JP2941929B2 - 液圧による転写印刷層の形成方法 - Google Patents
液圧による転写印刷層の形成方法Info
- Publication number
- JP2941929B2 JP2941929B2 JP27481290A JP27481290A JP2941929B2 JP 2941929 B2 JP2941929 B2 JP 2941929B2 JP 27481290 A JP27481290 A JP 27481290A JP 27481290 A JP27481290 A JP 27481290A JP 2941929 B2 JP2941929 B2 JP 2941929B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- transfer
- printing
- activator
- transfer sheet
- printing layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Decoration By Transfer Pictures (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、転写用シートにおける印刷層を、液圧を利
用して各種の成形品の表面に転写する転写印刷層の形成
方法に関する。
用して各種の成形品の表面に転写する転写印刷層の形成
方法に関する。
［従来の技術］ 特に凹凸による立体面（三次元形状）や曲面等による
複雑な表面形状を有する各種の成形品の表面に、印刷層
による絵付けを施す手段として、表面に印刷層が形成さ
れている液圧転写用シートを、該転写用シートにおける
印刷層に活性剤を塗布した後、活性剤の塗布面が上面に
なるようにして水面（液面）に浮かべ、さらに、絵付け
に付される所定の被転写体を上方から押し入れ、被転写
体の表面に転写用シートの印刷層を転写する方法が利用
されている（特公昭52−41683号公報，特開昭54−33115
号公報）。
複雑な表面形状を有する各種の成形品の表面に、印刷層
による絵付けを施す手段として、表面に印刷層が形成さ
れている液圧転写用シートを、該転写用シートにおける
印刷層に活性剤を塗布した後、活性剤の塗布面が上面に
なるようにして水面（液面）に浮かべ、さらに、絵付け
に付される所定の被転写体を上方から押し入れ、被転写
体の表面に転写用シートの印刷層を転写する方法が利用
されている（特公昭52−41683号公報，特開昭54−33115
号公報）。
かかる液圧を利用する転写印刷方法において、転写用
シートの印刷層面に対する活性剤の塗布は、従来、スプ
レー法や格子版によるグラビア印刷用ロールでのロール
コート法等によってなされていた。
シートの印刷層面に対する活性剤の塗布は、従来、スプ
レー法や格子版によるグラビア印刷用ロールでのロール
コート法等によってなされていた。
［発明が解決しようとする課題］ しかして、前述の活性剤の塗布をスプレー法によって
行なう場合には、転写用シートの前幅に対して均一に塗
布することが困難であり、また、活性剤が転写用シート
の幅からはみ出して、該シートの裏面に回る等の欠点が
ある。
行なう場合には、転写用シートの前幅に対して均一に塗
布することが困難であり、また、活性剤が転写用シート
の幅からはみ出して、該シートの裏面に回る等の欠点が
ある。
また、格子版によるグラビア印刷用ロールでのロール
コート法の場合には、グラビア印刷用ロールに付されて
いる格子版のセル目に起因する塗布斑が出てしまい、転
写用シートの転写性能が不均一になるだけでなく、転写
性能を高めるために、版深を深くすることによって活性
剤の塗布量を多くすると、活性剤の塗布斑がますます大
きくなるという欠点を有する。
コート法の場合には、グラビア印刷用ロールに付されて
いる格子版のセル目に起因する塗布斑が出てしまい、転
写用シートの転写性能が不均一になるだけでなく、転写
性能を高めるために、版深を深くすることによって活性
剤の塗布量を多くすると、活性剤の塗布斑がますます大
きくなるという欠点を有する。
これに対して、本発明の液圧による転写印刷層の形成
方法は、転写用シートに対する活性剤の塗布手段に特徴
を有するもので、活性剤の塗布が均一に行なえるだけで
なく、版深の浅いグラビア印刷用ロールであっても、多
量の活性剤を均一に塗布し得るため、品質の高い転写印
刷層が得られる。
方法は、転写用シートに対する活性剤の塗布手段に特徴
を有するもので、活性剤の塗布が均一に行なえるだけで
なく、版深の浅いグラビア印刷用ロールであっても、多
量の活性剤を均一に塗布し得るため、品質の高い転写印
刷層が得られる。
［課題を解決するための手段］ 本第１の発明の液圧による転写印刷層の形成方法は、
表面に印刷層を有する水溶性または水膨潤性の支持体か
らなる転写用シートの印刷層面に活性剤を塗布する工程
と、該転写用シートを液面に浮かべる工程と、被転写体
を液面の上方から転写用シート上に押圧することによっ
て、転写用シートにおける印刷層を被転写体に転写する
工程とからなるものであって、転写用シートの印刷層面
への活性剤の塗布を、斜線版によるグラビア印刷用ロー
ルによって行なうことからなる。
表面に印刷層を有する水溶性または水膨潤性の支持体か
らなる転写用シートの印刷層面に活性剤を塗布する工程
と、該転写用シートを液面に浮かべる工程と、被転写体
を液面の上方から転写用シート上に押圧することによっ
て、転写用シートにおける印刷層を被転写体に転写する
工程とからなるものであって、転写用シートの印刷層面
への活性剤の塗布を、斜線版によるグラビア印刷用ロー
ルによって行なうことからなる。
本第２の発明の液圧による転写印刷層の形成方法は、
本第１の発明の液圧による転写印刷層の形成方法におい
て、斜線版によるグラビア印刷用ロールにより、10g（w
et）/m2以上の活性剤を塗布することからなる。
本第１の発明の液圧による転写印刷層の形成方法におい
て、斜線版によるグラビア印刷用ロールにより、10g（w
et）/m2以上の活性剤を塗布することからなる。
前記構成からなる本発明の液圧による転写印刷層の形
成方法において、転写用の印刷層を形成するための水溶
性または水膨潤性の支持体には、水と反応して溶解また
は膨潤するシートが利用される。特に、転写工程後に、
支持体を除去するのが容易であることから、水溶性の支
持体が好ましい。
成方法において、転写用の印刷層を形成するための水溶
性または水膨潤性の支持体には、水と反応して溶解また
は膨潤するシートが利用される。特に、転写工程後に、
支持体を除去するのが容易であることから、水溶性の支
持体が好ましい。
なお、水溶性または水膨潤性の支持体には、例えば、
特公昭52−41683号公報や特開昭54−33115号公報等に説
明されている支持体、すなわち、ポリビニルアルコール
樹脂，デキストリン，ゼラチン，にかわ，カゼイン，セ
ラック，アラビアゴム，澱粉，蛋白質，ポリアクリル酸
アミド，ポリアクリル酸ソーダ，ポリビニルメチルエー
テル，メチルビニルエーテルと無水マレイン酸との共重
合体，酢酸ビニルとイタコン酸との共重合体，ポリビニ
ルピロリドン，アセチルセルロース，アセチルブチルセ
ルロース，カルボキシメチルセルロース，メチルセルロ
ース，ヒドロキシエチルセルロース，アルギン酸ソーダ
等による厚さ10〜100μ程度のフィルムが利用され、従
来の液圧を利用する転写印刷層の形成方法で使用される
転写用シートにおける水溶性または水膨潤性の支持体と
同種のものが利用される。
特公昭52−41683号公報や特開昭54−33115号公報等に説
明されている支持体、すなわち、ポリビニルアルコール
樹脂，デキストリン，ゼラチン，にかわ，カゼイン，セ
ラック，アラビアゴム，澱粉，蛋白質，ポリアクリル酸
アミド，ポリアクリル酸ソーダ，ポリビニルメチルエー
テル，メチルビニルエーテルと無水マレイン酸との共重
合体，酢酸ビニルとイタコン酸との共重合体，ポリビニ
ルピロリドン，アセチルセルロース，アセチルブチルセ
ルロース，カルボキシメチルセルロース，メチルセルロ
ース，ヒドロキシエチルセルロース，アルギン酸ソーダ
等による厚さ10〜100μ程度のフィルムが利用され、従
来の液圧を利用する転写印刷層の形成方法で使用される
転写用シートにおける水溶性または水膨潤性の支持体と
同種のものが利用される。
水溶性または水膨潤性の支持体の表面の転写用の印刷
層は、該印刷層中におけるバインダー用樹脂が転写用シ
ートに塗布される活性剤によって活性化されるものであ
り、塗布される活性剤の種類は印刷層に利用されている
バインダー用樹脂と組み合わせて選択される。
層は、該印刷層中におけるバインダー用樹脂が転写用シ
ートに塗布される活性剤によって活性化されるものであ
り、塗布される活性剤の種類は印刷層に利用されている
バインダー用樹脂と組み合わせて選択される。
転写印刷層の形成に利用される印刷インキ中には、染
料または顔料等の着色剤を初め、分散剤，可塑剤，体質
顔料等が必要に応じて含有されることは勿論である。
料または顔料等の着色剤を初め、分散剤，可塑剤，体質
顔料等が必要に応じて含有されることは勿論である。
水溶性または水膨潤性の支持体に対する印刷層は、例
えば、凹版印刷方式，平版印刷方式，凸版印刷方式，ス
クリーン印刷方式，刷毛塗り，へら塗り，吹き付け等に
よって、所望の絵柄，図形，文字，記号等の印刷層とし
て形成される。
えば、凹版印刷方式，平版印刷方式，凸版印刷方式，ス
クリーン印刷方式，刷毛塗り，へら塗り，吹き付け等に
よって、所望の絵柄，図形，文字，記号等の印刷層とし
て形成される。
被転写体として利用される成形品は、例えば、ポリス
チレン樹脂,ABS樹脂，ポリカーボネート樹脂，メラミン
樹脂，フェノール樹脂，尿素樹脂，繊維素樹脂等による
樹脂成形体，木質成形体、陶磁器成形体、石等からな
り、特に制限されるものではない。
チレン樹脂,ABS樹脂，ポリカーボネート樹脂，メラミン
樹脂，フェノール樹脂，尿素樹脂，繊維素樹脂等による
樹脂成形体，木質成形体、陶磁器成形体、石等からな
り、特に制限されるものではない。
活性剤の塗布に利用される斜線版によるグラビア印刷
用ロールは、第２図（１）〜（３）に示されるように、
土手ａとセルｂとで構成されているものであって、第３
図（１）〜（３）に示される格子版によるグラビア印刷
用ロール、すなわち、土手ｃとセルｄとで構成される格
子版によるグラビア印刷用ロールに比較して、土手が少
なく、（セル面積／土手面積）によって表示される単位
面積当たりのセル土手比が大きく、しかも、連続するセ
ルを有するものである。
用ロールは、第２図（１）〜（３）に示されるように、
土手ａとセルｂとで構成されているものであって、第３
図（１）〜（３）に示される格子版によるグラビア印刷
用ロール、すなわち、土手ｃとセルｄとで構成される格
子版によるグラビア印刷用ロールに比較して、土手が少
なく、（セル面積／土手面積）によって表示される単位
面積当たりのセル土手比が大きく、しかも、連続するセ
ルを有するものである。
［作 用］ 本発明の液圧による転写印刷層の形成方法において、
転写用シートの表面に活性剤を塗布する際に利用する斜
線版によるグラビア印刷用ロールは、格子版によるグラ
ビア印刷用ロールに比較して、土手が少なく、すなわ
ち、セル面積／土手面積によって表示される単位面積当
たりのセル土手比が大きく、しかも、セルが連続して形
成されているので、活性剤の塗布工程において活性剤が
版面に取られるようなことがなく、転写用シートの表面
への活性剤の塗布が極めて良好に行なえる。
転写用シートの表面に活性剤を塗布する際に利用する斜
線版によるグラビア印刷用ロールは、格子版によるグラ
ビア印刷用ロールに比較して、土手が少なく、すなわ
ち、セル面積／土手面積によって表示される単位面積当
たりのセル土手比が大きく、しかも、セルが連続して形
成されているので、活性剤の塗布工程において活性剤が
版面に取られるようなことがなく、転写用シートの表面
への活性剤の塗布が極めて良好に行なえる。
したがって、格子版によるグラビア印刷用ロールを利
用する場合に比較して、その版深が浅くても、より多量
の活性剤を塗布することができるため、十分な量の活性
剤を、塗布斑を生ずるようなことなく塗布し得る。
用する場合に比較して、その版深が浅くても、より多量
の活性剤を塗布することができるため、十分な量の活性
剤を、塗布斑を生ずるようなことなく塗布し得る。
［実 施 例］ 以下、本発明の液圧による転写印刷層の形成方法の具
体的な構成を実施例を以って説明する。
体的な構成を実施例を以って説明する。
実施例１ 転写用シートの作製 厚さ40μのポリビニルアルコール樹脂フィルム［日合
フィルム（株）：ハイセロン］の表面に、下記のインキ
組成［１］によるグラビア印刷用インキ［（株）昭和イ
ンク工業所：］によって木目模様の印刷層を形成し、乾
燥後にロールで巻き取り、転写用シートの巻き取りロー
ルを得た。
フィルム（株）：ハイセロン］の表面に、下記のインキ
組成［１］によるグラビア印刷用インキ［（株）昭和イ
ンク工業所：］によって木目模様の印刷層を形成し、乾
燥後にロールで巻き取り、転写用シートの巻き取りロー
ルを得た。
インキ組成［１］ （１）着色剤 ジスアゾイエローモノアゾ炭カルシアニンブルーカー
ボンブラック ……６〜40重量部 （２）バインダー成分 ニトロセルロース ……５〜15重量部 アルキッド樹脂 ……１〜５重量部 （３）溶 剤 トルエン ……50〜80重量部 活性剤の調製 下記の混合組成［２］による活性剤を準備した。
ボンブラック ……６〜40重量部 （２）バインダー成分 ニトロセルロース ……５〜15重量部 アルキッド樹脂 ……１〜５重量部 （３）溶 剤 トルエン ……50〜80重量部 活性剤の調製 下記の混合組成［２］による活性剤を準備した。
混合組成［２］ （１）ブチルメタクリレート ……８重量部 （２）体質顔料（沈降性バリウム） ……20重量部 （３）可塑剤（DBP） ……20重量部 （４）溶 剤 ブチルセロソルブアセテート ……26重量部 ブチルカルビトールアセテート ……26重量部 被転写体の成形 エアコンパネル用のポリスチレン樹脂の射出成形体を
被転写体に利用した。
被転写体に利用した。
液圧による転写印刷 第１図において、前述の転写用シートの巻き取りロー
ル10から転写用シート11を巻き戻し、符号12で表示され
る70μ×100/inchの斜線版によるグラビア印刷用ロー
ルとプレスロール13とによる１組のロールが、内部に活
性剤14が貯留されている液槽15に対してセットされてい
る塗布装置に導き、転写用シート11の印刷層面に、塗布
量13g（wet）/g/m2の活性剤14を塗布した。
ル10から転写用シート11を巻き戻し、符号12で表示され
る70μ×100/inchの斜線版によるグラビア印刷用ロー
ルとプレスロール13とによる１組のロールが、内部に活
性剤14が貯留されている液槽15に対してセットされてい
る塗布装置に導き、転写用シート11の印刷層面に、塗布
量13g（wet）/g/m2の活性剤14を塗布した。
続いて、水温30℃の水16面に、前記活性剤が塗布され
ている印刷層面が上面となるようにして転写用シート11
を浮かべ、70秒後に、前述の被転写体たるポリスチレン
樹脂成形体17を上方から押し入れ、該成形体17の表面に
転写用シート11を延展，密着させた後、成形体17を水中
から引き出して、40℃の温水中に30分間浸漬した後、清
水でシャワーし、転写用シートにおけるポリビニルアル
コール樹脂フィルムを除去し、さらに、乾燥工程に付す
ことにより、木目模様の転写印刷層を有するエアコンパ
ネルを得た。
ている印刷層面が上面となるようにして転写用シート11
を浮かべ、70秒後に、前述の被転写体たるポリスチレン
樹脂成形体17を上方から押し入れ、該成形体17の表面に
転写用シート11を延展，密着させた後、成形体17を水中
から引き出して、40℃の温水中に30分間浸漬した後、清
水でシャワーし、転写用シートにおけるポリビニルアル
コール樹脂フィルムを除去し、さらに、乾燥工程に付す
ことにより、木目模様の転写印刷層を有するエアコンパ
ネルを得た。
前記工程からなる液圧による転写印刷層の形成工程中
においては、転写用シートへの活性剤の塗布状態に斑が
なく、また、活性剤の塗布量も十分であり、転写用シー
トの印刷模様層の転写性が非常に良好であり、得られた
成形体における転写印刷模様層も極めて美麗であった。
においては、転写用シートへの活性剤の塗布状態に斑が
なく、また、活性剤の塗布量も十分であり、転写用シー
トの印刷模様層の転写性が非常に良好であり、得られた
成形体における転写印刷模様層も極めて美麗であった。
比較例１ 前述の実施例１の液圧による転写印刷層の形成工程に
おいて、70μ×100/inchの斜線版によるグラビア印刷
用ロール12の代わりに、70μ×100/inchの格子版によ
るグラビア印刷用ロールを利用したところ、転写用シー
ト11の転写用印刷層面への活性剤の塗布量は、9g（we
t）/m2であった。
おいて、70μ×100/inchの斜線版によるグラビア印刷
用ロール12の代わりに、70μ×100/inchの格子版によ
るグラビア印刷用ロールを利用したところ、転写用シー
ト11の転写用印刷層面への活性剤の塗布量は、9g（we
t）/m2であった。
かかる活性剤の塗布工程においては、転写用シートへ
の活性剤の塗布状態に、グラビア印刷用ロールの版に起
因する格子状の斑が出てしまい、また、活性剤の塗布量
が不十分であり、転写用シートの転写性が良くなかっ
た。
の活性剤の塗布状態に、グラビア印刷用ロールの版に起
因する格子状の斑が出てしまい、また、活性剤の塗布量
が不十分であり、転写用シートの転写性が良くなかっ
た。
得られたエアコンパネルにおける転写印刷模様層に
は、その１部において転写がなされていない部分が発生
し、また、木目模様の転写印刷模様層にも、グラビア印
刷用ロールの版に起因する格子状の斑が僅かではあるが
認められた。
は、その１部において転写がなされていない部分が発生
し、また、木目模様の転写印刷模様層にも、グラビア印
刷用ロールの版に起因する格子状の斑が僅かではあるが
認められた。
比較例２ 前述の実施例１の液圧による転写印刷層の形成工程に
おいて、70μ×100/inchの斜線版によるグラビア印刷
用ロール12の代わりに、120μ×60/inchの格子版によ
るグラビア印刷用ロールを利用したところ、転写用シー
ト11の転写用印刷層面への活性剤の塗布量は、13g（we
t）/m2であった。
おいて、70μ×100/inchの斜線版によるグラビア印刷
用ロール12の代わりに、120μ×60/inchの格子版によ
るグラビア印刷用ロールを利用したところ、転写用シー
ト11の転写用印刷層面への活性剤の塗布量は、13g（we
t）/m2であった。
かかる活性剤の塗布工程においては、転写用シートへ
の活性剤と塗布状態に、グラビア印刷用ロールの版に起
因する格子状の斑が極めて顕著に出てしまったが、全体
として活性剤の塗布量不足による転写性の不良はなかっ
た。
の活性剤と塗布状態に、グラビア印刷用ロールの版に起
因する格子状の斑が極めて顕著に出てしまったが、全体
として活性剤の塗布量不足による転写性の不良はなかっ
た。
しかしながら、得られたエアコンパネルにおける木目
模様の転写印刷模様層には、グラビア印刷用ロールの版
に起因する格子状の斑が顕著であった。
模様の転写印刷模様層には、グラビア印刷用ロールの版
に起因する格子状の斑が顕著であった。
［発明の効果］ 本発明の液圧による転写印刷層の形成方法は、表面に
印刷層を有する水溶性または水膨潤性の支持体からなる
転写用シートの印刷層面に、斜線版によるグラビア印刷
用ロールを利用して活性剤を塗布した後に、該転写用シ
ートを液面に浮かべ、さらに、被転写体を液面の上方か
ら転写用シート上に押圧することによって、転写用シー
トにおける印刷層を被転写体に転写することからなる。
印刷層を有する水溶性または水膨潤性の支持体からなる
転写用シートの印刷層面に、斜線版によるグラビア印刷
用ロールを利用して活性剤を塗布した後に、該転写用シ
ートを液面に浮かべ、さらに、被転写体を液面の上方か
ら転写用シート上に押圧することによって、転写用シー
トにおける印刷層を被転写体に転写することからなる。
前記構成による本発明方法においては、実施例によっ
て明らかなように、転写用シートにおける印刷層への活
性剤の塗布を、斜線版によるグラビア印刷用ロールを利
用して行なうものであるから、格子版によるグラビア印
刷用ロールを利用するロールコート法の場合のように、
ロールに付されている格子版のセル目に起因する塗布斑
が出るようなことがなく、しかも、版深が浅くでも十分
な量の活性剤を塗布し得るので、転写用シートの転写を
スムーズに、しかも、均一に行なえる。
て明らかなように、転写用シートにおける印刷層への活
性剤の塗布を、斜線版によるグラビア印刷用ロールを利
用して行なうものであるから、格子版によるグラビア印
刷用ロールを利用するロールコート法の場合のように、
ロールに付されている格子版のセル目に起因する塗布斑
が出るようなことがなく、しかも、版深が浅くでも十分
な量の活性剤を塗布し得るので、転写用シートの転写を
スムーズに、しかも、均一に行なえる。
したがって、本発明の液圧による転写印刷層の形成方
法においては、品質の高い転写印刷層が、容易に得られ
る。
法においては、品質の高い転写印刷層が、容易に得られ
る。
第１図は、本発明の液圧による転写印刷層の形成方法を
説明する概略工程図、第２図（１）は、本発明方法で使
用する斜線版によるグラビア印刷用ロールの版の全体の
形状を説明する正面図、第２図（２）及び第２図（３）
は、斜線版によるグラビア印刷用ロールの版の１部の拡
大斜面図、第３図（１）は、格子版によるグラビア印刷
用ロールの版の全体の形状を説明する正面図、第３図
（２）及び第３図（３）は、格子版によるグラビア印刷
用ロールの単一のセルの拡大斜面図である。 11……転写用シート、 12……斜線版によるグラビア印刷用ロール、 14……活性剤、 17……転写印刷が施される被転写体。
説明する概略工程図、第２図（１）は、本発明方法で使
用する斜線版によるグラビア印刷用ロールの版の全体の
形状を説明する正面図、第２図（２）及び第２図（３）
は、斜線版によるグラビア印刷用ロールの版の１部の拡
大斜面図、第３図（１）は、格子版によるグラビア印刷
用ロールの版の全体の形状を説明する正面図、第３図
（２）及び第３図（３）は、格子版によるグラビア印刷
用ロールの単一のセルの拡大斜面図である。 11……転写用シート、 12……斜線版によるグラビア印刷用ロール、 14……活性剤、 17……転写印刷が施される被転写体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平２−117900（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−117899（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−99400（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−288800（ＪＰ，Ａ) 特開 昭60−165300（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) B44C 1/175
Claims (2)
- 【請求項１】表面に印刷層を有する水溶性または水膨潤
性の支持体からなる転写用シートの印刷層面に活性剤を
塗布した後に、該転写用シートを液面に浮かべ、さら
に、被転写体を液面の上方から転写用シート上に押圧す
ることによって、転写用シートにおける印刷層を被転写
体に転写することからなる液圧による転写印刷層の形成
方法において、転写用シートの印刷層面への活性剤の塗
布を、斜線版によるグラビア印刷用ロールを利用して行
なうことを特徴とする液圧による転写印刷層の形成方
法。 - 【請求項２】活性剤の塗布量が、10g（wet）/m2以上で
ある特許請求の範囲第１項記載の液圧による転写印刷層
の形成方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27481290A JP2941929B2 (ja) | 1990-10-12 | 1990-10-12 | 液圧による転写印刷層の形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27481290A JP2941929B2 (ja) | 1990-10-12 | 1990-10-12 | 液圧による転写印刷層の形成方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04149000A JPH04149000A (ja) | 1992-05-21 |
| JP2941929B2 true JP2941929B2 (ja) | 1999-08-30 |
Family
ID=17546912
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27481290A Expired - Lifetime JP2941929B2 (ja) | 1990-10-12 | 1990-10-12 | 液圧による転写印刷層の形成方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2941929B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5082550B2 (ja) * | 2007-03-30 | 2012-11-28 | 大日本印刷株式会社 | 水圧転写方法及び水圧転写加飾成型品 |
-
1990
- 1990-10-12 JP JP27481290A patent/JP2941929B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04149000A (ja) | 1992-05-21 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4522864A (en) | Decals and process for making same | |
| JP3039752B2 (ja) | マーキング用シート、マーキングシート及びその製造方法 | |
| US6344260B1 (en) | Pattern printing of adhesives | |
| JP3952748B2 (ja) | 水圧転写方法 | |
| JP2602184B2 (ja) | 水圧転写法 | |
| JP2941929B2 (ja) | 液圧による転写印刷層の形成方法 | |
| JPS642520B2 (ja) | ||
| WO1995033626A1 (en) | Process for making curable decals | |
| GB2084931A (en) | Heat transfer printing | |
| JPS6124999B2 (ja) | ||
| JPH0528078Y2 (ja) | ||
| JPH02160521A (ja) | 転写方法 | |
| JP2522723B2 (ja) | 液圧による転写印刷方法 | |
| JP2757346B2 (ja) | 液圧転写用シート及び液圧転写された印刷模様層を有する成形体 | |
| JP2686542B2 (ja) | 同調エンボス模様を有する絵付成形体の製造方法 | |
| JPH0448966A (ja) | 液圧による転写印刷方法 | |
| JPS5926287A (ja) | 立体転写箔 | |
| JP2007090836A (ja) | 水圧転写用シート | |
| JPH0719838Y2 (ja) | 発泡ポリスチレン用感熱転写シート | |
| JPH04323074A (ja) | 液圧による転写印刷層の形成方法及び装置 | |
| JPS6057390B2 (ja) | 化粧板の製造方法 | |
| JPH05185026A (ja) | 化粧板の製造方法およびそれに使用する転写シート | |
| JPH0737196B2 (ja) | 絵付け成形品の製造方法 | |
| JPS62146698A (ja) | 転写印刷方法 | |
| JPH04107182A (ja) | パール感を呈する印刷模様層の形成方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080618 Year of fee payment: 9 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090618 Year of fee payment: 10 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 10 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090618 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100618 Year of fee payment: 11 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110618 Year of fee payment: 12 |
|
| EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 12 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110618 |