JP2936374B2 - ろ過機能を具備する風呂装置の制御方法 - Google Patents

ろ過機能を具備する風呂装置の制御方法

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JP2936374B2
JP2936374B2 JP5177095A JP17709593A JP2936374B2 JP 2936374 B2 JP2936374 B2 JP 2936374B2 JP 5177095 A JP5177095 A JP 5177095A JP 17709593 A JP17709593 A JP 17709593A JP 2936374 B2 JP2936374 B2 JP 2936374B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は風呂装置の制御方法、特
に、入浴水を浄化するろ過回路を具備する風呂装置の制
御方法に関するものである。
【0002】
【従来技術及び課題】疲労回復や健康増進等の入浴効果
の向上を図る為に浴槽内に気泡を噴出させ得るようにし
た泡風呂装置として特願平5−165709号の発明を
既に提案した。上記泡風呂装置は図1に示す概略構造を
有し、浴槽(B) の下部には循環回路(1) を構成する復路
(1b)の上流端が接続されている。他方、前記循環回路
(1) を構成する往路(1a)の下流部は浴槽(B) の背側と足
側の側壁に形成された吐出口(12)(12)に繋っていると共
に、上記循環回路(1) には該回路内をエアー抜きした後
に作動させる必要のある所謂非自吸式の循環ポンプ
(P01) が配設されている。尚、循環ポンプ(P01) として
非自吸式のものを使用するのは、大きな能力を必要とす
る該ポンプを自吸式のものにすると器具が大型化するか
らである。
【0003】又、浴槽(B) 内の入浴水に混入する塵芥を
除去する為のろ過回路(2) が上記した非自吸式の循環ポ
ンプ(P01) に並列接続されており、該ろ過回路(2) を構
成するろ過容器(20)の出入り口近傍には切替弁(31)(32)
が配設されている。そして、入口側の切替弁(32)には大
気に開放する排出回路(3c)が接続されていると共に、他
方の出口側の切替弁(31)には給湯器(4) から引き出され
且つ湯張り弁(30)や流量カウンタ(34)を具備する湯張り
回路(3a)が接続されている。
【0004】又、上記浴槽(B) の側壁に形成された吐出
口(12)(12)には、開閉弁(14)を介して外気を吸引する為
の空気吸引回路(13)が接続されており、前記開閉弁(14)
を開弁して循環ポンプ(P01) を作動させると、循環回路
(1) 内に生じる水流のエゼクタの効果によって空気吸引
回路(13)から外気が吸引されると共にこれが該浴槽(B)
内に噴出されて気泡運転が行われる。そして、該気泡運
転時に於いては、循環ポンプ(P01) からの吐出水の一部
が前記ろ過回路(2) を通過して再び該循環ポンプ(P01)
の入口側に帰還して該水がろ過され、これにより、浴槽
内の入浴水が次第に浄化されるようになっている。
【0005】浴槽(B) に湯張りするときには、先ず吐出
口(12)が水没するまで給湯器(4) から浴槽(B) 内に給湯
した後に非自吸式の循環ポンプ(P01) を作動させる。こ
れにより、吐出口(12)近傍の回路に設けた水位センサ(1
8)(通常は水圧計で構成されている)の配設部に溜って
いる可能性のあるエアーを浴槽(B) 内に押し出し、これ
により、該センサによる浴槽内水位の検知動作を可能な
らしめる。そして、上記エアー抜きを行った後に、水位
センサ(18)で水位監視しながら浴槽(B) へ給湯器(4) か
ら給湯して湯張り動作を進行させる。
【0006】そして、上記先行技術のものでは、ろ過容
器(20)内にエアーが溜っている場合には、該エアーが上
記非自吸式の循環ポンプ(P01) に咬み込んでこれが機能
しないことがあるから、上記湯張り初期に作動させた循
環ポンプ(P01) が有効に機能しないときには上記ろ過容
器(20)内のエアー抜きを行うようにしている。即ち、湯
張り回路(3a)→切替弁(31)→ろ過容器(20)→切替弁(32)
→排出回路(3c)と繋がる回路が形成されるように前記切
替弁(31)(32)を切り替え、この状態で流量カウンタ(34)
による検知流量が設定流量を越えないように絞り弁(36)
で流量を制限しながら前記ろ過容器(20)に通水する(ろ
過動作時とは逆方向に通水する)のである。すると、上
記湯張り回路(3a)からの供給水がろ過容器(20)内を逆流
してこれに滞留したエアーを排出回路(3c)から大気側に
押し出す。これにより、ろ過容器内がエアー抜きされ、
以後、非自吸式の循環ポンプ(P01) が作動し得る状態が
確保できる。尚、上記エアー抜き動作時にろ過容器(20)
へ供給する水の流量を制限するのは、該ろ過容器(20)内
を逆流する水の流量が多いと、これに充填したろ過部材
(上記先行技術のものでは小さなガラスビーズ等から構
成されている)が外部に流出する恐れがあるからであ
る。
【0007】しかしながら、上記先行技術のものでは、
ろ過容器(20)内の十分なエアー抜きができない場合があ
り、エアー抜き効果が未だ不十分であるという問題があ
った。上記問題点について更に詳述する。上記先行技術
のものでは、上記したようにエアー抜きに際してろ過容
器(20)からろ過部材が漏出するのを防止する為にこれに
供給する水の流量を制限するようにしている。そして、
該流量制限時に於いては、流量カウンタ(34)の出力を監
視しながら給湯器(4) の上流側に配設した絞り弁(36)の
開度を徐々に増減させる所謂フィードバック制御を行っ
ている。従って、フィードバック制御に不可避的な応答
性の悪さが原因して絞り弁(36)の制御に遅れが生じる。
例えば、適正開度まで開度増加した際に絞り弁の動作を
停止させようとしても上記制御の遅れによって該弁が適
正開度より更に余分に開いてしまうのである。即ち、設
定流量以上の水が湯張り回路(3a)に流れるオーバーシュ
ートの現象が発生することとなる。そして、該オーバー
シュートした流量を設定流量に近付けるべくこれを絞る
制御を行うと、上記とは逆にアンダーシュートの現象が
発生し、これら両現象が繰り返される所謂ハンチングが
生じる。
【0008】そこで、上記ハンチングを抑える対策とし
て絞り弁(36)の開度を緩やかに変化させることも考
えられる。ところが、かかる場合にはろ過容器(20)
内を流れる水の流量が緩慢に変化するから、該ろ過容器
(20)内のエアー抜き効果を十分に高めることができ
ない。このことから、上記先行技術のものではろ過容器
(20)内の十分なエアー抜きができない場合が生じ、
該エアー抜き効果が未だ十分とは言えないのである。
【0009】尚、上記においてはろ過容器(20)内をエア
ー抜きする場合の問題点について記載したが、湯張り回
路(3a)→切替弁(31)→ろ過容器(20)→切替弁(32)→排出
回路(3c)と通水することにより、ろ過容器(20)内のろ過
部材に付着した塵芥等の汚れを洗浄除去する場合も、上
記と同様の理由により、該汚れが効果的に除去できない
問題がある。
【0010】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、『浴槽(B)から吸引した入浴水をろ過容器(2
0)を通して再び浴槽(B)に還流させる循環ポンプ
と、前記ろ過容器(20)の上流側に切替弁(32)を
介して接続され且つ大気に開放する排出回路(3
と、上記ろ過容器(20)の下流側に切替弁(31)を
介して接続された湯張り回路(3a)と、上記ろ過容器
(20)内を流れる水の流量を計測する流量カウンタ
(34)と、更に、上記ろ過容器(20)に流れる水の
流量を制御する絞り弁(A)を具備し、湯張り回路(3
a)から切替弁(31),ろ過容器(20),切替弁
(32),排出回路(3)と繋がる回路に通水してろ
過容器(20)内のエアー抜きや洗浄等を行うと共に、
前記通水の流量を上記流量カウンタ(34)で監視し、
該流量カウンタ(34)の出力に基づいて前記絞り弁
(A)の開度をフィードバック制御することによって前
記通水の流量を設定流量に調整するもの』に於いて、ろ
過容器(20)を流れる水の流量が設定流量付近で周期
的に増減するハンチングを抑制しつつ、ろ過容器(2
0)内のエアー抜き等の効果の向上を図ることをその課
題とする。
【0011】
【技術的手段】上記課題を解決する為の本発明の技術的
手段は、『前記通水を開始した後の絞り弁制御時には該
絞り弁(A)の開度増加速度を絞り速度より大きく設定
する』ことである。
【0012】
【作用】上記技術的手段は次のように作用する。湯張り
回路(3a)→切替弁(31)→ろ過容器(20)→切
替弁(32)→排出回路(3)と繋がる回路を成立さ
せて湯張り回路(3a)から通水し始めると、該通水開
始初期に於ける絞り弁(A)の開度に応じてろ過容器
(20)内の通水の流量が次のように変化する。
【0013】エアー抜き動作等の開始初期に絞り弁
(A)の開度が設定開度より絞られている場合には、流
量カウンタ(34)の出力に基づいて絞り弁(A)をフ
ィードバック制御しながら該絞り弁(A)の開度を増加
させてろ過容器(20)内に設定流量の水が流れるよう
に制御するが、前記絞り弁(A)の開度の増加速度は後
述の絞り速度より大きく設定されているから、ろ過容器
(20)内の通水の流量が上記設定流量にほぼ等しくな
るまで該流量が急激に増加する。即ち、急激に流量増加
する通水がろ過容器(20)内に発生するのである。そ
して、該急激に増加する通水によってろ過容器(20)
内に溜ったエアーや汚れが排出回路(3)から大気側
に押し出されることとなる。
【0014】そして、絞り弁(A)の急激な開度増加に
よってろ過容器(20)内の通水の流量が設定流量を越
える所謂オーバーシュートが発生すると、この時点から
絞り弁(A)の開度が緩慢に絞られて行くこととなる。
すると、該絞り弁(A)を緩慢に絞って行くことから、
該絞り弁(A)が設定開度から余分に絞られる現象、即
ちアンダーシュートの現象が緩和されることとなる。そ
して、該アンダーシュートの現象が緩和されることか
ら、既述ハンチングの現象を抑えることができ、ろ過容
器(20)内の通水の流量を速やかに設定流量に近付け
ることができる。
【0015】他方、エアー抜き動作等の開始初期に絞り
弁(A)の開度が設定開度より大きくなっている場合に
は、ろ過容器(20)への通水開始動作と同時に該ろ過
容器(20)内を流れる水の流量が瞬間的に設定流量を
越えて増加し、その後、設定流量まで絞られるから、か
かる場合も、急激に増加する上記通水によってろ過容器
(20)内に溜ったエアーや汚れが排出回路(3)か
ら大気側に押し出される。
【0016】
【効果】上記技術的手段は次の効果を有する。ろ過容器
(20)内の通水の流量が設定流量を越えている場合は
絞り弁(A)の開度を緩慢に絞るから、絞り弁(A)の
絞り動作を急激に行う場合に比べ、前記流量が設定流量
付近で周期的に増減するハンチングの現象を抑制するこ
とができると共に、ろ過容器(20)内に供給する水の
流量を急激に増加させながらこれに溜ったエアーや汚れ
を除去するから、該流量の増加速度を考慮しないでこれ
を徐々に増加させる場合に比べて前記エアー抜等の効果
が向上する。
【0017】
【実施例】次に、上記した本発明の実施例を図2以下に
基づいて詳述する。この実施例の方法を採用する泡風呂
装置は、図2に示すように構成されている。浴槽(B) に
は、上記した吐出口(12)(12)に対応する足側の吐出口(1
2a) と背側の吐出口(12b) とが設けられ、各吐出口には
循環回路(1) の往路(1a)の分岐回路が各別に接続されて
いる。浴槽(B) の吸引口(B1)からの復路(1b)は非自吸式
の大容量の循環ポンプ(P1)の入口側に接続され、この循
環ポンプ(P1)の出口側に接続される往路(1a)が分岐点
(Q) で分岐されてその一方は足側の吐出口(12a) に、他
方は背側の吐出口(12b) にそれぞれ接続されて循環回路
(1) が構成されている。そして、前記吐出口(12a)(12b)
には空気吸引回路(13)の下流側の分岐回路が各別に接続
され、この空気吸引回路(13)の前記吐出口への経路は開
閉弁(14)によって開閉される。
【0018】循環回路(1) に並列に設けられるろ過回路
(2) にはろ床とその上流側に充填されたガラスビーズ
(直径約1mm程度)を内蔵したろ過容器(20)が挿入され
ており、ろ過容器(20)の両端と循環ポンプ(P1)の入口側
及び出口側とが接続され、ろ過容器(20)のろ過方向が循
環ポンプ(P1)による循環回路の順方向と一致している。
尚、ろ過回路(2) に於けるろ過容器(20)の出口側には切
替弁(31)が、ろ過容器(20)の入口側には切替弁(32)がそ
れぞれ設けられ、切替弁(31)には逆洗用回路(3b)が接続
され、切替弁(32)には排出回路(3c)が接続されている。
【0019】この泡風呂装置には、給湯器(4) 及び風呂
用熱交換器(11)が内蔵されている。前記給湯器(4) は、
熱交換器への入口側の給水管(41)からのバイパス回路(4
3)を熱交換器を介する被加熱回路(42)と合流させた、所
謂、バイパスミキシング方式としてある。したがって、
給水管(41)と前記バイパス回路(43)の分岐点に挿入した
制御弁(46)によって分配量を制御することによって出湯
回路(44)からの出湯温度が設定温度に維持される。
【0020】また、この実施例では、出湯回路(44)
から分岐させた湯張り回路(3a)にも給水管(41)
からの分岐回路(45)を合流させて、この合流点に絞
り弁(A)として機能する切替制御弁(33)が挿入さ
れている。この切替制御弁(33)は、サーボモータ
(M)によってその開度が制御されるもので、この実施
例では、湯張り回路(3a)への湯量を制御できると共
に、湯張り回路(3a)と、出湯回路(44)側又は分
岐回路(45)側とを、択一的に連通させられるように
なっている。従って、湯張り回路(3a)と分岐回路
(45)のみを連通させて水道水をそのまま浴槽(B)
に給水することができ、この場合に被加熱回路(42)
が冷水で満たされることがないから、再出湯時に冷水サ
ンド現象が生じにくい。
【0021】前記湯張り回路(3a)には湯張り弁(30)、流
量カウンタ(34)、圧送ホッパ(5) が、この順序で挿入さ
れて、その下流端は後述する循環加熱用の強制循環回路
(1c)の自吸式ポンプ(P2)の上流側に連通接続されてい
る。そして、この湯張り回路(3a)と強制循環回路(1c)と
の合流点には切替弁(35)が設けられている。この切替弁
(35)は、湯張り回路(3a)側を遮断して強制循環回路(1c)
のみを連通させた状態と、湯張り回路(3a)を強制循環回
路(1c)の自吸式ポンプ(P2)側及び循環切替弁(15)側の両
側に連通させた状態とに切り替えられる構成である。
【0022】前記圧送ホッパ(5) は、ケーシング(50)内
の弁室(51)に収容された弁装置(52)と、前記弁室に連設
され且つ大気側に開放する空気室(53)とを具備する構成
としてある。前記弁室(51)と空気室(53)との区画壁には
空気吸引口(54)が開口し、これと対向する位置で且つ弁
室(51)の入口部には弁座口(55)が開口し、この間には、
前記空気吸引口(54)及び前記弁座口(55)に対向する弁体
を具備する弁装置(52)が内蔵されている。そして、この
弁装置(52)は、バネ(図示せず)により常時前記弁座口
(55)を閉塞し且つ前記空気吸引口(54)を開放するように
付勢され、湯張り回路(3a)の水流によって弁座口(55)を
開放し且つ空気吸引口(54)を閉じるように作用する形式
である。
【0023】前記弁室(51)の側壁には湯張り回路(3a)の
下流側回路(3a1) が連通接続され、この下流側回路(3
a1) と空気室(53)とは排水弁(56)を挿入した連通管(57)
によって連通接続されている。強制循環回路(1c)は、循
環回路(1) の背側回路に挿入した循環切替弁(15)と、足
側回路に挿入した循環切替弁(16)との間に自吸式ポンプ
(P2)及び風呂用熱交換器(11)を挿入した構成であり、自
吸式ポンプ(P2)の入口側が前記循環切替弁(15)と接続さ
れると共に、自吸式ポンプ(P2)の出口側が風呂用熱交換
器(11)を介して前記循環切替弁(16)と接続され、この自
吸式ポンプ(P2)と前記循環切替弁(15)との間に切替弁(3
5)が挿入されている。又、自吸式ポンプ(P2)の出口側に
は水流スイッチ(17)が挿入され、前記循環切替弁(16)と
吐出口(12a) との間には圧力式の水位センサ(18)が挿入
されている。従って強制循環回路(1c)は、循環切替弁(1
5)→切替弁(35)→自吸式ポンプ(P2)→水流スイッチ(17)
→風呂用熱交換器(11)→循環切替弁(16)の経路となる。
【0024】尚、この水位センサ(18)は吐出口(12a) を
介して連通する浴槽(B) 内の水位に対応する圧力を検知
するものである。上記構成の泡風呂装置の動作について
以下に説明する。尚、この実施例では、各部はマイクロ
コンピュータによって制御される構成となっており、主
要各部のに動作については、図8,図9に示すフローチ
ャートに基づいて説明する。
【0025】[湯張動作について]湯張り操作される
と、図3に示すように、循環ポンプ(P1)及び自吸式ポン
プ(P 2)が停止されたままで湯張り弁(30)が開弁されると
共に、切替制御弁(33)が分岐回路(45)を遮断して出湯回
路(44)を湯張り回路(3a)側に連通させた状態に、切替弁
(35)は湯張り回路(3a)と強制循環回路(1c)の両側への回
路を連通させた状態に、循環切替弁(15)は往路(1a)の分
岐点(Q) 側を遮断して吐出口(12b) と強制循環回路(1c)
とを連通させた状態に、循環切替弁(16)は吐出口(12a)
側を遮断して強制循環回路(1c)と往路(1a)の分岐点(Q)
側を連通させた状態に、それぞれセットされ、切替弁(3
1)(32)はろ過回路(2) と復路(1b)側とを連通させた状態
にセットされる。これにより同図のように、吸引口(B1)
と吐出口(12b) 側から湯張りされる。この湯張りの際、
圧送ホッパ(5) 内の弁装置(52)は、給湯圧力によって作
動して、弁座口(55)側が開弁されて空気吸引口(54)が閉
弁された状態となるから、湯が圧送ホッパ(5) の外部に
排出されることはなく、弁室(51)から湯張り回路(3a)の
下流側回路(3a1) に流れる。又、この湯張りの際、循環
回路(1) 及びろ過回路(2) 、更には、強制循環回路(1c)
が湯張り回路(3a)からの湯によって充満される。
【0026】この湯張りの初期段階では流量カウンタ(3
4)が計測する流量を時間的に累積し、図8に示すように
一定量(5リットル)の湯を浴槽(B) に供給する。この
後、湯張り弁(30)が閉弁してこの湯張り動作が停止さ
れ、図4に示すように、切替弁(35)が湯張り回路(3a)側
を閉じて強制循環回路(1c)を連通させた状態に、循環切
替弁(15)は強制循環回路(1c)側と吐出口(12b) 側を連通
させて往路(1a)の分岐点(Q) 側を閉じた状態に、又、循
環切替弁(16)は強制循環回路(1c)側と吐出口(12a) 側と
を連通さて往路(1a)の分岐点(Q) 側を閉じた状態に、そ
れぞれセットされて、自吸式ポンプ(P2)が運転状態とな
る。これにより、浴槽(B) 内の湯は吐出口(12b) から吸
引されて吐出口(12a) から吐出されることとなり、これ
によって残水の有無が検知される。つまり、前記強制循
環回路(1c)の循環状態において水流スイッチ(17)が「オ
ン」となった状態が一定時間(30秒)継続されると図
8のステップ(61)(62)により浴槽(B) 内には、吐出口(1
2b) の水位まで残水があると判定され、逆に、水流スイ
ッチ(17)が「オフ」の場合には、残水なしと判定され
る。
【0027】そして、残水なしと判定された場合には、
上記と同様の手順で再度一定量(10リットル)の湯張
り動作が実行されて前記残水判定が行われる。そして、
この判定において残水なしと判定された場合には、浴槽
(B) 内の水位が吐出口(12b)の高さに達して、水流スイ
ッチ(17)が一定時間続けて「オン」となるまで前記動作
が繰り返し実行される。つまり、残水有りとなるまで一
定量の湯が間欠的に湯張りされることとなる。
【0028】前記残水判定の際、残水有りと判定される
と、次に詳述する第1〜第3エアー抜き動作が行われた
後、湯張り水位が水位センサ(18)によって検知されなが
ら図3の状態で連続湯張り動作が実行され、浴槽(B) 内
の湯張り水位が設定水位になると湯張り動作が完了す
る。 [第1〜第3エアー抜き動作]上記間欠湯張りの際、残
水有りと判定されると、循環ポンプ(P1)を運転状態とし
てこの循環ポンプ(P1)を含む循環回路全体の第1エアー
抜き動作が実行されると共にこのエアー抜きが完了して
いるか否かがチェックされる。
【0029】この為、一定量(10リットル)の湯張り
動作が実行して、浴槽(B) 内の水位を更に一定量上昇さ
せた後、図8のステップ(63)〜ステップ(65)までの動作
が実行される。この後、図5のように、循環ポンプ(P1)
が「オン」となり、復路(1b)とろ過回路(2) とが連通
し、往路(1a)が強制循環回路(1c)側と連通すると共に、
吐出口(12b) 側が遮断され且つ吐出口(12a) 側が往路(1
a)及び強制循環回路(1c)と連通した状態となるように、
各部がセットされ、第1エアー抜き動作が実行される。
【0030】これにより、吸引口(B1)→復路(1b)・循環
ポンプ(P1)→ろ過回路(2) の循環経路が構成されると共
に、往路(1a)から吐出口(12a) への回路が連通し、且
つ、往路(1a)と吐出口(12b) とが遮断されて、吸引口(B
1)→循環ポンプ(P1)→往路(1a)→循環切替弁(15)→強制
循環回路(1c)→循環切替弁(16)→吐出口(12a) の経路の
循環経路が構成される。このとき、循環切替弁(16)は往
路(1a)から吐出口(12a)への流量を絞った状態にあり且
つ強制循環回路(1c)から吐出口(12a) への回路は全開状
態にセットされている。
【0031】従って、循環ポンプ(P1)の動作によって浴
槽(B) 内の湯が同図の循環回路に円滑に循環している場
合には、強制循環回路(1c)には循環切替弁(15)から循環
切替弁(16)に向かう一定の水流が確実に生じる。循環ポ
ンプ(P1)を一定時間(10秒間)運転状態として第1エ
アー抜き動作が実行された後、図8のステップ(64)(65)
によりエアー抜きチェックされ、一定時間(20秒間)
水流スイッチ(17)が「オン」状態を継続すれば、この循
環回路のエアー抜き完了と判定されて、その後に図3に
示す態様で上記した連続湯張り動作が実行されて、水位
センサ(18)による検知水位が水吐出口(12a)(12b)より高
い設定水位になると前記連続湯張り動作が停止され、湯
張りが完了する。
【0032】前記エアー抜きチェックにおいて、水流ス
イッチ(17)が「オフ」となると、上記循環回路の一部に
エアー咬みがあることとなる。そこで、この場合には、
循環ポンプ(P1)が停止され、図6に示す回路を成立させ
た状態で本発明に対応する第2エアー抜き動作が実行さ
れ、その後に自吸式ポンプ(P2)を用いた図7の第3エア
ー抜き動作が実行される。
【0033】上記第2エアー抜き動作は、一定時間(こ
の実施例では30秒)ろ過容器(20)を逆流洗浄する動作
であり、エアーの残留し易いろ過容器(20)内のろ過部材
を逆流洗浄することにより、この部分のエアー抜きを確
実にするものである。即ち前記第2エアー抜き動作は、
図6のように、湯張り回路(3a)から分岐させた逆洗用回
路(3b)とろ過回路(2) とを連通させると共に、ろ過回路
(2) と往路(1a)及び復路(1b)側とを遮断した状態に切替
弁(31)(32)をセットして、湯張り弁(30)を開弁すること
によりろ過回路(2) に逆流を生じさせて排出回路(3c)か
ら排水するようにしたものである。
【0034】そして、図8のように上記第2エアー抜き
動作(69)は、第1回目の上記第1エアー抜き動作の
終了後に、ステップ(64)によりエアー抜き不良と判
定された場合(水流スイッチ(17)がオフの場合)に
のみ実行されるが、該第2エアー抜き動作の詳細は図9
のフローチャートに示す手順で実行される。即ち、最初
に湯張り弁(30)を開弁すると共に洗浄タイマ
(T)をスタートさせ、その後、ステップ(691)
で流量カウンタ(34)の出力を監視し、これにより、
ろ過容器(20)内に通水してもろ過部材が漏出しない
程度に定められた設定流量(この実施例では13リット
ル/分に設定されている)よりも実際の流量が大きいか
否かを判断する。そして、流量カウンタ(34)の検知
流量が上記設定流量よりも大きい場合には、切替制御弁
(33)で流量を緩慢に絞る(ステップ(692)参
照)。該流量を緩慢に絞るのは既述したハンチングを抑
える為である。即ち、切替制御弁(33)の絞り動作が
緩やかに進行すると、流量カウンタ(34)の出力に基
づく切替制御弁(33)のフィードバック制御に不可避
的な応答性の悪さが存在しても、該切替制御弁(33)
が設定開度から大きくずれることが少なくなり、これに
より、上記ハンチングを抑えることができる。尚、この
実施例では上記切替制御弁(33)が既述技術的手段の
項に記載の絞り弁(A)に対応しており、該切替制御弁
(33)は、図10に示す如く、(イ)の状態から反時
計方向に回転して(ロ)の状態に近づくに従って流量を
絞る動作をする。又、切替制御弁(33)を上記と逆に
回動させて(ロ)から(イ)の状態に近づけると、下流
側への流量を増加させることができる。
【0035】他方、流量カウンタ(34)の検知する流量が
設定流量よりも少ない場合は、ステップ(693) で切替制
御弁(33)を速く回動させてろ過容器(20)に供給する水の
流量を急激に増加させる。そして、該急激に流量増加す
る通水によって、ろ過容器(20)内に溜っている可能性の
あるエアーを排出回路(3c)から大気側に効果的に排出さ
せることができる。
【0036】このように制御しながら、洗浄タイマ(T
)による計測時間を判断し該計測時間が30秒になる
と湯張り弁(30)を閉じて第2エアー抜き動作を完了
させる。他方の第3エアー抜き動作は、図7のように、
復路(1b)とろ過回路(2)とを連通させ、背側の循
環切替弁(15)が往路(1a)側と強制循環回路(1
c)のみを連通すると共に切替弁(35)が強制循環回
路(1c)のみを連通させた姿勢にセットされ、足側の
循環切替弁(16)が強制循環回路(1c)と吐出口
(12a)のみを連通させた状態にセットされ、循環ポ
ンプ(P)を停止した状態で自吸式ポンプ(P)を
運転させる動作である。これにより、循環経路全体が強
制循環され、非自吸式の循環ポンプ(P)内及びろ過
容器(20)内をエアー抜きする。
【0037】この第3エアー抜き動作では、図8のステ
ップ(66)〜ステップ(68)までの制御動作が実行される
が、ステップ(66)に於いて15秒タイマーと5分タイマ
ーとが共に「オン」とされ、その後、ステップ(67)(68)
によって水流スイッチ(17)の出力状態が監視され、5分
間の間に15秒間水流スイッチ(17)の「オン」状態が継
続すると、第3エアー抜きが完了したと判定されて、ス
テップ(63)以下の第1エアー抜き動作が再実行される。
【0038】そして、前記第1エアー抜き動作が設定回
数(20回)繰り返されると、異常と判定されて、エラ
ー表示される。第3エアー抜きの実行の際、水流スイッ
チ(17)が15秒間継続的に「オン」にならない場合には
15秒タイマーが停止リセットされた後、5分間にわた
ってこの動作が継続され、この間に水流スイッチ(17)が
「オン」になると、再度15秒タイマーが「オン」とな
ってステップ(67)(68)によるチェックが実行される。
【0039】尚、5分間にわたって一度も水流スイッチ
(17)が15秒続けて「オン」にならない場合には、
循環回路に異状があると判断されて自吸式ポンプ
(P)をオフとした後、エラー表示される。以上のよ
うにして、循環ポンプ(P)と自吸式ポンプ(P
を使い分けることにより、循環経路各部のエアー咬みや
エアー抜き不良が解消され、その結果、水位センサ(1
8)による精度の高い水位検出が可能となって、所定の
水位まで湯張りされると共に、湯張り完了後の追焚動作
や、気泡運転動作において、非自吸式の循環ポンプ(P
)を確実に機能させることができる。 [その他] なお、上記実施例では湯張り回路(3a)に配設した切
替制御弁(33)で流量調整しながら第2エアー抜き動
作を行わせるようにしたが、ろ過容器(20)の近傍に
配設した切替弁(31)(32)の開度を制御すること
によって流量調整してもよい。かかる場合は、これら切
替弁(31)(32)が既述技術的手段の項に記載の絞
り弁(A)に対応する。更に、湯張り回路(3a)に特
別な絞り弁(A)を別途挿入してこれによって流量調整
を行ってもよい。
【0040】又、上記実施例では湯張り動作時に実行す
る上記第2エアー抜きの制御に対して本願発明を適用す
るようにしたが、ろ過容器(20)に溜った塵芥等の汚れを
洗浄するときに本願発明を使用しても良い。即ち、図示
しない洗浄スイッチが操作された場合等には図6の回路
を成立させ、上記第2エアー抜き動作と同様の制御を実
行するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例の説明図
【図2】本発明の実施例の構成の全体図
【図3】湯張り動作時の各部状態図
【図4】残水検知動作時の各部の状態図
【図5】第1エアー抜き動作時の各部の状態図
【図6】第2エアー抜き動作時の各部の状態図
【図7】第3エアー抜き動作時の各部の状態図
【図8】この実施例の制御装置のフローチャート図
【図9】第2エアーパージ動作の詳細を示すフローチャ
ート図
【図10】切替制御弁(33)部分の拡大図
【符号の説明】
(B) ・・・浴槽 (12)・・・吐出口 (B1)・・・吸引口 (P1)・・・循環ポンプ (1) ・・・循環回路 (P2)・・・自吸式ポンプ (1c)・・・強制循環回路 (15)(16)・循環切替弁 (1c)・・・強制循環回路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴槽(B)から吸引した入浴水をろ過容
    器(20)を通して再び浴槽(B)に還流させる循環ポ
    ンプと、前記ろ過容器(20)の上流側に切替弁(3
    2)を介して接続され且つ大気に開放する排出回路(3
    )と、上記ろ過容器(20)の下流側に切替弁(3
    1)を介して接続された湯張り回路(3a)と、上記ろ
    過容器(20)内を流れる水の流量を計測する流量カウ
    ンタ(34)と、更に、上記ろ過容器(20)に流れる
    水の流量を制御する絞り弁(A)を具備し、湯張り回路
    (3a)から切替弁(31),ろ過容器(20),切替
    弁(32),排出回路(3)と繋がる回路に通水して
    ろ過容器(20)内のエアー抜きや洗浄等を行うと共
    に、前記通水の流量を上記流量カウンタ(34)で監視
    し、該流量カウンタ(34)の出力に基づいて前記絞り
    弁(A)の開度をフィードバック制御することによって
    前記通水の流量を設定流量に調整するものに於いて、 前記通水を開始した後の絞り弁制御時には該絞り弁
    (A)の開度増加速度を絞り速度より大きく設定する、
    ろ過機能を具備する風呂装置の制御方法。
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