誤差とを独立に
検出し、前記修正可否判断手段は、各位相誤差を修正す
るか否かを独立に判断するように構成したことを特徴と
する。
【0033】
【0034】
【0035】
【作用】本発明では、位相誤差検出手段にて、同期クロ
ック信号の位相と再生信号をサンプリングすべき点との
位相誤差を検出し、最尤復号にエラーが発生していない
場合にはそのままその位相誤差により、最尤復号にエラ
ーが発生した場合にはその位相誤差を修正した位相誤差
により、サンプリング値を得るサンプリング手段と最尤
復号データを得る最尤復号手段との動作を制御する同期
クロック信号の位相ずれを補償する。本発明の位相誤差
信号検出方式では、最尤復号の検出データが誤った場合
でも、同期クロック信号の位相ずれを自動補正するの
で、エラー伝搬が少なく、エラーレートが向上する。こ
の際、検出した位相誤差の極性及び/または大きさに基
づいて、最尤復号時にエラーが発生したか否か、つま
り、位相誤差を修正するか否かを判断する。また、立ち
上がりエッジ(前エッジ)と立ち下がりエッジ(後エッ
ジ)とを混合して位相誤差を検出しても良いし、立ち上
がりエッジ(前エッジ)の位相誤差と立ち下がりエッジ
(後エッジ)の位相誤差とを独立的に検出するようにし
ても良い。
【0036】
【実施例】以下、本発明をその実施例を示す図面に基づ
いて具体的に説明する。
【0037】(第1実施例)本発明の第1実施例(混合
エッジ検出方式)に係るデータ再生装置の全体構成を図
1に、また、データ再生装置内の最尤復号器7の内部構
成を図2にそれぞれ示す。本発明のデータ再生装置の全
体構成及び最尤復号器7の内部構成は基本的には、前述
した特願平6−225433号に提案したものと略同じである
が、後述するように最尤復号器7、特に位相誤差検出部
25での処理手順が異なっている。
【0038】光ディスク1には、例えば1/7走長制限
が行われパーシャルレスポンスクラス1の特性に応じて
変調された記録データが記録されている。光ディスク1
の下方には、その記録データに対応した再生信号を得る
光学ヘッド2が設けられており、光学ヘッド2は、再生
信号を増幅器3に出力する。増幅器3は入力された再生
信号を増幅して等化器4へ出力する。等化器4は、増幅
された再生信号の波形を整形してLPF5に供給する。
LPF5は、所定周波数以上の高周波成分を遮断して、
低周波域の再生信号をA/D変換器6に出力する。A/
D変換器6は、整形された再生信号をサンプリングしそ
のサンプリングデータyk を最尤復号器7に出力する。
【0039】最尤復号器7は、サンプリングデータyk
に基づいて、最尤復号データdk 及び位相誤差データd
k を生成し、最尤復号データdk を復調器8に、位相
誤差データdTk をD/A変換器13にそれぞれ出力す
る。復調器8は、この最尤復号データdk に対して1/
7走長制限復調を行って最終的な再生信号を得る。
【0040】D/A変換器11は、位相誤差データdTk
を位相誤差信号(矩形波信号)に変換し、LPF12に供
給する。LPF12は、位相誤差信号を電圧レベルに変換
して、VCO13に出力する。VCO13は、データ記録用
の同期信号と同じクロック信号を基準クロック信号とし
て生成し、その基準クロック信号の位相を入力された電
圧レベルに応じて制御し、制御したクロック信号をA/
D変換器6と最尤復号器7とに出力する。A/D変換器
6及び最尤復号器7は、このクロック信号に同期して動
作する。
【0041】最尤復号器7は、図2に示すように、マー
ジ判定部21と中心値演算部22と基準値演算部23とマージ
検出部24と位相誤差検出部25とを有する。これらの中
で、マージ判定部21,中心値演算部22,基準値演算部23
及びマージ検出部24の動作手順は、基本的に前述した従
来例の場合と同様であるが、位相誤差検出部25における
動作手順は従来例の場合と異なっている。
【0042】図3,図4,図5,図6,図12は、マージ
判定部21,中心値演算部22,基準値演算部23,マージ検
出部24,位相誤差検出部25におけるそれぞれの動作手順
を示すフローチャートである。
【0043】マージ判定部21は、図3に示すフローチャ
ートに従って、A/D変換器6からのサンプリングデー
タyk と基準値演算部23からの基準値Δk とを用いて、
当該サンプリングデータyk に対するマージ判定を行
い、その判定値Mk を出力する。A/D変換器6から新
たなサンプリングデータ(入力データ)yk を入力する
と(ステップS1)、その入力データyk と基準値Δk
とを用いてZk をZk =yk −Δk として演算する(ス
テップS2)。Zk の値に応じて+merge ,−merge ,
no mergeを判定する(ステップS3)。−merge(Zk
−1)のとき判定値Mk =(mk1,mk2)=10と設定し
(ステップS4)、no merge(−1≦Zk≦1)のとき
判定値Mk =00と設定し(ステップS5)、+merge(Z
k >1)のとき判定値Mk =01と設定する(ステップS
6)。そして、設定した判定値Mkを、基準値演算部23
及びマージ検出部24に出力する(ステップS7)。
【0044】中心値演算部22は、図4に示すフローチャ
ートに従って、A/D変換器6からのサンプリングデー
タyk とマージ判定部21からのZk とを用いて、再生信
号の中心レベルである中心値Ckaveを演算する。A/D
変換器6から新たなサンプリングデータ(入力データy
k )を入力すると(ステップS11)、Zk の値を判定す
る(ステップS12)。そして、Zk の値に応じた中心値
データCkdを演算する。Zk <−2の場合には、中心値
データCkdをCkd=yk +2に従って演算し(ステップ
S13)、−2≦Zk ≦2の場合には、中心値データCkd
をCkd=Ck-1a veに従って演算し(ステップS14)、Z
k >2の場合には、中心値データCkdをCkd=yk −2
に従って演算する(ステップS15)。次いで、演算され
た中心値データCkdと前回得られている中心値Ck-1ave
とを用いて、今回の中心値CkaveをCkave=〔(n−
1)Ck-1ave+Ckd〕/nに従って演算する(ステップ
S16)。
【0045】基準値演算部23は、図5に示すフローチャ
ートに従って、A/D変換器6からのサンプリングデー
タyk とマージ判定部21からの判定値Mk と中心値演算
部22からの中心値Ckaveとを用いて、基準値Δk+1 を演
算する。A/D変換器6から新たなサンプリングデータ
(入力データ)yk を入力すると(ステップS21)、判
定値Mk の値を判定する(ステップS22)そして、判定
値Mk に応じた基準値Δk+1 を演算する。判定値Mk
10(Zk <−1:−merge)の場合、基準値Δk+ 1 =2C
kave−yk −1を演算し(ステップS23)、判定値Mk
=00(−1≦Z k ≦1:no merge) の場合、基準値Δ
k+1 =2Ckave−Δk を演算し(ステップS24)、判定
値Mk =01(Zk >1:+merge)の場合、基準値Δk+1
=2Ckave−yk +1を演算する(ステップS25)。そ
して演算した基準値Δk+1 をマージ判定部21に出力する
(ステップS26)。
【0046】マージ検出部24は、図6に示すフローチャ
ートに従って、マージ判定部21からの判定値Mk に基づ
いてサンプリングデータyk の−merge から+merge へ
の変化及び+merge から−merge への変化を検出する。
マージ判定部21から新たな判定値Mk を入力すると(ス
テップS31)、変数Ak =(ak1,ak2)≠(0,
0),(1,1)を定義し、Mk の値を判定する(ステ
ップS32)。Mk =Ak (+merge または−merge で変
化なし)及びMk =00(no merge) の場合、前回の変数
k を変化させないでAk+1 =Ak とする(ステップS
33)。また、Mk ≠Ak (+merge から−merge への変
化または−merge から+merge への変化)の場合、変数
k+1 を前回の判定値Mk に設定してAk+1 =Mk とす
る(ステップS34)。そして、最尤復号データdk を、
以下の式に従って演算して復調器8に出力する(ステッ
プS35)。
【0047】
【数2】
【0048】位相誤差検出部25は、図12に示すフローチ
ャートに従って、A/D変換器6からのサンプリングデ
ータyk と中心値演算部22からの中心値Ckaveとマージ
検出部24からの最尤復号データdk とに基づいて位相誤
差データdTk を演算する。クロックタイミングkでマ
ージ検出部24から新たな最尤復号データdk (前エッジ
最尤復号データdefk (”1”または”0”)及び後
エッジ最尤復号データderk (”1”または”
0”))を入力すると(ステップS71)、前エッジ位相
誤差データdTfk を、前のクロックタイミングk−1
にて得られた中心値C k-1ave及びサンプリングデータy
k-1 と前エッジ最尤復号データdefk とを用いて、d
Tfk =(Ck-1ave−yk-1 )・defk にて演算し、
また、後エッジ位相誤差データdTrk を、前のクロッ
クタイミングk−1にて得られた中心値Ck-1ave及びサ
ンプリングデータyk-1 と後エッジ最尤復号データde
k とを用いて、dTrk =(yk-1 −Ck-1ave)・d
erk にて演算する(ステップS72)。前エッジ最尤復
号データdefk は、再生信号の前エッジ点(立ち上が
り点) のみで”1”となるので、前エッジ位相誤差デー
タdTfk は、前エッジ点での再生信号の中心値とサン
プリングデータとの差に対応することになる。また、同
様に、後エッジ位相誤差データdTrk は、後エッジ点
(立ち下がり点) での再生信号の中心値とサンプリング
データとの差に対応する。そして、位相誤差データdT
k を、上記前エッジ位相誤差データdTfk と後エッジ
位相誤差データdTrk との和によって求める(ステッ
プS73)
【0049】求められた位相誤差データdTk からSI
GN関数を用いてその極性Pok を計算する(ステップ
S74)。次に、この極性Pok と1クロック前の極性P
k- 1 とを乗算して位相誤差データの極性変化を求め、
乗算値が0以上であるか否かを判定する(ステップS7
5)。図13は、この極性変化の真理値パターンを示す表
である。その乗算値が0以上である場合には、得られた
位相誤差データdTk をD/A変換器11に出力する(ス
テップS78)。一方、その乗算値が0未満である場合に
は、得られた位相誤差データdTk の絶対値と所定の閾
値レベルdT0 との大小を比較する(ステップS76)。
位相誤差データdTk の絶対値が閾値レベルdT0 以下
である場合には、得られた位相誤差データdTk をD/
A変換器11に出力する(ステップS78)。一方、dTk
の絶対値がdT0 より大きい場合には、今回の極性Po
k を前回の極性Pok-1 に設定(Pok =Pok-1 )し
た後(ステップS77)、位相誤差データdTk を出力せ
ずにリターンする。
【0050】図12に示すフローチャートにおいて、Po
k ×Pok-1 の符号、及び、位相誤差データdTk の大
きさによって、今回及び前回の位相誤差データの組み合
わせは3種類のパターンに分類される。図14は、この3
種類のパターンを示す図である。図14(a)は、ステッ
プS75でNO(Pok ×Pok-1 <0)、更にステップ
S76でもNO(|dTk |>dT0 )となるパターン例
であり、クロックタイミングk−1からkで極性が変化
し、かつ閾値レベルを超える。これは、エラーにより検
出した最尤復号データがずれた場合に相当する。このと
き、クロックタイミングkでの極性Pok にクロックタ
イミングk−1での極性Pok-1 を代入し、位相誤差デ
ータを出力しないで、次のクロックの処理になる。従っ
て、検出データにエラーが発生しても、次の検出データ
にエラーが伝搬しない。
【0051】図14(b)は、ステップS75でNO(Po
k ×Pok-1 <0)となり、ステップS76でYES(|
dTk |≦dT0 )となるパターン例であり、極性は変
化するが閾値レベルを超えない。この場合には、そのま
ま位相誤差データdTk を出力し、次のクロックへ移
る。図14(c)は、ステップS75でYES(Pok ×P
k-1 ≧0)となるパターン例であり、この場合には、
同じ極性であるため閾値レベルとの大小には関係なく、
そのまま位相誤差データdTk を出力し、次のクロック
へ移る。
【0052】以上のように本発明例では、従来例と同様
に、最尤復号器7においてサンプリング値yk と最尤復
号データdk と再生信号の中心値Ckaveとから位相誤差
データdTk を検出し、検出した位相誤差データdTk
を用いてPLL系にて同期クロックの位相ずれを補償し
ているが、その位相誤差データdTk の極性変化及び大
きさに基づいて、検出した位相誤差データdTk をPL
L系に供給するか否かを制御している。
【0053】図15は、本発明例における位相誤差検出部
25の構成例を示す図である。位相誤差検出部25は、第1
シフトレジスタ251,第2シフトレジスタ252,定数設定器
253,第1減算器254,第2減算器255,第1セレクタ256,第
1比較器257,第2比較器258,第2セレクタ259,第3セレ
クタ260,第3シフトレジスタ261,EXOR回路262,4個
のAND回路263,264,265,266,第4セレクタ267,データ
ビット抽出器268 を備えている。
【0054】図16は、図15における第1比較器257 及び
第2比較器258 における入出力特性を示す図である。2
つの入力値a,bが入力されると、両入力値a,bの大
小が比較され、その大小関係に応じて各1ビットの出力
データc,d,eが出力される。
【0055】第1シフトレジスタ251 には中心値演算部
22からの中心値Ckaveが次のクロックタイミングまで保
持される。第2シフトレジスタ252 にはA/D変換器6
でのサンプリング値yk が次のクロックタイミングまで
保持される。第1減算器254は第1シフトレジスタ251
からの中心値Ck-1aveから第2シフトレジスタ252 から
のサンプリング値yk-1 を減算する。前エッジ点に対応
したクロックタイミングにてこの第1減算器254 から出
力される値は、図12のステップS72に示されるように演
算された前エッジ位相誤差データdTfk となる。第2
減算器255 は第2シフトレジスタ252 からのサンプリン
グ値yk-1 から第1シフトレジスタ251からの中心値C
k-1aveを減算する。後エッジ点に対応するクロックタイ
ミングにてこの第2減算器255 から出力される値は、図
12のステップS72に示されるように演算された後エッジ
位相誤差データdTrk となる。定数設定器253 には、
例えば、定数値”0”が予め設定されている。
【0056】第1セレクタ256 は3つの入力端子A,
B,Cを有している。定数設定器253に設定された定数
値”0”が入力端子Aに、第1減算器254 からの値が入
力端子Bに、第2減算器255 からの値が入力端子Cに夫
々供給されている。第1セレクタ256 は3つの入力端子
A,B,Cから、図17(a)の表に従って前エッジ最尤
復号データdefk 及び後エッジ最尤復号データder
k に対応した入力端子を選択する。即ち、再生信号の前
エッジ点に対応したクロックタイミングでは(defk
=”1”,derk =”0”)前エッジ位相誤差データ
dTfk が、再生信号の後エッジ点に対応したクロック
タイミングでは(defk =”0”,derk =”
1”)後エッジ位相誤差データdTrk が、また、再生
信号の前エッジ点及び後エッジ点以外の点に対応したク
ロックタイミングでは(defk =”0”,der
k =”0”)定数値”0”が、第1セレクタ256 からそ
れぞれ出力される。
【0057】第1セレクタ256 からの出力値は、第4セ
レクタ267 と第1比較器257 とデータビット抽出器268
とに入力される。第4セレクタ267 は2つの入力端子
H,Iを有しており、定数設定器253 に設定された定数
値”0”が入力端子Hに、第1セレクタ256 からの出力
値が入力端子Iに夫々供給されている。また、後述する
AND回路266 の出力値が第4セレクタ267 に入力され
る。そして、図17(d)の表に従って、AND回路266
の出力が”1”である場合に入力端子Hへの入力値が選
択され、その出力が”0”である場合に入力端子Iへの
入力値が選択されて、D/A変換器11に出力される。
【0058】第1比較器257 には、入力値aとして第1
セレクタ256 からの出力値が、入力値bとして定数値”
0”が夫々入力され、両者の値の大小が比較されて、そ
の比較結果に応じて、1ビットの出力値dが第2セレク
タ259 及びEXOR回路262に出力され、1ビットの出
力値eが第3セレクタ260 及びAND回路263 に出力さ
れる。図18は、位相誤差データの極性変化の真理値パタ
ーンを示す図13の表に対応して第1比較器257 からの出
力値e,dを示す表である。
【0059】第2セレクタ259 は2つの入力端子D,E
を有しており、第1比較器257 からの1ビットの出力値
dが入力端子Dに、後段の第3シフトレジスタ261 から
の出力値dが入力端子Eに夫々供給されている。また、
AND回路266 の出力値が第2セレクタ259 に入力され
る。そして、図17(b)の表に従って、AND回路266
の出力が”0”である場合に入力端子Dへの入力値が選
択され、その出力が”1”である場合に入力端子Eへの
入力値が選択されて、第3シフトレジスタ261に出力さ
れる。同様に、第3セレクタ260 は2つの入力端子F,
Gを有しており、第1比較器257 からの1ビットの出力
値eが入力端子Fに、後段の第3シフトレジスタ261 か
らの出力値eが入力端子Gに夫々供給されている。ま
た、AND回路266 の出力値が第3セレクタ260 に入力
される。そして、図17(c)の表に従って、AND回路
266 の出力が”0”である場合に入力端子Fへの入力値
が選択され、その出力が”1”である場合に入力端子G
への入力値が選択されて、第3シフトレジスタ261 に出
力される。
【0060】EXOR回路262 は、第1比較器257 から
の出力値dと第3シフトレジスタ261 からの出力値dと
のEXORを求めてAND回路264 に出力する。AND
回路263 は、第1比較器257 からの出力値eと第3シフ
トレジスタ261 からの出力値eとのANDを求めてAN
D回路265 に出力する。
【0061】ところで、例えば第1セレクタ256 からの
出力値を8ビットであるとし、その内最上位ビット(M
SB)は符号(正,負)を示すビットであり残りの7ビ
ットでそのレベルの大きさを示している。データビット
抽出器268 は、この8ビットの第1セレクタ256 からの
出力値からMSBを除いて7ビットのデータビットのみ
を抽出し、第2比較器258 に出力する。第2比較器258
には、入力値aとしてデータビット抽出器268 からの出
力値が、入力値bとして閾値レベルdT0 が夫々入力さ
れ、両者の値の大小が比較されて、その比較結果に応じ
て、1ビットの出力値cがAND回路264 に出力され、
1ビットの出力値dがAND回路265 に出力される。
【0062】AND回路264 は、EXOR回路262 から
の出力値と第2比較器258 からの出力値cとのANDを
求めてAND回路266 に出力する。AND回路265 は、
AND回路263 からの出力値と第2比較器258 からの出
力値dとのANDを求めてAND回路266 に出力する。
AND回路266 は、AND回路264 からの出力及びAN
D回路265 からの出力のANDを求めて、第2セレクタ
259 と第3セレクタ260 と第4セレクタ267 とに出力す
る。
【0063】次に、全体の動作について簡単に説明す
る。光学ヘッド2にて光ディスク1から得られた最尤復
号に対応したパーシャルレスポンス特性の再生信号が、
増幅器3,等化器4,LPF5を経由して、A/D変換
器6に供給される。A/D変換器6にてVCO13からの
クロック信号に同期して再生信号のサンプリング値が得
られ、得られたサンプリング値は最尤復号器7に供給さ
れる。最尤復号器7ではそのマージ判定部21,中心値演
算部22,基準値演算部23,マージ検出部24にて、図3,
図4,図5,図6のフローチャートに従った処理が行わ
れて、最尤復号データdk が得られ、得られた最尤復号
データdk が復調器8に出力される。なお、この最尤復
号器7における動作もVCO13からのクロック信号に同
期して行われる。
【0064】また、最尤復号器7ではその位相誤差検出
部25にて、図12のフローチャートに従った処理が行われ
て、位相誤差データdTk が得られ、得られた位相誤差
データdTk がD/A変換器11に出力される。その位相
誤差データdTk はD/A変換器11にて位相誤差信号に
変換される。位相誤差信号はLPF12によって更に電圧
レベルに変換される。そして、変換されたその電圧レベ
ルに応じてVCO13にて基準クロック信号の位相が調整
され、調整後のクロック信号がA/D変換器6及び最尤
復号器7に供給される。
【0065】このクロック信号に同期して、上述したA
/D変換器6でのサンプリング動作と、最尤復号器7で
の最尤復号データdk 及び位相誤差データdTk の検出
動作が行われる。復調器8に供給された最尤復号データ
k は、1/7走長制限復調が行われて元の記録データ
が再生される。
【0066】(第2実施例)本発明の第2実施例(前後
エッジ独立検出方式)に係るデータ再生装置の全体構成
を図9に示す。本発明のデータ再生装置の全体構成は基
本的には、前述した特願平6−225433号に提案したもの
と略同じであるが、後述するように最尤復号器7a,7b、
特に位相誤差検出部25での処理手順が異なっている。
【0067】図9はこのような前後エッジ独立検出方式
における再生系の構成図である。図9において図1と同
一番号を付した部分は同一部分を示している。A/D変
換器6a,最尤復号器7a,D/A変換器11a,LPF12a,V
CO13a にて前エッジにおける最尤復号データ検出系を
構成し、A/D変換器6b,最尤復号器7b,D/A変換器
11b,LPF12b,VCO13b にて後エッジにおける最尤復
号データ検出系を構成している。A/D変換器6a,6b、
D/A変換器11a, 11b、LPF12a, 12b、VCO13a, 1
3bは、それぞれ、前述した図1に示す構成におけるA/
D変換器6、D/A変換器11、LPF12、VCO13と実
質的に同じものである。
【0068】また、最尤復号器7a,7bの構成も、前述し
た図1における最尤復号器7の構成(図2参照)と同様
である。但し、図9に示す例では、前エッジと後エッジ
とで独立に対応している。従って、前エッジ系の最尤復
号器7aでは、マージ検出部24から前エッジ最尤復号デー
タdefk が出力され、位相誤差検出部25から前エッジ
位相誤差データdTfk が出力される。一方、後エッジ
系の最尤復号器7bでは、マージ検出部24から後エッジ最
尤復号データderk が出力され、位相誤差検出部25か
ら後エッジ位相誤差データdTrk が出力される。
【0069】図19,図20はそれぞれ前エッジ系,後エッ
ジ系の位相誤差検出部25における動作手順を示すフロー
チャートである。図19に示す前エッジ系の位相誤差検出
では、新たな前エッジ最尤復号データdefk を入力す
ると(ステップ81)、前エッジ位相誤差データdTfk
をdTfk =(Ck-1ave−yk-1 )・defk にて演算
する(ステップ82)。次に、求められた前エッジ位相誤
差データdTfk からSIGN関数を用いてその極性P
ofk を計算する(ステップS83)。次に、この極性P
ofk と1クロック前の極性Pofk-1 とを乗算して位
相誤差データの極性変化を求め、乗算値が0以上である
か否かを判定する(ステップS84)。その乗算値が0以
上である場合には、得られた前エッジ位相誤差データd
Tfk をD/A変換器11a に出力する(ステップS8
7)。一方、その乗算値が0未満である場合には、得ら
れた前エッジ位相誤差データdTfk の絶対値と所定の
閾値レベルdT0 との大小を比較する(ステップS8
5)。前エッジ位相誤差データdTfk の絶対値が閾値
レベルdT0 以下である場合には、得られた前エッジ位
相誤差データdTfk をD/A変換器11a に出力する
(ステップS87)。一方、dTfk の絶対値がdT0
り大きい場合には、今回の極性Pofk を前回の極性P
ofk-1 に設定(Pofk =Pofk-1 )した後(ステ
ップS86)、前エッジ位相誤差データdTfk を出力せ
ずにリターンする。
【0070】一方、図20に示す後エッジ系の位相誤差検
出では、新たな後エッジ最尤復号データderk を入力
すると(ステップ91)、後エッジ位相誤差データdTr
k をdTrk =(yk-1 −Ck-1ave)・derk にて演
算する(ステップ92)。次に、求められた後エッジ位相
誤差データdTrk からSIGN関数を用いてその極性
Pork を計算する(ステップS93)。次に、この極性
Pork と1クロック前の極性Pork-1 とを乗算して
位相誤差データの極性変化を求め、乗算値が0以上であ
るか否かを判定する(ステップS94)。その乗算値が0
以上である場合には、得られた後エッジ位相誤差データ
dTrk をD/A変換器11b に出力する(ステップS9
7)。一方、その乗算値が0未満である場合には、得ら
れた後エッジ位相誤差データdTrk の絶対値と所定の
閾値レベルdT0 との大小を比較する(ステップS9
5)。後エッジ位相誤差データdTrk の絶対値が閾値
レベルdT0 以下である場合には、得られた後エッジ位
相誤差データdTrk をD/A変換器11b に出力する
(ステップS97)。一方、dTrk の絶対値がdT0
り大きい場合には、今回の極性Pork を前回の極性P
ork-1 に設定(Pork =Pork-1 )した後(ステ
ップS96)、後エッジ位相誤差データdTrk を出力せ
ずにリターンする。
【0071】両最尤復号器7a,7bからの前エッジ最尤復
号データdefk ,後エッジ最尤復号データder
k は、例えばFIFOメモリを利用して構成されている
合成器9に、前エッジ最尤復号データdefk がVCO
13a からの前エッジクロック信号に同期し、また、後エ
ッジ最尤復号データderk がVCO13b からの後エッ
ジクロック信号に同期して、入力される。そして、前エ
ッジ最尤復号データdef k 及び後エッジ最尤復号デー
タderk が前エッジクロック信号または後エッジクロ
ック信号の何れかに同期して交互に合成器9から読み出
されて合成した最尤復号データdk となる。その合成デ
ータdk は、図1に示す例と同様に、復調器8にて元の
記録信号に復調される。
【0072】なお、上述した実施例では、最尤復号時に
エラーが発生した場合には、位相誤差検出部25から位相
誤差データを出力しないように構成して、復号エラーが
伝搬しないようにしている。これに限らず、最尤復号に
エラーが発生した場合には、前回の位相誤差データを再
び出力するようにしても、復号エラーの伝搬を防ぐこと
ができる。このような場合には、図15に示す回路におい
て、第4セレクタ267の出力を次のクロックタイミング
まで保持するシフトレジスタを設け、第4セレクタ267
の入力端子Hに定数設定器253 の設定値”0”でなくこ
のシフトレジスタの出力値を入力する構成とし、前述の
例と同様に、AND回路266 の出力値に応じて第4セレ
クタ267 の入力端子H,Iを選択するようにすれば実現
可能である。
【0073】また、上述した実施例では、検出した位相
誤差データに基づいてのみ同期用のクロック信号の位相
ずれを補償する場合について説明したが、本発明は、こ
れに限らず、位相誤差データを利用するすべての場合に
ついての適用が可能である。例えば、アナログの再生信
号を2値化回路でスライス検出して得られる同期用信号
に検出した位相誤差信号を加算した信号にて、クロック
信号の位相ずれを補償するような再生系にも本発明は適
用可能である。また、アナログの再生信号を2値化回路
でスライス検出して得られる同期用信号と、検出した位
相誤差信号とを切り換えて、何れかの信号にてクロック
信号の位相ずれを補償するような再生系にも本発明を適
用できる。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
同期用のクロック信号に理想のサンプリング点からの位
相誤差が発生してもPLL回路系によってキャンセルさ
れるので、常に最適な位置で再生信号をサンプリングで
きて、最尤復号を正しく行えると共に、最尤復号時にエ
ラーが発生してもその復号エラーがクロック信号に影響
して復号エラーが伝搬することを抑える効果がある。
【0075】従来例では、雑音,エッジシフト,媒体欠
陥等で復号データが誤った場合、位相誤差信号が位相ず
れを増長する方向に働いてエラーが伝搬する問題があっ
たが、その様な場合でも本発明では、クロック信号の位
相ずれを自動補正するので、エラー伝搬が少なく、エラ
ーレートを向上させ、量産において位相調整が不要なた
めに容易に量産できる効果がある。。
【図面の簡単な説明】
【図1】最尤復号による光ディスクの再生系(前後エッ
ジ混合)の構成図である。
【図2】再生系における最尤復号器の内部構成図であ
る。
【図3】最尤復号器のマージ判定部の動作手順を示すフ
ローチャートである。
【図4】最尤復号器の中心値演算部の動作手順を示すフ
ローチャートである。
【図5】最尤復号器の基準値演算部の動作手順を示すフ
ローチャートである。
【図6】最尤復号器のマージ検出部の動作手順を示すフ
ローチャートである。
【図7】最尤復号器の位相誤差検出部の従来の動作手順
を示すフローチャートである。
【図8】位相誤差制御電圧の発生例を示す図である。
【図9】最尤復号による光ディスクの再生系(前後エッ
ジ独立)の構成図である。
【図10】位相誤差検出部の従来の動作手順を示すフロ
ーチャートである。
【図11】従来の位相誤差制御の問題点を説明するため
の図である。
【図12】最尤復号器の位相誤差検出部の本発明の動作
手順を示すフローチャートである。
【図13】位相誤差の極性判定を示す図表である。
【図14】時系列的に隣合う位相誤差データ例を示す図
である。
【図15】最尤復号器における位相誤差検出部の内部構
成図である。
【図16】位相誤差検出部における比較器の入出力関係
を示す図である。
【図17】位相誤差検出部におけるセレクタの選択パタ
ーンを示す図である。
【図18】位相誤差の極性判定における論理値を示す図
表である。
【図19】位相誤差検出部の本発明の動作手順を示すフ
ローチャートである。
【図20】位相誤差検出部の本発明の動作手順を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1 光ディスク 2 光学ヘッド 3 増幅器 4 等化器 5 ローパスフィルタ(LPF) 6,6a,6b A/D変換器 7,7a,7b 最尤復号器 8 復調器 9 合成器 11,11a, 11b D/A変換器 12,12a, 12b ローパスフィルタ(LPF) 13,13a, 13b 電圧制御発振器(VCO) 21 マージ判定部 22 中心値演算部 23 基準値演算部 24 マージ検出部 25 位相誤差検出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−123358(JP,A) 特開 平6−259891(JP,A) 特開 平5−36207(JP,A) 特開 平7−226033(JP,A) 特開 平4−183042(JP,A) 特開 平5−74057(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 20/10 G11B 20/14 G11B 20/18

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録すべきデータを所定のパーシャルレ
    スポンス特性に応じて変調して得られる信号を記録した
    光ディスクから前記データを再生するデータ再生装置に
    おいて、前記光ディスクから信号を再生する信号再生手
    段と、同期クロック信号を生成するクロック信号生成手
    段と、再生した信号から該クロック信号生成手段からの
    同期クロック信号に同期してサンプリング値を得るサン
    プリング手段と、前記同期クロック信号に同期して前記
    サンプリング手段からのサンプリング値に基づき最尤復
    号データを検出する最尤復号手段と、前記同期クロック
    信号と再生信号がサンプリングされるべき時点との位相
    誤差を検出する位相誤差検出手段と、該位相誤差検出手
    段にて検出された位相誤差を修正するか否かをその極性
    及び/または大きさに基づいて判断する修正可否判断手
    段とを備えることを特徴とするデータ再生装置。
  2. 【請求項2】 前記位相誤差検出手段は、再生信号の前
    エッジの位相誤差と後エッジの位相誤差とを独立に検出
    し、前記修正可否判断手段は、各位相誤差を修正するか
    否かを独立に判断するように構成したことを特徴とする
    請求項1記載のデータ再生装置。
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