JPH0528078Y2 - - Google Patents

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JPH0528078Y2
JPH0528078Y2 JP1987188407U JP18840787U JPH0528078Y2 JP H0528078 Y2 JPH0528078 Y2 JP H0528078Y2 JP 1987188407 U JP1987188407 U JP 1987188407U JP 18840787 U JP18840787 U JP 18840787U JP H0528078 Y2 JPH0528078 Y2 JP H0528078Y2
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sheet
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、水圧転写に用いる転写シートに関す
る。
〈従来の技術〉 水圧転写法による絵付をする方法としては、特
開昭51−21911号公報に示されるように薄膜に塗
料や印刷インキ等を仕様して絵柄を設け、この絵
柄を上にして前記薄膜を液体状に浮かべ、次に被
転写体を前記薄膜に押圧しつつ、液中に全体また
は一部を沈降させて、被転写体に前記絵柄を転写
する。そして転写時以降において前記薄膜を被転
写体から除去する方法である。
上記方法は、被転写体の表面が曲面または不規
則形状の面であつても任意の絵柄を設けることが
でき、テレビ、ステレオ等のキヤビネツトの表面
に絵付をするのに適している。
しかしながら、前記公報に示された方法は、絵
柄を直接薄膜に印刷して設けるため、薄膜は印刷
時に紙と比較して伸縮が大きく、見当合せが困難
であるため、印刷において多くの時間を必要と
し、作業性の悪いものとなつていた。
また、薄膜として一般的なポリビニルアルコー
ルフイルムは、吸湿による変化が大きく、保存性
が悪いため、吸湿時のブツキングを防止するため
ニツカリ粉等の粉末を散布してあるので、印刷層
を設ける際、ピンホールが起き、印刷適性を損な
う原因にもなつていた。
そして転写後薄膜の除去のため念入りな洗浄を
必要としていた。これは前記薄膜は、絵柄を直接
印刷して設けるため30μ以上の暑さが必要であ
り、そのため転写後も被転写体の表面に薄膜が残
り、次工程のためにも薄膜を完全に除去しなけれ
ばならなかつた。
〈解決しようとする問題点〉 前記問題を解決するため本発明者等は、特開昭
62−146698号公報に示されるように剥離紙に印刷
層を施した後、印刷層上に溶解性樹脂層を設けた
転写シートを用い、転写時には剥離紙を剥離し
て、印刷層を上にして浮かべ、上方から被転写体
を押圧することにより達成した。
上記公報に示された方法により、転写後の水洗
除去および転写紙の反りの問題は解決されたが、
溶解性樹脂層として一般的なポリビニルアルコー
ル層を用いた場合、溶解性樹脂層の暑さは15μ以
上であるのが好ましいが、15μ以上となると均一
な塗布が困難なうえ、作業性も低下するため、厚
さが10μ以下となつてしまつていた。
この溶解性樹脂層の厚さが10μm以下であると
転写後の水洗除去の問題はないが、転写時に水に
浮かべてから被転写体を押圧処理する処理時間を
短かくしなければならず、転写作業の安定性の改
善が望まれていた。
そこで本考案は、溶解性樹脂層としてポリビニ
ルアルコールフイルム体を用いても転写後の作業
安定性に優れ、しかも転写後の残つた樹脂の水洗
除去が容易な水圧転写シートを提供することを目
的とする。
〈問題点を解決する為の手段〉 本考案は、剥離性シートの片面に印刷層を設
け、該印刷層面に介在層を介して、ポリビニルア
ルコールフイルムを積層したことを特徴とした転
写シートである。
ここで、剥離シートは、厚さ10〜15μのポリエ
ステルフイルム、ポリプロピレンフイルム、また
は坪量50g/m2程度の紙にポリプロピレンあるい
は離型性のある樹脂をコーテイングしたものを用
いることができる。
また、印刷層は、剥離シートに対して印刷適正
を有するもので、塩化ビニル系樹脂、塩化ビニル
酢酸ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、セルロース
系樹脂のいずれかをバインダーとしたインキから
なる。
そして、介在層は、水溶性材料、または非水溶
性材料のいずれかを用いることができ、水溶性材
料としては、ポリアクリル酸ソーダ、ポリビニル
アルコール、カルボキシルメチルセルロース、ポ
リビニルピロリドン、デンプン、デキストリン等
が用いられる。
また、非水溶性材料としては、ウレタン系樹
脂、アクリル系樹脂、塩化ビニルー酢酸ビニル系
樹脂、セルロース系樹脂が用いられる。
この介在層は、印刷層とポリビニルアルコール
フイルムとを接着し、かつ剥離性シートと印刷層
との剥離強度より大きい接着力を有するものであ
ればよい。塗布量は、1〜10g/m2(固形量)の
厚さに設ける。
さらに、ポリビニルアルコールフイルムは15〜
40μの範囲のフイルムを用いることができる。
〈作用〉 印刷層は、剥離シートに設けるので、印刷精度
が安定した状態で容易に印刷できる。
また、転写時、剥離シートを剥離して印刷層を
上にして水に浮かべると、ポリビニルアルコール
フイルムが膨潤し、介在層から容易に除去可能と
なる。そして残つた介在層は、水溶性樹脂の場合
は、水洗除去するが、非水溶性材料場合は、水洗
除去の必要がない。
〈実施例 1〉 第1図において剥離シート1として紙の剥離側
にポリプロピレンシートをラミネートした剥離シ
ートを用い、剥離面へ、インキにより柄を印刷
し、印刷層2を設けた。介在層3として、ポリビ
ニルアルコール樹脂(信越化学工業(株)PA−
18)を水に10%溶かしたものを、グラビアの版深
度60μのベタ版で塗布後、30μのポリビニルアル
コールフイルム4を貼り合わせて転写シートとし
た。次に、剥離シート1を除去し(第2図)印刷
が上面になるよう転写シートを水面上へ浮かべ、
印刷層を活性化させるためメチルエチルケトン、
トルエン、酢酸−n−ブチンの混合溶剤を散布
し、第3図に示すように被転写体5を押圧し、転
写を行なつた。ポリビニルアルコールフイルムを
剥離除去、そののち簡単に水洗し、嵌挿後トツプ
コートをし、製品を得た。
〈実施例 2〉 剥離しーと1として厚さ19μのポリエステルフ
イルムを用い、塩ビ−酢酸ビ系のインキで印刷層
2を介して、介在層としてウレタン系接着剤を用
い、ポリビニルアルコールフイルム(厚さ30μ)
4を設けた転写シートを用い実施例1と同様にし
て被転写体5に転写を行ない、水洗処理を行うほ
かは、実施例1と同様の処理を行ない製品を得
た。
〈効果〉 本考案の転写シートは、以上の構成からなるの
で、従来の水圧転写方法に比較し、転写時の作業
性を低下させずに、安定した転写が可能となり、
複雑な形状をした自動車部品、弱電製品、装飾
品、日用雑貨への美麗な絵付が可能となつた。
また、転写シートの湿度に対する安定性が増
し、保存性が安定した。
さらに、転写後の水洗処理が容易となり作業性
が向上した。そして介在層としてポリビニルアル
コールフイルムに対して接着力の弱い材料、特に
非水溶性材料を用いると転写後の水洗処理の必要
がなく、更に作業性がよいものとなる。
そして、介在層に用いる材料として、表面物性
を有する材料をもちいれば、転写後、トツプコー
トを行わなくてもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例を示す断面図、第
2図は、第1図の転写シートの転写時の状態を示
す断面説明図、第3図は、転写状態を示す説明図
である。 1……剥離シート、2……印刷層、3……介在
層、4……ポリビニルアルコールフイルム。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 剥離性シートの片面に印刷層を設け、該印刷層
    面に介在層を介して、ポリビニルアルコールフイ
    ルムを積層したことを特徴とした転写シート。
JP1987188407U 1987-12-11 1987-12-11 Expired - Lifetime JPH0528078Y2 (ja)

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JPH0191600U JPH0191600U (ja) 1989-06-15
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5887722B2 (ja) * 2011-06-10 2016-03-16 大日本印刷株式会社 水圧転写シート製造用転写箔、水圧転写シート及びその製造方法、並びに加飾成形品の製造方法
JP5966572B2 (ja) * 2012-04-27 2016-08-10 大日本印刷株式会社 水圧転写フィルム製造用転写箔、水圧転写フィルム及び加飾成形品並びにそれらの製造方法
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JPS6158798A (ja) * 1984-08-30 1986-03-26 大日本印刷株式会社 水圧転写方式に利用される転写用シ−ト
JPS62146698A (ja) * 1985-12-20 1987-06-30 凸版印刷株式会社 転写印刷方法

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