JP2971862B1 - 自転車用内装変速ハブ - Google Patents

自転車用内装変速ハブ

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JP2971862B1
JP2971862B1 JP10224326A JP22432698A JP2971862B1 JP 2971862 B1 JP2971862 B1 JP 2971862B1 JP 10224326 A JP10224326 A JP 10224326A JP 22432698 A JP22432698 A JP 22432698A JP 2971862 B1 JP2971862 B1 JP 2971862B1
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    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62MRIDER PROPULSION OF WHEELED VEHICLES OR SLEDGES; POWERED PROPULSION OF SLEDGES OR SINGLE-TRACK CYCLES; TRANSMISSIONS SPECIALLY ADAPTED FOR SUCH VEHICLES
    • B62M11/00Transmissions characterised by the use of interengaging toothed wheels or frictionally-engaging wheels
    • B62M11/04Transmissions characterised by the use of interengaging toothed wheels or frictionally-engaging wheels of changeable ratio
    • B62M11/14Transmissions characterised by the use of interengaging toothed wheels or frictionally-engaging wheels of changeable ratio with planetary gears
    • B62M11/16Transmissions characterised by the use of interengaging toothed wheels or frictionally-engaging wheels of changeable ratio with planetary gears built in, or adjacent to, the ground-wheel hub

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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  • Gear-Shifting Mechanisms (AREA)
  • Mechanical Operated Clutches (AREA)
  • Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】 軽い力で変速できかつ変速キーをクラッチ部
材から外れにくくする。 【解決手段】 内装変速ハブ10は、ハブ軸21と駆動
体22と従動体23と動力伝達機構25と切換機構26
とを備えている。動力伝達機構25は、従動体の収容空
間内に配置され、増速経路と直結経路と減速経路との3
つの動力伝達経路を有し、駆動体からの動力をいずれか
の動力伝達経路で従動体に伝達する。切換機構は、ハブ
軸に軸方向移動自在かつ回転自在に設けられた筒状のク
ラッチ部材45と、ハブ軸のガイド穴21aに軸方向移
動自在に設けられたプッシュロッド48と、プッシュロ
ッドの先端に当接可能に長孔21bに軸方向移動自在に
装着された変速キー49と、クラッチ部材を変速キー側
に付勢するコイルばね60と、変速キーをクラッチ部材
に回転自在かつ軸方向移動不能に連結するための連結リ
ング64とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内装変速ハブ、特
に、自転車のフレームに装着可能であり、入力体からの
動力を選択された変速比で変速して出力体に伝達する自
転車用内装変速ハブに関する。
【0002】
【従来の技術】自転車に用いられる3段変速の内装変速
ハブは、自転車のフレーム後部に固定されている。内装
変速ハブは、主に、自転車のフレーム後部に固定される
ハブ軸と、ハブ軸回りに回転自在な駆動体と、駆動体の
外周側に配置されたハブシェルと、遊星歯車機構及び複
数のワンウェイクラッチを含み、増速,減速及び直結の
3つの動力伝達経路を有する動力伝達機構と、動力伝達
機構の動力伝達経路を切り換える切換機構とを備えてい
る。
【0003】ハブ軸には、中心部に一端から中央部に向
けて軸方向に延びるガイド穴が形成されかつガイド穴の
終端部に径方向に貫通する長孔が形成されている。駆動
体には、小ギア(入力体の一例)が装着されており、ギ
アクランクからチェーンを介して動力が伝達される。ハ
ブシェルは内部に空間を有する筒状の部材であり、外周
部に後輪(出力体の一例)を構成するスポークを装着す
るためのハブフランジが軸方向に間隔を隔てて設けられ
ている。
【0004】遊星歯車機構は、ハブ軸に一体で形成され
た太陽ギアと、ハブ軸に回転自在に支持された枠体と、
枠体に回転自在に装着され太陽ギアに噛み合う遊星ギア
と、遊星ギアに噛み合うリングギアとを有している。ワ
ンウェイクラッチは、3つの動力伝達経路を構成するた
めに、駆動体とリングギアとの間、リングギアとハブシ
ェルとの間及び枠体とハブシェルとの間にそれぞれ配置
されている。このうち、リングギアとハブシェルとの間
に配置されたワンウェイクラッチは、切換機構により連
結姿勢と遮断姿勢とに制御され、他のワンウェイクラッ
チは、枠体からハブシェル又は駆動体からリングギアに
一方向(自転車の進行方向)の回転のみ伝達する。
【0005】切換機構は、ハブ軸に軸方向移動自在かつ
回転自在に設けられ3つの動力伝達経路のいずれかを選
択するための筒状のクラッチ部材と、ハブ軸のガイド穴
に軸方向移動自在に設けられた変速ロッドと、変速ロッ
ドの先端に当接可能に前記長孔に軸方向移動自在に装着
されクラッチ部材を移動させるための変速キーと、クラ
ッチ部材を変速キー側に付勢する第1付勢部材と、変速
キーをクラッチ部材側に付勢する第2付勢部材とを有し
ている。
【0006】クラッチ部材は、駆動体と枠体とに噛み合
い駆動体から枠体に動力を伝達する高速位置と、枠体と
の連結が解除される直結位置と、枠体との連結が解除さ
れかつリングギアとハブシェルとを連結するワンウェイ
クラッチを遮断する減速位置との3つの位置に移動可能
である。変速キーは通常はクラッチ部材の内部に収納さ
れており、クラッチ部材と一体で軸方向に移動する。第
1付勢部材はクラッチ部材を押圧方向と逆方向に移動さ
せるためのものである。また第2付勢部材は変速キーを
クラッチ部材に追随されるためのものである。したがっ
て、第1付勢部材と第2付勢部材とは逆方向に付勢す
る。ここで、第2付勢部材の付勢力を強くすると、クラ
ッチ部材を押圧方向と逆方向に戻すための第1付勢部材
の付勢力をさらに強くしなければならず、変速操作に大
きな力が必要になる。このため、第2付勢部材の付勢力
は極力弱くするのが好ましい。
【0007】このような構成の3段変速の内装変速ハブ
では、変速レバーや変速グリップなどの変速操作部に変
速ケーブルを介して連結されたベルクランクにより変速
ロッドを押圧することでクラッチ部材が移動して変速動
作がなされる。ここで、変速操作部を操作しないときに
は、たとえば、クラッチ部材が高速位置に配置され駆動
体と枠体とがクラッチ部材により連結される。すると枠
体が駆動体と同回転数で回転して遊星ギアを介してリン
グギアが増速され、リングギアからワンウェイクラッチ
を介してハブシェルに駆動体の動力が増速して伝達され
る。
【0008】変速操作部を一段分操作するとベルクラン
クが揺動して変速ロッドを第1付勢部材の付勢力に抗し
て押圧し、変速キーを介してクラッチ部材が直結位置に
配置される。すると、駆動体と枠体との連結が解除さ
れ、駆動体の動力はワンウェイクラッチを介してリング
ギアに直接伝達される。そして、リングギアからワンウ
ェイクラッチを介してハブシェルに駆動体の動力が直接
伝達される。
【0009】さらに変速操作部を操作するとさらにベル
クランクが揺動して変速ロッドを押圧し、変速キーを介
してクラッチ部材が一番奥の減速位置に配置される。す
ると、クラッチ部材によりリングギアとハブシェルとを
連結するワンウェイクラッチが遮断され、駆動体の動力
は、ワンウェイクラッチを介してリングギアから枠体に
伝達されて減速される。そして、枠体からワンウェイク
ラッチを介してハブシェルに駆動体の動力が減速して伝
達される。
【0010】また変速操作部を1段ずつ元に戻すと、第
1付勢部材によりクラッチ部材が付勢されて枠体に接近
する方向に1段ずつ移動する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の3段変速の
内装変速ハブでは、クラッチ部材と枠体との噛み合いが
少ない状態で駆動体が回転すると、クラッチ部材が第1
付勢部材の付勢力に抗して枠体から外れることがある。
このとき、第2付勢部材の付勢力が弱いため、変速キー
がクラッチ部材に追随せずにクラッチ部材から外れるこ
とがある。変速キーがクラッチ部材から外れると、変速
キーの姿勢が傾いて変速キーがクラッチ部材を押圧でき
ない現象が生じるおそれがある。
【0012】これを防止するためには、第2付勢部材の
付勢力を強くすればよい。しかし、第2付勢部材の付勢
力を強くすると、第1付勢部材の付勢力をかなり強いも
のにしなければならない。第1付勢部材の付勢力を強く
すると、この付勢力に抗して変速操作部を操作しなけれ
ばならず、前述したように変速操作に要する力が大きく
なり変速しづらくなる。
【0013】本発明の課題は、3段変速の自転車用内装
変速ハブにおいて、軽い力で変速できかつ変速キーをク
ラッチ部材から外れにくくすることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】発明1に係る自転車用内
装変速ハブは、自転車のフレームに装着可能であり、変
速操作部の操作により入力体からの動力を増速、直結及
び減速のいずれかに変速して出力体に伝達するハブであ
って、ハブ軸と、駆動体と、従動体と、動力伝達機構
と、切換機構とを備えている。ハブ軸は、中心部に一端
から中央部に向けて軸方向に延びるガイド穴が形成され
かつガイド穴の終端部に径方向に貫通し軸方向に長い長
孔が形成されフレームに固定可能な軸である。駆動体
は、ハブ軸に回転自在に支持され、入力体に連結可能な
ものである。従動体は、内部に収容空間を有するととも
にハブ軸に回転自在に支持され、出力体に連結可能な筒
状のものである。動力伝達機構は、従動体の収容空間内
に配置され、増速経路と直結経路と減速経路との3つの
動力伝達経路を有し、駆動体からの動力をいずれかの動
力伝達経路で従動体に伝達するための機構である。切換
機構は、ハブ軸に軸方向移動自在かつ回転自在に設けら
れ3つの動力伝達経路のいずれかを選択するための筒状
のクラッチ部材と、ハブ軸のガイド穴に軸方向移動自在
に設けられ変速操作部の操作により第1位置と第2位置
と第3位置との3つの軸方向位置に位置決めされる変速
ロッドと、変速ロッドの先端に当接可能に長孔に軸方向
移動自在に装着されクラッチ部材を移動させるための変
速キーと、クラッチ部材を変速キー側に付勢する付勢部
材と、変速キーをクラッチ部材に回転自在かつ実質的に
軸方向移動不能に連結するための連結部材とを有し、ク
ラッチ部材の軸方向の移動により動力伝達機構での動力
伝達経路を切り換えるための機構である。
【0015】この内装変速ハブでは、回転しないハブ軸
内のガイド穴に収納された変速ロッドが第1位置に位置
決めされた状態では、クラッチ部材により動力伝達経路
が、たとえば増速経路になる。そして、変速操作部を操
作して変速ロッドをガイド穴に沿って軸方向の一方に第
2位置まで移動させると、変速ロッドに押圧された変速
キーが長孔に沿って移動しクラッチ部材を軸方向に移動
させ、クラッチ部材が動力伝達経路を、たとえば直結経
路に切り換える。さらに変速ロッドを第3位置まで移動
させ、クラッチ部材を軸方向にさらに移動させると、ク
ラッチ部材が動力伝達経路を、たとえは減速経路に切り
換える。この状態で変速操作部により変速ロッドを軸方
向の他方に第2位置まで戻すと、付勢部材によりクラッ
チ部材が付勢されて動力伝達経路を直結位置に切り換
え、さらに第1位置まで戻すと付勢部材により付勢され
て動力伝達経路を増速位置に切り換える。ここで、何ら
かの原因でクラッチ部材が軸方向の一方に移動しようと
すると、変速キーが連結部材によりクラッチ部材に軸方
向移動不能に連結されているので、クラッチ部材ととも
に変速キーも移動する。このため、変速キーがクラッチ
部材から外れにくい。しかも、変速キーをクラッチ部材
側に付勢する部材を設ける必要がないので、付勢部材の
付勢力を弱くすることができ、付勢部材の付勢力に抗し
て変速ロッドを押圧する変速操作部の操作に要する力が
小さくなり、軽い力で変速できる。
【0016】発明2に係る自転車用内装変速ハブは、発
明1に記載のハブにおいて、動力伝達機構は、ハブ軸と
同芯に配置されハブ軸と一体に設けられた太陽ギアと、
ハブ軸の外周側に配置されハブ軸に回転自在に支持され
た枠体と、枠体に回転自在に配置され太陽ギアに噛み合
う遊星ギアと、遊星ギアに噛み合うリングギアとを有す
る遊星歯車機構と、駆動体とリングギアとを連結する第
1ワンウェイクラッチと、リングギアと従動体とを連結
しかつクラッチ部材により連結姿勢と遮断姿勢とに制御
される第2ワンウェイクラッチと、枠体と従動体とを連
結する第3ワンウェイクラッチとを有し、クラッチ部材
は、変速ロッドが第1位置に位置決めされると駆動体と
枠体とを連結しかつ第2ワンウェイクラッチを連結姿勢
して駆動体からの動力を枠体、リングギア及び第2ワ
ンウェイクラッチを介して従動体に伝達する増速位置
に、変速ロッドが第2位置に位置決めされると駆動体と
枠体との連結を解除しかつ第2ワンウェイクラッチを連
結姿勢にして駆動体からの動力を第1ワンウェイクラッ
チ、リングギア及び第2ワンウェイクラッチを介して従
動体に伝達する直結位置に、変速ロッドが第3位置に位
置決めされると駆動体と枠体との連結を解除しかつ第2
ワンウェイクラッチを遮断姿勢にして駆動体からの動力
を第1ワンウェイクラッチ、リングギア、枠体及び第3
ワンウェイクラッチを介して従動体に伝達する減速位置
にそれぞれ移動する。
【0017】この場合には、変速ロッドが第1位置に配
置されクラッチ部材が増速位置に移動して増速経路を選
択すると、クラッチ部材が駆動体と枠体とを連結しかつ
第2ワンウェイクラッチを連結姿勢にする。この結果、
駆動体の動力がクラッチ部材から枠体へ伝達され、さら
に,遊星ギア,リングギア、第2ワンウェイクラッチを
介して従動体に伝達され従動体が増速駆動される。
【0018】変速ロッドが第2位置に配置されクラッチ
部材が直結経路を選択すると、クラッチ部材が枠体と駆
動体との連結を解除しかつ第2ワンウェイクラッチを連
結姿勢にする。このため、駆動体の動力が第1ワンウェ
イクラッチ,リングギア及び第2ワンウェイクラッチを
介して従動体に伝達され従動体が直結駆動される。変速
ロッドが第3位置に配置されクラッチ部材が減速経路を
選択すると、駆動体と枠体との連結を解除しかつ第2ワ
ンウェイクラッチを遮断姿勢にする。このため、駆動体
の動力が第1ワンウェイクラッチを介してリングギアに
伝達される。このとき、第2ワンウェイクラッチが遮断
姿勢にあるため、リングギアに伝達された駆動力は従動
体に伝達されず、遊星ギア,枠体及び第3ワンウェイク
ラッチを介して従動体に伝達され従動体が減速駆動され
る。
【0019】ここで、変速ロッドが第1位置にあると
き、クラッチ部材と枠体との連結状態が充分ではない状
態で動力が伝達されると、クラッチ部材が付勢部材の付
勢力に抗して軸方向に移動して枠体から外れることがあ
る。しかしこのような場合でも、変速キーが連結部材に
よりクラッチ部材に軸方向移動不能に連結されているの
で、変速キーもクラッチ部材に連動して移動しクラッチ
部材から変速キーが外れにくい。
【0020】発明3に係る自転車用内装変速ハブは、発
明1又は2に記載のハブにおいて、クラッチ部材は、変
速キーを軸方向移動自在かつ回転自在に収納可能な収納
空間を内周側に有し、連結部材は、収納空間内に収納さ
れた変速キーを回転自在かつ実質的に軸方向移動不能に
クラッチ部材に連結する。この場合には、クラッチ部材
の内部に形成された収納空間内に変速キーが収納される
ので、変速キーがクラッチ部材からより外れにくくな
る。
【0021】発明4に係る自転車用内装変速ハブは、発
明3に記載のハブにおいて、変速キーは、長孔から両端
が突出可能な長さを有し、両端面がクラッチ部材の収納
空間の内周面に対向する棒状部材であり、連結部材は、
クラッチ部材と変速キーとの間に両者に係止可能に配置
されたリング部材である。この場合には、リング部材で
クラッチ部材と変速キーとを連結しているので、クラッ
チ部材と変速キーとが相対回転しても常に両者を連結で
きる。
【0022】発明5に係る自転車用内装変速ハブは、発
明4に記載のハブにおいて、収納空間の内周面には環状
溝が形成され、変速キーの内周面に対向する両端面には
環状溝に対向可能に長溝が形成され、連結部材は環状溝
及び長溝に係止可能な有端リング状のばね部材である。
この場合には、連結部材が弾性を有する有端リング状の
ばね部材で構成されるので、変速キーをクラッチ部材の
収納空間内に装着する際に、予め連結部材を環状溝に装
着しても変速キーが装着されると連結部材が径方向に拡
がり、両溝が対向する装着位置に変速キーが装着される
と両者に係止する位置まで連結部材が縮み両溝に係止さ
れる。このため、変速キーの装着が容易である。
【0023】発明6に係る自転車用内装変速ハブは、発
明5に記載のハブにおいて、環状溝の内径は連結部材が
自由状態のときの外径より大きい。この場合には、変速
キーをクラッチ部材に装着したときに連結部材が環状溝
で拡がりやすい。発明7に係る自転車用内装変速ハブ
は、発明5又は6に記載のハブにおいて、長溝の軸方向
長さは、連結部材の厚みより大きい。この場合には、長
溝の軸方向長さが連結部材の厚みより大きいので連結部
材と長溝との間に隙間が形成され、クラッチ部材が変速
キーに対して相対回転するときにクラッチ部材がスムー
ズに回転する。このため、ハブの転がり効率が低下しに
くい。
【0024】
【発明の実施の形態】〔全体構成〕図1において、本発
明の一実施形態を採用した自転車は軽快車であり、ダブ
ルループ形のフレーム体2とフロントフォーク3とを有
するフレーム1と、ハンドル部4と、駆動部5と、前輪
6と、3段変速の内装変速ハブ10が装着された後輪7
と、前ブレーキ装置8と、内装変速ハブ10を手元で操
作するための変速操作部9とを備えている。
【0025】フレーム1には、サドル11、ハンドル部
4、前輪6及び後輪7を含む各部が取り付けられてい
る。ハンドル部4は、フロントフォーク3の上部に固定
されたハンドルステム14とハンドルステム14に固定
されたハンドルバー15とを有している。ハンドルバー
15の右端には前ブレーキ装置8を構成するブレーキレ
バー16とグリップ17と変速操作部9とが装着されて
いる。変速操作部9は、ブレーキレバー16の内側でハ
ンドルバー15に装着されており、インナーケーブルと
アンターケーシングとからなる変速操作ケーブル73に
より内装変速ハブ10と連結されている。変速操作部9
は、インナーケーブルを巻取操作するための巻取レバー
と巻取レバーによる巻取操作を解除してインナーケーブ
ルを繰り出す解除レバーとを有する一般的な構成であり
詳細な説明を省略する。
【0026】駆動部5は、フレーム体2の下部(ハンガ
ー部)に設けられたギアクランク18を有しており、ギ
アクランク18の動力はギアクランク18に掛け渡され
たチェーン19により内装変速ハブ10に伝達される。 〔内装変速ハブの構成〕内装変速ハブ10は3段変速の
ハブである。この内装変速ハブ10は、図2に示すよう
に、自転車のフレーム体2の後爪(図示せず)に固定さ
れるハブ軸21と、ハブ軸21の一端側外周に配置され
た駆動体22と、ハブ軸21及び駆動体22のさらに外
周に配置されたハブシェル(従動体の一例)23と、遊
星歯車機構24を含む動力伝達機構25と、動力伝達経
路を選択するための切換機構26と、切換機構26を動
作させるためのベルクランク27とを有している。
【0027】ハブ軸21は、中央部が大径で両端部が小
径で両端にネジが形成された棒状の部材である。ハブ軸
21の軸芯部には、図2左端から中央部に向かってガイ
ド穴21aが形成されている。ガイド穴21aの底部近
傍には、軸芯を貫通する長孔21bが形成されている。
長孔21bは、ハブ軸21の軸芯を貫通しかつ軸芯に沿
って所定距離形成されている。
【0028】駆動体22は、一端がボール30及び玉押
し31を介してハブ軸21に回転自在に支持されてお
り、一端部外周には小ギア32が固定されている。さら
に駆動体22の他端側内周部には、複数のセレーション
内歯22aが軸方向に沿って形成されている。ハブシェ
ル23は筒状部材であり、その内周部の収容空間23a
に駆動体22及び動力伝達機構25を収容している。ハ
ブシェル23は、ボール33,34及び玉押し35を介
してハブ軸21回りに回転可能である。また、ハブシェ
ル23の外周部両端には、スポーク7a(図1参照)を
支持するためのハブフランジ36,37が固定されてい
る。
【0029】〔動力伝達機構の構成〕動力伝達機構25
は、遊星歯車機構24に加えて3つのワンウェイクラッ
チ50〜52を有しており、後述する増速経路、直結経
路及び減速経路の3つの動力伝達経路を有している。遊
星歯車機構24は、ハブ軸21と同芯でかつ一体に形成
された太陽ギア40と、ハブ軸21の外周に配置された
ギア枠41と、太陽ギア40に噛み合う4つの遊星ギア
42(図では2つの遊星ギアのみを示している)と、リ
ングギア43とを有している。
【0030】ギア枠41は筒状の部材であり、ハブ軸2
1に回転自在に支持されている。ギア枠41には円周方
向に4つの切欠き41aが形成されており、この各切欠
き41aに遊星ギア42がピン44により回転自在に支
持されている。またギア枠41の一端内周部にはセレー
ション内歯41bが形成されている。リングギア43
は、ほぼ円筒状に形成されており、遊星ギア42から駆
動体22の外周側まで延びている。リングギア43の他
端内周部には内歯ギア43bが形成されている。遊星ギ
ア42は、前述のように太陽ギア40に噛み合うと同時
に、リングギア43の内歯ギア43bにも噛み合ってい
る。
【0031】駆動体22とリングギア43との間には、
第1ワンウェイクラッチ50が装着されている。第1ワ
ンウェイクラッチ50は、爪式のワンウェイクラッチで
あり、駆動体22の進行方向の回転駆動力のみリングギ
ア43に伝達する。また、リングギア43の一端側には
対向する2カ所に切欠き43aが形成されており、この
切欠き43aに、第2ワンウェイクラッチ51を構成す
るクラッチ爪53がピン54により揺動自在に支持され
ている。このクラッチ爪53は、ピン54の外周側に巻
回されたねじりコイルバネ55により起立方向(連結姿
勢側)に付勢されている。第2ワンウェイクラッチ51
は、連結姿勢にあるときリングギア43からハブシェル
23に進行方向の回転駆動力のみ伝達する。クラッチ爪
53は、リングギア43が進行方向に回転したときのみ
ハブシェル23の内周面に形成されたラチェット歯23
bに噛み合う。この第2ワンウェイクラッチ51は、リ
ングギア43が進行方向に回転する伝達可能状態であっ
ても後述するクラッチ部材の移動によりクラッチ爪53
がラチェット歯23bに噛み合う連結姿勢と、ラチェッ
ト歯23bから退避する遮断姿勢とに制御可能である。
【0032】ギア枠41とハブシェル23との間には、
ギア枠41からハブシェル23に進行方向の回転駆動力
のみを伝達する第3ワンウェイクラッチ52が配置され
ている。このような遊星歯車機構24およびワンウェイ
クラッチ50〜52を有する動力伝達機構25は、駆動
体22−クラッチ部材45(後述)−ギア枠41−遊星
歯車機構24−リングギア43−第2ワンウェイクラッ
チ51−ハブシェル23で構成される増速経路と、駆動
体22−第1ワンウェイクラッチ50−リングギア43
−第2ワンウェイクラッチ51−ハブシェル23で構成
される直結経路と、駆動体22−第1ワンウェイクラッ
チ50−リングギア43−遊星歯車機構24−ギア枠4
1−第3ワンウェイクラッチ52−ハブシェル23で構
成される減速経路とを有している。
【0033】〔切換機構の構成〕 切換機構26は3つの動力伝達経路のいずれかを選択す
るものであり、クラッチ部材45と、クラッチ操作部4
6とを有している。クラッチ部材45は、駆動体22と
ギア枠41とを連結状態と遮断状態とに切り換えるとと
もに、第2ワンウェイクラッチ51を連結姿勢と遮断姿
とに切り換えるものである。クラッチ部材45は、ハ
ブ軸21の外周に軸方向に移動自在かつ回転自在に配置
されている。 クラッチ部材45は、図4に示すように
筒状の部材であり、その一端側の外周部にはセレーショ
ン外歯45aが形成されており、セレーション外歯45
aは駆動体22のセレーション内歯22aにスライド自
在に係合している。また、クラッチ部材45の他端側に
は大径部45bが形成されておりその外周部にはセレー
ション外歯45cが形成されている。セレーション外歯
45cは、ギア枠41に形成されたセレーション内歯4
1bに係合可能である。大径部45bと一端側との間に
はテーパ面45dが形成されている。このテーパ面45
dは、第2ワンウェイクラッチ51のクラッチ爪53を
実線で示す連結姿勢から破線で示す遮断姿勢に倒すため
に設けられている。クラッチ部材45が左側から右端の
減速位置に移動すると、クラッチ爪53がテーパ面45
dに沿って大径部45bに乗り上げ遮断姿勢に倒れる。
クラッチ部材45は、コイルばね60によりギア枠41
側に付勢されている。
【0034】クラッチ部材45の内周側には、図3及び
図4に示すように、収納空間62が形成されており、そ
の内周面には環状溝63が形成されている。クラッチ操
作部46は、クラッチ部材45をハブ軸21の軸方向に
移動させるものである。クラッチ操作部46は、図
示すように、ガイド穴21a内を軸方向に移動するプッ
シュロッド48と、プッシュロッド48によりクラッチ
部材45側に押圧される変速キー49とを有している。
【0035】プッシュロッド48は、ハブ軸21の左端
から長孔21bの右端までの長さより長い棒状の部材で
ある変速キー49は、図3に示すように、角棒状の部材
であり、押圧されると長孔21b内を軸方向に移動す
る。変速キー49は、クラッチ部材45の収納空間62
内に軸方向移動不能かつ回転自在に収納される。変速キ
ー49の両端は、ハブ軸21から径方向に突出してクラ
ッチ部材45の段差部45eに当接可能である。クラッ
チ部材45の収納空間62の内周面62aに面する変速
キー49の両端面49aには、環状溝63に対向可能な
長溝49bが形成されている。
【0036】長溝49bと環状溝63とには両者に係止
される連結リング64が装着されている。連結リング6
4は、変速キー49をクラッチ部材45に回転自在かつ
軸方向移動不能に連結するために設けられている。連結
リング64は、弾性を有する線材を円形に湾曲させて形
成されており、両端部がわずかに離れている。この連結
リング64の自由状態における外径は、環状溝63の内
径より小さい。このため、環状溝63に装着された状態
で連結リング64は径方向に拡がることができる。ま
た、長溝49bのハブ軸方向の長さ(幅)は、連結リン
グ64の線径より大きい。これは、クラッチ部材45が
変速キー49に対して相対回転したとき、クラッチ部材
45が円滑に回転できるようにするためである。
【0037】〔ベルクランクの構成〕ベルクランク27
は、ハブ軸21の左端に装着されている。ベルクランク
27は、軸端に装着された支持ブラケット70と、支持
ブラケット70に揺動自在に支持されたリンク部材71
とを備えている。この支持ブラケット70に変速操作ケ
ーブル73のアウターケーシング73aが係止され、リ
ンク部材71にインナーケーブル73bが係止されてい
る。リンク部材71の先端はプッシュロッド48の基端
に当接している。ここでは、変速操作部9によりインナ
ーケーブル73bを引くことでリンク部材71が揺動し
プッシュロッド48が押圧されて変速キー49を介して
クラッチ部材45を押圧し減速側への変速操作が行われ
る。また、インナーケーブルを緩ませることでコイルば
ね60によりクラッチ部材45が押圧されて増速側への
変速操作が行われる。
【0038】〔変速動作〕変速は、プッシュロッド48
を変速操作ケーブル73を介してベルクランク27で操
作することにより行う。 〔増速−減速側での動作〕プッシュロッド48が押し込
まれていない図2に示す状態では、クラッチ部材45は
左端の増速位置に配置され、駆動体22からの動力は増
速経路を介して増速され、ハブシェル23に伝達され
る。この状態では、第2ワンウェイクラッチ51は連結
姿勢にあるので、駆動体22からクラッチ部材45を介
してギア枠41に動力が伝達され、さらにギア枠41に
伝達された動力は、遊星歯車機構24、リングギア43
及び第2ワンウェイクラッチ51を介してハブシェル2
3に伝達される。この場合は、太陽ギア40、遊星ギア
42及びリングギア43の歯数によって決定される変速
比で入力回転は増速して出力される。なお、このとき、
駆動体22から第1ワンウェイクラッチ50を介してリ
ングギア43に向けて回転が伝達されようとするが、リ
ングギア43の回転の方が駆動体22より速いので第1
ウェイクラッチ50から回転は伝達されない。
【0039】変速操作部9の巻取レバーが操作される
と、ベルクランク27のリンク部材71が揺動しプッシ
ュロッド48が1段分押し込まれる。この結果、コイル
ばね60のバネ力に抗して変速キー49がプッシュロッ
ド48を介してリンク部材71により押されて長孔21
bに案内されて図3右方に移動する。これにつれて、ク
ラッチ部材45も押圧されて右方に移動し、図4に2点
鎖線で示す直結位置にクラッチ部材45が配置され直結
経路を介して駆動体22の動力がハブシェル23に伝達
される。クラッチ部材45が直結位置に配置されると、
クラッチ部材45によるギア枠41と駆動体22との連
結が解除される。この状態でも、第2ワンウェイクラッ
チ51は連結姿勢にあるので、進行方向の回転のみリン
グギア43からハブシェル23に伝達可能になる。すな
わち、駆動体22に入力された回転は、第1ワンウェイ
クラッチ50を介してリングギア43に伝達され、さら
に第2ワンウェイクラッチ51を介してハブシェル23
に伝達され、駆動体22の回転はリングギア43を介し
て直接ハブシェル23に伝達される。なお、このとき、
リングギア43から遊星歯車機構24を介してギア枠4
1に回転が伝達されギア枠41が減速回転するが、ハブ
シェル23の回転がギア枠41より速いため、ギア枠4
1から第3ワンウェイクラッチ52を介してハブシェル
23に回転が伝達されることはない。
【0040】直結状態から変速操作部9の巻取レバーが
操作されてさらにプッシュロッド48が押し込まれる
と、変速キー49がさらに右方に移動し、クラッチ部材
45もそれに応じて図4に1点鎖線で示す減速位置に移
動する。この結果、テーパ面45dにより第2ワンウェ
イクラッチ51のクラッチ爪53が遮断姿勢に揺動し、
リングギア43とハブシェル23との連結が解除され
る。したがって、駆動体22からの動力は減速経路を介
してハブシェル23に伝達される。すなわち、駆動体2
2に入力された動力は、第1ワンウェイクラッチ50を
介してリングギア43に伝達される。リングギア43に
伝達された回転は、さらに遊星歯車機構24、ギア枠4
1および第3ワンウェイクラッチ52を介してハブシェ
ル23に伝達される。この場合は、太陽ギア40、遊星
ギア42およびリングギア43の歯数によって決定され
る変速比によって、入力回転は減速されて出力される。
【0041】〔減速−増速側での動作〕減速状態で、変
速操作部9により解除レバーが操作されると、ベルクラ
ンク27のリンク部材71が後退し、コイルばね60に
より押圧されたクラッチ部材45により変速キー49が
押圧されさらにプッシュロッド48も押圧される。そし
てクラッチ部材45が直結位置に配置される。すると、
第2ワンウェイクラッチ51のクラッチ爪53からクラ
ッチ部材45が離反し、ねじりコイルばね55の付勢力
によりクラッチ爪53が連結姿勢に復帰する。この結
果、前述した直結経路により駆動体22の動力がハブシ
ェル23に直接伝達される。
【0042】さらに解除レバーが操作されると、ベルク
ランク27のリンク部材71がさらに後退し、コイルば
ね60により押圧されたクラッチ部材45により変速キ
ー49がさらに押圧されさらにプッシュロッド48も押
圧される。そして、クラッチ部材45が増速位置に移動
してクラッチ部材45のセレーション外歯45cとギア
枠41のセレーション内歯41bとが噛み合い駆動体2
2とギア枠41とが連結される。この連結時の噛み合い
が不完全な場合、クラッチ部材45がギア枠41から外
れることがある。このような場合でも、変速キー49が
クラッチ部材45に連結リング64により連結されてい
るので、変速キー49がクラッチ部材45から外れにく
い。
【0043】〔他の実施形態〕 (a) 前記実施形態では、連結部材を弾性を有する有
端リング状の連結リング64で構成したが、連結部材の
形態は前記実施形態に限定されるものではなく、変速キ
ー49をクラッチ部材45に回転自在かつ軸方向移動不
能に連結する構成で有ればどのような形態でもよい。た
とえば、図5に示すように、リング状の連結部材74を
クラッチ部材45の内周面の端部に圧入して変速キー4
9を軸方向移動不能に連結してもよい。この場合、クラ
ッチ部材45に環状溝を設ける必要がなくなる。また、
図6に示すように、クラッチ部材45の内周面の端部に
溝を形成し、そこにOリングやスプリングからなるリン
グ状の連結部材84を装着してもよい。さらに、C型止
め輪やE型止め輪等のスナップリングにより連結部材を
構成してもよい。
【0044】(b) 前記実施形態では、変速キー49
をクラッチ部材45の内部に収納したが、変速キーは、
クラッチ部材に当接可能な構造であれば、クラッチ部材
の内部に収納されていなくてもよい。 (c) 前記実施形態では、ハブ軸21の左端からプッ
シュロッド48が挿入されている内装変速ハブを例に説
明したが、右端からプッシュロッド48が挿入されてい
る内装変速ハブにも本発明を適用できる。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、何らかの原因でクラッ
チ部材が軸方向の一方に移動しようとすると、変速キー
が連結部材によりクラッチ部材に軸方向移動不能に連結
されているので、クラッチ部材とともに変速キーも移動
する。このため、変速キーがクラッチ部材から外れにく
い。しかも、変速キーをクラッチ部材側に付勢する部材
を設ける必要がないので、付勢部材の付勢力を弱くする
ことができ、付勢部材の付勢力に抗して変速ロッドを押
圧する変速操作部の操作に要する力が小さくなり、軽い
力で変速できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を採用した自転車の側面
図。
【図2】内装変速ハブの断面図。
【図3】その要部断面拡大図。
【図4】その要部分解斜視図
【図5】他の実施形態のクラッチ部材の構成を示す断面
模式図。
【図6】他の実施形態のクラッチ部材の構成を示す断面
模式図。
【符号の説明】
2 フレーム 9 変速操作部 10 内装変速ハブ 21 ハブ軸 21a ガイド穴 21b 長孔 22 駆動体 23 従動体 24 遊星歯車機構 25 動力伝達機構 26 切換機構 40 太陽ギア 41 ギア枠 42 遊星ギア 43 リングギア 45 クラッチ部材 48 プッシュロッド 49 変速キー 49b 長溝 50 第1ワンウェイクラッチ 51 第2ワンウェイクラッチ 52 第3ワンウェイクラッチ 63 環状溝 64 連結リング

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自転車のフレームに装着可能であり、変速
    操作部の操作により入力体からの動力を増速、直結及び
    減速のいずれかに変速して出力体に伝達する自転車用内
    装変速ハブであって、 中心部に一端から中央部に向けて軸方向に延びるガイド
    穴が形成されかつ前記ガイド穴の終端部に径方向に貫通
    し軸方向に長い長孔が形成され前記フレームに固定可能
    なハブ軸と、 前記ハブ軸に回転自在に支持され、前記入力体に連結可
    能な駆動体と、 内部に収容空間を有するとともに前記ハブ軸に回転自在
    に支持され、前記出力体に連結可能な筒状の従動体と、 前記従動体の収容空間内に配置され、増速経路と直結経
    路と減速経路との3つの動力伝達経路を有し、前記駆動
    体からの動力をいずれかの前記動力伝達経路で前記従動
    体に伝達するための動力伝達機構と、 前記ハブ軸に軸方向移動自在かつ回転自在に設けられ前
    記3つの動力伝達経路のいずれかを選択するための筒状
    のクラッチ部材と、前記ハブ軸のガイド穴に軸方向移動
    自在に設けられ前記変速操作部の操作により第1位置と
    第2位置と第3位置との3つの軸方向位置に位置決めさ
    れる変速ロッドと、前記変速ロッドの先端に当接可能に
    前記長孔に軸方向移動自在に装着され前記クラッチ部材
    を移動させるための変速キーと、前記クラッチ部材を前
    記変速キー側に付勢する付勢部材と、前記変速キーを前
    記クラッチ部材に回転自在かつ実質的に軸方向移動不能
    に連結するための連結部材とを有し、前記クラッチ部材
    の軸方向の移動により前記動力伝達機構での前記動力伝
    達経路を切り換えるための切換機構と、を備えた自転車
    用内装変速ハブ。
  2. 【請求項2】前記動力伝達機構は、 前記ハブ軸と同芯に配置され前記ハブ軸と一体に設けら
    れた太陽ギアと、前記ハブ軸の外周側に配置され前記ハ
    ブ軸に回転自在に支持された枠体と、前記枠体に回転自
    在に配置され前記太陽ギアに噛み合う遊星ギアと、前記
    遊星ギアに噛み合うリングギアとを有する遊星歯車機構
    と、 前記駆動体とリングギアとを連結する第1ワンウェイク
    ラッチと、 前記リングギアと従動体とを連結しかつ前記クラッチ部
    材により連結姿勢と遮断姿勢とに制御される第2ワンウ
    ェイクラッチと、 前記枠体と従動体とを連結する第3ワンウェイクラッチ
    とを有し、 前記クラッチ部材は、前記変速ロッドが前記第1位置に
    位置決めされると前記駆動体と枠体とを連結しかつ前記
    第2ワンウェイクラッチを連結姿勢にして前記駆動体か
    らの動力を前記枠体、リングギア及び第2ワンウェイク
    ラッチを介して前記従動体に伝達する増速位置に、前記
    変速ロッドが前記第2位置に位置決めされると前記駆動
    体と枠体との連結を解除しかつ前記第2ワンウェイクラ
    ッチを連結姿勢にして前記駆動体からの動力を前記第1
    ワンウェイクラッチ、リングギア及び第2ワンウェイク
    ラッチを介して前記従動体に伝達する直結位置に、前記
    変速ロッドが前記第3位置に位置決めされると前記駆動
    体と枠体との連結を解除しかつ前記第2ワンウェイクラ
    ッチを遮断姿勢にして前記駆動体からの動力を前記第1
    ワンウェイクラッチ、リングギア、枠体及び第3ワンウ
    ェイクラッチを介して前記従動体に伝達する減速位置に
    それぞれ移動する、請求項1に記載の自転車用内装変速
    ハブ。
  3. 【請求項3】前記クラッチ部材は、前記変速キーを軸方
    向移動自在かつ回転自在に収納可能な収納空間を内周側
    に有し、 前記連結部材は、前記収納空間内に収納された前記変速
    キーを回転自在かつ軸方向移動不能に前記クラッチ部材
    に連結する、請求項1又は2に記載の自転車用内装変速
    ハブ。
  4. 【請求項4】前記変速キーは、前記長孔から両端が突出
    可能な長さを有し、両端面が前記クラッチ部材の前記収
    納空間の内周面に対向する棒状部材であり、 前記連結部材は、前記クラッチ部材と変速キーとの間に
    両者に係止可能に配置されたリング部材である、請求項
    3に記載の自転車用内装変速ハブ。
  5. 【請求項5】前記収納空間の内周面には環状溝が形成さ
    れ、前記変速キーの前記内周面に対向する両端面には前
    記環状溝に対向可能に長溝が形成され、 前記連結部材は前記環状溝及び長溝に係止可能な有端リ
    ング状のばね部材である、請求項4に記載の自転車用内
    装変速ハブ。
  6. 【請求項6】前記環状溝の内径は前記連結部材が自由状
    態のときの外径より大きい、請求項5に記載の自転車用
    内装変速ハブ。
  7. 【請求項7】前記長溝の前記軸方向長さは、前記連結部
    材の厚みより大きい、請求項5又は6に記載の自転車用
    内装変速ハブ。
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