JP2002127334A - 易剥離性積層体およびその製造方法 - Google Patents

易剥離性積層体およびその製造方法

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JP2002127334A
JP2002127334A JP2000318861A JP2000318861A JP2002127334A JP 2002127334 A JP2002127334 A JP 2002127334A JP 2000318861 A JP2000318861 A JP 2000318861A JP 2000318861 A JP2000318861 A JP 2000318861A JP 2002127334 A JP2002127334 A JP 2002127334A
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Tokuyuki Shiina
徳之 椎名
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Abstract

(57)【要約】 【課題】流通、保管等の通常の使用条件においては、必
要な接着強度を保ち、開封時には易剥離性を示す界面を
内在させた易剥離性積層体およびその製造方法を提供す
る。 【解決手段】少なくとも基材、接着層、有極性合成樹脂
基材層、低密度ポリエチレンからなり、無極性合成樹脂
層が5〜15μmの厚さに押出し製膜された層であり、
有極性合成樹脂基材層と無極性合成樹脂層とのラミネー
ト強度が50〜500g/15mm巾であることを特徴
とする易剥離性積層体であって、前記基材が紙であるこ
と、前記有極性合成樹脂基材層がポリエチレンテレフタ
レート樹脂層であること、前記無極性合成樹脂層がポリ
エチレン樹脂層であることを含み、また、その製造方法
としては、有極性合成樹脂基材層であるフィルムの片面
に無極性合成樹脂を240℃〜330℃の樹脂温度で押
出ラミネート法により5〜10μmの厚さに積層し、前
記有極性合成樹脂基材層の他の面に基材を貼り合わせ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積層体の中に易剥
離性を示す面を有する積層体及びその製造方法である。
【0002】
【従来の技術】主として包装用としての積層体は、包装
の機能を満足させるべく各層間の貼り合わせ強度はでき
るだけ強くすることが大切であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】紙やプラスチックフィ
ルム等の素材の凝集破壊による剥離が一般的であるが、
このような凝集破壊による開口部(開封部)は、その開
口部の外観を著しく損ない、その上、そこに印刷された
情報が判読不可能になることがある。このように、凝集
破壊でない易剥離とまた、剥離された部分の印刷情報が
破壊することなく判読できる積層体が求められていた。
ある種の商品における包装体の構造として、流通段階に
おいては、ガスバリア包装であり、使用開始の際に、内
容物を被覆したままで、内容物から揮発性成分が系外に
放散することにより、つまり、ガス透過性を発現できる
包装袋が求められている。使用時にガス透過させる包装
が求められる商品としては、芳香剤、脱臭剤、防虫関係
の展開、吸湿剤等が挙げられる。本発明の目的は、流
通、保管等の通常の使用条件においては、必要な接着強
度を保ち、開封時には易剥離性を示す界面を内在させた
易剥離性積層体およびその製造方法を提供するものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも基
材、接着層、有極性合成樹脂基材層、低密度ポリエチレ
ンからなり、無極性合成樹脂層が5〜15μmの厚さに
押出し製膜された層であり、有極性合成樹脂基材層と無
極性合成樹脂層とのラミネート強度が50〜500g/
15mm巾であることを特徴とする易剥離性積層体であ
って、前記基材が紙であること、前記有極性合成樹脂基
材層がポリエチレンテレフタレート樹脂層であること、
前記無極性合成樹脂層がポリエチレン樹脂層であること
を含み、また、その製造方法としては、有極性合成樹脂
基材層であるフィルムの片面に無極性合成樹脂を240
℃〜330℃の樹脂温度で押出ラミネート法により5〜
10μmの厚さに積層し、前記有極性合成樹脂基材層の
他の面に基材を貼り合わせる。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明は、印刷隠蔽シート、各種
包装等に用いられる積層体であって、該積層体に易剥離
性界面を形成したものである。図1は、本発明の易剥離
性積層体の実施例を示す断面図であり、(a)易剥離ラ
ミネート体と基材との接着にウェットラミネートを用い
た例、(b)サンドイッチラミネート法を用いた場合で
ある。図2は、本発明の易剥離性積層体を用いた印刷隠
蔽シート(用途例1)を示す断面図であり、(a)剥離
前、(b)剥離後を示す。図3は、本発明の易剥離性積
層体を用いた別の印刷隠蔽シート(用途例2)を示す断
面図であり、(a)剥離前、(b)剥離後を示す。図4
は、本発明の易剥離性積層体を用いた包装体(用途例
3)を示す断面図であり、(a)包装体の斜視図、
(b)(c)は共にX1−X1部の剥離前、と剥離後の断
面図であり、(d)はY1、(e)はY2、(f)はY
3、(g)はY4、(h)はY5、(i)はY6、
(j)はY7のそれぞれの拡大図である。図5は、本発
明の易剥離性積層体を用いた別の包装体(用途例4)を
示す断面図であり、(a)包装体の斜視図、(b)
(c)は共にX2−X2部の剥離前、と剥離後の断面図で
あり、(d)はY8、(e)はY9、(f)はY10、
(g)はY11、(h)はY12、(i)はY13、
(j)はY14のそれぞれの拡大図である。図6は、本
発明の易剥離性積層体を用いた包装体において、剥離後
に無極性合成樹脂層により内容物を被覆して剥離する例
を示し、(a)剥離前、(b)剥離後の状態を示す断面
図である。図7は、本発明の易剥離性積層体を用いた包
装体において、剥離して内容物を露出する際のつまみ部
の例を示し、(a)剥離前、(b)剥離後の状態を示す
断面図である。
【0006】本発明の易剥離性積層体は、図1(a)お
よび図1(b)に示すように、その積層体の中に、有極
性合成樹脂基材層3と無極性合成樹脂層4とから形成さ
れる易剥離ラミネート体10を含むことを特徴とするも
のである。本発明の課題である積層体の層構成の中に界
面で易剥離性を安定して設けることについて、本発明者
は鋭意研究の結果、有極性合成樹脂基材層3の片面に押
出法により製膜した無極性合成樹脂層4とからなる構成
(以下、易剥離ラミネート体と記載する)で、前記有極
性合成樹脂基材層3と無極性合成樹脂層4との貼り合わ
せ面の接着強度を50〜500g/15mm巾の範囲と
し、該易剥離ラミネート体10の有極性合成樹脂基材層
3の他の面に基材層2を貼り合わせた積層体(易剥離性
積層体)とすることによって、前記課題を解決し得るこ
とを見出し本発明を完成するに到った。
【0007】本発明において、前記有極性合成樹脂基材
層3は、2軸延伸ポリエステルフィルム、2軸延伸ポリ
アミドフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリアク
リロニトリルフィルムなとであり、また、無極性合成樹
脂層4としては、また、前記無極性合成樹脂層として
は、各種ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペ
ンテン等である。
【0008】さらに、本発明の易剥離性を示す接着強度
を得る方法として、種々の実験の結果、前記有極性合成
樹脂基材層3に、前記無極性合成樹脂層4を形成する樹
脂を押出法により積層し、その押出の際の樹脂温度を2
40〜350℃に設定することが効果的であることを把
握できた。前記押出温度が240℃未満であると、流通
や保管に必要なラミネート強度を得ることができず、ま
た、前記押出温度が350℃を超える温度に設定すると
ラミネート強度が強くなって、本発明の目的である易剥
離性の効果が期待できない。例えば、有極性合成樹脂基
材層2を2軸延伸ポリエステルフィルムとし、無極性合
成樹脂層4を低密度ポリエチレンとして前記2軸延伸ポ
リエステルフィルムに押出しコートして易剥離ラミネー
ト体を形成する際には、押出温度として、280〜30
0℃が適当である。
【0009】また、本発明の易剥離性積層体3における
無極性合成樹脂層4の厚さとしては、易剥離性の安定
性、包装用途に用いる場合の開封のし易さから5〜15
μmの範囲であることが好ましい。
【0010】本発明の易剥離性積層体1を包装用の材料
とすると、これを用いた包装体は、開封するまでは必要
な接着強度を保持し、開封により、前記無極性合成樹脂
層4のみを残して(内容物を被覆した状態)、基材層2
と有極性合成樹脂基材層3とを分離する状態の開封(以
下、半開封という)が可能である。この半開封は、開封
した瞬間から、前記無極性合成樹脂層4の物性(ガス透
過性、防湿性等)が内容物に影響することになる。ま
た、通常の開封である内容物を露出する開封とすること
も可能である。
【0011】前記半開封は、包装体の一部に非シール部
を設け、図6(a)に示すように、該非シール部NCの
いずれかの一辺をつまんで剥離する方向に力をいれる
と、無極性合成樹脂層4が容易に破壊し、有極性合成樹
脂基材層3と無極性合成樹脂層4との接着界面が剥離す
るため、図6(b)に示すように、半開封の状態とな
る。また、本発明の易剥離性積層体1を用いて、通常の
開封、つまり、内容物Cを露出させる開封とする場合、
図7(a)に示すように、周縁のシール部内側に無極性
合成樹脂層4を切断する深さのハーフカットHCを設け
ればよい。この場合、開封用つまみ部をつまんで剥離す
る方向に力をいれると、無極性合成樹脂層4が容易に破
壊し、有極性合成樹脂3と無極性合成樹脂層4との間が
容易に剥離するが前記ハーフカットHCの位置からは、
有極性合成樹脂3と無極性合成樹脂層4との間を剥離す
る力が無くなるので、無極性合成樹脂層4は有極性合成
樹脂基材層3に接着した状態となり、図7(b)に示す
ように、最終的に蓋体10を剥離除去すると内容物Cが
露出した通常の開封状態となる。
【0012】先ず、本発明の易剥離性積層体における基
材層は、ラミネート加工における基材として必要な強
度、寸法安定性を有し、また、印刷適性を有する材料が
望ましい。前記材料を形成する、具体的な素材として
は、紙、合成紙、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ
アミド、ポリカーボネート等であり、これらの素材から
なる単独の用紙、フィルムまたは、これら素材の2以上
の組み合わせからなる用紙または複合フィルムであって
もよい。複合フィルムとする場合には、前記の各素材の
他、アルミニウム、鉄、銅、錫のような金属はく、ポリ
塩化ビニリデンのようなバリアコートを施したフィルム
あるいはアルミニウム、酸化アルミニウム、シリカ等を
蒸着したフィルムを用いても良い。
【0013】本発明の易剥離性積層体は、前記易剥離ラ
ミネート体と基材とをラミネートすることにより得られ
るが、易剥離性ラミネート体と基材層との積層は、包装
体としての機能を損なわない強度がえられ、内容物の品
質に支障のない方法であればその方法は限定するもので
はない。例えば、基材層が紙の場合、前記易剥離ラミネ
ート体を形成し、無極性合成樹脂層ラミネートした有極
性合成樹脂基材層の他の面をコロナ放電処理等の表面処
理を施して、該処理面にアクリル樹脂系接着剤等を塗布
した後基材層である紙を貼りあわせて乾燥フード内にお
いて乾燥する、いわゆるウェットラミネートションを用
いてもよい。また、押出ラミネート機を用いて、ポリエ
チレン系の接着性樹脂等を押出して基材層と易剥離ラミ
ネート体とをサンドイッチラミネート法によりラミネー
トしてもよい。
【0014】本発明の易剥離性積層体は、その基材層と
して紙等の不透明材料を用い、一方、隠蔽したい情報
(隠し印刷1)を印刷した紙の印刷面にその無極性合成
樹脂層をヒートシールすることによって印刷隠蔽シート
とすることができる。さらに、前記易剥離性積層体の基
材層のラミネート面にも隠蔽したい情報(隠し印刷2)
しておき、隠し印刷1を印刷した紙にヒートシールする
ことによって剥離した時に両方の剥離面に隠し印刷が現
出する構造のシートとすることができる。
【0015】また、本発明の易剥離性積層体は、パウチ
やブリスターパックの蓋体等の包装材料として用いるこ
とができ、その易剥離性の為に、剥離により内容物の少
なくとも片面にガス透過性の大きな、例えば、ポリエチ
レンの薄膜を残した状態で、完全開封ではなく基材層の
みを剥離分離した開封(以下、半開封という)ができ
る。基材層がバリア性を有する層であれば、前記半開封
によって、包装体はガス透過性の大きな包装体となる。
開封の瞬間からガス透過できる前記半開封の機能は、乾
燥剤、吸湿剤、脱酸素剤、芳香剤等の包装に利用可能で
ある。
【0016】
【実施例】本発明の易剥離性積層体について実施例によ
りさらに詳細に説明する。 [実施例1]図2(a)に示すように、下側シート22
として紙400g/■に印刷層5を設け、上側シート2
1として、本発明の易剥離性積層体を用いる。易剥離性
積層体の構成は、基材として紙400g/■、有極性合
成樹脂基材層3として2軸延伸ポリエステルフィルム1
2μm(東洋紡績株式会社製 E5100)、無極性合
成樹脂層4として、低密度ポリエチレン10μm(三井
化学株式会社製 MIIP)とした。前記無極性合成樹
脂層は、押出ラミネート法により有極性合成樹脂基材層
に樹脂温度290℃で押出し製膜した。前記下側シート
の印刷面と上側シートの無極性合成樹脂層面とを対向さ
せて重ね、加圧加熱により、下側シートの印刷面と上側
シートの低密度ポリエチレン面とをヒートシールして、
印刷隠蔽シート1を得た。該印刷隠蔽シート1は、印刷
層5が紙層22および紙層を含む易剥離性積層体により
サンドイッチされた状態であるので外部からは視認でき
ない。該印刷隠蔽シート1の端部に設けた非シール部を
つまみ、剥離したところ、剥離面9が容易に剥離し、印
刷層5は、図2(b)に示すように、無極性合成樹脂層
4の低密度ポリエチレンにより被覆された状態で明瞭に
視認できた。
【0017】[実施例2]図3(a)に示すように、上
側シート、下側シートともに本発明による同一構成の易
剥離性積層体を用い、まず、上側シート、下側シートの
基材層は紙400g/■を用い、それぞれの基材層の片
面に印刷層5を設けた。易剥離ラミネート体として、2
軸延伸ポリエステルフィルム12μmの片面に直鎖状低
密度ポリエチレン(三井化学株式会社製 ウルトゼック
ス 15100C)を300℃の樹脂温度で8μmの厚
さに押出製膜した。易剥離ラミネート体10の無極性合
成樹脂層4をラミネートした面の反対面のポリエステル
面をコロナ処理し、コロナ処理面にアクリル系樹脂を主
積層体成分とする接着剤を塗布し、基材層の印刷面と圧
着、乾燥フード内において乾燥し、易剥離ラミネート体
を得た。得られた易剥離性積層体20の無極性合成樹脂
層面同士4を対面させて重合した後、これを加圧加熱
(ヒートシール)して印刷隠蔽シート2とした。得られ
た、印刷隠蔽シート2の端部に設けた非シール部をつま
み、剥離したところ、剥離面9が容易に剥離し、印刷層
は、図3(b)に示すように、剥離した両方の打ち面に
設けられた印刷が明瞭に視認できた
【0018】[実施例3]紙400g/■の表に印刷を
施し、9μmのアルミニウム箔をウェットラミネートし
て基材層とする。別に、2軸延伸ポリエステルフィルム
16μmの片面に低密度ポリエチレンを押出法により1
2μmの厚さに製膜して易剥離ラミネート体とした。前
記押出の際の樹脂温度は290℃とした。前記易剥離ラ
ミネート体の他の面をコロナ処理した後、該コロナ処理
した面にイソシアネート系のアンカーコート剤を塗布
し、エチレンメタクリル樹脂(EMAA、三井・デュポ
ンポリケミカル株式会社製 N1109C)を接着樹脂
として15μmの厚さに押出してサンドイッチラミネー
トし、易剥離性積層体を得た。得られた易剥離性積層体
を材料として、図4(a)および図4(b)に示すよう
なパウチを製袋し、内容物Cとして、芳香剤シート(ゼ
リー状)を封入し密封し包装体1を得た。得られた包装
体1を、定温庫内(25℃)に1ケ月保管後、片面を剥
離し、易剥離ラミネート体の低密度ポリエチレンの薄膜
雅被覆した状態の半開封状態としたところ、1分後に芳
香剤の香りが感じられ、その後、継続して芳香を持続し
た。
【0019】[実施例4]ブリスターのトレー材質とし
て、ポリプロピレン350μmのシートと中密度ポリエ
チレンフィルム40μmとをドライラミネートし、真空
成形法により方形の凹部(40mm×80mm、深さ1
5mm)を持つトレーを成形した。蓋体を本発明の易剥
離性積層体とし、その構成は基材層としてリカ蒸着した
2軸延伸ポリアミドフィルム15μmのシリカ蒸着面に
裏印刷した。また、易剥離ラミネート体は、2軸延伸ポ
リエステルフィルム12μmの片面に低密度ポリエチレ
ンを押出法により15μmの厚さに製膜して易剥離ラミ
ネート体とした。前記押出の際の樹脂温度は300℃と
した。次に、前記基材層の印刷面と易剥離ラミネート体
のポリエステル樹脂面をドライラミネートして蓋体に用
いた。前記トレーの凹部に乾燥剤70gを収納し、図5
(a)および図5(b)示すように前記蓋体によりその
フランジ部をヒートシールして密封し包装体2を得た。
得られた包装体2を、所定のつまみ部から剥離したと
ころ、図5(c)に示すように、2軸延伸ポリエステル
フィルム3と低密度ポリエチレン層4の接着界面から極
めて容易に剥離することができ蓋体の15μmの低密度
ポリエチレン層4のみがトレー側に残る半開封状態とな
った。この半開封の包装体5個を衣装箪笥内に4ケ月間
(3月〜9月)放置したところ、乾燥剤の吸湿量は、全
5個合計でおよそ500gであった。
【0020】
【発明の効果】本発明の易剥離性積層体は、印刷隠蔽シ
ートとしての適度な剥離強度と剥離面に現れる印刷情報
が明瞭に視認できるものである。また、包装用途として
は、無極性合成樹脂層の薄膜層を被覆した状態で剥離す
るため、芳香材、乾燥剤、吸湿剤、脱酸素剤等の包装容
器として展開することができる。また、包装用途におい
ても、前記印刷隠蔽シートと同様に、剥離後の印刷情報
が明瞭な状態で残るという効果を示すものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の易剥離性積層体の実施例を示す断面図
であり、(a)易剥離ラミネート体と基材との接着にウ
ェットラミネートを用いた例、(b)サンドイッチラミ
ネート法を用いた場合である。
【図2】本発明の易剥離性積層体を用いた印刷隠蔽シー
ト(用途例1)を示す断面図であり、(a)剥離前、
(b)剥離後を示す。
【図3】本発明の易剥離性積層体を用いた別の印刷隠蔽
シート(用途例2)を示す断面図であり、(a)剥離
前、(b)剥離後を示す。
【図4】本発明の易剥離性積層体を用いた包装体(用途
例3)を示す断面図であり、(a)包装体の斜視図、
(b)(c)は共にX1−X1部の剥離前、と剥離後の断
面図であり、(d)はY1、(e)はY2、(f)はY
3、(g)はY4、(h)はY5、(i)はY6、
(j)はY7のそれぞれの拡大図である。
【図5】本発明の易剥離性積層体を用いた別の包装体
(用途例4)を示す断面図であり、(a)包装体の斜視
図、(b)(c)は共にX2−X2部の剥離前、と剥離後
の断面図であり、(d)はY8、(e)はY9、(f)
はY10、(g)はY11、(h)はY12、(i)は
Y13、(j)はY14のそれぞれの拡大図である。
【図6】本発明の易剥離性積層体を用いた包装体におい
て、剥離後に無極性合成樹脂層により内容物を被覆して
剥離する例を示し、(a)剥離前、(b)剥離後の状態
を示す断面図である。
【図7】本発明の易剥離性積層体を用いた包装体におい
て、剥離して内容物を露出する際のつまみ部の例を示
し、(a)剥離前、(b)剥離後の状態を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
C 内容物 HS ヒートシール部 NS 非シール部 T 開封用つまみ部 H 剥離シート HC ハーフカット 1 易剥離性積層体 2 基材層 3 有極性合成樹脂基材層 4 無極性合成樹脂層 5 印刷層 6 表面処理 7ac アンカーコート層 7 接着剤層 8 接着樹脂層 9 剥離面 10 易剥離ラミネート体 20 印刷隠蔽シート 21 上側シート 22 下側シート 30 包装体(パウチ) 31 上側フィルム 32 下側フィルム 40 包装体(ブリスター) 41 蓋体 42 トレー 43 成形基材シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AK01B AK04C AK06C AK42B AT00A BA03 BA07 BA10A BA10C CB00 DG10A EC182 EH171 GB15 HB31 JD02 JK06 JL14 YY00 YY00B YY00C 4F207 AA04 AD05 AD06 AD08 AD20 AG03 AR06 KA01 KA17 KB13 KL84 KW41

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも基材、接着層、有極性合成樹脂
    基材層、低密度ポリエチレンからなり、無極性合成樹脂
    層が5〜15μmの厚さに押出し製膜された層であり、
    有極性合成樹脂基材層と無極性合成樹脂層とのラミネー
    ト強度が50〜500g/15mm巾であることを特徴
    とする易剥離性積層体。
  2. 【請求項2】前記基材が紙であることを特徴とする請求
    項1記載の易剥離性積層体。
  3. 【請求項3】前記有極性合成樹脂基材層がポリエチレン
    テレフタレート樹脂層であることを特徴とする請求項1
    または請求項2に記載の積層体。
  4. 【請求項4】前記無極性合成樹脂層がポリエチレン樹脂
    層であることを特徴とする請求項1〜請求項3に記載の
    積層体。
  5. 【請求項5】有極性合成樹脂基材層であるフィルムの片
    面に無極性合成樹脂を240℃〜330℃の樹脂温度で
    押出ラミネート法により5〜10μmの厚さに積層し、
    前記有極性合成樹脂基材層の他の面に基材を貼り合わせ
    たことを特徴とする易剥離性積層体の製造方法。
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