JP3015323B2 - 包装袋 - Google Patents

包装袋

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JP3015323B2
JP3015323B2 JP9139873A JP13987397A JP3015323B2 JP 3015323 B2 JP3015323 B2 JP 3015323B2 JP 9139873 A JP9139873 A JP 9139873A JP 13987397 A JP13987397 A JP 13987397A JP 3015323 B2 JP3015323 B2 JP 3015323B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物品収納空間を備
えた内袋の外側面と外袋の内側面との間に形成される緩
衝用気体封入空間に封入された気体により、外部からの
衝撃等の外力を吸収して、物品収納空間に収納された物
品を損傷し難い状態で保存することができる包装袋に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の包装袋では、物品収納空
間を形成する状態で袋状に熱融着される合成樹脂フィル
ム製の内袋に、該内袋の外側面との間に気体を封入可能
な緩衝用気体封入空間を形成する状態で熱融着される合
成樹脂フィルム製の外袋を重ね合わせ、内袋と外袋との
周縁部に沿う所要箇所の対向面間に、合成樹脂フィルム
製の偏平筒状部内に合成樹脂フィルム製の弁体を備え、
かつ、この弁体の一側面基端部と左右両側部両面を偏平
筒状部に熱融着して構成してある薄くて柔軟な逆止弁
を、その吹込み口が外部に突出する状態で前記気体封入
空間内に挿入し、逆止弁体部と共に内袋に外袋を気密状
態で熱融着していた(例えば、特開昭64−84869
号公報参照)。そして、前記逆止弁は、それの吹込み口
から気体封入空間に気体を吹き込むと、弁体の他側面
と、該弁体の他側面に相対向する偏平筒状部の内面との
間に隙間が形成されて、外部から気体封入空間に気体を
充填するための通気路が形成されるとともに、気体が封
入された気体封入空間の内圧で弁体の他側面先端部が偏
平筒状部の内面に密着して通気路が閉止されるように構
成してある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
包装袋では、内袋及び外袋を構成する合成樹脂フィルム
以外に、逆止弁機能を備えた前記逆止弁を予め製作して
準備しておかなければならず、しかも、内袋と外袋との
所要箇所を熱融着する前に、内袋と外袋との周縁部に沿
う所要箇所の対向面間に薄くて柔軟性のある逆止弁を挿
入し、その挿入位置及び挿入姿勢を維持した状態で熱融
着しなければならないため、袋製造工程の自動化のため
の構造が非常に複雑化し、製造コストの高騰化を招来し
易い。本発明は、上記の実情に鑑みてなされたものであ
って、その目的は、気体封入空間に封入された気体の洩
れ出し防止効果の高い包装袋を製造コスト面で有利に製
作することができるようにする点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の請求項1記載の包装袋の特徴構成は、物品収
納空間を形成する状態で袋状に接合される合成樹脂フィ
ルム製の内袋に、該内袋の外側との間に気体を封入可能
な緩衝用気体封入空間を形成する状態で合成樹脂フィル
ム製の外袋を接合してある包装袋であって、前記内袋の
合成樹脂フィルムのうち、前記気体封入空間に対応する
重合部分の対向面間に、この合成樹脂フィルムの重合部
分の一部を接合して、外部から前記気体封入空間に気体
を充填するための通気路を前記物品収納空間とは別に区
画形成し、前記通気路を形成する合成樹脂フィルムの重
合部分同士を、気体が封入された気体封入空間の内圧で
互いに密着して、前記通気路を気密状態で閉止する逆止
弁膜に構成してあるとともに、前記内袋の合成樹脂フィ
ルムと外袋の合成樹脂フィルムとの対向面間の特定箇所
に、前記物品収納空間に収納された物品の重量に抗して
気体が封入された気体封入空間の緩衝幅を所定幅に保持
する緩衝幅維持手段を設けてある点にある。上記特徴構
成によれば、内袋の合成樹脂フィルムのうち、前記気体
封入空間に対応する重合部分の対向面間に区画形成され
た通気路を通して気体封入空間内に気体を充填すること
ができるとともに、気体封入空間内に気体が封入された
状態では、該気体封入空間の内圧が高まり、この圧力に
よって、前記通気路を形成する合成樹脂フィルムの重合
部分をもって構成される逆止弁膜同士が互いに密着して
通気路が気密状態で閉止されるから、気体封入空間内の
気体が通気路を通して外部へ洩れ出すことを防止するこ
とができる。それ故に、内袋の合成樹脂フィルムのう
ち、気体封入空間に対応する重合部分の対向面間に、こ
の合成樹脂フィルムの重合部分の一部を接合して、外部
から気体封入空間に気体を充填するための通気路を物品
収納空間とは別に区画形成して、前記通気路を形成する
合成樹脂フィルムの重合部分同士を逆止弁膜に兼用構成
してあるから、従来のように、内袋及び外袋を構成する
合成樹脂フィルム以外に合成樹脂製の逆止弁機能を備え
た柔軟な逆止弁体部を準備する必要がなく、しかも、こ
の逆止弁体部を、内袋と外袋との周縁部に沿う所要箇所
の対向面間に挿入配置するための工程も不要であるた
め、気体封入空間に封入された気体の洩れ出し防止効果
の高い包装袋を、製造コスト面で有利に製作することが
できる。
【0005】更に、上記特徴構成では、前記物品収納空
間に物品を収納し、かつ、気体封入空間に気体を封入し
た状態の包装袋を保管又は陳列するに当たって、物品収
納空間に収納された物品の重量により、該物品が物品収
納空間を構成する内袋の合成樹脂フィルム部分と共に、
外袋の内下面側に向かって沈み込もうとしても、その沈
み込みが緩衝幅維持手段により規制され、その結果、気
体が封入された気体封入空間の緩衝幅を所定幅に保持す
ることができる。従って、前記物品収納空間に収納され
る物品の重量に拘らず、外部からの衝撃等の外力を気体
封入空間に封入された気体にて吸収することができ、物
品収納空間に収納された物品を損傷し難い状態で保存す
ることができる。
【0006】本発明の請求項記載の包装袋の特徴構成
は、接合された複数層の基材フィルムのうち、少なくと
も一組の基材フィルム間に密閉状態の非接合部分を形成
してあるラミネートフィルムを袋状に熱融着して、前記
非接合部分をもって前記気体封入空間が構成されている
とともに、前記内袋が、前記非接合部分よりも内側に位
置する基材フィルムで構成され、更に、前記外袋が、前
記非接合部分よりも外側に位置する基材フィルムで構成
され、前記内袋を構成する内側基材フィルには、該内側
基材フィルの重合部分の対向面間に形成される前記通気
路と前記非接合部分をもって現出される気体封入空間と
を連通させる切り込みが形成されている点にある。上記
特徴構成では、複数層の基材フィルムからなるラミネー
トフィルムの製造時に、接着剤で接合される複数層の基
材フィルムのうち、少なくとも一組の基材フィルム間に
密閉状態の非接合部分を形成するだけで、その非接合部
分をもって気体封入空間を現出することができ、しか
も、ラミネートフィルムの製造時に、内側基材フィルに
前記切り込みを形成することにより、製造されたラミネ
ートフィルムを袋状に熱融着するとともに、内側基材フ
ィルムのうち、気体封入空間に対応する重合部分の対向
面間に、通気路を物品収納空間とは別に区画形成する状
態で、前記内側基材フィルムの重合部分の一部を熱融着
するだけで包装袋を製作することができる。それ故に、
ラミネートフィルムの製造時に非接合部分と切り込みと
を形成するだけであるから、既存のラミネートフィルム
の製造設備の簡単な改造で実施することができる。しか
も、ラミネートフィルムの製造時に、複数層の基材フィ
ルムがローラ等で密着され、かつ、基材フィルム自体が
薄くて重合状態で互いに密着し易い特性を有するため、
例えば、別々に製造された合成樹脂フィルム製の内袋と
合成樹脂フィルム製の外袋とを接合して包装袋を製作す
る場合に比して、包装袋の少なくとも気体封入空間に空
気が入り込むことがない又は入り込んでも微量であり、
包装袋の使用前における積み重ね状態での保管又は梱包
をコンパクトに行うことができる。
【0007】本発明の請求項記載の包装袋の特徴構成
は、前記通気路を形成する接合部分をもって前記物品収
納空間が複数に区画形成されている点にある。上記特徴
構成では、前記通気路を形成する接合部分とは別に、内
袋の合成樹脂フィルムのうち、前記気体封入空間に対応
する重合部分の対向面間に、この合成樹脂フィルムの重
合部分の一部を接合して、前記物品収納空間を複数に区
画形成する場合に比して、物品収納空間を複数に区画形
成する接合部分の領域分だけ物品収納空間の形成領域を
広くすることができる。
【0008】本発明の請求項記載の包装袋の特徴構成
は、前記気体封入空間に封入された気体を排気するため
の排気口を破断形成するための破断誘導部が形成されて
いる点にある。上記特徴構成では、前記物品収納空間に
物品を収納して気体封入空間に気体を封入すると、通気
路を形成する内袋の合成樹脂フィルムの重合部分同士の
みならず、気体が封入された気体封入空間の内圧で物品
収納空間を形成する内袋の合成樹脂フィルムの重合部分
同士、並びに、物品収納空間を形成する内袋の合成樹脂
フィルムと物品収納空間内の物品とが互いに密着するた
め、この密着力により物品収納空間内から外部に物品が
抜け出し難くすることができる。その反面、気体封入空
間に気体が封入されたままでは物品収納空間から物品が
取り出し難いため、該物品を取り出す際には、外袋に孔
を開けて気体封入空間に封入された気体を排気して前記
密着力を解放する必要があり、前記破断誘導部が形成さ
れている場合、包装袋を破断誘導部から破断するだけで
気体封入空間に封入された気体を簡単に排気することが
できる。それ故に、排気口を形成するために鋏やナイフ
等を準備する必要もなく、迅速、容易に物品収納空間か
ら物品を取り出すことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕図1〜図11は、物品収納空間1に収
納された物品Aを、衝撃等の外力に対して損傷し難い状
態で保存することができる本発明の包装袋の第1実施形
態を示し、前記物品収納空間1を形成する状態で袋状に
接合される合成樹脂フィルム製の内袋2に、該内袋2の
外側面との間に気体を封入可能な緩衝用気体封入空間3
を形成する状態で合成樹脂フィルム製の外袋4を接合し
てあるとともに、前記内袋2の合成樹脂フィルム5のう
ち、気体封入空間3に対応する重合部分の対向面間に、
この合成樹脂フィルム5の重合部分の一部を接合して、
外部から気体封入空間3に気体を充填するための通気路
7を物品収納空間1とは別に区画形成し、通気路7を形
成する合成樹脂フィルム5の重合部分同士を、気体が封
入された気体封入空間3の内圧で互いに密着して、通気
路7を気密状態で閉止する逆止弁膜8に構成してある。
【0010】図1〜図5に示すように、前記包装袋は、
薄膜状のナイロン製の第1基材フィルム9Aと薄膜状の
ポリエチレン製の第2基材フィルム9Bと薄膜状のポリ
エチレン製の第3基材フィルム10とを、後述するドラ
イラミネート法によって、この順番で重ね合わせて接合
した3層の基材フィルム9A,9B,10からなる矩形
状のラミネートフィルム13から構成されていて、これ
ら基材フィルム9A,9B,10のうち、第1基材フィ
ルム9Aと第2基材フィルム9Bとは、それらの重合部
分全体が互いに接合されているとともに、第2基材フィ
ルム9Bと第3基材フィルム10とは、それらの重合部
分のうち、図2において梨地模様H1で示す箇所を接合
して、これら両基材フィルム9B,10間に、密閉状態
の一対の矩形状の非接合部分11を長手方向に区画形成
してあるとともに、第3基材フィルム10のうち、非接
合部分11に対応する部分の各々に、それの幅方向全幅
に亘ってスリット状の切れ目からなる切り込み12が形
成してある。更に、前記非接合部分11に相当する第2
基材フィルム9Bと第3基材フィルム10との重合部分
のうち、複数の特定箇所P(当該第1実施形態では4箇
所)同士は、第2基材フィルム9Bと第3基材フィルム
10との接合時に同時にスポット状に接合してある。
【0011】前記包装袋は、前記ラミネートフィルム1
3を第3基材フィルム10が内側となる状態に折り返
し、一対の非接合部分11を第3基材フィルム10の重
合部分を挟んで対向配置する状態で、ラミネートフィル
ム13の幅方向両側縁(図2の斜線H2で示す箇所)を
袋状に熱融着にて接合するとともに、第3基材フィルム
10の重合部分のうち、切り込み12よりも物品収納空
間1の開口1A側に位置し、通気路7と物品収納空間1
とを幅方向に区画形成する部位(図2の斜線H3で示す
箇所)を、奥行き方向に沿って直線状に熱融着にて接合
し、更に、第3基材フィルム10の重合部分のうち、切
り込み12よりも前記開口1A側に位置し、かつ、物品
収納空間1の底部となる部位(図2の斜線H4で示す箇
所)を、切り込み12に沿って直線状に熱融着にて接合
して形成してある。そして、前記各非接合部分11をも
って前記気体封入空間3を構成するとともに、前記内袋
2を、非接合部分11よりも内側に位置する第3基材フ
ィルム10で構成し、更に、前記外袋4を、非接合部分
11よりも外側に位置する第1基材フィルム9Aと第2
基材フィルム9Bとで構成してある。つまり、前記非接
合部分11よりも内側に位置する第3基材フィルム10
が、内袋2の合成樹脂フィルム5に相当し、前記非接合
部分11よりも外側に位置する接合された第1基材フィ
ルム9Aと第2基材フィルム9Bとの2層からなる部分
9が、外袋4の合成樹脂フィルム6に相当する。
【0012】尚、前記非接合部分11における第2基材
フィルム9Bと第3基材フィルム10との対向面のう
ち、第3基材フィルム10の面には、前記通気路7と物
品収納空間1とを区画形成する際の融着熱で、これら第
2基材フィルム9Bと第3基材フィルム10との対向面
同士が熱融着されることを回避するために熱融着阻止用
インク(例えば、モールドインクや耐熱インク)を塗布
してある。
【0013】前記通気路7を形成する第3基材フィルム
10の重合部分同士は、気体が封入された気体封入空間
3の内圧で互いに密着して、通気路7を気密状態で閉止
する逆止弁膜8に構成してある。
【0014】尚、前記気体封入空間3への気体の充填状
態について説明すると、図9の(イ)に示すように、物
品収納空間1の開口1A側に位置する一端側から通気路
7を通して気体封入空間3側に気体(例えば空気)を吹
き込むと前記逆止弁膜8同士が互いに離間し、更に、物
品収納空間1と通気路7とを幅方向で区画する熱融着部
分H3の存在により、この部分から切り込み12の切れ
目が分離開口して、切り込み12を通して気体封入空間
3への気体の充填が許容される。また、前記気体封入空
間3に気体を充填したのちは、気体が封入された気体封
入空間3の内圧で逆止弁膜8同士が互いに密着して、通
気路7が気密状態に閉止され、気体封入空間3の封入さ
れた気体が通気路7を通して外部に漏れ出すことがな
い。しかも、気体封入空間3に気体を封入した状態で
は、衝撃等の外力により袋外から外圧が加えられると、
気体封入空間3の内圧が上昇するため、更に前記逆止弁
膜8同士は強固に密着する。
【0015】図6と図8の(ロ)に示すように、前記物
品収納空間1に物品Aを収納して気体封入空間3に気体
を封入すると、通気路7を形成する内袋2の第3基材フ
ィルム10の重合部分同士のみならず、気体が封入され
た気体封入空間3の内圧で物品収納空間1を形成する内
袋2の第3基材フィルム10の重合部分同士、並びに、
物品収納空間1を形成する内袋2の第3基材フィルム1
0と物品収納空間1内の物品Aとが互いに密着して、こ
の密着力により物品収納空間1内から外部への物品Aの
抜け出しを防止するとができるとともに、物品収納空間
1に収納された物品Aは対向配置される気体封入空間3
に挟まれた状態となるから、衝撃等により袋外から外圧
が加えられても、この外圧が物品Aに直接作用すること
を回避することができる。
【0016】更に、前記一方の非接合部分11を形成す
る第2基材フィルム9Bと第3基材フィルム10との重
合部分のうちの前記特定箇所Pは互いに接合されている
から、物品収納空間1に物品Aを収納し、かつ、気体封
入空間3に気体を封入した状態で、他方の非接合部分1
1を下側として包装袋を保管又は陳列しても、内袋2は
前記特定箇所Pの接合部分で外袋4に吊下げられるた
め、物品収納空間1に収納された物品Aの重量により、
物品Aが、第3基材フィルム10のうち、この物品Aの
下面に位置する部分と共に外袋4の内下面側に向かって
沈み込み、該内下面である第2基材フィルム9Bの内面
に、前記第3基材フィルム10を挟んで接触することを
規制することができる。従って、前記包装袋を前記他方
の非接合部分11を下側として保管又は陳列した状態で
は、特定箇所Pの接合部分をもって、物品収納空間1に
収納された物品Aの重量に抗して気体が封入された気体
封入空間3の緩衝幅のうち、物品Aよりも下部側の緩衝
幅Wを、下方から外力を受けても、気体封入空間3に封
入された気体により緩衝することができる所定幅に保持
する緩衝幅維持手段14に構成してある。尚、当該第1
実施形態では前記特定箇所Pを4箇所設けたが、この数
に限定されるものではなく、1箇所以上設けてあればよ
い。また、図示しないが、前記物品収納空間1に物品A
を収納し、かつ、気体封入空間3に気体を封入した状態
で包装袋を保管又は陳列しても、誤って、前記緩衝幅維
持手段14を構成する接合部分を備えた非接合部分11
が下側とならないように、例えば外袋4の外周面に、包
装袋の保管又は陳列方向を示すような注意書きや目印等
を印刷やシール等の手段を用いて設けておくとよい。
【0017】図11に示すように、前記包装袋の周縁部
のうちの幅方向一側縁には、物品収納空間1から物品A
を取り出す際に、気体封入空間3に封入された気体を排
気するための排気口を破断形成するための破断誘導部と
しての三角形状のノッチ15を切欠き形成してある。
【0018】尚、図3〜図5では、気体封入空間3を構
成する非接合部分11,Pと、接合部分とを区別する上
で判り易くするために、第2基材フィルム9Bと第3基
材フィルム10との重合部分間に隙間を形成してある
が、ラミネートフィルム13の製造時に、3層の基材フ
ィルム9A,9B,10がローラ等で密着され、かつ、
第2基材フィルム9Bと第3基材フィルム10とは薄い
ものであるため、重合状態で互いに密着し易い特性を有
するため、気体封入空間3及び通気路7内に空気が入り
込むことがない又は入り込んでも微量であり、実際に
は、包装袋の使用前の状態においてはほぼ密着状態にあ
る。
【0019】次に、ドライラミネート法にて前記ラミネ
ートフィルム13を製造する場合の一例を説明する。ナ
イロン製の第1基材フィルム9Aとポリエチレン製の第
2基材フィルム9Bとの2層からなる部分9は、図示し
ないが、帯状の第1基材フィルム9Aをコーティング部
に導き、タンク内の接着剤に浸漬されたコーティングロ
ールとゴムロールとによって、第1基材フィルム9Aの
一側面全面に接着剤を塗布し、帯状の第2基材フィルム
9Bと、前記コーティング部から乾燥炉を経由して送ら
れてくる第1基材フィルム9Aとをラミネート部に導
き、これら両基材フィルム9A,9Bを加熱金属ロール
とゴムロールとで貼り合わせたのち、冷却ロールで冷却
して第1ロール16に巻き取ることにより製造される。
【0020】次に、図12に示すように、上述の工程に
より製造され、第1ロール16に巻き取られた第1基材
フィルム9Aと第2基材フィルム9Bとの2層からなる
部分(以下、積層部分と称する。)9を所定箇所に支承
し、この第1ロール16から繰り出された積層部分9を
コーティング部17に導き、タンク18内の接着剤19
に浸漬されたコーティングロール20とゴムロール21
とによって、第2基材フィルム9B側の一側面に接着剤
19を塗布する。図13に示すように、前記コーティン
グロール20の外周面で、かつ、前記一対の非接合部分
11に対応する部分には凹部22が軸芯方向に一対形成
されていて、その凹部22に対応する部分には接着剤1
9が転写されないように構成されている。更に、一方の
凹部22のうち、前記緩衝幅維持手段14を構成する接
合部分に対応する部分には突部23が設けられていて、
この突部23に対応する部分には接着剤19が転写され
るように構成されている。前記第2ロール24から繰り
出されるポリエチレン製の第3基材フィルム10のう
ち、前記積層部分9の第2基材フィルム9Bと相対向す
る一側面の両非接合部分11に対応する部分には、図示
しないが、予め、前記熱融着阻止用インクが印刷されて
いて、第2ロール24から繰り出された第3基材フィル
ム10をカッティング部25に導き、カッタ26によっ
てスリット状の切り込み12を一対形成する。しかるの
ち、前記コーティング部20から乾燥炉27を経由して
送られてくる積層部分9とカッティング部25から送ら
れてくる第3基材フィルム10とをラミネート部28に
導き、これら積層部分9と第3基材フィルム10とを加
熱金属ロール29とゴムロール30とで貼り合わせたの
ち、冷却ロール31で冷却し、製造された長尺なラミネ
ートフィルム13を第3ロール32に巻き取る。前記接
着剤19としては、ウレタン系樹脂、酢酸ビニル系樹
脂、天然ゴム等があり、有機溶剤に溶解して使用する。
【0021】尚、当該製造方法では、前記長尺なラミネ
ートフィルム13の幅が一つの包装袋の展開長さに相当
する寸法に設定されているから、第3ロール32から繰
り出されるラミネートフィルム13を、それの長手方向
で隣接する非接合部分11間で切断して、1つの収納袋
を形成するための一枚のラミネートフィルム13とす
る。
【0022】〔第2実施形態〕図15は、前記第1実施
形態の包装袋の別実施形態を示し、前記緩衝幅維持手段
14を構成する接合部分を両非接合部分11に設けても
よい。この場合、両非接合部分11に緩衝幅維持手段1
4が存在するから、前記物品収納空間1に物品Aを収納
し、かつ、気体封入空間3に気体を封入した状態の包装
袋の保管又は陳列姿勢に、例えば上下関係等の特別な制
約を受けることが少ない。
【0023】その他の構成は前記第1実施形態と同一で
あり、第1実施形態で記載した構成部分と同一構成又は
同一機能を有する構成部分には同一番号を付記してそれ
の説明を省略する。
【0024】〔第3実施形態〕図16は、前記第1実施
形態の包装袋の別実施形態を示し、本発明の包装袋とし
ては、前記緩衝幅維持手段14が設けられていないもの
であってもよい。その他の構成は前記第1実施形態と同
一であり、第1実施形態で記載した構成部分と同一構成
又は同一機能を有する構成部分には同一番号を付記して
それの説明を省略する。
【0025】〔第4実施形態〕図17,図18は、前記
第1実施形態の包装袋の別実施形態を示し、前記通気路
7を、第3基材フィルム10の重合部分の幅方向中央部
に設け、この通気路7を形成する熱融着部分(接合部
分)をもって物品収納空間1が2つの分割物品収納空間
1aに区画形成されている。つまり、前記包装袋は、前
記ラミネートフィルム13を第3基材フィルム10が内
側となる状態に折り返し、一対の非接合部分11を第3
基材フィルム10の重合部分を挟んで対向配置する状態
で、ラミネートフィルム13の幅方向両側縁(図17の
斜線H2で示す箇所)を袋状に熱融着にて接合するとと
もに、第3基材フィルム10の重合部分のうち、切り込
み12よりも物品収納空間1の開口1A側に位置し、通
気路7と両分割物品収納空間1aとを幅方向に区画形成
する部位(図17の斜線H3で示す箇所)を、奥行き方
向に沿って直線状に熱融着にて接合し、更に、第3基材
フィルム10の重合部分のうち、切り込み12よりも前
記開口1A側に位置し、かつ、各分割物品収納空間1a
の底部となる部位(図17の斜線H4で示す箇所)を、
切り込み12に沿って直線状に熱融着にて接合して形成
してある。
【0026】その他の構成は前記第1実施形態と同一で
あり、第1実施形態で記載した構成部分と同一構成又は
同一機能を有する構成部分には同一番号を付記してそれ
の説明を省略する。
【0027】〔第5実施形態〕図19〜図21は、本発
明の包装袋の第5実施形態を示し、前記物品収納空間1
を形成する状態で袋状に接合される合成樹脂フィルム製
の内袋2に、該内袋2の外側面との間に気体を封入可能
な緩衝用気体封入空間3を形成する状態で合成樹脂フィ
ルム製の外袋4を接合してあるとともに、前記内袋2の
合成樹脂フィルム5のうち、気体封入空間3に対応する
重合部分の対向面間に、この合成樹脂フィルム5の重合
部分の一部を接合して、外部から気体封入空間3に気体
を充填するための通気路7を物品収納空間1とは別に区
画形成し、通気路7を形成する合成樹脂フィルム5の重
合部分同士を、気体が封入された気体封入空間3の内圧
で互いに密着して、通気路7を気密状態で閉止する逆止
弁膜8に構成してある。
【0028】詳しくは、当該第5実施形態に示す包装袋
は、図14〜図16に示すように、前記内袋2を、薄膜
状で柔軟な一対の矩形状のポリエチレンフィルム35か
ら構成するとともに、前記外袋4を、前記内袋2を構成
するポリエチレンフィルム35よりも長さが長くかつ幅
が同じ、薄膜状のナイロン製の第1基材フィルム36A
と薄膜状のポリエチレン製の第2基材フィルム36Bと
が接合された2層からなる一対の矩形状の柔軟なラミネ
ートフィルム36から構成してある。前記包装袋は、前
記第2基材フィルム36B同士を相対向させた一対のラ
ミネートフィルム36間に、前記一対のポリエチレンフ
ィルム35を挟む状態で、4枚のフィルム35,36の
長手方向一端縁を揃えて、幅方向両側縁(図19の斜線
H6で示す箇所)において4枚のフィルム35,36を
共に熱融着するとともに、前記長手方向一側縁(図19
の斜線H7で示す箇所)においてラミネートフィルム3
6の第2基材フィルム36Bと、該第2基材フィルム3
6Bに接するポリエチレンフィルム35とを熱融着し、
更に、長手方向他側縁(図19の斜線H8で示す箇所)
において相対向するラミネートフィルム36の第2基材
フィルム36B同士を熱融着して袋状に形成する。そし
て、この状態から前記ポリエチレンフィルム35の重合
部分の一部(図19の斜線H9で示す箇所)を、通気路
7と物品収納空間1とを幅方向に区画形成する状態で、
奥行き方向に沿って直線状に熱融着するとともに、ポリ
エチレンフィルム35の重合部分のうち、物品収納空間
1の底部となる部位(図19の斜線H10で示す箇所)
を直線状に熱融着して形成してある。つまり、前記気体
封入空間3は、一対のポリエチレンフィルム35を挟ん
で対向配置されるラミネートフィルム36とポリエチレ
ンフィルム35との一対の非接合部分をもって現出され
る。
【0029】前記気体封入空間3に気体を充填するため
の通気路7を形成するポリエチレンフィルム36の重合
部分同士が、気体が封入された気体封入空間3の内圧で
互いに密着して、通気路7を気密状態で閉止する前記逆
止弁膜8に構成される。また、前記4枚の矩形状のフィ
ルム35,36を袋状に熱融着し、かつ、前記通気路7
と物品収納空間1とを区画形成した状態では、前記通気
路7の奥側端部を通して気体封入空間3と通気路7とが
連通可能な状態となる。
【0030】尚、図示しないが、前記非接合部分におけ
るラミネートフィルム36の第2基材フィルム36Bと
ポリエチレンフィルム35との対向面のうち、少なくと
も一方の面には、前記通気路7と物品収納空間1とを区
画形成する際の融着熱で、これら第2基材フィルム36
Bとポリエチレンフィルム35との対向面同士が熱融着
されることを回避するために熱融着阻止用インク(例え
ば、モールドインクや耐熱インク)を塗布してある。
【0031】尚、当該第5実施形態では、4枚の矩形状
のフィルム35,36を重ね合わせた状態で、全ての接
合箇所を熱融着したが、一対のポリエチレンフィルム3
5同士を重ね合わせ、それらの重合部分の一部を、通気
路7と物品収納空間1とを幅方向に区画形成する状態
で、奥行き方向に沿って直線状に熱融着するとともに、
ポリエチレンフィルム35の重合部分のうち、物品収納
空間1の底部となる部位を直線状に熱融着した後、前記
第2基材フィルム36B同士を相対向させた一対のラミ
ネートフィルム36間に、重合部分の一部が熱融着され
た一対のポリエチレンフィルム35を挟み、4枚のフィ
ルム35,36の長手方向一端縁を揃えた状態で、幅方
向両側縁において4枚のフィルム35,36を共に熱融
着し、前記長手方向一側縁においてラミネートフィルム
36の第2基材フィルム36Bと、該第2基材フィルム
36Bに接するポリエチレンフィルム35とを熱融着す
るとともに、長手方向他側縁において相対向するラミネ
ートフィルム36の第2基材フィルム36B同士を熱融
着してもよい。この場合、前記熱融着阻止用インクの塗
布を省略することができる。
【0032】その他の構成は前記第1実施形態と同一で
あり、第1実施形態で記載した構成部分と同一構成又は
同一機能を有する構成部分には同一番号を付記してそれ
の説明を省略する。
【0033】〔その他の実施形態〕 前記第1〜第4実施形態の包装袋において、前記第
3基材フィル10の重合部分の一部を、通気路7と物品
収納空間1とを幅方向に区画形成する状態で、奥行き方
向全長に亘って直線状に熱融着してもよい。この場合、
前記通気路7を通して気体が充填されたとき、該通気路
7の端部側の切り込み12部分と、外袋4に接合されて
いる部分とが分離して隙間が形成され、この隙間を通し
て充填された気体が気体封入空間3内にまで流動するよ
うに、前記通気路7の延長線上に位置する第3基材フィ
ルム部分同士の重合部分を熱融着する。 前記第1〜第4実施形態では、ナイロン製の第1基
材フィルム9Aとポリエチレン製の第2基材フィルム9
Bとポリエチレン製の第3基材フィルム10とが接合さ
れた3層構造のラミネートフィルム13を例に挙げて説
明したが、この3層構造のものに限定されるものではな
く、例えば、ナイロン製の基材フィルムとポリエチレン
製の基材フィルムとの2層構造であってもよく、この場
合、両基材フィルム間に密閉状態の非接合部分を形成す
る。つまり、使用目的等に応じて基材フィルムの積層枚
数を適宜選定するとよい。 前記第1〜第4実施形態では、ナイロン製の第1基
材フィルム9Aとポリエチレン製の第2基材フィルム9
Bとポリエチレン製の第3基材フィルム10とが接合さ
れた3層構造から構成されたラミネートフィルム13を
例に挙げて説明したが、この材質に限定されるものでは
なく、例えば、ポリプロピレン製の第1基材フィルムと
蒸着ポリエステル製の第2基材フィルムとポリエチレン
製の第3基材フィルムとの3層構造、ナイロン製の第1
基材フィルムと蒸着ポリエステル製の第2基材フィルム
とポリエチレン製の第3基材フィルムとの3層構造など
があり、使用目的等に応じて基材フィルムの材質を適宜
選定するとよい。 前記第1〜第4実施形態では、前記ラミネートフィ
ルム13をドライラミネート法にて製造したが、この製
造方法に限定されるものではなく、例えば、ウエットラ
ミネート法、エクストルージョンラミネート法、ホット
メルトラミネート法、コ・エクストルージョンラミネー
ト法などで製造してもよい。 前記第5実施形態では、前記内袋2の合成樹脂フィ
ルム5をポリエチレンフィルム35から構成し、外袋4
の合成樹脂フィルム6を、ナイロン製の第1基材フィル
ム36Aとポリエチレン製の第2基材フィルム36Bと
が接合された2層構造のラミネートフィルム36から構
成したものを例に挙げて説明したが、この構成のものに
限定されるものではなく、例えば、外袋4の合成樹脂フ
ィルム6を単独のポリエチレンフィルムから構成しても
よく、また、前記内袋2の合成樹脂フィルム6をポリエ
チレンフィルムから構成し、外袋4の合成樹脂フィルム
6をポリプロピレン製の第1基材フィルムと蒸着ポリエ
ステル製の第2基材フィルムとが接合された2層構造の
ラミネートフィルムから構成したり、或いは、前記内袋
2の合成樹脂フィルム5をポリエチレンフィルムから構
成し、外袋4の合成樹脂フィルム6をナイロン製の第1
基材フィルムと蒸着ポリエステル製の第2基材フィルム
とが接合された2層構造のラミネートフィルムから構成
してもよい。 前記第5実施形態において、前記内袋2の合成樹脂
フィルム5と外袋4の合成樹脂フィルム6との対向面間
の特定箇所に、物品収納空間1に収納された物品Aの重
量に抗して気体が封入された気体封入空間3の緩衝幅を
所定幅に保持する緩衝幅維持手段14を設けて実施して
もよい。 前記各実施形態において、熱融着により接合してあ
る接合箇所の全て又は一部を、接着剤にて接着して接合
してもよい。この場合、接合すべきフィルム同士が熱融
着不能な材質であっても接合することができる。 前記各実施形態において、前記外袋4の合成樹脂フ
ィルム6のうち、包装袋の外表面に相当する面に金属層
を蒸着したり、或いは、クラフト紙等の強靱な紙を貼着
して実施してもよい。 前記各実施形態において、前記物品収納空間1の開
口相当箇所に、該開口を封緘する舌片状の封緘部を一体
的に設けて実施してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の包装袋の分解斜視図
【図2】収納袋の一部切り欠き正面図
【図3】図2のIII−III線断面図
【図4】図2のIV−IV線断面図
【図5】図2のV−V線断面図
【図6】物品収納空間に物品を収納して気体封入空間に
気体を封入した状態の物品収納空間相当箇所の縦断面図
【図7】物品収納空間に物品を収納して気体封入空間に
気体を封入した状態の通気路相当箇所の縦断面図
【図8】(イ)気体封入空間に気体を充填している途中
の横断面図 (ロ)気体封入空間に気体を封入した状態の横断面図
【図9】(イ)通気路の開口状態を示す要部の一部切り
欠き斜視図 (ロ)通気路の閉止状態を示す要部の一部切り欠き斜視
【図10】包装袋の使用前の状態を示す斜視図
【図11】包装袋の使用状態を示す斜視図
【図12】ドライラミネート法による製造方法を示す概
略図
【図13】コーティング部での接着剤塗布工程を示す斜
視図
【図14】ラミネート部での貼り合わせ工程を示す斜視
【図15】本発明の第2実施形態の包装袋の横断面図
【図16】本発明の第3実施形態の包装袋の横断面図
【図17】本発明の第4実施形態の包装袋の一部切り欠
き正面図
【図18】包装袋の横断面図
【図19】本発明の第5実施形態の包装袋の分解斜視図
【図20】包装袋の縦断面図
【図21】包装袋の横断面図
【符号の説明】
1 物品収納空間 2 内袋 3 気体封入空間 4 外袋 5 合成樹脂フィルム 6 合成樹脂フィルム 7 通気路 8 逆止弁膜 9A 基材フィルム 9B 基材フィルム 10 基材フィルム 11 非接合部分 12 切り込み 13 ラミネートフィルム 14 緩衝幅維持手段 15 破断誘導部 A 物品 P 特定箇所 W 緩衝幅

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物品収納空間を形成する状態で袋状に接
    合される合成樹脂フィルム製の内袋に、該内袋の外側面
    との間に気体を封入可能な緩衝用気体封入空間を形成す
    る状態で合成樹脂フィルム製の外袋を接合してある包装
    袋であって、 前記内袋の合成樹脂フィルムのうち、前記気体封入空間
    に対応する重合部分の対向面間に、この合成樹脂フィル
    ムの重合部分の一部を接合して、外部から前記気体封入
    空間に気体を充填するための通気路を前記物品収納空間
    とは別に区画形成し、前記通気路を形成する合成樹脂フ
    ィルムの重合部分同士を、気体が封入された気体封入空
    間の内圧で互いに密着して、前記通気路を気密状態で閉
    止する逆止弁膜に構成してあるとともに、前記内袋の合
    成樹脂フィルムと外袋の合成樹脂フィルムとの対向面間
    の特定箇所に、前記物品収納空間に収納された物品の重
    量に抗して気体が封入された気体封入空間の緩衝幅を所
    定幅に保持する緩衝幅維持手段を設けてある包装袋。
  2. 【請求項2】 接合された複数層の基材フィルムのう
    ち、少なくとも一組の基材フィルム間に密閉状態の非接
    合部分を形成してあるラミネートフィルムを袋状に熱融
    着して、前記非接合部分をもって前記気体封入空間が構
    成されているとともに、前記内袋が、前記非接合部分よ
    りも内側に位置する基材フィルムで構成され、更に、前
    記外袋が、前記非接合部分よりも外側に位置する基材フ
    ィルムで構成され、前記内袋を構成する内側基材フィル
    には、該内側基材フィルの重合部分の対向面間に形成さ
    れる前記通気路と前記非接合部分をもって現出される気
    体封入空間とを連通させる切り込みが形成されている請
    求項1記載の包装袋。
  3. 【請求項3】 前記通気路を形成する接合部分をもって
    前記物品収納空間が複数に区画形成されている請求項
    又は2記載の包装袋。
  4. 【請求項4】 前記気体封入空間に封入された気体を排
    気するための排気口を破断形成するための破断誘導部が
    形成されている請求項1、2又は3記載の包装袋。
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