JPH0719838Y2 - 発泡ポリスチレン用感熱転写シート - Google Patents

発泡ポリスチレン用感熱転写シート

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JPH0719838Y2
JPH0719838Y2 JP1988069157U JP6915788U JPH0719838Y2 JP H0719838 Y2 JPH0719838 Y2 JP H0719838Y2 JP 1988069157 U JP1988069157 U JP 1988069157U JP 6915788 U JP6915788 U JP 6915788U JP H0719838 Y2 JPH0719838 Y2 JP H0719838Y2
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JP
Japan
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expanded polystyrene
transfer sheet
sheet
layer
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雅信 吉永
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Toppan Inc
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は発泡ポリスチレン成型物用の感熱転写シートに
関する。
〈従来技術〉 剥離性ベースシート上に転写層を有する転写シートは良
く知られており、プラスチック成型物、金属等の装飾の
ため広く用いられている。
〈考案が解決しようとする課題〉 しかし、発泡ポリスチレン成型物に対する感熱転写シー
トは従来知られていなかった。発泡ポリスチレンの軟化
点が約80℃であって、転写は好ましくは80℃以下、高く
てもせいぜい90℃以下で行なう必要があること、発泡ポ
リスチレンはその成型時に水をかけて直接水冷すること
が通常であり、表面に水滴が残存しているため、転写し
難いことなどの理由による。
従って、本考案はせいぜい90℃以下の温度で、しかも水
滴の存在する発泡ポリスチレン成型物表面に良好に転写
できる感熱転写シートを提供することを目的とする。
〈課題を解決するたもの手段〉 この目的を達成するため、本考案は、剥離性ベースシー
トに転写層を有する転写シートにおいて、転写層表面が
ポリアクリル酸エステル又はポリメタアクリル酸エステ
ルを主成分とする感熱接着剤をグラビアコート法で2度
塗りして成る厚さ2μ以上の接着剤層であることを特徴
とする発泡ポリスチレン用感熱転写シートを提供する。
〈実施例〉 以下、図面を参照して本考案を説明する。図面は本考案
の実施例を示し、第1図は転写シートの断面図である。
図示の如く、転写シートはベースシート(1)上に転写
層(2)を積層したものである。
ベースシート(1)は転写層(2)を支持すると共に、
転写後には剥離除去されるもので、ポリエステル、ナイ
ロン、延伸ポリプロピレン等の耐熱性剥離性フィルム、
あるいは紙上にポリプロンイレン等の剥離性プラスチッ
クを積層したもの等が使用できる。
転写層(2)は転写後、ベースシート(1)を剥離除去
した後も発泡ポリスチレン成型物表面に残るもので、通
常剥離層(21)、機能層(22)、接着剤層(23)からな
る。剥離層(21)は転写時にベースシート(1)から剥
離し易く、転写後は成型物の表面を保護するもので、ポ
リアクリル酸エステル又はポリメタアクリル酸エステル
から成るものが使用できる。
機能層(22)は転写シート本体の機能を担保するもの
で、例えば、印刷インキから成る絵柄である。この外、
金属蒸着層等であっても良い。
接着剤層(23)はポリアクリル酸エステル又はポリメタ
アクリル酸エステルを主成分とする接着剤を、グラビア
コート法で2度塗りして形成したものである。グラビア
コート法はグラビアロールの網目状の土手の間に形成さ
れたセルに接着剤を充填してこれを転写シート上に転移
する方法であり、機能層(22)のインキ絵柄とインライ
ンで塗布することができる一方、接着剤の塗布ムラが生
じることが避けられないが、二度塗りすることにより塗
布ムラを防ぐことができる。また二度塗りするとこによ
り、乾燥後の膜厚を2〜4μと厚くすることができる。
この結果、接着剤層(23)の皮膜強度が高く、しかも平
滑な皮膜となり、部分的な水滴の存在にも係わらず、転
写ムラが生じることなく良好に転写できるのである。
ポリアクリル酸エステル又はポリメタアクリル酸エステ
ルとしては、ポリメチル(メタ)アクリレート、ポリエ
チル(メタ)アクリレート、ポリブチル(メタ)アクリ
レート等があり、この混合物も使用できる。また、ポリ
塩化ビニル、ポリスチレン等を混合しても良い。また、
ポリ塩化ビニル、ポリスチレン等を混合しても良い。ま
た、二度塗りする接着剤は、同一のものを二度塗りする
必要はなく、異なる種類の接着剤を塗布しても良い。
転写は、発泡ポリスチレン成型物上に転写シートを重
ね、熱圧盤で加熱して転写する方法、発泡ポリスチレン
成型物と転写シートを重ねて基盤と熱ロールの間で転写
する方法等によって行なうことができる。いずれの場合
も発泡ポリスチレン成型物表面は90℃以下、好ましくは
80℃以下で行われる。
〈試験例1〉 厚さ16μのポリエステルフィフム上に、ポリメチルメタ
クリレート系剥離剤を塗布し、ゴム系インキを印刷し、
インラインで、ポリメチルメタクリレートとポリブメタ
クリレートを6:4の割合で混合した接着剤を、グラビア
コート法で2度塗りして厚さ3μの接着剤層を形成し、
転写シートとした。
発泡倍率30倍、50倍、60倍の発泡ポリスチレンを、基盤
上に載置し、上記転写シートを重ねて、熱圧盤表面温度
90〜95℃、発泡ポリスチレン表面温度75〜80℃、0.5〜
1秒の条件で、、発泡ポリスチレンがへこまない程度の
圧力で転写し、ベースシートのみを剥離した。なお、発
泡ポリスチレンとしては、成型後表面に付着した水滴を
ふきとることなく、そのまま水滴が残存したものを用い
た。
いずれの発泡ポリスチレンに対しても転写は良好に行わ
れ、ピンボールはなく、転写絵柄の耐水性、耐アルコー
ル性、耐塩水性も良好であった。また、40℃、80%R.
H.、500 g/cm2の条件でブロッキング性の検査をしたと
ころ、48時間経過後も一切ブロッキングは生じず、良好
な耐性を有することが分かった。
〈試験例2〉 試験例1と同じ転写シートを用いた。
発泡倍率30,50,60の発泡ポリスチレンを基盤上に載置
し、熱ロールにより転写シートを重ねて転写した。発泡
ポリスチレンは水滴の付着したものを用いた。
熱ロール表面温度90〜95℃、発泡ポリスチレン表面温度
75〜80℃、移動速度10m/secの時転写せず、熱ロール表
面温度100〜105℃、発泡ポリスチレン表面温度85〜90
℃、移動速度10m/secの時良好に転写し、ピンボールは
なく、転写絵柄の耐水性、耐アルコール性、耐塩水性、
耐ブロッキング性も優れていた。
〈比較例1〉 試験例1と同様に転写シートを作成した。但し接着剤は
1度塗りで、厚さは1.5 μである。
転写は試験例1と同様に行なった。絵柄は全く転写でき
なかった。
発泡ポリスチレン表面温度を95℃に上げて同様に転写を
行なったが、やはり良好な転写はできなかった。110 ℃
で転写できたが、発泡ポリスチレン表面が変化し、転写
絵柄は歪んだものとなった。
試験例2と同様に熱ロールによる転写も行なったが、結
果は同様で、発泡ポリスチレン表面温度95℃以下では転
写できず、100 ℃で転写できたが、絵柄は歪んだものと
なった。
〈試験例3〉 厚さ16μのポリエステルフィルム上に、ポリメチルメタ
クリレート系剥離剤を塗布し、ゴム系インキで絵柄を印
刷し、インラインで、ポリメチルメタクリレートにポリ
塩化ビニルを混合した接着剤及びポリメチルメタクリレ
ート、ポリエチルメタクリレート、ポリスチレンを混合
した接着剤層を、グラビアコート法で順次塗布した。接
着剤層の厚みはそれぞれ1.5 μで、合計3μである。
発泡倍率30,50,60の水滴の付着した発泡ポリスチレン上
にこの転写シートを重ね、熱圧盤表面温度90〜95℃、発
泡ポリスチレン表面温度75〜80℃、0.5〜1秒の条件で
転写したところ、抜けが生じて良好な転写はできなかっ
た。
発泡ポリスチレン表面温度を85〜90℃に上げて同様に転
写したところ良好に転写でき、耐水性、耐アルコール
性、耐塩水性、耐ブロッキング性にも優れていた。
〈効果〉 以上のように、本考案によれば、水滴の介在下、90℃以
下の低温で発泡ポリスチレン成型物を変形することなく
良好に転写可能な転写シートが得られという効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示し、第1図は転写シートの断
面図。 (1)…ベースシート、(2)…転写層 (21)…剥離層、(22)…機能層 (23)…接着層

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】剥離性ベースシート上に転写層を有する転
    写シートにおいて、転写層表面がポリアクリル酸エステ
    ル又はポリメタアクリル酸エステルを主成分とする感熱
    接着剤をグラビアコート法で2度塗りして成る厚さ2μ
    以上の接着剤層であることを特徴とする発泡ポリスチレ
    ン用感熱転写シート。
JP1988069157U 1988-05-25 1988-05-25 発泡ポリスチレン用感熱転写シート Expired - Lifetime JPH0719838Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988069157U JPH0719838Y2 (ja) 1988-05-25 1988-05-25 発泡ポリスチレン用感熱転写シート

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JP1988069157U JPH0719838Y2 (ja) 1988-05-25 1988-05-25 発泡ポリスチレン用感熱転写シート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01171699U JPH01171699U (ja) 1989-12-05
JPH0719838Y2 true JPH0719838Y2 (ja) 1995-05-10

Family

ID=31294445

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JP1988069157U Expired - Lifetime JPH0719838Y2 (ja) 1988-05-25 1988-05-25 発泡ポリスチレン用感熱転写シート

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5427768A (en) * 1977-08-03 1979-03-02 Kyushu Nippon Electric Method of cutting semiconductor wafer
JPS6239276A (ja) * 1985-08-13 1987-02-20 Koatsu Kako Kk 部分的に金属光沢部を有する転写箔
JPS62283382A (ja) * 1986-05-31 1987-12-09 Toppan Printing Co Ltd ホログラム転写箔

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5427768A (en) * 1977-08-03 1979-03-02 Kyushu Nippon Electric Method of cutting semiconductor wafer
JPS6239276A (ja) * 1985-08-13 1987-02-20 Koatsu Kako Kk 部分的に金属光沢部を有する転写箔
JPS62283382A (ja) * 1986-05-31 1987-12-09 Toppan Printing Co Ltd ホログラム転写箔

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JPH01171699U (ja) 1989-12-05

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