JP3442456B2 - 包装用フィルム - Google Patents

包装用フィルム

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JP3442456B2
JP3442456B2 JP04072794A JP4072794A JP3442456B2 JP 3442456 B2 JP3442456 B2 JP 3442456B2 JP 04072794 A JP04072794 A JP 04072794A JP 4072794 A JP4072794 A JP 4072794A JP 3442456 B2 JP3442456 B2 JP 3442456B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、優れた耐ピンホール性
を有する、特に、被包装物の変質や劣化の防止を目的と
したガス置換包装や脱酸素剤入り包装に好適な包装用フ
ィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、食品、医薬品、工業材料等の
変質や劣化を防止する目的でガスバリヤー性を有するラ
ミネートフィルムを用いて真空包装、ガス置換包装、脱
酸素剤入り包装等が多用されている。このような包装形
態に適するラミネートフィルムのガスバリヤー層として
は、アルミニウム箔、アルミニウム蒸着フィルム、Si
Ox蒸着フィルム、ポリビニルアルコール、エチレン−
ビニルアルコール共重合体やナイロンフィルム表面にポ
リ塩化ビニリデンをコーティングしたいわゆるKコート
ナイロン等が用いられている。
【0003】これらのうちで、アルミニウム蒸着フィル
ム、SiOx蒸着フィルム、ポリビニルアルコール、エ
チレン−ビニルアルコール共重合体は極めて優れたガス
バリヤー性を有しており多用されているが、運搬時の摩
擦や屈曲あるいは衝撃等によってピンホールが発生し
て、せっかくのガスバリヤー性が発揮できなくなるとい
う問題があった。
【0004】上述したピンホールの発生を防止するため
に様々な基材構成のラミネートフィルムが提案されては
いるが、特に、少量の酸素の存在で変質、劣化が起こる
ような被包装物のガス置換包装又は脱酸素剤入り包装に
適用できるレベルのラミネートフィルムを開発すること
は極めて困難であった。
【0005】一方、従来から包装用袋を二重構造にし
た、いわゆる二重袋を用いて内容物の漏洩や袋の損傷を
防止する方法が行われている。しかしながら、一般にラ
ミネートフィルムの表面層には耐熱性と機械的強度に優
れたフィルムを使用しているので、部分的に接着するの
に最も簡便な方法であるヒートシール法でラミネートフ
ィルムと外装フィルムを接着することが不可能であり、
したがって、ラミネートフィルムを用いた包装用袋を二
重袋とすることは極めて困難であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ラミネート
フィルムを用いて耐ピンホール性に優れた二重袋を従来
の製袋機を用いて連続的に容易に製造できる、特にガス
置換包装や脱酸素剤入り包装に好適な包装用フィルムを
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、ガスバ
リヤー性を有するラミネートフィルムの表面に外装フィ
ルムが積層された包装用フィルムにおいて、ラミネート
フィルムと外装フィルムは少なくとも両側端部を含む長
手方向に平行な帯状の接着層を介して部分的に接着され
ており、更に、熱融着性物質がラミネートフィルム表面
と外装フィルムの間の所望の位置に部分的に塗布されて
いることを特徴とする包装用フィルムが提供され、更
に、熱融着性物質が長手方向を横切る形状で適宜間隔で
塗布されていることを特徴とする前記包装用フィルムが
提供され、更に、熱融着性物質が長手方向に垂直に適宜
幅と間隔で帯状に塗布されていることを特徴とする前記
包装用フィルムが提供され、更に、ラミネートフィルム
と外装フィルムの接着が押出ラミネート法又はドライラ
ミネート法により行われたものであることを特徴とする
前記包装用フィルムが提供され、更に、前記ガス置換包
装又は脱酸素剤入り包装用フィルムが提供される。
【0008】すなわち、ラミネートフィルムを用いた場
合においても、ラミネートフィルムと外装フィルムとを
あらかじめ部分的に接着しており、しかも将来ヒートシ
ールする必要が生じる部分に熱融着性物質が塗布された
本発明の包装用フィルムを用いると、従来のラミネート
フィルムを用いる製袋機をそのまま用いても、製袋、そ
の他の作業時の取扱い性が優れており、しかも摩擦や衝
撃に起因するピンホール発生の防止に効果的な二重袋が
容易に製造できることを見いだし本発明にいたったもの
である。
【0009】以下に、図面に基づいて本発明を詳細に説
明する。本発明において使用する、ガスバリヤー性を有
するラミネートフィルム2としては特に制限はないが、
高いガスバリヤー性を有し、耐ピンホール性に劣るとさ
れているアルミニウム蒸着フィルム、SiOx蒸着フィ
ルム、ポリビニルアルコール(PVA)、エチレン−ビ
ニルアルコール共重合体(EVOH)等のガスバリヤー
層、特に、PVA又はEVOHからなる層を少なくとも
一層以上有しているラミネートフィルム2が好ましい。
【0010】このような条件を満たすラミネートフィル
ム2として、例えば、NY/EVOH/LLDPE、P
ET/EVOH/LLDPE、NY/LLDPE/PV
A/LLDPE、NY/HDPE/PVA/LLDP
E、PET/LLDPE/EVOH/LLDPE、PE
T/HDPE/EVOH/LLDPE等の三層あるいは
それ以上の構成のラミネートフィルム2が挙げられる。
【0011】外装フィルム3としては、外装面に使用さ
れることから機械的強度の優れたフィルムを用いるのが
好ましく、例えば、延伸されたPETフィルム、NYフ
ィルム、もしくはそれらのフィルムとポリオレフィン系
樹脂等との積層フィルム等が好適に使用される。
【0012】本発明の包装用フィルム1の製造は、例え
ば、まず上記ラミネートフィルム2及び/又は外装フィ
ルム3の所望する位置にエチレン−酢酸ビニル共重合
体、ブチルゴム、塩素化ポリプロピレン等の熱融着性物
質4を加熱、あるいは溶液にして部分的に塗布する。こ
の熱融着性物質4が塗布された位置でラミネートフィル
ム2と外装フィルム3とをヒートシール可能とすること
ができるので、熱融着性物質4は製袋時のヒートシール
により上記フィルム同士を接着させたい部分に塗布すれ
ばよい。したがって、袋を形成した場合の底部や開口部
付近に塗布することが好ましく、通常は、長手方向を横
切る形状で適宜間隔で塗布される。この形状を選択すれ
ば、通常の製袋機で平底袋や角底袋等を自由に製造する
ことが可能である。特に、通常の三方シールや背貼りシ
ール形態の袋を製造する場合には、袋の底部と開口部に
位置するように長手方向に垂直に適宜幅と間隔で帯状に
塗布することが好ましい。
【0013】ついで、ラミネートフィルム2と外装フィ
ルム3の少なくとも両側端部を含む長手方向に平行な帯
状の接着層5を介して部分的に接着して図1で示される
本発明の包装用フィルムが得られる。なお、接着方法と
しては、ドライラミネート法、押出ラミネート法、ウエ
ットラミネート法、あるいは前の工程で用いる熱融着性
物質4を用いてヒートシールする等の方法が挙げられる
が、特に、ドライラミネート法、押出ラミネート法が限
定された部位を連続的に、安価に接着するのに好適であ
り、作業性もよいので好ましい。
【0014】得られた、包装用フィルム1は図1に示す
ように少なくとも両側端部が接着層5によって、該フィ
ルム1の流れ方向に連続して接着されており、また、ラ
ミネートフィルム2と外装フィルム3の間に熱融着性物
質4が部分的に塗布された構造となっている。
【0015】この包装用フィルム1から二重袋6を製造
する方法は、例えば、シーラント層を有するラミネート
フィルム2を用いた包装用フィルム1の場合、まず包装
用フィルム1のそれぞれラミネートフィルムのシーラ
ント層が向かい合うように2枚重ねて供給し、接着層5
によって接着されている部分をヒートシールしてサイド
シール部分を形成し、ついで長手方向に垂直に帯状に塗
布された熱融着性物質4の半分に熱板が当たるようにヒ
ートシールして、カットすれば図2(A)に示すような
三方シールが施された二重袋6が得られる。
【0016】他の、製造方法の一例としては、包装用フ
ィルム1を2つに折り畳んで背貼りシールを施したチュ
ーブ状とした後、長手方向に垂直に帯状に塗布された熱
融着性物質4の半分に熱板が当たるようにヒートシール
して、カットして図2(B)に示すような背張りシール
が施された二重袋6が得られる。
【0017】この、二重袋6の開口部付近のラミネート
フィルム2と外装フィルム3の間には、ヒートシールさ
れていない熱融着性物質4が存在しているので、この二
重袋に被包装物を入れてから、開口部をヒートシールし
て密封する際に、ラミネートフィルム2と外装フィルム
3も同時にヒートシールされる。
【0018】
【効果】本発明の包装用フィルム1はあらかじめガスバ
リヤー性のラミネートフィルム2と外装フィルム3が部
分的に接着されており、しかも製袋時にヒートシールす
る部分にも熱融着性物質4が塗布されているので、複雑
な工程や作業をともなうことなく、従来のラミネートフ
ィルムを製袋するのと同様にして二重袋6を連続的に容
易に製造することができる。この二重袋6を用いると、
輸送中に摩擦や屈曲あるいは衝撃がかかっても、外装フ
ィルム3がラミネートフィルム2とは無関係に変形でき
るので、ラミネートフィルム2にピンホールが発生する
のを防止できる。したがって、ラミネートフィルム2の
優れたガスバリヤー性を損なうことがないので真空包装
用途はもちろん、食品、医薬品のように空気中の酸素の
存在によって変質や劣化が起こりやすいため、極めて高
度なガスバリヤー性が要求されるガス置換包装や脱酸素
剤入り包装に好適に使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の包装用フィルム1の一例を示す(A)
説明図及びその(B)XX’断面図である。
【図2】本発明の包装用フィルム1から得られる(A)
三方シールされた二重袋6及び(B)背貼りシールされ
た二重袋6の説明図である。
【符号の説明】
1 本発明の包装用フィルム 2 ガスバリヤー性を有するラミネートフィルム 3 外装フィルム 4 熱融着性物質 5 接着層 6 本発明の包装用フィルムから製造された二重

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガスバリヤー性を有するラミネートフィル
    ムの表面に外装フィルムが積層された包装用フィルムに
    おいて、ラミネートフィルムと外装フィルムは少なくと
    も両側端部を含む長手方向に平行な帯状の接着層を介し
    て部分的に接着されており、更に、熱融着性物質がラミ
    ネートフィルム表面と外装フィルムの間の所望の位置に
    部分的に塗布されていることを特徴とする包装用フィル
    ム。
  2. 【請求項2】熱融着性物質が長手方向を横切る形状で適
    宜間隔で塗布されていることを特徴とする請求項1記載
    の包装用フィルム。
  3. 【請求項3】熱融着性物質が長手方向に垂直に適宜幅と
    間隔で帯状に塗布されていることを特徴とする請求項1
    記載の包装用フィルム。
  4. 【請求項4】ラミネートフィルムと外装フィルムの接着
    が押出ラミネート法又はドライラミネート法により行わ
    れたものであることを特徴とする請求項1記載の包装用
    フィルム。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のいずれかに記載のガス置
    換包装又は脱酸素剤入り包装用フィルム。
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