JPH0737196B2 - 絵付け成形品の製造方法 - Google Patents

絵付け成形品の製造方法

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JPH0737196B2
JPH0737196B2 JP60103188A JP10318885A JPH0737196B2 JP H0737196 B2 JPH0737196 B2 JP H0737196B2 JP 60103188 A JP60103188 A JP 60103188A JP 10318885 A JP10318885 A JP 10318885A JP H0737196 B2 JPH0737196 B2 JP H0737196B2
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治雄 宮下
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、主として金属製品,プラスチツク成形品,セ
ラミツクス成形品等の各種成形品に対して、転写方式に
より絵付けを行う方法に関するものであり、特に、耐水
性,耐湿熱性,耐温水性に優れた性質を奏する絵付け成
形品を得る方法を提供するものである。
〔従来の技術〕
特に、凹凸による立体面(三次元形状)や曲面を有する
各種成形品の前記複雑構造面に印刷模様層による絵付け
を行う手段として、活性化された印刷模様層を表面に有
する水溶性フイルムからなる転写用フイルムを該フイル
ムにおける印刷模様層面を上面にして水面に浮かべ、絵
付けされる成形品をその上面から押し入れることによ
り、水圧を利用して印刷模様層を成形品表面に転写する
方法が知られている(特公昭52−41683号公報,特開昭5
4−33115号公報)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところで、前記転写方法で得られる得付け成形品におけ
る印刷模様層は、転写用フイルムにおける印刷模様層
が、単に絵付けされる成形品の表面に転写,固着されて
いるだけであつて、絵付け成形品における印刷模様層の
耐水性,耐湿熱性,耐温水性等が悪く、堅牢性に富む絵
付け成形品を得ることができないという欠点を有してい
る。
これに対して、本発明は、前記従来の水圧転写法におけ
る欠点を解消し、特に、耐水性,耐湿熱性,耐温水性に
対して優れた性質を奏する絵付け成形品を容易かつ確実
に得る方法を提供し得たものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の絵付け成形品の製造方法は、絵付け成形品基材
として、絵付けが施される面が、乾燥してはいるが完全
硬化には至つていない硬化性樹脂層面とされているもの
を利用し、かつ、転写用フイルムにおける印刷模様層の
転写後に、前記絵付け成形品基材における硬化性樹脂層
面に転移させた印刷模様層を被覆するようにして硬化性
樹脂層を形成し、次いで、印刷模様層の上,下両側に存
在する硬化性樹脂層の完全硬化を行なうものである。
すなわち、本発明の絵付け成形品の製造方法は、印刷模
様層を有する水溶性もしくは水膨潤性フイルムからなる
転写用フイルムを、該転写用フイルムの前記印刷模様層
面が上面となるようにして水面上に浮かべた後、前記転
写用フイルムにおける印刷模様層を溶解する溶剤を含む
活性剤を転写用フイルムの前記印刷模様層に塗布する
か、または、前記転写用フイルムの印刷模様層に前記活
性剤を塗布した後、この転写用フイルムを該フイルムの
印刷模様層面が上面となるようにして水面上に浮かべる
かする第1工程と、前記水面上に浮かべてある転写用フ
イルムの上面から、絵付けされる面が、乾燥してはいる
が完全硬化には至つていない硬化性樹脂層面とされてい
る絵付け成形品基材を押し入れ、前記転写用フイルムを
該絵付け成形品基材の外周面に水圧により延展,密着さ
せる第2工程と、前記転写用フイルムにおける水溶性も
しくは水膨潤性フイルムを除去することにより、転写用
フイルムにおける印刷模様層を前記絵付け成形品基材に
おける硬化性樹脂層面に転移させる第3工程と、前記絵
付け成形品基材における硬化性樹脂層面に転移させた印
刷模様層を被覆するようにして硬化性樹脂層を形成する
第4工程と、前記印刷模様層の上,下両側に存在する硬
化性樹脂層を完全硬化させる第5工程とからなるもので
ある。
以下本発明の構成を図面に基いて説明する。
本発明の絵付け成形品の製造方法の第1工程は、第1図
に示されるように、印刷模様層1を有する水溶性もしく
は水潤滑性フイルム2からなる転写用フイルム3を、該
転写用フイルム3における前記印刷模様層1面が上面と
なるようにして水槽4の水面5に浮かべた後、前記転写
用フイルム3における印刷模様層2を溶解する溶剤を含
む活性剤6を印刷模様層1に塗布するか、または、前記
転写用フイルム3の印刷模様層2に前記活性剤6を塗布
した後、この転写用フイルム3を該フイルム3の印刷模
様層1面が上面となるようにして水面5に浮かべるかし
て、転写用フイルム3の印刷模様層1が活性剤6で被覆
されている状態にあり、しかもこの転写用フイルム3が
水面5に浮遊している状態を形成するものである。
本工程で使用する転写用フイルム3は、水溶性もしくは
水膨潤性フイルム2と、該フイルム2の片側表面に形成
されている印刷模様層1とを必須の構成要件として具備
するものであれば良い。水溶性もしくは水膨潤性フイル
ム2の好適な具体例としてはポリビニルアルコール樹脂
をはじめ、テキストリン,ゼラチン,にかわ,カゼイ
ン,セラツク,アラビアゴム,でん粉,蛋白,ポリアク
リル酸アミド,ポリアクリル酸ソーダ,ポリビニルメチ
ルエーテル,メチルビニルエーテルと無水マレイン酸の
共重合体、酢酸ビニルとイタコン酸の共重合体、ポリビ
ニルピロリドン,あるいはセルロース,アセチルセルロ
ース,アセチルブチルセルロース,カルボキシメチルセ
ルロース,メチルセルロース,ヒドロキシエチルセルロ
ースなどのセルロース誘導体、アルギン酸ソーダなどの
単独または混合樹脂等の、厚さ10〜100μm程度フイル
ムが挙げられる。尚、前記ポリビニルアルコール樹脂フ
イルムはその重合度、ケン化度、でん粉等の添加剤の配
合等の諸条件を変化させることによつて、印刷時に必要
な機械的強度、取り扱い中の耐湿性、水に浮かべてから
の吸水による柔軟化の速度,延展ないし拡散に要する時
間、転写時の変形のしやすさ等を制御することができる
ものである。ポリビニルアルコール(PVA)樹脂を主成
分とするより好ましいフイルムの例としては、 PVA樹脂 80% 高分子性水溶性樹脂 15% でんぷん 5% の組成からなり、平衡水分が3%程度のものである。
尚、転写用フイルム3を浮かべる際の水は、該フイルム
3を構成する水溶性もしくは水膨潤性フイルム2の性質
により適当な温度に調整される。たとえば、水溶性フイ
ルムとして澱粉系フイルム(商品名:オブラート)を使
つた場合は水温は40〜50℃程度であることが望ましく、
また該フイルムの除去の際の溶解を促進させるためにア
ミラーゼ等を2〜4%程度添加しておくことが好まし
い。
水溶性もしくは水膨潤性フイルム2の表面における印刷
模様層1を形成するためのインキ組成物は、それ自体が
公知のものを利用し得るが、例えば、アマニ油、大豆
油、合成乾性油等の各種の油脂類、エチルセルロース,
エチルヒドロキシエチルセルロース,セルロースアセテ
ートプロピオネート,ニトロセルロース,酢酸セルロー
ス等のセルロース誘導体、ポリスチレン,ポリα−メチ
ルスチレンなどのスチレン樹脂及びスチレン共重合樹
脂、ポリメタクリル酸メチル,ポリメタクリル酸エチ
ル,ポリアクリル酸エチル,ポリアクリル酸ブチルなど
のアクリル又はメタクリル樹脂の単独又は共重合樹脂、
ロジン、ロジン変性マレイン酸樹脂、ロジン変性フエノ
ール樹脂、重合ロジンなどのロジンエステル樹脂、ポリ
酢酸ビニル樹脂、クマロン樹脂、ビニルトルエン樹脂、
塩化ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、ブチラール樹脂、
ポリアミド樹脂、塩化ビニール−酢酸ビニル共重合樹
脂、ポリ塩化ビニリデン,メラミン樹脂、シリコーン樹
脂、塩化ゴム、環化ゴムのゴム誘導体、にかわ、カゼイ
ン,デキストリン,ゼイン等の中から選択される一種以
上をベヒクルとするものが使用し得る。尚、このインキ
組成物は通常、染料もしくは顔料により着色されている
が、場合によつては着色せず無色であつてもよい。又、
特殊な効果を出す意味でパール顔料や金属粉などを含む
ものであつてもよい。印刷模様層1を互いに独立した点
の進合として形成するには、グラビア印刷、グラビアオ
フセツト印刷、もしくはスクリーン印刷等を利用するの
が好ましく、前記した各点の形状に合わせて製版した印
刷版を用いて行なうようにすれば良い。また、この印刷
模様層1を形成する際には各点を構成するインキが未乾
燥の状態で流動して点どうしが連結しないように、通常
の印刷にくらべて高粘度でかつ、乾燥速度の速いインキ
を用いるのが良い。また、印刷模様層1を所望の厚みに
するためにはインキ転移量の多い版を用いるのが良い
が、インキ転移量を過度にするとやはり点どうしが連結
される虞れがある。これらの点を考慮すると、グラビア
印刷方式を例にとると、版深=20μm〜50μm程度であ
り、セルの巾/土手の巾=5/2程度のグラビア印刷版と
ザーンカツプNo.4を使用した際の流出所要時間が9〜15
秒程度のインキ組成物とを利用して印刷模様層1を形成
するのが良い。
活性剤6は、前記転写用フイルム3における印刷模様層
1を溶解する性質を有する溶剤を含有するもので、転写
用フイルム3の印刷模様層1を絵付け成形品基材7面に
転移させる操作を水面5上で完了させるまでは蒸発する
ことが無く、また、成形品基材7を浸蝕したりすること
も無く、更には、成形品基材7の絵付けされる面に形成
されている硬化性樹脂層8を急激に溶解することが無い
等の性質を具備する溶剤を含有するものが望ましい。か
かる溶剤の具体的なものとしては、ペンタン,ヘキサ
ン,ヘプタン,オクタン等、あるいはこれらの混合液で
あるガソリン,石油、ベンジン,ミネラルスピリツト,
石油ナフサ等の脂肪族炭化水素類、ベンゼン,トルエ
ン,キシレン,シクロヘキサン,エチルベンゼン等の芳
香族炭化水素類、トリクロルエチレン,パークロルエチ
レン,クロロホルム,四塩化炭素等のハロゲン化炭化水
素類、メチルアルコール,エチルアルコール,プロピル
アルコール,ブチルアルコール,アミルアルコール,ベ
ンジルコール,ジアセトンアルコール等の一価アルコー
ル類、エチレングリコール,プロピレングリコール,グ
リセリン等の多価アルコール類、アセトン,メチルエチ
ルケトン,メチルイソブチルケトン,シクロヘキサノ
ン,メチルシクロヘキサノン,イソホロン等のケトン
類、エチルエーテル,イソプロピルエーテル,エチレン
グリコール・モノ・メチルエーテル,エチレングリコー
ル・モノ・エチルエーテル,ジエチレングリコール・モ
ノ・メチルエーテル,ジエチレングリコール・モノ・エ
チルエーテル,ジエチレングリコール・モノ・ブチルエ
ーテル,ジエチレングリコール・ジ・ブチルエーテル等
のエーテル類、エチレングリコール・モノ・メチルエー
テル・アセテート,エチレングリコール・モノ・エチル
エーテル・アセテート,ジエチレングリコール・モノ・
メチルアセテート,ジエチレングリコール・モノ・エチ
ルエーテル・アセテート,ジエチレングリコール・モノ
・ブチルエーテル・アセテート等の酢酸エステル類、酪
酸エステル等のエステル類、ニトロ炭化水素類、ニトリ
ル類、アミン類、その他アセタール類、酸類、フラン類
等が単独あるいは混合溶剤として使用される。前記活性
剤として、該活性剤中の前記溶剤に溶解する樹脂、例え
ば、塩化ビニル,塩化ビニリデン等のハロゲン化ビニル
単量体、スチレンならびにその誘導体、酢酸ビニル等の
ビニルエステル単量体、アリルアルコールおよびアリル
エステル類、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、
クロトン酸、マレイン酸またはフマル酸等の不飽和カル
ボン酸類、上記の不飽和カリボン酸類のエステル誘導
体、同ニトリル誘導体または同酸アミド誘導体、上記の
不飽和カルボン酸類の酸アミド誘導体のN−メチロール
誘導体および同N−アルキルメチロールエーテル誘導
体、グリシジルアクリレート,グリシジルメタクリレー
ト,アリルグリシジルエーテル,ビニルイソシアネー
ト,アリルイシシアネート,2−ヒドロキシエチル−アク
リレートまたは−メタクリレート、2−ヒドロキシプロ
ピル−アクリレートまたは−メタクリレート,エチレン
グリコール−モノアクリレートまたは−モノメタクリレ
ート,エチレングリコール−ジアクリレートまたは−ジ
メタクリレート,無水マレイン酸、無水イタコン酸、メ
チルビニルケトン,ブタジエンエチレン,プロピレン,
ジメチルアミノエチルメタクリレート,ビニルピリジ
ン,tert−ブチルアミノエチルメタクリレート,多価ア
ルコールのモノアリルエーテル等のごとき単量体の単独
重合体ないし共重合体類等の熱可塑性樹脂、ポリアミド
系樹脂、ポリエステル系樹脂、フエノール系樹脂、メラ
ミン系樹脂、尿素樹脂、エポキシ系樹脂、フタル酸ジア
リル系樹脂、ケイ素樹脂、ポリウレタン系樹脂等のごと
き熱硬化性樹脂またはそれらの変性樹脂もしくは初期縮
合物、天然樹脂、ロジンおよびその誘導体、セルロース
誘導体、天然または合成ゴム、石油樹脂等の樹脂が、溶
剤の5〜60重量%程度添加されている膨潤化液からなる
活性剤が利用される場合には、該活性剤の粘度調整が容
易で、かつその塗布手段が限定されず、しかも転写用フ
イルムの印刷模様層のインキの保持時間が長いので転写
工程に長時間を掛けることができる等のメリットを存す
る。活性剤の塗布手段としては、グラビアコート,オフ
セツトグラビアコート,ロールコート,バーコート,ス
プレーコート,超音波コートなどが適用でき、活性剤の
塗布量は1〜50g/m2程度である。
転写用フイルム3を水面に浮かべるには、枚葉状のもの
を一枚ずつ浮かべることもできるし、水を一方向に流し
ながら巻取状のものを連続的に水面に浮かべることもで
きる。この工程においては、転写用フイルム3における
印刷模様層1が上になるようにして水面に浮かべるが、
この際に転写用フイルム3の水溶性もしくは水膨潤性フ
イルム2と水面5との間に気泡がはいらないように、か
つ転写用フイルム3にしわが寄らないようにすることが
必要である。
本発明方法の第2工程は、前記第1工程における水面上
の転写用フイルム3の上方から矢印方向に、絵付けが施
される面が、乾燥はしているが完全硬化には至つていな
い硬化性樹脂層8面とされている絵付け成形品基材7を
下降させ、その一部ないし全部を水中に沈降させ、転写
用フイルム3と絵付け成形品基材7との間に気泡が入ら
ないように転写用フイルム3を成形品基材7の表面形状
に沿つて延展し、水圧により成形品基材7における硬化
性樹脂層8に密接させるものである。
本工程で使用される成形品基材7は、例えば、ABS樹
脂、ポリスチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、AES樹
脂(ABS樹脂の耐候性向上品)、ポリプロピレン樹脂、
ポリエチレン樹脂、ポリフエニレンオキシド樹脂、ポリ
塩化ビニル樹脂等のホモポリマー、もしくはコポリマー
あるいはこれらのものから選択される混合物からなる合
成樹脂をはじめ、メラミン樹脂、フエノール樹脂、ホル
マリン樹脂、尿素樹脂、繊維素系樹脂等の射出成型品、
押し出し成型品、中空成型品、真空成型品等からなる各
種合成樹脂成型品をはじめ、金属製品、セラミツクス成
型品等を使用し得るものであるが、凹部または凸部を有
するものや、平坦なもの、2次元もしくは3次元曲面を
有するものや貫通孔を有するもの、格子状のものなどの
殆どの形状のものが適用でき、更には、表面に木や石や
織物などの質感を生じさせるための微小なエンボスが設
けてあるもの等も使用し得る。成形品基材7における硬
化性樹脂層8は、熱硬化性アクリル樹脂、ポリウレタン
樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ポリエステル樹脂
等の熱硬化性樹脂や、分子中にエチレン性不飽和結合を
有するプレポリマーあるいはオリゴマーまたは分子中エ
チレン性不飽和結合を有するモノマーあるいはこれらの
混合物を主成分とする組成物からなる電離性放射線硬化
性組成物等によつて形成されるものである。尚、前述の
電離性放射線硬化性組成物に使用される分子中にエチレ
ン性不飽和結合を有するプレポリマーあるいはオリゴマ
ーとしては、例えば不飽和ポリエステル類、ポリエステ
ルアクリレート,エポキシアクリレート,ウレタンアク
リレート,ポリオールアクリレート,メラミンアクリレ
ートなどの各種アクリレート類、ポリエステルメタクリ
レート,エポキシメタクリレート,ウレタンメタクリレ
ート,ポリオールメタクリレート,ポリオールメタクリ
レート,メラミンメタクリレートなどの各種メタクリレ
ート類などであり、分子中にエチレン性不飽和結合を有
するモノマーとしては、例えば、スチレン,α−メチル
スチレンなどのスチレン系モノマー,アクリル酸メチ
ル,アクリル酸2−エチルヘキシル,アクリル酸メトキ
シエチル,アクリル酸ブトキシエチル,アクリル酸ブチ
ル,アクリル酸メトキシブチル,アクリル酸フエニルな
どのアクリル酸エステル類、メタクリル酸メチル,メタ
クリル酸エチル,メタクリル酸プロピルなどのメタクリ
ル酸エステル類、アクリルアミド,メタクリルアミドな
どの不飽和カルボン酸アミド,アクリル酸2−(N,N−
ジベンジルアミノ)エチル,メタクリル酸(N,N−ジメ
チルアミノ)メチル,アクリル酸2−(N,N−ジエチル
アミノ)プロピルなどの不飽和酸の置換アミノアルコー
ルエステル類、エチレングリコールジアクリレート,プ
ロピレングリコールジアクリレート,ネオペンチルグリ
コールジアクリレート,1,6−ヘキサンジオールジ−クリ
レート,ジエチレングリコールジアクリレート,トリエ
チレングリコールジアクリレート,ジプロピレングリコ
ールジアクリレート,エチレングリコールジメタクリレ
ート,プロピレングリコールジメタクリレート,ジエチ
レングリコールジメタクリレートなどの多官能性化合
物、および/または分子中に2個以上のチオール基を有
するポリチオール化合物、たとえばトリメチロールプロ
パントリチオグリコレート,トリメチロールプロパンリ
チオプロピオネート,ペンタエリスリトールテトラチオ
グリコレートなどが存する。
硬化性樹脂層8は2〜100μm程度に形成されていれば
良く、例えば、スプレー,デツピング,刷毛塗り等の手
段で形成されるものである。また、この硬化性樹脂層8
は、乾燥はしているが完全硬化には至つていないという
要件を満足することが必要であり、従つて半硬化状態乃
至未硬化状態とされているものである。
前記第2工程において印刷模様層1を絵付け成形品基材
7の硬化性樹脂層7面に十分に固着させた後、第3工程
においては、転写用フイルム3における水溶性または水
膨潤性フイルム2を除去する工程が実施される。この転
写用フイルム3における水溶性もしくは水膨潤性フイル
ム2を除去するには、水を用いて被転写体をシヤワー洗
浄することが最も能率的で好ましい方法であり、これに
より付着したフイルム2が完全に除去されるとともに、
転写の際に生ずる汚れも洗浄される。この時、水温は用
いた水溶性フイルムの材質などによつても異なるが、一
般には15〜60℃が適当であり、また、洗浄時間は1〜10
分程度で十分である。
前記第3工程で印刷模様層1を硬化性樹脂層8面に転移
させた後、この印刷模様層1の転移面に、印刷模様層1
を被覆するようにして硬化性樹脂層を形成する第4工程
が実施される。
本第4工程における硬化性樹脂層の形成は、先に説明し
た硬化性樹脂層8の形成の場合と全く同様にして実施し
得るものである。
引き続く第5工程では、前述の硬化性樹脂層8と第4工
程で形成した硬化性樹脂層とを完全硬化させるものであ
り、熱硬化処理あるいはX線,γ線,電子線,紫外線等
の電離性放射線の照射処理が、硬化性樹脂層を構成して
いる樹脂の種類に応じて施されるものである。
第2図に符号9で表示される絵付け成形品は以上の工程
によつて得られたものであり、絵付け成形品基材7と、
該成形品基材7の表面に形成されている完全硬化した樹
脂層18と、該樹脂層18に転移された印刷模様層1と、該
印刷模様層18を被覆するようにして形成されている完全
硬化した樹脂層10とで構成されているものである。
〔実施例〕
以下本発明方法の具体的な構成を実施例を以つて説明す
る。
実施例1 セロフアン〔日合フイルム(株)製:ハイセロンC−31
0〕に杉の柾目柄よりなる印刷模様層をグラビア印刷用
インキ〔諸星インキ(株)製:KLCFムキ〕でグラビア印
刷し、乾燥,巻取りしてロール状の転写用フイルムを得
た。
次いで、前記転写用フイルムの印刷模様層面にCFプライ
マー〔諸星インキ(株)製〕よりなる活性剤をグラビア
印刷法で13g/m2の割合にコーテイングし、これを水温27
℃の水面に印刷模様層が上面となるように浮遊させ、80
秒後に、絵付けされる絵付け成形品基材を押し入れ、該
基材の表面に転写用フイルムを密着させて基材表面に印
刷模様層を転移させた。尚、前記絵付け成形品基材は、
厚さ6μのアルマイト処理済みのアルミニウム板をエポ
キシメラミン系塗料中に浸漬後150℃にて2分間乾燥す
ることにより得られた20g/m2のエポキシメラミン系塗料
よりなる樹脂層を有するアルミニウム板である。
前記基材のエポキシメラミン系塗料よりなる樹脂層面に
印刷模様層を転移させた後、絵付け成形品基材を水中か
ら引き出し、これに30℃の水温のシヤワーを吹き付け、
表面のセロフアンを除去し、40℃にて20分間乾燥した。
次いで、前記絵付け成形品基材の印刷模様層面にエポキ
シメラミン系塗料をスプレー法にて20g/m2の割合に塗布
し、更に200℃にて20分間乾燥し、印刷模様層の上,下
両側に存在するエポキシメラミン樹脂層を完全硬化させ
た。
かくして得られた絵付け成形品たるアルミニウム板にお
ける印刷模様層は、耐水性,耐湿熱性,耐温水性に優れ
た性質を有しており、絵付け成形品は内装材に好適なも
のであつた。
実施例2 セロフアン〔日合フイルム(株)製:ハイセロンC−31
0〕に木目柄の印刷模様層をグラビア印刷用インキ〔諸
星インキ(株)製:KLCF〕でグラビア印刷し、乾燥,巻
取りしてロール状の転写用フイルムを得た。
次いで、前記転写用フイルムの印刷模様層面にCFプライ
マー〔諸星インキ(株)製〕よりなる活性剤をグラビア
印刷法で13g/m3の割合にコーテイングし、これを水温27
℃の水面に印刷模様層が上面となるようにして浮遊さ
せ、80秒後に、絵付けされる絵付け成形品基材を押し入
れ、該基材の表面に転写用フイルムを密着させて基材表
面に印刷模様層を転移させた。尚、前記絵付け成形品基
材は、ポリカーボネート樹脂を射出成形した成形品にウ
レタン樹脂系塗料〔オリジン電気(株)製:オリジプレ
ートZ〕をスプレーガンにて塗布後60℃にて20分間乾燥
して絵られた厚さ20μのウレタン樹脂層を有するポリカ
ーボネート樹脂成形品である。
前記基材のウレタン樹脂系塗料よりなるウレタン樹脂層
面に印刷模様層を転移させた後、絵付け成形品基材を水
中から引き出し、これに30℃の水温のシヤワーを吹き付
け、表面のセロフアンを除去し、更に40℃にて20分間乾
燥した。
次いで、前記絵付け成形品基材の印刷模様層面にウレタ
ン樹脂系塗料をスプレー法にて塗布し、膜厚20μのウレ
タン樹脂層を形成した後更に80℃にて30分間乾燥し、印
刷模様層の上,下両側に存在するウレタン樹脂層を完全
硬化させた。
かくして得られた絵付け成形品たるポリカーボネート樹
脂成形品は、耐水性,耐湿熱性,耐温水性に優れた作用
を有する印刷模様層を有しており、自動車内装材として
好適なものであつた。
〔本発明の作用,効果〕
本発明の絵付け成形品の製造方法は叙上の通りの構成か
ら成るものであり、転写用フイルムにおける印刷模様層
が転写される絵付け成形品基材の被転写面を、乾燥はし
ているが完全硬化には至つていない硬化性樹脂層面と
し、この硬化性樹脂層面に水圧転写法にて転写用フイル
ムにおける印刷模様層を転写し、更にこの印刷模様層を
被覆するようにして硬化性樹脂層を形成し、最後に印刷
模様層の上,下両側に存在する硬化性樹脂層を完全硬化
させることからなる絵付け成形品の製造方法である。
従つて、本発明の絵付け成形品の製造方法においては、
絵付けが施される絵付け成形品基材の絵付け面が例えば
回転円錐体のような複雑な面であつても、その形状に制
限されることなく容易に実施し得るし、しかも絵付け面
に転写,形成される印刷模様層の形成は、転写用フイル
ムとなる水溶性もしくは水膨潤性フイルム上に通常の印
刷手段で形成するものであるから、微細な模様を現出し
得るという作用,効果を奏するものである。
更に本発明の絵付け成形品の製造方法においては、印刷
模様層と絵付け成形品基材における絵付け面との間の固
着強度が高く、しかも印刷模様層の全表面が完全硬化さ
れている硬化性樹脂層で被覆されている絵付け成形品が
得られるので、特に耐水性,耐湿熱性,耐温水性等に対
して極めて優れた作用を奏する印刷模様層が得られると
いう作用,効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の絵付け成形品の製造方法の1実施例に
おける途中工程を説明する模型断面図、第2図は本発明
の絵付け成形品の製造方法で得られた絵付け成形品の1
例を示す模型断面図である。 1:印刷模様層、2:水溶性もしくは水膨潤性フイルム、3:
転写用フイルム、5:水面、6:活性剤、7:絵付け成形品基
材、8:完全硬化には至つていない硬化性樹脂層、10,18:
完全硬化している硬化性樹脂層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−53480(JP,A) 特開 昭58−191187(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】印刷模様層を有する水溶性もしくは水膨潤
    性フイルムからなる転写用フイルムを、該転写用フイル
    ムの前記印刷模様層面が上面となるようにして水面上に
    浮かべた後、前記転写用フイルムにおける印刷模様層を
    溶解する溶剤を含む活性剤を転写用フイルムの前記印刷
    模様層に塗布するか、または、前記転写用フイルムの印
    刷模様層に前記活性剤を塗布した後、この転写用フイル
    ムを該フイルムの印刷模様層面が上面となるようにして
    水面上に浮かべるかする第1工程と、前記水面上に浮か
    べてある転写用フイルムの上面から、絵付けされる面
    が、乾燥はしているが完全硬化には至つていない硬化性
    樹脂層面とされている絵付け成形品基材を押し入れ、前
    記転写用フイルムを該絵付け成形品基材の外周面に水圧
    により延展,密着させる第2工程と、前記転写用フイル
    ムにおける水溶性もしくは水膨潤性フイルムを除去する
    ことにより、転写用フイルムにおける印刷模様層を前記
    絵付け成形品基材における硬化性樹脂層面に転移させる
    第3工程と、前記絵付け成形品基材における硬化性樹脂
    層面に転移させた印刷模様層を被覆するようにして硬化
    性樹脂層を形成する第4工程と、前記印刷模様層の上,
    下両側に存在する硬化性樹脂層を完全硬化させる第5工
    程とからなることを特徴とする絵付け成形品の製造方
    法。
  2. 【請求項2】硬化性樹脂層が熱硬化性樹脂で構成されて
    いる特許請求の範囲第1項記載の絵付け成形品の製造方
    法。
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