JP2003155044A - チャックテープ付きガセット袋およびその製造方法 - Google Patents
チャックテープ付きガセット袋およびその製造方法Info
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Abstract
た積層フィルム製のガセット袋であって、使用適性に優
れると共に、その製造工程を簡略化でき生産性に優れた
チャックテープ付きガセット袋とその製造方法を提供す
る。 【解決手段】 最内層にシーラント層を積層した積層フ
ィルム1の左右両側を内側に折り返して、内側に折り襞
状の折り返し部2a,2b を有するガセット部を形成し、折
り返された両側の積層フィルム1の端部同士を一方の側
部で重ね合わせると共に、その側部から予め雄雌嵌合部
を嵌合させたチャックテープ50を横方向にもう一方の側
部まで両側の折り襞状の折り返し部2a,2b の同一側又は
異なる側に挿入し、袋の口部内面に熱接着させ、袋の側
部を側部シール部4でヒートシールしてチャックテープ
付きガセット袋を構成する。尚、袋のチャックテープを
熱接着した外側はイージーピール性の熱接着剤でヒート
シールすることができる。
Description
きガセット袋およびその製造方法に関し、更に詳しく
は、袋の左右の側部にガセット部を有し、口部にその開
閉を自在にするチャックテープが取り付けられたチャッ
クテープ付きガセット袋およびその製造方法に関するも
のである。
部、即ち、内側に折り襞状の折り返し部を設けたガセッ
ト袋は、自立性があり、容量の割にコンパクトに包装で
きることから、多方面の用途に使用されており、このガ
セット袋の使い勝手を更によくするため、その口部に開
閉自在なチャックテープを取り付ける要望が多くなって
いる。
ト部の折り返し部があるため、チャックテープの取り付
けが厄介であるという問題がある。また、袋の積層フィ
ルムの流れ方向とチャックテープの取り付け方向とが異
なるため、加工が煩雑になる問題もある。
特開平5−270552号公報には、ガセット袋を構成
する前後の平面部と、折り襞状に内方に折り込まれた折
り線を備えるように形成された2つの側面とを有する筒
状の袋本体部を一般に行われている方法で一旦形成した
後、袋本体部の口部を開くために袋本体部の4隅のう
ち、いずれか一方の平面部の両端となる2隅の位置か
ら、それぞれ、内方へ所定の距離まで切り込みを入れ、
折り曲げ可能な扉状の開き面を2つ形成し、その開き面
の上にジッパの雄型部材と雌型部材をそれぞれ固着さ
せ、次いで、前後の開き面を閉じてジッパを嵌合させ、
しかる後、切り込みを入れた箇所の近傍および上部端部
を融着して形成したジッパ付きガセット袋が提案されて
いる。
合でも、ジッパの雄型部材と雌型部材の袋の口部内面へ
の接着自体は簡易になるが、筒状の袋本体部の形成と、
ジッパの接着が別工程となり、更にジッパの取り付けに
際して、一旦筒状に形成した袋本体部のいずれか一方の
平面部の両端の2隅の位置から、それぞれ、内方へ所定
の距離まで切り込みを入れ、折り曲げ可能な扉状の開き
面を2つ形成し、その開き面の上にジッパの雄型部材と
雌型部材をそれぞれ別々に熱接着し、次いで、前後の開
き面を閉じてジッパを嵌合させる必要があり、また、前
記切り込みを入れた箇所の近傍および上部端部を融着し
てジッパ付きガセット袋を完成させる必要があり、その
製造工程の煩雑さは解決されず、尚問題があった。
問題点を解決するためになされたものであり、その目的
とするところは、チャックテープが熱接着により取り付
けられた積層フィルム製のガセット袋であって、チャッ
クテープの開閉が自在で袋の使い勝手がよく、また、そ
の製造の際、製袋とインラインで容易にチャックテープ
を取り付けることができ、使用適性と共に生産性に優れ
たチャックテープ付きガセット袋およびその製造方法を
提供することにある。
発明により解決することができる。即ち、請求項1に記
載した発明は、最内層にシーラント層が積層された積層
フィルムの左右両側を、該シーラント層が内側になるよ
うに折り返して、内側に折り襞状の折り返し部を有する
ガセット部を形成し、折り返された両側の積層フィルム
の端部同士を一方の側部で重ね合わせ、熱接着して筒状
の袋本体部が形成され、該袋の口部となる一方の開口端
近傍の内面に開閉自在なチャックテープが熱接着されて
形成されるチャックテープ付きガセット袋であって、該
チャックテープが、該袋本体部の熱接着される側部か
ら、横方向にもう一方の側部まで、両側の折り襞状の折
り返し部の同一側、またはもう一方の折り襞状の折り返
し部の異なる側に挿入され、熱接着されていることを特
徴とするチャックテープ付きガセット袋からなる。
図4に示すように、互いに嵌合可能な凸条が設けられた
テープ体と、凹条が設けられたテープ体とで構成し、袋
の開口部の内面に、両者をその凸条と凹条とが対向する
ように配置し、そのテープ体部で袋に熱接着して取り付
け、凸条と凹条との嵌合または解離により、袋の開閉を
容易に、且つ繰り返し行えるようにするものである。
り付ける際、本発明では、前記凸条が設けられたテープ
体と、凹条が設けられたテープ体とを予め嵌合させた状
態で、前記袋本体部の熱接着される側部から横方向に挿
入して、所定の位置に熱接着するものであり、そのため
には、チャックテープの凸条または凹条が設けられた面
同士が融着しないように、チャックテープのそれぞれの
テープ体を2層以上の多層で形成し、凸条または凹条が
設けられた側の樹脂の融着温度が、袋に接する側の熱接
着性樹脂層の熱接着温度よりも5〜25℃程度高くなる
ように形成することが好ましい。
ガセット袋であるため、内容物充填後の袋が自立性を有
すると共に、容量の割にコンパクトに包装することがで
きる。また、ガセット袋の口部となる開口端近傍の内面
に、開閉自在なチャックテープが前後の壁面の全幅に熱
接着されているので、内容物を取り出す際、チャックテ
ープの嵌合を解離させることにより、口部を大きく開口
させることができ、内容物を容易に取り出すことができ
る。内容物の一部を取り出した後も、チャックテープを
容易に嵌合させて袋を再封できるので、内容物を安全に
保存することができる。
セット袋の製造は、従来のガセット袋の製袋機を利用し
て、袋の積層フィルムの折り込みを行った後、側部のヒ
ートシールを行う前のセクションに、チャックテープの
取り付け装置を組み込んで、横方向からチャックテープ
を挿入し熱接着することにより、製袋とインラインでチ
ャックテープの取り付けが可能であり、また、チャック
テープの凸条を設けたテープ体と凹条を設けたテープ体
とを別々に熱接着する必要もないので、製造工程を大幅
に簡略化でき、生産性よく製造することができる。
袋のチャックテープが熱接着された外側の端縁部が、そ
の内面にイージーピール性の熱接着剤が塗布され、熱接
着により封止されていることを特徴とする請求項1記載
のチャックテープ付きガセット袋からなる。
限定はされず、袋の積層フィルムのシーラント層同士で
ヒートシールした場合よりもシール強度を一定範囲で弱
くできるものであれば何でもよいが、例えば、パートコ
ート用のヒートシール剤、具体的にはエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体(EVA)系樹脂のエマルジョンや、塩素
化ポリプロピレン系樹脂溶液などを好適に使用すること
ができる。
求項1に記載した発明の作用効果に加えて、チャックテ
ープの外側の端縁部が、イージーピール性の熱接着剤で
ヒートシールされているので、内容物が充填されたチャ
ックテープ付きガセット袋が、流通段階で誤ってそのチ
ャックテープの嵌合が解離されても、内容物が外部に散
逸するようなことがなく安全に密封されると共に、内容
物を取り出す際にも、容易にイージーピール性のヒート
シール部を剥離させることができ、次いでチャックテー
プの嵌合を解離させて内容物を取り出すことができる。
袋のチャックテープが熱接着された外側の端縁部が、ヒ
ートシール部により封止され、該ヒートシール部とチャ
ックテープとの間に袋の開封手段が設けられていること
を特徴とする請求項1記載のチャックテープ付きガセッ
ト袋からなる。
り取り線などの開封指示線や開封指示マークであっても
よく、また、実際の引き裂きによる開封操作を容易にす
る以下のような易開封性手段であってもよい。更にこれ
らの複数を適宜組み合わせて設けたものであってもよ
い。上記易開封性手段としては、例えば、通常の積層フ
ィルム製の袋でも汎用されるノッチを設ける方法のほ
か、レーザー光照射などによるハーフカット線を設ける
方法、或いは、袋の積層フィルム中に一軸延伸フィルム
を積層する方法(この場合、一軸延伸フィルムは、その
延伸方向が袋の開封方向と一致するように用いる)など
があり、これらは単独で用いてもよく、また、例えば、
ノッチと、ハーフカット線または一軸延伸フィルムの積
層などのように適宜組み合わせて用いることもできる。
のノッチが利用されているが、形状は特に限定されず、
切り取り方向に鋭角部分を有する形状であれば何でも使
用することができる。また、ハーフカット線を設ける場
合も、直線状のハーフカット線に限らず、ミシン目状な
ど断続的なハーフカット線で設けることもできる。更
に、このようなハーフカット線は、1本でもよいが、引
き裂き方向がずれた場合を想定して、中心のハーフカッ
ト線の両側に各1本、または各2本など複数本のハーフ
カット線を平行または中心のハーフカット線に収斂する
形状などに設けることもできる。
求項1に記載した発明の作用効果に加えて、チャックテ
ープ付きガセット袋の密封性を一層向上できると共に、
袋に充填された内容物を使用する際、正しい位置(チャ
ックテープの外側)で一層容易に袋を開封できるように
なる。
にガセット部を有し、袋の口部となる一方の開口端近傍
の内面に開閉自在なチャックテープが熱接着されてなる
チャックテープ付きガセット袋の製造方法であって、少
なくとも下記(1)〜(6)の工程を含むことを特徴と
するチャックテープ付きガセット袋の製造方法からな
る。即ち、 (1)最内層にシーラント層が積層された長尺の積層フ
ィルムを長手方向に送りながら、その左右両側をシーラ
ント層が内側になるように折り返して、内側に折り襞状
の折り返し部を有するガセット部を形成し、折り返され
た両側の積層フィルムの端部のシーラント層同士を一方
の側部で重ね合わせて筒状の袋本体部を形成する工程。 (2)前記筒状に形成された袋本体部を前記長手方向に
所定のピッチで間欠送りしながら、該袋本体部の側部の
積層フィルムの重ね合わせ部の間から、チャックテープ
をガイドにより横方向(袋の送り方向と直交する方向)
にもう一方の側部まで、両側の折り襞状の折り返し部の
同一側、またはもう一方の折り襞状の折り返し部の異な
る側に挿入する工程。 (3)前記挿入されたチャックテープを袋の外側から加
熱、加圧し、袋の内面に熱接着する工程。 (4)前記袋に熱接着されたチャックテープの外側の端
縁部をヒートシールする工程。 (5)前記袋本体部の側部の積層フィルムの重ね合わせ
部をヒートシールする工程。 (6)前記側部がヒートシールされた袋本体部を、個々
の長さの袋に切断する工程。を含む製造方法である。
袋本体部の側部の積層フィルムの重ね合わせ部の間か
ら、横方向に挿入するチャックテープは、前記請求項1
に記載した発明で説明したように、互いに嵌合可能な凸
条が設けられたテープ体と凹条が設けられたテープ体と
で構成されるチャックテープを予め嵌合させた状態で用
いるものであり、また、それぞれのテープ体は、前記2
層以上の多層で形成したものである。
袋とインラインでチャックテープの取り付けが可能にな
ると同時に、チャックテープの凸条が設けられたテープ
体と凹条が設けられたテープ体とを別々に熱接着するの
ではなく、両者を嵌合させた状態で熱接着できるので、
両者の位置ずれによる嵌合不良もなくなり品質が向上さ
れると共に、熱接着装置も簡略化でき、製造工程として
も大幅な簡略化が可能となる。従って、前記請求項1乃
至3のいずれかに記載した発明のチャックテープ付きガ
セット袋を品質よく、且つ生産性よく製造することがで
きる。
付きガセット袋に用いる材料、即ち、袋の積層フィルム
およびチャックテープについて説明する。先ず、本発明
のチャックテープ付きガセット袋に用いる積層フィルム
は、主にプラスチックを主体とする積層フィルムが用い
られるが、特に限定はされず、充填される内容物に応じ
て種々の構成を採ることができる。簡単な構成では、基
材フィルム層にシーラント層を積層して構成することが
できるが、要求される性能に応じて、上記基材フィルム
層とシーラント層との間に、中間層として、水蒸気その
他のガスバリヤー層や、遮光層、強度向上層などを積層
して構成することもできる。また、中間層には、袋の開
封時の一定方向の引き裂きを容易にするため、一軸延伸
ポリプロピレンフィルムや一軸延伸高密度ポリエチレン
フィルムなどをその延伸方向が袋の開封方向と一致する
ように積層して用いることもできる。また、上記基材フ
ィルム層、中間層、シーラント層は、それぞれを単独の
層で形成してもよいが、複数の層を積層して形成しても
よい。
ロピレンフィルムのほか、二軸延伸ポリエチレンテレフ
タレートフィルム、二軸延伸ポリエチレンナフタレート
フィルムなどの二軸延伸ポリエステルフィルムや、ナイ
ロン6、ナイロン66、MXD6(ポリメタキシリレン
アジパミド)などの二軸延伸ポリアミドフィルムなどを
好適に使用することができが、必要に応じて各種エンジ
ニアリングプラスチックフィルムを使用することもでき
る。これらは単独で使用してもよく、また、複数を組み
合わせて積層して使用することもできる。
層には、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(EV
OH)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリアクリ
ロニトリル(PAN)などのフィルムのほか、アルミニ
ウム箔、或いは、シリカ、アルミナ、アルミニウムなど
の蒸着層やPVDCの塗膜層を設けた二軸延伸ナイロン
フィルム(ONフィルム)、二軸延伸ポリエチレンテレ
フタレートフィルム(PETフィルム)、二軸延伸ポリ
プロピレンフィルム(OPPフィルム)などを使用する
ことができる。これらのうち、アルミニウム箔またはア
ルミニウム蒸着層を設けたフィルムは、不透明であるた
め遮光層を兼ねることもできる。また、中間層を強度向
上層とする場合は、前記基材フィルムを適宜追加積層し
てもよく、二軸延伸高密度ポリエチレンフィルムなどを
防湿層を兼ねて積層することもできる。上記の基材フィ
ルム層と中間層の積層には、公知のドライラミネーショ
ン法または押し出しラミネーション法(サンドイッチラ
ミネーション法)を用いることができる。
チレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(L・
LDPE)のほか、エチレン・αオレフィン共重合体、
エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸
共重合体、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、ポ
リプロピレンまたはその共重合体などを使用することが
できる。シーラント層の積層は、上記の樹脂をフィルム
状に製膜し、ドライラミネーション法または押し出しラ
ミネーション法で積層してもよく、また、上記の樹脂を
押し出しコートして積層することもできる。
いて、図4を参照して説明する。図4は、本発明に用い
るチャックテープの構成を説明する模式拡大断面図であ
り、図4に示したチャックテープ50は、既にガセット
袋の口部となる一方の開口端近傍の両側の積層フィルム
1、1の内面に熱接着され、その嵌合が解離された時の
状態で示したものである。即ち、チャックテープ50
は、一方の積層フィルム1の内面に熱接着された雄型嵌
合部14を有する凸条付きテープ体12と、これに対向
するようにもう一方の積層フィルム1の内面に熱接着さ
れた雌型嵌合部15を有する凹条付きテープ体13とで
構成され、更に、凸条付きテープ体12と凹条付きテー
プ体13とは、先にも説明したように、それぞれ2層以
上の多層(図では2層)の樹脂で形成され、凸条付きテ
ープ体12では、その雄型嵌合部14側と積層フィルム
1に熱接着される熱接着性樹脂層16側とが、また、凹
条付きテープ体13では、その雌型嵌合部15側と積層
フィルム1に熱接着される熱接着性樹脂層16側とが、
熱融着温度乃至熱接着温度の異なる樹脂で形成されてい
る。但し、少なくとも凸条付きテープ体12の熱接着性
樹脂層16と、凹条付きテープ体13の熱接着性樹脂層
16とは、同一樹脂でよい。
の内面に熱接着する際、本発明では凸条付きテープ体1
2と凹条付きテープ体13とを嵌合させた状態で熱接着
するため、それぞれの嵌合部側と熱接着性樹脂層16側
とが同一樹脂の場合、突き合わされた嵌合部側のテープ
体同士が熱融着しやすく、熱融着すると嵌合部の解離が
不可能となるためである。従って、雄型嵌合部14側と
雌型嵌合部15側の樹脂は、互いに熱融着しないか、熱
融着する場合は、その融着温度が、熱接着性樹脂層16
の熱接着温度よりも5〜25℃程度高いことが好まし
い。
部14または雌型嵌合部15側と熱接着性樹脂層16側
の樹脂の選定は、袋の積層フィルム1のシーラント層の
樹脂との関係も考慮して決定する必要があるが、例え
ば、雄型嵌合部14または雌型嵌合部15側の樹脂にポ
リプロピレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレ
ン、直鎖状低密度ポリエチレン、ポリ−4−メチルペン
テン−1共重合体などを用いた場合、熱接着性樹脂層1
6側の樹脂には、それらの密度、分子量を小さくした樹
脂、或いは、それらの共重合体や、共重合体でコモノマ
ーの含有量を多くした樹脂、更には、材質と共に融点な
どの異なる樹脂などを、前記温度差を付けられるように
適宜選択して使用することができる。
説明する。但し、本発明は、これらの図面に限定される
ものではない。図1、図2は、それぞれ本発明のチャッ
クテープ付きガセット袋の一実施例の構成を示す平面図
である。また、図3の(イ)、(ロ)は、それぞれ本発
明のチャックテープ付きガセット袋の製造において、ガ
セット袋にチャックテープを取り付ける際のチャックテ
ープの挿入方法を説明する断面図であり、(イ)は、最
内層にシーラント層が積層された袋の積層フィルム1の
左右両側を、そのシーラント層が内側になるように折り
返して、内側に折り襞状の折り返し部2a 、2b を形成
し、折り返された両側の積層フィルム1の端部同士を、
図では左側の側部(側部シール部4の位置)で重ね合わ
せて左右両側にガセット部を有する筒状の袋本体部を形
成すると共に、その重ね合わせた側部から、チャックテ
ープ50を横方向にもう一方の側部(図では右側の側
部)まで、両側の折り襞状の折り返し部2a 、2b の同
一側になるように挿入した状態を示した図であり、
(ロ)は、前記袋本体部の重ね合わせた側部から、チャ
ックテープ50を横方向にもう一方の側部(図では右側
の側部)まで、両側の折り襞状の折り返し部2a 、2b
の異なる側になるように挿入した状態を示した図であ
る。本発明では、上記(イ)、(ロ)のいずれの挿入方
法を採ってもよい。
袋100は、最内層にシーラント層が積層された積層フ
ィルム1の左右両側を、そのシーラント層が内側になる
ように折り返して、内側に折り襞状の折り返し部2a 、
2b を有するガセット部3a、3b を形成し、折り返さ
れた両側の積層フィルム1の端部同士を一方の側部(図
では左側の側部)で重ね合わせて、筒状の折り畳まれた
袋本体部を形成すると共に、その重ね合わせた側部か
ら、雄型嵌合部を有する凸条付きテープ体と雌型嵌合部
を有する凹条付きテープ体とが予め嵌合された状態のチ
ャックテープ50を、横方向にもう一方の側部(図では
右側の側部)まで、図3の(イ)または(ロ)に示した
ように、両側の折り襞状の折り返し部2a 、2b 同一
側、またはもう一方の折り襞状の折り返し部2b の異な
る側に挿入し、袋の外側から加熱、加圧して袋本体部の
口部となる開口端近傍の内面に熱接着させ、また、前記
積層フィルム1の端部同士を重ね合わせた袋本体部の側
部を側部シール部4でヒートシールし、更に、ガセット
袋100のチャックテープ50が熱接着された部分の外
側の端縁部の積層フィルム1の内面に予め塗布されたイ
ージーピール性の熱接着剤塗布部5を上部シール部6で
ヒートシールして構成したものである。尚、チャックテ
ープ付きガセット袋100の下側の開口端は、内容物の
充填口に使用するため、内容物の充填後に底部シール部
7でヒートシールして密封するものである。
の充填は、底部の開口部から容易に充填することがで
き、充填後に底部シール部7をヒートシールして完全に
密封することができる。内容物が充填されたガセット袋
100は、両側のガセット部3a 、3b が前後に広げら
れ、胴部の横断面が矩形状となり、底部もフラットな矩
形状になるので自立性を有し、取り扱い性、外観が向上
され、また、容量の割にコンパクトに包装することがで
きる。
は、上部シール部6がイージーピール性であるため、両
側の積層フィルム1の上端を前後に引き離すことによ
り、容易に上部シール部6を剥離させてチャックテープ
50の外側を開封することができ、それによりチャック
50が開閉可能な状態となる。従って、チャックテープ
50の嵌合を解離させることにより、容易に内容物を取
り出すことができ、また、内容物の一部を取り出した後
も再封が容易であり、内容物を安全に保存することがで
きる。更に、内容物を全部使用した後も、任意の内容物
を新たに充填して保存用の密封袋として再利用すること
もできる。
セット袋200は、前記図1に示したチャックテープ付
きガセット袋100の構成において、袋の上部に熱接着
したチャックテープ50の外側の端縁部のシール方法と
その開封方法を以下のように変更して構成したものであ
り、その他の構成は、総て図1に示したチャックテープ
付きガセット袋100と同様に形成して構成したもので
ある。即ち、チャックテープ50の外側の端縁部のシー
ル方法は、イージーピール性のヒートシールではなく、
通常のヒートシールと同様に、袋の積層フィルム1のシ
ーラント層を利用して袋の上部の端縁部を上部シール部
6でヒートシールすると共に、その開封手段として、チ
ャックテープ50と上部シール部6との間に、切り取り
線8と、その両端にスポット状のヒートシール部17、
17を設けた上でその領域内にノッチ9a 、9b を設け
て構成したものである。
による開封指示線のみでも開封位置を明示できるので誤
使用は避けられるが、ガセット袋の場合、ノッチ9a 、
9bを利用して切り取り線8に沿って袋の上部を引き裂
いた時、折り襞状の折り返し部2a 、2b の端部で引き
裂きが停止されるため、鋏などの使用が必要となる。従
って、切り取り線8には、印刷などによる開封指示線と
共に、レーザー光照射などによるハーフカット線や一軸
延伸フィルム(易引き裂き性フィルム)の積層などの易
開封性手段を併用することが好ましい。
0の外側の端縁部のシール方法とその開封方法の変更に
より、袋の上部シール部6による密封性は完璧であり、
その開封のしやすさが多少変わるものの特に大きな差は
なく、このような構成を採った場合も、前記図1に示し
たチャックテープ付きガセット袋100と略同様な作用
効果を得ることができる。
きガセット袋100、200では、商品の流通用に使用
できるように、チャックテープ50の外側の端縁部にイ
ージーピール性の上部シール部6、または、通常のヒー
トシールによる上部シール部6とその開封手段として切
り取り線8およびノッチ9a 、9b などを設けたが、単
に保存用の袋として使用する場合など用途によっては、
これらは必要ではないため取り除くことができる。
よれば、チャックテープが袋の上部に取り付けられた積
層フィルム製のガセット袋であって、内容物の密封性が
よく、且つ、チャックテープによる袋の開閉が自在で使
い勝手もよく、また、その製造においても、製袋とイン
ラインで容易にチャックテープを取り付けることがで
き、性能、使用適性と共に生産性に優れたチャックテー
プ付きガセット袋およびその製造方法を提供できる効果
を奏する。
施例の構成を示す平面図である。
一実施例の構成を示す平面図である。
ャックテープ付きガセット袋の製造において、ガセット
袋にチャックテープを取り付ける際のチャックテープの
挿入方法を説明する断面図である。
図である。
Claims (4)
- 【請求項1】最内層にシーラント層が積層された積層フ
ィルムの左右両側を、該シーラント層が内側になるよう
に折り返して、内側に折り襞状の折り返し部を有するガ
セット部を形成し、折り返された両側の積層フィルムの
端部同士を一方の側部で重ね合わせ、熱接着して筒状の
袋本体部が形成され、該袋の口部となる一方の開口端近
傍の内面に開閉自在なチャックテープが熱接着されて形
成されるチャックテープ付きガセット袋であって、該チ
ャックテープが、該袋本体部の熱接着される側部から、
横方向にもう一方の側部まで、両側の折り襞状の折り返
し部の同一側、またはもう一方の折り襞状の折り返し部
の異なる側に挿入され、熱接着されていることを特徴と
するチャックテープ付きガセット袋。 - 【請求項2】前記ガセット袋のチャックテープが熱接着
された外側の端縁部が、その内面にイージーピール性の
熱接着剤が塗布され、熱接着により封止されていること
を特徴とする請求項1記載のチャックテープ付きガセッ
ト袋。 - 【請求項3】前記ガセット袋のチャックテープが熱接着
された外側の端縁部が、ヒートシール部により封止さ
れ、該ヒートシール部とチャックテープとの間に袋の開
封手段が設けられていることを特徴とする請求項1記載
のチャックテープ付きガセット袋。 - 【請求項4】袋の左右両側にガセット部を有し、袋の口
部となる一方の開口端近傍の内面に開閉自在なチャック
テープが熱接着されてなるチャックテープ付きガセット
袋の製造方法であって、少なくとも下記(1)〜(6)
の工程を含むことを特徴とするチャックテープ付きガセ
ット袋の製造方法。 (1)最内層にシーラント層が積層された長尺の積層フ
ィルムを長手方向に送りながら、その左右両側をシーラ
ント層が内側になるように折り返して、内側に折り襞状
の折り返し部を有するガセット部を形成し、折り返され
た両側の積層フィルムの端部のシーラント層同士を一方
の側部で重ね合わせて筒状の袋本体部を形成する工程。 (2)前記筒状に形成された袋本体部を前記長手方向に
所定のピッチで間欠送りしながら、該袋本体部の側部の
積層フィルムの重ね合わせ部の間から、チャックテープ
をガイドにより横方向(袋の送り方向と直交する方向)
にもう一方の側部まで、両側の折り襞状の折り返し部の
同一側、またはもう一方の折り襞状の折り返し部の異な
る側に挿入する工程。 (3)前記挿入されたチャックテープを袋の外側から加
熱、加圧し、袋の内面に熱接着する工程。 (4)前記袋に熱接着されたチャックテープの外側の端
縁部をヒートシールする工程。 (5)前記袋本体部の側部の積層フィルムの重ね合わせ
部をヒートシールする工程。 (6)前記側部がヒートシールされた袋本体部を、個々
の長さの袋に切断する工程。
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JP2016074474A (ja) * | 2014-10-09 | 2016-05-12 | 株式会社タキガワ・コーポレーション・ジャパン | チャイルドレジスタンス機能付チャック及びチャック付包装袋 |
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