JP3002218U - 段ボールシート用印刷機のインキ供給・回収機構 - Google Patents

段ボールシート用印刷機のインキ供給・回収機構

Info

Publication number
JP3002218U
JP3002218U JP1994003775U JP377594U JP3002218U JP 3002218 U JP3002218 U JP 3002218U JP 1994003775 U JP1994003775 U JP 1994003775U JP 377594 U JP377594 U JP 377594U JP 3002218 U JP3002218 U JP 3002218U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
printing
plate
opening
roll
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1994003775U
Other languages
English (en)
Inventor
保之 磯輪
Original Assignee
株式会社イソワ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社イソワ filed Critical 株式会社イソワ
Priority to JP1994003775U priority Critical patent/JP3002218U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3002218U publication Critical patent/JP3002218U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 インキ貯留部に好適にインキを供給し、オー
ダの変更の際は、該貯留部に残留するインキを迅速に回
収し得るインキ供給・回収機構を提供する。 【構成】 印版42にインキを転移させ、版胴44と圧
胴46との間に段ボールシート43を通過させて印刷す
る印刷機において、近接時に該版胴の印版と接触回転す
るインキ転移ロール50と、このロール50に接触回転
し、インキ量の絞り調整を行なう絞りロール52と、こ
れらロール群の上方に配設され可逆モータ96により正
逆付勢されるチュービングポンプ95と、このポンプに
着脱自在に介挿され、一方の開口部60aをインキ供給
部58に臨ませ他方の開口部をインキ貯留部Aに臨ませ
たチューブ60と、前記ポンプ95と一体的に移動可能
に設けられ、前記チューブのインキ貯留部に臨む開口部
60bを昇降させる昇降駆動機構99とからなる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、段ボールシート用印刷機のインキ供給・回収機構に関し、更に詳 細には、出願人の新たな開発に係る低粘度で高度の速乾性を有するグリコール系 インキを使用する段ボールシート用印刷機において、常にはインキ貯留部に好適 にインキを供給することができ、またオーダ変更の際には、該貯留部に残留する インキを迅速に回収し得る新たな提案に係るインキ供給・回収機構に関するもの である。
【0002】
【従来技術】
従来の段ボールシート用印刷機は、一般にこれを2つの型式に大別することが できる。すなわち図7に示す縦通し輪転印刷機と、図8に示すフレキソ印刷機と がこれであって、使用するインキの性状に伴い夫々異なる構成が採用されると共 に、後述の如く長所および短所が略相反している。先ず縦通し輪転印刷機につい て述べると、これは段ボールシートが、その段と直角をなす縦長方向に通される のでこの名がある。しかし現在では、段ボールシートを横通しして印刷すると共 に、スロッティング等の工程も併せて実施するプリンタ・スロッタに広く採用さ れており、業界ではプリスロ印刷機と称しているので、以下この通称に従うもの とする。このプリスロ印刷機は、粘度の高いグリコール系インキを使用し、該イ ンキを多くのゴムロールにより練って均一にしてから、版胴に装着した印版に転 移させることを内容としている。例えば図7は、プリスロ印刷機の各種ロール群 を示し、印版10を装着した版胴12と、該版胴12に対向配置した圧胴14と の間に、段ボールシート16が通されて適宜の印刷がなされる。またインキ溜め 20中のインキは、呼出しロール22,仲介ロール24および一連のトランスフ ァーロール群18を介して、前記印版10に転移される。
【0003】 前述したプリスロ印刷機には、固有の長所と短所とがあり、これを列挙すれば 以下の通りである。そしてこれら長所および短所は、基本的に高粘度のグリコー ル系インキを使用することに起因していると云ってよい。 〈長所〉 (a) シート表面に盛り上げた形で印刷するため、印刷の仕上りに光沢がある。( b) 印版の必要箇所にだけインキを供給すればよいので、インキ消費量が少なく て済む(インキは循環させていない)。 (c) 色替えに際し、ロール上のインキは掻き取るだけで除去される。従って短 時間でオーダチェンジができ、多種少量の小ロット印刷に対応し得る。また後述 のフレキソ印刷とは異なり、洗浄廃液は殆ど出ないので、コスト高となる廃液処 理設備を設ける必要がない。 〈短所〉 (a) 近年のグリコール系インキは、速乾性のものが主流となっており、最近は 更にその程度につき改良がなされている。しかし後述のフレキソ印刷に比べると 、印刷後の乾燥に未だかなりの時間を要する。従って、後工程におけるダイカッ タやフォルダグルワ等に直結し得ない。 (b) 高粘度のインキを均一に練る必要があるので、インキ転移のためのロール が多段化して機構が複雑になる。またロールが摩耗した場合は、各ロールの間隔 を調整する煩雑な作業を必要とする。 (c) インキ供給時には、シートへのインキ転移量が多いため濃く印刷され、イ ンキが消費されるにつれシートへのインキ転移量が減少して薄く印刷され、従っ て印刷の濃淡ムラを生じ易い。このためオペレータは、色の濃さ・薄さを常に監 視し、色が薄くなった時点でインキを供給する等の煩雑な作業を必要とする。
【0004】 次にフレキソ印刷機は、プリスロ印刷機とは異なり流動性に富む低粘度の水性 インキを使用するものであって、インキ乾燥が極めて速いという特徴を有してい る。例えば図8は、フレキソ印刷機の各種ロール群を概略的に示し、印版10を 装着した版胴12と、該版胴12に対向配置した圧胴14との間に、段ボールシ ート16が通されて適宜の印刷がなされる。また版胴12に近接して、インキロ ール26および絞りロール28が回転自在に配設され、両ロール26,28の間 に供給されたインキは、版胴12の印版10にインキロール26を介して転移さ れる。なおフレキソインキは高度に速乾性であるため、前述のプリスロ印刷とは 異なり、常に循環させて乾燥固化を防止する必要がある。このため図9に示すよ うに、タンク30中のインキは、ポンプ32および供給管34を介して前記両ロ ール26,28の間に供給すると共に、ここに滞留したインキは、両ロール26, 28の両端部から堰止部36,36および回収管38を介して前記タンク30に 回収する循環機構が採用されている。
【0005】 前述したフレキソ印刷機の長所と短所とを列挙すれば、以下の通りである。こ れらの長所および短所も、使用するインキの性状、すなわち低粘度で高度に速乾 性である点に起因している。 〈長所〉 (a) 速乾性のインキを使用するため、印刷後にダイカッタやフォルダグルワ等 の次工程へ直ちに送ることができる。 (b) インキはインキロールおよび絞りロールの間全体に行き渡っているので、 印刷時に幅方向の色ムラを生じない。従ってオペレータは、印刷状態を常に監視 する必要がない。 (c) インキの転移機構が極めて簡単である。 〈短所〉 (a) インキを常に循環させるシステムを採用しているので、色替えの際は多量 の水でロールおよび循環系を洗浄する必要がある。従って、インキの完全回収は 無理でかなりの損失を生ずると共に、公害防止対策の見地から洗浄廃液の処理設 備が必要となってコスト高となる。 (b) 色替えに時間を要するため、多種少量の小ロット印刷には不適である。 (c) プリスロ印刷に比べると光沢がない。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
以上に述べた如く、プリスロ印刷機およびフレキソ印刷機は、その使用するイ ンキの性状に応じて、殆ど相反し合う長所と短所とを夫々有している。そして業 界では、前述したフレキソ印刷機の長所が着目され、プリスロ印刷機からフレキ ソ印刷機への転換が広く行なわれるに至っている。すなわちフレキソ印刷機には 固有の欠点はあるものの、それを考慮に入れても、プリスロ印刷機より導入のメ リットがある、と業界で認知された結果と云ってよい。ところで最近の業界は、 多品種かつ少量の段ボールシートを加工する小ロット対応に迫られており、その 傾向は年を追って顕著なものとなっている。これを印刷機に関して考察すると、 多種・少量の段ボールシートの印刷に対応するために、限られた時間内で色替え を行なう必要があることを意味する。しかるに前記小ロットの印刷に伴う頻繁な オーダ変更の要請に対しては、先にフレキソ印刷機の短所で述べた如く、色替え に時間を要する対応が不充分である。また、洗浄廃液を処理する問題も内在して いる。
【0007】 このような小ロットの印刷に対しては、色替え時間が短いことから、前述した プリスロ印刷機が好適に使用可能である。しかしプリスロ印刷機は、印刷状態を 最適に維持するためオペレータに経験と勘が必要とされ、また印刷後の乾燥に時 間を要し後工程に直結しない等、先に述べた欠点を有している。従ってユーザー は、最近増大している多種・少量の小ロット印刷に対して、前記プリスロ印刷機 を必ずしも満足して使用しているものではなく、フレキソ印刷よりは色替え時間 が短いから、との消極的な理由で該プリスロ印刷機を採用しているに過ぎない。 逆に云えば、色替え時間が短縮されて小ロット印刷への対応が充分可能で、印刷 中はオペレータによる常時監視を必要とせず、しかも印刷後は後工程に直結し得 る機能を備えた印刷機に対するユーザーの旺盛な潜在的需要がある訳であるが、 未だ実現されていないのが実情である。このような、謂わばプリスロおよびフレ キソ印刷の各長所を備えた印刷機を実用化するためには、前記の仕様を満たすに 適したインキの開発がキーポイントとなる(これは、先に述べた両タイプの印刷 機が夫々使用されるインキの性状に依存していたのと同様である)。この点に関 して出願人は、前述のユーザーサイドでの潜在需要に応えるべくインキメーカー とタイアップし、インキ自体の改良から根本的に取り組んだ結果、フレキソイン キに近い低粘度と速乾性とを有するグリコール系のインキを開発するのに成功し た。
【0008】 しかし、この新開発に係るインキを種々試験した結果、在来のプリスロ印刷機 では、該インキの特性を最大限に引出し得ないことが判明した。またフレキソ印 刷機で該インキを使用し得なくはないが、このインキは本来のフレキソインキ程 に低粘度かつ速乾性という訳ではないので、インキを循環させる必要はない。従 ってフレキソ印刷機に特有のインキ循環機構を設ける意味がなく、また色替えに 際しても、洗浄時間を要して小ロット対応が図られず、インキの無駄を生ずるこ とになる。既に述べた如く夫々の型式の印刷機は、高粘度のグリコール系インキ および低粘度の水性インキの各特性を発揮させる構造を採用している訳であるか ら、これは当然のことに過ぎない。
【0009】 そこで、ユーザーに段ボールシート用印刷機を提供している出願人は、この新 開発に係るインキの特性を最大限に引出し得る新たな構想に係る印刷機につき、 発明「段ボールシートへの印刷方法および装置」として出願した。先の出願に係る 印刷装置では、印版にインキを転移する機構および色替えに際しインキの洗浄を 行なう新たな機構を採用することにより、印刷運転時のインキ消費量が少なくて 済むと共に、印刷オーダの変更等に伴うインキ替えを迅速に行なうことができ、 しかも後工程に直結することができて、鮮明で美しい印刷を段ボールシートに施 すことができるようにしたものである。この新たな提案に係る印刷方法および装 置に関して、印刷用のインキをインキ貯留部に好適に供給すると共に、印刷オー ダの変更に伴ない旧インキを該インキ貯留部から回収するには、従来のインキ供 給・回収機構では対応し得ないので、別途新たにこれを開発する必要性を生じて いた。
【0010】
【考案の目的】
この考案は、新開発に係るインキの特性を最大限に引出し得る段ボールシート 用印刷機を実用化するに際し、常にはインキ貯留部に好適にインキを供給するこ とができ、印刷オーダの変更の際には、該貯留部に残留するインキを迅速に回収 し得るインキ供給・回収機構を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本考案に係る段ボールシート 用印刷機のインキ供給・回収機構は、印版を装着した版胴と、この版胴に対向配 置した圧胴とを備え、前記印版にインキを転移させると共に、相互に反対方向に 回転する前記版胴と圧胴との間に段ボールシートを通過させて、該シートに所要 の印刷を行なうよう構成した段ボールシート用印刷機において、 前記版胴に対して近接・離間自在に配設され、近接時に該版胴の印版と接触し て回転するインキ転移ロールと、 このインキ転移ロールに運転中は常に接触して回転し、インキ量の絞り調整を 行なう絞りロールと、 これらインキ転移ロールおよび絞りロールの上方に配設され、該ロールの長手 方向に平行移動し得ると共に、可逆モータにより正逆付勢されるチュービングポ ンプと、 このチュービングポンプに着脱自在に介挿され、一方の開口部をインキ供給部 に臨ませると共に、他方の開口部を前記両ロールの間に画成されるインキ貯留部 に臨ませた可撓性チューブと、 前記チュービングポンプと一体的に移動可能に設けられ、前記可撓性チューブ に接続して、該チューブのインキ貯留部に臨む開口部を昇降させる昇降駆動機構 とからなり、 前記可撓性チューブの開口部は、常にはインキ貯留部の上方におけるインキ吐 出位置にあって、前記可逆モータを一方向へ駆動することにより前記インキ供給 部中のインキを該インキ貯留部に供給し、 また前記昇降駆動機構を駆動して該可撓性チューブを下降させることにより、 その開口部を該インキ貯留部中の残留インキに浸漬させると共に、該可逆モータ を逆回転させて残留インキをインキ供給部に回収するよう構成したことを特徴と する。
【0012】 また同じく課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の別の考案に係る 段ボールシート用印刷機のインキ供給・回収機構は、印版を装着した版胴と、こ の版胴に対向配置した圧胴とを備え、前記印版にインキを転移させると共に、相 互に反対方向に回転する前記版胴と圧胴との間に段ボールシートを通過させて、 該シートに所要の印刷を行なうよう構成した段ボールシート用印刷機において、 前記版胴に対して近接・離間自在に配設され、近接時に該版胴の印版と接触し て回転するインキ転移ロールと、 このインキ転移ロールに運転中は常に先端を接触させ、インキ量の絞り調整を 行なう絞り調節板と、 これらインキ転移ロールおよび絞り調節板の上方に配設され、該転移ロールお よび絞り調節板の長手方向に平行移動し得ると共に、可逆モータにより正逆付勢 されるチュービングポンプと、 このチュービングポンプに着脱自在に介挿され、一方の開口部をインキ供給部 に臨ませると共に、他方の開口部を前記インキ転移ロールおよび絞り調節板の間 に画成されるインキ貯留部に臨ませた可撓性チューブと、 前記チュービングポンプと一体的に移動可能に設けられ、前記可撓性チューブ に接続して、該チューブのインキ貯留部に臨む開口部を昇降させる昇降駆動機構 とからなり、 前記可撓性チューブの開口部は、常にはインキ貯留部の上方におけるインキ吐 出位置にあって、前記可逆モータを一方向へ駆動することにより前記インキ供給 部中のインキを該インキ貯留部に供給し、 また前記昇降駆動機構を駆動して該可撓性チューブを下降させることにより、 その開口部を該インキ貯留部中の残留インキに浸漬させると共に、該可逆モータ を逆回転させて残留インキをインキ供給部に回収するよう構成したことを特徴と する。
【0013】
【実施例】
次に、本考案に係る段ボールシート用印刷機のインキ供給・回収機構につき、 好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。図1は、実施例 に係るインキ供給・回収機構を搭載した印刷機の概略側面図であって、段ボール シートへの印刷状態で示し、また図4は、同印刷機の印刷終了後におけるインキ 洗浄状態を示す概略側面図である。図示の印刷機40は、段ボールシート43の 給送方向と交差する方向に所定間隔離間した機枠51,51(一部のみ図示)の間 に、印版42が着脱自在に装着される版胴44と、段ボールシート43のパスラ インを挟む下方に対向配置した圧胴46とを回転自在に備え、これら版胴44お よび圧胴46は相互に反対方向への回転がなされる。
【0014】 前記版胴44の上方には、印版42にインキを転移させるインキ転移機構48 が配設されている。このインキ転移機構48は、供給されたインキを印版42に 直接転移させるインキ転移ロール50と、該ロール50に圧接されてインキ量の 絞り調整を行なう絞りロール52と、絞りロール52の回転軸を中心としてイン キ転移ロール50を所要の角度範囲で変位させ得る揺動機構53とから基本的に 構成されている。そして該揺動機構53を選択的に作動させることにより、後述 する如くインキ転移ロール50を、前記印版42に接触させてインキを該印版 42に転移させるインキ転移位置と、前記印版42から離間してインキ転移不 能状態とするインキ洗浄位置とに変位させ得るものである。すなわちインキ転移 ロール50は、前記版胴44に対し近接・離間自在に配設され、近接時には該版 胴44に装着した印版42に接触して回転可能となっている。このインキ転移ロ ール50の表面には、微細な窪みを所要のパターンで凹設したアニロックスが形 成され、これら微細窪みは、一定量のインキを溜めると共にロール回転時のイン キ飛散を防止するべく機能している。なおインキ転移ロール50には鉄系金属材 質が採用されるが、金属ロールの表面にセラミックス被膜を爆発溶射等の手段に より形成し、このセラミックス被膜にアニロックスを彫刻するようにしてもよい 。更に、このインキ転移ロール50として、アニロックスの彫刻を施してない鉄 ロール(メッキだけを施したもの)や、単なるゴムロールも好適に使用可能である 。
【0015】 前記インキ転移ロール50に隣接して配設される絞りロール52は、インキ転 移ロール50と運転中は常に接触すると共に、該ロール50と同速若しくは低速 で回転して、インキ転移ロール50の表面における余剰インキの絞り調整を行な うべく機能する。この絞りロール52は、鉄系の金属材質またはゴム等の柔軟な 材質のものとするのが好適である。なおゴム系材質を使用する場合は、その硬度 を、ロールの長短に応じて例えばショアー硬度50〜75度の範囲内で適宜選択 することが推奨される。
【0016】 前記インキ転移ロール50および絞りロール52を備えるインキ転移機構48 において、絞りロール52の回転軸を中心として、前記インキ転移ロール50を 所要角度範囲で変位させ得る揺動機構53が設けられている。すなわち、機枠5 1,51に回転自在に配設した絞りロール52の機枠51内部に臨む両軸端部に 、支持ブラケット62,62(一方のみを図示)が回転自在に枢支され、該支持ブ ラケット62,62間にインキ転移ロール50が回転自在に枢支されている。支 持ブラケット62におけるインキ転移ロール50が枢支される側の上端部に、保 持部材64が配設されると共に、機枠51,51に回転自在に枢支した切換え軸 66に偏心的に配設した対応の偏心輪68が、各保持部材64に回転自在に枢支 してある。また切換え軸66は、図示しないモータまたはエアシリンダにより回 転駆動されるようになっている。従って、モータまたはエアシリンダを付勢して 偏心輪68,68を所定中心角で回動させることにより、インキ転移ロール50 を、図1に示す如く、印版42に接触させてインキの転移を行なうインキ転移 位置と、図4に示す如く、印版42から離間してインキの転移を不能とするイ ンキ洗浄位置とを選択し得るものである。また両方のロール50,52に異なる 回転を与える機構については、それ自体は公知であるので説明は省略する。
【0017】 前記インキ転移ロール50および絞りロール52においては、両ロール50, 52を圧接させた際に、これら両ロールの長手方向の接触領域にインキ貯留部A を画成し得るようになっている。そしてこのインキ貯留部Aにインキを供給する と共に、該貯留部Aに残留するインキを回収する供給・回収装置54が、前記両 ロール50,52の上方に配設されている。なお、印刷時のインキ供給量が少な すぎると、印刷面にカスレや抜けを生ずる。そこで図2に示す如くこの供給・回 収装置54は、インキ供給量を印刷物の図柄に合わせて、必要個所に重点的にイ ンキを供給し得るようになっている。すなわち、前記機枠51,51の上端間に 両ロール50,52と平行な横桁85が架設され、該横桁85の上面に形成した ガイドレール86に、ローラ87,87を介して移動台88が移動自在に支持さ れている。横桁85には、長手方向に所定間隔離間して一対のスプロケット89 ,89が回転自在に枢支されると共に、一方のスプロケット89は駆動モータ9 0により正逆回転されるよう構成してある。また両スプロケット89,89間に 無端チェン91が巻掛けられると共に、該無端チェン91の所要部位が前記移動 台88に固定されている。従って、駆動モータ90を正逆付勢して無端チェン9 1を走行させることにより、該チェン91の走行に伴って移動台88はガイドレ ール86に沿って往復移動する。
【0018】 前記移動台88には、図2に示す如く、前記絞りロール52の上方に垂下する 略U形状のブラケット92が配設され、該ブラケット92に、所定量のインキが 貯留されるインキポット58が着脱自在に装着されるようになっている。またブ ラケット92には、インキポット58の上方に支持板94が配設されると共に、 該支持板94にチュービングポンプ95および該ポンプ95を駆動する可逆モー タ96が配置されている。このチュービングポンプ95には、可撓性のチューブ 60が着脱自在に介挿され、該チューブ60の一方の開口部60aはインキポッ ト58に貯留したインキに浸漬されている。また該可撓性チューブ60の他方の 開口部60bは、前記インキ貯留部Aの上方に臨んでいる。前記チュービングポ ンプ95の基本構造は公知のものであって、所定の軌道に沿って移動するローラ 97により可撓性チューブ60をしごくことにより、該チューブ内のインキを所 定方向に押出すものである。そして、前記可逆モータ96を正転方向に付勢して チュービングポンプ95のローラ60を時計方向に移動すると、可撓性チューブ 60内のインキが開口部60b側に押出され、これによりインキポット58のイ ンキをインキ貯留部Aに供給する。また前記可逆モータ96を逆転方向に付勢し てローラ97を反時計方向に移動すると、可撓性チューブ60内のインキは開口 部60a側に押出され、これによりインキ貯留部Aのインキをインキポット58 に回収するよう設定されている。従って、前記駆動モータ90により移動台88 を移動させることにより、前記可撓性チューブ60の開口部60bを両ロール5 0,52の軸方向に移動させた後、前記可逆モータ96を正転方向に付勢すれば 、所要個所に重点的にインキを供給することができる。この印刷機40に使用さ れるインキは、先に述べた如く、出願人により新たに開発された低粘度かつ高度 に速乾性のグリコール系インキであって、フレキソ印刷機の如くインキ循環させ る必要はない。
【0019】 前記ブラケット92には、図1に示す如く、前記チュービングポンプ95の右 方に延出する可撓性チューブ60が挿通されるホルダ98が昇降自在に配設され 、該ホルダ98に通挿されて垂下する下端開口部60bがインキ貯留部Aの上方 に臨んでいる。またブラケット92にエアシリンダ99が倒立配置され、そのピ ストンロッド99aにホルダ98が連結され、シリンダ99を正逆付勢すること によって、開口部60bの高さ位置を変位させ得るよう構成されている。すなわ ち、印刷オーダの変更等に伴なうインキ替えに際し、可撓性チューブ60の開口 部60bをインキ貯留部Aに残留している旧オーダのインキに浸漬させることが できる。そしてこの状態で前記可逆モータ96を逆転方向に付勢すれば、インキ 貯留部Aに残留するインキをインキポット58に回収することができる(図3参 照)。なお符号100は、前記ホルダ98から垂下する可撓性チューブ60を支 持して、インキ貯留部Aの上方に開口部60bを安定的に臨ませるガイドを示す 。更に、開口部60bの高さ位置を変える手段として、エアシリンダを介して支 持板94を昇降させることにより、チュービングポンプ95自体を昇降させるよ うにしてもよい。
【0020】 前記ブラケット92の底面に案内ローラ93,93が回転自在に枢支され、こ の案内ローラ93,93は、図1に示す如く、前記両ロール50,52と平行に設 けたガイド56に摺動自在に当接し、ブラケット92が円滑に移動し得るよう構 成されている。またブラケット92には、洗浄液供給管(図示せず)が配設され、 該洗浄液供給管の開口部はインキ貯留部Aに臨んでいる。この洗浄液供給管には 、適宜の固定位置に配置した洗浄液タンクが、パイプ(何れも図示せず)を介して 接続されており、該タンクに貯留された洗浄液は、圧縮空気により供給管に圧送 されるようになっている。すなわち、供給・回収装置54は、その印刷運転時に は前記ガイドレール86に沿って水平方行に走行し、可撓性チューブ60を介し て前述のインキ貯留部Aにインキを供給する。また段ボールシート43における 印刷オーダの変更等に伴う色替えに際しては、前記インキ貯留部Aに残留する旧 オーダのインキを回収すると共に、図示しない洗浄液供給管を介して貯留部Aに 洗浄液を供給するよう構成されている。
【0021】 前記支持ブラケット62には、図1に示す如く、支持部材70を介してエアシ リンダ72が倒立配置され、該エアシリンダ72のピストンロッド72aに板状 の堰部材74が配設されている。この堰部材74は、図2に示す如く、印刷運転 時にエアシリンダ72の付勢により下降される。そして該堰部材74を、インキ 転移ロール50と絞りロール52の軸方向端部に密着させることによって、両ロ ール50,52の間に画成されるインキ貯留部Aを閉成し、前記供給・回収装置 54から供給されるインキや洗浄液を該貯留部Aに貯留し得るようになっている (図1参照)。またインキ洗浄に際しては、該堰部材74はエアシリンダ72の逆 付勢により上昇して前記インキ貯留部Aを開放し、該貯留部Aに残留しているイ ンキを洗い流した洗浄廃液を長手方向の両端部から排出し得るよう構成される( 図4参照)。なおインキ転移ロール50および絞りロール52の軸方向両端部よ り下方に樋部材76が配設され、前記堰部材74,74の開放動作によりインキ 貯留部Aから流出するインキ洗浄水をこの樋部材76で受けて、後述するインキ パン78に回収するようになっている。
【0022】 前記絞りロール52に近接した略接線位置には、オーダ変更等による色替えに 際して、インキの洗浄を行なうための長尺のブレード状板体からなるスクレーパ 80が配設されている。このスクレーパ80は、絞りロール52の回転方向に対 し逆らう方向に、その先端を接線方向に沿って指向させており、適宜のモータ8 2により正逆回転されてロール表面に接離自在となっている。そしてインキの洗 浄に際しては、インキ転移機構48に関連して設けた前記揺動機構53を作動さ せ、絞りロール52の回転軸を中心として前記インキ転移ロール50を、図4に 示す如く反時計方向に変位させることにより、印版42から離間するインキ洗浄 位置に臨ませる。次いで、モータ82を付勢してスクレーパ80を、絞りロール 52に接触させることにより、該ロール52に転移しているインキが掻き上げ除 去される。この除去されたインキは、スクレーパ80の下方に設けたインキパン 78に回収される。またインキパン78には、廃液タンク(図示せず)に連通する 廃液管84が接続され、該インキパン78に回収された廃液は所要部位に設けた 廃液タンクに集められるようになっている。なお、前記樋部材76に排出された 洗浄廃液を、インキパン78を介すことなく、直接廃液タンクに導くようにして もよい。
【0023】 前記スクレーパ80は、鉄系の金属材質やゴム等の柔軟な材質が適宜選択され る。なお、前記絞りロール52がゴム等の柔軟な材質の場合は、スクレーパ80 はロール52の硬度より低い硬度の材料(例えば硬度の低いゴム板等)を使用する ことが推奨される。これにより、該スクレーパ80を絞りロール52に当接して インキを掻き取る際に、絞りロール52が損傷するのを防止できる。なお、この 場合にスクレーパ80全体を軟質の材料で構成する必要は必ずしもなく、金属材 質のスクレーパ80の先端に別途軟質材料を設けるようにしてもよい。また図示 例のスクレーパ80は、その先端を絞りロール52の回転方向に対し逆らう方向 に指向させてあるが、これに限られるものではない。逆に該スクレーパ80を、 絞りロール52の回転方向に対し順方向に指向させた状態で、該ロール52の表 面に対し接離自在に構成してもよい。更に、該スクレーパ80を絞りロール52 に対して当接および離間させる手段として、エアシリンダ等のリニアアクチュエ ータも使用可能である。
【0024】
【実施例の作用】
次に、前述した構成に係る段ボールシート用印刷機のインキ供給・回収機構の 作用につき説明する。印刷の準備作業として、前述した揺動機構53を作動させ 、絞りロール52の回転軸を中心としてインキ転移ロール50を時計方向に変位 させる。これにより図1に示すように、インキ転移機構48のインキ転移ロー ル50は版胴44(印版42)に接触させられる。またスクレーパ80も、絞り ロール52から離間している。更に、両ロール50,52の軸方向の両端部に 設けた堰部材74,74は下降位置にあって、前記インキ貯留部Aにおける長手 方向の両端部を閉成している。また供給・回収装置54のチュービングポンプ 95に介挿した可撓性チューブ60は、その一方の開口部60aをインキポット 58に貯留したインキに浸漬すると共に、他方の開口部60bをインキ貯留部A の上方に臨ませている。この状態で可逆モータ96を正転方向に付勢すると、チ ュービングポンプ95のローラ97が時計方向に移動し、可撓性チューブ60を しごいて内部のインキを開口部60b側に押出す。すなわちローラ97によるチ ューブ60の連続的なしごきによって、インキポット58中のインキは、可撓性 チューブ60を介して回転中のインキ転移ロール50と絞りロール52との間( インキ貯留部A)に供給される。このインキは、両ロール50,52の軸端に臨む 堰部材74,74に規制された状態で貯留される。
【0025】 これにより版胴44に装着した印版42の表面には、インキ転移ロール50を 介して、適正量のインキが転移される。この状態の下で、図示しない上流側のス トッカより、段ボールシート43を1枚づつ版胴44と圧胴46との間に供給す ることにより、該シート43には所要の印刷が施される。インキは速乾性である から、印刷後は直ちに後工程のダイカッタやフォルダグルワ等に送り込むことが できる。またインキはインキ転移ロール50と絞りロール52の間全体に行き渡 っているので、印刷時に幅方向の色ムラを生ずることがなく、従ってオペレータ は印刷状態を常に監視する必要がない。
【0026】 ここで、前記インキ貯留部Aに貯留されるインキの消費量は、その軸方向に均 一に減るものでなく、前記段ボールシート43の印刷位置や印刷面積によって異 なる。従ってこの場合は、前記駆動モータ90を付勢して移動台88をガイドレ ール86に沿って移動させ、前記可撓性チューブ60の開口部60bをインキ貯 留部Aにおけるインキ消費量の多い場所に臨ませる。次いで、前記インキポット 58のインキを、チューブ60を介して貯留部Aに供給することにより、インキ 消費量に応じた個所に必要量のインキを供給することができる。この結果、イン キ消費量が少なくて済む利点がある。またインキを循環していないので、従来循 環のために必要であったインキを省くことができ、インキ購入時のロット単位を 少なくすることができ、在庫費用を軽減させ得る。
【0027】 印刷オーダの変更等に伴う色替えのために、使用するインキを替える場合は、 以下の手順でインキ回収および洗浄がなされる。先ず、前記可逆モータ96を停 止して、可撓性チューブ60によるインキ供給を停止する。また前記エアシリン ダ99をロッド99aを延出する方向に付勢し、ホルダ98と共に可撓性チュー ブ60を下降させ、図3に示す如く、その開口部60bをインキ貯留部Aに残留 する旧オーダのインキに浸漬させる。次いで、可逆モータ96を逆転方向に付勢 し、チュービングポンプ95のローラ97を反時計方向に移動させることにより 、インキ貯留部Aに残留するインキは可撓性チューブ60を介して吸上げられて 、前記インキポット58に回収される。これにより、使用されることなく貯留部 Aに残留しているインキを回収することができ、該インキが無駄に廃棄されるの を防止し得る。なお、この際に前記ブラケット92を両ロール50,52の軸方 向へ移動させながらインキの回収を同時に行なえば、回収時間の短縮を図ること ができる。
【0028】 次に、エアシリンダ99を逆付勢して開口部60bを上昇させた後、前記揺動 機構53を逆作動させて、絞りロール52の回転軸を中心としてインキ転移ロー ル50を反時計方向に変位させることにより、図4に示す如く、インキ転移ロー ル50は版胴44(印版42)から離間させられる。そこで前記モータ82を付勢 して、スクレーパ80を絞りロール52に適正圧で接触させる。そしてインキ転 移ロール50および絞りロール52を同一周速で空回転させると、絞りロール5 2の表面に付着しているインキは、前記スクレーパ80により掻き上げ除去され 、該インキはインキパン78に回収される。
【0029】 前記供給・回収装置54により回収されることなくインキ貯留部Aに残留する インキの殆どは、前記スクレーパ80により除去されるが、前記インキ転移ロー ル50のアニロックス内には微量のインキが残留している。そこで、スクレーパ 30を絞りロール52から離間させ、前記供給・回収装置54に配設した洗浄液 供給管を介して、両ロール50,52間に画成される前記インキ貯留部Aに洗浄 液を供給する。この貯留部Aは、前記堰部材74,74によって長手方向の両端 部を閉成されているので、洗浄液は軸方向の全体に行き亘った状態で貯留される こととなる。この状態で所定時間だけ洗浄運転を行なった後、堰部材74,74 を上昇させてインキ貯留部Aを開放すれば、インキ転移ロール50に残留するイ ンキを洗い流した洗浄廃液は、該貯留部Aの両端から前記樋部材76に排出され る。更にこの洗浄廃液は、前記樋部材76よりインキパン78に供給され、ここ から図示しない廃液タンクに回収される。なお、前記洗浄液をインキ貯留部Aに 供給するに際し、前記ブラケット92を両ロール50,52の軸方向へ移動させ つつ行なえば、洗浄時間を短縮することができる。
【0030】 また、前記供給・回収装置54のブラケット92に装着したインキポット58 を、新たなオーダに係るインキを貯留したものに替えると共に、チュービングポ ンプ95から可撓性チューブ60を取外す。この可撓性チューブ60を装置の外 部で洗浄した後、再びチュービングポンプ95に介挿すると共に、一方の開口部 60aをインキポット58に貯留したインキに浸漬し、また他方の開口部60b をインキ貯留部Aの上方に臨ませることにより、色替えが完了する。なお、イン キポット58とインキ貯留部Aとは近接しているので、可撓性チューブ60の長 さ寸法は短く、該チューブ60内に付着残留するするインキを少なくすることが できると共に、チュービングポンプ95自体の洗浄は必要ないので、インキロス を少なく抑えることができる。また、オーダ変更に際して予め洗浄済みの可撓性 チューブ60を用意しておけば、チューブ60を交換するだけの極めて短かい時 間で色替えを行なうことができる。
【0031】 このようにオーダ変更に伴う色替えに際し、インキ貯留部Aに残留するインキ を回収し得るので、無駄に廃棄されるインキを極めて少なく抑えることができ、 インキの節約が図られる。またスクレーパ80により大部分のインキを掻き取っ た後に極めて少量の洗浄液を使用するだけで、インキ転移ロール50に付着する インキを確実に除去し得る。更に、可撓性チェーブを交換するようにすれば、ポ ンプやインキ循環系の洗浄を行なう必要がないので、短時間でオーダチェンジが できて多種少量の小ロット印刷に好適に対応することができる。またインキ洗浄 に使用される洗浄液の量は、従来のフレキソ印刷機においては約60リットル程 度必要であったのに対し、新開発のインキを使用した場合は200cc程度で済 み、洗浄廃液を極めて少なく抑えることができ、公害防止に大きく貢献すること ができる。
【0032】 なお、インキ洗浄に際しては、前述した方法の他に、前記洗浄廃液を回収し た後、前記スクレーパ80を再び絞りロール52に当接し、該ロール52に付着 する水分を除去するようにしてもよい。また、前記スクレーパ80により絞り ロール52のインキを掻き取った後、該スクレーパ80をロール52に当接した 状態のまま、インキ転移ロール50と絞りロール52の間に洗浄液を供給するこ とにより洗浄を行なうようにするか、または絞りロール52のインキを掻き取 った後、一旦スクレーパ80をロール52から離し、洗浄液がロール軸方向全体 に行き渡ったのを見計らって、該スクレーパ80を再び絞りロール52に当接し 、洗浄廃液をインキパン78に回収するようにしてもよい。の場合は、イン キ転移ロール50に残留するインキの殆どをスクレーパ80を介して除去するこ とができるので、両ロール50,52の間に供給する洗浄液を極めて小量で済ま せることができる。
【0033】
【別実施例について】
図5は、別実施例に係る印刷機を概略側面で示すものであって、版胴44と圧 胴46およびインキの供給・回収装置54の基本構成は、図1〜図4に関連して 説明したところと同一である。但し、印版42にインキを転移する機構48にお けるインキ転移ロール50のインキ量を調節する機構が相違している。すなわち 、インキ転移ロール50が回転自在に枢支される一対の支持ブラケット62,6 2に、長尺板体からなる調節板110が転移ロール50の回転方向に対して順方 向に、その先端を接線方向に沿って指向させている。この調節板110はモータ 112に接続され、該モータ112の正逆付勢により、その先端とロール表面と の間隔を調節自在に構成されて、インキ転移ロール50の表面におけるインキ量 を調節するべく機能する。なお、モータ112に代えてエアシリンダ等のリニア アクチュエータにより、調節板110とインキ転移ロール50との間隔調節を行 なうようにしてもよい。
【0034】 また、インキ転移ロール50および調節板110の上方には、両部材の長手方 向にインキ貯留部Aが画成されると共に、該貯留部Aの長手方向両端は、前述し た堰部材74,74により閉成および開放を選択的に行なうよう構成されている 。なお、インキ貯留部Aにおける長手方向両端の閉成および開放を、エアカーテ ンにより行なうようにしてもよい。例えば、送風源に接続する一対の空気吹付管 を、インキ貯留部Aの両端部近傍の上方に臨ませ、印刷機の印刷運転時には、空 気吹付管から貯留部Aに向けて空気を吹出すことによりインキを堰止める。そし て、オーダ変更等に伴なう色替えに際しては、空気吹付管からの空気吹出しを停 止することにより、インキ貯留部Aの残留インキや洗浄廃液を端部から樋部材7 6に排出することができる。
【0035】 前記インキ転移ロール50に近接した位置に、長尺板からなるスクレーパ80 が配設され、このスクレーパ80は、流体圧シリンダ114に接続してロール表 面に接離自在となっている。そして図6に示す如く、該スクレーパ80がインキ 転移ロール50に接触することにより、該ロール50に転移したインキの除去が なされる。除去されたインキは、スクレーパ80の下方に設けたインキパン78 に回収されるようになっている。またスクレーパ80の駆動源としては、図1に 示す実施例と同様にモータであってもよい。なお、前記インキ転移ロール50を 、印版42に接触させてインキの転移を行なうインキ転移位置と、印版42 から離間してインキの転移を不能とするインキ洗浄位置とに変位させる揺動機構 53は、基本的には図1に示す実施例と同一である。但し、各支持ブラケット6 2は、外側(対向する他方の支持ブラケット62から離間する側)に突設した突出 軸116を介して機枠に回転自在に枢支されている。そして切換え軸66を回転 させることにより、支持ブラケット62,62は突出軸116,116を中心とし て回動し、インキ転移ロール50をインキ転移位置(図5)とインキ洗浄位置(図 6)とに変位させるよう構成される。
【0036】
【別実施例の作用】
次に、前述した別実施例に係る段ボールシート用印刷機の作用につき説明する 。印刷の準備作業として、図5に示すように、インキ転移ロール50を版胴4 4(印版42)に接触させると共に、スクレーパ80をインキ転移ロール50か ら離間させる。また、調節板110の先端とインキ転移ロール50の表面との 隙間を、前記モータ112を付勢して適正な値に調節する。更に、堰部材74 ,74は下降位置にあって、前記インキ貯留部Aにおける長手方向の両端部を閉 成している。そして調節板110と回転中のインキ転移ロール50の間に、前記 チュービングポンプ95から延出する可撓性チューブ60を介してインキを供給 すると、該インキは堰部材74,74に規制された状態でインキ貯留部Aに貯留 される。
【0037】 これにより版胴44に装着した印版42の表面には、インキ転移ロール50を 介して、適正量のインキが転移される。この状態の下で、図示しない上流側のス トッカより、段ボールシート43を1枚づつ版胴44と圧胴46との間に供給す ることにより、該シート43には所要の印刷が施される。インキは速乾性である から、印刷後は直ちに後工程のダイカッタやフォルダグルワ等に送り込むことが できる。またインキはインキ転移ロール50と調節板110の間全体に行き渡っ ているので、印刷時に幅方向の色ムラを生ずることがなく、従ってオペレータは 印刷状態を常に監視する必要がない。
【0038】 印刷オーダの変更等に伴なう色替えのために、使用するインキを替える場合は 、以下の手順でインキ洗浄がなされる。先ず、チュービングポンプ95から延出 する可撓性チューブ60によるインキ供給が停止させられる。また可撓性チュー ブ60を下降し、その開口部60bをインキ貯留部Aに残留しているインキに浸 漬した状態で、チュービングポンプ95を逆作動することにより、残留インキを インキポット58に回収する。次に、可撓性チューブ60を上昇した後、前記揺 動機構53を逆作動させて、前記突出軸116,116を中心としてインキ転移 ロール50を反時計方向に変位させることにより、図6に示す如く、インキ転移 ロール50は版胴44(印版42)から離間させられる。そこで前記流体圧シリン ダ114を付勢して、スクレーパ80をインキ転移ロール50に適正圧で接触さ せる。そしてインキ転移ロール50と調節板110との間隔を拡げると、可撓性 チューブ60により回収されることなくインキ貯留部Aに残留するインキの殆ど は転移ロール50の表面に付着し、該インキはスクレーパ80により掻き上げ除 去されてインキパン78に回収される。
【0039】 次に、スクレーパ80をインキ転移ロール50から離間させると共に、調節板 110を該ロール50に接触させ、前記供給・回収装置54に配設した洗浄液供 給管を介して、前記インキ貯留部Aに洗浄液を供給する。この貯留部Aは、前記 堰部材74,74によって長手方向の両端部を閉成されているので、洗浄液は軸 方向の全体に行き亘った状態で貯留されることとなる。この状態で所定時間だけ 洗浄運転を行なった後、堰部材74,74を上昇させてインキ貯留部Aを開放す れば、インキ転移ロール50に残留するインキを洗い流した洗浄廃液は、該貯留 部Aの両端から前記樋部材76に排出される。更にこの洗浄廃液は、前記樋部材 76よりインキパン78に供給され、ここから図示しない廃液タンクに回収され る。
【0040】 また前記供給・回収装置54のインキポット58を交換すると共に、チュービ ングポンプ95から可撓性チューブ60を取外して洗浄するか、または予め用意 しておいたチューブ60と交換することにより、色替えが完了する。なお、イン キ洗浄方法としては、洗浄廃液を回収した後、スクレーパ80によりインキ転 移ロール50に付着する水分を除去するようにしたり、スクレーパ80により インキ転移ロール50のインキを掻き取った後、該スクレーパ80をロール50 に当接した状態のまま、インキ貯留部Aに洗浄液を供給することにより洗浄を行 なうようにしてもよい。また図1に示す実施例に関して説明したその他の方法も 、適宜採用可能なこと勿論である。
【0041】 実施例では、樋部材に排出された洗浄廃液をインキパンを介して廃液タンクに 回収するようにしたが、本願はこれに限定されるものでなく、樋部材に排出され た洗浄廃液を、直接廃液タンクに導くよう構成するようにしてもよい。また、イ ンキの供給並びに回収を選択的に行なう供給・回収装置は、実施例の如く1基に 限定されるものでなく、複数の供給・回収装置を直列に配設してもよい。この場 合は、各供給・回収装置は短い領域を移動すればよいので、インキ貯留部の必要 個所に迅速にインキを供給することができる。更に実施例では、インキ貯留部へ のインキ供給およびインキ回収をチュービングポンプを使用して行なう場合につ き説明したが、本願はこれに限定されるものでなく、正逆付勢可能なポンプであ れば、その他の種類のものも採用し得るものである。
【0042】
【考案の効果】
以上に説明した如く、本考案に係る段ボールシート用印刷機のインキ供給・回 収機構によれば、チュービングポンプに介挿した可撓性チューブをインキ貯留部 に沿って移動可能かつ昇降自在に構成したので、印版の必要箇所にインキを重点 的に供給することが可能となる。従ってインキ消費量が少なくて済み、しかもイ ンキを常時循環させる必要がないため、機構が簡素化される利点がある。また印 刷オーダの変更等に伴う色替えに際し、チュービングポンプに介挿した可撓性チ ューブをインキ貯留部に向けて下降させることにより、その開口部を該貯留部中 に残留するインキを好適に回収し得るので、無駄に廃棄されるインキを極めて少 なく抑制することができ、インキの節約が図られる。しかもインキの常時循環は 必要としないために、洗浄廃液は極めて少量となり、インキの大幅な節約が図ら れると共に公害防止の見地からも極めて有利である。また、インキの練り機構や 循環機構を必要としないので、省スペースと低コストとを実現し得る。
【0043】 更に、チュービングポンプを使用してインキの供給と回収とを行なうよう構成 することにより、色替えに際しては、ポンプ自体の洗浄を行なう必要がなく、洗 浄により廃棄されるインキの量を少なく抑制することができる。また可撓性チュ ーブはポンプから簡単に取外し得るので、該チューブの洗浄を短時間で容易に行 なうことができ、色替に要する時間を極めて短縮し得る。また、色替に際して予 め洗浄済みの可撓性チューブを用意しておけば、これにより更に時間短縮を図る ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係る段ボールシート用印刷機
のインキ供給・回収機構の概略側面図であって、段ボー
ルシートへの印刷状態で示すものである。
【図2】図1に示す印刷機におけるインキ転移機構およ
び供給・回収装置の概略構成を示す要部斜視図である。
【図3】図1に示す印刷機において、印刷終了後におけ
るインキ回収状態を示す概略側面図である。
【図4】図1に示す印刷機において、印刷終了後におけ
るインキ洗浄状態を示す概略側面図である。
【図5】本考案の別実施例に係る印刷機の概略側面図で
あって、段ボールシートへの印刷状態で示すものであ
る。
【図6】図5に示す印刷機において、印刷終了後におけ
るインキ洗浄状態を示す概略側面図である。
【図7】従来技術に係るプリスロ印刷機において、その
各種ロール配列を概略的に示す側面図である。
【図8】従来技術に係るフレキソ印刷機の各種ロール配
列を、概略的に示す側面図である。
【図9】図8に示すフレキソ印刷機におけるインキ循環
供給系の概略機構を示す斜視図である。
【符号の説明】
42 印版 43 段ボールシート 44 版胴 46 圧胴 50 インキ転移ロール 52 絞りロール 54 供給・回収装置 58 インキ供給部(インキポット) 60 可撓性チューブ 60a 一方の開口部 60b 他方の開口部 74 堰部材 95 チュービングポンプ 96 可逆モータ 99 昇降駆動機構 110 絞り調節板 A インキ貯留部

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印版(42)を装着した版胴(44)と、この版
    胴(44)に対向配置した圧胴(46)とを備え、前記印版(42)
    にインキを転移させると共に、相互に反対方向に回転す
    る前記版胴(44)と圧胴(46)との間に段ボールシート(43)
    を通過させて、該シート(43)に所要の印刷を行なうよう
    構成した段ボールシート用印刷機において、 前記版胴(44)に対して近接・離間自在に配設され、近接
    時に該版胴(44)の印版(42)と接触して回転するインキ転
    移ロール(50)と、 このインキ転移ロール(50)に運転中は常に接触して回転
    し、インキ量の絞り調整を行なう絞りロール(52)と、 これらインキ転移ロール(50)および絞りロール(52)の上
    方に配設され、該ロール(50,52)の長手方向に平行移動
    し得ると共に、可逆モータ(96)により正逆付勢されるチ
    ュービングポンプ(95)と、 このチュービングポンプ(95)に着脱自在に介挿され、一
    方の開口部(60a)をインキ供給部(58)に臨ませると共
    に、他方の開口部(60b)を前記両ロール(50,52)の間に画
    成されるインキ貯留部(A)に臨ませたチューブ(60)と、 前記チュービングポンプ(95)と一体的に移動可能に設け
    られ、前記チューブ(60)のインキ貯留部(A)に臨む開口
    部(60b)を昇降させる昇降駆動機構(99)とからなり、 前記チューブ(60)の開口部(60b)は、常にはインキ貯留
    部(A)の上方におけるインキ吐出位置にあって、前記可
    逆モータ(96)を一方向へ駆動することにより前記インキ
    供給部(58)中のインキを該インキ貯留部(A)に供給し、 また前記昇降駆動機構(99)を駆動して該チューブ(60)を
    下降させることにより、その開口部(60b)を該インキ貯
    留部(A)中の残留インキに浸漬させると共に、該可逆モ
    ータ(96)を逆回転させて残留インキをインキ供給部(58)
    に回収するよう構成したことを特徴とする段ボールシー
    ト用印刷機のインキ供給・回収機構。
  2. 【請求項2】 印版(42)を装着した版胴(44)と、この版
    胴(44)に対向配置した圧胴(46)とを備え、前記印版(42)
    にインキを転移させると共に、相互に反対方向に回転す
    る前記版胴(44)と圧胴(46)との間に段ボールシート(43)
    を通過させて、該シート(43)に所要の印刷を行なうよう
    構成した段ボールシート用印刷機において、 前記版胴(44)に対して近接・離間自在に配設され、近接
    時に該版胴(44)の印版(42)と接触して回転するインキ転
    移ロール(50)と、 このインキ転移ロール(50)に運転中は常に接触して回転
    し、インキ量の絞り調整を行なう絞りロール(52)と、 これらインキ転移ロール(50)および絞りロール(52)の上
    方に配設され、該ロール(50,52)の長手方向に平行移動
    し得ると共に、可逆モータ(96)により正逆付勢されるチ
    ュービングポンプ(95)と、 このチュービングポンプ(95)に着脱自在に介挿され、一
    方の開口部(60a)をインキ供給部(58)に臨ませると共
    に、他方の開口部(60b)を前記両ロール(50,52)の間に画
    成されるインキ貯留部(A)に臨ませたチューブ(60)と、 前記チュービングポンプ(95)と一体的に移動可能に設け
    られ、前記チューブ(60)のインキ貯留部(A)に臨む開口
    部(60b)を昇降させる昇降駆動機構(99)と、 前記インキ転移ロール(50)および絞りロール(52)におけ
    る軸方向の両端部に配置した堰部材(74,74)とからな
    り、 前記チューブ(60)の開口部(60b)は、常にはインキ貯留
    部(A)の上方におけるインキ吐出位置にあって、前記可
    逆モータ(96)を一方向へ駆動することにより前記インキ
    供給部(58)中のインキを該インキ貯留部(A)に供給し、 また前記昇降駆動機構(99)を駆動して該チューブ(60)を
    下降させることにより、その開口部(60b)を該インキ貯
    留部(A)中の残留インキに浸漬させると共に、該可逆モ
    ータ(96)を逆回転させて残留インキをインキ供給部(58)
    に回収するよう構成したことを特徴とする段ボールシー
    ト用印刷機のインキ供給・回収機構。
  3. 【請求項3】 印版(42)を装着した版胴(44)と、この版
    胴(44)に対向配置した圧胴(46)とを備え、前記印版(42)
    にインキを転移させると共に、相互に反対方向に回転す
    る前記版胴(44)と圧胴(46)との間に段ボールシート(43)
    を通過させて、該シート(43)に所要の印刷を行なうよう
    構成した段ボールシート用印刷機において、 前記版胴(44)に対して近接・離間自在に配設され、近接
    時に該版胴(44)の印版(42)と接触して回転するインキ転
    移ロール(50)と、 このインキ転移ロール(50)に運転中は常に先端を接触さ
    せ、インキ量の絞り調整を行なう絞り調節板(110)と、 これらインキ転移ロール(50)および絞り調節板(110)の
    上方に配設され、該転移ロール(50)および絞り調節板(1
    10)の長手方向に平行移動し得ると共に、可逆モータ(9
    6)により正逆付勢されるチュービングポンプ(95)と、 このチュービングポンプ(95)に着脱自在に介挿され、一
    方の開口部(60a)をインキ供給部(58)に臨ませると共
    に、他方の開口部(60b)を前記インキ転移ロール(50)お
    よび絞り調節板(110)の間に画成されるインキ貯留部(A)
    に臨ませたチューブ(60)と、 前記チュービングポンプ(95)と一体的に移動可能に設け
    られ、前記チューブ(60)のインキ貯留部(A)に臨む開口
    部(60b)を昇降させる昇降駆動機構(99)とからなり、 前記チューブ(60)の開口部(60b)は、常にはインキ貯留
    部(A)の上方におけるインキ吐出位置にあって、前記可
    逆モータ(96)を一方向へ駆動することにより前記インキ
    供給部(58)中のインキを該インキ貯留部(A)に供給し、 また前記昇降駆動機構(99)を駆動して該チューブ(60)を
    下降させることにより、その開口部(60b)を該インキ貯
    留部(A)中の残留インキに浸漬させると共に、該可逆モ
    ータ(96)を逆回転させて残留インキをインキ供給部(58)
    に回収するよう構成したことを特徴とする段ボールシー
    ト用印刷機のインキ供給・回収機構。
  4. 【請求項4】 印版(42)を装着した版胴(44)と、この版
    胴(44)に対向配置した圧胴(46)とを備え、前記印版(42)
    にインキを転移させると共に、相互に反対方向に回転す
    る前記版胴(44)と圧胴(46)との間に段ボールシート(43)
    を通過させて、該シート(43)に所要の印刷を行なうよう
    構成した段ボールシート用印刷機において、 前記版胴(44)に対して近接・離間自在に配設され、近接
    時に該版胴(44)の印版(42)と接触して回転するインキ転
    移ロール(50)と、 このインキ転移ロール(50)に運転中は常に先端を接触さ
    せ、インキ量の絞り調整を行なう絞り調節板(110)と、 これらインキ転移ロール(50)および絞り調節板(110)の
    上方に配設され、該転移ロール(50)および絞り調節板(1
    10)の長手方向に平行移動し得ると共に、可逆モータ(9
    6)により正逆付勢されるチュービングポンプ(95)と、 このチュービングポンプ(95)に着脱自在に介挿され、一
    方の開口部(60a)をインキ供給部(58)に臨ませると共
    に、他方の開口部(60b)を前記インキ転移ロール(50)お
    よび絞り調節板(110)の間に画成されるインキ貯留部(A)
    に臨ませたチューブ(60)と、 前記チュービングポンプ(95)と一体的に移動可能に設け
    られ、前記チューブ(60)のインキ貯留部(A)に臨む開口
    部(60b)を昇降させる昇降駆動機構(99)と、 前記インキ転移ロール(50)および絞り調節板(110)にお
    ける軸方向の両端部に配置した堰部材(74,74)とからな
    り、 前記チューブ(60)の開口部(60b)は、常にはインキ貯留
    部(A)の上方におけるインキ吐出位置にあって、前記可
    逆モータ(96)を一方向へ駆動することにより前記インキ
    供給部(58)中のインキを該インキ貯留部(A)に供給し、 また前記昇降駆動機構(99)を駆動して該チューブ(60)を
    下降させることにより、その開口部(60b)を該インキ貯
    留部(A)中の残留インキに浸漬させると共に、該可逆モ
    ータ(96)を逆回転させて残留インキをインキ供給部(58)
    に回収するよう構成したことを特徴とする段ボールシー
    ト用印刷機のインキ供給・回収機構。
JP1994003775U 1994-03-18 1994-03-18 段ボールシート用印刷機のインキ供給・回収機構 Expired - Lifetime JP3002218U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1994003775U JP3002218U (ja) 1994-03-18 1994-03-18 段ボールシート用印刷機のインキ供給・回収機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1994003775U JP3002218U (ja) 1994-03-18 1994-03-18 段ボールシート用印刷機のインキ供給・回収機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3002218U true JP3002218U (ja) 1994-09-20

Family

ID=43138185

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1994003775U Expired - Lifetime JP3002218U (ja) 1994-03-18 1994-03-18 段ボールシート用印刷機のインキ供給・回収機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3002218U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115674897A (zh) * 2022-11-04 2023-02-03 沧州铭洋自动化技术有限公司 瓦楞纸板数字印刷用喷墨装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5227758A (en) * 1975-08-25 1977-03-02 Continental Oil Co Production of 22methyll 11naphthol
JPS6019439B2 (ja) * 1981-12-25 1985-05-16 株式会社日立製作所 切替式熱交換器群の温度制御法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5227758A (en) * 1975-08-25 1977-03-02 Continental Oil Co Production of 22methyll 11naphthol
JPS6019439B2 (ja) * 1981-12-25 1985-05-16 株式会社日立製作所 切替式熱交換器群の温度制御法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115674897A (zh) * 2022-11-04 2023-02-03 沧州铭洋自动化技术有限公司 瓦楞纸板数字印刷用喷墨装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5265535A (en) Printing machine for corrugated board sheet
JP3002218U (ja) 段ボールシート用印刷機のインキ供給・回収機構
JP3370600B2 (ja) フレキソ印刷機
JP3004607B2 (ja) 転写紙の製造装置
JP2534949B2 (ja) 段ボ―ルシ―ト用印刷機
JPH10157079A (ja) 段ボールシート用印刷機およびその運転方法
JP4671801B2 (ja) 掻き取りブレードを有する印刷機
JP2627865B2 (ja) 輪転印刷機のインク供給及び洗浄装置
JPH0640015A (ja) 段ボールシート用印刷機のインキ回収方法
JPH06262755A (ja) 段ボールシート用印刷機
JP3053666U (ja) 印刷機
JP3523499B2 (ja) 印刷機
JP2777760B2 (ja) 段ボールシート用印刷機
CN111845039A (zh) 一种方便刮墨的印刷机
JPH05200985A (ja) 段ボールシート用印刷機
JP2664349B2 (ja) 印刷機のインキ供給回収装置
JP3573623B2 (ja) 印刷機の液体排出装置
JP2678829B2 (ja) 段ボールシート用印刷機
JPH06297689A (ja) 段ボールシート用印刷機のインキ回収装置
JP2727302B2 (ja) 印刷装置
JP2000280447A (ja) 印刷機におけるインキ供給装置
JP2602428Y2 (ja) フレキソ印刷機
CN214606568U (zh) 一种印刷机的涂墨装置
JPH06286113A (ja) 版胴へのインキ供給装置
JPH06952A (ja) 段ボールシート用印刷機のインキ洗浄方法および装置